日本の子供達をなんとかしたい |
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zx34 日本の青少年に 伝えられる事 日本の子どもや若者たちの現状。 とりわけ精神や心の不安定、 満たされない生活感、孤独感、 生きる力の欠如や引きこもり。 はては、 多発するいじめや、 自殺といった問題を 講演等で帰国するたびに知らされ、 ときには、サイン会で母親が、 目の前に立ったとたんに 泣き出して語りだすのを 見るにつけて。 そして、ミンダナオにもどると、 日本の子どもたちとは正反対に、 子どもたちが、 生き生きとした表情で、 また明るくはしゃぎながら 子どもたちどうしで協力して 仕事をこなしていくようすを 見るにつけて、 今、日本の子どもたち、若者たちに ミンダナオ体験から 伝えられる事が、 たくさんあるのではないだろうか? そのために出来ることを していきたい! と、しだいに強く思うようになった。 今、日本の子どもたち、若者たちに ミンダナオ体験から 伝えられる事が、 たくさんあるのではないだろうか? zx35 帰るときには 笑顔になって、 心を回復し ちまたの子どもたちもさることながら、 ミンダナオ子ども図書館の 子どもたちは、 貧困や家庭崩壊や、 戦争の悲惨な状況から、 ときには、 親や兄弟姉妹を失って、 やってきたにもかかわらず。 驚くほど、 笑顔が絶えず、 生きる力に満ちている。 そんな、子どもたちのいる ミンダナオ子ども図書館に 日本の若者たちがやって来て、 いっしょに遊び、歌い、料理や洗濯をし。 週末は、山岳地帯の僻村への 読み語りに同行して、 原住民やイスラムの子たちと 歌ったり踊ったりすると、 とりわけ訪問してきた、 日本の子どもや若者たち、 親たちも、そして、 孤独な中高年の方々は、 心癒され、 ときには突然のように、 感動して泣き出し、 帰るときには笑顔になって、 心を回復して帰国される。 そのような様子を見るにつけて、 こうした日本の人々、 とりわけ子どもや若者たちの事を 放っておけなくなり、 MCLの、 そして将来の平和な世界作りに 多少でも貢献できればと、 日本だけではなく、 欧米はもとより、 近隣の国々、 韓国、中国、ASEANの国々などの 他国からも、 支援者の方々は、当然として、 とりわけ青少年そして家族など、 子どもに関連した方々の 受け入れを考え始めた。 2020年から、 MCLは、宿泊費なしで 訪問者を受け入れることにしました! 詳細は、以下のサイトをお読みください。 ご質問、ご相談などは、 現地日本人スタッフの宮木梓さんに メールでお願いいたします。 mclmindanao@gmail.com zx36 またくるからね、 またくるからね ミンダナオ子ども図書館に、 日本の人々、 特に若者たちや 子どもたちを受け入れよう、 と決心したのが3年前。 (それまでは、 現地の純粋な子たちの心に、 先進?国の上から目線の風を 吹き込みたくないと考えて、 あえて 支援者以外の訪問者が、 来ないようにしていたのだが・・・) 受け入れを決断して、 3年間様子を見てみると、 MCLの子どもたちも、 大喜びして、 いつの間にか覚えた 日本語を使ったり、 日本の「ふるさと」の童謡を 自然に覚えて、歌ったり・・・ そうした影響を受けながらも、 そのナチュラルな本質は、 なんと、 ぜんぜん変わらない!!! それどころか、 逆に日本の若者や子どもたち、 高齢者たちが、 大きな影響を受け、 生きる力や 希望や喜びを抱いて、 時には、泣きながら、 またくるからね、 またくるからね、と どちらが故郷かわからないような 言葉を残して、帰っていく!!! zx37 とりわけ、 若者たちを 受け入れよう! そうした様子を見るにつけて、 思い切って決断した! 日本や近隣の国々のとりわけ、 若者たちを受け入れよう!!! ちょうどそうしたことを考える、 きっかけとなったひとつは、 三田の家で不登校の学校を経営する、 梅木先生との出会い。 そこで毎年、 授業や講演を頼まれるにつけて、 不登校や引きこもりに悩んでいる、 子たちに出会い、 できれば、この子たちを ミンダナオに連れて行って、 MCLの子どもたちと出会わせたい・・・ と思って実行したことだ! すでに、 関西大学や同志社大学、 佼正学園、立教大学、 ICU、お茶の水女子大、 一橋大学、学習院、桃山学院、 立教女学院、秋田国際大学、 立命館大学などなどの 若者たちが訪れてきて、 共に遊んだり、 山のマノボ族の村に泊まって、 読み語りや 植林体験をしたり、 させてあげてきたけれど、 ミンダナオ子ども図書館は、 山岳民族の村には、 良く行っているが、 海での活動地域は、 ダバオ郊外の 貧困地域ぐらいだった。 