イスラム自治区を中心に新たな戦闘! 避難民が発生している |
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mk1 イスラム自治区を中心に 新たな戦闘! 避難民が発生している イスラム自治区を中心に 新たな戦闘が起こり、 避難民が発生している! 「イスラム反政府勢力の仕業と思われる」 とマスコミで報道された。 組織から市長の携帯にメッセージが、 送られてきたという報告で、 公式に発表されたのだが、 現地の人たちは、すぐには信じない。 「マスコミを通して 反イスラム感情を高めておいて、 次のステップに本格的な戦闘を起こすんだよ。」 と話してくれた。 ミンダナオ子ども図書館は、 安全に活動するために、 スタッフたちが情報を注意深く集め、 検討して行動しますが、 Non politic Non religious sect 政治や宗教に基づいては、 原則的に行動しません。 子どもたちへの愛のみが活動理念です。 それにしても、 戦闘が起これば、 可哀想なのは子どもたちだ。 mk2 イスラム自治区の 避難民 スタッフの友人を通して、 イスラム自治区ARMMの一地域 (カルメンとカバカンの中間) で戦闘があり、 避難民が、 出ていると聞き調査に向かった。 (正式には難民ではなく、 国内避難民とのご指摘を JICAの菊地氏から頂きました!) 国道わきの鉄塔が爆破され、 空から警戒する ヘリコプターが見えた! 現地で避難民となっている 村長(イスラム系)の話だと、 「今回の戦闘は、 移民系クリスチャンとムスリムの間で起きた。 長年の確執が原因だ」という。 発端は、 化粧品の商売に歩いていた 3人のイスラム女性が、 移民系クリスチャンに 襲われたところから発していると言う。 一人が、病院に収容されている。 これに怒ったMILF系住民と クリスチャン系住民の間で襲撃があり、 それが、民兵同士の戦闘に拡大。 さらに、 フィリピン政府軍が、 イスラム地域を攻撃するに至ったという。 「MILF正規軍の領域にまで 広がる可能性があり、 そうなると軍同士の かなり激しい戦闘になるだろう。」 とのことだ。 下は、 爆弾がしかけられて倒れた鉄塔。 イスラム自治区は非常に貧しいが、 貧しくとも幸せに暮らしている たくさんの人たちもいる。 mk3 戦闘のきっかけは、 8月の戦争開始と 同じパターン 戦闘のきっかけは、 去年勃発して40万もの避難民が出た、 8月の戦争開始と ほぼ同じパターンを持っている。 「一般住民が襲われる事件」をきっかけに 政府側の地元民兵が出動し、 政府側民兵と 地元反政軍との戦闘が始まり、 それが、 さらに政府軍を加えた戦争へと拡大し、 反政府軍が、 遠方からも終結して反撃を開始する。 問題は、最初のきっかけが、 かなり意図的に 作られているのではないか? という疑惑を人々は語る。 「イスラム自治区は、 政府側のMNLFの地域だが、 戦闘がMILFの領域に広がる可能性があり、 そうなると、 政府とMILFの和平交渉が決裂し、 両方の軍同士の かなり激しい戦闘になるだろう。」 戦争を引き起こす目的は、 和平交渉の決裂だというのだ! 村長の発言を引用したのだが、 もともと和平交渉を 決裂させることによって 大きな戦争を作り、 それにのっとって軍を動かし、 土地の支配権、 資源な等の開発権を獲得して、 利益を得ようとする仕組みなのだという。 「軍どうしの激しい戦闘」 を作るキッカケのために、 お金を出して暗殺集団に イスラムの女性を襲わせたのだという。 すでに往年の クリスチャンとイスラムの (家族を殺されたり)といった 対立感情を利用して喧嘩を起こし、 地域住民の民兵組織を 参加させることによって、 大規模な軍レベルまで 戦争を拡大させるのだそうだ。 こうした暗殺集団は実在し、 クリスチャン系は 「イラガ(ねずみ)」と呼ばれている。 イスラム系にもあるだろうが、 問題は、暗殺集団の背後に、 「お金」を使って戦争を作り操っている 第三者がいる可能性が有ることだそうだ。 地元で民兵に応募する人々や若者たちも 理由は極貧であることが多い。 何とか家族を助けようと、 昼は政府系民兵に、 夜は反政府系に参加している人もいる。 イスラムの若者たちの場合は、 この地域からイラクやシリアの アルカイダやISISに勧誘されるケースも多い! 戦争は、貧困を利用して作られる? 海外に派遣をさせて、 武器を買って与えられるほどの お金はどこから出ているの? 去年の大規模な戦闘も同じ経緯をもっていたし、 かなり大きな範囲で 同時に起こることを考えると、 相当な規模で計画された? 