戦争と平和構築
2011年の記録から(6)
 ,

くり返し激しい洪水が
イスラム地域を襲った!
1 洪水が発生し避難した人々 GO! 12 小さな運河を抜けて湿原へ GO!
2 ビニールシートの支援 GO! 13 さらに奥のカルボガンにも GO!
3 シートをプロペラ船に GO! 14 共同通信の記者の記事 GO!
4 国軍のプロペラ船で出発 GO! 15 カルボガンにシートの配布 GO!
5 水没した家にシートを配る GO! 16 最奥集落に最終シートを GO!
6 湿原はまるで大海原の様相 GO! 17 破壊されかかった家々 GO!
7 反政府地域にシートと衣料 GO! 18 中州のトウモロコシも全滅 GO!
8 少し陸地が見えていた GO! 19 保護者の総会を開いた GO!
9 イスラム自治区に支援 GO! 20 小倉ライオンズクラブ保育所 GO!
10 保育所も水の中だった GO! 21 保育所の補修を開始 GO!
11 事前にチケットを配る GO!
22 ワカワカ保育所の開所式 GO! 32 少女の足は素足だ GO!
23 譲渡サイン式が最後に GO! 33 浮き草倒壊した湿原の家 GO!
24 中日新聞:洪水で70万人被災 GO! 34 農業灌漑水路が役に立つ? GO!
25 学校が避難所で水の中 GO! 35 濁流は泥と砂を含んでいる GO!
26 避難救済の準備する子供たち GO! 36 ダムがあふれだし洪水に GO!
27 ビニールシートを配布した GO! 37 まずは古着の支援をした GO!
28 古着の支援も行った GO! 38 古着を用意する奨学生たち GO!
29 難しい開発支援ダム建設 GO! 39 状況は良くない GO!
30 農業灌漑水路の光と影 GO! 40 700を越える家族が避難 GO!
31 ウナギを売りに市場に GO!

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ピキットで
洪水が発生し
避難した人々


今年は、
本当に良く雨が降る。

それにしては、
洪水の情報が無いなあ、
と思っていたら、
案の定、ピキットを鉄砲水が襲った。

カルボガン保育所の開所式は、
洪水のなかだったが、
ピキットで
洪水避難民が出始めた。

こうした洪水は、
数日で引くこともあり、

ビニールシートの支援が
必要かどうかは、
今後の状況次第だと判断し、

様子見を決め込んだが、

避難民の中に、
病気の子がいたので、
今回は、その治療を決定した。


後記:
その後、洪水は、大規模に広がり、
救済支援を決定しました。


国道近辺の避難民たちは、
数日で戻ったが、

湿原奥地の
避難民の状況が、

悪化している。



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パイドプランギ方面に
ビニールシートの
支援をする


洪水で水位が高いので、
ピキット市が提供してくれた
ダンプカーで、

目的地の
パイドプランギ村に向かった。



下の写真は、
ピキット市の副市長。
誠実で良い方で
懇意にさせてもらっている。

この一帯のバランガイは、
一族の所有。
政府よりなので国軍も滞在し、

今回のプロジェクトに
オーストラリアから寄贈された
プロペラ船を提供してくださった。

市長の足下である
ピキットの川の上流部。

MCLは、
その地の極貧の山岳エリアからも、
多くの奨学生を採っている。

市長の奥さんが、
ピキットのワールドフードの代表だし、

行政で働いている職員は、
DSWDも含めて、
国政側のMNLFよりが多いが、

選挙ともからんで、
これらの地域は、
国際NGOや地方行政等の
支援が比較的多い地域。

先日は、
台湾の大きなNGOが、
これらの地域に食料を配った。

MCLは、
この地にも保育所などを建てて
政府と反政府の両方と良い関係を持っている。
しかし、バランスが難しい。


今回も、
副市長のお膝元を支援した後、
さらに貧しいMIFL側のR7地域と
ARMM地域を支援する予定。

だが、当然ながら
今回のように国軍は入れないので、
既知のルートで、
普通の舟を借りていく。

ARMM地域も同じだが・・・
現地に居ないと、
なかなかどの地域が
どうであるのかわからないが、

支援が特定の地域に偏れば、
とうぜん地元の他の場所からの反発が起こり、
支援の不平等が、
逆に、内戦にエスカレートする事も多い。

現地が入り組んでいるだけに
支援は難しいが、
子どもたちに
隔たりがあるわけではないので、

子どもたちの事のみ考えて、
バランスを取りながら
MCLは活動している。



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現地に着き、ビニールシートを
プロペラ船に移し替える


ピキット市が
提供したダンプから、

ビニールシートを
プロペラ船に、
移し替えた。




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国軍の
プロペラ船で出発


この戦闘用ボートは、
オーストラリア政府によって
寄贈されたものだそうだ。

先日、マニラのテレビ局がこれで取材。
ピキットのMILF地域に近づいた結果、
もう少しで
戦闘になるところだったと言う。
いかにも物々しい、物騒な話だ。

今回は、セキュリティの事もあり、
地元から出ている、
懇意の副市長さんも
同行して下さったのでリスクも少なくなった。

といっても、
副市長一族の地域内で活動し、
反政府地域には入らなかった。
この戦闘用ボートでは入れない!

