戦争と平和構築
2014年の記録から
(2)


秘密の白い浜を見つけた秘密の白い浜を見つけた
1 秘密の白い浜を見つけた! GO! 14 奨学生が病気だった GO!
2 お正月を海で過ごそう! GO! 15 イスラム地域で戦闘が起こる GO!
3 浜で過ごした GO! 16 イスラム地域は戦闘の被災を GO!
4 あくまで独立を求めて GO! 17 誘拐事件と爆弾事件が多発! GO!
5 秘密の浜に着いた GO! 18 小学生2年でストップ GO!
6 ミンダナオでも白くて美しい浜 GO! 19 スカラシップを始めたのは GO!
7 浜で遊ぶMCLの子どもたち! GO! 20 現地に置いておけない孤児たち GO!
8 保育所建設を約束 GO! 21 わたしたちは、一つの家族! GO!
9 読み語りと劇もした GO! 22 庭で遊ぶ子どもたち! GO!
10 日本の若者が子たちと交流 GO! 23 日本との架け橋を作る子たち GO!
11 ここでは、平和に共存している GO! 24 日本の人々を受け入れるために GO!
12 琴平ロータリーの方々がお米を! GO! 25 夕ぐれまで仲良く遊ぶ! GO!
13 山奥をめぐってダバオへ GO! 26 何ができるかと考えたときに GO!
27 イスラム地域で避難民が出た GO! 42 子どもたちの事を考えると GO!
28 この村の人々は良く知っている GO! 43 簡易保育所は辞めて GO!
29 戦争の起こる原因は何か? GO! 44 僻村では保育所など建てられず GO!
30 湿原に眠る石油とガスの利権 GO! 45 維持と管理も必要となる GO!
31 早急に難民救済を実行 GO! 46 2015年から保育所建設は GO!
32 戦闘は早く収まると良いが GO! 47 戦闘があった村にも保育所が建った GO!
33 フランスで起こったテロとMCL GO! 48 映像で見る保育所建設 GO!
34 未来を背負うのは子どもたち GO! 49 学業ストップの現状と悩み GO!
35 戦闘避難民の調査継続 GO! 50 もう一つの理由が妊娠と結婚 GO!
36 戦闘で家が焼かれている! GO! 51 こちらの子たちの結婚観と妊娠観 GO!
37 五か月も避難している家族 GO! 52 しかし、新しい制度では GO!
38 戦闘が起こり救済に向かった GO! 53 結婚への第一ステップが妊娠 GO!
39 なぜ保育所が必要か GO! 54 幸せになってもらえれば、うれしい! GO!
40 保育所の需要はすごい! GO! 55 イスラムとクリスチャンが結婚! GO!
41 ヤシの葉と竹の保育所は GO! 56 サミット延岡様の保育所が完成! GO!
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秘密の白い浜を
見つけた


ここで、
26日から3泊で
子供たちと海水浴をする予定!


ここに行くには、
小さな素朴な漁村を
いくつもこえていく。

最後に、
4WDの車でしか登れない、

岬の最先端の山の
急斜面を超えると、

広大な海が広がる
絶景に出会えて
ビックリ!

峠を越えて
浜に降りると、

小さな漁村、
クラクシン集落に到達する。


信じられないほどの
まっ白な砂浜!

村で遊ぶ、
子どもたち!

クラクシン集落の
後ろに続く道を

四輪駆動車で
何とかかんとか超えていくと、

集落のはずれに達して
道は消える。

ここから先は、
岬の崖沿いに
踏み後道があるだけで、

子どもたちは、
ここを通って
学校に通うけれど、


車道は、行き止まり。



真っ白な
粉のような砂浜で遊ぶ、


素朴な
浜の子供たち!




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今年は、
お正月を
海で過ごそう


年末の12月26日から、
MCLに残っている子供たちと、

3泊ここで
過ごすことにした。

お正月休みは、
ふる里に兄弟や親せきが残っていて、
帰郷ができる子たちはなるべく、

スタッフが、
車に乗せて
ふる里に送り届ける。

家庭が崩壊したり
つらい記憶が残っていても、
幼馴染の友だちもたくさんいるし、

やはり、
ふる里は懐かしく
大事な郷里だから。

しかし、戦闘があったり、
アビューズなど
いろいろな事情から、

帰すことのできない子、
どうしても帰りたくない
子たちも結構いる。

そうした子たちにとっては、
年末はさびしくなる時!

それだからこそ、
みんなで
海に行くことにした。

「お正月は海に行くよ!」
というと、
「わーーーーっ!」と大喜び。

山の子たちや
内陸の子たちにとって、
海など、聞いたことはあっても、

見たことはない、
お伽話の世界なのだ!


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浜で過ごした

クリスマスに、
ちょっと過労がたたってかダウン。
数日入院。

ミンダナオ和平交渉への不安、
2016年の選挙の年に
大規模な戦争が起こる不安。

日本の集団的自衛権の
行使への不安。

それに加えて
突然の円安で、
MCLの経済情勢も楽ではないので、

出版や執筆だけではなく、

訪問や実体験を含めて、
どうやって日本の若者たちを
支援したら良いのか・・・

受け入れ体制は、
どうしたら良いのか・・・

それに加えて、
現地に放っておけずに
受け入れてしまっている、

50名ほどの
まだ支援者のいない子の支援者を
さがさなくっちゃなどなど・・・、

一昨年あたりからの
心労が重なってダウン?

経済情勢が厳しいので、
学生総会も子どもたちと相談して、
年四回にしました。

3月が
イスラムデー、

6月が
マノボデー(先住民の日)

9月が、
クリスチャンデー
(島外移民のクリスチャンの日)

12月が
学生総会でスカラーズデー


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日本の若者たちと
交流するため


また、日本の若者たちとの
交流を考えると、
北コタバト州は、危険度が高く、

日本政府の指定する危険度が低い、
ダバオ州が良いのだがと言う、
大学などからの希望で、


海の白浜に、
交流のための浜を考えていましたが、
見つけました!

それが、今回子どもたちと
正月を過ごしたサンタマリア、
クラクシン集落の白い浜です。

MCLからも、
ダバオからも二時間半ほど。

週末に子どもたちと、
泳ぎにこれますし、
リゾート化されていない真っ白な浜で、

本当に自然で
素朴な漁師の村人たちと、
友だちになれる浜です。


場所は、ディゴスの奥の
サンタマリア市から
四輪駆動で入っていくところ。

サンタマリア市近郊には、
名の知られた
リゾートビーチもあるのですが、

そういうリゾートは、
地元の人々の生活から、
かけ離れて変な感じがして、
まったく好きになれないので、

ここの浜を見つけたときは
子どもたちも大喜び!

村でも、
読み聞かせをし、
保育所を建てることにしました。

貧しくて
学校にも行けない子も
多い村ですが、

漁村良さは、
何とか魚を捕って
食べられること!


どこあるかは、
秘密です。

開発が入って
欲しくないから・・・



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秘密の浜に
着いた!


村に到着すると
村の子どもたちが、

皆のところに
やってくる。


MCLの子どもたちも
初めて見る海に、

驚きと
感動を隠せない!

海の向こうの対岸に
アポ山も見えるよ!


アポ山は、
ミンダナオ子ども図書館からも
眺められるけれど、

2954mで、
フィリピンでは一番高い山!


ミンダナオ子ども図書館がある、
キダパワン市が登山口!