zx38 海の下宿小屋を 作りたいと 思っていた 山で育った 山岳民族の子たちや、 内陸のイスラム教徒の子たちは、 海も見たことがないので、 毎年、クリスマスや 夏休みの休暇の時期になると、 ふる里に帰れない子はさびしいので、 海に泳ぎに行っていたが、 いつか海の貧困集落に MCLの海の下宿小屋を 作りたいと思っていた。 ちょうど、先述の 梅木先生の学校で 講演したときに出会った 塾経営者で、 子どもたちの事も 真剣に考えられている鏑木さんに その話をすると、 意見が一致して、 かつてからの計画だった、 海のMCLを、 本格的に 検討することになった。 日本の若者たちが、 素朴な漁村で 子どもたちと遊び、 漁を体験し、 山のマノボ族の山岳地帯に、 遠くて学校に行けない子たちや 親のいない子たちが、 下宿しながら学校に通えるように作った、 アラカンのラナコランのような、 MCLの寮を作って、 現地の子たちと日本の子たちが、 リゾートではなく (金持ちの集まるリゾートは、 現地の目から見ると変な感じ・・・) 本物のミンダナオの 生活体験できるように、 計画を進める決心をした。 今回、忙しい合間を縫って、 鏑木さんが、 息子さんと 甥御さんをつれて来られた。 漁村に泊まり、 子どもたちと遊び泳ぎ、 漁にも出た。 zx39 サンタマリアの 市場体験 クラクシン集落へ 行く手前に、 サンタマリア市があり、 素朴な市場がある! 市場は、 スーパーやコンビニとは異なり、 庶民の生活が感じられる。 子どもたちも お母さんを手伝って、 野菜売り! 観光のために、 ただ市場を 歩き回るのではなく、 市場で買って料理を作るとき、 生活が結びつく。 下の写真のココナッツの 殻実を買って、 割って中身を 轢いてもらって、 中の白い実を 削りだして、 真っ白な粉は、 このままでも おいしいけれど、 これを他の野菜をいれて いっしょに煮込んで、 ギナタアングーライを 作ると美味しい。 海が近いから、 魚の干物や ラポラポを煮込もう! 手作りのお菓子も おいしいよ! zx40 白浜の漁村に 泊まった ここは、ダバオからも遠くなく、 ダバオ州に属しているため 北コタバト州より、 日本政府の定める危険度が低い。 山のマノボ族の村 キアタウもそうだけれど、 民宿するときは、 必ずスタッフが同宿する。 今回は、妻子も一緒に。 小さな小さな、 竹小屋のような 家だけれども、 そんななかで、 子どもたちと一緒に、 遊んだり、歌ったり。 わたしの 二人の娘たちも、 いっしょになって、 楽しんだ! 昼間に市場で 買ってきたおかずや 海で捕れた魚を煮込んで、 みんなで ご飯を作ったり。 MCLのスタッフたちとも 夜は、 歓談をした。 zx50 子どもたちと 海で遊び 漁にも出た 翌日は、 子どもたちと海で遊び、 漁師さんの舟に乗せてもらって、 漁にも出た。 体験学習でもない、 スタディーツアーでもない リゾートでの休暇でもなく、 現地の人々の生活に 子どもたちへの愛と友情で とけこんで、 そこで何かを考える。 現地の子どもたちと、 友情を結ぶ体験。 友人が困っていたら、 助けたくなるだろう。 貧しくて 学校に行けなければ、 何とか行かせてあげたいと 思うに違いない。 私たちも、 接待で行ったのではない。 今回いっしょに村に行き、 奨学生を採用するのが目的だった。 一緒に現地で行動して、 MCLの仕事を見て 実際に体験することで、 若者たちは、きっと 何か大切なことを 学ぶだろう。 zx51 MCLは、 子どもたちが中心の ファミリーだ! 子どもたち自身が、 自分たちの代表を選出して選び、 金曜日の夜には、 毎週ミィーティングをして、 問題を討議したり、 読み語りの計画を、 話し合ったり。 もちろん、 ハウスペアレントもソーシャルワーカーも、 スタッフも会計や経理も含めて 15人ほどいるけれども、 (そのほとんどは、卒業生たち) でも、中心は、いつも子どもたち。 