後日、
カバサラン等の反政府地域には、
普通の舟を借り切って、
改めてビニールシートを配ることにした。

確かに、
写真で見ても、
恐ろしい姿で猛スピードで疾走する。



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水没した家に
ビニールシートを配る


水没した家の特に貧しく、
屋根が草葺きの家にシートを配る。

大雨と洪水で
家の屋根が腐り、
水漏れして困っているからだ。



子どもも大人も、
裸に近い生活をしている。


雨で服を干せないし、
干す場所も無い。

それに、
周りは水だらけで、
服を着てもすぐに濡れてしまう・・・


雨漏りが激しい家も多く、
シートをもらって
本当にうれしそう。

トタン屋根の家は避け、
草葺きの
貧しい家を選んで渡す。


私たちMCLで、
せめて医療や
食料の支援をしたいのですが、

どなたか
緊急支援の寄付を
お願いできませんか!

学用品や
入学授業料の支払いに追われて、
緊急支援の資金がありません!!!!


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リグアサン湿原は、
まるで大海原の様相だ

この広大な湿原の中に
こんなにも多くの
家族が生活しているとは!


舟がなければ、
家から出ることも出来ず、
何日もこのような
家で過ごすのだ!


両親は、
漁師であることが多く、

日々のおかずをとりに
小舟で出かけている。

子どもたちだけで
家に残っているケースも多い。


上流から流れてきた
水草に覆われた家。


せめてもの恩恵は、
魚が豊富なこと。

日々の食物であるばなりではなく、
市場に売りに行ったりする。


2百枚近くあったシートが、
あっという間に無くなっていく。



シートをもらいに


必死で泳いで


やってきた少女!




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今度は、
反政府地域に
ビニールシートと
衣料の支援をした


こちらは、
反政府勢力と呼ばれる
MILFのピキットサイド。
カバサラン方面だ。

かつてから
コンタクトを持っていた場所だが、
R7に属するので、
しばらくご無沙汰していた。

と言っても、
戦闘のあった2008年には、
医療と読み語り支援をしているので、
村人たちとは懇意だ。

前回のように、
軍の動向は
拒否されている地域。
普通の舟を3艘借り切って向かった。

今回、
共同通信のマニラ支局長と、
カメラマン、


IMT(国際停戦監視団)の落合さん方が
同行された。

平和を作り出すためには、
バランスのある支援が
大切なことをご存じで、

IMTもJICA、
政府側と反政府側にバランスをとりながら
支援するように努めている。



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カバサランは
洪水の渦中だったが

カバサランは洪水の渦中だったが
2日前から少し引いて
陸地が見えていた。


しかし、今回の洪水は、
2008年の時より
長期化している。

繰り返し
大雨が襲ってくるから。

ユニセフが、
子どもの感染症に関する
警告を出した。


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マギンダナオ州
イスラム自治区に
シート支援を開始

サパカン集落も水の中だった

先日、この上流のARMM地域、
タリタイ・マギンダナオで
MILFと政府側の和平交渉があった。

IMTも参加。
MCLのスタッフも
メンバーに属しているので
参加したが、

ミンダナオの独立を
視野に入れた政府との
攻防になるのだろうか。

2008年ように、
ピーストークが
戦争の引き金にならなければ良いのだが・・・


行政地図が無いと
わかりにくいかもしれないが、
リグアサン湿原は、

プランギ川を挟んで
ピキット市のある北コタバト州と
マギンダナオ州に別れている。

マギンダナオ州は
ARMMとも呼ばれ、
イスラム自治区になっている。


イスラム自治区は、湿原地帯を中心にして
反政府組織MILFの活動拠点で、
大方のNGOは、
こちらで活動することを怖れても居る。

また複雑な行政事情から
活動が難しい地域だ。

今回の洪水に関しても、
北コタバト州やARMM地域でも、
ダトゥピアン市に近い方は
まだしも米などの支援が入るが、

とりわけ、ピキットの対岸
リグアサン湿原のこの地域は、
全く支援が入らない。

私たちは、
すでにサパカンやカルボガンに
保育所を建てているし、

奨学生も沢山ここから
来ているのだけれど、


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サパカン地域も
水の中だった


MCLの保育所がある
サパカン地域も水の中だった


去年JICAに
学校建設を応募したが、
危険すぎる地域という理由で却下になった。
サパカン小学校。

子どもたちも多く、
平和構築に重要な位置にあるので、
今年も
再度応募する予定。

下流のバロンギスから
逃れてきた子たちも多く、
圧倒的に教室が足りないし
内部もひどい状況だ。

MCLに任せて下されば、
建設も難しくないのだけれど、


この集落には、
MCLの保育所もあり
多くの奨学生が、
ここから来てる。

高校生はこの集落から
ラジャムダの高校に通っている。


壊れた家に
避難している子どもたち!

屋根は穴だらけだ。


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事前にチケットを
配る方式にした


今回は、
シートの配布を、
事前にチケットを配る方式にした


こうしたシートを配る難しさが
いくつかある。

村長や行政関係者にまかせると、
おおかたが
選挙に関係して、
支援者のみに振り分けられる。

DSWDも、
グレイスさんのように、
信頼できるソーシャルワーカーが
居ればよいが、

自分の親戚や
息のかかったところに
配布されたりするケースがほとんど。

過去の経験から、
最良の方法は、
事前に一軒一軒回って確認しチケットを渡し。
その分だけ配布する方法だ。

手間暇はかかるが、
確実に必要としている
人のところに配布できる。

特に、イスラム自治区は、
支援が確実に必要としている人々のところに
なかなか届かないので、
どのNGOも困っている。

多くが
有力者の懐に入ってしまうのだ。
過去の経験から、私たちMCLは、
絶対に支援をする手を他人任せにしない。


戦闘のころから、
すでに8年以上
こうした地域と関わっているので、
人々は心を開いてくれる。

信頼関係を構築するのに
特に重要なことは、
戦闘時や緊急時だけに訪れるのではなく、

普段から、
保育所建設、スカラシップ、
医療や衣料支援で関係を持ち、
日常の場での信頼関係を構築すること。

特に、
読み語りは最高だ。

それ故に、
緊急支援でも戦闘が起こっても、
私たちは、緊急支援に向かえる。



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小さな運河を
抜けて


サパカンの裏の
小さな運河を抜けて
リグアサン湿原へ!


