戦闘に負けずに若者たちの 平和構築が始まった! |
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h1 日本大使館主催の 調印式に 出席しました。 戦闘の後遺症を抱える イスラム地域のマカブアル村に 小学校が建設されることに 決まり、 日本大使館主催の 調印式に出席しました。 今回の調印式は、 日本政府が主催し、 J-Bird(日本―バンサモロ・イニシアチブズ・ フォー・リコンストラクション・ アンド・デベロプメント)の代表と MILF代表とARMM(イスラム自治区)代表、 MIT(国際停戦監視団)の代表の 出席のもとで行われた。 選ばれた7団体は、 ほとんどが現地NGOであり、 ミンダナオ子ども図書館も 現地NGOとして選ばれた。 今回は、 主にARMM(イスラム自治区) における小学校やコミュニティー施設、 水道施設に対する支援。 調印式の様子は、 フィリピンのテレビ局によっても 報道された。 h2 当時の マカブアル小学校 当時のマカブアル小学校は、 教室も足りず、 危険地域ゆえに 見捨てられたような状態だった。 以下の写真は、 後日、完成された マカブアル小学校! マカブアル村は、 ピキットのMILF地域の 中枢に属しており、 戦闘中も子どもたちも含め 難民キャンプ入りが許されず、 ワールドフードなどによる 食料支援もなされなかった地域。 道が意図的に遮断されて 一般車が入れず、 4WDで踏み跡を たどって入るしかない地域だったが、 かつて、 JICAから選出されて、 IMT国際監視団に派遣された 菊池さん方が、 勇敢にも調査に同行された。 h3 スカラシップ 奨学生を採用 ミンダナオ子ども図書館では、 すでに、2年前から この地からスカラシップ奨学生を 採用してきた。 小学校の里親奨学制度の 重点地域に指定。 30名の子どもたちが、 学校に通えるようにしてきた。 その後、 読み語りや医療を展開し、 村長をはじめとする 村の人々と、 信頼関係を築いてきた。 下の左の 額にコブのある子の 手術も後日しました。 h4 地元の人々の 強い要望から実現 今回の学校建設は、 地元の人々の強い要望から、 実現したもの。 嘆願があった当初は、 ミンダナオ子ども図書館で 建設を考えたが、 恒久的なしっかりしたものを 建設する必要を考えると、 個人支援に頼る 小さなNGOでは無理! 中途半端な仕事は、 したくないので、 日本政府の支援を 仰ぐことに決めて活動開始した。 その意味でも、 今回の認可は、 現地の子どもたちを含む 多くの人々の 期待に応えるものだ。 h5 現地行政と 日本政府とを結ぶ 橋渡しの 陰のお手伝い 現地の子どもたちと 親の希望から出発し、 さらに村長と学校の先生の 期待を確認した後、 ピキットの DSWD(福祉局)を通して、 ピキッ市の行政としての 意志を確認。 ミンダナオ子ども図書館は、 現地の人々と現地の行政と、 日本政府とを結ぶ橋渡しの 陰のお手伝いをすることにしました。 h6 書類を代理に 作成して提出完了 さっそくピキット市の エンジニアに依頼して、 見積もりと計画書を作成し、 ピキット市から提出する 書類を代理に作成して提出完了。 また、陰で、 ミンダナオ子ども図書館の ボードメンバーであり、 キダパワン市の役所や銀行などの建築も 手がけている設計技師(エンジニア)の ダニー氏のアドバイスや協力も大きい。 この地域は、 2000年の戦闘時期から、 意図的に車の通る道を破壊しており、 (反政府勢力に指定された地域の特徴) 今回も大使館から建設における 安全の確保について打診があった。 私たちは急遽、 マカブアル村の村長以下役員と 学校の先生方との会合を現地で開き、 予定していたピキット市長との 会談に結びつけた。 その結果、 政府側と反政府側、 市行政と村の両者から 安全の保証が得られた。 