朝は、4時半に起きて、 グループで薪で朝食を作るし、 (昼は、学校から帰ってきて、 料理スタッフが作ってくれた 昼ご飯をみんなで食べるけど、) 夜も、 子どもたちが料理する。 また、洗濯も外で、 和気あいあいと おしゃべりしながら、 自分自身の服など洗う。 これがほんとうの、 いどばた会議で、 「洗濯機でボタンを押すだけで 洗濯するなんてつまんないよ!」 畑作りや庭造りも、 子どもたち・・・ こういう事を、 MCLに滞在しながら、 日本の若者たちもやってみると、 愛と友情の コミュニケーションの中で、 生活することの 喜びが感じられて、 生きることの 幸せのなかに、 勇気と力が沸いてくる。 zx52 生きる力 というのは 生きる力というのは、 他をけ落として 勝ち抜くことでは毛頭無く、 友情と愛に心を開き、 お互いに、 自分を犠牲にしてでも 助け合うことなのだ。 貧しい海の漁村や 山の村でも、 こうした体験で 育った大人たちが、 互いに話し合い、 協力し、 喜びをわかちあい、 捕れた魚や野菜を、 食べ物がない隣人たちと 分かち合って生きている。 子どもの頃の、 とりわけ遊びで培われていく 友情と愛の体験こそが、 人を自立させていくのだろうか。 zx53 ここの子どもたちは、 本当に 自立している! MCLに日本から来た、 ある若者が、 つくづくため息をついていった。 「ここの子どもたちは、 本当に自立している!」 海のMCLを、 前々から企画していた 理由はいくつかあるが、 その最大の目的は、 日本の人たちとの 交流だった。 もちろん、 ミンダナオ子ども図書館こそが、 最も良い交流の場所では、 あるのだけれど、 個人で来るのは、 良いのだけれど、 学校や法人単位などになると、 MCLのあるキダパワンが、 北コタバト州に属するために 高度な危険地域となってしまい、 行政的に問題がある。 (本当は、僕の体験でも、 危険な思いをしたことは無く、 マニラやニューヨークのほうが よっぽど怖い?) キダパワン市自体も、 北コタバト州の ダバオよりの端に位置し、 このさき1時間半ほど行った、 戦争の絶えない イスラム地域と比べると、 カトリック教会の司教区があり、 キリスト地域で 安全であるといわれている。 アポ山の裏側の登山口で、 海外からも人が来るし、 総合病院も四つあり、 ドクターも十人ほど待機していて、 (MCLの患者は、 特別価格で治療してくださる) ダバオと提携していて、 CTスキャンも完備していて、 デング熱も コブラにかまれても大丈夫! 大学も、 USM州立大学からノートルダム大学まで、 小さいのを加えると 七つはゆうにくだらない、 高原の学園都市なのだ。 さらに、山には温泉もあり、 熱帯果樹も豊富で、 ダバオのように暑くなく 老後を過ごすには最高の場所! 日本の川崎市と、 姉妹提携をしている町。 zx54 多くの方々から、 MCL体験を 望む声があがり! 話がそれたが、 しかし、キダパワン市の行政区域は、 北コタバト州に属するために 危険度は一段上のため、 個人の決断で行くしかない。 ただ、MCLでは、 もしものことがあると困るので、 町や外を歩くときにも 必ずスタッフと同行するなど、 厳しめの滞在規約を作っている。 しかし、多くの方々から、 MCL体験を望む声が、 法人とりわけ 特に学校関係から挙がり、 そこで、 ダバオ州に隣接している アラカンのラナコラン村に、 山のMCLの寮を作ったときに、 近隣のキアタウ村から 声が挙がって そこで、 滞在できるようにした。 しかし、MCLでも、 夏休みや正月に、 子どもたちと海水浴に 行っていたけれども、 どうしても、 生活からかけ離れた リゾートが好きになれず、 また、海に近い漁村の生活や 貧困の状況も気になり、 長く考えてきたのが、 海のMCLだった。 そこに、サンタマリア市が現れた。 zx55 仲良く平和に 共存している サンタマリア市は、 海に隣接していて、 美しい白浜を 持っていると同時に、 イスラム、クリスチャン、 先住民族が、 仲良く平和に共存している。 MCLの理念や方針に、 見事に一致した地域? 鏑木さんの息子さんと 甥御さんに聞くと、 また絶対帰ってくるよ、 と言っていた。 何か心に 響くものがあったようだ。 将来の日本を考える上でも・・・ 子どもたちこそが未来だから! すでに、 サンタマリア市の市長とも会い、 DSDW福祉局とも連携し、 保育所も建設開始、 山の先住民民族の 集落の調査もした。 