護送して下さっているのは、
もちろん現地のその筋の方々、

つまり、
「その筋の私たちが護送しているから
大丈夫ですよ」と、
人々にわかるようにしている。


激しい水流で、
傾いた家も多い。
どんなにか
不安な日々だった事だろう。


ニッパヤシの屋根は、
ただでさえも腐りやすいが、

その上、
今回のような長雨が続くと、
たちまち穴が空き痛んでくる。


水漏れも激しく壁も崩れ、
そのようなときに
ビニールシートはとても役に立つ。

乾燥がもどれば、
穀物や魚を干すのにも使えて
人々はとても喜ぶ。


浮き草がくせ者で、
これが溜まると水の流れが滞り、
家も橋も倒壊してしまう。



この先、
まだまだ家が続いている。

大変広大な湿原地帯!
家族の状況を確認しに向かう。


湿原の各地から
サパカン集落に、
避難してきた家族たち、




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さらに奥の
カルボガンにも
チケットを配った


こちらはサパカン集落よりも、
さらに奥の
カルボガン集落の裏側、

つまりリグアサン湿原の中だ
家々の状況も非常に悪い。


真ん中の少女は高校生(日本の中学)、
成績も良いし、
困難な地域だけにスカラシップ候補に!


土地がある人々は、
多少なりとも
ヤシやトウモロコシを植える。

この地域でも収入が多く
まずまずの生活をしている。

厳しいのは、
こうした場所に住んでいる
漁師さんたちだ!


水が引いているときには、
自給用のトウモロコシぐらいは
育つのだが、

水が浸かると、
魚やエビしか収入が無く、

それを、
ピキットやカバカンの
市場に売りに行く。

家を見れば
貧しい事が良くわかる。


今回の洪水でもそうだが、
死亡者には、
圧倒的に子どもたちや赤ん坊が多い。

家が崩れて
流されて泳げないのに
水に落ちたらどうするのだろう、


川エビや魚が現金収入源。
子どもたちでも漁をする。




ユニセフの報告にもある、
水による皮膚病。

それから、
瘤が多くできるのはなぜだろか。

収穫前のトウモロコシ畑も、
洪水で
すっかりダメージを受けた。


まだまだ、
雨が続く・・・・


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先日同行された
共同通信社の
現地記者の記事
The Japan Times Online
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110628a7.html

Tuesday, June 28, 2011

NGO extends help to
Philippine flood victims

Kyodo

PIKIT, Philippines ?
A Japanese nongovernmental organization extended assistance
to flood victims in a Muslim rebel-controlled village
on the southern Philippine island of Mindanao over the weekend.

Tomo Matsui of the Mindanao Children's Library Foundation,
based in the island's central province of North Cotabato,
led the distribution of tarpaulins and
clothes to residents of Kabasalan,
a remote village of this town that has been submerged
in flood waters for almost a month now.


Out of the storm: Children displaced by floods
sleep at an evacuation shelter in Cotebato on
Mindanao Island in the Philippines on June 20.
KYODO PHOTO

Incessant rains caused by three storms
that hit the country this month have swelled
major rivers and tributaries in the region,
causing heavy flooding in low-lying towns and cities.
A major river system clooged by water
hyacinth was another contributing factor.

Several hundred thousand people
in central Mindanao
have been affected by the flooding,
with tens of thousands now sheltering
in evacuation centers.

"The Mindanao Children's Library Foundation
is mainly for children, but we help those who are in need,
regardless of the circumstances.
If we made them happy, then that's good,"
Matsui, 58, said,
speaking in the local Cebuano dialect.

With a population of a little over 3,000,
Kabasalan is an area
controlled by the secessionist
Moro Islamic Liberation Front.

"We are very grateful to Tomo-san for their help,
said village leader Teng Oba.

"These tarpaulins and clothes are
a big help to us already.
We use those tarpaulins to add cover to our roofs
during rainy season, or as cover
when we sail to catch fish,
or as drying mats for our corn
during the dry season," he said.

Last week, the foundation conducted similar missions
in six other rebel-controlled villages of Pikit
believed to be under the jurisdiction
of another rebel group,
the Moro National Liberation Front.

"Sometimes, if I think about it seriously,
I feel afraid a bit.
But knowing that there are many children there
and their situation is very pitiful, my fear dissipates,"
Matsui said.

MCLF President Asrie Sabil Hussain and
Pikit deputy social welfare head
Mary Grace Cadungog said
proper coordination with municipal leaders
ensures their safety against the rebels.

Aside from Cadungog, Naomi Ochiai,
Japanese representative to
the International Monitoring Team
of the ongoing peace process between the Philippine government
and the MILF, joined the MCLF's mission on Sunday.



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カルボガンに
シートの配布


カルボガンは、
ARMMイスラム自治区の
パガルガンサイドの
最も下流にあるバランガイ。

それゆえに土地が低く貧しく、
今回の洪水でも
多くの家屋が被害を受けた。

さらに下流は、
水量も多く
被害はさらに大きかった。

こうした支援活動は、
現地の人々と深いつながりを築く
大きなきっかけにもなる。

今回は、
保育所の子どもたちも
歓迎してくれた。

この辺鄙な小さな集落に
80名を超す園児が居る。


子どもたちの後ろで
黒い服を着て、
左に居るのが保育所の先生。


この子の手術も決定した。

大喜びでシートを受け取り帰る若者!
背後のトウモロコシ畑は、
洪水で壊滅状態だ。


シートを受け取って大喜び!