可能性も否定できない? mk4 噂はどうでも 良いけれど 子どもたちが可哀想! そういった噂は、 どうでも良いけど、 私たちにとっては、 大人の喧嘩に巻きこまれる 子どもたちが 可哀想でならない! この地域の戦闘は、 まったく話題にならず、 NGOも地域政府も 避難民の救済に動くことはなかった。 ミンダナオ子ども図書館だけが、 ビニールシートを届け、 医療活動を行った。 mk5 ピキットの 避難民 ほぼ同時期に、 ダトゥ ピアンと呼ばれる、 イスラム自治区で戦闘が起こり、 川向こうのピキット側に 避難民が来ているという、 ボードメンバーでDSWDの グレイスさんから連絡があった。 こちらも、 国際NGOは動いていない。 グレイスさんも属しているOMI (カトリック教会のオブレード会)が、 唯一食料の支援をしている。 私たちは、 窮乏しているビニールシートの 支援に向かった。 mk6 支援は 道がないので、 ボートで救済に向かう 対岸では 軍の無人偵察機が 飛び交っているのが見える。 写真の兵士が教えてくれた。 「ほら、あそこをふわふわ 飛んでいるのが見えるだろう あれが、ドローンなんだよ!」 ともかく 自分たちの事を気遣ってくれる 人々が居るという事だけでも、 避難民達は安心できるようだ。 mk7 今回の 避難民救済でも、 スカラーたちが活躍! 今年から新しく入ってきた スカラー達も同行して、 ビニールを張る作業を進めた。 これで、 雨が降ってもだいじょうだね。 本当にありがとう。 戦争は、もう嫌! 屋根の下で、 女の子が寝ている。 避難場所が出来て とりあえず一安心の人々。 すでに40年にわたって くり返し戦争が勃発。 子どもの時から、 こうした生活を 繰り返しさせられてきた 人たちの気持ちを察すると、 いたたまれない気持ちになる。 どうでも良いけど、 この子達のために 平和になってほしい! 5月に入り、 戦闘は、 さらに拡大すると言われているが・・ mk8 戦闘で 28の家が焼かれた! 9月19日、 DSWDと組んで、 避難民支援に向かった。 イスラム自治区ARMMサイドで戦闘があり、 300世帯が避難民化している。 2週間前のことだが、 ARMMサイドの事なので ピキットのDSWDは動かなかった。 ARMMサイドの DSWDも動いていない。 そこで、MCLの理事で ピキットのDSWDの所長補佐の グレースさんが中心になって いっしょに食糧支援を行い、 私たちは、古着の支援も行った。 ここでも中心になったのは、 ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たちだった。 食糧支援は、 今回はEUの方からの支援で、 ワールドフードが参加した。 トラックに 食糧と衣料を積んで 奨学生たちと出発。 mk9 焼けた家々 戦闘で焼き払われた家々。 まったく見る影もなく、 焼き払われている。 現地へ トラックで向かう ミンダナオ子ども図書館の若者たち。 私(松居友)もいっしょです。 手前は卒業生で、 医療担当の看護師スタッフ! 今回のこの地域の戦闘は、 リドーとこちらでは言う 地域の有力者どうしの争いだという。 ARMMサイドでは、3年前に 市長と副市長の権力争いで リドーが起こり 避難民がどっと出た。 今回も同様の経過を 持っているのだそうだ。 今回は、 約300世帯が避難民とかした。 28件の家が焼かれて、 着るものも無く焼き出された人々。 その多くが ハウスベースと言って、 知り合いや、 学校やモスクに避難している。 路上や空き地に放り出され、 ビニールシートの生活を 余儀なくされるよりは じゃっかんましだが、 知り合いの家の中に 住めるわけでもなく、 納屋や玄関先で雨露をしのいでいる。 mk10 衣服の支給は、 一家族3枚としたが 家が焼かれ、 着の身着のままで 逃げ出してきた人々には、 着るものも無く多く支給した。 支給方法は、 DSWD(福祉局)のグレースさんの采配で、 (下の写真で眼鏡をかけている方で ミンダナオ子ども図書館の理事) まずはスタッフが、 家族の状況と名前、 家族メンバーの構成をチェック。 その後、 一枚一枚チケットを渡していく。 そのチケットを持って、 トラックへ、 食糧と衣料を受け取りに行く形。 厳格な方法だが、 こうしないと、混乱が起きたり、 繰り返し同じ家族がもらいに来たりして 収集がつかなくなる。 支援物資を配るだけでなく、 現地の家族構成と被害状況も 正確に調査できる。 衣服もなく 焼け出された家族には、 とりわけ手厚い配慮をした。 食糧は、 今回はラマダン明けの お祝いの日にもあたるので、 米(EUの支援)だけではなく、 鰯の缶詰とミロという 粉末飲料を子どもに添えた。 その名もラマダンパック。 医療チェックも同時に行った。 下は、スカラシップで卒業して 看護師の資格をとって スタッフになったフェさん。 