今回は、 この海辺の村から、 五人の崩壊家庭の子たちを 奨学生に採用! また、別の村からも、 五名を選び、 人々との交流と 市への支援を開始した。 今回の 鏑木さん親子の訪問も、 その一環。 zx56 訪問された、 ジプロスの 鏑木 諒さまの感想 今回の MCL訪問について まずフィリピンは、 治安も環境も酷い印象が、 自分のなかでは強かったため 最悪な場所だと思っていました。 率直な意見をいうと、 日本に住んでいる 僕にとっては、 とても酷い場所でした。 ご飯もトイレもその他の整備も、 とても良い国とは 言えませんでした。 けれどフィリピンの人達が、 日本の人達より 満足そうに暮らしている理由が、 わかる気がしました。 口では 説明できませんが、 実際に行ってみるとわかります。 テレビで激しい紛争があったとか、 報道されることもあり、 その映像は、何回かは 見たことがありますが、 実際に行ったときと 映像越しとでは、 まったく実情は違いました。 アナウンサーは、 まるで今も紛争が 起きて危ないような口調で説明します。 行ってみたけれど、 そこまで危険な場所でもないし、 行ってみなければ わからないこともありました。 特に人の温かさは 映像やニュースでは解りません。 MCLの人達の温かさ、 村の人たちの温かさは 決して忘れる事が出来ません。 約束した通り、また必ず 会いに行きたいと思います。 zx57 二度目の訪問 昨年の6月に 松居さんとお会いして、 ミンダナオの実情を知りました。 会った場所は 不登校になってしまった生徒さんが通う サポート校での勉強会でした。 私は20年に渡り 東京で塾を経営しています。 年を追う毎に 日本の子供達から学ぶ意欲が減退し、 未来への意欲が、 失せて行くのを実感していました。 今迄、沢山の海外ボランティアを なさっている方の お話を聞いてきましたが、 持論は、 「日本の中にもまだまだ 救われなければならない現実がある」 と言う物でした。 マザーテレサ曰く、 自分の国で困っている人を助けなさい、 と言う考えに同意でした。
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zx58 日本の子供達を なんとかしたい 自分の国で、 すなわち日本で困った人とは、 私にとっては、 学ぶ意欲や生きる意欲を 失いつつある子供達です。 先ずは 日本の子供達をなんとかしたい、 これが私の思いでした。 しかし 松居さんのお話を聞いて、 窮状迫る危機が そこにある事を知りました。 “今”何とかしなければならない 現実がある。 しかも日本のこんな近くに。 紛争で家も学ぶ機会も、 親でさえも奪われてしまった、 ミンダナオの子供達。 しかし、昨年の訪問で 明るく元気に、 みんなで助け合って生きている姿に 驚きを隠せませんでした。 不自由があふれているのに、 幸せに満ちた生活。 片や満ち足りた環境にあって それを感じられない生活。 この子たちが交わる事で、 お互いに足りないものが 補い合えるのでは無いか! ミンダナオの子供達に学ぶ環境を、 日本で学ぶ子供達を、 いつかミンダナオの子供達と触れ合わせたい。 そう 思う様になりました。 zx59 息子と従兄を、 一緒に連れて訪問 今回 高2になる息子とその従兄を、 一緒に連れて訪問させて頂きました。 見る物全て初めて。 多少は聞きかじっていたかも知れませんが、 余りにも無いものが 多すぎたことでしょう。 どれだけ日本は満たされていて、 満たされている事すら感じられない程 生活が、スムーズに進みます。 自ら努力をして 掴みにいかなくとも、 全て揃っていて、 親が先生が親戚が、 向こうの方から声をかけてくれ、 行動を促してくれる。 環境や、 大人の言いなりでいれば、 簡単に生活できます。 そうやって 自ら行動する事を忘れてしまった、 日本の子供達。 そんな生活に慣れた彼らは、 困った事があると私の所に来て、 これどうしたらいい?と 聞いて来ます。 私にも解らないから、 自分で誰かに聞いてごらん。 そんなやり取りが繰りかえされました。 水が飲みたい、 こんなに多くて食べられない、 疲れているから休みたい、 トイレの使い方が解らない。 自ら発しなければ 何も叶わない生活。 遊びもそうです。 ゲームなど無い世界。 誰かと何かをして、 遊ばなければ、 暇を持て余します。 