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ミンダナオでも、
白くて美しい浜


現地でも、
リゾートではなくって、
普通の漁村で、

これだけきめが細かくて、
真っ白な砂は珍しい?


「さあ、お昼ごはんが、
できたよーーー!」


「村の子たちも、
食べにおいでーーー!」



「おまえにもごはん
わけてあげるね!」


地元の子どもたちと
いっしょに
遊ぶこともできて、

その交流が
素晴らしい体験になる!

いつか
日本の若者たちがきたら、
漁師さんたちの家に民泊して、

いっしょに漁を体験するのも、
良いかも。




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浜で遊ぶ
MCLの子どもたち


水着なんかないから、
服を着たまま
海に飛びこむのがあたりまえ!


砂浜も見たことがないから、
砂遊びに夢中!




でも、
どこで覚えたのか?

子どもの頃から、
山で土や粘土で
作って遊んでいたからか、

ほんとうに見事に
砂のお城も作っていく!


砂遊びの後は、
みんなで伝統的な
子どもの遊びを楽しむことで、

村の子たちとの友情も
しっかりと芽生えてくる。



一人寂しそうな子がいると
年上の子が寄ってきて、
「あなたの髪の毛のシラミ
わたしがとってあげるわね!


村の子にも
クマのプーさんをプレゼント!



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海辺の村に
保育所建設を約束
 


この村では、
クリスチャンと先住民、


そして、
イスラム教徒が、
平和に共生している。


まるで、
MCLのような村

イスラムの人たちは、
ヤギを飼っている。

先住民や
クリスチャンの人たちは、
豚を飼っている。


保育所の先生に
保育の現状に関して
意見を聞いた。

下の写真が保育所!
あくまで仮設の保育所で、
子どもも多く、

とても全員を
収容しきれないという。

もう少し大きく、
しっかりした
保育所が必要だ。

そこで、
ミンダナオ子ども図書館で
保育所を建てることにした!


ほぼ、
100%漁民だが、
生活は厳しい。


特に、
医療と教育は大変。



椰子の林の中に
漁師さんたちの家々がある。


手作りのカヌーで漁をする
漁師さんたち!


妻のエープリルリンが、
子どもたちといっしょに
料理を作った。



やがて
夕暮れが訪れてきた。



それでも、
子どもたちは、
夕暮れどきまで、

浜で
遊び続けるのだった!



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翌日、
読み語りと劇もした


浜辺に、
持ってきたビニールシートを広げて、
その上に子どもたちは座る。



さあ、
わたしがお話を
語ってあげるから、

絵を見てちょうだい!



絵本なんて、
見たこともない
子どもたちは、

お話とともに
展開する、

絵本の
絵に夢中!


読み語りが終わったら、
みんなで立って、
歌と踊りを楽しむ!


そして、最後に、
日本人スタッフの梓さんも交えて、
みんなで、
「大きなカブ(カサバイモ)」の劇をした。

ミンダナオ子ども図書館の子たちが、
絵本「おおきなカブ」からヒントを得て、
自分たちで工夫して作った、

「おおきな、おおきな、カサバイモ!」


おじいさんやおばあさんも
出てくるけれど、

猿も出てきて
「うんとこしょ、どっこいしょ!」
最後にネズミが出てきて、

カサバイモのまわりを
コツコツ掘って、
抜けました!



sg10
日本の若者が、
現地の子たちと交流


MCLの
海の家を作って、

日本の若者たちと
ミンダナオの子どもたちとの
交流の場にする計画もある。 


この浜は、
ダバオ州に属し、

政府の指定する
危険度も低く、

日本の人々、
若者たちが、
訪れるのも(行政的に)容易。

日本の大学や法人からも、
ミンダナオ子ども図書館と
交流したいが、

北コタバト州は、
高度の危険地域に指定されていて
訪問しにくいので、
ダバオ州に海のMCLを作れないか・・・

という、
意見や寄付者からの
申し出がでていた。

日本の若者が、
現地の若者や子どもたちと交流し、
落ち込んだ心が回復し、

精神的に
開かれていくケースも、
しばしば目にしていることもあり、

組織や団体としての、
訪問希望が増えるにつけて、
かつてからの夢。

海のMCLを、
実現する時期にきたと思った。


sg11
ここでは皆が、
平和に共存している


山の方は、マノボ族や
イスラム教徒のマギンダナオ族との
交流が深くなったが、

海の方は、
交流が今まで
ほとんどなかった。

今回、ここで出会ったのが、
海のイスラム教徒のバジャウ族、
海の先住民テサロニケ族、
そしてクリスチャンたち。

ここでは、
皆が、
平和に共存している。

しかも、
素朴な漁師の文化も、
興味深い。

マノボ族のキアタウ村は、
山での体験のために
宿泊が可能で、

村の子どもたちや
先住民との交流が可能だが、

ここがあれば、
海の人々の家に泊まり、
漁師の人々の暮らしを知り、

いっしょに漁もできるだろう。
子どもたちも
本当に素朴でかわいい。


日本の若者たちとの
(もちろん中高年も!)
新たな交友ができる気がする。


サンタマリアの
海の下宿小屋を訪ねた

10分
 
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サンタマリアの映像
漁村をぬけて岬へ

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サンタマリアの映像
村の子供たち

 
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sg12
琴平ロータリークラブの
方々が米を
寄贈してくださった


琴平ロータリークラブの方々が、
ミンダナオ子ども図書館を
訪れられた。

子どもたちによる、
歓迎会の後、
訪問者の方々は、

MCLの子たちと、
お米を干した。

ミンダナオ子ども図書館の庭には、
籾米を干すための
セメントの広場が作ってある。

ここに、
籾米だけではなく、

山芋やコーヒー豆
カカオなども
干すことが出来て、

空いているときには、子どもたちが、
バスケットボールやバレーボール
のコートにしたり、

縄跳びやおにごっごや
ゴム草履をけって遊んだりする
遊び場にもなる。


お米干しには、
慣れている子もいて、

その子たちの様子から、
すぐに学んで、

他の子たちも
どんどん自分達でやってみる!

小さい子でも、
嫌な顔せず、
むしろ大喜びでお手伝いする!


そんな
子供たちの様子を見て、
訪問者の方々もビックリ!


最後は、
みんなで記念撮影!



sg13
アラカンの山奥を
巡ってダバオへ


琴平ロータリークラブの訪問者の方々を
ダバオにお送りするのに、
帰りは国道ではなく、

アポ山の裏側の山を越えて、
原住民の村々を
抜けていくことにした。

4WDでしか通れない
ジャングルの中を超えていくと、
たくさんのマノボ族の村々がある。

ミンダナオ子ども図書館は、
こういった地域を巡って、
奨学生や病気の子どもを救済したり、

保育所を
建てたりしているので、

原住民の人たちも皆、
わたしたちの事を知っている。

それゆえに、
外国人は、
決して入れないと言われた、

危険地域であるにも
かかわらず、


訪問者も、
わたしたちと一緒なら、

こうした地域を
巡ることが出来る。


sg14
奨学生の一人が、
病気だった


奨学生のいる
極貧の村へ行くと、

奨学生の一人が、
病気だった。

病院長で医師のロータリーの方が 、
その場で診断し
薬をくださった。

父親はいないけど、
母と当人は大喜び!

