戦争と平和構築
2008年の記録(
1)


和平交渉が決裂し、戦争が勃発!
1 戦闘が起こり避難民が流れ込む GO! 10 支援活動を開始した GO!
2 数千の難民がピキットに GO! 11 緊急でシートを購入 GO!
3 思いがけない話が聞こえてきた GO! 12 MCLで徹夜の準備  GO!
4 戦闘は準備され作られて GO! 13 現地に着くと支援開始 GO!
5 和平会議が行われたけれど GO! 14 医薬品も緊急至急 GO!
6 戦闘音は市内でも聞こえた GO! 15 活動の中心は奨学生たち GO!
7 救済支援に向かった GO! 16 奨学生たちも同行する GO!
8 雨をしのぐシートも無い GO! 17 悪化の一途をたどっている GO!
9 椰子の葉をかぶせた小屋 GO! 18 多くの難民がずぶ濡れ GO!
19 倉庫に避難している避難民 GO! 29 難民の列にあぜん GO!
20 病気やけがの子も多い GO! 30 何とかたどり着いた GO!
21 軍用車にひかれた少女 GO! 31 子どもたちは喜んだ  GO!
22 シート支援で手一杯 GO! 32 倉庫に避難した難民たち GO!
23 奨学生たちも難民になっている GO! 33 絶望の色が濃い GO!
24 古着の支援も開始した GO! 34 シートを床に敷いた GO!
25 夜を徹して続けられた GO! 35 病気が蔓延している GO!
26 新たに到着する難民が多い GO! 36 和平について外務省は GO!
27 激しい雨が降り出した GO! 37 アジアの平和と反映に GO!
28 2万4千を超える難民が GO!

q1
戦闘が起こり
越境して
避難民が
流れ込んでいる


2008年は、
フィリピン政府とMILF
モロ民族解放戦線との
和平交渉が決裂し、戦争が勃発!

80万を超える避難民が出て、
通年にかけて、
避難民救済を行いました。

さらに、戦争に
追い打ちを、かけるようにして
大洪水がたびたび起こり、
救済支援に動きまわりました。



q2
アレオサンで
戦闘が起こり、
数千の難民が
ピキットに
越境しはじめた


アレオサンは、ピキット市に
隣接する行政区域だ!


戦闘の原因は、表向きは
町近郊に農地を持っている
クリスチャン系住民と、
周辺に追われたムスリム系住民の
衝突とも言われている。


豊かなクリスチャン系住民を
妬んだ反政府組織MILFが、
収穫時期をねらって
米を略奪しようとしているのだとも聞く。


マスコミでは
「イスラム反政府勢力が農民を殺害した」
という報道が流れているが、


イスラム教徒=残虐と言う
ステレオタイプの報道を流すことで、
反イスラムの民意を形成しよう
と言う意図があるかもしれず、


現地の人々の言うには、
背景を知らずに
報道を鵜呑みには出来ない!とのこと。



q3
思いもかけない話が、
伝わってきた


前後してゲンで活動している
DSWD(社会福祉局)のグレイスさんから、
思いもかけない話が、伝わってきた。

「行政が農民に
武器を無償で手渡している、
それが今回の戦闘を発生させている、
原因の一つです。」

つまり、農民に武器を渡すことによって、
住民を民兵として雇い
戦闘活動をさせているのは、
こちらでは既成の事実で、

戦闘の多くは、雇われた民兵と
反政府軍との間に仕掛けられた、
いざこざが発端となるというのだ!

「イスラム組織が農民を襲った」
と言う報道は、事実としても、

それ以前に、農民に武器を持たせて
民兵化させて、イスラムを煽った、
という点も見逃せない。


q4
戦闘は、周到に
準備され作られて


戦闘は、突然地域で勃発するのではなく、
その発端が、周到に準備され作られて
マスコミに流され、
世論となって拡大させられて、

それをきっかけに、
規模が広がっていく(広げられていく)
と言うのが、
現地で言われていることなのだ!

過去世界で起こってきた、
また、現在中東で起こっている戦争も、
地域紛争も、
そのような机上での準備されて
意図的に起こされたのかもしれない?