徐々に、MCLの子供達の 明るさと積極性に引きずられ、 行動出来る様になりましたが、 彼らは正しく、 日本の子供達代表でした。 zx60 一人でも多くの 子供達に 恐らく衝撃的な体験だったでしょう。 しかし学んだことは、 沢山あった旅だったと思います。 何が本当の幸せか、 日本が全てでは無い事、 学ぶとは、働くとは、家族とは。 良い高校、良い大学良い会社。 その為に勉強する。 そのラインから外れると不安になる。 でもそれは、日本だけの話しであり、 世界にはもっと 別の考えや生き方がある事。 それを別に、 日本で実践しても良い事。 そして何より大事なのは、 人は人と支え合って生きる という真実。 そんな経験を、 是非一人でも多くの 日本の子供達にして欲しい。 そして、一人でも多くのミンダナオの子供達が、 学ぶ機会に恵まれて欲しい。 改めてそう思った旅でした。 松居さん、宮木さん 現地スタッフの方々、 そしてMCLの子供達に 心より感謝申し上げます。 一人でも多くの子供達に、 スカラーシップが与えられる様に、 微力ながらお手伝いを させて頂ければと思います。 本当に有難うございました。 そして子供達の為に、 今後益々の活躍をお祈り申し上げます。 鏑木さまの経営する、 ジプロスに関しては、以下をクリック。 ジプロス事業(新体感型学習プログラム) 小中高大学~社会人までの 一貫教育を目指しています。 zx61 生きる力って なんだろう 生きる力ってなんだろう! ミンダナオで 何よりも魅力的なのは、 子どもたちだろう。 現地の子どもたちは、 確かに貧しくて、 学校にいけないような環境の 子どもたちも多いのだけれど、 表情ゆたかで明るくて、 なぜか生きる力にみちている。 生きる力ってなんだろう。 上のお姉ちゃんが下の子に、 「ねえ、そこのお店で お塩をかってきてちょうだい」といえば、 たとえむちゅうで遊んでいる さいちゅうでも、 下の子はさっとたちあがり、 明るい笑顔で、 「はい」といって 買いにでかける。 お姉ちゃんがいったことに、 下の子たちは笑顔でこたえ、 ちっともいやな顔をしないのは驚きだ。 そのかわり、 お姉ちゃんお兄ちゃんは、 きちんと下の子の世話をして めんどうをみる。 もちろん、お年寄りを一人 孤独にほうっておくなど、 考えられない。 妻のエープリルリンのおじいさんもおばあさんも、 当時まだ小学生だった 彼女の膝のうえで亡くなった。 zx62 孤独で死ぬって どういうこと? 「自分の力できりぬけろ!」 という言葉への、 現地の子どもたちの返答は、 「でも自分の力なんてたかがしれている、 みんなでやるほうが、楽しいよ!」 「自分のことは自分でやれ!」 への返答は、 「一人で出来ないことなんて山ほどあるよ。 みんなで力をあわせるほうが、大事だよ!」 「日本では、自殺する人が多いんだよ。」 というと、 子どもたちはびっくりしてさけんだ。 「なんで自殺するの?信じられない。 あんな豊かな国なのに! 死ぬなんて、もったいないよ。」 「孤独で死ぬんだよ。」 というとさらに驚く。 「孤独で死ぬってどういうこと?」 zx63 日本は、 青少年の自殺率が 貧困のなかで 家庭がいきづまったり、 崩壊したり。 りふじんな戦闘で 親を失った子の多い、 ミンダナオ子ども図書館の子どもたちにとって、 ゆたかでみちたりた日本は、 精神的にも安定した 理想の国とうつっているようだ。 ところが現実的には、 日本は、 青少年の自殺率が ひじょうに高いのでゆうめいだ。 しかも、 遺書を残していない場合は、 自殺に数えられていないという。 ほんとうの自殺の人数は、 統計よりも はるかに多いといわれている。 なぜ日本では自殺が多いのだろうか。 原因はいろいろと あげられるだろうけれども、 疎外感からくる 孤独もひとつの原因だろう。 その観点からみると、 たしかに、 フィリピンは孤独感を あまり感じさせない国かもしれない。 とくに 孤独感を感じさせない場所は、 貧しい人々のすんでいる地域。 zx64 若者や子どもたちは、 ときには孤独を 感じている それにしてもフィリピンの若者たちが、 孤独で死ぬということの意味が、 わからないのはなぜかというと、 彼らが、孤独を知らないからではない。 ミンダナオ子ども図書館の おおくの若者や子どもたちは、 ときには孤独を感じている。 親を戦闘でうしなったり、 貧困のために、 父親や母親がマニラや海外に 出稼ぎにゆき、 帰ってこないと思っていたら、 別の人といっしょになっていたりして、 その結果、 家庭が崩壊した子などがも多い。 