原住民の集落では、、
衛生上の問題が大きい。

水を引いて貯める
貯水施設は壊れてしまい、

下の川に
水汲みに行き。

汲んだ水を
運び上げては、

家の裏に置かれた、
プラスティックの
タンクに貯めて、

その水で洗濯したり、

うんこをした後には、
空き缶に水を汲んで
お尻にかけて流す。
下は便所。

トイレットペーパーなど、
あっても高価で
買えないから・・・。


sg15
ミンダナオの近況
イスラム地域で
戦闘は起こるものの

ときどき、
イスラム地域で
地域的な戦闘は起こるものの 、

ミンダナオの現況は、
比較的おだやかに
推移している。

ただ、人々が、
きたる2016年の
大統領選もまじえた、

国政選挙のさいに
起こると予想されている
戦闘に、

不安を感じているのが、
いろいろな動きから
伝わってくる。

ミンダナオというと、
戦争がしばしば起こり、
イスラム教徒も多いことから
危険地域というイメージが強いが、

先入観を持って
来らた方々も驚くほど、

現地の人々の日常の生活、
特に子どもたちのようすは
平和だ。

マニラの人々は、
MCLのあるミンダナオの
北コタバト州は、

とても来られない
恐ろしい場所と聞いているので、
来られた方は、
平和な様子に唖然とする。

「ここは、マニラよりも
よっぽど治安も良いし、
安定していてステキなところですね!」

最近は、キダパワン市には、
ガイサノモールと呼ばれる
デパートも建ち、

大学は、
ノートルダム大学や
ミンダナオ州立大学などなど、

たくさんの
公立私立の大学と
総合病院も4つほどあり、

若者の多い
高原の
学園都市になっている。

またキダパワン市は、
観光に力を入れていて
フィリピンの最高峰、

2954メートルの
アポ山への登山基地として、
海外からの登山客も多く、

天然の温泉もあり、
気候も暑くなく寒くなく 、
原住民の聖地にもなっている。

ミンダナオのフルーツバスケット
と、言われるほど、
熱帯果樹の産地で住みやすい。


私が、
キダパワンを
拠点に選んだ理由の一つは、

戦争になってもここは、
戦場になることはなく、
拠点として
比較的安全だというのも理由だ!


sg16
イスラム地域は 、
戦闘の被災を


ただし、
キダパワンから
西へ1時間半ほど行った
イスラム地域は 、

40年間のあいだ、
たえず戦闘の被災を
受けてきている。

特に、
選挙の時は、
地域の有力者同士の
リドーと呼ばれる内戦が必ず起こる。

今回の2016年の選挙では、
MILFとMNLF、BIFFの対立から
イスラム勢力同士の戦闘が
おこるばかりではなく、

和平交渉の決裂から、
イスラムと政府軍との
大規模な戦争が起こり、

そこに、バリカタンと呼ばれる
政府軍とアメリカ軍との
合同演習という名の実戦が
行われる可能性が高いという。

さらに、場合によっては今年から、
集団的自衛権を行使して日本軍も、
合同演習バリカタンに、
参戦してくるのではないかと噂されている。

最近、人々の
日本人に対する目が、
複雑になってきたのを感じる。


sg17
誘拐事件と
爆弾事件が多発


大規模な戦争の前には、
必ず誘拐事件と
爆弾事件が多発する。

マスコミは、
「反政府組織の仕業と思われる」
と、報道するが 、

現地では、
戦争気分を高めるための
報道であると言われている。

15年間活動してきて、
怖い目に遭った体験はないが 、
ここ数年は、
最大限の注意が必要だと思っている。

しかし、現実には、
ダバオは、治安が
非常に良くなってきているし 、
(マニラよりよほ安全だ!と言う声をよく聞く。)

白人を含め外国人も多くなり、
特に増えたのが
韓国の若者に加えて、

最近は、
インドの若者たちが激増している。
医学と看護学を
勉強しにきているのだと聞いている。

キダパワンでも、
かつては見かけなかった、
白人を時々見るようになった。

ダバオは、
石油施設を始め、
経済施設の建設は驚くべきで、

戦争が起こり続けている
イスラム地域の
リグアサン湿原には、

膨大な石油と
天然ガスの湧出が、
先進国によって確認されている。

さらに驚きは、
三つしかなかったデパートが、
さらに五つほども増えたことだ!

新車の車も激増している。
それが良いか悪いかは
別にして、

一方では物価が上がり、
貧富の格差が
激しくなっている。

貧しいものはさらに貧しく、
一部の豊かな者たちだけが
肥えていく。

日本も
同様の状況なのでは?



sg18
小学校に入学しても、
2年生でストップ


ミンダナオの貧困の状況はひどく、
戦闘の絶えない
イスラム地域だけではなく、

低地の良い土地に
住んでいたにもかかわらず、
所有者のいない土地という名目で、

土地を奪われて
山に追いやられた、
原住民の貧困は激しかった。

三食米も食べられず、
山芋を抜いて、

カエルを
おかずにしている。

子どもたちは、
小学校に入学しても、
2年生で80%ストップする。

その理由は、
午後の授業が始まると
お弁当を持っていけないし、

エンピツも買えないし、
靴なんて
履いていけないから・・・。


sg19
スカラシップを
始めたのは


スカラシップを始めたのは、
そんな子こそ
学校に行かせ、

出来れば
大学まで卒業させて、

少しでも
社会を良くして欲しいと
思ったからだ。

都市のスラム街の貧困も
激しいけれど、

そうした極貧の
子どもたちの中でも、

家庭が崩壊したり、
親が殺されて
片親になったり、

そんな子たちを引きとって
ミンダナオ子ども図書館に
住まわせた。


sg20
現地に
置いておけない
孤児たちは


2001年に設立して、
すでに20年近くがたったけれども、
200人以上が卒業していき、

今も300人以上の子たちを
スカラシップで
学校に行かせてあげている。

そのなかでも
現地に置いておけない
孤児や極貧の子たちは、

本部や男子寮や
下宿で生活させている。

食べさせてあげているのは
200人ぐらい。
しかし、お米は自給している!

本部には、とりわけ
きびしい境遇の子たちが、
80人ほど住んでいるが、

かれらが言うのは、
「宗教や種族が違っていても
わたしたちは、一つの家族!」

基本的に、
男の子は、
小学校以上になると、

大学生と同じ寮に移るように、
福祉局の指導で
決められているので、

本部には、
小学校の男女と、
日本で言えば中高の女子たち。

しかし、
男の子たちも、
土日には本部に来て、

仕事などを手伝ってくれるし、
いっしょに読み語りに
行ったりもする!

大学生になると、
下宿をして学校に通い
旅立ちの用意をする。

恋愛もOKだけれど、
妊娠したら出産した場合は、
子どもの面倒をみる事!

学業をストップしても、
幸せになってくれることが何より!
困ったことがあったら
駆けこんでおいで!!!

スタッフたちも、
『仕事人』というよりは、
家族の一員!


子どもたちは、
妻の事を
「ママ エープリル!」と呼んで、

わたしのことを、
「パパ とも!」と呼んで、

抱きついてくる。



sg21
MCLの子どもたち
わたしたちは、
一つの家族!