こうした家族を支えているのが、
湿原で捕れる魚
日々のおかずでもあり、
市場で売ってわずかな収入にする。

彼等は、上流にダムが出来、
灌漑水路が出来ることで
水位が低下し、
漁獲量が減ることを怖れている。


貧しい人々は、
内陸の土地を
得ることが出来ないので、
(すでに大地主とその小作で占められている)

こうした湿原や川の空き州や中州に
トウモロコシを植えて、
自給している。
今回の鉄砲水で壊滅した。



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カルボガンの
最奥集落に
最終シートを届けた


リグアサン湿原の
イスラム反政府地域、
ここには何故か病気の子が多い。
まずは、この子たちの治療を決定した。


普通では入れない地域だが、
MCLは、心から迎えてくれる
人々は素朴で親切だ。


ここは、
リグアサンと呼ばれる湿原地域で、
反政府組織の地域であると言われている。

道は無く、
舟でしか入れないことと、

いったん誘拐されても、
見つけ出すのが
困難な地域であるがゆえに、
おいそれと入れない場所である。

私たちも、
8年目にしてようやく、
この地域と関係を持てるようになった。

遠く湿原の中にまで
家が建っている。
多くの人々が、
漁業で生活をしている。


今回の洪水で、
彼等の生活は一ヶ月近く
厳しい状況に置かれてきた。

私たちは、
それらを実際に目で見て、
そして、
一つ一つの家族にチケットを渡した。

後日それを、
ビニールシートと交換する。

シートは、
穴の空いた家の屋根や壁に張り
雨よけになるばかりではなく、

雨が引いた後も
干し魚を乾燥させたり、
トウモロコシを干したりするのに役立つ。

緊急支援と同時に、
緊急事態が終わった後の生活再建にも
役立つ支援なのだ。


こんなところで、
元奨学生と出会うとは思っても見なかった。
非常に貧しい地域に入って結婚し、
湿原にトウモロコシ畑を開いている。
将来、ここにも保育所を建てよう!


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洪水のために
破壊されかかった
家々


家々を一件ずつまわり
チケットを渡す。
後日、ビニールシートと交換するためだ

洪水時には、
水は床上まで来た。

沢山の浮草(スイレン)が
家に引っかかり、
家を傾かせ倒壊させた。


災難時にもかかわらず、
晴天の合間を見ては魚を獲り、
開いて干して、
市場に売りに行く。

ちょっとした事ではへこたれない、
生活力がある。


こうして一件ずつ回ることで、
現地の真の状況がつかめ、


さらに、人々と密な関係を築ける。
それが、次の平和構築活動に
つながっていく。


洪水で破壊され
転倒した家!


今回の洪水で
最も多くなく亡くなったのは、
子供たちだった。


トウモロコシは、
彼等の日常の自給用。
余った場合は市場に出す。

土地は肥えているから、
洪水さえなければ
収穫は豊かなのだ。


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中州に植えた
トウモロコシも
全滅していた




ここにもMCLの
奨学生たちがいる。
学校帰りだ!




現地の人たちの話によると、
この地に戦闘が絶えないのは、

海外の資本家たちが
この地に眠っている、
膨大な石油資源を
獲得したいからだという。

石油と天然ガスは、
すでに米国の調査隊が
調査を終えていると、
案内をした人が語ってくれた。

普通の場所から、
ガスが出ていて、
料理にも使えるという。

ここが、油田として開発されたら、
鉱物による汚染が広がって、
公害によって、下流の漁民に大きな損害が
行くのではないかと、
人々は怖れている。


数日後に、
ビニールシートを配布



シートを受け取って、


村人たちは、大人も子供も、
本当に喜んでくれた。



こうしたところから、
お互いの関係が始まる。


次は
読み語りにここに来よう。

保育所を建て、
奨学生を採用しよう。

子供たちこそ未来だから。


また戻ってくるからね、
待っててね!




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保護者のための
総会を開いた


ソーシャルワーカーで
スタッフのカティが、

ミンダナオ子ども図書館の
奨学生の状況や
MCLの規則などを説明、
理解を求めた。


毎年MCLでは、
学生総会の後に
保護者のための説明会を開いている。

極貧の地域も多いので、
全員出席とは言えないのだが、
せめて集落から
数名が代表として出席!

MCLでも
子どもを預かっていたり、
下宿している子たちも居るので、

責任の所在など
ミンダナオ子ども図書館の
ポリシーを説明し、
親や保護者の協力と理解を求めている。

山の集落や
イスラム教徒の方々も、
実際にMCLを見て、
子どもたちの様子を知り、

MCLそのものを知ってもらい、
協力していただくための
重要な機会でもある。



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北九州小倉
ライオンズクラブによる
保育所が完成

























kz40
保育所の看板の
補修を開始


今年から、
看板制作および補修は、
MCLの元奨学生で、
今はスタッフのジョイさんが担当。

ダバオの身障者施設から大学に行き、
同時に画業も学んだ。
妹さんと共に
今年からMCLのスタッフに・・・




洪水と植林活動
11分


映像を 見たい方は ここをクリック
ez2
池上彰の
ジャパンプロジェクト


世界の”命の現場”で
奮闘する日本人
  

 パックンが来た
映像を 見たい方は ここをクリック
ez1
なぜここに日本人
マノボ族の首長になった
日本人

映像を 見たい方は ここをクリック
kz21

ARMMカルボガン
ワカワカ保育所の
開所式


度重なる戦闘、
洪水、
さまざまな悲劇に見舞われ、

今もその渦中にある
と言って過言でない、
イスラム自治区の集落、カルボガン。

そのカルボガンに建った
ワカワカ保育所。
円福寺幼稚園の寄贈だ。

円福幼稚園ウエッブサイト
http://w2.avis.ne.jp/~enpuku/

すでにこの地域から、
奨学生を採用した記事を
載せたが、
いよいよ待望の保育所が建った。

次に、カルボガン小学校を
JICAに提案して建てたいと思う。
(2017年に完成しました!)
人々の心に、平和への希求が
始まる事を願って・・・


ミンダナオ子ども図書館の
歌が響き、

ミンダナオ子ども図書館の
奨学生たちによる
読み語りがはじまった。

村に
希望の灯火がともる!

