和平交渉が軌道にのっているかのように 見えたところに、 急に戦闘が起こり始めた |
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na1 620名の奨学生 一人一人の チェックを始めた ![]() 今年度の 私たちの大きな課題の一つが、 620名いる子どもたちの 一人一人の状況チェックだ。 ![]() 小学校、高校、大学と 学校別のリストを作り、 支援者のいる子と いない子の調査をしつつ、 ![]() 学校の先生に 話をうかがった後に 実際に実家を必ず訪ねる。 ![]() 特に支援者の居ない子の場合は、 1,出席率はどうか・・・ 学校に興味はあるか。 ![]() 2,小学校の場合は特に、 ABCなど 読み書きの基本は出来るか。 ![]() 3,学校の成績や 学習態度はどうか。 ![]() 4,家庭状況はどうかなど、 足を運んでチェックする。 ![]() そして、 この子だったら大丈夫! という子を支援希望者に紹介する。 ![]() しかし、学業に関心があることは 採用基盤の一つではあるけれど、 それ以上に 孤児だったり、 ![]() 崩壊家庭だったり、 アビューズを受けていたり、 助けを必要としている子は、 優先する! ![]() 生活状況の厳しさを 採用の第一条件にしているので、 精神的に不安定な子もいるし 悪ガキだった子もいる。 ![]() 成績よりもむしろ、 そのような子を優先しているので、 すぐに支援者に 紹介できないケースも多い! ![]() そのような、 現地に置いとけず、 保護を必要としている子は、 ![]() MCLに住みこんで 学校に行かせてあげて、 安定してきたら、 支援者に紹介する。 ![]() そのようなわけもあって、 現在、 支援者が居ない子たちが、 100人ぐらいいるかなあーーー。 ![]() ad1 まずは 幸せに なってくれること ![]() MCLのスカラシップは、 極貧の集落の子の中でも、 とりわけ孤児や片親といった、 マイナスから来た子が大半だから、 ![]() 成績や卒業資格よりも、 まずは人並みに 幸せになってくれることを 心から願っている。 ![]() 成績優秀な子を採用して、 エリートを送り出す スカラシップではないけれど、 行きたい子は大学まで行ける! ![]() ミンダナオでは、 大学まで行けるのは、 20パーセントぐらいの 富裕層の子たちだけ? ![]() 貧しい子たちの場合、 特に女の子の場合は、 食べ盛りになる14歳ぐらいになると 結婚する(させられる?)子も多い。 ![]() ただぼくは、 早婚が必ずしも悪いとは思わない! MCLのスカラーの中でも、 休みに里帰りしたら、 ![]() 小さいときから世話してもらって いっしょに遊んだ 大好きだった幼馴染の男の子に プロポーズされて、 ![]() 嬉しくなって 奨学生を辞めて、 すぐに結婚した子もいる! ![]() 崩壊家庭や孤児だったり、 さびしい体験をしてきた子だけに ぼくは、嬉しく思う。 「幸せになってくれたら何より!」 ![]() 「結婚式には、呼んでね。 赤ちゃんが生まれたら、 見せにおいで!」 ![]() 「困ったらいつでも、 駆けこんでおいで!」 ![]() 結婚はフィリピンの法律では、 17歳以上にならないと出来ないので、 その場合は、家族や村で 簡単な婚姻の儀式をして、 ![]() 17歳になったら、 教会で結婚式をして 役所に登録する。 ![]() 妻と結婚式の前の 教会での勉強会に出たときに、 30カップルほどが参加していたが、 ほとんどが、子どもがすでにいたり ![]() 妊娠しているのには驚いたけれど、 今では、その理由もわかるし、 早婚や婚前出産も、それはそれで、 良いのではないかと思うようになった。 ![]() 行政登録は、お金がかかるから、 登録していないカップルも多いけれど! 何より大事なのは、 愛し合い、幸せになること! ![]() カトリック教会は、結婚式の希望者が すでに妊娠していても、 子どもがいても、 村で原住民の結婚式をあげていても、 ![]() 非難も拒否もしないで、 神父さんが心を込めて 結婚の祝福をしてくれる! これぞアジアのキリスト教??? ![]() gt1 大学なんて 想像を絶する! ![]() 貧しい家庭の子にとっては、 小学校を卒業するだけでも 経済的に難しく、 ![]() 中高卒なんて信じられない! 大学に入るなんて想像を絶する! 夢のまた夢! ![]() そのようなわけで、 ミンダナオ子ども図書館の 奨学生に採用された子たちは、 家族のためにがんばって、 ![]() 大学を卒業して、 先生や看護師や エンジニアにもなっている。 ![]() ミンダナオ子ども図書館の スタッフになっている若者も、 ハウスペアレントや ソーシャルワーカーを含めて卒業生たち! ![]() けれども小学校や中学校に入れたけれど、 すでに年齢の高い子も多いし、 山の村では、 一四、五歳から結婚するから、 ![]() 二〇歳に近づいたら 結婚適齢期を 過ぎた感じでちょっと不安? ![]() ad2 自分の夢や目標が ![]() また、当然ながら 一人一人に個性があり、 自分の夢や目標がある。 ![]() 大学へ行くよりも、 小学校卒業や中高校を卒業したら、 漁師さんになったり、 ![]() 実験農場で 有機農法を学んで、 村に帰って農業指導者になったり、 ![]() ドレスメーキングを習得して、 町の市場で 洋裁店をしたり、 ![]() 運転技術を習得して、 トライシクルのドライバーで日銭を稼ぐ方が、 大学を出るよりも実質的で 良いと考える子も多いので、 ![]() 画一的に 大学卒業を目指すのではなく、 子どもの個性や目標に合わせて、 相談に乗ることにしている。 ![]() 学用品と同時に、 中学生には、月200ペソ 高校生には、月300ペソ、 大学生には、月1000ペソ のお小遣いをわたします。 ![]() 大学生の場合は、 4ヶ月に一回、 総会に集まり文化祭をします。 ![]() 極貧で親の無い子の場合は、 ミンダナオ子ども図書館が、 授業料を出すだけでは 学校を続けられない。 ![]() 文具やプロジェクト代などを含む 諸経費を出してあげて、 さらに大学生の場合は、 大学は町にしかないので下宿代も出します。 ![]() 支援額は、2013年時点では、 小学生の場合は、年間4万円 高校生は、年間6万円 大学生は、7万円ですが、 2021年から、物価の高騰もあり 小学生が年間4200円 中高生は年間60000円で変わらず 大学生は年間72000円になりました! ![]() 毎年 物価高がつづき足りないので、 自由寄付からも 多少加えて出しています。 ![]() na2 小学校 低学年のころから ![]() ひどい話ですが、 小学生のころから 虐待やレイプの 対象になっている子もいて、 ![]() 特に、実の親が亡くなって、 他に引き取られた子の場合や、 継父になっている子の場合など・・・ ![]() 時には、福祉局や小学校などから 直接頼まれて こうした子たちの場合は、 ミンダナオ子ども図書館がシェルターとなります。 ![]() 奨学制度と同時に保護施設としても、 フィリピン政府から公式に認められていて、 市の福祉局から依頼されて、 住み込んでいる子もいます。 ![]() 実家の村から通っている 奨学生の子たちにも、 学用品やプロジェクト代等を 届けて支給すると同時に、 ![]() 食べられない子、 親の無い子などは、 本部や下宿小屋に住んで、 食事や生活費をMCLでまかなっています。 ![]() そのようなわけで、 本部や下宿小屋に住み込んでいる子が、 現在200名を超えていて、 米だけでも一日 100キロ近く消費されますが、 ![]() 幸い台湾の赤十字社を含む 皆さん方からのご支援で、 水田を購入して、 米だけは何とか自給しています。 ![]() ad3 大変なのは医療費 ![]() 大変なのは医療費で、 貧しい人々は、 かぜ薬一つ買えません。 ![]() 祈祷師にたのんで祈ってもらい 薬草を飲むのがせいぜいで、 死ななくて良い病気で 死んでいきます。 ![]() 各集落の兎口の子の手術も 毎年30名ほど ダバオで行う他にも、 ![]() 緊急の患者の診察代や薬代、 手術を含めると、 毎年140名近くの 患者を治癒しています。 ![]() 年間医療費だけでも150万円を 優に超えています。 それでも、村人たちや子どもたちの 幸せそうな笑顔に出会うと、 ![]() この仕事、 やっていて良かった! そう思わずにはいられない。 ![]() 心労も 危険に対する恐怖も、 子どもたちを見ていると 吹き飛んでしまう! ![]() 子どもこそ未来だ! 富は金額で計るものでは無い、 天国に蓄える物? ![]() 子どもの笑顔こそ天国だ! といつも思う。 ![]() 上は小学校を最優秀で 卒業するマノボ族の子。 ここまでは、先生方の支援で来たけれど 中高校には貧しくて行けない。 ![]() 山奥の不安定な 集落の出身だから。 ![]() 下の子は。 「MCLの奨学生になったら 高校に行く事ができるよ」と話をすると、 ボロボロと涙をこぼし始めた。 ![]() 後日、 彼の家を訪ねると同時に スカラシップに採用した。 ![]() na3 新学年のバッグと 学用品を届け 支援者へのお礼の 絵手紙を描く子どもたち ![]() 私たちの支援している 子どもたちのいる場所が、 本当に考えられないほどの 山岳地域だったり、湿原地域だったり。 ![]() ![]() しかも 奨学生は620名にのぼり、 3000メートル弱の アポ山山麓いったいから、 ![]() 東南アジア最大で 世界一大きなワニのすむ リグアサン湿原に及び、 ![]() ようするに 富士山麓から 霞ヶ浦一帯を想像すれば、 理解させる活動範囲! ![]() しかも全てが 4WDのみで登れるわけでもなく、 ときには、戦闘が起こったり、 洪水が起こったり、 ![]() ![]() がけ崩れで 道が先へ進めなかったり・・・。 ![]() 数名の子どもたちに 学用品を届けに行って、 ![]() 支援者に渡すための お礼の絵手紙を 描いてもらうだけで丸一日かかる!!! ![]() それでも、 子どもたちの笑顔を見るために、 活動を続けるスタッフたち! ![]() 最後に支援者に送る 奨学生の写真を撮る。 ![]() na4 ボアイボアイの子達に 学用品を届けた。 ![]() 学用品を 届けるだけではなく、 支援者からの手紙が MCLに届いている場合は、 ![]() 日本語でも 現地語に翻訳して渡し、 返事をその場で書いてもらう。 ![]() 里親たちは全員が 小学生の場合は、 絵手紙を書く。 (英語がまだ上手じゃないから) ![]() 中高生から大学生には、 英語の手紙を書いてもらい、 機関誌に同封して 支援者あてにお送りしています。 ![]() それを心から楽しみに、 時には、 生きがいにしていらっしゃる 日本の支援者の方々も! ![]() よろしかったらぜひ訪問されて下さい。 ダバオ空港までお迎えに上がり、 宿泊費無しで何日でも MCLに滞在されてください。 ![]() 里子の実家と村にまで、 スタッフ同伴で お連れいたします。 ![]() 里親が、 訪問されたときは、 ![]() 感動して泣き出す 子たちも多い! ![]() na5 保育所建設の 調査を開始 ![]() 昨年2012年は、 3月から山岳地帯で、 断続的に 国軍と新人民軍の戦闘が起こり 、 ![]() この地域も、 6月、8月、12月と 戦闘が起こってきた。 ![]() イスラム地域は和平交渉開始の 合意ができたから良かったものの、 出来なければ、 全面戦争であると言われて緊張した。 ![]() そのようなわけで、 戦闘の合間をぬって、 イスラム地域で、 平和構築のためにも2棟の保育所を建てたが、 ![]() それ以外の保育所は、 建設を見送らざるを得ない 状態だった。 ![]() しかし、その後は地域によって、 まだ小規模な戦闘は起こっているものの、 しだいに避難民は、 村にもどり始めたので、 ![]() 避難民化せずにはいられなかった 不幸な地域を中心に、 保育所建設を 開始することにした。 ![]() まずは 1月から2月中に4棟、 2月から4月にかけて4棟ほどを建設する。 そのための候補地域を調査した。 ![]() na6 保育所調査はつづく ![]() この地域は、 2年前に戦闘があり、 今は平穏だが、 今後の展開が危惧されている。 ![]() 戦闘で両親を失い、 兄弟姉妹を失い、 自分も腹部を撃たれた少年が、 ミンダナオ子ども図書館の奨学生として MCL本部にいる。 ![]() 戦闘の原因は、 大土地所有者が、 輸出用のオイルパームを植えるために、 農場を拡大して、 ![]() 先住民や イスラムの貧しい人々を 追い出そうとしたこと。 ![]() そして、 プランギ河に、 ダムの建設計画が有ることだという。 ![]()
先住民とイスラムの反政府勢力が、 反対しているのだと 言うのだが・・・。 ![]() この村に、 まずは保育所を建設できないか、 という依頼が、 先住民の首領から来た。 ![]() 松居陽が、 現地に赴いた。 ![]() ![]() 貧しいけれども、 自給しながら 平和に暮らしている人々。 ![]() 下の写真は、 同行されたミンダナオ子ども図書館の ボードメンバーで、 牧師であり酋長でもあるガボン氏。 ![]() 現地の状況をふまえて、 MCLについて 説明している。 ![]() ![]() ad4 村までは、 7キロの道を歩いていく ![]() 先住民族の文化も、 まだ色濃く残っている。 文化的にも貴重な場所だ! ![]() ただ、 こうした先住民たちは、 かつて土壌も豊かな、 平地に住んでいた。 ![]() しかし土地の所有権が無い、 ということで、 島外からの金持ちの移民や プランテーション企業に土地を奪われ、 ![]() 抵抗すると 反政府ゲリラだと レッテルを貼られて、 軍隊による攻撃を受けて、 ![]() 土地の悪い山の中に 逃げ込まざるを得ない 過去(現在?)を持っている。 ![]() 初期の頃はぼくも、 何度も問いかけられた。 「何しに日本から来たのか。 金鉱堀が目的か!」 ![]() 実際問題として しだいに解ってきたことは、 希少金属などを目的とした鉱山開発に、 日本も含む海外企業からの探索が 入ってきていると言う事だ。 ![]() いま、 先住民たちが 最も恐れているのが、 鉱山開発によって川が汚染され、 ![]() 飲み水や生活用水が駄目になり、 村から追いやられて さらに奥の山に 逃げ場を失って行くことだ。 ![]() 先進国の目線からすると、 開発が貧困を撲滅する 手段になると思いがちだが、 ![]() 現地で実際に見ていると、 開発は、 貧富の格差をさらに 激しくさせていく? ![]() 貧しい人々は、 もっと貧しく厳しい生活状況に、 落とし入れられていくように 思えてならない。 ![]() どうしたら良いのか? 安易に解決の方法は見えないが、 せめて次代を担う子どもたちや若者たちに 教育の機会を与えて、 ![]() 大学を出て 社会の現実をしっかり捕らえ、 良い方に持って行くように 努力して行ってくれたらと思う。 ![]() 自分の国、自分の故郷を 良くしていけるのは、 ぼくのような外国人では無く、 そこで育つ若者たちだから! ![]() せめてきっかけだけでも、 ミンダナオ子ども図書館で 作れたら良いなと思う。 ![]() na7 野村ひろこ様寄贈の 保育所・開所式 ![]() 日本からの 訪問者の方も、 保育所の開所式に参加された。 ![]() 保育所はごらんのように、 こちらの伝統的な スタイルを取り込んで 上半分が竹壁になっている。 ![]() 窓もガラスではなく、竹を編んだ窓。 下半分は、熱帯地方は、 木だと腐りやすいので、 セメントで床と半壁を固めている。 ![]() 確かに総セメントで ガラス窓の方が腐りにくいのだが、 子どもが割ってしまうと、 村では修理も交換もできない。 ![]() 熱帯地方では、 普段はヤシの葉を拭いた屋根だが それでは腐りやすく、 長持ちさせるためにトタン屋根にしている。 ![]() それでも暑いにもかかわらず、 総セメントの壁の部屋なら、 部屋全体が、 日中暑くてたまらない! ![]() クーラーを付けたらいいって? 