ミンダナオ子ども図書館は、
戦争で避難民になって、
道脇や空き地で、

木の枝を建てた上に
ヤシの葉を置いて屋根にした、
小屋とも言えないような下で、
表情も失っている子どもたちを見て、

「いくらなんでもひどすぎる、
何かできないだろうか?」
と思った時に、

「読み語りをしてあげれば、
少しは元気なるのではないか」
という思いから始まった
活動だった。

それまで、
ボランティアなど
全く関心がなかったけれど、

「みじめな子どもたちを助けたい」
そういう思いから、
現地の若者たちと始めた活動だ。

その後、
病気の子がいるので
置いておけず、

なんと当時、
16,7歳の若者たちが、
フィリピンの特別非営利法人資格をとり、

病院に連れて行ったり、


親が死んで孤児になり
学校にも行けない子たちに
スカラシップを与えて、

そのなかでも、
現地に置いておけない
子たちを引き取って、
孤児の生活できる施設としても
活動しはじめた。


sg22
ミンダナオ子ども図書館の
庭で遊ぶ子どもたち



バライバライ遊び!
家を作って遊ぶ子たち。



ここから家族の気持ち、
友情の気持ちが培われる。


家を建て・・・

小さな子たちのために、
たき火をして、

お料理をする
お母さんの役目。

普段の食事も、
毎日、子どもたちが
4時半に起きて、

薪で作っているから
お手の物!


実の娘の姿も見える。

いっしょに育って、
友情を心底
体験しているから、

仲間たちから
生きる力をもらっている!



妖精の家の岩で
語り合う子どもたち。

妖精の話をしているに
違いない!


親が死んだり、
殺されたり、


家庭が崩壊して
バラバラになったり、


様々な悲しみを体験した
子たちだけれど、

わたしたちは、
MCLで
皆兄弟姉妹!


イスラム教徒も
キリスト教徒も
先住民も、
皆一つの家族!




sg23
日本の子どもや若者たち、
中高年の方々との
かけはしを作る試み


MCLの若者たちが、
現地法人の資格をとって
正式に活動しはじめたのが2001年。
あっという間の10数年!

その間、
次々と勃発する戦争や
限りなく広がる貧困地帯で
困窮している子たちを前にして、

ミンダナオの子どもたちの
支援救済のみ視野に入れて
活動するのが精一杯!
現地での日本人は、ぼく一人。

訪問者が訪れますと、
頭を日本語に
切り替えるのに
しばらくかかるような状態でした。

しかし、最近になって、
池上彰さんのテレビ東京
「なぜここに日本人」
で紹介された頃から、
ez1
なぜここに日本人
マノボ族の首長になった
日本人

 
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日本の若者たちや、
支援者になってくださっている
中高年の方々が、
MCLを訪れて、

現地の子どもたちに感動され、
逆に生きる力を得て
帰られる姿を
見ると同時に、

自殺や
引きこもりの多い
日本の子どもたちの
心の現状を知るにつけて、

さすがに日本の人々、
とりわけ青少年たちを、
放っておけない
気持ちが強まりました。

また、
MCLを訪れられる
日本の方々の想いに
答えるためにも、

貧しくとも
生きる力にみちあふれ、

明るい笑顔の
ミンダナオの子どもたちの姿を
つたえ語り、

若者たちや
皆様方とともに
考えることによって、

微力ながらも
何か出来ないかと
思うようになりました。  


sg24
日本の人々を
受けいれるために

日本の人々を
受けいれるためには、
日本人が
僕一人では難しく、

日本人スタッフが必要なことは、
わかりましたが、
利益が絡んだお客様接待や
スタディーツアーと
組み合わされてしまうと、

素朴な家族としての
雰囲気が、
失せていくことも感じられ、

紆余曲折の結果、
MCLは、
利益目的の
スタディーツアーはやらず、

宿泊費なしで、
お客様としてではなく、
住んでいる子たちも、
家族として迎えることにしました。

日本人スタッフも
宮木梓さんが入ってくださり、
長年のネグロスでの
シスターのもとでの有機農業の体験もあり、

素朴な家族としての
ミンダナオ子ども図書館を
よく理解してくれています。

2021年には、
梓さんは、
赤ちゃんんを授かりました!



sg25
ゆうぐれまで、
なかよく遊ぶ

夕暮れの、
電気も無い、
マノボ族の集落。

でも子どもたちは、
学校鞄をおくと 、
みんな家から飛び出してきて 、

ゆうぐれまで、
なかよく遊ぶ。

伝統的なハンカチおとしや、
おにごっこ
後ろの正面、だーーーれ!

バスケットだって、
ただのボール遊びさ。

学校の体育館やコートでする、
サッカーや野球は
大人が作ったルールのなかで
勝ち負けを競い合うゲームにすぎない。

遊びは、
楽しみながら
友情をつちかうもの。

学校でも
幼稚園や保育園でも無く、
野原や森や
路地裏といった、

家や学校の
壁や垣根の外側の
ちまたと呼ばれる場所でするものさ。

そここそが、
ぼくたちの自由な空間!
イスラムの子どもたちも同じ!

こうした場所でこそ、
ぼくらの心は解放されて 、
競争原理からも自由になって 、

家庭や教育からも
解き放たれて 、

真の友情と社会性を
培う心が養われる。
友情と愛こそが生きる力!

子ども時代に、
ちまたでの友愛体験を持てずに、
勝つことばかり考えて、
育った大人は恐ろしい?

日本では、
ちまたで遊ぶ子どもたちの姿を
見なくなって久しい。

ミンダナオの子どもたちと、
日本の子どもを比較すると、
ちまたでの遊びの欠如、

真の友愛体験の欠如が
生きる力を喪失させて、

自殺と引きこもりを
生んでいるように
思えてならない。

お金と物は豊かでも、
日本の子供たちがかわいそう!



sg26
何ができるだろうかと
考えたときに

訪問者の受け入れ以外に、
何ができるだろうかと
考えたときに、
思い至った可能性のひとつは、

絵本をはじめとして、
児童文学や文化論の執筆を
ふたたび始めること。



編集者時代からやってきた講演で、
絵本体験や昔話論の話に、
ミンダナオの子どもたちから学んだ、
遊びやちまたの大切さ、

妖精や見えないものとの交流の
重要性を加えて、

新たな気持ちで
講演を再開することでした。


sg27
イスラム地域
ピキットで避難民が出た


イスラム地域ピキットに
避難民が大量に出ていると、

現地の福祉局の
所長補佐のソーシャルワーカーで、
MCL役員のグエイスさんから連絡が入り、

急きょ
救済にむかった。 

グレイスさんは、
現地のカトリック教会の
ソーシャルワーカーでもあるのだけれど、

オブレード会(OMI)の神父と共に、
命がけで爆弾のなかを
イスラム教徒の救済に走るので有名。

もう10年、
毎年のように起こる戦闘に
適切な指示をだして、
私たちと行動を共にしてくださる方だ。

今回は、
まだ戦闘は
起こっていないものの、

新聞にも出た、
BIFFバンサモロ自由戦士と、
警察特殊部隊の戦闘で
40名近くが亡くなった後、

いよいよ国軍が
動き始める、
と言う状況になり、

リグアサン湿原近くに、
BIFFの戦士たちが
集合しつつあり、

住民たちは、
戦争が避けられない
と言う状況のなか
大量に村から避難してきたのだ。

言い換えるならば、
反政府組織自体が、
戦闘が避けられないと言う理由で、
住民たちを避難させたともいえる。

おそらく、
週末から来週にかけて、
かなりの規模の戦闘が
この地で起こる可能背が高い。

いよいよ、始まったか・・・
という感じ。

まだ、地域的なものではあるが、
過去の経験からも、
国軍が関与し始めると
大きな戦争になる可能性が高い。



sg28
この村の人びとは、
MCLの事を
よく知っている


まだ、ほとんど
報道もされていない状況のなか、
MCLだけが、

早急にビニールシートの
支援をしに来てくれたので、
避難民たちは、
大喜びで迎えてくれた。

なかには、
MCLの奨学生の
お父さんもいた。

それにしても、
支援のための基金が、
円安で底をついている状態。

皆さん、
どうかこの子たちを救うために
寄付をお願いします。

これから、さらに
戦闘が広がる
可能性が大きいです。



sg29
戦争の起こる
原因はなにか???