イスラムの子もクリスチャンの子も
先住民の子たちも、

声を合わせて
みんなで歌う、平和の歌!


海外NGOどころか、
外国人が入れない
「反政府地域?」

偏見でどう見られようとも、
子どもたちは皆同じ!

私には、
神様の創造した
美しい奇跡に見えるが・・・


kz22

譲渡サイン式が
最後に!


拳銃を二丁、
いつも腰に下げている村長さん。
わたしの友人。

そして、
保育所の先生と握手!



大橋健司さまから
送られてきたメール

松居 友 様
お元気でご活躍の事と思います。
もうキダパワンを後にして
10日ほどになりますが、

明日には
長期にお世話になっていた
日本語ボランティアーNGOの
施設から去り、日本に戻ります。

そんな事もあって、
ここ一週間MCLで体験させて
いただいた事をまとめておりましたが、
とりあえず2部の小文にしましたので
添付ファイルでお送りします。

お閑な折に、
読んでいただけるとありがたいです。
これは小生が続けております
ブログ用のもので、
フィリピンに関心を持つ
友人たち向けに書いているものです。

この続きとして、
マノボの方の家でステイさせていただいたことを
書きたいと思っていますが、
帰国後になります。
では、どうぞよろしく。
大橋健司
明日、もう一度、

洪水避難民のチェックに来よう!


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中日新聞(マニラ共同):
フィリピン洪水で70万人被災 
スイレンが排水溝ふさぐ

フィリピン南部ミンダナオ島で
約3週間にわたる大雨で
洪水などが発生、

国家災害対策本部によると、
22日までに
少なくとも12人が死亡、
約70万人が被災した。

アキノ大統領は22日、
被害が大きかった
コタバト市を訪れて記者会見、

今後
感染症が広がる恐れがあるとして、
関係省庁に対策を指示し、
救援物資を増やす方針を表明した。

・・・・後略・・・・
詳細は以下をクリック
http://www.chunichi.co.jp/s
/article/2011062201000715.htm
l

kz24
学校が
避難所になっているが、
そこも水の中だった



保育所が無いので、
水が引いたら、
ここに保育所を建てることを約束。



本当に
子どもたちが多い!!!


また来るからね、
元気でね。


学校を離れ、
他の集落にも
ビニールシートを届けた!


















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洪水避難民救済のために
ビニールシートを
準備する
MCLの子どもたち


洪水支援は、
まだまだ続く。


リグアサン湿原は広大で、
ピキットサイドでも、
連日のように
配布する地域を変えて、


ビニールシートを
届けなければならない、
シートのカッティングだけでも
大変だ!

けれども、MCLでは、
原住民、イスラム、クリスチャンの子たちが
みんなで協力しあって、
毎日のように、シートをカットしてくれる。


大きな子はもちろんのこと、
小さな子たちも大喜びで
お手伝いしてくれる!


しかも、
ちっとも嫌な顔をしないで
笑顔で協力し


助け合ってカットしていく。
その顔には、
誇りさえ感じさせる。




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ビニールシートを
配布した


こちらは、
国軍のボートでは入れない地域。

私たちは、
パンボートと呼ばれている
舟に乗って、
ビニールシートを配布した。

今回の地域は、
反政府の地域だけに、

国際的な支援もあまり届かず、
非常に貧しい
漁民の多い地域だ!

