MCLの 天使たちを紹介します! |
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ag1 洪水支援のその後 ![]() 洪水があった後に ビニールシートを支援しようとしたが、 ![]() 年末で銀行が休みに入り、 シートを買うことができずに、 年明けを迎えてしまった。 ![]() しかし、 前掲の方々から届いていた古着を、 ![]() 30日と31日の両日に 届ける事ができたのは、幸いだった。 ![]() 現地の方々も子どもたちも、 ![]() とっても喜んでくれたし、 ![]() MCLの子どもや若者たちも 頑張って手伝ってくれた。 心から感謝します。 ![]() その後、年開けて、 銀行の開く3日に再度訪問したが、 小学校に避難民たちの姿は無かった。 ![]() ダムは満杯ではあるものの 水は多少引いていたので、 家に帰したとの事・・・。 ![]() 今回のダムの水の調整は、 下にも被害が無かったし かなりうまくいったようだ。 JICA主導のIMT(国際監視団)が、 動いてくれた件も大きい? ![]() 3日に避難民を全員帰した理由だが、 ミンダナオでは、3日から学校が始まるので 校庭を開放せざるをえなかったとか。 ![]() 避難民たちの家は まだかなり水に浸かっていて、 膝まで来る泥の中を家に戻ったと 聞いているから、 ![]() どうやらかなり強制的に 帰宅させた様子もある? ![]() 残念だったのは、元旦の休日が入り、 あれほど皆望んでいた、 ビニールシートの支援ができなかったことだ。 ![]() 帰宅したとしても、 水に浸かった家や屋根の下 雨をよけながら眠るのも難しいし、 シートは、非常に役に立ったはずだ。 ![]() それに、 今年の気候状況と7月から度重なる水害。 ![]() ダムの満杯の様子からも、 いつ再び避難民状態になるかわからない。 ![]() 加えて、 政府とMILFの交渉が決裂すれば、 近く、かなり大規模な戦闘が 勃発する可能性もある。 ![]() 寄付を下さった方々に心から感謝します。 ご安心下さい。 さっそくビニールシート購入し、 ![]() 次回はすぐに行動できるように 倉庫に保存しておきます。 ![]() ag2 マカブアル小学校で 父親が事故で 亡くなった子を 奨学生に ![]() 現在、支援者に送るための 奨学生たちのスナップショットを撮っている。 ![]() 学校を訪ねては、一枚一枚撮るのだが 子どもたちの成長の様子と問題点の確認、 生活状況の把握ができる大切なときだ。 ![]() 今回は、マカブアルで、 父親が亡くなり、学校を停止せざるを得ない 状況の子たちに会った。 ![]() 成績は優秀、表彰もされているのだけれど、 60円が払えないで、ストップしている、 1年生の子だけ、学校にいた。 ![]() 3年生の子は、 母さんと市場に干物を売りに。 6年生の子が家で弟の面倒をみていた。 ![]() 今年から、スカラシップセクション担当の アルベルト(元奨学生)が調査書を作成。 大学でマスコミにケーションを学んで 一時、FMラジオ局で ボランティスタッフをしていただけに インタビューはお手の物? ![]() ag3 小学生の奨学生たち ![]() ![]() ほら、 こんなに成長してきました。 もうじき高校生 (ジュニアハイスクールは日本の中学) ![]() ![]() 支援者の方々、 ありがとうございます! 3月にスナップショットを お送りします。 ![]() ag4 セニオマラウの 奨学生が、 病気だったので 至急病院へ! ![]() もう、2ヶ月もこの状態だった。 生活は大変だ。すっかりやせ細っている。 ![]() 父親は亡くなっていて、 母親が一人で面倒を見ているが、 ![]() 医療費どころか 薬を買うお金もない。 ![]() さっそく、医者の診察を受けさせて ミンダナオ子ども図書館で 入院させることに決めた。 ![]() 私たちは、6月、9月、2月と全奨学生を、 足で歩いてチェックする。 ![]() 支援者に送るための写真を撮って、 絵手紙を描いてもらう。 ![]() 高校大学生は、総会でMCLに来るので そのときに全員写真を撮れるけれど、 小学生は、現地の学校に向かう。 ![]() 小学校に行くと言っても 日本の感覚とは異なっていて イスラム地域は、舟に乗り、 ![]() マノボの山岳地域は、 4WDで山を越えていく。 ![]() ともに、反政府組織の地域と呼ばれていて 一般の人々では、 なかなか入れない地域だけに緊張する。 ![]() 今回の写真の子たちは、 みな、イスラム教徒の子たち。 リグアサン湿原の子もいる。 ![]() 今後、マノボ地域とクリスチャン地域の 全員の子たち、290名ほどを調査する。 ![]() ag5 洪水で被害を受けた イスラム自治区、 リグアサン湿原 集落を訪ねた ![]() 小さな小川のような運河が 現地への到達手段. ![]() この先に、 300世帯近い集落が有るとは 考えられない! ![]() 集落に到達するためには、 ![]() ジャングルの湿地を 抜けなければならない ![]() ワニに出会っても少しも不思議ではない。 ギネスブックに出ている 7メートルある世界一大きなワニは、 ミンダナオ生まれ。 ![]() この湿原は、調査がされておらず 8メートルのワニもいるという。 周囲のニッパヤシは、 屋根を葺く原材料になる。 ![]() 小舟に乗り、 薪をあつめていた家族に出会った。 ![]() 子どもたちが手伝っている。 ![]() 小さな魚が舟に飛びこんできた。 自然が豊かな証拠だ。 ![]() 膨大な石油の埋蔵も確認されていて、 それが、戦争の原因だと言われているが、 ![]() ここを油田に開発したら、 これら自然は、ことごとく破壊され、 人々の生活は圧迫されるだろう。 ![]() ag6 集落を抜けると、 とつぜん 開けた湿原地帯に 飛び出した ![]() 突然、 開けた湿原地帯に出た。 ![]() 見渡す限り 広大な湿原地帯に、 集落が見える。 ![]() 米を栽培している。 本来は 豊かな地なのだが、 ![]() ag7 今年は5回の 洪水に出会った。 ![]() そのたびに 収穫までの苦労が水泡に帰した。 ![]() 農業と漁業が見事に両立している 豊かな地域なのだが、 ![]() 繰り返し洪水と戦闘に 見舞われている不幸な場所。 ![]() 戦闘の理由は、 この地域から膨大な量で湧出している石油と 天然ガス資源が国際的に 注目されているからだと言われている。 ![]() 有名な反政府組織の地域でもあり 住民の顔は、最初強ばっていた。 ![]() 村長の依頼で向かったのだが、 事前の連絡がついていなかったのだ。 ![]() 私たちは、モスクに招き入れられた。 話を理解して下さり 緊急の集会を開いて下さった。 ![]() 話が進むにしたがって、顔がゆるみはじめる。 ![]() 今年も5度、洪水に襲われている。 戦闘の時もひどい状況になる。 ![]() 支援はまったくなく、かつて一人 オースラトリア政府関係のNGOが訪れて ポンプを置いて、 逃げるように帰って行ったという冗談が出た。 ![]() その時、約束していった保育所も、 その後の支援も何もないという。 ![]() MCLは、政府関係のNGOではないから、 小さな事しかできないけれど、 スカラシップを通して 長くお付き合いしたいと話した。 ![]() 日本人を見るのはもちろん初めて。 洪水のために 家々がかなり被害を受けている! ![]() 洪水被害の件をたずねると、 今年は、5回の洪水に見舞われている。 ![]() そのたびに屋根裏に避難するのだという。 その屋根も腐りがひどい。 ![]() 今は、若干水は引いた状態だが、 天候は良くなく、 再び洪水が襲う可能性がある。 ![]() 長いお付き合いをはじめるために、 28日に、MCLの奨学生と来て、 読み聞かせと古着の支援をするが、 一番必要としているのは、 ビニールシートだそうだ。 ![]() ag8 ここに 皆さんからの 緊急支援を・・・ ![]() 屋根や壁の腐り方を見ると、 繰り返された洪水の被害がよくわかる。 ![]() 真ん中のは橋。 ![]() 世帯数は、役300世帯。 ![]() 子どもたちも、 ほとんど学校に通っていない。 ![]() 陸伝いに道は無いからだ。 ![]() 下宿小屋を建てられると良いのだが。 ![]() 保育所建設も考えたいと思っている。 ![]() 屋根のシートもボロボロだ。 ![]() 個人の支援に頼っている小さい組織MCLに 出来ることは限られているのだが。 ![]() この子たちをそのまま 放っておくことは出来ない。 ![]() 子どもたちこそ未来だから。 ![]() ag9
ag10 被害状況を 詳細に現場調査 ![]() この地は、 石油と天然ガスの資源が豊富で 国際的にも注目されている。 ![]() 大量の避難民を出し続けている 30年にもわたる戦闘も、 住民の排除と関係があるのではと 現地の人々は言う。 ![]() 私には、良くわからないし MCLは、政治には関与しない。 ![]() ただひたすら、 不幸な子どもたちのために 可能な限りの活動を行う組織だが、 ![]() 家々を流す鉄砲水の原因が ![]() 上流のダムの開閉と関係していると 言われていて、 ![]() 日本政府が建設したダムの 貯水の解放の仕方に、 ![]() 人々が、疑いの目を差し向けている 事が次第にわかってきた。 ![]() 後日、IMT国際監視団に JICAから派遣されている方に この話をしてから、 急激なダム解放による 鉄砲水は、無くなりました。 ![]() ag11 洪水支援のための 詳細な調査を完了 ![]() 洪水直後の緊急支援を今まで行ってきたが、 今回は、 洪水で破壊された生活を立て直すための 実質的な生活支援を、 長期的な視点から行うことにした。 ![]() 生活立て直し支援がないと、 被災者の実質的な定着が 不可能になるばかりか、 ![]() ただただ支援を待っているような 受け身的な状態になりかねないから。 ![]() 今もしばしば浮草が増え、 洪水の予兆が繰り返し襲っている。 ![]() しかし、 とりあえず水は引いた状態に。 ![]() この広大な湿原の中に、 何と多くの人々が、 (5000世帯と言われている) 漁業と稲やトウモロコシを植えて ![]() 生活しているかを見ると 驚きが隠せない。 ![]() 家々が破壊されても、 彼等は、土地を離れようとはせず、 ![]() 時には屋根裏に逃げ、 実にしたたかに生きていく。 ![]() この地は、洪水と戦闘さえ無ければ、 驚くほど農業と漁業資源に満ちている。 ![]() それを知っている湿原の人々は、 決してここを去ろうとしないだろう。 ![]() また、先住民族とも異なって、 イスラム教徒独特の高いホコリとプライド、 強い自意識が感じられる。 ![]() 今回の支援は、ビニールシート600枚、 大漁網8枚、小舟4雙、 植林支援ゴムの木の苗60000本の他 立正佼成会から、 リグアサン湿原を航行するための 大型と小型の乗合船を 支援していただきました。 ![]() この舟は、今後、 ミンダナオ子ども図書館の リグアサン湿原地域における保育所建設 読み聞かせ、緊急支援に役立てると同時に、 ![]() 小型舟も湿原内の学校の奨学生に 学用品等を届けたり 医療患者を救済したりします。 ![]() また、この舟は、MCLだけではなく、 ピキットの市の DSWD(福祉局)やワールドフードの 食料支援などにも使用する予定です。 ![]() IMT(国際停戦監視団)やUNHCRでも ご使用なさりたければご連絡下さい。 ![]() 今回の支援は、 3月から6月にかけて長期に行っていきます 随時経過をサイトにてご報告いたします。
ag12 ピキット市の DSWD(福祉局)と 連携して ![]() 漁民のための漁網と小舟を ![]() 生活立て直し支援のために 配布することに決めた ![]() ごらんのように、 ここの住民の生活基盤は漁業だ。 ![]() 洪水のおこす鉄砲水のために、 ![]() 漁網が破壊されたり、 舟が流された人々も多い。 ![]() 今回の漁網は、 かなり大きな物を集落単位で、 小舟とともに渡すことにした。 ![]() 支援活動が多いピキットのDSWDで 所長補佐をしているソーシャルワーカーの グレイスさんの提案で、 ![]() 単なる一時的な物的支援ではなく、 生活基盤を立て直し、 収入を復活することによって、 ![]() 住民が自分の力とやる気で、 再建するタイプの支援を今回は採用した。 ![]() それが、大きな漁網の支援で、 二つの村の8つの集落に漁網を渡し、 ![]() 組織されてきている女性グループが、 全体を管理することで収益を上げ、 ![]() それを村で公平に分配していく 方法を採っている。 ![]() グレイスさんは、 MCLのボードメンバーでもある。 (下の写真、右) ![]() 支援に関しては、 慎重に地元の意見を聞き 長期的な視野に立って 計画を詰める ![]() 今回の洪水支援は、 総合的に、三つの部分に分けられている。 1,漁網と小舟の支援 2,ビニールシートの支援 3,上流のゴムの植林の支援 ビニールシートは、 湿原地帯の水田中心の村に500枚支援する。 ![]() こちらは、雨漏りと同時に、 晴れの時は収穫した米を 乾燥させるために有益。 ![]() ゴムの緑林は、 アラカンのマノボ地域に行う。 ![]() 植林によって洪水を防ぐと同時に、 収入がなく土地を手放しがちな マノボ族に収益をもたらす、 生活保護支援にもなる。 ![]() 医療やスカラシップ、 読み聞かせを通して 村との長期的な 友情関係を作っていく ![]() こうした奇形の子が 多いのもこの地域の特徴 ![]() ちょうど、2000年、2003年頃に 生まれた子に多い。 アメリカとフィリピン軍の合同演習と テロリスト掃討作戦で 空爆まで行われた時期と重なる。 ![]() その時の一人が、下のアメラちゃんだ。 私は、劣化ウランを疑っているのだが ![]() この子たちの手術や将来を考えて スカラシップも決定した。 ![]() このようなところから MCLとの心の関係が生まれてくる。 ![]() ag13 アメラちゃんも 奨学生に ![]() 2003年、MCLが出発したばかりの頃 赤ちゃんだったアメラちゃんの頬の手術をした。 ![]() ![]() 生まれつきの瘤が急速に拡大。 