机上の空論や、
テレビやゲームでしか、
戦争を考えられない人びとにとって、

こうした場で、
子どもたちや普通の人びとが、
どのようなつらい目に遭うのか、
理解できるだろうか。

この地では、
40年にわたって、
イスラムの人びとと、

フィリピン政府の間で
戦争が起こり続けてきた。

ぼくも、2001年に、
100万を超える
難民を見てショックを受けて、
MCLを始めたのだが、

それ以来、
毎年のように
戦争救済を続けてきた。

40年以上前までは、
宗教の違いがあっても、
平和にやってきたミンダナオ。

戦争の起こる
原因はなにか???

最初はイスラムとキリスト教徒の
宗教対立かと思ったのだが、
現地では、
対立しているどころか、

カトリックのグレイスさんも
イスラムの婦人たちと協力して、
戦火のなかを、
子どもたちの救済に駆け回っている!

初期のころは、
困惑するばかりだったが、
次第次第に、
人々から話が聞こえてきた。


sg30
湿原地帯に眠る
石油と天然ガスの利権


実は、
宗教の違い、
民族の違いではなく、

このそばの
湿原地帯に眠る
石油と天然ガスの利権をめぐる、

国際的な
利権争いであると
現地の人たちからの話で
わかってきた。

リグアサン湿原には、
膨大な石油と天然ガスが眠っていて
海外からの
極秘の調査も済んでいる。

その埋蔵量は、
パイプを地面にさして
火をつけると、
料理が出来るほどだそうだ!

しかし、
東南アジア最大の
リグアサン湿原は、

5000世帯を超す
漁民たちにとっても
重要な生活の場!

中東の戦争も、
国際的な採掘権の
利権争いに過ぎない?

戦争で犠牲になって
かわいそうなのは、
一般市民と子どもたち。



sg31
早急に
難民救済を実行


私たちは、
早急に避難民救済活動を
実行に移した!

それが可能なのも、
ミンダナオ子ども図書館の
イスラムの大学生たちが、
現地でも活躍するからだ。

現地で
イスラム教徒が使う言語は、
マギンダナオ語だ!

イスラム教徒も種族によって
言語が異なっていて、
彼らは、マギンダナオ族だから!


避難民たちは、
雨よけのシートも買えず、

こんな子どもたちが、
雨に打たれているなど
放っておけない。


妻と
MCLの奨学生たち!


福祉局のスタッフをはじめ、
現地の村長さん、
MCLのイスラムの役員やスタッフ、

同行してきた、
イスラムもクリスチャンも
原住民の若者たちも、
みんなで協力して、
避難民を救済する。


このようなところで、
食事をし、
時には半年から一年間も、
夜を過ごす。

雨が降ったら、
どんなに惨めかは、
想像できよう。


sg32
今回の戦闘は、
早く収まると
良いのだが


長い戦争になると、
半年から一年半、
ひどいときには数年も、

難民生活を
しなければならないのだ。


難民生活は、
とりわけ、

お年寄りと
子どもたちにきびしい。



難民生活が続く限り、
私たちは繰り返し、
もどってきては、

支援活動を続ける。

皆さんも支援
よろしくお願いします。
今回は、古着も届けました。

これからは、医療の問題も出てきます。
自由寄付で結構です
よろしくお願いします。

ミンダナオ子ども図書館支援方法


sg33
フランスで起こった
テロとMCL


お元気ですか。
ミンダナオでは、
子どもたちが
学校に通い始めました。

いろいろな
つらい体験をしてきた
子たちですが、
MCLの子たちは元気です。

フランスで、
アルカイダによる
テロが起こりました。

ヨーロッパでは、
イスラム教徒に対する反感が
高まっていると聞きます。

世界中に
反イスラムをあおるかのような、
マスコミを中心とする
情報がながれました。

ミンダナオでも
同じでしょう。

私が一番心配するのは、
MCLのイスラムの
子どもたちをはじめとする、

戦禍の中をかいくぐって
救済し続けてきた、

我が子のような、
現地のイスラムの
子どもたちや若者たちの心が、

(大人も同じでしょうが)、
この騒動で、
深く傷つくことです。


sg34
未来を背負うのは、
若者たちと
子どもたち


イスラムの子たちも、
心から愛情をもって
見守っている私たちにとっても、

自由も大切でしょうが、
教皇フランシスコが言うように、

言葉上の「自由」を盾にとった、
人の気持ちを省みない
安易な表現は、

意図的に
戦争を作る操作に似ていて、
どうしても
納得できない部分があります。


今ちょうど、
教皇フランシスコが、
フィリピンに来ており、

その後、
ミンダナオの和平交渉に関する発表が、
アキノ大統領からあるようですが、

それを踏まえて近く、
イスラムの若者や、

子どもたちの様子を
サイトに上げようと
思っています。

また、
一月末に学生総会があるので、
そういった点も含めて、
MCLの若者たちに
シンポジウムをしてもらい、

ミンダナオの平和について
意見を求めてみようと
思っています。

未来を背負うのは、
若者たちと子どもたちです。

彼らが幸せに暮らせる社会を
作っていかない国には、
未来は無いと思います。

日本の子供たち、
若者たちは幸せかな???



sg35
戦闘避難民の
調査を継続


プランギ河の向こう岸で
戦闘が起こり、


約200世帯が、
この村に
避難して来ている。


この地域は、
BIFFの最も活発な地域。

普段は、
私たちも行っているが、
今は、戦闘で
中までは入れない。


今回の避難民は、
ハウスベースで
とりあえず、親戚や友人の家々に
避難して生活している。

この地域に住んでいるのは、
みんなほぼ、
湿原で漁業をしている
漁民の家族たちだ。

米やトウモロコシを
植える土地も
持っていないので、

とれた魚を町で売って、
かろうじて生計を立てている
極貧の家族。




sg36
戦闘で家が
焼かれている!


パンパパン
鉄砲の音が聞こえて
私たちもあわてて避難!


遠くに煙が上がっている。
地元の方が言った。
反政府勢力(BIFF)によって
火がつけられている!

国軍が、
はいったから、腹いせに
家に火をつけて燃やしている!

目の前の川はプランギ河で、
平和な時には、
わたしたちは、
良くここを舟で通るのだが。

しかし、今は
危険ではいることが出来ない!
戦場と化しているからだ。
そのとき再び、

パン、パン
パパン!
鉄砲の音がした。

案内の人は、慌てて、
逃げるように指示した。

「対岸の遠くでも、
今の武器は高性能で、
遙か彼方の目標でも
狙えるんだ!!」



sg37
五か月も
避難生活をしている
家族も!


避難民のなかには、
すでに5ヶ月も
避難している人々も居る。

戦闘で、
いつも犠牲になるのは
善良な市民と、

そして、
子どもたち。

私たちは、
とにかく子どもたちのために
シートと古着、

そして、
読み語りをすることにした。

さらに、この村に、
将来、保育所を建設し
平和への先駆けとしよう。



sg38
戦闘が起こり
救済に
むかったばかり!