服や食糧をもらって 大喜びの子どもたち! mk11 ピキットの ブアラン近郊で 戦闘があり 再び多くの 難民が出ている ピキットのブアランとアレオサン近郊で、 政府軍とMILF軍が衝突し、 多数の難民が出ている。 ブアランは、 2000年の戦闘の砲弾跡を残したままの 小学校がある地域で、 非常に貧しい地域です。 ミンダナオ子ども図書館で 保育所を建設して、 小学校や高校生のスカラーもいる村。 去年2008年の8月に 発生した戦闘では、 半年間も難民生活を 余儀なくされていた人々たちです。 ようやく 今年2009年の3月に家に戻れたところ、 3ヶ月もたたずに、 再び難民化することになった。 わたしたちが、 支援に行くと聞いて 木の枠組みだけ作って待っていた村人たち。 高熱を出していた、 4人の子どもたちは、 すぐに病院に運んだ。 すでに、数日もの間、 この様な状態で夜を過ごしている。 mk12 住む家もない 人々の生活は、 本当に悲惨だ この地域では、 かなり広範囲に避難民が出ており、 国道沿いもふくめて、 難民は、各地に散らばっている。 ハウスベース(親戚などの家に逃れた人々) の場合はまだよいのだが、 写真の地域のように、 野外に逃れたまま 住む家もない人々の生活は、本当に悲惨だ。 雨の多いシーズンなので、 緊急のビニールシートが必要。 熱や腹痛などの病気の子どもも多く、 早速、 ミンダナオ子ども図書館に保護して、 治療をすることになった。 緊急に必要としているのは、 雨よけのビニールシートだ。 ミンダナオ子ども図書館で、 ビニールシートを支援した。 手伝っているのは、 スカラー(奨学生)のザイノディン君。 ロールで購入して、 家族の数に合わせて シートをカットしていく。 これで、 雨が降っても一安心。 この様な雨よけも無い所に、 子どもたちを 放っておくことは出来ない。 熱帯雨林地域の雨は、 半端でない。 mk13 今流行の インフルエンザや デング熱 下の写真の少女は、 両足先を膿んでいた。 下の写真の子たちは、 高熱を出して寝ていた。 ミンダナオ子ども図書館の子たちも 高熱を出して入院したが、 今流行のインフルエンザかデング熱・・・ この様な場所に おいておくことも出来ずに 早速、 ミンダナオ子ども図書館に収容した。 しかし、後述したが、 ここ数ヶ月の 連続する患者の治療で 医療費が底をついている。 今後、 戦渦が拡大すると、 大変な状況になっていく恐れがある。 ラマダン明けの 6月から7月にかけて、 新たな戦闘が勃発する噂があるが、 現実にならないことを祈るのみだ。 ピキット地域だけではなく、 ミンダナオ子ども図書館の水田のある、 マタラム地域でも軍が入り 戦闘が広がっている様子。 今回の戦闘で、 軍は、3ヶ月分の「お弁当」(食料)を 準備しているという話が聞こえてきた。 最低、3ヶ月は 戦闘が続くという意味だろうか? 可哀想なのは、子どもたちだ。 MCL(ミンダナオ子ども図書館) だけが、 難民たちの唯一の頼り。 現地で奨学生のジハッド君と、 バイナオットさんに会った。 私たちが来て 本当にうれしかったようだ この地の人々は皆 私たちを知っていて、 「本当にMCLは、頼りになってうれしい!」 と言ってくれた。 この時期は、 どこのNGOも政府も、 救援活動を開始していない。 恐らく戦闘が拡大するとしても、 救済活動が開始されるのは 早くて数週間後だろう。 緊急支援は、夕暮れまで続き、 最後に、病気の子たちと その保護者を車に乗せて、 一路ミンダナオ子ども図書館に向かった。 明日から、 さらに本格的な救済活動が始まる。 病気の治療も 開始しなければならない ヤレヤレ! mk14 ブアランと パニコパンで 読み語り 私たちは、 先週ブアランとパニコパンの 難民支援をして、 週末の土曜日は、 この二カ所で 読み語りをする計画を立てて実行した。 この地域の人々は、 ブアランに近い丘陵地域から 逃れてきた人々で、 読み語りのあいだじゅう、 遠方の丘陵地域から 迫撃砲の音が聞こえてきた。 難民の数は、 思ったよりも少なかったが、 ブアラン地域は、 次第に増えつつある。 mk15 パマリアン集落で、 さらに多くの 難民が・・・ ミンダナオ紛争報告 ピキットとアレオサンの境界に広がる 丘陵地域が今回の 戦闘勃発地域だ。 以前のニュースで、 3月に入り、 米軍がピキットの道に砂利を 敷き詰めている話を載せた。 おかげでブアランまでも ハイエースで入れるようになったが、 案の定、軍の車も 入りやすくなり戦闘が勃発した。 その後、 「パマリアンに難民が集結している、 何とかして欲しい」と、 現地の村長から 連絡が入って調査に向かった。 現地に行って、 唖然とした。 シートもなく、 椰子の葉をおいただけの掘っ立てで、 すでに二晩の昼夜を過ごしている。 