家も、
木の柱に
ヤシの葉を葺いただけの
家とも言えない小さな小屋で、

雨よけだけでも難しそう!
そこに
たくさんの子どもたちと一緒に
家族がみんなで住んでいる。

今回の洪水を受けて
半ば倒壊した家も多い。

普段は、
水の上に
建てられているのではなく、

ちゃんとした地面の上に
建てられているのだけれど、


まるで
水上家屋のように見える。


kz27

古着の支援も
行った


次回は、
国際支援が
ほとんど全く行かない、

川向こうの
イスラム自治区に、

ビニールシートと衣料、
そして
医療の支援を行う予定だ。

洪水、
長引かなければ良いのだが。



kz28

難しい開発支援
ダム建設


カバカンと
カルメンに接する地域に、
新たなダムを建設するプランに、
マノボ族も合意のサインを出さなかった。

ピキットの人々に聞くと、
漁民が水位が変わり、
低下する被害を怖れているのだという。

漁民といっても日本と異なり、
日々のおかずとして魚を捕獲し、
残りを町に売り、
米を買って帰るような、

漁民とも言えない、
川を唯一の自給地としている、
実に多くの庶民、
貧しい人々がいる。

こうした人々は、
自分の土地がなく、
川縁の州や中州にトウモロコシを植えて、
自給している。

大地主は、
5つの市町村の全ての土地を
もっていたりするのだが・・・


ゴコタン集落から、
保育所建設の要請があり、
この地を下見に行ったついでに、

現地の方々と、
この先の
日本政府が建設したダムサイトに
連れて行ってもらった。

この集落は、
もっとも複雑な状況の場所で、
とても記述は困難だが、
本当に不幸な地域だ。

外国人は、
入らない方が良いだろう。
カルメン側からならば、
多少は良いが、

人々の怒りの理由は、
多少は理解できる気がする。



kz29
農業灌漑水路の
光と影


こちらでは、
多くの貧しい人々は、
自ら所有する土地が無く、

川沿いの
所有者のない中州や
川縁にトウモロコシを植え

漁をして、
日々の糧を得たり、

数匹の魚を
市場に売りに行ったりして
食いつないでいる。

農業で
収益を上げられる人々は
大地主たちで、

川縁で自給用の
トウモロコシを植えたり、
魚を捕ったりして食いつないで居る
家族の方がはるかに多い。

農業灌漑水路の建設による
水田開発で、
広大な地所を所有する
土地持ちは豊かになったが、

土地が無く、川沿いに住み、
川の漁業で生活の糧や、
わずかな収入を得ていた
多くの貧しい人々や漁師たちは、

水位の極端な低下や、
放流による
変化に翻弄されている。


kz30

ウナギを売りに
村の小さな市場に


恐らく
父親か兄弟が捕ったウナギ。


こうして、
日々の糧をようやく得ている
多くの貧しい人々が、
川沿いの地域で生活している。

もちろん、
学校に行くことも出来ない。


ウナギはいくらかと聞くと
二匹で25ペソ、50円。
そこで、持っていたウナギ4匹を
100ペソで買った。

小さい頃から親に言われて、
こうして兄弟で
魚を捕っては売り歩く。
それが、彼等の生活を支えている。

ダムで川が
堰き止められることによって
乾期に水位が低下し、
漁業が出来なくなったために、

多くの貧しい人々が、
日々の食卓にも
不安を持つようになった。

こうした人々は、
ダムの後に
さらに農業用灌漑水路が
出来ることによって、

今まで以上に
水位が低下して、
漁業被害が出ることを怖れている。



kz31
少女の足は
素足だ


こうした状況は、
リグアサン湿原に
近づくほど強くなる。

リグアサンでは、
捕れる魚も多くなり
乾燥させて町の市場に売りに行く。

今回の洪水では、
川縁の砂州や中州に植えた
トウモロコシが壊滅し、
彼等の収入は、魚しかない。

それでも、
漁業で生活を確保している
リグアサンの人々は良いが、
上流地帯の川縁の人々は厳しい。


魚は豊富でこうして干物にして売る。
貧しい家庭の収入は、
年間で5000ペソ一万円。
月ではなく、年収だ。


中州に植えたトウモロコシは、
完全に壊滅状態。

洪水は、
ダムの排水口を開く事で鉄砲水と化す。

繰り返し
この地域の洪水を見ていて、
自然災害にしては
おかしいと思っていたが、

ダムが許容量を超えると
勢いよく排水口を開き、
鉄砲水となって人々を襲う。

浮き草、
スイレンどころか、
大きな木や
枯れ枝も勢いよく川を下る。

これらが、
水をかぶった家にぶつかり、
家々を倒壊させたり
橋を破壊したりする。


川沿いの州に植えられていた
トウモロコシも、
今回の洪水で全滅した。

今年は、異常に雨が多い。
竜巻のようなものも襲う。
今後も繰り返しダムの開口と共に
下流を鉄砲水が襲うだろう。

雨の少ない一昨年のような時期には、
逆に、川沿いや湿原地帯の多くの、
生活を川に依存している住民や漁民を
水位の低下が襲うだろう。


洪水支援のシートを
受け取りに来た少女。
周囲のトウモロコシは壊滅状態だ。



スイレンと豪雨で川が氾濫、
50万人が被災 比ミンダナオ島

http://www.afpbb.com/article/
disaster-accidents-crime/disaster/


リオグランデ川は全長約320キロ、
ミンダナオ島最長、
フィリピン全土でも2番目に長い河川だが、
流域に群生するスイレンが
モロ湾(Moro Gulf)に通じる
流れをせき止めているため氾濫し、
洪水が発生している。

 ミンダナオ島南部コタバト(Cotabato
市の社会福祉担当長によると、
23の自治体が洪水に見舞われ、
55万9067人が影響を受けている。

kz32

浮き草(スイレン)で
倒壊した
湿原地帯の家


上流の水門を開くことで
こうした浮き草が
ドッと流れ出す。

浮き草だけではなく、
結構大きな枝や
倒木も流れていく。

こうした浮き草や
倒木が家や橋に引っかかり、
自然のダムとなって
洪水被害を大きくする。

今回も下流で、
かなり大きな被害が出た。


kz33

農業灌漑水路が
役に立つ?


ダムからの
放流を無くすために
農業灌漑水路が役に立つ?


これは、
かなりの巨額をつぎ込んで作ったサイフォン。
大きな川を地下水路で抜ける
日本の技術力の見せ場だったが・・・


こうした農業用開発水路が、
ダムからの排水を軽減し、
鉄砲水を防止する役割を持っているので、
良いのではないかと、思っていたのだが、
(確かにその効果はあると思う)

しかし逆に、
乾期で水不足になったり、一昨年のように
エルニーニョが襲ったりすると
乾燥が激しくなり、

水田の所有者である大地主たちは、
自分の田んぼが
水不足にならないように、
ダムを閉ざして灌漑用水路に、
貯水を全て引き込もうとする。

そうすると何が起こるか・・・
本流は水不足となり涸れてしまい、
多くの貧しい人々が、
手持ちの網で魚を捕獲することも
出来なくなるのだという。

こうした貧しい人々にとって、
日々の糧すら得られなくなることは、
大打撃だ。


それが理由かはわからないが、
ダムを建設したり、
農業用水路を作ったりする
企画は日本政府だが、
現地で技術指導をしていた人が殺害された!