ここも、
先日戦闘が起こり
救済に向かったばかりの村だ。


戦闘は、
この湿原の向こうで起こり、
左の方の集落から、
避難民が出たが、

現在、避難民たちは、
親戚や知り合いの家に
避難している。

しかし、親戚であっても
大きな家に
住んでいるわけではなく、

掘っ立て小屋のような家に、
避難してきた家族を
収容することなど不可能だ。

しかも、こちらでは、
ひと家族に、
5人から10人の
子どもいる大家族だ。

そこで、しかたがないので、
ヤシの葉で葺いた
掘っ立て小屋を作って
住んでいるけれど、


雨が降ると
びしょぬれになる。

貧しくて
米も塩も買えないのに、
ビニールシートを買えるわけがない。

とりあえず、
持ってきたシートを配ったが、


土曜日にはもどってきて、
さらに、
200家族に古着とシート、

そして
子どもたちのためには、
読み語りを行う予定。



sg39
なぜ保育所が
必要か!

保育所支援は、
読み語りと共に、
MCLと極貧の地域を結ぶ、
大きな意味を持つ支援活動です。

保育所支援を
始めたきっかけは、
7年ほど前でしょうか、

フィリピン政府が
保育所か幼稚園を経由した子以外は、
小学校に入学できない、
という制度を制定しました。

理由は、
保育所で読み書き計算の初段階、
ABCを学ばずに直接小学校に入ると、
先生が、大変だと言う理由からです。

ですから、保育所というのは、
日本のように、子どもを親から預かって、
託児をする施設では無く、

毎日、2時間ほどかよって、
ABCを学ぶ場所なのです。

バランガイセントロと呼ばれる
村の中心には、役場もあり、
大概、保育所と幼稚園が
建てられるのですが、

保育所建設の費用は、
集落が持つことに
基本的になっており、

多数の山奥や極貧地帯の集落では、
人びとは、極度に貧しく、
とても保育所を
建てることが出来ません。

椰子の葉で吹いた、
屋根だけある
小屋の下で学んでいたり、

ひどいときには、
空き地や
木のしたで勉強しています。

そのような村々と
交流をもつにいたって、
現地から、

「なんとか、保育所を
建ててもらえないか」
という悲痛な声が聞こえてきて、

「それならば、
日本の支援者の方々に相談してみましょう」
と、始められたのが、
保育所建設支援です。

2015年の現在までに、
80棟以上建てていますが、
まだまだ足りません。



sg40
保育所の
需要の多さは
すごいもので


山村のあちこちの集落から、
4,5キロも離れている
村の中心にだけある保育所に、

ジャングルの中に
小さな子どもを送り出して、

歩いて通わすことなど
危なくて出来ません。

親は母親もふくめて、
早朝から、
山仕事に行かなければならず、
とても送り迎えは出来ません。

そのようなわけもあり、
へんぴな集落での
需要の多さはすごいもので、

まずしい集落に行くと、
必ず言われます。

「藁ぶき屋根の
小さな保育所でも良いので、
建てていただけないでしょうか!」


sg41
椰子の葉と
竹の保育所は

椰子の葉と竹の保育所は、
安いのですが、
半年から一年もたつと
ボロボロになってしまいます。


そこで、MCLで作る保育所は、
せめて土台と下壁は、
コンクリートとブロック製にして、

屋根は、
トタンにしたのですが、

それでも、4,5年たつと
トタン屋根に錆が入り、
竹壁が痛んでくるのです。

建てたときは、壁も良いし、
正直に言って、熱帯の気候では
竹の方が涼しくて勉強しやすく、
今でも使われていますが、

ただし、
やはり上壁が竹ですので、

3年もたつと竹壁の補修や
鉄板屋根のペンキ塗りなど、
修理が必要になってきます。

安くても良いから
なるべく多くの簡易保育所を
建ててほしいという
福祉局の要請で始めた活動であり、

建設後の修理と
ペンキ塗りは、
村でやってもらうことが条件で、

引き渡し式で
公文書にサインするのですが、


公文書のなかでも
述べているように
維持修理は、
村で行う規定なのですが、

比較的豊かで、
教育に理解がある村は
良いのですが、

日々の食事にも窮する
貧困の山村では、
修理など
出来るはずがありません。


sg42
子どもたちの事考えると
放っておくことは
できません


そのような村の状況が
見えてきますと、
MCLの建設責任は
果たしたとしても、

そこでこれからも学んでいく
子どもたちの事考えると
放っておくことはできません!

そこで、意を決して、
保育所を建てた後の維持も
MCLの管理にして、

MCLの予算から
修理代を
捻出することにしました。

しかし、円安に加えて
ペンキなどの資材も物価高により、
つぎつぎに修復するのは
困難な状態です。

それでも2022年から、
わたし自身が毎年
ひとつひとつチェックして、
訪問してきた日本の方たちと、

ときには山の原住民の村に
数泊して、
村人たちと一緒に、

ヒナイヒナイ バスタ カヌナイ
ゆっくりでも たえることなく
修復していくことに決めました。


sg43
簡易保育所は
辞めて


また2020年からは、
福祉局からの要請で、
緊急支援として始めた
簡易保育所は辞めて、

将来の事を視野に入れて、
入り口が二つあり、
トイレも二つある、

スタンダードの保育所のみ、
ミンダナオ子ども図書館では、
建てることにしました。

半分竹の保育所は、
90万円で、

総セメントの場合は、
130万円のどちらかで
お願いすることにいたしました。

しかし、今まで
緊急支援として建てた
簡易保育所も、
傷んできたとしても、

村の貧困の状況と、
そこで学ぶ子どもたちの事を
考えると放っておけず、

特に貧困地域を選んで建ててきた
80棟近い保育所を、

今後はさらに、
建設後も放っておかずに、

現地の子どもたちや
採用している奨学生の
状況調査もかねて、

保育所の現状を
絶えず把握して、


また、MCLの子たちと
読み聞かせに行った後などに、
スタッフや奨学生たちと、

補修とペンキ塗りを
実行していくことにしました。

とりわけ、
日本から若者たちや支援者が
MCLを訪問して
来られた時には、

スタッフたちと一緒に
電気もない竹の小屋ですが、
数日民家に泊めていただき、

村人たちといっしょに
保育所の補修をしたり、

現地の子どもたちと
遊んだり、

生活体験を
できるようにしていきたいと
思っています。

日本の訪問者や青少年にとっても
こうした
ボランティアの実体験は、

一生心に残る、
貴重な体験になることが、
わかってきましたので!

村を去るときに
泣き出す青少年や、

訪問者の方々も
多いです!