今回の戦闘は、
背後に現在進行中の
イスラム自治区の拡大を含む、
和平会議が陰を落としているから
なおさら複雑だ。

正直に言って、
そのような国際的な政治的、経済的な動きが、
戦争と絡んでいるなどとはつゆ知らず、

ただひたすら、
可哀そうな子どもたちの事を思って、
救済活動を始めて8年、

人々の口先から、
この様なことが聞こえてくるとは、
真実と断定できなくとも、
思いもかけない事だった!



q5
和平会議は、
マレーシアの
クアラルンプールで


表向けには、
フィリピン政府とMILFの交渉が、
最終合意に達しているというのだが、

ミンダナオでは、
最終的な調印に
反対する勢力も根強く、

ARMMの領有問題が
執行されるぐらいなら、
戦闘も辞さないという考えも聞く。

今回の戦闘の目的は、
和平交渉の決裂を
意図したものなのだろうか?



q6
アレオサンの戦闘音は、
ピキット市内でも
聞こえた!


難民は、
国道沿いにも逃れてきているが、
前回も報告したように、
国道沿いは、ハウスベースの避難民が多い。

ハウスベースとは、知人や友人、
親戚などを頼って、
難民が民家に逃れてくるケースで、
雨露をしのぐ場所があるだけましだ。

当然、町や国道沿いに、
親戚や知人がいる人々のみ可能で、

それが親戚の家であろうとも、
国道沿いに家があるという事は、
土地持ちで極貧ではない。


q7
私たちは、
救済支援に向かった


私たちは、現地調査をした翌々日、
国道沿いのナラパアン村と
奥地に入ったダリガウィン村の
二手に分かれて
救済支援に向かった。

現状は、
ダリガウィン村がひどい状態だ。

写真はすべて、ダリガウィン。
ここは、一般的に
ほとんど人の入らないへんぴな地域で、

4WDかダンプトラック無しでは、
到達することは出来ない。

このようなへんぴな地域に
逃れてくるのは、
100パーセントイスラム教徒で、

最も貧しい生活を
辺境で強いられている人々だ。


q8
雨をしのぐための
ブルーシートも
買えない


たとえ買えても、
とても雨露をしのぐ
大きさのものは不可能だ。

文字通り、
戦闘で住む場所を失い、

彷徨っている人々だった。


ミンダナオは雨が多い。


とりわけこの地域は、
前回お伝えした洪水地区からも近く、
水はけが悪い。

ご覧のように地面も泥だらけ!
泥の上に、
椰子の葉を敷いて寝ている・・・


q9
中には、
屋根も椰子の葉を
かぶせただけの
小屋もある


これでは、土砂降りになれば
雨に当たる。

このような場所で寝起きしながら、
時には数ヶ月、

酷いときには数年を
過ごさなければならないのだ。

赤子やお年寄りには、
とりわけ厳しい環境だ。




q10
現地に到着すると、
私たちは早速、
支援活動を開始した


このような環境では、
何よりも、ビニールシートが必要!

雨の多い地域なので、
ずぶぬれになってしまう。

貧しい家庭が多く、
子どもたちの多くは素足だ。

厳しい環境のなかで、
最初は恐れ、
呆然と立ちすくんでいた
子どもたちだが、

私たちの活動を
理解するにつれて、

だんだん、
笑顔を取り戻していく。





q11
緊急に
市場でシートを購入


日本からの支援を
仰いでいる余裕が無いので
緊急に市場でシートを購入


1ロール100メートルのシートを
10本買い込んで、
若者たちが徹夜で10メートルに切った。

全員同行は無理なので、
居残り組は、早朝4時から起きて、
皆の弁当を用意してくれた。

こういう時の彼らは、
驚くべき事に、3時起きでも
嫌な顔ひとつせずに準備する。

時には、景気づけに
みんなで歌を唱いながら・・・!


q12
ミンダナオ子ども図書館
で徹夜の準備


彼らは本当に頼りになる!
また、こうした経験を経て、
平和を作る意思を持った、
次世代の子たちが育っていく!