その数は、 他の2地域よりもはるかに多く、 とりわけ子どもたちの 多いのに驚かされた! この様な状態のなかで、 子どもも大人も 2晩以上過ごしている。 mk16 今は、 雨の非常に多い シーズンだ 今は、 雨の非常に多いシーズンだ。 もちろん他からの支援は全くない。 子どもたちが 非常に多いのには驚かされた。 80%が子どもたちだ と言っても良いだろう。 一晩なりともこのまま 放っておくことは出来ないので、 早速ピキット市にもどりシートを購入。 子どもたちが、 毎晩雨にうたれているかと思うと 居ても立ってもいられず、 早急にシートの支援を決めた! 人々は呆然としている。 「早急にシートを支援しましょう」 といっても、半信半疑の様相だ! 「支援を決めても、いつ戻ってくるのか?」 「だいじょうぶ、今すぐ戻ってきますよ!」 というと、ビックして言った。 「写真だけとりに来たのかと思ったよ!」 多くの支援は、 調査や決定に時間がかかるらしい。 難民が出て、速くて2,3週間 遅い支援は数ヶ月後である。 しかし、難民にとって 初期と後期が一番厳しい時だ。 とりわけ雨の多い 熱帯地域は、 初期のシートが死活問題。 それを知っているので、 今回は、午前に調査、 午後にシートを支給した。 ピキットの市場で購入したが そんなお金どこにあったかって? つけバライで購入したのです。 店主が私たちを 良く知っているので・・・ 「また、難民ですか大変ですね。 後払いで良いので、 どうぞどうぞ・・・」 シートカットの方法も、 それなりの技術がいる。 可能な限り長く広げて、 4ロールを重ね、 6メートルにカットしたシートを添えて いっぺんにカットしていく。 午前中の読み語りが終わり これで今日のスケジュールが 完了したかと思いきや、 急きょ難民救済が始まる。 ピキット市内でシートをカットして 準備をする若者たち、 彼らは本当に頼りになる。 400枚を超えるシートが、 瞬く間に準備されていく。 mk17 さっそく 緊急支援を開始 若者たちが中心になって、 次々にシートが 張られていく・・・ 暗かった難民キャンプに 笑顔が戻り始める。 とにかくこれで 一息つける・・・ 一仕事終わって満足そうな ミンダナオ子ども図書館の奨学生たち mk18 同時に 読み語りも シート張りと平行して、 読み語りがはじまる。 午前に続いて 午後の2セクション。 こちらもお手の物だ。 それにしても、 とにかく子どもの数が多い! 難民支援は 始まったばかりだ。 長く続かなければ良いのだが、 ブアランでは、写真のように 一部の難民は、椰子の葉で 家のような物を作っている。 これは、 長期化を覚悟した結果だという。 MCLではシートを張ったが とりあえず雨にうたれなくてすむ。 難民支援は始まったばかりだ。 その後もたびたび通い、 状況を把握しながら、 医療、食糧、衣料支援などを しなければならないだろう。 mk19 さらにピキット、 ブロルとブロッドから 避難民発生 ピキットの川沿い地域、 貧しくMILFの活動拠点でもある ブロルとブロッドで戦闘が起こった。 今回の戦闘は、 政府軍とMILF軍の対抗というよりも、 その地域の有力者家族、 それも従兄弟どうしの対立だ。 どうしてその様なことから 戦闘が起こるのか、 日本では考えられない事だが、 原因は地域の勢力、権力、 利権争いであることが多いと言われるが・・・。 どちらが施政的な権力を得るか。 それに土地領有の問題が加わったり、 ちょっとした事から殺害が起こり、 復讐が起こったりすることもある。 まったく生臭い話だが、 今回のブロル地域は、 現市長も力を入れている地域だけに、 妬みを買ったりすることもあるだろう。 現地の情勢を調べに 近くまで行ったが、 常時、銃撃の音が聞こえてきて 危険で近寄ることが出来なかった。 幸い、避難民はハウスベースで 雨の中、家も無い という状況ではないので もう少し、様子を見ることにした。 長期化せず、治まれば そのまま家に 帰ることが出来るだろう。 長期化すると、 食事や医療の問題が出てくる。 戦闘で可哀想なのは、 子どもたちとお年寄りだ。 来年の総選挙に向けて こうした 内紛とも言えないような戦闘が 各地で起こる可能性がある。 まったく悲しいことだが・・・ mk20 日本のODAによる ピキットの 灌漑運河の建設 私たちのスカラーを訪ねた時に 偶然見た、 日本のODAによる ピキットの灌漑運河。 開発も再開されたようだ。 写真の対岸をダンプが 走っているのが見える。 数台のトラックと水管が 所々に置かれている。 しかし、部分的にかなり 埋まっている場所もあり、 工事に時間がかかるだろう。 ダムの建設は、 韓国の技術者にゆだねられ、 漁民たちによる ダム建設反対の動きもあり、 技術者は、殺されたという。 