保育所建設活動は、
修復とともに、
これからも、

僻村の人々とMCLを結ぶ
心の架け橋を作る
貴重な支援活動として、

読み語りや医療と共に、
貴重な支援活動として、
継続し続けていきます。

若者たちと画家の
ミンダナオ子ども図書館
マノボ族の村での体験記:10分
 
映像を 見たい方は ここをクリック

sg44
貧しい僻村では、
保育所など
建てられず


保育所建設は、
本来、行政の支援で集落単位で、
行わなければならない
教育事業なのですが、

教育省からの支援は、
学校が建設されている村の中心に、
学校に並行して
幼稚園が建てられるだけで、

僻村の子どもたちは、
幼稚園に通うには、
時には山を越え川を渡り、

ジャングルを抜けて、
通わなければならないとすると、
危険で遠く、
幼い子には、とても無理です。

それゆえに、僻村では、
福祉局の傘下の保育所でも
2年間ほど学べば、
小学校に入学できる事になったのですが、

貧しい僻村では、
保育所など建てられず、
大木の下などで、
学ばなければなりません。

ミンダナオの山奥には、
平地を追われた
原住民たちの貧しい集落が、
無限に散在しています。

それを考えると、
無限に需要があるとしか、
考えられません。

ミンダナオ子ども図書館は、
そうした僻村の村々を
好んで訪ね、

絵本の読み語りをした後に、
村の状況を聞くと、
崩壊家庭や母子家庭で
困窮している子たちもいて、

奨学生に採用したり、
MCLの本部に住んで、
食べられて学校にも
行けるようにしてあげたり、

薬一つ買えずに死んでいく子を
病院に運んで手術したり、
そのような
関係を続けてきました。

ミンダナオ子ども図書館(MCL)の噂は、
電気もない、
はるかな山奥の村々にも、
伝わっていて、

馬でしか行けない
初めて訪ねた
最奥の集落でも、

子どもや村人が大喜びで、
「MCLが来てくれたー!」
と、叫んで、

家から飛び出してきて、
大歓迎してくれたりします。

「これで、だいじょうぶ!
いざというときには、
MCLに行けば助けてくれる!」

いったんそのような、
家族のような関係を
持ってしまい、

木の下で勉強している
子どもたちなどを見てしまうと
保育所も作らざるを得なくなります。


sg45
維持や管理も
必要となることが


建物などの物的支援は、
絵本の読み語りや、

スカラシップや
医療とは異なっていて、

その後の維持や管理も
必要となることが
わかってきました。

本来、行政との契約では、
MCLは、建設だけで、
維持管理は、
村にまかせられるのですが、

村は貧しく、
壁や屋根にペンキを塗ったり
修理することも出来ません。

イスや机もプラスティックだと
修理は不可のなので
あえて木や竹のものを
選ぶのですが、

やはり、数年たつと
痛んできます。

しかし、
竹の外壁はボロボロになっても、
意外と中は整っていて、
先生や子どもたちが
大事に使っているのがわかります。

また、保育所の先生は、
高校を卒業した子なら
なれるのですが、

僻村では、
小学校を卒業するだけでも難しく
先生になれる子が
いないケースも多いです。

その場合は、
そうした村から奨学生をとり
一人でも、
高校を卒業して、

町に出て仕事を見つけるよりも、
幼馴染と結婚して、
懐かしい故郷の保育所の先生や
学校の先生になる子も多いです。

奨学生の
大学卒業生で、
最多いのは学校の先生!

高卒では、
保育所の先生でしょう!

ある子は、
地元の学校の先生になり
給与が出るようになると、

自分の給与で、
貧しい自分の村の子を
学校に行かせたり、
お昼を食べさせてあげたりしています。


sg46
2015年度から
保育所建設は


そうしたことから考えて、
2015年度から保育所支援は、
修復や維持管理も含めて
行っていくことに決めました。

ただ、新設に関しては簡易保育所はやめて、
1:土台と下壁がセメントで屋根が鉄板
2:土台と壁もすべてセメントで鉄板屋根
二つの種類のスタンダード保育所にしました。

1:土台コンクリート製
ペンキ塗り+修理費込みで、
90万円でお願いします。


2:総コンクリート製
出入口は二つ、トイレも二つ。
130万円で可能です。



長く使ってもらうためには、
総コンクリート製、
1棟130万円が理想ですが、

ミンダナオは熱帯で暑く、
山の村に電気も来ていないので
クーラーなど夢のまた夢!

そうなると現地では、
補修が必要になるとしても、
竹壁の方が空気が通りやすく
気持ちが良いと言われます。

村とのつながりの大切さも
考慮して、
今後も、くり返し
現地を回って状況を見て、

必要があれば、
塗装や修復をして行くことに
決めました!


sg47
春に戦闘があった
イスラムの村にも
保育所が建った























sg48
映像でみる、
保育所建設

  普通は外国人では
とても入れない
と言われている
危険地域、
リグアサン湿原の
中州の村
ナブンダスに、
ミンダナオ子ども図書館は
保育所を建てた。
その開所式に、
舟に乗って
若者たちと向かう。
途中で現地の
子どもたちも
乗り込んでいく。
悠久の時間を感じさせる、
リグアサン湿原。
世界最大の
ワニもいる湿原。
制作:松居友  
イスラムの湿原地域に
建てた
保育所の開所式:13分
  
映像を 見たい方は ここをクリック

  ミンダナオ子ども図書館で
行っている保育所建設。
すでに80近い数の
保育所を
建設している。
保育園を出ていないと、
小学校に入れないという、
国の方針ができて
多くの貧しい集落では、
建設ができずに
当惑の声が・・・
それに答えて、
日本の方々の寄付で、
保育所建設が
可能になった。
マキララの山の
集落に作った
保育所の様子の映像です。 

制作:松居友
 
山の集落に建てた
保育所の開所式:6分
 
映像を 見たい方は ここをクリック

sg49
奨学生の
学業ストップの
現状と悩み


気になるのは、
今年後半になって、
MCLの奨学生に、
ストップする子が急増したこと。

その原因が、
転居して
行方がわからないケースの激増。

学校に教材を届けたり、
授業料の支払いに行くと、
奨学生はすでにいず、

先生も、
どこに転居したかがわからない、
とおっしゃる。

特に、
イスラム地域に
そうしたケースが激増した。

考えられるのが、
2015,6年の選挙の時期に
起こると言われている、
大規模な戦争。

それを恐れて、
今のうちに親戚などをたどって、
現地から脱出しているように思える。

来年は、戦闘地域を逃れて、
安全なMCLに
転校したいという
イスラム教徒が増えるだろう。

円安で、
経済的に大変で
悲鳴を上げているのだけど、
ヤレヤレ、がんばらなくっちゃ。

スカラシップをストップする場合は、
支援者に宛てて
「お詫びの手紙」を書くことが、
義務づけられているのだが、

家族ごと
行方がわからないケースが多く、
スタッフも困惑し

日本人スタッフの梓さんも、
支援者にどう
説明しお詫びしたら良いのか 、

途方にくれるしまつで、
見ていて
かわいそうになる。

支援者の皆さん、
本当に残念です。
わたしたちもサポートしきれず、
すみませんでした。



sg50
もう一つの理由が
妊娠と結婚


若者たち、
特に大学生がストップする
もう一つの理由が、
妊娠と結婚だ。

この点に関しても、
こちらの若者たちの
心を察してもらうために 、

少し状況を
説明したほうが
良いだろう。


以下は、まずは、
日本人スタッフ梓さんの
支援者への
心のこもった手紙の抜粋!