村は、MILFの勢力下にあり、 市行政側はMNLFに属しているので、 行政側の安全保障だけでは不十分。 その点で、両者の保証が 得られたことは大きい成果だ。 (2008年当時、アロヨ政権は MNLFは体制側とし、 MILFは、反体制組織としていた。 2018年、ミンダナオ出身の ドゥテルテ大統領は MILFを正当な組織として認定し 和平を進めている。) h7 マカブアルの 村長(MILF)と 市長(MNLF)が、 従兄弟どうし! 私たちは、事前に考慮して、 行動を起こす前には、 かならず現地の政府側と反政府側の 両方の人と連絡をとり 安全を保証してもらってから行動する。 しかし、 マカブアルの村長(MILF)と 市長(MNLF)が、 従兄弟どうしてあったのには驚いた! ピキットのある構造の一面を かいま見た体験? というより、 現地ではそれが当たり前。 今後の予定としては、 現地の視点に立ちつつ、 IMT(国際停戦監視団)と JICAなどと連絡を密にとりながら、 現地の学校建設を開始する。 現地には、 スタッフが毎週おもむき、 状況を逐一報告していく予定。 完成すればピキットで おそらく最も新しく美しい、 5教室の小学校が建つ。 閉ざされていたMILF地域の中枢に、 こうした学校施設が建ち、 将来的には500人を超す 子どもたちに喜ばれるのは、 和平構築への大きな一歩! h8 マニラでの調印式では、 最後に英文の俳句で 戦闘の悲劇が 述べられた 2001年2002年と、 現地の悲惨な難民キャンプを 見たときの私のショック。 それをきっかけに始めた ミンダナオ子ども図書館! さらにその後も 難民キャンプを訪れて、 子どもを救済したり、 難民が村に帰っても、 心が破壊された 子どもたちへの 読み語りと、 医療をしてきた記憶が、 ドッと胸によみがえり、 不覚にも目頭が熱くなった。 現在は、この地から 多くの大学、高校、小学校の 奨学生を採用している。 戦闘当時、父親を亡くし、 心が千々となり、 表情の失われていた彼らが、 今は生き生きとした顔で 大学や高校に通っている。 今年の奨学生候補も、 多くが、こうした村から、 応募してくる若者たちで、 父親を戦闘で失っていたりする。 ただ一つ気になるのは、 ピキットで唯一、 反政府組織の奥の院と 呼ばれ恐れられてきた、 ここからさらに奥にある、 ブアラン村の学校が、 2000年の砲弾の跡を 残したままであることだ。 h9 今回、 奨学候補生の 家庭調査で訪れた、 ブアラン村 今年度の奨学生候補は、 ブアラン村から 特に選ぶことにした。 先年暮れには、 高橋毅氏の寄贈で、 保育所も建設されたのだが。 願わくば、 このブアラン村に、 小学校を建ててほしいのだが・・・。 ブアラン村では、 父親が亡く 母親やお年寄りが 子どもを育ているケースが多い。 ベールを被った子も 奨学生に採用したが、 これも戦闘の悲劇だ。 村人たちは、 恐れて帰ることが出来ず、 最近になってようやく 戻ってきた。 下の壁にいたっては、 2000年、2002年の戦闘で 壁が破壊されたままの ブアランの小学校だ。 教室内部は、 破壊されたままで 地べたが剥きだし。 このようなところで、 毎日勉強している 子どもたちの 複雑な内面を考えると・・・・。 何とかこの村に 日本の支援で、 学校を建ててあげたい。 h10 今回の戦闘で焼けた ブアラン小学校 砲弾で屋根は焼け 壁にも砲弾や銃で 破壊された跡がある 家並の奥に見える、 高橋毅氏寄贈の 保育所は無事だった。 今回の奨学生候補の一人。 親がいず、 祖母と暮らしている。 ほとんどの家が、 崩れかけたような 粗末な家だ。 森と湖沼に覆われた ブアラン村周辺の地は、 2000年の バリカタンと呼ばれる フィリピン政府軍と米軍の合同演習 という名の実戦?と、 それに続く2003年の 米軍によるテロリスト掃討作戦 の結果、戦闘の被害が、 最も深く激しかった地域。 