その後も、外国人の誘拐が
頻発している地域。
単なる身代金目的だけだろうか?
自分たちの生活を奪った者に対する
憎しみは無いだろうか?



kz34
濁流は
多くの泥と
砂を含んでいる


さらに問題を難しくしているのは、
流れ込む水が、
日本のような清流ではなく、
多くの泥を含んでいる濁流であることだ。

上流地域のジャングルの伐採が、
こうした濁流を生み出すようになった。

その結果、
ダムの貯水池も農業灌漑水路も、
たちまち泥で埋まっていく。

途中で見た農業水路も
見かけは深そうなのだが、
すでに、泥に埋まり浅くなっていて、
人の腰までしかなかったりする。


山の地域での泥流が一気に流れ込み、
そこにさらに、
水草が覆い茂ってきたりすると、

もはや水路の役割を持たず、
たえず、水草を除去し、
泥を除去しなければならなくなる。

しかし、水草や浮き草に混じって、
土地の人々の食料となる
カンコンと呼ばれる水草が、
畑のように植えられているので
自給を助けている?

水を止めて、
膨大にたまった泥を
除去する作業は大変だ。

ダムサイトに溜まった泥を
除去するに至っては、
どのような作業をすれば
良いのだろうか?

川で魚を捕り生活している、
多くの貧しい人々の生活。
地主の持つ水田の利益を優先して
コントロールされるダムの水利権。

川縁の中州や
川沿いの州に
トウモロコシや作物を植えている人々を襲う、
放水による鉄砲水。

日本では空想すら出来ない、
多くの状況の違いが
問題を非常に複雑にしている。


ここに来て、
開発支援の難しさ、
現地の末端の状況を知らずに行うことの
恐ろしさを、ヒシヒシと感じた。

教育や学校建設のように実利や利害、
土地所有やお金に
直接結びつかない支援の方が、
人々、とりわけ貧困層の心を解き放ち
未来へ向かわせる気がした。


しかし、
いったん手を付けた事業を、
途中で放棄することも出来ないだろう。

漁業者と農業者、
貧困層と富裕層が
納得できるような、
水利権や放水権を設定して、

対立する両者を
共に保護するような、
奇策が必要な気がするのだが。


自由経済、
グローバル資本主義が発展すれば、
貧困は自然と解消する???

ミンダナオにいると、
自由経済の発展や、
多様性を無視した開発は、

一部の人々を利するだけで、
貧富の格差は、
むしろ拡大するばかりのような
気がしてならない。




kz35
ブッキドノンの
灌漑ダムがあふれだし
カルメンが
洪水に襲われた!


数日前、日本政府で作った
ブキッドノンの灌漑ダムが、
豪雨のために増水し、
ダムを越えて水があふれだし、

現地で
三〇〇世帯以上が水に浸かり
一〇〇〇人以上が避難しています。

ダムで水かさが増えて、
川岸の住民の住宅を襲いました。
http://www.mindanaoexaminer.com/
news.php?news_id=20111227011712

洪水で、
着の身着のまま
緊急避難する人々


このような状態で
夜を明かす。
雨が降ればびしょ濡れだ!

このダムは、建設時にも
多くの民家が水没し田畑が奪われ、
その後、ダム建設の反対運動の
象徴となった物です。

昨日、この増水が、
さらに下流に流れ込み、
現在下流地域のカルメンを襲っています。

MCLの奨学生も多い
パガルガン市が、
緊急の避難情報を出し
夜に人々が高台に避難しました。

その中にはスタッフや
奨学生もいます。

カルメンにも、
ブキッドノンのダム同様に、
日本ODAつまり私たちの税金で建設した
灌漑ダムがあり、

(このダムに関しては記事に書きましたInfo
ブキッドノンであふれ出した水は,
現在下流のカルメン市のダムで
ぎりぎりで保持されている様子です。

しかし、ブキッドノン同様に、
保持された水があふれ出しつつあり、
川岸の住民を襲い、
七〇〇世帯あまりが避難しています。

ミンダナオ子ども図書館では、
台風による洪水被害の出たカガヤンデオロは、
現在も多くの国際NGOなどの
支援があるので、

こちらに
力を入れることにしました。
今は、かろうじてカルメンのダムが
水を保持していますが、

飽和状態で、
隣のカバカン市に
水があふれ出しています。

洪水は
今までも見てきましたが、
このような事態は初めてです。

カルメンのダムの放流が開始されつつあり、
今後は、
下流のパガルガンやピキット市を、
洪水が襲う可能性があります。

前夜に、
パガルガンの人々が、
高台に避難する事態が起こりました。

まだ、
下流に洪水が
流れ込んではいませんが、

今後、雨量が多くなると
ミンダナオ子ども図書館の
奨学生たちが多くいる地域を
大規模な洪水が襲い、

カガヤンデオロを越える
事態を招くのではいかという、
懸念する報道も出ています。


これ以上、
上流で雨が降らないことを
祈ると同時に、
緊急支援を決定しました。


激流で岸が削られ、
モスクの半分が流れ去った。

カガヤンデオロでも、
死者の半数は子どもたちだった。


川沿いの
貧しい家々が流され、
被害が甚大になる。

川沿いには、
土地を持たない
多くの貧しい人々が住んでいる。
犠牲になるのは彼等だ。


トウモロコシ畑も
水の中だった。


河を下記のような
流木が流れ出すのは、
カルメンのダムの放流の結果であり、
大洪水が起こる予兆であるとされている。


緊急に避難する人々、
このような状態では
雨が降れば大変だ。

ビニールシート等の
緊急支援が必要です
現地で購入する方が安いです。

皆さんの支援をお待ちしています。

郵便振替口座番号:
00100 0 18057:
口座名:ミンダナオ子ども図書館


このような状態では
とても雨には絶えられない。
屋根になるビニールシートが必要!