それでも、 彼らはいちおうにたくましく、 明るく生きていこう とするのはなぜだろうか。 「孤独だけれども、 自分は、とり残された母親や 兄弟姉妹を助けるために、 がんばって学校にいくの。」 「でも、さびしくない?」 「さびしいこともあるけれども、 ここだったら 友だちがいるからだいじょうぶ。」 なぜ、孤独で死なないのか聞くと、 こう答えた。 「どこかで誰かが、助けてくれるから!」 zx65 子どもたちが、 愛と友情のなかで 「ぼく、ストリートチルドレンに なったときもあるけど、 でもそんなときは、 別のストリートチルドレンがやってきて、 言葉をかけてくれるんだ。 ひとりじゃさびしいだろう、 俺たちの仲間になれよ!」 「日本では、孤独な母子家庭がふえている」 という話をすると、 「近くの人たちといっしょにすんで、 いっしょに食べたらよいのに、なぜしないの?」 「子どもの貧困がふええている」 という話をすると、 「なぜ、親戚か近所の家にすまないの?」 「もしも、親戚の家がだめだったら、 自分の家によんで、 自分の子にしたらよいのに。 MCLみたいに!」 こういった言葉が、 自然にポンポン飛びだしてくる。 とにかく、大人たちが 考えなくてはならないことは、 こうした子どもたちが、 愛と友情のなかで、 素直に楽しく 大人になっていけるような、 戦争や貧困のない社会、 対立のない平和な世界を つくっていくことだろう。 でも、 金持ちが天の国に入るのは、 ラクダが 針の穴をくぐるより難しいから、 先進国の人々が 孤独からぬけだすためには、 貧しくても愛と友情にみちた、 ミンダナオの子たちのような 子どもたちに出会って、 孤独の闇から 引きあげてもらうのが 良いのかもしれない! zx66 子ども時代から 青春時代にいたる 体験から じぶんにとって、 ミンダナオ子ども図書館って 何だろうとかんがえるときに、 いつもかさなって浮かんでくるのが、 子ども時代から 青春時代にいたる体験だ。 幼稚園から小学校の低学年のころ、 冬休みなどでコタツにあたっていると、 母に怒られたのをおもいだす。 「子どもは、風の子。 コタツになんかあたっていないで、 外で遊んできなさい!」 そこで、寒くてふるえながらも外へでると、 タコあげをしたりコマ回しをしたり、 木登りや屋根に登ったり、 夏には川にいかだをうかべたり。 ザリガニや小エビを 池でとったりして ちまたで遊んだ。 あそび仲間があつまると、 石けりやゴム段飛びや 陣取りなど、 親や先生や 大人たちの目からはなれて、 子どもたちどうしで仲間をくんで 遊ぶのが楽しかった。 ときには帰りが遅くなり、 あたりはすっかり暗くなって、 心配した母が、 街灯のしたにたたずんで待っていた。 夕暮れどきに、 家々からただよってくる 夕飯のにおいにあいまって、 わが家のよさを実感したものだ。 家にかえると お風呂を薪でたいたりしたし、 時には、となりのおばさんの家に 入りにいったりもした。 「お風呂がわいたよー。入りにおいでー。」 お隣さんとの垣根もへだたりがあまりなく、 いけ垣をかいくぐって となりの家の庭をぬけて、 学校にいったりもしていた。 zx67 直接ふれて 出会って 体験してこそ 高校時代には、小説から哲学書、 文学から自然科学、心理学まで 本もたくさん読んだけれども、 本だけではだめだとおもった。 どんなに知識をつめこんで、 想像力をやしなったとしても、 じっさいに神が創造した自然や人間に、 直接ふれて出会って体験してこそ、 初めて真実を感じとることができる。 きょくたんな言いかたをすると、 どんなに知識や教養があっても、 実体験がなければ、 ほんとうの人生ではないような気がした。 高校時代には、 学生紛争もあったし、 フォークソングを歌ったり、 職員室を封鎖した友人たちもいたが、 そこまでは、 する気にはなれなかった。 逆に、山野を駆け巡りたくさんの本を読んだ。 実存と死を考察し、生きることの意味を 考えつづけた多感な時代だ。 右でも無く、左でも無く、 第三の道を見いださなければならない と思ったのもこの頃だ。 けれども、 いまになって振りかえると、 この時期はとくに引きこもりで厭世的、 実存主義的で無宗教? そして、「人は何のために生まれ、 生きる意味はどこにあるのか」 ということを考えたときに、 究極において、 「死とは何か」、 「人間は死ぬのになぜ生きようとするのか」、 「生きる意味はどこにあるのか」考え続けた。 