「大学生を奨学生に選ぶときは、
高校生から大学に入るときも、
本人のスクリーニングをしています。

特に4年制のコースの場合は、
成績も良く、
大学での勉強に関心があるのか、
将来の夢なども含めて
直接面接をして決めています。

面接の時は、
真剣に勉強するつもりでも、
大学3年生くらいになると、
妊娠する学生が増えてくるのは、
現地スタッフも困っているようでした。

2か月に1度の
学生総会の際にも、
繰り返し気を付けるように
話しているのですが、

こちらの子どもたちは、
情熱的な子どもたちも多く、

恋愛に飛び込んだまま、
結婚していく
子どもたちが少なからずいます。

そうなると、
奨学金を停止しなければならないし、
保護者もがっかりするし、

本人の経済状況では
大学を続けることは
不可能ですが、

やはりそれでも
愛の力になかなか打ち勝てず、
大学を止めてしまうそうです。

それから、
避妊について
日本ほど知識がなく、

カトリックの国なので
中絶が
禁止されていたり、

宗教的理由でなくても
授かったら産む、
という意識があります。

若いカップルの場合でも、
両親や兄弟たちに助けてもらって
赤ちゃんや子どもを
育てることができるので、

日本のように
若すぎて世話ができないから、
という理由で、
中絶することは考えられません。

また、
あまり成績の良くない子や
勉強に関心が無い子どもたちの場合は、

途中で止めることのないように
短期コースや
スキルトレーニングを
勧めているとのことでした。」

とにかく、
最大の理由の一つが、
こちらの若者たちの強い心の情熱、
そして愛情の強さと真剣さ!

とにかく、
恋愛は最高の夢で、
結婚は最高の理想!

そのことは、
こちらでの自殺の原因が 、
日本のように
孤独死や閉じこもりではなく 、

恋愛の崩壊と、
結婚を反対されて、
手をつないで心中すること!
からもわかる?



sg51
こちらの子たちの
結婚観と妊娠観・・・


まずは、
こちらの子たちの結婚観、
妊娠観の日本との違いから・・・

こちらでは、
先住民族の子たちの場合、
14,5歳から結婚することが多く 、

16,7歳になると、
結婚適齢期を
逃してしまいつつある・・・
という意識が生まれる。

20歳以上になり始めると、
日本での
30代を超えたような意識で、

仕事で兄弟姉妹を支えるという、
なにがしかの強い意志がないと、
不安になるようだ。

そうした意味で、
大学生は、
順調に進学して20歳で卒業!


sg52
しかし、
新しい制度では

しかし、今まで小学校を卒業すると、
ハイスクールが4年の後に、
日本より2年早く、
大学に入れたにもかかわらず、

来年から始まる新しい制度では、
ハイスクールの4年間が、
ジュニアハイスクールに、

さらに新しく
シニアハイスクール
2年が加わって、

18歳で大学受験。
大学卒業は、
日本と同じ22歳!

これはもう山の子たちにとっては、
結婚適齢期を、
完全に逃がしているという、
焦りを感じる年頃。

とりわけ、
学業を幼い頃受けられずにいた
子たちの場合は、
さらに年齢が上になり 、

それを考えると、
帰郷したときに
幼馴染の彼氏を見つけて、

そのまま妊娠、
結婚した方が、
幸せになれる
と思う気持ちもわかる。



sg53
結婚のための
第一ステップが妊娠


興味深いのが、
結婚のための
第一ステップが妊娠!

カトリック教会の主催する
結婚前の準備教室に
出たことがあるが、

40組ほど来ているカップルの、
なんと8割が
妊娠していた!

ある人曰く、
「妊娠してから結婚した方が良いよ。
子どもを産める体かどうか、
わかるからね。」

妊娠して
子どもを産んで、
家族を作ることが、

ある意味では、
仕事や勉強以上の夢であり
理想なのだ!

また、結婚は法律では、
17歳以上と定められている。
そこで、内輪の家庭結婚で
14,5歳で結婚して、

18歳になって
子どもを連れて
教会で結婚式を挙げて戸籍を入れる・・・!
それはそれで、いいんじゃない!

特に極貧で親もなく育った、
MCLの子たちにとっては 、

小学校を卒業するのも
不可能なのに、
大学まで
行けただけでもすごいこと。

それならば、
せめて大学をがんばって
卒業したら良いのにと
思うのだが、

ミンダナオで
大学に行けるのは、
30%ほどの
富裕層の子息たちだけ。

そんな子息たちと恋に落ち、
結婚を申し込まれたら、
それこそ夢のまた夢が、
実現したようなもので、

卒業も忘れて、
舞い上がってしまうのも
わかる気がする。


sg54
幸せな人生を
始めてもらえれば、
それでうれしい

僕は、とにかく
MCLの子たちは、
極貧のさらにマイナスから
来た子たちだから、

人並みに
幸せな人生を始めてもらえれば、
それでうれしい、
と考えている。

それだから、
スカラシップをストップしても、
孤児故に、僕が親代わりで
結婚式に参加するし 、

「子どもが生まれたら見せにおいで!
大変な状況になってしまったら、
かけこんでおいで!」 と言って、
祝福して送り出すようにしている。

彼らにとって妊娠は、
「避妊に失敗した結果」ではなく
子どもを産むことは、
彼らのあこがれなのだ!

たとえ結婚できずに
母子家庭になっても、
結構、
幸せに子どもと過ごしているし 、

親戚や親などが、
子育てを手伝ってくれる。

私生児に対する偏見も、
母子家庭に対する偏見も 、
離婚に対する偏見も、
再婚に対する偏見も、

年齢の格差に対する偏見も、
ほとんどないのが
不思議な事の一つ。

彼らの妊娠観は、
妊娠=結婚を手に入れた!
子どもを産んで
家族が持てる幸せへの一歩!

ただ大変なのが、
わたしたちで、
それをどう支援者に
説明し伝えたら良いのか・・・ヤレヤレ




sg55
イスラムのスタッフ、
バイヤンとマノボ族で
クリスチャンのニナが結婚



両親がいず、
貧民街から来た
マノボ族の奨学生のニナ。
今は大学の4年生。

クリスチャン(プロテスタント)だけれども
イスラム教徒のスタッフ、
バイアンと恋に落ちた。

イスラム教徒のバイヤンはスタッフ。
ニナの卒業を間近に
二人は、結婚を決めた。

MCLのスタッフたちは、
母屋の一室や
敷地内に家を建てて
住むことが出来る!


卒業前に結婚したニナも、
これで、貧民街にもどらずに
MCLにバイヤンと住める!

結婚式は、
キダパワン市の貧民街の一角にある、
プロテスタント教会で、

イスラムの儀式にのっとって、
行われることになった。

牧師夫妻も、
マノボの首長も参加した。


最初に
二頭の獅子と
少年の踊りがあり、

それに導かれて、
新郎が
結婚式場にやってくる。

ミンダナオに
獅子踊りがあること自体が、
驚きだったけれど、

まさかそれが、
イスラムの結婚儀式で、
披露されるとは!!!

しかし、ミンダナオのイスラム地域には、
日本軍の要塞跡があり、
敗戦と同時に多くの日本兵が
湿原に逃げて、

今もイスラム教徒のゲリラとなって
住んでいる人もいることを考えると、
不思議ではないのかもしれない!

ミンダナオ紛争を戦った
「キムラさん」の正体

日系イスラム戦士、「日本への思い」を語る

中坪 央暁 : ジャーナリスト 
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いよいよ結婚の儀式。
新郎は、
花嫁を迎えに部屋へ。


新婦を部屋から連れ出すと、
新郎と新婦は連れだって、

獅子舞に先導されて、
結婚式場に向かった!

いよいよ、
結婚の儀式の
核心が始まった。

ごはんとおかずが
新郎と新婦の
前に置かれ、

ます新郎が、
新婦の口に、
ごはんとおかずを入れる。

そのあと、新婦が、
新郎の口に
ごはんとおかずを入れる。

何とこれは、
山の原住民の
結婚式でも行われる儀式!


不幸のどん底から
来たような子たちだけに、

幸せになって良かった、
良かった。



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サミット延岡さま寄贈の保育所が
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