その後、2014年に 集団的自衛権が通って以来、 日本の自衛隊も、 この合同演習バリカタンに 参加している。 現地では、 次回戦争が勃発したら 米軍と一緒に日本軍(自衛隊)も 攻め込んでくると恐れられている。 幸い2020年現在では、 ドゥテルテ大統領は、 ミンダナオから米軍を排除し、 米軍との合同演習を拒否しているので バリカタンは行われていない。 以下、集団的自衛権に関する 日本弁護士連合会の記事です。 https://www.nichibenren.or.jp/ library/ja/activity/ data/constitution/self_defence_qa.pdf あれから7年たった今も 小学校は、 砲弾の傷を残したまま。 政府もNGOも、 恐れてここまで来なかった。 h11 ブアラン小学校の 修理が始まった 村人たちも、 ようやく数年前から 少しずつこの地に戻り始め、 学校も、 4年生までしか無かったのが、 今年から、5年6年が増設される。 けれども、勉強する教室が足りない。 教室が足りなくて あっても、 下の写真のようなところで 勉強することに。 この地は、 あまりにも背景が複雑で 今は無理だけれど、 いつかここに 小学校を建ててあげたら、 平和構築に大きな貢献と なるだろうと思った。 そのことを提案すると、 校長先生が、 村長や住民たちに 提案してみると言われた。 h12 ブアラン村民との 学校建設に関する 相談会が開かれた 40年間対立してきた、 イスラム集落と、 クリスチャン集落からも 役員が参加。 平和への一歩が、 記された。 下の写真で、 立って話をしているのは ブアラン小学校の校長先生。 イスラム教徒で、 子どもたちへの献身的な 心を持った方で、 ミンダナオ子ども図書館の 平和の祈りにも参加された。 h13 2013年に ブアランに学校が 建ちました その後、 2013年にようやく ブアランに学校が建ちました。 その後も含めると、 直接的、間接的に MCLが関与して建てた学校は、 6校にのぼります。 h14 ミンダナオ 子ども図書館の 今後の課題 今年度の予定として、 ARMM(イスラム自治区)サイドの パガルガンの学校等の調査を 独自に始めます。 私たちは、ピキット以前には、 医療などで、 イスラム自治区の パガルガンと 関係を有してきました。 ARMMサイドは、 ミンダナオ子ども図書館の 出発点となった地です。 とりわけ戦闘直後に 学校を焼かれた イノクオグ集落など・・・・ 2003年、パガルガンの イノクオグを訪れた体験を、 訪問直後書いた 奨学生ベビンさんの記事 ベビンは、現在スタッフで、 ライブラリーを担当している。 2018年には、奨学生を卒業し スタッフとなったレイナルド君と結婚し 子どもと共にMCLに住み、 現在はMCLの副代表。
また今年は、ARMMサイドの イスラム地域の卒業生の一人 エズラさんが、 スタッフに採用されます。
奨学生候補も出そろっており、 より貧しく困難なイスラム自治区に ウエイトを置いて 活動を進めていきます。 MCLのスタッフたちは、 ハウスペアレント、会計、経理、 ソーシャルワーカー、医療、 スカラシップ、保育所等を含めて 2018年現在は25名。 そのほとんどが、 MCLの元奨学生です。 ミンダナオ子ども図書館の役員 およびスタッフ構成は、 以下をクリック h15 ARMM サパカン集落の 今度高校に 進学する子を調査 サパカンには、 小学校の里子が 16名ほどいる。 イスラム自治区で、 ラジャムダを超えて ランディングピースから舟に乗る。 リグアサン湿原の 入り口だ! バランガイは ブリオクに属しているが、 バランガイから、 多くの家族が、 戦闘を嫌って移住。 こちらに中心が移った。 そのようなわけで、 子どもたちが多いが、 小学校の設備が それに追いつかない。 