現地で聞いた話だが、 リグアサン湿原の土地を持たない 最貧困層の多くは漁民で、 5000世帯をはるかに超えるという。 彼らが恐れているのが、 湿原の水がダムで堰き止められて 灌漑用水路により、 湿原の水が干上がり 魚介類が獲れなくなること。 6mのウナギも2mの鯉も雷魚やナマズも! 湿原の水を干して陸地を増やす目的は、 水田を増やすための開発だと言われているが、 水田を持てるのは、 結果的に一部の富裕層だけで、 漁民のままの貧困層は、 漁場が減り、 漁獲量もさらに 減っていくのを心配している。 そして、最大の恐怖が、 石油とガスの開発で 水が汚染されることだ。 「そういう事態になったら、 俺たちは必ず蜂起する! 開発支援で富を手にするのは、 土地持ちの一部の富裕層だけだからな!」 彼らは、ぼくにそう語った。 実際に聞いた話😢 mk21 ピキットには、 USAIDも入って 来ているらしい 表向きは目立たないが、 おもに「道路」といってもかなり バランガイ深くまで届く道に 砂利をひく整備を行っている。 日本のODAで建設し、 ミンダナオ子ども図書館がお手伝いした、 ここマカブアルの小学校にも 砂利道の道路が整備されて驚いた! 校長先生曰く、 「アメリカ軍は、道もないこんな所に、 こんな立派な小学校が 日本の支援で出来ているのを見て ビックリ!していましたね。 『What a beautiful school!』 と驚いていましたよ。」 米軍? がこんな所まで来る理由は、 現地の説明では、 『家畜に予防注射をうつため』だそうです・・・」 家畜つまりミンダナオの人々に 悪いバイ菌つまり反体制思想? が感染しないため、 予防注射つまり戦闘を起こして バイ菌に感染した人々を退治する? 「海外支援による道路整備の大きな理由は、 戦闘が起こった時に、 戦車や軍用車が 容易に入れるようにするためだ」 「道路が作られた後には、 必ず大規模な戦闘が起こる!」 と現地では言われている。 私の経験から、 ミンダナオで戦争が起こった半年から一年後に、 まるで計画されたかのように、 中東で大規模な戦争が起こるのは なぜだろう? 2年前、こんな平和な時期に、 ダバオに何故、 立派な赤十字のビルが 出来るのだろうか?と思ったら、 翌年に、戦争が起こり、 赤十字が活動を開始した。. あらかじめ知っていたかのように。 国際支援と戦争は、 一体化して机上でプランが、 練られていくのかな? おかしな思考が、頭の上を飛び回る! でも、それを追い払い 子どもたちの事だけを考える。 可哀想なのは、 何の罪もない子どもたち! 日本政府の停戦監視団の皆さん、 戦闘が起こらないように よろしくお願いします!!! mk57
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mk22 ピキットの 奇妙な洪水 ピキットを再び、 大きな洪水が襲ったと、 今回は大々的に報道された。 腰まで届く水に、 スタッフのノライダさんも、 隣のアスレーさんの所に避難した。 その報告を受けて、 どのような状態で、 どのような救済支援が必要かを確かめるために、 緊急にピキットに向かった。 mk23 しかし! 水は、何と24時間で、 引いていたのだ! 昨日の午後には、 腰まであったという! 道路沿いには、 若干の難民が残っているものの、 水はすっかり引いて、 以前、 洪水救済にいったときの、 半分ぐらいになっていた。 あのときは、 10日間あまり洪水が続き、 医療支援にカバサラン村に、 ボートで向かったのだが・・・ 洪水というよりも、 Flash Flood 鉄砲水と呼ばれるものだったのだろう。 上流に、大量の雨が降ると、 突然、想像を絶する量の 水が流れ出す? 原因は、1960年代に、 日本がラワン材を輸入するために、 ジャングルをことごとく伐採したため 保水力が無くなった事によるという。 それが、鉄砲水で終わるか、 洪水になるかは、 雨の量とともに、 降水期間が関係している。 たとえ量的には少な目でも、 降雨が長期にわたると洪水になる。 今回のケースは、 降雨量が異常に多く 集中的に降ったものの、 短期だったので救われたのだろう。 確かに鉄砲水で家屋が流されたり、 一時的に腰までとどく 水の被害はあったものの、 引くのも実に早かった。 mk24 現地の人々に、 全く悲壮感が無く 現地の人々に、全く悲壮感が無く、 むしろ道路の決壊箇所を利用して、 大量の魚の捕獲が出来、 一時、魚の出荷に湧いたのは 人々の生活力のしたたかさだった。 激しい洪水が襲ったと聞いて 現地に向かったが、 先日の腰まで来る水は、 あっという間に引き始めていた。 洪水難民も数は少なく、 むしろ現地は、 道路の決壊箇所に網を張って 捕獲した、魚の漁獲に湧いていた。 