その結果、 この問いを解決するためには、 死から目をそらすことをせずに、 死を見つめ、 意識的に死に向かって歩き、 死を超える意志を 確立しなければならない と思いつめた。 そのあげく、 自力で死をこえようとして、 さいごに死の恐怖と向き合った瞬間、 精神の崩壊の瀬戸際にたった。 zx68 じゅうぶん やったのだから、 いまは休みなさい ある日のこと、昼間、 寝床によこになっていたのだが、 とつぜん信じられない恐怖が、 ドカーンと外から襲ってきた。 目ざめてはいたのだけれど、 そのあまりにも強い衝撃に あわてて飛び起きて、 扉をひらき庭をみたが、 台地は大きくゆれうごき、 目のまえでボッカリと裂けて、 虚無のなかに落ちこむ恐怖にとらわれた。 地獄に堕ちるとは、このことだろうか! といっしゅん思った。 ひっしに心を 強くもとうとしたけれども、 くりかえし 自殺の衝動が襲ってくる。 ああ、このままでは 発作的に自殺をするか、 その衝動に耐えたとしても、 発狂して精神が崩壊するだろう! そして、ふらつきながら、 ふたたび寝床に横になったときだ、 枕元に黒い女性があらわれ、 ぼくに語りかけた。 「あなたはもう、 じゅうぶんやったのだから、 いまは休みなさい。」 実在の女性ではないのだけれど、 そこに存在しているのが つたわってきた。 まるでその膝を 枕にしているかのような安堵感が、 じぶんの身体にひろがっていった。 救われた!とおもった。 それは、死をこえた愛の体験で、 この体験が、後にカトリックの 洗礼へとつながっていった。 zx69 今人舎から 出版された絵本、 「サンパギータのくびかざり」 の画家Bong Perezさんの絵 ダバオ市に 住んでいらしゃる、 画家のペレスさんは、 JICAの留学生として、 日本にも来られて 修士をとられた方。 その絵は、繊細で、 子どもたちの 表情がすばらしい! 下は、ペレスさんが、 MCLの子どもたちを 描いた作品です。 知っている子も出ている! ペレスさんの 絵を見たい方は、 以下をクリックしてサイトに・・・ http://fineartamerica.com/ profiles/bong-perez.html ペレスさんに連絡したい方は、 フェイスブックがあります。 Bong Perez 絵本は、 今回が初めてだけれども、 オーストラリアの本の 表紙にもなっています。 日本の出版社の方々、 声をかけられたら・・・! いつか、個展、原画展を 開催したいと思っています。 下の絵は、 わたしの部屋にも 飾ってあります! zx70 阿部幼稚園の お母様方から 講演会の感想 阿部幼稚園のお母様方から、 講演会の感想がとどきました。 自然な森で子どもが遊べる、 すてきな幼稚園ですね。 園長先生も子どもが大好き。 ミンダナオ子ども図書館と どこか通じるものを感じました。 ・自分を育む、愛の話がよみがえった。 忙しい中、本を読んでくれた父の話。 読めるようになってから 聞いてもらって褒めてくれた母。 我が子と本をよむ楽しみがさらに深まった。 ・松居友さんの「サンパギータのくびかざり」の 読み聞かせが心に残った。 「愛は死を超えたもの」という 友さんの言葉が心に響いて、 自分の読み聞かせのときに役立てようと思う。 ランチ会のとき、奥様のことも聞けて 温かく本当によい会だった。 ・「母の愛、父の愛は永遠の力である」 という言葉が心に響いた。 ・松居友さんの読み聞かせが印象的だった。 「サンパギータのくびかざり」を息子に読んであげると、 死への興味を感じているようだった。 息子のその姿を見たり、ミンダナオの子ども達、 奥様のお話を聞いていると、 人は何歳でも学べて伸びていける、 という人間の可能性を感じた。 ・子守歌を歌えるということは、 歌ってもらったということ、 という気づきが嬉しかった。 ・人間同士の関わりが大切だと思った。 本、物語そのものに力があるというより、 愛情を込めて読む体験の重要さを感じた。 友達と明日も遊びたい! と思うから生きていたいという力。 改めて気づかされた。 ・人柄にじみでる ニコニコ楽しそうに話す松居友さん。 ミンダナオの子ども達の力、語る力、 想像力の素晴らしさに圧倒された。 自分の子の想像力を大切にしようと思う。 ・ミンダナオ、友情、コミュニケーション・・・ が印象的だった。 昔話、絵本による愛情。 自分の受けてきたものを、 今の子ども達にも伝えてあげたい。 ミンダナオ図書館のお話は、 自分のできることは何だろう? と考えさせられた。 ・「忙しいから後でね」というのを改めたい! 絵本に始まり、たくさんのお話が伺えて、 とても素晴らしい 講演会に参加できてよかったです。 ・世界の話が聞けて視野が広がった。 子守唄、絵本・・・自分はできているか。 子どもは子どもらしく 生きる環境ができているか。 どうやったら愛情を伝えられるか。 色々と考えさせられた。 ・奥様の笑顔が印象的だった。 ミンダナオの現状のすごさの中での 松居友さんの頑張りに、真実をみつけ、 そこに人生をかける美しさを感じた。 自分自身も自分なりの真実をみつけたいと思う。 ・「心のつながった中で生きている」 という言葉が心に響いた。 見えないものがある世界は、 想像する力のある世界。 そんな世界は、互いを思いやり繋がれる。 昔話などの「語り」がその力を育む。 いつかこの時間を 思い出して欲しいという気持ちで、 我が子と接するようにしていきたいと強く思った。 ・「夜、爪を切らない」「口笛をふかない」など、 昔からの見えないものに対する考え方を 普段から生活に取り入れるようにしている。 そうすると、子どもの反応も、 その世界に生きているのがわかる。 松居さんのお話を聞いて、 共感できるところがたくさんあった。 ・にこにこ話す松居友さんが印象的だった。 「見えないものが見える」。 忘れかけていたものを思い出した。 我が子に伝えていければと思う。 ・自分のできる 小さな一歩から何かはじめようと思う。 子どもにも見せていきたい。 奥様の生き生きとした生き方に感動しました。 お話が聞けてよかったです。 ・ミンダナオの大変さと違って、 にこやかに話す松居友さんの人柄が伝わり、 心温まる、いい講演会でした! 子ども達と奥様の力が、 友さんを支えているように思いました。 「物」の豊かさと比例しない 「心」の豊かさ・・・にはショックです。 ・「生きる力」。 友情や人とのつながりを大切に、 そこから始めようと思う。 ・日本とフィリピンとの子ども達の 置かれている現状が あまりにも違いすぎて愕然とした。 世界にはこうした状況の中で生きている 子どもがいる事実を忘れずにいたいと思う。 zx71 遊ぶ体験がなければ、 いまの自分は ないだろう いくら絵本を 読み聞かせ してもらっていても、 読書体験が豊富でも、 「何とか教室」に かよったとしても、 ちまたでなかまと 遊ぶ体験がなければ、 いまの自分はないだろう。 なにしろ小学校4年生まで、 通信簿もない 期末試験もない 自由な雰囲気の学校 (註・小学校は明星学園)だったから、 学校のなかでも外でも、 ひまさえあれば友だとたちと、 缶けり石けり鬼ごっこや かくれんぼをした。 そのことをおもいだすと、 自分がミンダナオの 子どもたちとにかよった、 子どもが 子どもでいられる 子ども時代を すごせたようにおもう。 当時のぼくが、 通っていた 学校の方針も、 他校とはちょっとかわっていて、 勝ち負けを重視する バスケットなどのゲームより、 伝統的な 自由遊びを重視して、 朝礼のあとには フォークダンスなどをして、 競争よりも友だちづくりを 優先させる教育方針だった。 |
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毎回振込後に、宮木梓からお礼のメールが届きます! 奨学金は、物価高騰もあり、 小学校と大学のみ2000円加えた額に変更しました。 年間、小学42000円、中高60000円、大学72000円 卒業後も支援継続されたい方、別の子を希望、終了を希望等は、 メールか振り込みの通信欄で宮木梓宛に、 メールが難しい方は、日本事務局に、FAXかお電話で対応します。 日本事務局 前田容子 FAX:0743 74 6465 携帯電話:090 5091 7514 ぜひいつか、子どもたちに会いにしらしてくださいね! |
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寄付された方には、隔月に機関誌「ミンダナオの風」をお送りします! |
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