フィリピンの最高峰.
マノボの聖地アポ山がその姿を開く時
ミンダナオ子ども図書館の2階から見た
夕刻のアポ山

この山の向こうから日の出が拝める
刻々と表情を変えつつ
終日私たちを見下ろしている
アポ山
アポとは、長老の意味で、
地元の人々は、
たくさんの神々や妖精が棲む
神聖な山としてあがめている

2年前に初めてフィリピン人がエベレスト登頂に成功してから、人々は、エベレストが世界一の高峰と認めるようになったが
私がミンダナオに来た頃は、世界の最高峰はアポ山であると言われた
現在、アポ山は、世界第二の高峰として人々の心に生きている。
ちなみにエベレストは、このアポ山の後ろに控えているという

フィリピンの最高峰、アポ山の登山。
ミンダナオ子ども図書館のあるキダパワンは、アポ山の登山口でもあり、世界から人々が訪れるが、幸いなことに、訪れる人が少なく
極上の自然が残っている。

登山口は、キダパワンからも三つあり
一番ポピュラーなのは、比較的ルートが切り開かれた沢沿いの最短コースだが
私たちは、地元のマノボ族のガイド3名に導かれて、ジャングルの中の尾根沿いのルートにとりついた

手つかずのジャングルを体験できるのもアポ山の特徴だが
ガイドがいないと絶対に無理だ。地図もなく、複雑な狩猟や獣道が交錯している

下から眺めると、単調な山のように見えるが、内側はいくつもの湖沼を有し
同じ山とは思えないほど風景が変化する

アポ山は、活火山だ
下から眺めるその姿と高度から、八ヶ岳の赤岳のような山だと想像していたが
山頂付近は、7つの岩峰が取り巻く複雑な山なので驚いた

七つの岩峰は、それぞれ独自のピークを形作っていて
その底には、いくつもの異なった噴火口がある
頂上に立つと、遠くダバオ町や海、ジェネラルサントスの山まで見渡せる
遮るもののない広大な風景が欲しいままだ

意外だったのは、山頂付近の至る所に野生のブルーベリーが群生している事だ
どんなに食べても食べても、尽きることのないブルーベリーの実
しかもその大きさに驚いた!

噴火口は神秘的だ
ここには数々の妖精が住んでいるので、感嘆の声を上げてはならない
妖精が向こうの世界に人を引き込むからだ

赤道近い山だから暖かいだろうと油断してはならない
雨が多いのと、降ると半端ではなく夜は冷える
しっかりした防水対策が欠かせない

山頂のカルデラのなかの泊まり場
宿泊場は、とりあえず水のあるところにあるが全くの自然環境だから、指定されているわけではない
右は、山頂から下った湖沼地の泊まり場
食事は地元のマノボのガイドが作ってくれた現地料理
さすがに猿の煮付けやニシキヘビの蒲焼きは出なかったが・・・

このアポ山のガイド
彼らはゴム草履で、急な斜面は裸足で登っていく
ちなみにガイドになってくれたは、ミンダナオ子ども図書館の奨学生のお父さん
貧しくて3食食べられない家庭だから
大事な収入でもある

小さな学童用のリュックサックを背負い
(たぶん子どものお下がり)
それ以外の大荷物は頭に載せて山を登る

我々は強行軍で、初日3時に、ルモットのボードメンバー、ビックビックさんの家を出発
15時間をかけて、その日の6時に山頂直下に到達した
全体で3泊の行程
むしろ途中に良い湖沼地帯があるので、そこでのんびりして1泊、山頂の7つのピークを巡って山頂で2泊、
別ルートで下り、湖沼で一泊、。4泊5日ぐらいで行くのが最上か?

高度は高くないが、交通が全く発達していないのでアプローチに時間がかかる

帰りは、沢沿いのルートを一気に下った
アポ山は、土質が非常に滑りやすいので靴に神経を使った方が良い
最上は、日本から持参してきたスパイク付きの地下足袋だった!

最後は、天然温泉のある麓で汗を流す
マノボ族の神話や伝説にも出てくる有名な聖地である