祝日であるにもかかわらず、
グレイスさんのおかげで用意された
市のダンプトラックに、
皆で協力して荷物を積み込む!

休日を返上して
参加してくださった、
ダンプの運転手にも感謝!

ダンプに乗り込むと
再び現地に向かった。

現地は、ダンプカーか
4WDしか入れない場所だ。

小雨の降りしきるなかを
現地に向かう若者たち。



q13
現地に着くと、
早速支援活動が
開始された・・・


現地に着いて
唖然とした!

二日前の下調査で、
シートを配ったときは、
250家族だった難民が、

500家族ほども急増しており、
そこらじゅうの道ばたに、
あふれ出している!

少な目に1世帯5名と見積もっても、
2500名の難民が、
逃れてきている計算だ。

村長の話だと、
難民の規模は2村から、
アレオサン全域の5村に広がっているという。

ピキット市で、
急遽2ロール買い足したものの、
とても足りない。

そこで、10メートルのシートを
さらに半分に切って、
5メートルずつにして渡した。

多くの家族が
雨露をしのぐための窮余の策だ。



q14
医薬品の
緊急支給も行われた


洪水医療のために
購入した医薬品を、
難民のために流用した。

洪水医療に関しては、
この後に報告しますが、
そのために仕入れた医薬品が
思わぬ時に役立った形です!

特に多いのは、
風邪の症状を
発している子どもたちだ。

ずぶぬれになるような
環境で生活し、
泥のなかに寝ているような
状況なのだから当然だろう。

今回、洪水支援として、
10万円を寄付してくださった
山本幸子さま。
買い求めた医薬品の一部は、
難民支援に振り向けました!

子どもたちに代わって
感謝いたします。



q15
活動の中心は、
ミンダナオ子ども図書館
に住んでいる
スカラーたちだ!


ソーシャルワーカーのグレイスさん
ボードメンバーでイスラム教徒のホセイン氏
(スカラーで卒業生のアスレーさんの父親)

イスラムのスタッフと奨学生が中心になり、
キリスト教徒や先住民の奨学生や
スタッフも一緒に、支援活動を展開!

活動の中心を担うのは、
ミンダナオ子ども図書館の
皆さんがスカラシップ支援をしている
子どもたちや若者たちだ!

私は、
彼らを誇りに思う。
皆さんも誇りに思ってくださいね!



q16
このような救済の
現場に奨学生が、
可能な限り
同行するのも
MCLの特徴!


同行させるというよりも、
前夜から若者たち自身が
自分たちで緊急の会議を開き、
彼ら自身の発言と決断で
グループ別に行動計画を作り実行!

クリスチャンの若者、
マノボ族の若者、
そしてイスラム教徒の若者たちが、
共に手を結んで、

不幸な状況に置かれている人々、
とりわけ
子どもたちのために活動を開始!

こうした現場での、彼らの行動は、
怖くて現場に近寄ろうとしない関係者よりも
はるかに頼もしく献身的だ!!!

子どもの頃から、
くり返し戦争を体験してきた
イスラム教徒のスカラー達などは、
すでに、現状を良く理解している。




q17
ピキット地域の状況は
悪化の一途を
たどっている


装甲車に加えて
戦車までが導入され、
国道を西に向かっている。

政府軍とMILF軍は、
本格的に戦闘を開始!
戦闘は、ピキットの北西をほぼおおい、
南へと拡大している。

それにつれて難民は、
大量に、
市内近くに流れ込んでいる。

国道は、
閉鎖状態にたびたびなるが、
私たちは、
ピキット市のDSWDからの
緊急のビニールシート支援の要請を受けて
軍のチェックを通過している。

私たちの活動を
普段から知っている
軍の警護要員も多いが・・・

常に現地と密に連絡を取り、
最大のチェックしながら活動している。


q18
大雨がピキットを襲い
多くの難民が
ずぶぬれ状態


先日から、大雨がピキットを襲い、
多くの難民がずぶぬれ状態で
寝られぬ夜を過ごしている。

私もスタッフも
疲労が溜まってきているが、
現地の子ども達の事を考えると
気持ちが千々に乱れる。

熱帯雨林の雨は、
半端ではない!