CTスキャンの結果 深く喉を圧迫しており、このままでは死亡。 ダバオの病院で早急に手術を決定。 ![]() ダバオドクトル病院。 ガンの疑いもあるという事で、 医師団が慎重にチェック、 顔の脳に近いところであるので、 手術も難しかったのですが無事終了。 ![]() 送っていってびっくり。 イスラム地区のもっとも激戦地で 多くの人が亡くなった場所。 今も厳重な監視体制がひかれていて、 さらに行き止まりの家屋から 大きな川を小舟で渡ったところでした。 ![]() 今は、 すっかり成長して小学生になった。 ![]() ARMMの最も危険な地域で 当時は、軍隊の検問も厳しく、 MCLだけを通してくれた。 今思っても良くあんなところまで 行った物だと思う。 ![]() ag14 ビニールシート 600枚を配った ![]() まずチケットを渡す ![]() ミンダナオで最も困難な地域 と言われているリグアサン湿原の イスラム自治区(ARMM)エリア。 国の自治も行き届かずほとんど無法地帯だ。 ![]() くり返し戦闘と洪水に見舞われてきた 不幸な地域に、 今回ビニールシートを配布した。 ![]() この地には、読み聞かせも含めて すでに数回足を運んでおり、 村人とも懇意になってきた。 ![]() ビニールシートは、 腐った屋根のカバーにもなるし、 ![]() とりわけこの地域は稲作が生命線なので 湿地帯のぬれた土壌の上に ビニールシートを広げて、 米を干すのに重要な生活必需品なのだ。 ![]() 今回の洪水支援は、 前にも書いたが生活立て直しを援助する、 生活収入支援とした。 ![]() いよいよMCLで、 ビニールシートを配ると聞いて 人々が集まってきた。 ![]() このような場所に、 突然シートを持ってきても 奪い合いになったり、混乱を来すだけだ。 ![]() そこで、まずは、 本当に必要としている家庭をチェックして、 チケットを配ることにした。 ![]() 説明会に、 婦人たちが集まってきた。 ![]() 集会所になっているのは 湿原に建てられたモスク。 ![]() この地域は、三つの集落に分かれている。 今回は、現地の実地調査と 地域の不平等を無くすため 各地域を舟で回った。 ![]() ビニールシートは、 写真のように籾米を干すのに重要なツールだ。 ![]() 生活に欠かすことの出来ない必需品だが、 貧しい彼らには、 なかなか買うことが出来ない。 ![]() 下のお年寄りは、 100歳を遙かに超えている。 ![]() 目は見えないが、 家の壁が、シートであることからも 生活に必要であることがわかる。 ![]() この広大な湿原地帯に なんと多くの人々が暮らしていることか。 来るたびに驚きを隠せない。 ![]() 本来、 地味は肥えていて洪水さえなければ、 ![]() 稲作にはもってこいの豊かな地域なのだ。 ![]() そのうえ、 湿原からは大小の魚が無尽蔵にとれる。 ![]() しかし、 いったん洪水が襲うと、 水は軒下まで到達し家を腐らせ、傾かせ 生活そのものを脅かす。 ![]() 今回の洪水でも 多くの子供たちが亡くなっている。 ![]() チケットを配り終わって 湿原地帯を去るとき、 私たちは、学校帰りの子供たちに出会った。 ![]() 通学路はないから、 お兄ちゃんたちが小舟を自ら漕いで 妹の送り迎えをする。 ![]() 男の子は、親を手伝って力仕事! 妹の中でひとりだけ、 家族みんなでがんばって、 学校にいかせてあげる。 ![]() 学校自体も、 ニッパ椰子の葉で屋根を葺いたもので 外壁も何もない。 ![]() MCLでかつてセニオマラウ集落に 初等小学校を建てたのでその話をすると、 ![]() 2教室でも良いから ぜひぜひ教室を作ってほしいと言われた。 ![]() ag15 ここが彼らが 通っている小学校 ![]() MCLでは、小学校は 日本政府のODAに依頼することが多い。 ![]() コンクリートの7教室で恒久的な建物が良い という考えからだ。 ![]() この小学校は、6年生まであるが、 たびかさなる戦争で住民が少なくなり、 ![]() ようやく少しずつ家も建ち始めたが、 非常に貧しい。 ![]() 村長が教育に熱心で、学校を建てたものの、 屋根はニッパ椰子の草葺きが限界だ。 ![]() これでは、3年もすれば、 雨漏りで使えなくなるだろう。 ![]() MCLが、 かつて作った セニオマラウの小学校 ![]() MCLでは、どうようのケースに見かねて、 ピキットサイドのセニオマラウ集落に、 初等小学校の教室を 2棟建てた経験がある。 ![]() MCLで建設している 保育所2棟分の寄付で建設し、 大変喜ばれ、今も使われている。 ![]() 基礎はコンクリートで 壁も半分までコンクリート。 そのため、すぐに痛むこともなく、 上半分の竹編みも修理がきく。 