去年、 JICAに学校建設を申請したが、 MILFの活動地域なだけに、 ペンディングとなっている。 確かに ミンダナオの情勢は、 あまり良くない。 7月か8月ごろに、 大きな戦闘が 起こるかもしれない。 戦闘が起こると この子たちが皆 避難民として困窮するのだ。 MCLでは、 ここに保育所を建てて その後、 多くの奨学生(里子)を取っている。 そのようなわけで、 とても親しくして下さる。 しかし、 子どもたちはごらんのように、 穴の空いたコンクリートに座って 授業を受けている状態だ。 MCLでは、 この地域は重点地域で、 今度は、 この先のカルボガンに 保育所を建設する予定。 2018年現在 サパカンとカルボガンに ミンダナオ子ども図書館の 日本政府のODAへの提案で 小学校も建ちました。 h16 小学校を卒業するとき 中高校スカラシップに 上がるための 読書力の調査 自己紹介などを タガログ語で。 絵本の英語と タガログ語を読む。 最後に内容を質問し、 理解を確かめる。 h17 今年はよく 雨が降るけど 美しい虹も多い 君たちの笑顔こそが わたしたちにとって 何よりも美しい虹! 今日も ミンダナオ子ども図書館の 一日が終わった。 60人の子どもや 若者たちが、 眠りにつく・・・ お休みなさい! |
h18 子ども図書館に スカラーたちが 集まり 平和の祈りを行った ミンダナオに戦闘が広がる中 ミンダナオ子ども図書館に スカラーたちが集まり 平和の祈りを行った 平和の祈りは、 平和巡礼と称して、 本来はピキットの市庁舎の裏にある、 丘の上の要塞で 行われる予定だった。 この要塞は、 スペイン時代に建てられて、 その後、 第二次世界大戦の時に、 日本軍が、 司令塔として使ったものだ。 地下壕がめぐらされていて 今でも、日本軍の遺骨があると 言われているが、 危険地域であるという理由で いまだに 調査されたことがない。 当時の日本軍は、敗戦で追われ 多くの軍人が、 リグアサン湿原地帯に逃げた。 いまでも、 日本人の血が混じっている イスラム教徒がたくさんいて、 私も出会っているけれども イスラム反政府ゲリラになって いる人も多い。 h19 今回は、 政情をかんがみて、 祈りの場所は 子ども図書館 祈りはまず、 平和を表現する 踊りから始まった。 これも皆、 スカラーたちが 自ら相談して決めたことだ。 その後、 各部族の代表たちによる、 自分たちの言語の 祈りや歌が続いた。 とりわけ歌は、 他の宗教や宗派、 他の言語の歌でも、 みんなで歌った。 特定の宗教に属していても、 友人の持っている 異なった宗教に敬意をはらい、 友人によりそって、 背後から支援する気持ちで、 共に歌うことは可能なのだ。 アッラーの歌、 マノボの神マナマの歌、 イエスの歌を全員が歌う。 神は一つで、 呼び名と風習が 違うだけたと、感じる。 h20 祈りながら涙を流し、 涙の輪が、 広がっていく 民族は異なっても、 宗教が異なっていても、 平和に対する願いと愛は同じ。 日本からも、 日本キリスト教団 小田原教会所属のI氏が祈りを捧げ、 マノボの代表として ガボン牧師が マノボ族の祈りをささげた。 そして、最後の締めを カトリックを代表して 山元眞神父が話された。 事態が緊迫しているだけに、 祈りに込める思いも深かった。 イスラム代表のホサイン師は、 妹の突然の死に 帰られたのが残念! 代わりに、 スカラーのプレシデント、 イスラム教徒のバイヤン君が、 感動的な祈りを述べた。 h21 これらの祈りは、 ミンダナオ戦で亡くなった 多くの現地人 そして、 世界大戦で亡くなられた 米軍と日本軍の兵士から始まって 現代に至る戦闘で 亡くなった人々の 霊を慰めるために、 ミンダナオ子ども図書館が 音頭をとってはじめたものだ。 来年こそは、 ピキットの要塞跡で開催し 毎年、 ミンダナオ子ども図書館の スカラーを核にして 開催していきたいと思っている。 