電気も来ていない場所に クーラーなんて付けられっこない! ![]() そのようなわけで 現地の人々からの要望でも、 ハーフカラカットと呼ばれている、 半分竹壁で、 窓も竹編みの方が良いと言われる。 ![]() 涼しいし、修理も簡単! 痛んだら、 その辺に生えている竹を切ってきて 治せるから! ![]() 建設を始めた頃は、 現地の要望を優先したのだけれど、 だんだん年月が経つにつれて いくつかの問題が出てきた。 ![]() そのひとつが、 公式の引き渡し式には、 村長、福祉局職員、保母そして ミンダナオ子ども図書館の代表として 私か妻のサインがなされ、 ![]() 署名される公的書類には、 引き渡し後の維持管理および修復は、 村の責任に移行される と書かれているのだが。 ![]() 竹壁の保育所は、 内部は涼しく 過ごしやすいのだけれど、 ![]() 5年から10年以上も経つと 竹が腐れたり、 ネズミ?のせいで穴が空いたり。 ![]() トタン屋根にも 錆が出てきたりして、 補修が必要になってくる。 ![]() ガラス窓やコンクリートに比べると、 補修費は僅かなのだが、 それでも貧しい村では、 修復する費用が出せない。 ![]() na9 2021年の春に 松居友とエープリルリンは、 娘たちと5年間の 日本滞在を終えて、 ミンダナオに帰郷。 ![]() それ以降、 松居自身が全保育所を点検して、 修理活動を開始します。 ![]() 本来修復は、 村の責任なのですが、 極貧の村では難しく、 ![]() だからといって、 子供たちの事を考えると 放っておくことが出来ず。 建てた保育所の管理補修は、 今後もMCLで行っていくことにしました。 ![]() すでに一部開始しましたが、 帰郷後、 全保育所を私自身の目でチェックして、 竹壁と屋根を修復し、 ![]() 土台と内部を ピンクにペンキで塗り、 屋根を赤いペンキでぬって、 錆びにくく修復していきます。 ![]() 訪問者の若者たちにも、 手伝っていただいて、 ![]() 上下の写真の ビデオ映像サイトへGo! ![]() ![]() 時には 現地の村に泊めてもらい、 実行していこうと思っています。 ![]() じっさい保育所は、 僻村の人々との心の交流にとっても、 スカラシップ採用や医療、 読み語りとならぶ、 大きな支援となっています。 ![]() また、高校を卒業して 村の保育士になっている もと奨学生たちも多いので、 荒れたまま放置は出来ません! ![]() ただし、過疎化が進み 使われなくなった保育所や、 村長が替わり土地問題故に 個人所有になってしまった保育所も、 ![]() 話し合って 移転などの解決を 見いだしていきます。 ![]() 読み語りと違って、 建設支援は、貧しい地域の場合、 建てればそれで良いではなく、 その後の維持管理が大変! ![]() na10 IMT国際監視団の 中川さんを案内して サパカン集落に行った ![]() JICAから IMT国際監視団に派遣された 中川さんから突然、 連絡が入った。 ![]() 「JICAと日本政府の 日本バンサモロ復興開発イニシアティブ (J-BIRD)で、 ![]() 次の学校を最も難しい イスラム自治区に建てたいのだが、 ![]() 和平構築のためには、 どこが良いのか、 現地をよく知っている 松居友さんの意見を聞きたい。 ![]() できれば、 一緒に現地の状況を 直接見て確かめたいのだが、 協力お願いできますか?」 ![]() そこで、私は リグアサン湿原への 裏ルートである川と、 下のプランギ河への入り口でもあり、 ![]() 目立たない小さな村だが、 MILFとMNLFとの両極の交差点として 重要な位置づけを持つ サパカンを紹介したいと思った。 ![]() サパカン集落には、 すでに保育所も建てているし、 奨学生も採用しているので、 面識もあり信頼されている。 ![]() しかし、現在の状況は、 大洪水ではないものの水かさが増していて、 子どもたちは舟に乗り、 また水の中を歩いて学校に通っている。 ![]() 下の写真の子どもたちの 後ろの竹壁が校舎の教室。 ![]() そのような状態を 実際に見ていただければ、 なぜ故にここに 学校を建設することが位置的にも重要で、 ![]() 現地の人々からも、 大きな喜びと感謝で 受け止めてくれるだろうし、 その後の平和構築にも貢献すると思った。 ![]() na11 訪問者の若者と PHPの記者が同行 ![]() 上の写真の若者は久住君。 背後は、PHPの記者の若林さん。 今回MCLのビジターとして、 訪問滞在されている。 ![]() 久住くんは、 秋田国際教養大学で勉強中で、 現在、米国の大学に留学中。 休みを利用してMCLへ。 ![]() 大学で フィリピン支援活動を始めたが、 ミンダナオは、 カガヤンデオロの洪水支援についで二度目。 ![]() 「JICAは、僕のあこがれです! IMTの中川さんに どうしてもお会いしたい!」 と繰り返し言われ、 ![]() フィリピンの現状を 多少なりとも理解しているし、 同行を許可した。 ![]() MCLでは、 特別な理由を除いて、 訪問者を極度の危険地域には お連れしないけれど、 ![]() 事前に、政府側と反政府側の コマンダーにも連絡を取り、 政府側はもとより 反政府側の人々も警備を 万全にしてくださり今回は同行できた! ![]() 中川さんに いくつも質問を重ね、 中川さんも、喜んで対応してくださり 気があったようだ。 ![]() ad5 僕は引きこもりだった、 と自分の体験を 語ってくれた ![]() サパカン集落の学校は、 現地の人々からも またローカルLGOからも、 ![]() 新築したいという 要請が長年あり、 良い機会なので 中川さんにそのお話をした。 ![]() 校舎の一つは、 竹を並べただけの壁で すぐに洪水で水につかる。 ![]() ミンダナオ子ども図書館で 応募することも考えたが、 すでに2棟建てており、 3年に一回しか応募が出来ず 今年は応募が出来なかった。 ![]() しかし、IMTの中川さんから 直接話が来て嬉しかった。 今回は、 MCLが直に担当するわけではないが、 サイドから建設の状況を調査し、 ![]() 実現すれば、 子どもたちも地域の人々も 心から喜ぶだろう! ここにも、MCLの奨学生がたくさんいる。 ![]() 訪問希望の方は、 以下をクリック! ![]() こうした体験も踏まえて ミンダナオ子ども図書館は、 日本の若者たちの未来を考えて、 ![]() とりわけ引きこもりや 孤独で悩んでいる若者たちを 可能な限り、訪問やボランティアで 受け入れていきたいと思います。 ![]() ダバオ空港まで 安い便だと往復5万円。 状況にもよりますが長期滞在もOKです。 宿泊費はとりません。 ![]() ただし、現地は日本政府の指定する、 高度な危険地域でもあり、 単独行動などは許されません。 規定をよくお読みください。 ![]() na13 多少水かさが増した 程度だった ![]() 教室近くに水が来ているが、 日常のことだ。 ![]() しかし、学校を作るとしたら 水が来ない位置に、 しかも、少し高くして建てる必要がある、 という結論に達した。 ![]() そうすれば、 鉄砲水が来て家々が床上浸水したり、 家屋が倒壊しても 緊急の避難場所としても機能する。 ![]() 中川さんとは、 初めての 本格的な出会いだったが、 南米やアフリカの体験も多く、 ![]() 地元に根ざした 建設的な支援を 地元の特に貧しい人の立場に立ち、 ![]() 純粋な心で見て 考えていることがわかり、 好感を持てた。 それは、地元の人たちにも伝わった。 ![]() na14 反対側は 水をかぶってはいない ![]() 学校の敷地内でも、 反対側は水をかぶってはいない。 そちら側に高台を作り 学校を建てるのが良いと思う。 ![]() 敷地の反対側では、 水浸しになっていない場所で、 子どもたちが楽しく遊んでいる。 ![]() ![]() ミンダナオでは、 子どもたちは本当に、 子どもたち同士で 伝統的な遊びでよく遊ぶ。 ![]() イスラムの子たちも 女の子も男の子も 仲良くいっしょに遊ぶ。 ![]() そのなかで、 本当のコミュニケーションを 作る能力が形成されて、 生きる力が養われる! ![]() ![]() 木々もたくさん茂っている 高い土地に、 学校を建設することに決めた。 ![]() 下の写真は、 MCLで建てた保育所。 水がかぶりにくい場所を選んで 建てている。 ![]() ![]() na15 J-Birdで建設中の バゴンイギッドの学校 ![]() バゴンイギッドに建設中の学校は、 MCLが担当しているわけではないが、 この水路の奥に 小さな村がたくさんあり、 ![]() MCLでは、 複数の奨学生を採用し、 しばしば行っている地域だ。 ![]() 6月の選挙後に この奥で殺害があり、 危険で最近は敬遠していたのだが、 MCLの奨学生を含めた子たちのためにも、 学校が出来ることはうれしいことだ! ![]() この村の本来学校がある場所に、 MCLで保育所を建設出来ないかという 要請が過去あり、 かなり時間をかけて検討したが、 ![]() 小学校のグランド内に 穀物干し場があり、 村の公共施設として使えば 子どもたちの運動場がなくなる事、 ![]() 子どもたちが穀物干し場を、 遊びに使えば 村人が困るという点。 ![]() また、そのことを含めて、 学校と村長との間に 土地問題があることがわかり 断念していた。 ![]() その後、 川沿いに場所を 変更したがどうか、 という再度の要請が来たが、 ![]() 洪水などの問題もあると予想して 保育所建設を決めるには、 状況が早いと判断して、 ![]() 支援を スカラシップに限定して 当面の様子を 見ることにしていた。 ![]() 特に6月の選挙による 混乱を意識していたが、 選挙後も関係者が 殺害されて躊躇していた。 ![]() ところが、 日本政府がすでに学校建設を その地に始めていることを、 今回初めて知って、中川さんに同行した。 ![]() びっくりしたのは、 建てた場所で、 本格的な洪水でもないのに、 学校全体が水の中に浮いている。 ![]() 地元の担当者に 「このような場合は、 子どもたちはどこを通って 学校に通うのですか?」と聞くと、 ![]() 「このへんの子たちは 水があっても 舟で来るから大丈夫だよ」 という話であった。 ![]() その子どもたちの中には、 MCLの奨学生も たくさんいるし、 ![]() 彼らは湿原地帯から 舟で来るから大丈夫だろう。 とにかく、 学校が出来て良かった! ![]() na16 日本人ボランティアの 最近の活動から ゴムの苗を運ぶ ![]() プランギ河の下流地域で 毎年数回起こる 大きな洪水の原因の一つが、 ![]() 上流のアポ山の高原地帯の ジャングルの伐採であることが、 現地で活動していて 次第に分かってきた。 ![]() しかもラワンやマホガニーなどの巨木を ことごとく切り倒して 運んで行った行き先が、 日本であることを聞いて、 ![]() 日本人の一人として 心を痛めた。 ![]() それで、 小さな蟻のようなNGOでは、 洪水を止めるところまでは 出来ないけれど、 ![]() 何もしないよりは、 せめて少しでも 何かしたいと思い、 植林を始めた。 ![]() 植える木が ラワンやマホガニーだと 80年近くかかり、 地元の人々の収益にはならない。 ![]() しかし、 ゴムやカカオなら、 貧しい山の人々の 収入にもつながることが分かり、 ![]() 微力ながらも、 訪問者の若者たちも手伝って、 植林を開始した。 ![]() na17 訪問者の 若者たちと一緒に 学用品を渡した ![]() 「私、いったん就職したけど どうしてもここに来たくって。 父さんに言ったら、 おまえは、言い出したら聞かない! パッキャウの居るところだろ、行ってこい! ![]() 今までも 世界を一人で旅したけど、 これからさらに世界中を回ります。 でも、ここは特別!また帰ってきます!」 ![]() 「ぼくは、高校時代は、引きこもりの不登校。 でも、自分で勉強して資格を取って 大学に入って、 ボランティア活動を始めた。 ![]() フィリピンは数回来ているけど ボランティアとは何か、 ここでは、考えさせられた。 ![]() まずは、 友だちになることなんですね! それから、 何が出来るか考えれば良い!」 ![]() ビジターで 一週間滞在された若田尚里さん。 「短い滞在期間だったけど とても充実していました。 また必ず来ます!」 ![]() na18 子ども達と一緒に! 僕のミンダナオ体験記 ![]() かつて僕は引きこもりだった、 と自分の体験を語ってくれた 久住泰平くんの文章です! ![]() 7月4日から8月4までの1か月間、 MCL(ミンダナオ子ども図書館)に 滞在させて頂きました。 ![]() ミンダナオの山岳地域や イスラム地域での MCLの様々な活動に 参加させて頂いたり、 ![]() 国際監視団の視察に 同行させて頂いたりしたのは、 どれもとても貴重な 経験をすることができました。 ![]() なかでも MCLの子どもたちとの 共同生活からは、 とても多くの事を学び体験しました。 ![]() 一緒に毎日ご飯を食べたり、 外で元気に遊んだり、 ![]() たらいで洗濯をしたり、 絵本を楽しんだ! 子ども達に導かれました。 ![]() 「仕事は あたえられるものじゃなくて、 自分で切り拓いていくもの。 できることを何でもやってみてください」 ![]() 友さんの言葉に 背中を押してもらって、 MCLのスタッフや 他のビジターにも協力してもらって、 ![]() 七夕の短冊を 子どもたちみんなと書きました。 ![]() 学校を修了して 将来は先生になりたい! そんなたくさんの子どもたち。 ![]() ナースやお医者さんになって 多くのひとを助けたい! 子供たち。 ![]() 家族や友達の幸せや ミンダナオや世界中の 平和を願う子ども達! ![]() グアバの木の枝を彩った 子どもたちの 七夕のお願い事は、 1つ1つどれも素敵なものばかりで、 ![]() 子ども達の夢の実現を 応援したいと思ったり、 そのために自分には何ができるのかを 自然と考えるようになりました。 ![]() ミンダナオ子ども図書館の 子どもたちの七夕のお願い事 2013年7月 クリックしてPDFへ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ad6 同じ目線で遊んでいると ![]() 子ども達と友達になって、 同じ目線で一緒に遊んでいると たくさんの発見をしました。 ![]() その1つが、 表情豊かに絵本を読み語る 子ども達の表現力。 ![]() 日本語の本でも 一度、英語で読み聞かせをしてあげると、 すぐほかの子ども達に ビサヤ語で読み語ります。 ![]() 声の抑揚や 体をうまく使って 読み語るので、 ![]() 現地語のわからない僕も たちまち周りの子どもたちと一緒に、 物語の世界に 惹きこまれていきました。 ![]() まず子ども達と一緒に 絵本を楽しんでいると、 いくつかの事に気が付きました。 ![]() 言葉がわからなくても、 子ども達は絵が美しく、 楽しい日本の絵本をみるのが 大好きだということ。 ![]() そこで、 日本の絵本を 英語に翻訳することを 始めました。 ![]() 子ども達と一緒に 楽しく翻訳に取り組むなかで、 面白いアイディアを思い付きました。 ![]() 僕が日本語の絵本を 英語に訳した後に、 今度は子ども達が ビサヤ語に翻訳しました。 ![]() ストーリーを楽しみながら、 子ども達と一緒に わきあいあいと取り組む翻訳活動は、 とても楽しいものでした。 ![]() 週末の読み語りで 子ども達が、 堂々とこれらの絵本を 読み語るのをみていると、 ![]() 子ども達との 温かい時間を思い出し、 自然に笑顔になりました。 ![]() 「子ども達と友達になって、 それから 自分にできることをみつけよう」 ![]() 友さんが日頃 色々な場面でおっしゃっている この言葉に日本で出会って、 その時、MCLに行くことを直感したのです。 ![]() na19 イスラムの山岳地域の 状況がひどく心配になり まず小学校を訪ねた ![]() 校長先生から、 特に大変な子たち 10人を紹介されていたが、 ![]() 今のMCLの状況では 支援者のいない子が200を超え、 申し訳ないが小学校低学年の子 3人に絞っていただいた。 ![]() 父親が殺され、 母は出稼ぎ先を探しに 町へ出ている子。 ![]() 両親とも出稼ぎで遠くに行ってしまい、 おばさんがあずかっている子。 ともに極貧で、 3食たべられない家庭の子たちだ! ![]() 最近、 父が殺された少女の母は、 子どもたちを食べさせるために ダバオに出稼ぎに行ったまま。 ![]() 子どもは、 祖母のところで暮らしている。 ![]() PHPの記事を書いていらっしゃる 若林さんが、 里親になってくださった。 少女は、大喜び! ![]() ad7 子どもたちと 一緒に家を調査 ![]() 私たちは、 学校や村長や教会などから、 奨学生の候補が選出されても、 すぐには決定しない。 ![]() 必ず、その子のすんでいる 家を訪問して、 家庭や村での状況を 近所の人々にも質問して、 ![]() 家庭状況を確かめた後に 最終決定をする。 ![]() 少女は、 母親からは遠く離れ、 一人、おじさんおばさんの家に住んで 学校に通っている。 ![]() おじさんはクリスチャン おばさんはイスラム教徒。 クリスチャンのおじさんは、 我が子以外にも、 ![]() 妻の兄弟の イスラム教徒の子たちをあずかり、 貧しいながらも 必死に学校に行かせている。 食べていくだけでも大変! ![]() ad8 ブグアク村は 非常に貧しく ![]() ブグアク村は非常に貧しく、 MLCの奨学生も多いが 現在は、特に厳しい状況。 ![]() 今回の戦闘の間に、 心労から 奨学生だった若者の お父さんが亡くなった。 ![]() 若者は、もう卒業しているのだが、 護衛のために武器を持って 現地を案内してくれた。 痩せてしまって心配だ。 ![]() 2019年には、 悲しいことに 彼も、戦闘に巻き込まれて 殺されてしまった。 ![]() この地は、 イスラム地域でも 非常に貧しく、 ![]() 収入として ミンダナオ子ども図書館で ゴムの木を植えることを 考えることにした。 ![]() na21 PHP派遣の若林さん、 マノボ族の村 キアタウにも行かれた ![]() PHPの月刊誌の10月号に、 ミンダナオ子ども図書館の 記事が掲載されます。 その取材に3週間、 若林さんがこられました。 ![]() 仏教に 深い造詣がおありになり、 『苦しまなくていいんだよ』PHP を編集された方です。 ![]() キアタウ周辺には、 今もゴムを植え続けています。 改めて植林を報告しますので 支援者の方々、ご安心ください。 ![]() 本来、低地に住んでいて、 山に追いやられた 原住民の人々にとって、 最大の問題は収入源がないこと。 ![]() 食べ物は、 山に生えているカサバイモや 川まで降りていて捕まえる カエルやカニやトカゲ。 ![]() 森の中で ニシキヘビを捕まえられれば、 おおごちそう! 蒲焼きにして食べるとおいしいよ! ![]() イノシシや猿や鹿も 捕まえて食べるけれど 簡単ではない。 ![]() ゆいいつ自然のヤシの実や 山芋やバナナは 何とか生えているけれど。 ![]() かつては山はジャングルで、 巨木を伐採して売れば かなりの収入にはなったけれど、 ![]() ほとんど伐採し尽くして、 日本に持って行かれたので はげ山になってしまった。 ![]() 森がなくなると 山の斜面は乾燥して、 雨が降ると豊かな表土がことごとく 流されてしまい。 ![]() 土地は、荒れ果てて 乾燥した石と岩になってしまい、 トウモロコシや陸稲すらも 生えにくくなってしまった。 ![]() そんなわけで、 せめて植林することにした。 ![]() マンゴーや果実は腐りやすく 山岳地からは、 輸送が傷みやすく大変なので とりあえずゴムとカカオから始めた。 ![]() |
na22 キアタウから 向こうに見える丘 ![]() 見渡す限り 森が伐採されてしまって まるで大草原のよう! ![]() 日本もかつて 森林伐採がひどかったけれど、 ![]() 自然保護や里山が復活して 実に緑が豊かになった! 日本に帰ると、 自然が美しいのに感動する! ![]() けれども、 自国の森を保護する過程で、 他国の森を破壊して来た事がわかり、 何とも複雑な気持ちになった。 ![]() ![]() しかし、日本における、 森林復活の経験をフィリピンにも アジアや南米、 アフリカにも伝えて、 ![]() 里山づくりを始めたら どんなに 感謝され喜ばれることか! ![]() ![]() 若い世代が そうしたことを現地を見て学び、 ![]() ![]() 将来、国境を越えて 世界に平和を作るために活躍したら、 日本も世界から 高い評価を得るだろう。 ![]() それを考えると、 こうした事実を若者たちに 体験させてあげることは、 大切なことのように思えた。 ![]() サーグ集落が麓にあり 山頂から下にかけて、 ゴムの木を植えている場所。 ![]() ケロハスの村は, キアタウから徒歩か 馬に乗ってしか行けない 山の中の小さな村。 ![]() それだけに、 子どもたちの素朴な姿に 出会える。 ![]() ad9 子どもたちが ヤシの実を とってくれた ![]() 子どもたちが 椰子の木に登って、 ヤシの実をとってくれた。 ![]() 小さな子でも 木登りは上手! ![]() ![]() 落ちた椰子をナタで割って、 椰子のジュースを 飲ませてくれた。 ![]() ![]() その後、割って、 白い果肉を実の殻から作った スプーンを使って 食べさせてくれる。 ![]() ![]() 生きる力がすごいなあ! ![]() 学校に行っていた お兄ちゃん、 お姉ちゃんたちが帰ってきた! ![]() ここから、学校までは、 下のような道を歩いて ジャングルを抜けて 2時間ぐらいかかる。 ![]() それでも、 がんばって 学校に通う子どもたち。 ![]() 緑のバックパックには、 MCLと書いてある。 ミンダナオ子ども図書館の 奨学生の子どもたち! ![]() 普通の家庭だと、 鉛筆も買えないし、 学用品も買えないし、 靴も買えないから裸足で行く! ![]() この村の子どもたちは、 小学校1年には通っても、 2年になると7割以上が学校をやめる! なぜ? ![]() だって、2年生になると 午後の授業があって、 お米もないし、 お弁当持って行けないもん! ![]() ここの村の子を 主人公にお話を書きました。 以下をクリックして読んでみて下さい! ![]()
ケロハスに作った保育所の 先生と子どもたち。 ![]() ミンダナオ子ども図書館で 古着をたえず渡しているので、 少なくとも 着ている服はとってもすてき! ![]() 以前は、 下着もなく、 ほとんど裸の子どもたち! ![]() 学校に行くにも ほとんどの子に靴がない。 でもだいじょうぶ、 足の裏が靴になっているからね! ![]() na23 井上幼稚園の 先生二人とチエさんが、 年末に訪れて くださった! ![]() 訪問者が訪れると、 必ずやるのが ウエルカムパーティー つまり歓迎会と、 ![]() フェアウエルパーティー 送別会! ![]() 再訪、 再々訪の方々でも、 これだけは参加お願いします! ![]() 日本では、 歓迎会や送別会は、 儀式のひとつに 思えるかもしれないけれど、 ![]() こちらでは、 子どもたちが計画した お楽しみのひとつ! ![]() na24 井上幼稚園の 先生たちと マノボ族の村 キアタウでクリスマス! 12月25日、26日。 電気なし、水なしの寒村、 キアタウの民家で過ごした 井上幼稚園の先生お二人。 ![]() 山・川・洞窟の 大自然と たくさんの 無垢な子ども達に歓迎され、 ![]() いつもとは ひと味もふた味も違う クリスマスに 心打たれた様子だった。 ![]() 夜、ふと見上げると、 そこには満天の星空。 思わず言葉を忘れるほどの美しさ! ![]() キアタウでは、 手が届くような近さで輝く 無数の星々が、 聖なるクリスマスの日の夜を飾っていた。 ![]() 井上幼稚園のサイトへGo! ![]() 三浦 有紀先生 南 茉友子先生 ![]() ![]() 子どもたちの 裸の写真を掲載するのも 抵抗が少しあるけれど、 これがいつもの姿! 雨が降ったら裸で水浴び! ![]() でもMCLが来て、 日本から送られてきた 古着を渡しているので、 ![]() いまは、 訪問者が来ると オシャレして飛び出してくる! ![]() ミンダナオの子どもたちは、 本当に 遊びが大好き! ![]() 自由で伝統的な 遊びの中で学べるのが、 ![]() 相手の気持ちを察して 理解して、 助け合える本物の愛と友情! ![]() 日が暮れるまで遊びをした。 先生曰く。 「みんな人なつっこいですね。 日本の子ども達もかわいいけれど、 ここの子ども達の笑顔は本当にかわいい。 ![]() 辛いことも多いはずなのに、 それを忘れてしまうくらい!」 ![]() 一日の最後に、 三浦先生と南先生のお別れ会。 みんなで歌ったマノボ語の歌が 夕暮れの空にこだました! ![]() na25 村を発つ日の午前に、 子ども達と一緒に 神秘的な川と洞窟へ ![]() 一夜明け、 26日の朝。 ![]() 前日の雨で道はぬかるみ、 子ども達に 手を貸してもらいながら、 獣道を進むこと数十分。 ![]() ![]() 妖精の住みかのような 澄んだ川にでた! ![]() たちまち子どもたちは、 裸になって、 川の中に飛びこんで 遊びはじめた! ![]() ![]() 山の上には水がないから、 村人たちは、 川で洗濯! ![]() さらに 川を上っていくと、 ![]() 吸い込まれそうなほど 深い洞窟にたどりついた! ![]() ここは、外国人は、 ほとんど入ったことがない 洞窟だけれど、 ![]() 大戦で米軍に追われた 日本兵たちが、 最後にこの洞窟に逃げ込んで 玉砕した場所! ![]() 奥には、 さらに手つかずの鍾乳洞があり、 ロープ無しには降りられない。 ![]() ![]() 底には 日本人の遺骨が眠っている と言われているが、現地の人々は、 お化けが出ると言って恐れて入らない! ![]() ![]() na26 翌々日、 ラウィタン村へ 保育所調査に向かった ![]() ラウィタン村までは、 車を降りてから 約一時間半の道のりを ひたすら歩く。 ![]() 現地は、 ロハス州とブキッドノン州の狭間で、 イスラム地域と先住民族 そしてクリスチャン地域の狭間だ。 ![]() 1980年代から、 数々の戦闘に侵されて、 村人たちは、繰り返し繰り返し 避難民生活を強要させられてきた。 ![]() 避難民になって逃げるときにも、 お金がないので 土地を抵当にして、 お金を借りて町の方へと避難した。 ![]() ところが、帰ってきても 返却資金があるわけではなく、 貧しいままで 土地は抵当に入ったまま。 ![]() 取り返すすべもなく 金持ちに土地を買収されて、 故郷を離れて町で乞食になるか、 さらに深い山に逃げるしかなかった。 ![]() 騎兵隊に追われたアメリカインディアンが、 自分の土地に帰ってみると、 大農場主に土地を奪われていたのと 同じ事が現代でも起こっているのだった。 ![]() しかし、この村は、 それでもかろうじて もどってこられた人々の村で、 ![]() イスラム教徒と先住民と クリスチャンが 協力して生活している。 ![]() na27 プランギ河の 上流を渡航 ![]() 村に着くまでに、 プランギ河を 渡らなければならない。 ![]() プランギ河は、 下の東南アジア最大の リグアサン湿原地帯に流れ込む 母なる河で、ここはその上流地帯だ。 ![]() 世界最大のワニは、 この下の リグアサン湿原に住んでいる。 ![]() いつかここをカヌーで下り、 東南アジア最大の 大湿原に入りたいなあ。 ![]() もちろん、危険地域でもあるので、 現地の人々が護衛してくれた。 いつものことだが・・・ ![]() ![]() 下は、船頭さんの娘さん。 何とか小学校を卒業するところまでは 出来たけれど、中学生になりたくても、 遠くて学校までは通えない。 ![]() 学校までは、河を越えて、 少なくとも3時間以上は 歩かなければならない。 ![]() まさか、 こんな経験ができるとは!!! ![]() 幼稚園の先生方も、 子どものように大はしゃぎ! ![]() ![]() 川を越えてから、 さらに急斜面を登って、 村を目指して歩いて行く。 ![]() ![]() 下を見ると、 漁師さんたちが、 網で魚を捕っている。 ![]() ![]() このようなところに、 外国人が来るのは、 僕を除けばもちろん初めて。 ![]() 遠く、 ブキッドノン州が見渡せる。 ![]() この一体には、 爆弾も数多く落とされた。 先住民を追い出して、 プランテーションを広げるため??? ![]() na28 ラウィタン集落に 到達した ![]() ![]() この村の最も大きな問題は、 貧困だろう。 ![]() ![]() 貧困ゆえに、 子どもたちは学校にも行けず、 ![]() ![]() この村に住んで、 中高校を卒業できた子は まだひとりもいない。 ![]() ![]() 学校に行きたくても 遠すぎるし、 鉛筆も買えないし、 お弁当も持って行けないから。 ![]() ![]() 親戚のある子は、 親戚のところに住みこんで、 学校に通えるけれども・・・。 ![]() 小学校でさえも、 3時間近く 歩かなければならない。 ![]() もう一つの大きな問題は、 病気になっても、 薬も買えず、 ![]() 医者にもかかれず、 手術も受けられずに、 死ななくて良い病気で 死んでいく。 ![]() ![]() na29 極貧の村の 初等小学校と保育所 ![]() それでも、 村人たちは、 力を合わせて自分たちで 初等小学校を建てた! ![]() ![]() ここで、 三年生までは学校に通える。 ![]() そんなわけで、 小学校3年までの子どもは いるけれど、 ![]() これ以上は、 ほんの数人。 ![]() 保育所2件分の費用で 初等小学校も建設できるので、 MCLで考えてみようと思った。 ![]() 集落は、 貧しいけれども、 山岳地帯ではないし、 ![]() 土地もそこそこ肥えていて トウモロコシなども出来るし、 ![]() 魚を捕れる河もあり、 収穫物を積んで 舟で移動もできる。 ![]() 戦争さえなければ、 そして、土地が収奪されて、 プランテーションにさえならなければ、 ![]() 学校も建てて、 貧しくとも、 そこそこの生活が 出来る村になるだろう。 ![]() ad10 極貧のラウィタン村の 保育所 ![]() 学校と比べて、 保育所の方は、 さらにひどい状態だった。 ![]() これでも、 皆で作ったのだが。 ![]() しかし、 先生もいるし、 ![]() 教育に対する姿勢も しっかりとしている。 ![]() ![]() 先生は、 MCLの奨学生のおばさんだった。 ![]() ![]() まずは、 保育所建設をここに決めた。 ![]() セメントを運び、 砂利は、村人が川から採り、 村中で協力することになった。 ![]() na31 親がいず 苦労している子に絞って スカラシップ、 里子候補を選んだ ![]() 長くつながりを持ち、 集落を支えていくためにも、 ![]() 数名の奨学生をとり、 彼らが村を作っていけば 村も明るくなっていく。 ![]() 親がいない子も結構いて、 それでも、がんばって 学校に行きたい子たちは多い。 ![]() どなたか、 支援してくださいませんか。 ![]() 下流から舟に乗り、 船着き場に向かった。 ![]() ここを下っていくと MCLで保育所も建てている イスラムの反政府地域 リグアサン湿原達する。 ![]() 河岸の家から子どもたちが、 手を振って 見送ってくれた。 ![]() この集落とも、 長いおつきあいが 始まろうとしている。 ![]() お父さんと、 漁をしている少年。 ![]() 学校には 行けないかもしれないけど、 こうした生活も、 素朴で良いと思う。 ![]() とくにここは、 土地も肥えているし、 魚も捕れるし、 友達と一緒に遊べるし、 ![]() 戦争さえなければ 良いところだと思う。 ![]() na32 二つの保育所開所式 1:京都暁星高校寄贈 サラヤン保育所の 開所式 ![]() 12月8日、 京都暁星高校にご支援頂いた、 サラヤン保育所の開所式を行った。 ![]() たっくさんの子どもが暮らす 村にあったのは、 倉庫程度の小さい保育所だけだった。 こちらが、かつての保育所! ![]() 大きな保育所が出来て、 みんなニコニコ。 MCLの子ども達による読み語り。 ![]() 開所式の後には、 京都暁星高校が贈って下さった 衣類・文房具を村の人々へ! ![]() 「これは僕の!」 「私のだもん!」 貴重な鉛筆、 消しゴムの取り合いっこが勃発。 ![]() お勉強、頑張ってね! 読み語りに集まった子ども達。 ![]() 一日三食 食べられない時もあるけれど、 みんなと~っても元気で、 明るくて無邪気! ![]() 書類を受け取る女性が保育所の先生。 貧しい村だが、 この日のために 開所式の垂れ幕を作ってくださった。 ![]() もらった洋服を早速、 身につける子ども達。 日本からの、 少し早いクリスマスプレゼントに みんな大興奮! ![]() サラヤンは、 先住民族のマノボの人々が 暮らしている村。 ![]() 大人たちは、 近くのバナナ農園で、 朝から晩まで働く。 ![]() 京都暁星高校のみなさま、 ありがとうございました! 日本からの古着を着たお父さん! ![]() ad11 2:東郷 暢彦さま寄贈 キボリン保育所の 開所式 ![]() 11月9日、 東郷 暢彦さまに寄贈頂いた キボリン保育所が開所しました。 ![]() キボリンは、 急勾配の山を登った 頂上にある小さな集落。 ![]() ![]() 村から見下ろす 田園風景は 息をのむほどの美しさ! ![]() 開所式には たくさんの子どもが集まり、 学びの場の完成をみんなで祝った! ![]() マノボ族の民族衣装を着た キボリン村の女の子。 ![]() トラックがぬかるみにはまり、 村の人々に助けてもらいながら 何とか脱出! ![]() 下の写真は、 建設途中の保育所。 ペンキ塗りはMCLが行う。 ![]() 立正佼成会から贈られた 夢ポッケも手渡しました。 ![]() 東郷 暢彦さま、 ありがとうございました! ![]() ![]() na33 速報: フィリピンを襲った 台風に関して ![]() フィリピンのレイテ島およびサマール島、 タクロバン市などを巨大な台風が直撃し、 家屋が倒壊し流されて、 多数の死傷者が出ています。 ![]() フィリピンでは、極貧の家庭は 土地を買うことが出来ずに、 川沿いや海に張り出した地域に 家を建てて生活しているので、 ![]() 今回の高潮は、 そのような貧しい人々の 家々を襲ったものと思われます。 ![]() 推計で1万を超える 死者が出たと言われていますが、 犠牲者の多くが、貧しい人々であることは 間違いないと思われます。 ![]() 私の元にも、心配の電話やメールが 多数寄せられましたが、 ミンダナオこども図書館のあるミンダナオは、 強風はあったものの被害はありませんでした。 ご安心ください。 ![]() 現地スタッフから新たに連絡が入り、 赤十字から 共同して現地に向かえないか と言う依頼が来ました。 ![]() 堺市の平和賞受賞式で知り合い、 4WDも寄贈して下さった 台湾赤十字も フィリピンに向かう旨の連絡も受け、 ![]() 11月26日から7月3日に 第一回救済支援を開始、 サイトに報告します。 ![]() 4WDトラック(立正佼成会より寄贈)に 食料と古着などの支援物資を積んで 現地OMIの賛助支援も受けつつ、 ![]() ミンダナオ子ども図書館のスタッフ自らが、 福祉局おより赤十字、 OMIと共に現地に乗り込み、 直接現場で支援活動を行うことになりました。 ![]() 政府機関である 福祉局DSWDとも連携して、 今回の台風で親を失ったり、 身寄りが無くなった子を、 ![]() ミンダナオこども図書館に 受け入れる相談もしていきます。 ![]() 古着などを、 MCL宛てに送っていただければ、 赤十字と協力して 現地に届けられるように手配します。 ![]() 赤十字社と共同はするものの、 活動経費は ミンダナオ子ども図書館自体が 負担することになりました。 ![]() 現地へのトラックでの輸送費、 支援物資代、宿泊や食料支給、 子どもたちの保護などなど、 円安にくわえ授業料の値上がりなど、 ![]() MCLも 厳しい財政状況なのですが、 レイテの子どもたちを 放っておくことは出来ません。 ![]() よろしければ、緊急支援をお願いします! 振込用紙の通信欄に「レイテ支援」 または「台風支援」と書いてください。 寄付は、現地救済のために使います。 活動報告は、常に写真入りで ネット上に掲載していきます。 ![]() ![]() na34 11月26日~29日 台風被災地 緊急支援活動へ ![]() 2013年11月8日から9日にかけて フィリピンを通過した超大型台風「ヨランダ」。 被災者数は現在、約1500万人、 避難者は400万人以上、 死者・行方不明者は 合計7300人以上と推計されている。 ![]() 難民支援の経験豊富な ピキット福祉局とともに、 ミンダナオ子ども図書館もレイテ島へ 緊急支援活動に向かった! ![]() まずは物資の整理。 コンテナいっぱいにあった 日本からの衣類・靴などの物資を、 ![]() サイズ別・種類別に分け、 一枚ずつ畳んでいく。 ![]() 授業のない大学生スカラーも 朝からお手伝い。 ![]() ![]() 学校から帰ってきた 高校生も、 夜中まで手を貸してくれた。 ![]() ![]() 気がつけば 段ボールの上でうとうと…。 ![]() 一日がかりの準備を経て、 AM4:00 ミンダナオ子ども図書館を出発。 ![]() レイテへ向かう真夜中、 トラックの物資が重すぎて、 緩やかな上り坂で立ち往生してしまう アクシデントも発生…。 ![]() 図書館から車で20時間、 ミンダナオ島最北端の地 スリガオ市に到着。 ![]() そこからさらに 船で4時間かけて ようやくレイテ島へ。 ![]() 北へ北へと 車を走らせるにつれ、 町の光景が悲惨になっていく。 ![]() へし折れた電信柱、 なぎ倒された椰子の木やバナナ、 ぺちゃんこにつぶされた家々、 道路脇に乱雑に掲げられた 「HELP」「NO FOOD」の文字。 ![]() そして、何より辛いのが、 ハイウェイを走る車に向かって 「食べ物~!」と叫び 手を伸ばす子供たちの姿。 ![]() 被害がひどく、かつ支援の少ない 2カ所の地域で 支援活動を実施。 ![]() 整理券を配り、 一人一人に物資を手渡していく。 ![]() 衣類・靴・タオルなどの 日本から贈られた品々、 ブルーシート、懐中電灯、ライター等々。 ![]() 特にブルーシートの支援は喜ばれた。 屋根のない壊れた家で 雨をしのぐには、 欠かせないという。 ![]() na35 絵本の 読み語りも行った。 ![]() 最初は険しい顔をしていた 子供たちも、 ![]() 歌が始まり みんなで踊れば 大きな笑顔を取り戻す! ![]() そして 語られるお話に向けられる、 真剣で、 キラキラしたまなざし! ![]() 幸いにも、 子供たちはまだまだ元気だった。 ![]() 無邪気な笑い声が 壊れた町に響き、 焦燥しきった大人たちからも 思わず笑みがこぼれる。 ![]() 最後にココアを混ぜた 甘いおかゆの炊き出し。 ![]() 「2列に並んでねー!」と声を張るものの、 我先にと大混乱! 大人も混じって! ![]() それくらい、 被災地の食料不足は 深刻なのだ。 ![]() 被災から 1ヶ月が経とうとしているが、 現地では未だ 混沌とした状況が続いている。 ![]() 復旧・復興に向けては、 国際社会の 継続的な支援が欠かせない。 ![]() ミンダナオ子ども図書館も、 被災した多くの子供たちのための支援を 長期的に続けていきます。 ![]() 第二次支援活動は、 日本からの物資が 一定量集まり次第開始します。 年明けになる見通しです。 ![]() 台風被災地緊急支援を よろしくお願い致します!! ![]() na36 籾米を乾燥させる 干し場を作った ![]() 前田さんご夫妻 寄付をありがとうございます! ![]() 籾米を干すための 干し場(ドライヤー)が必要だった。 ![]() 普通、職人に工事を頼めば、 100万ぐらいはかかるはずが、 なんと30万でできあがった! ![]() 100万! そんなお金は、とても出せないし、 それだけあれば、 多くの子どもたちを救えるし。 ![]() だからこそ、 子どもたちががんばって、 自分たちで努力して お米の干し場を作った! ![]() 寄付は、 毎年あるものの、 すべて子どもたちの学費や医療費、 活動費に使っているので、 ![]() 食費や生活費は、 つねに火の車。 ![]() 特に今年は、 アベのミックスによる 円安誘導のおかげで 600万が消し飛んだ! ![]() 田んぼの籾米を 自分たちで干して、 自給率を上げる努力をしている・・・。 ![]() 何しろ、 200人近い子どもや 若者たちを養っているので、 一日100キロ近い米が消えていく!!! ![]() しかし、 子どもたちは、 ただ食べさせてもらっているのではない。 ![]() 自分たちで米を干し、 自分たちで料理も作る! ![]() 僕の方が、 食べさせてもらっている。 ![]() それでも 田んぼがまだ足りない。 自給率は、70パーセント。 ![]() 米の値上がりが激しくて、 7年前の2倍になった。 ![]() 貧しいものは、 さらに貧しく・・・? ![]() 今後も自給率をあげるためにも、 農業は、文化とともに MCLの基盤と考えている。 ![]() 台湾赤十字社も そのことを理解してくださって、 田んぼの購入費を出してくださったが、 まだまだ田んぼが足りない! ぶつぶつぶつ・・・ ![]() na37 ブアランに 避難民が出た ![]() 和平交渉が 軌道にのっているかのように 見えたところに、 ![]() ![]() 急に戦闘が 次々に起こり始めた。 ![]() 戦争が勃発する理由が、 現地にいても 本当によくわからない。 ![]() 現地の人々は、 イスラム教徒もクリスチャンも 結構、 それなりに仲良くしている。 ![]() 次第に聞こえてきたのが、 土地の権力者同士の 土地の所有権や、 ![]() 石油や天然ガス、 農業利益等の開発により 得られる利益の対立。 ![]() 国際資本も かかわっているようで、 海外から武器がもたらされて、 ![]() 貧しい若者が 戦闘員として応募すれば、 国家公務員並みの給料が入る! ![]() 一日三食食べられず、 仕事もろくにない若者たちは、 自分が死んでも 家族や兄弟姉妹を助けたい! ![]() そういう思いで、 ゲリラにも応募していく。 ![]() MCLの奨学生になった子がよくいう話・・・ 「ぼく、MCLの奨学生になれてよかった! 大学を出て家族を助けられるから。」 そうでなければ 戦闘員になるしかなかった!」 ![]() ミンダナオから アブサヤフやISISに応募して この地からアフガンやイラクに送られて、 戦闘に向かった若者も多い。 ![]() それにしても、 武器を買うお金や給与は どこから出るの? ![]() 資源や利益を得るために、 貧困と格差を利用して、 戦争を起こし、 収奪していくとしか思えない。 ![]() かわいそうなのは、 それで 死んでいく若者たち! ![]() 戦争の被害にあう 子どもたち! ![]() とにかく、 戦争だけはしないでほしい。 ![]() イエスは言った、 武器を持つな、 剣を持つものは剣で滅びる! ![]() 貧しい普通の人々は イスラム教徒もクリスチャンも、 戦争には嫌気がしている。 ![]() 下の写真は、市の福祉局の署長補佐で、 ミンダナオ子ども図書館の理事、 カトリックで命がけで イスラムの人々を救っているグレイスさん! ![]() 40年も続いている ミンダナオの紛争!! ![]() ![]() 13歳の時、 家に帰ると戦争に巻きこまれ、 恐怖のあまり、 痴呆状態になってしまった女性! ![]() 今は、 28歳だが、 MCLで治療を試みる予定です。 ![]() na38 さっそく ビニールシートを配る ![]() 自分たちの家を放棄して、 山の村から 麓の空き地に、 家族で逃げ出してきた人々。 ![]() ミンダナオでは、 1家族にだいたい 最低でも7,8人の子どもたちがいる! ![]() 比較的安全な山下の空き地や、 国道路沿いに、 ![]() ![]() なけなしの服と 鍋をもって、 逃げてきたのは良いけれど、 ![]() 何よりも大変なのが 寝る場所! ![]() 草の上に ヤシの葉を置いて寝たとしても、 雨が降ったら大変! 熱帯の雨は半端ではない! ![]() そこで、 避難民が出ると、 まずは、 ビニールシートを届ける。 ![]() シートがあれば、 木の枝を立ててシートを張って 雨よけの屋根を作れる! ![]() ![]() 子どもたちは、 本当に家族想いだ! ![]() 何も言われなくとも お手伝いをして、 ![]() 母さんやおばあちゃん、 兄弟姉妹を 助けようとする! ![]() ほら! かあちゃん、 シートもらってきたよーー! ![]() わあーよかったねー! ![]() ![]() 屋根が出来て大喜び! ![]() これでとにかく、 一息つけた。 ![]() これで、 夜も寝られるねえ! ![]() na39 戦闘の合間をぬって 最もデリケートな拠点に 米と古着をとどけた ![]() ここは、 反政府分離派と 国軍の戦闘地域。 ![]() ピキットの大規模戦争も この地域から 勃発するのが常だ。 ![]() イスラムと クリスチャンの対立が あおられてきた場所だが、 ![]() 数年前からMCLで、 平和構築のために、 保育所を建て、 ![]() スカラシップを出し 下のブアランには 小学校を建設してきた。 ![]() イスラムの家族が クリスチャンに襲われ 報復されるなど、 ![]() この地域の 一部勢力が動き出しており、 現在最もデリケートな場所。 ![]() ![]() 福祉局DSWDに持ちかけて、 ![]() 現在恐怖から 孤立しているこの地域に、 ![]() ワールドフードの米と、 ![]() ![]() MCLの古着を届けた。 ![]() ![]() 重要な事は、 この地域のクリスチャンと ムスリムの人々が 安心し協力しあって、 ![]() ![]() 現地で助け合う 状況を作ることだ! ![]() ![]() 両方の集落に、 MCLの子どもたちが居て、 ![]() ![]() 彼らが 仲良しであることも、 ![]() ![]() JICAと共同して作った山麓の 同じ学校に通って、 互いに友達であることも、 ![]() ![]() 平和構築に 大きく役立っている。 ![]() na40 さらに奥の イスラム教徒と 完全に対立している クリスチャンの 民兵集落にも 古着を届けた ![]() ![]() イスラム教徒が 入ったら殺す・・・! ![]() 30年以上 そのような対立が続いてきたが、 こうした対立を 意図的に煽って作る背景もあり、 ![]() ![]() この意味では, 戦争の犠牲者でもある。 ![]() ![]() ![]() MCLは、 敵味方や宗派に関係なく、 ![]() ![]() 子どもたちが 困窮しているところなら どこにも向かう。 ![]() ![]() 子どもたちを見ると、 本当にホッとして 来た良かったと思う! ![]() ![]()
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毎回振込後に、宮木梓からお礼のメールとが届きます! 奨学金は物価高騰もあり、2021年より以下に変更いたしました。 一年間、小学校42000円、中高60000円、大学72000円 卒業後も支援額を変更して継続、別の子を紹介希望、終了希望は、 通信欄かメールで宮木梓宛に、寄付の内容や要望をお書きいただければ、 宮木梓が、対応いたします。 メールが難しい方は、日本事務局に携帯かお電話で対応いたします。 |
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