屋根も鉄板が使われている。 ![]() 戦闘の絶えないピキットの丘陵地帯。 セニオマラウに 地元の強い要望で建設した小学校。 当時は、4学年までの初等小学校だったが、 今は6学年になっている。 ここからも、多くの奨学生を採用している。 W21小田原と全国海外事情研究会が、 寄贈してくださった。 ![]() ag16 いよいよ ビニールシートを配布 ![]() いつものように、MCLの子たちが、 ![]() 協力して、 ビニールシートを5mの長さにカットした。 ![]() それを米袋に詰めこんで、 ![]() 車からさらに小舟に移す。 ![]() 小舟は、ジャングルの中を抜けて 湿原地帯に入っていく。 ![]() 水深は浅く、 ときどき、船首にいる若者が、 ![]() 竹や木の棒で川底を押して、 ![]() 舟を進めていく。 ![]() 舟は、 ワニの出そうなジャングルを抜けると、 ![]() 突然、 広大な湿原地帯に飛び出す。 ![]() 湿原地帯のあちこちに点々と家が建ち、 ![]() ビニールシートを配布してくれると聞いて、 集まってきた。 ![]() 数日前に配ったチケットと引き換えに、 ![]() 一人一人、 シートを手渡ししていく。 ![]() チケットを受け取ると同時に 家族の名前も確認し、 リストにチェックを入れる。 ![]() ビニールシートを 皆、心から喜んでくれる。 ![]() ![]() こうしたところから、 ![]() 次の関係が生まれてくる。 ![]() この村からは、親のいない子など、 ![]() スカラシップの子を採用もした。 ![]() 医療も行ったし、 ![]() 初等小学校の建設も喜ばれるだろう。 ![]() シートを受け取って、 ![]() 大喜びで帰ってく村人たち ![]() 私たちが、 今この地域に力を入れて ![]() 人々とのつながりを持とうと しているのには、 ![]() それなりの理由がある。 ![]() ミンダナオでも、最も複雑な地域 ![]() 戦闘に常にさいなまれてきた人々。 ![]() 不信感から、 なかなか心を開かない村人たち。 ![]() もともと、 素朴な人々であったはずなのだが・・・ ![]() このリグアサン湿原からは 大量の天然ガスの湧出と 石油の埋蔵が確認され、 ![]() その利権を巡る争いが 戦争の原因と言われてきた。 ![]() 一見、 今は落ち着いているようだが ![]() ピーストークが決裂すれば、 30年以上にわたる戦闘の 最終戦がミンダナオで行われるという。 ![]() そのような事が起これば、 この子たちはどうなるだろうか! ![]() 今、 この地域に活動を展開している理由は、 ![]() 戦闘が起こったとき、 難民化したとき、 ![]() MCLで すぐに救済しに来れる体制を、 ![]() 平和な今のうちに 作っておきたいからだ。 ![]() 津波よりももっと恐ろしい物は、原発! ![]() 洪水よりももっと恐ろしい物は、戦争! ![]() ag17 洪水支援Ⅱ (漁網と舟) ![]() こちらは漁網の支援 カルボガンとブリオク村は、 ![]() プランギ川沿いで絶え間ない戦闘の 影響を受けてきた、極貧地域だ。 ![]() 絶え間ない洪水にも見舞われ、 ![]() 収入は、 川や湿地の魚をとって生活している。 ![]() 今回の洪水で家が倒壊したり 破壊されたりした。 ![]() 屋根が壁が、 今でも腐ったまま ![]() 現金収入が少ないので 修復も出来ない。 ![]() DSWD(福祉局)のグレイスさんの発案もあり、 カルボガン村の5集落とブリオク村の3集落に、 ![]() 大きな漁網と小舟を4艘 支援することにした。 ![]() かなり大きな物なので 集落単位で管理し漁業利益は、分配する。 ![]() その一部は、 保管して漁網の修理代などに使う。 ![]() こうした管理作業をするのが グレイスさん自身が関与している 集落の婦人会組織。 ![]() グレイスさんは、 MCLのボードメンバーでもある (下の写真、青い服) ![]() 女性たちが中心になって 村の収益事業を立ち上げていく計画だ。 ![]() 今回の漁網授与式にも 多くの女性たちが集まって来た。 ![]() 各集落の女性代表たちが、 ![]() さまざまな取り決めを書いた 授与契約書にサインする。 ![]() ![]() 漁網と組んで、小舟を支援 ![]() 広大な湿原地帯では、 舟が重要な移動手段となる。 ![]() 漁業も舟なしでは、なりたたない。 ![]() 干しあがった魚の干物を、 町の市場に運ぶのも舟だ。 ![]() せっかくの大きな漁網も、 舟が無くては湖水に張ることが出来ない。 ![]() その意味でも、 漁網に加えて多少大きめの漁舟は、必要だ。 ![]() そのために、 今回の漁網支援に、木製の舟を加えた。 ![]() おいしい魚がたくさん捕れる。 こうした魚を干物にして市場に運ぶ。 こうした仕事に従事するのが 女と子供たちだ。 ![]() 今回の企画のマネージメントは こうした女性たちが中核となる。 ![]() 立正佼正会の洪水支援で MCLの舟も作った ![]() 今回の洪水支援のために 特別に立正佼正会から寄付の一部を 乗合船の購入に使わせていただいた。 ![]() これで、道のない湿原地帯の内部にある 集落の支援も可能になった。 ![]() そればかりか、 今後、湿原内部の集落への読み聞かせや 学用品を届けたり、 保育所建設の資材運び 病人や避難民の救済に活躍してくれる。 ![]() 大人が30人まで搭乗可能。 MCLの舟だが、DSWD(福祉局)など でも貸し出し使用できるようにする。 国際停戦監視団やUNHCRの方々 よろしかったらお貸しいたします。 ![]() ag18 洪水支援Ⅲ (植林ゴムの木6000本) ![]() こちらはリグアサン湿原の上流にある アラカンの山岳地域。 ![]() マノボ族の住む地域で、 MCLの奨学生たちもたくさんいる場所だが、 ごらんのように山の木が ことごとく伐採されている。 ![]() もともとジャングルでラワンなどの 巨木がはえていたが、 多くが1960年代から伐採され、 大量に日本に輸出された。 ![]() その後も違法伐採が今でも続き、 ごらんのように丸裸な草地になってしまった。 ![]() 低地の住みやすい地域が、 移民系の人々に買い占められ、 バナナなどのプランテーションになり、 ![]() 先住民族たちが、 もともと住んでいた土地を追われて、 こうした山に住むようになった。 ![]() 山岳地を豪雨が襲うと、 元々あった豊かな土は、 土砂崩れとなって流れ出し 石ころ混じりの荒れ地が残った。 ![]() 雨は、鉄砲水となって下流に流れ、 森林伐採が、下の洪水の原因となっている。 ![]() MCLでは、このアラカンの地から 5つの集落を選び出し各集落に 2ヘクタールのゴム、カカオ、 コーヒーなどの木を植えることを提案。 ![]() すでに村々で集会を開いて、 それぞれの地域に合わせた方法で 植林を実行することに決定した。 ![]() キアタウ、ケロハス、ムヤス、 カヨパトン、パコパコの集落で ここから多くの奨学生たちを採用している。 ![]() ゴムを選んだ理由は、 そこからあがる収益が村の人々の糧となり 貧困から不用意に土地を手放すような 不具合を無くす力になるからだ。 ![]() 土地は、 個人の土地だとその後の問題になるので、 共同の所有地とする。 ![]() 30%は、収穫の村の労働者に、 収益となる70%は、共同体の収益となる。 収益はすべて村にはいる。 ![]() 同時に、学校が嫌いな若者でも、 ゴムのトッピングの技術を実地訓練する 生きた学校となる。 ![]() また、最初は2ヘクタールでも、 そこで落ちるゴムの種を分け合って 各家庭で苗を栽培し、 ![]() その後は、 自分の土地へ植えていくことによって ゴムの林を無償で広げていくことが出来る。 ![]() ゴムの植林は、 洪水から人々を守ると同時に、 貧しい山岳の先住民に 経済的な支援を与え、 ![]() プランテーション化から土地を守るという、 二重の価値がある。 ![]() 貧困地域の村にとって、 医療とスカラシップによる教育支援は、 未来の人材を作る上で非常に有意義だが、 ![]() すべての子たちを奨学生として とることも出来ず。 ![]() 本来なら、 現地の親たちが自分たちの収入で食べさせ、 医療も受けさせられ、 ![]() 子供たちを学校に行かせることが 出来れば最高だ。 ![]() その意味でも、 こうした収入プロジェクトを スカラシップの若者たちと 実行していくことの意味は大きい。 ![]() この企画は、現地で大変喜ばれ 今後も長く続けていきたい。 ![]() ag19 村人たち総出の 草刈りが始まった ![]() まずはキアタウ集落で、 村総出の草刈りが始まった。 ![]() 大人たちだけではなく、 子供たちも参加して 父さんたちの仕事を見つめる。 ![]() スカラシップの若者たちも、参加した。 ![]() 他地域から来た奨学生たちも、 こうした作業に加わることによって、 ![]() 他の部族や地域の現状を知る。 ![]() 特に、洪水地域から来た イスラム教徒の若者たちが、 上流のマノボ族の貧困の状態を知り、 ![]() 自らの地域の洪水対策のために、 クリスチャンやマノボ族の若者たちと 協働することの意味は大きい。 ![]() 背景に立つ不思議なマンゴーの木。 ![]() 一本の木から、赤と緑の葉が生えて 異なったものでも、一つになれるという 象徴のように見えてくる。 ![]() 父さんたちの働いている 背中を見て育つ、 ![]() 子供たち。 ![]() 帰ると 母親と子供たちが、 ![]() 料理を準備して 待っていた ![]() 仕事を終えて、 男の子たちと家路に向かう男たち。 ![]() 料理を準備して待っている。 ![]() 女性たちと、 ![]() 女の子たち。 米や食費もMCLで支給した。 ![]() ag20 朝日新聞の記者が 国際監視団の 落合さんの紹介で ![]() ブアランの 小学校を訪問 ![]() 40年以上、丘の上のクリスチャンと 山麓のイスラム教徒が対立し、 ![]() 戦争が起こる原点の 場所の一つに数えられていたブアランの村に、 ![]() ミンダナオ子ども図書館の提案応募で JICAによるODAで、小学校が建設され、 ![]() 平和への一歩が記されたことは、 幾たびかサイトに 記録を掲載してきました。 ![]()
プランギ河沿いの イスラム教徒の子たちにも 学用品を届け、 状況をチェック ![]() 山の上の クリスチャンとイスラム集落 ニューバレンシアに建設中の バスケットボールコート ![]() Mの会寄贈のバスケットボールコートは 建設中だ。 ![]() 政情が多少不安定だったために 建設が中断したが、再び再会される。 ![]() イスラム地区は、 ミンダナオの母なる大河 プランギ川沿いに広がっている。 ![]() 戦争と洪水さえなければ、 地味も肥えて豊かな場所。 ![]() 洪水避難民となっていた子たちと出会い、 病気を治したところから 彼等とのお付き合いが始まった。 ![]() 緊急支援の後もこうした地道な交流を 続けていくのが、 ミンダナオ子ども図書館の特徴。 ![]() こうして、 人々の心のつながりが生まれてくる。 ![]() ノート一冊、 鉛筆一本が買えなくて、 ![]() 学校を諦めて行く子も多い。 ![]() ag22 親のいない子 崩壊家庭の子たちを 同時に調査 ![]() 学用品を届けたり、 授業料の支払いをして、 写真を撮ったりする過程で、 ![]() ![]() 必ず、現地に親がいず、 また崩壊家庭で苦労している 子たちがいないか、 ![]() ![]() 先生や村長に聞き、 地域の現状を把握すると同時に、 ![]() 次期の奨学生候補としていく。 ![]() ag23 2008年の戦闘で 知り合った アルバちゃんに、 今もMの会で 食料を支給している ![]() アルバちゃんはどうしている? 元気かな? ![]() ちょうどおばあちゃんに抱かれて、 昼寝から目覚めたところだった。 ![]() アルバちゃんは、14歳になった。 目は見えないが、 私たちの声を聞いただけで 優しい笑顔が返ってくる。 ![]() 2008年の戦闘時期に 難民キャンプで発見。 ![]() その後、行橋カトリック教会とMの会が ミルクや米を支援。 ![]() 私たちが定期的に、 今も届けている。 ![]() 4年前、出会った当時は、 正直に言って、生き残れるとは思えなかった。 ![]() 別の小学校では 懐かしい少女に再会 ![]() 同じ2008年 難民キャンプで足に大やけどを負った少女。 ![]() 緊急に病院に運び治療。 ![]() その後も極貧で住居を転々とするなか、 彼女を探し出して奨学生に! ![]() 私たちの顔を見たとたん 大喜びでかけてきた! ![]() 以下は、出会った時と ![]() 治療後の写真 ![]() こういう、 子どもたちとの出会いがあるから、 この仕事は辞められない! ![]() ag24 子どもの自立には、 遊びが一番 ![]() 子ども時代を思い出すと、 私も学校の勉強はさておいて、 本当によく遊んだ。 ![]() 拙著『昔話と心の自立』でも 繰り返し書いたが、 ![]() 自立に何よりも大切なのは 遊びだと思う。 ![]() コンピューターや球技も含めて、 単に勝ち負けを競い合う、 ゲームは、遊びではない。 ![]() 花いちもんめや鬼ごっこ、 みんなで飛ぶ縄跳び遊びや ボールの代わりにゴム草履を使った 伝統的な数々の遊びを ミンダナオの子たちは知っている。 ![]() 遊びは相手の心を察して 自由な発想から楽しみが始まる、 創造的なものだ。 ![]() ![]() ![]() 皆でチョコレートケーキを食べた。 めったにこんなの食べられない? ![]() こういう笑顔を忘れずに、 皆元気に育ってほしい。 ![]() それにしても、つい先日まで、子供だったのに、 あっという間に年頃になっていく。 とにかく、特別な人間にならなくてもよいから。 幸せになってほしい。 ![]() 子どもが生まれたり、先生になったら 宗派や部族を認め合いながらも 心から友情を結び合った体験を 次の世代に語ってほしい。 ![]() すでに結婚して、 誇らしげにわが子を抱いてくる子もいる。 ということは、私はおじいちゃん? ![]() かつてのロクサンちゃん 極貧のマノボ族の村、カヨパトンの出身。 ![]() 今のロクサンちゃん 下の写真では、左から3番目の子。 ![]() |