次回は、 仏教界の方々も参加されるだろう。 関連記事は、 行橋カトリック教会のサイトで 今回の訪問の報告が載っています h22 世界中の人々が、 宗教や宗派を超えて、 シラミのとりっこをしたら、 世界は平和になるだろう 私(松居友)にも、 話す機会が与えられたので、 こんな内容の話をした。 「言葉で平和を語ることも 大切だけれど、 行動で示すことも大事。」 「たとえば、 お互いのシラミを採ること。」 全員当惑した顔! 「それって、どういう事???」 「ミンダナオ子ども図書館では、 イスラム教徒もクリスチャンもマノボ族も 仲良く暮らしているよね。」 「わたしたち、 宗教が違っていても、 部族や言葉が違っていても兄弟姉妹!」 『一つの家族だもん!」 「うん、そうだよ!} 「パパ友が、君たちを見ていて、 平和だなと感じる事の一つはね。」 イスラム教徒やクリスチャンやマノボ族が いっしょになって互いの頭の シラミをとりっこしているところ!」 (大笑い) 「世界中の人々が、 宗教や宗派を超えて、 シラミのとりっこをしたら、 世界は平和になるだろう、 ミンダナオ子ども図書館のようにね!」
h25 イスラム自治区 ナムリ村に 錺様支援の 保育所完成 イスラム地域の中でも、 とりわけ孤立している ARMM(イスラム自治区) ピキットには、 国際的支援が集まっても、 こちらにはなかなか 集まらない。 重点地域としているこの地域は、 湿原地帯にあり、 道路が無く、 無数に張り巡らされた 湿原の支流が道。 保育所を寄付してくださった KAZARIさんは、 この地域の奨学生を 支援して下さっているかた。 開所式の様子です まずは、寄付をしてくださった 方の名前をしるした 看板を設置。 その後、 村長、保母 そしてミンダナオ子ども図書館の代表 として松居友がサインする。 山元神父さんが、 現地訪問された。 カトリックの神父だけれど 何の抵抗もなく 皆さんから喜ばれた。 子どもたちのイスも 寄付の中にふくまれています。 プラスティックだと 現地で修理がきかないので、 竹のイスにしました。 ミンダナオでは、 宗教の違いがあっても 心のつながりが優先されて、 僕もカトリックだけれど どこでも、何の抵抗もなく 受け入れてくださる。 h26 読み語りが始まった 絵本は、どこでも大評判! 現地は、イスラム教徒の マギンダナオ族 マギンダナオ語が話されている。 上の写真で読んでいるのは カトリックのスタッフ。 フィリピンの国語のタガログ語で話し 隣のイスラムのスタッフが、 マギンダナオ語に訳して語る。 絵本なんて 見たことも無いけど 夢中になって!!! みんなで歌う。 イスラムの歌、 先住民の歌 クリスチャンの歌。 ここでも、 先住民、イスラム クリスチャンの スタッフたちが大活躍。 絵本も見たことが無い 子どもたちは、 絵本にびっくり。 最後には、 皆手にとって 見られるようにしてあげる。 訪問者も感動の一時 道は無く、帰りも舟で。 船首に立ち ワニをチェックしている少年? 確かにワニはいる。 ギネスブックに載っている 世界一のワニは、 ミンダナオ生まれ。 h27 アルバちゃんを 訪ねる かつてやせ細り、 餓死寸前で 難民キャンプで見つかった アルバちゃん。 行橋カトリック教会の ミルク支援で、 すっかり丈夫になりました。 目は見えないけど、 座ることも 出来るようになりました。 これからも、 支援を続けます。 h28 家に 帰れない 奨学生たちがいた ラガイェンでは、 リドー(地域戦闘)で 避難民化して家に 帰れない 奨学生たちがいた。 幸いカキムさんは、 村に帰っていた。 しかし、残りの二人は 非難したまま 行方がわからない。 現在、 小学校の生徒の半分は、 非難したまま戻っていません。 