すでに寄付のあった
20万円分のシートは使い果たした。


慈照院 副住職の二之宮保育園 園長
村中祐邦さまから、10万円。
小田原市のMIさまから、10万円
合計20万円が振り込まれたので、

その中の10万円で
10本分のシートを購入しました!
(残りの10万は、様子見で、
医療か追加のシートかを決める予定です。)

1本100メートルで
20軒分×今までで30本=600軒、
一軒にほぼ約7人が生活しているから
600軒×7=4200人が救われている。


ミンダナオ全体では、
16万人の難民が出ている、
と言う報告もあるが、

ピキット市の現地では、
DSWDの計算だと約3万人。
3割がハウスベース、
5割が学校や倉庫、
2割が国道や野外と思える。

最も辛く大変なのが、
国道や野外に
野宿している難民達だ。


q19
倉庫に避難している
避難民達


倉庫や学校などに避難してきている
人々の生活は、

屋根があり、
雨が避けられるだけでも良い!


しかし、多くの避難民たちは、
屋根のある避難所に入れずに、

外の道路端や
グランドや野原に避難している!

野外の避難民の子ども達には、
ろくな屋根もなく、

雨が降ると
ずぶぬれになる!



q20
病気やけがの子も
多く出てきた


慣れない難民生活で
大やけどをおった少女!
緊急にキダパワンの病院に運び
治療を開始した。

病室でホッとしている
母さんと少女。

ミンダナオ子ども図書館では、
治療費や入院費以外に
付き添いの食事も面倒を見ている。


戦争が終わって、
この子は、奨学生になった。



q21
軍用車にひかれて
頭部を骨折した少女


私たちの主治医をしてくださっている
モダンサ医師が、給与返上で
治療に当たってくださっている!

幸い今のところ
良いようだ・・・



q22
緊急の
ビニールシート支援で
手一杯


今は、ビニールシート支援で手一杯で、
医療活動は緊急以外は、
先延ばししている。

あちらこちらから
風邪、熱、腹痛の症状の訴えがあるが


私自身も、ダンプの荷台で雨に打たれたり、
激しい活動で、熱があるが、
避難民の特に子どもたちの事を考えると、
そうも言っていられない!

子ども達は、
おなかもすかせ始めている!

幸い、難民キャンプで、
ワールドフードの支援と
DSWDによる炊き出しが始まった。

炊き出しを手伝っているのは、
現地で避難民になっている、
ミンダナオ子ども図書館の奨学生たち!

下は、
DSWDの人と共に料理をしている
ナスロディン君!
日本では中一だ。



q23
ミンダナオ子ども図書館
のスカラー達も、
かなりの数が
難民となっている


学校は休校状態で、
学校自体が、
避難民収容所になっている。

しかし、そこに避難している
MCLのスカラー達が、
積極的に難民救済活動を
手伝ってくれている。


高校生が多いが、
彼らのパワーはたいしたものだ!

炊き出しから
ビニールシートの配布。

難民キャンプでの
病気の子ども達のチェックまで・・・!


自分自身も
難民生活を送っているから、
彼らの情報は
実に正確で役に立つ。

私たちは、
彼らの判断を仰いで、
独自に活動している。



q24
古着の支援も開始した


ブアランの小学生のスカラーや、
保育所の子ども達も集まってきた。

遠い場所から、
着るものもとりあえず、
必死に逃げだしてきたものだから、
着るものも持ち合わせていなかった。


皆さん、これから
長い難民生活がはじまります。

1998年から2002年の戦闘では、
避難民の数は、130万人にのぼり、
5年近くも避難生活が続きました。

それに比べると、今回の戦争では、
避難民はまだ数十万人と言われていますが、
古着の支援も、お願いします。
シーツやタオルも有効です。

下は、古着の支援を求めて
並ぶ子ども達。



q25
ビニールシートの
緊急支援は
夜を徹して続けられた


夜になっても、
外で寝るしかない!