大量に捕獲され、 バイヤーに取り引きされていく 鯉、フナ、ナマズ、手長エビ・・・ リグアサン湿原が、 いかに富裕な魚介類といった 天然資源を 保持しているかが理解できる。 膨大な 天然ガスと石油も眠っており、 国際資源争いの場となっているが・・・ 何としたたかな民衆だろう 災い転じて福となす! 雨にも負けず 風にも負けず 洪水にも戦闘にも負けず 生きる力に満ちた人たち こういう人に、わたしもなりたい? mk25 この道路は、 リグアサン湿原に眠る、 天然ガスと石油の開発と 積み出しを狙ったもの? 以前にも書いたが、 洪水が、予想を超えて高く、 その原因は、 国道から川沿いに、 土盛りの高い道路ができたせいだ。 この道路に、 濁流が堰き止められる形で、 水が川沿いの村を襲うようになった。 いわば、国際支援が 災害を大きくした例だが、 しかし、後ほど現地の漁民の人から ショックな事が聞こえてきた。 「大量に雨も降っていないのに 洪水が襲ってきたのは、 日本のODAで作られた ダムが軍によって開放され、 濁流が起こされて、 石油の眠っている湿地帯から 極貧で土地も無く 湿原で魚を捕って かろうじて生活している 俺たち漁民を、 ゲリラという名目で追い払うためだ!」 学校も鉄砲水につかり、 教室も腰まで来る水の中だった。 すっかり濡れてしまった教材。 しかし、 翌日には水が引き、 道路で教材が乾かされていた。 授業がストップしても、 子どもたちはしたたかだった。 洪水が出たとたん、 飛び出して 泳ぎ始める子どもたち! mk26 むしろ困難なのは、 戦闘難民の人々 地域によって、 支援のあるところと、 無いところの格差が 明確になってきている。 サダム君も、 支援をはずされている地域の MCLのスカラーだ。 支援が届かないのは、 クランボク村の村長が、 MILFよりだという理由だろうと、 スタッフの話。 このときは、 WFP世界食料機構のスタッフも同行して、 オーストラリアからのスタッフのための 事前調査をともにした。 行く先は、 副市長の地元のパイドプランギ。 洪水に阻まれてストップ。 ボートで行くことはできるのですが・・・ WFPは、私たちの活動に ずいぶん興味を持ったようすだった。 私たちも、時々WFPとは、 行動を共にしている。 ランドクルーザーの後を、 スズキの軽トラで追いかけるのが大変だった。 mk27 蚤のようなNGOで、 出来ることも 限られている 歯が悪く、 ガンの疑いのある少女の母親。 いよいよダバオでの 本格的治療が開始されるので、 打ち合わせもした。 私たちは、非政治でかつ、 特定の宗教に偏らないNGOだから、 国際的NGOや行政から見捨てられた、 この様な場所にこそ 支援を継続していく。 といっても、 蚤のような小さなNGOで、 出来ることも限られているのだが。 医療と炊き出しの支援を 開始することに決定した。 特に医療は重要。 先日、ダバオで、 20万円ぶんの医薬品を購入したが、 2月から、マノボの山岳地域をふくめて、 医療支援を本格的に開始する。 平行して、 白血病の疑いのある患者が、 現在ダバオで 検診治療を開始している。
mk30 兎口の子ども たちの治療 今年も、 ダバオで開かれる、 兎口の子どもの治療に参加した。 これは、 UCCP(フィリピン・キリスト教団)と ドールが協賛して、 毎年ダバオで開かれるものだ。 ミンダナオ子ども図書館では、 家族の食事と宿泊、 そして搬送を行う。 今回、参加したのは、 マキララ地区の 先住民バゴボ族の子たちと ピキットのイスラム教徒の子たちが多く 総勢で、8名の子とその親たち。 経済的なサポートは、ドールが、 治療と検査は、比キリスト教団の招待で アメリカのドクター方が ボランティアで行ってくださる。 私たちも、 大いに助かっている。 年一回の無料治療! mk31 2009年は 三つの問題を主題として 活動を開始するだろう 第一は: イスラム地域における 戦闘難民の救済の問題。 難民キャンプにおける、 食料と医療支援の継続および 現地の若者たちによる平和構築。 第二は: 世界的な経済危機の影響を、 最も残酷な形で受け始めている (3食たべられない) 土地を奪われ、 日雇いで生活せざるを得ない、 先住民族の救済。 第三は: 日本の若者や中高年の置かれている、 精神的危機の問題も 議題に上っている。 mk32 2009年 最初のボード会議 ボードメンバーによる、 定例の第三期会議が行われ、 会計報告と同時に、 イスラム難民や戦闘の現状。 経済クライシスの影響を もろに受けつつある、 先住民族の状況。 若者を中心とした、 日本人の受け入れの問題が 話し合われた。 mk33 会議の概要 全体として、ミンダナオにおける アンセスタードメイン (先祖伝来の土地所有)の問題を、 先住民族とイスラムの立場から確認。 