h29 ブロッドの保育所 修理完了 戦闘リドーで壁に穴が空き、 部分的に破壊された 保育所だったけれど、 そのようなところで 勉強をするのは、可哀想なので すぐに修理をしました。 丹原さん、 修復完了しましたので ご心配なく。 その他の保育所も、 すべてチェックしました。 だいじょうぶです。 h30 小雀保育園が寄贈した プレスクール保育所 が完成した 長野の佐久市にある、 小雀保育園が 寄贈してくださった 保育所が、 マキララ地区に完成した。 今は、 至って平和だが・・・ この地域は、5年前まで 戦闘が絶えなかった地域。 NPA(新人民軍)と政府軍との 衝突した地域だ。 開所式の後に 読み聞かせも行った。 子どもたちは、 目をまん丸にして、 お話や歌に聴き入っている。 ピキットの政情で、 保育所建設が遅れているますが、 必ず建てて行きますので ご心配なく。 h31 ムスリムデー イスラムの文化祭 2008 ミンダナオ子ども図書館には、 イスラム教徒、先住民族、 移民系クリスチャンが ほぼ同数いる 昔は皆、 仲良く暮らしていたのだが、 植民地化、資本主義化が 進むにしたがって 貧富の格差が大きくなり 不幸な対立や 蔑みが生まれるように なってしまった。 それが、 ミンダナオの情勢を 不安定にしている 大きな原因だ。 この不幸な対立を 解消するために ミンダナオ子ども図書館では、 ムスリムデー、マノボデー、 ビサヤデーの 三つの文化祭を 毎年行っている 1月の最終日曜日が ムスリムデー。 年明けを告げる 最初の行事だ! 現在、 高校大学の奨学生は、 150名を超えている h32 今回は、 庭に大きなヤシの葉の 屋根を持った家を作った こちらでは、 結婚式で作るそうで、 竹を組み ヤシの葉を編んで、 手際よく作業を進めていく。 なんと、 10代の若者たちだけで・・・・ 年齢の割に、 情緒的にはとても素直で 幼いのだけれど、 精神的には 自立していて、強靱だ! もちろん肉体的にも。 中には、 初めて経験する子も 少数いるが、 ミンダナオ子ども図書館の こうした場が、 文化の伝承の機会になればうれしい。 h33 ムスリムデー 前日 最後の飾り付けに 熱がこもる。 イスラム教徒独特の 装飾の美しさ。 そして、 独特のイスラム料理。 ヤシの殻に小さな穴を開けて、 小麦粉を油の中に 垂らしながら作る 独特のお菓子・・・ ピナクタグ 親や保護者も 手伝って、 伝統料理が作られていく 結婚式や 晴れの日に 作られるものが多く、 こうした機会が 伝統の継承の場になる それと宗教や部族が異なった 文化に触れることによって、 お互いの理解と友情が深まる。 下は、今回子どもたちが作った イスラムの伝統料理のピナクタグ とってもおいしいお菓子! h34 そして、 いよいよ当日 会場も出来て 飾り付けも終わり 先住民、イスラム、クリスチャンの 大学生と高校生の奨学生たちが 全員集まった。 まずはミィーティングが始まり、 諸問題が話し合われる。 自治組織になっているので、 年始の投票で選出された 各部族の代表の学生が、 事前に話し合い計画して 前に出て議題をすすめていく。 私も含め スタッフは脇役だ。 ミィーティングの後は、 いよいよ、 ムスリムデーが始まった。 今回は、 先年に選ばれて 日本に行き公演した 若者たちが中心になり、 民族舞踊を披露した。 先輩の世代から、 若い世代へと、 ここでも貴重な 伝統文化が 引き継がれていく。 毎回感じることだが、 イスラム文化は 実に華やかで 伸び伸びとして、 しかも、ユーモアに富んでいる こうした経験を通じて、 自分たちの文化を継承し、 その美しさや すばらしさを体験して、 次の世代が育っていけば、 お互いの文化の違いを 尊敬しつつ共生できる 時代がきっと 訪れるのでは・・・・ と言う、期待が胸をよぎる h35 |
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