屋根が無いと、
雨が降ってきたらどうしよう!

そう思うと、
不安でなかなか寝られない!


ビニールシートの支援をしているのは、
今のところ、
ミンダナオ子ども図書館だけだ。


すでに4200人あまりを完了したが、
まだまだ足りず、
明日はさらに10本、
1400人分ほどを届ける。

ミンダナオ子ども図書館の
小さな軽トラックを皆知っていて、

国道沿いの木組みの梁から
必死に手を振る子たちもいる!

とにかく、
まずは寝る場所を
確保することが大切!

わたしたちは、
深夜にいたるまで、
徹夜で避難民のためのシート配りを行った!

実際、国道や村道沿いには、
至る所に、
MCLが支援したシートが並んだ。


q26
新たに到着する
難民の数も多く


明日から配る10本分に加えて
さらに必要になるだろう。


シートは、1本4500ペソ、
およそ1万円で100メートル、
140人ぐらいが雨に濡れずに、


これからの長い難民生活を
乗り切っていけるのです!!!



q27
激しい雨が降り出した

疲れ果てて明け方に帰って、
この便りを作成している合間にも、
激しい雨が降り出した。

現地の子ども達は
どうしているのだろう!


その後も、何度も避難地へ通った。
子どもたちは、
屋根が出来て大喜び!


しかし、
戦域が拡大している!

これ以上、悲しみが
広がらない事を願うのみだが・・・


註:ピキット支援を振り込まれた方は、
お名前とご住所、金額をメールで
即刻にお知らせください!
日本事務局から経由して
連絡がくるまでに日にちがかかります。

緊急支援として、メールをいただき次第、
こちらで振り込まれたものとして、

現地の活動資金に計上し、
即行動に移したいと思います。



q28
大変な状況になった、
戦闘は拡大し
2万4千を超す
難民が出ている!


難民は、
アレオサンやミッドサヤフといった
近隣の市との境を超えて
大量にピキットに流れ込んでいる


昼夜を問わず、
水牛などになけなしの
家財道具を積んだ難民が、

市内に向かって
移動している。

戦闘は、ピキットの領域にも入り、
ラガイエン、タプドク、ブアラン、
クランボク、シリック、プノル、

カチラカン、ダマラサク、マナウラナン、
パマリアン、タキパン、ナラパアン、
カラカカンに広がっている

市周辺の西側は、
ほとんど避難して
ゴースト村化しはじめた。



q29
絶えることのない、
難民の列に唖然とする


前回の報告で、
大阪の千里ニュータウン・
カトリック教会にベースを置く
千里サンパギータの会から10万円、
多湖御夫妻から10万円の寄付があった。

現在、その全てをビニールシートに代えて、
約20ロール、
一ロール約100メートルが約1万円を

現地の福祉局(DSWD)
と協力しながら配っている。

ここでも、
ミンダナオ子ども図書館の
奨学生スカラー達が活躍している。

ミンダナオ子ども図書館から
緊急配布されたシートを配っている
ボードメンバーのグレイスさんも写っている。

タキパンにも戦闘があり
政府側民兵2名が死んだ。

現地で雇われる民兵も貧しい人々が多く、
MCLでは、民兵だった父親が
殺された子たちも、奨学生に採用している。

公表されないが、
MILF側の死者はもっと多いだろう。

各地で戦闘がひろがり、
現地では終始
砲声や機関銃の音が聞こえる。

シートを届けるダンプの荷台で
大きな砲声を聞き、
しばしば、頭を下げて荷台に隠れた。


q30
パイドプランギまで、
何とかたどり着いた!


途中の村は、
ゴーストタウン化しているが、
ここには難民が集まっていた。

行橋カトリック教会が建てた保育所も、
難民収容施設になっていた。

先日まで、
洪水で行かれなかったところだ。

一難去ってまた一難、
踏んだり蹴ったり。


q31
子どもたちは、
喜んでくれたが!