kz36
まずは、
古着の支援をした


状況は良くない。

今日、支援している最中に
現地の警察官に連絡が入り、
上流のブキッドノンのダムは
放水したまま決壊し、

大量の水が
下流に流れ出し
明日にもカルメンに届くという。

このダムは、ODAつまり
私たちの税金で作った物で、
山岳地ではなく、高原地域にあり、

現地の先住民族の酋長から
聞いた話ですが、
河の近くに田畑や居住地を持っていた
貧しい人々の土地がダム建設の結果水没し、

そこから、
ミンダナオの先住民族の
ダム反対の動きが起こった
と聞いている場所です。

内陸の水田の所有者には、
大きな利益をもたらしたのですが、
川沿いに住む多くの貧しい人々には、
打撃を与えた物だそうです。
(日本人として胸が痛みます)

さらに下流のカルメンのダムも、
ODAで作られていて、
下流の洪水を守る役割を
持っているとは思うのですが、

ダム湖が満杯で、
かなりの勢いで放水し始めており、
このままで行けばピキットやパガルガン、
リグアサン湿原を大洪水が襲う
可能性があるという・・・

ただし
情報は錯綜しているので、
慎重に行動する必要がある。


kz37

ミンダナオ子ども図書館で
支援の古着を
用意する奨学生たち


活動は、
いつも若者たちが中心!


洪水の避難民たちは、
近くの小学校に避難していた。
しかし、教室内ではなく
外に避難している。

ビニールシートが必要だが
1ロールが12000円で100メートルだから、
4メートル単位でカットして
1ロールから25枚とれる。

700世帯が避難しているので
28ロールが必要となり336、000円かかる。
ガソリンなど諸経費を入れると
ビニールシートの支援だけで40万円!

MCLは、
他の国際NGOとは異なり
個人の支援でほぼ成り立っている
極小の団体なので大変だ。

今年は、日本でも津波があり
支援も少なく、
現地での洪水支援に奔走し出費が多く、
子どもたちへの日々の食費も大変な状況。

しかし、
避難民の人たち特に子どもたちを
このような状況に
放り出しておくことは出来ない!

ワールドフードなどの国際支援は
カガヤンデオロに向かっているが、
こちらにも
目を向けてほしいと思う。

kz38

状況は良くない

今日、支援している最中に
現地の警察官に連絡が入り、
上流のブキッドノンのダムは、
放水したまま決壊した!

現在大量の水が
下流に流れ出し、
明日にもカルメンに届くという。

カルメンのダムも満杯で放水し始めており、
このままで行けばピキットやパガルガン、
リグアサン湿原を
いまだかつてない大洪水が
襲う可能性があるという・・・。

今後も避難民は増えていく。
今年は、
クリスマスも正月も
返上するしかなさそうだ。


kz29

700世帯を越える家族が、
学校内の敷地に
避難している!


雨よけのビニールシートと
米に窮しているというが、
現在のMCLでは、
米までは支援できない。

屋根を見ればわかるが、
このような代物で
雨をよけることは不可能だ。


今回は
衣料支援のみだが、

状況によって
医療の支援が
必要になってくるだろう。

子どもに限定した
炊き出しも、

今後は、
必要になるかもしれない!

年明け早々、
若者たちと
読み語りに来る予定だが、

そうした活動の中で
次の一手が見えてくる。

長くならないことを
願うのみだ。



衣料支援をした!


各家庭に4着づつ、
400家族に届けた!



明日また来て、
300家族に



届けなければならない!



本当に子どもたちが
たくさんいる。

この子たちを
放っておくことは出来ない!


中には、
川岸近くの住民で、
家が流された家族も多い!



クレジットカードによる寄付が可能になりました!
サイトは保護されています、
個人情報が流出することはありません!


スカラシップの一括支払いも可能です!

毎回振込後に、宮木梓からお礼のメールとが届きます!
奨学金は物価高騰もあり、2021年より以下に変更いたしました。
一年間、小学校42000円、中高60000円、大学72000円

卒業後も支援額を変更して継続、別の子を紹介希望、終了希望は、
通信欄かメールで宮木梓宛に、寄付の内容や要望をお書きいただければ、
宮木梓が、対応いたします。
メールが難しい方は、日本事務局に携帯かお電話で対応いたします。
 
郵便局、銀行またはコンビニ、ATM、ネット振込は以下です!  
基本は、自由寄付です。振り込まれた方には、隔月に機関誌をお送りします。 
郵便局からの振り込み
自由寄付、スカラシップ里親支援等
郵便振替口座番号 00100 0 18057
口座名:ミンダナオ子ども図書館

ミンダナオ子ども図書館 支援方法
銀行またはATM
インターネットでの振り込みは以下へ

銀行名 
ゆうちょ銀行 金融機関コード 9900
店番 
019  預金種目 当座
店名:
〇一九店ゼロイチキユウ店
口座番号 
0018057
口座名:
ミンダナオ子ども図書館
 振込を確認しましたら、子どもたちの写真または絵が描かれたお礼ハガキを現地からお送りしています!
領収書等が必要な方は、宮木梓までご連絡ください。
現地日本人スタッフ宮木 梓  mclmindanao@gmail.com
日本事務局 前田容子 FAX:0743 74 6465 携帯電話:090 5091 7514
ぜひいつか、子どもたちに会いにしらしてくださいね!


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避難民に読み語りと
炊き出し支援を行った
 
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イスラム
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