歴史的経緯と現在の 移民系クリスチャンとの確執、 イスラム地域における 戦闘の状況と難民の見通し。 先住民族の立場の 歴史的経緯と現在の状況、 世界的クライシスと土地所有、 プランテーションや食物貿易による 貧困格差の増幅。 日雇い、 草取りなどの労働の現状や、 現場や学校での 貧困による差別が報告された。 またさらに現実に起こっている イスラム難民の救済方法や、 山岳地域の先住民族の 現状と救済方法などが検討された。 mk34 1,イスラム地域では 戦闘が継続 戦闘地域から避難してきた難民達が、 政府の指示があっても 帰省しようとしない。 理由は、 戦闘地域での自分の家が、 破壊されたり燃やされたりして、 住む家がない。 家畜も奪われて財産がない、 等の原因がある。 しかし、最も大きな理由は、 フィリピン政府軍の保護の元に、 クリスチャン系の難民の帰宅が、 都市周辺部において行われているが、 政府軍が入った地域では、 MILF反政府勢力との 戦闘が発生したり、 発生する可能性が高くなる。 それゆえに、 イスラム教徒難民達は、 政府軍が入った地域には 恐れて帰ろうとしない。 結果、 難民キャンプが長期化している。 理論的には、 政府軍が制圧した場所は 安全が確保されたと思われて、 難民が帰省すると考えられるが、 こちらでは、 政府軍が侵攻してきたところは、 戦闘が始まると恐れられて、 逆に難民化が進み、 政府軍が滞在する限りは、 難民が帰省しようとしない。 政府軍は、当面、 撤退することはないであろうから、 難民は長期化するであろう。 すでに、半年目に入っている人々も居て、 食物の欠如から体力が低下、 病気が蔓延している。 衛生状態の悪さも追い打ちをかけている。 また、MILFと政府との 交渉課題である、 アンセスタードメインの問題が 棚上げされた格好となっており、 この問題に 見通しが立たない限り、 反政府側は交渉のテーブルに 着くことを拒んでいる。 第3国政府が仲介に立つ 必要性も指摘されているが・・・。 mk35 2,先住民族の 状況が悪化 マノボ族など先住民族の 状況が悪化している。 とりわけ、プランテーションや 移民系クリスチャンに追われた、 土地無しの人々に 貧困の影響が出ている。 彼らの収入は、 遠隔地にあるサトウキビ農場の 過酷な非正規労働による低賃金、 または、 移民系クリスチャンに占有された 水田や田畑の 雑草刈りぐらいしかない。 収入は、食事自前で一日100ペソ (180円から200円程度)、 自分で食事をすると、 70ペソほどにしかならず、 借金でがんじがらめになっている。 それが、 今回の世界的な経済危機で、 ゴムやサトウキビ等の 輸出用作物の価格が下落。 また、雇用側も、 マノボなどの人々の 教育水準の低さを見越して、 経済的クライシスを理由に 賃金を低く抑えたり、 雇用のカットをしている。 その結果、 最貧困層の人々が増え 生活が極端に困窮している。 私たちのスカラーの居る プロック8やボホラノン、 ボアイボアイ村などでも この傾向は顕著である。 3食たべることが出来ずに、 体力が低下、 高熱がひかなかったり、 髪の毛が落ちる 子が出ていることは、 前年の便りでも報告した。 この地域は、 過去イラガ(ねずみ)と言う 移民系クリスチャンの暗殺集団が、 先住民族を辺境に追いやったのちに 開拓した場所。 プロック8等は、 追い出された後に、 もどったと言う歴史的経緯があり、 問題を根深くしている。 しかし、 ここに来てこうした問題が 噴出し始めている背景に、 今回の世界的な 経済クライシスから来る 不安心理があるように見える。 NPAなどの 反政府勢力の動きも活発化しており、 そうした不安から、 一時覆われていた差別が 増幅されているきらいがある。 以上のような内容が、 各役員によって話された。 特に結論的なものはだしていないが、 役員も適宜同行することによって、 現場における 解決の方法を見いだすことになった。
mk37 先住民族の 置かれている危機的状況 世界的経済クライシスと マノボ族の貧困 去年のミンダナオ子ども図書館便りで、 マノボ族の村のスカラーが 高熱のために入院し、 検査の結果、栄養失調が原因である、 と言う事実を報告した。 その後、対策として、上述のスカラーたちは、 ミンダナオ子ども図書館に収容し、 ここから小学校に通うことにし、 3ヶ月後にはすっかり体力が回復した。 また、クリスマスと正月に、 こうした村の子たちを大勢招いて、 栄養補給も兼ねたフィーディングを行った。 この時期になって、 何故、こうした土地無しで 山岳地域に追われたマノボ族の子たちに、 栄養失調が増えているのか疑問に思い、 子どもたちの村への帰省などの 機会を利用して、 聞き取りを開始した。 