子ども達は、
私の姿を見て喜んでくれたが、

可哀想に
すっかり雨に打たれている子もた。

下の写真は、
パイドプランギの子ども達。

車が止まると、
ビニールシートを求めて
多くの家族が駆け寄ってくる!

決定的に
ビニールシートが足りない!

衣服もぐちゃぐちゃ
戦闘難民救済の予算が欠如している。

緊急に、
井戸予算と車修理の予算を
難民救済に充てて、活動を開始したが、

この大量の難民を見ると
ミンダナオ子ども図書館の
懐が尽きるのも間がないだろう



q32
難民は、
穀物貯蔵倉庫にも
避難している
その数は、
数千を超えている
 

急遽、
難民センターとして与えられた、
穀物貯蔵庫。

ここにも難民が殺到している!
スカラーも避難している。


上は、スカラーのマリアンさん。
一人となりの左の男性は、ロニー君。
父親が見あたらずに涙ぐんでいた。

穀物倉庫の中は、
難民でごった返していた。

むき出しのコンクリートの上に、
何日も寝なければならない。

私たちは、
100メートルのビニールシートを
コンクリートの床に敷いた。

これで、少なくとも、
汚れたコンクリートの上で
寝なくても良くなった!

子ども達も
大人達も大喜びだ!


q33
人々の表情には、
絶望の色が濃い


もう40年以上も
このような生活の繰り返しだ!

今回こそは、
和平協定が締結されると
期待していただけに・・・

裏切られたと言う思いが、
イスラム教徒の人々に根強い!

こうした繰り返しが
より強力な抵抗運動へと
人々を駆り立てていくのだろう。


q34
ビニールシートを
穀物倉庫の床に敷いた


私たちは、
千里サンパギータと
T夫妻によって送られた
ビニールシートを穀物倉庫の床に敷いた!


今後、さらに
ビニールシートの需要が増える。

また、
医療薬品が足りないので
前回の分に買い足すことを決定!

この難民数だと
大量に医療薬が必要だ。


q35
雨に打たれる
生活のために
病気が蔓延している


加えて、
子どもや大人の衣服が足りない!

なけなしの衣服しかなく
それもたちまちぬれてしまって、
震えている。


皆さん、
緊急支援をお願いします!
古着の支援等も有効です!
(シートは現地で買った方が良いと思います)



q36
ミンダナオ
和平問題について
外務省の
サイトより抜粋
(平成25年3月11日)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press
/release/25/3/n0311_04.html


(1)フィリピン政府とミンダナオを拠点とする
モロ・イスラム解放戦線(MILF)との
和平プロセスは,
約40年にわたる武力衝突を経て,

2003年の停戦合意,
2004年からの国際監視団
(IMT:International Monitoring Team)
の活動により進展。

2008年8月,
懸案の土地問題の解決をめぐる
国内調整に失敗して武力衝突が再燃したが,

2010年2月に
和平交渉が再開された。

2011年8月には、
アキノ大統領とムラドMILF議長との
トップ同士による会談が、
成田で行われたことを契機として
和平交渉が進展し、

2012年10月、
フィリピン政府とMILFとは
ミンダナオ和平に関する
「枠組み合意」に署名するに至り、

2016年にバンサモロ自治政府を
創設することで一致した。


q37
(2)日本政府は,
ミンダナオ和平が
アジアの平和及び繁栄に
不可欠であるとの認識の下


IMT社会経済開発部門への
開発専門家派遣,
元紛争地域における
経済協力の集中的実施,

和平交渉にオブザーバー参加して
助言を行う国際コンタクト・グループ
(International Contact Group:ICG)
への参加等を通じ,

ミンダナオ和平プロセスの進展
及びミンダナオ地域の
復興・開発に貢献してきている。

特に,我が国支援案件の総称「J-BIRD
(Japan-Bangsamoro Initiative for
Reconstruction and Development)」
(※Bangsamoroはミンダナオの
イスラム教徒を指す。)は,
ミンダナオの住民の間でも広く知られている。
 



ミンダナオ子ども図書館の
総合活動映像
 
 
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池上彰のジャパンプロジェクト
世界の”命の現場”で
奮闘する日本人


 パックンが来た!


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一年間、小学校42000円、中高60000円、大学72000円

卒業後も支援額を変更して継続、別の子を紹介希望、終了希望は、
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銀行名 
ゆうちょ銀行 金融機関コード 9900
店番 
019  預金種目 当座
店名:
〇一九店ゼロイチキユウ店
口座番号 
0018057
口座名:
ミンダナオ子ども図書館
 振込を確認しましたら、子どもたちの写真または絵が描かれたお礼ハガキを現地からお送りしています!
領収書等が必要な方は、宮木梓までご連絡ください。
現地日本人スタッフ宮木 梓  mclmindanao@gmail.com
日本事務局 前田容子 FAX:0743 74 6465 携帯電話:090 5091 7514
ぜひいつか、子どもたちに会いにしらしてくださいね!



主要な目次を集めました!
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ミンダナオ子ども図書館だより 宮木あずさ制作
現地日本人スタッフによる、
写真を交えた最新の活動報告です!
ミンダナオ子ども図書館 若者の友情:日記
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機関誌『ミンダナオの風』 にこめた思い!
機関誌『ミンダナオの風』編集にこめた思い!
ミンダナオ子ども図書館のミッション 理事、役員、スタッフ 活動の概要を紹介
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ミンダナオオから発送の 機関誌「ミンダナオの風」 
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MCL 会計報告
会計報告
 日本の子ども ミンダナオの子ども
日本の子ども ミンダナオの子ども
MCLへの 若者たちの想い! 
機関誌『ミンダナオの風』若者たちの想い!
無題3 松居 陽
無題3:松居陽
イクメンに 未来をたくせそう! 
イクメンに未来をたくせそう!
2021年 今後のMCL 
今後の活動指針
 愛に捧ぐ黙想 松居 陽
愛に捧ぐ黙想:松居陽
ぼくの少年時代と 思春期から   
ほくの少年時代と思春期から
子育てよりも、子育つ世界!  
子育てよりも、子育つ世界!
講演、公演の予定表など 
講演、公演の予定表など
メールニュース 希望! 
メールニュース希望!
原住民、イスラム、クリスチャン 私たちは一つの家族!
原住民、イスラム、クリスチャン、私たちは一つの家族!
小学生や若者たちの 講演感想!
講演感想
近年の若者たちの訪問体験記!
ミンダナオ子ども図書館の活動とは?

MCLを知っていただくために、多くの映像のなかから選びました。
  
 山の下宿小屋に!
山の下宿小屋に
海の下宿小屋に! 
海の下宿小屋に
奨学生を決定に山へ!
奨学生決定に山へ
酋長の依頼で! 読み語りに!
酋長の依頼で
地震の悲しみで お父さんが!
地震の悲しみでお父さんが
アポ山へGo!
アポ山へGO!
地震避難民の 救済と読み語り! 
地震避難民の救済と読み語り
イスラム避難民の 救済支援! 
イスラム避難民の救済支援
ウイルス期間に 洪水が襲った!
 洪水が襲った
 イスラム湿原に 保育所を建てた!
イスラム湿原に保育所を建てた
 土地を追われる マノボ族!
土地を追われるマノボ族
 サンタマリアの 海辺で遊ぶ子どもたち!
サンタマリアの海辺で遊ぶ子ども
クリスチャンの文化祭 ビサヤデー!
クリスチャンの文化祭
イスラムの文化祭 ムスリムデー!
イスラムの文化祭
原住民の文化祭 マノボデー!
原住民の文化祭
戦争と平和
戦争と平和
洪水と植林活動
洪水と植林活動
平和構築と学校建設
平和構築と学校建設
ミンダナオ子ども図書館の 日常から
ミンダナオ子ども図書館の日常
総合活動報告の 記録映像
総合活動報告の記録映像
海の下宿小屋 クラクシン
海の下宿小屋
何故ここに日本人 TV録画! 
テレビ東京なぜここに日本人
池上彰の番組 パックンが来た!
池上彰の番組、パックン
NHK国際放送 ミンダナオから来日! 
NHK国際放送
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