すると、そこから いくつかの事実と問題が 浮かび上がって来た。 実に驚くべき事に、 最も辺境に位置して、 およそ世界の動きからは 見放されているかのような、 再貧困地域こそが、 世界的な経済クライシスが 直撃してくる形で、 影響を受けていたのである! 彼らの 現金収入を支えているのは、 日雇い労働である。 近隣の水田の田の草取り、 ゴムの木の汁集め、 サトウキビやトウモロコシ刈り、 農地の草刈り、といった、 土地所有者が、 自身の土地のメンテナンスや、 それに伴う雑用を請け負う 脇の仕事を彼らが行っている。 その多くは、 輸出用作物を栽培している 大土地やプランテーションと関係している。 日取りは、日給およそ100ペソ (今のレートが×2だから=200円)で、 食事は自分持ち。 30日間フルにはたらいて3000ペソ。 (ちなみに、ドールの日給は200ペソだが、 土地所有に関連した一部の人々にしか 仕事は与えられない) 日々の食費の30ペソを引くと、 一日70ペソ(140円)ほどにしかならない。 30日間はたらいて2100ペソ。 円で計算すれば、月給の手取りが、 4200円と思えばよい。 mk38 先住民の スカラーの家族 栄養失調だが、 先年暮れ ダバオの病院で亡くなった子。 ミンダナオ子ども図書館も粗食だが、 山ではめったに買って食べられない 米を子どもたちに食べさせている。 一人一ヶ月の食費が1000ペソだから 平均7名の子どもに 両親を加えた9人家族であれば、 食費だけでも9000ペソ。 それが、日雇いの給与が、 2100ペソしか無いとしたら、 日雇いから帰って、 平均で7名の子どもが待っていて、 両親と一緒に食べるとしたら、 何日分の食費になるだろう。 さらに、子どもの学費や弁当の米代などのための 借金があるケースがあり、 日雇いの季節労働から帰ってきても 手元にはほとんど 残らないような状況が多い。 この状況では、 子どもにお弁当を 持たせることが出来ないし、 学用品に至っては無理なのは、当然。 それどころか、 毎日食べ物がなく、かろうじて、 山地に植わっている 野生のバナナと芋をかじる生活になる。 栄養失調で 毛が抜け始めた少女。 いくら何でも、これはひどい! バナナは味気のないバナナで、 芋もカサバ芋という、 腹持ちがしないもので、 砂糖が買えればよいけれど、 甘みもなくモソモソして とてもたべる気にならない代物。 唐辛子を潰して、 バナナや芋につけてようやく のどを通ると言ったものだ。 肉や魚と言ったものは ほとんどたべる機会が無く、 これでは、次第に栄養が細るのは当然で、 病気にもなろう。 こうした状態を助長しているのが、 世界的な経済危機だ。 彼らのわずかな 現金収入源であった、 日雇いの季節労働が、 経営状況の悪化という、 雇用者側の理由で カットまたは削減されているのだ。 日雇い労働が無ければ、 全くの現金収入がない。 田の草取りのような仕事でも、 移民系クリスチャンが、 経済危機を理由に雇用を渋りはじめている。 米の値段は、 高値で推移しているのだが、 物価高が理由。 mk39 貧困の 根本的な理由 彼らの貧困の根本的な理由は、 農業のプランテーション化による 輸出作物の作付け面積の著しい増大と、 移民系の土地所有によって、 低地にあった 自給用の耕作地を奪われて、 土質の悪い高地に 移り住まざるを得なくなった 貧困格差に起因している。 今まで、 ミンダナオ子ども図書館では、 彼らにとって最も 経済的負担が多い部分である、 子どもの教育と医療を支援してきた。 現在、ミンダナオ子ども図書館は、 学校側との協議を始めると同時に、 最も良い解決法を、 現地の親や子どもたちと模索している。 同時に、 仕事を得るための水牛の支援、 山羊などの家畜を増やす可能性。 そしてさらに、 MCL所有の農地や水田を確保し、 そこでの労働を通して、 経済的支援が出来る体勢を考えている。 しかし、今回何よりも感動したのは、 こうした困難に直面しつつも、 マノボ族の人々がより団結して、 プロック8集落では、 わずかに6ヘクタールだが、 30家族で、自ら子どもたちの食事のために、 農地の共同管理と運営を始める 決意をしたことだった。 (一ヘクタールで養えるのは、 子どもの数にもよるが 2家族程度と言われている) 理由は、 支援だけに頼っているのは良くない。 わずかであっても、 自分たちの力で生活を切り開きたい。 教育支援を始めて5年目、 子どもたちの 成長していく様子を見つつ、 自分たちも、 成長しなければならないと言う自覚を、 子どもたちの姿から学び始めた大人達、 特に、父親や男達の姿がまぶしかった。 |
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