ag25 復活祭 おめでとうございます。 MCLの 天使たちを紹介します! ![]() MCLのあるマノンゴル村のカトリック教会から 「復活祭の夜明けのミサに、 MCLの天使たちを招待したいのですが・・・」 という依頼があった。 ![]() ![]() 小学校の子どもたち、 特に女の子に白い服を着せて ダンボールと紙で作った 羽を作って背中につけて ![]() ![]() ローソクを携えた村人が、 マリアとともに庶民となり下から、 ![]() 復活したイエスが上から 闇の中を教会に向かって進み ![]() 教会の中庭で出会い、 マリアとイエスの出会いを通して 復活の喜びの寸劇をする。 ![]() 天使たちの役割は、 その場で輪になって踊りながら歌うこと。 復活祭の日曜日の夜明けのミサだ。 ![]() そんな、MCLの天使たちに 町で真っ白な服を買い 段ボールで羽を作って着せた。 ![]() ![]() 天使の歌をみんなで練習。 夜明け前の3時に起きて、 化粧をして教会に行く準備。 ![]() ![]() 普段のお転婆もいたずらっ子も まるで本当の天使のよう? いいえ、普段も本当の天使です。 ![]() ![]() 極貧家庭から来て、いつもは山で、 破れた服を着ていた天使たち。 靴もなく、 裸足で山を駆け回っていた天使たち。 ![]() ![]() 三食たべられず毎日おなかをすかせて、 沢でカニやトカゲを捕って 食べていた天使たち。 ![]() ![]() 父親や母親が病気や戦闘で亡くなったり、 どこかに行ってしまったり、 ![]() ![]() 極貧で異常をきたし 呆けてしまったあげく、 行き場所を失ってしまっていた天使たち。 ![]() ![]() MCLで購入した真っ白な服を着せると そんな姿は想像できない。 ![]() ![]() でも、そんな困難や苦難の中で かえって子どもらしい素直な心を 失わなかったからこそ、 天使のような姿なのかもしれない。 神様が作った天使たち。 ![]() ![]() 子供たちほど本当の天使に近いようだ? わたしの娘のエンジェルとアンジェラも! ![]() ![]() これから教会に 向かいます ![]() 夜明け前のミサ 外は真っ暗で星空のした あちこちにホタルが飛び交っている。 ![]() 村の教会の鐘の音が 夜のとばりをふるわせるとき MCLから、天使たちが飛びたっていく 闇の中に白い光を投げながら 教会に集まった天使たち。 ![]() 復活祭の日曜日の夜明けのミサ。 ![]() 復活祭では、 金曜日にキリストが亡くなり 三日後の日曜日に復活する。 ![]() 夜明けの太陽が昇るのと イエスの復活が重なっている。 ![]() 復活の朝、天使たちが集まって キリストの復活を喜び歌い 人々に知らせるのだ! ![]() まずは、教会に集まって その後、天使たちは教会の庭に出る。 ![]() すると、村の方から夜の闇の中を、 たくさんのローソクの明かりが 教会に向かってくるのが見える。 ![]() 村人たちが、イエスの復活を知って マリアとともに教会に集まってきたのだ。 天使たちは、教会の庭で祈り歌う。 ![]() 教会の前で、復活した イエスに出会ったマリアと村人たち。 ![]() 天使たちは、イエスとマリアを迎え 喜びの歌を歌う。 ![]() 村人たちも、 ローソクをともして喜びの歌をうたう。 ![]() ag26 夜が明けて ミサが終わり、 MCLへ ![]() ミサが終わると夜が明けている。 朝の光の中を家へ向かう。 ![]() そのさわやかさが、何ともいえない。 復活の喜びと、 ![]() 朝のさわやかさ。 すがすがしい空気と天使たちの笑い声。 ![]() 訪問者も、思わぬ体験に 深く心を打たれたようだ。 ![]() 素朴な子たちだからこそ 本当に天使のようだ。 ![]() つらい思いをしてきた子たちだからこそ、 ![]() ![]() 心からの笑顔で幸せになって わらうことができる? ![]() そんな天使たちに 私もずいぶん救われている。 ありがとう! ![]() MCLにもどってきた 天使たち ![]() もどってくると、 ![]() すっかり夜が明けている。 ![]() どこからともなく、 鶏の声が聞こえてくる。 ![]() 天使の心を失うことなく、 ![]() 幸せに、 ![]() 大人になっていってほしい。 ![]() 羽を降ろして、 ![]() 普段の天使にもどった 天使たち ![]() ag27 天使たちの現実調査 ![]() 天使たちのMCLでの表情は 思いのほか明るいので 天使たちの背景を想像することすら 不可能が事が多い。 ![]() 四月五月と学年代わりの時期から 新学期の六月が始まるまでの夏休み 二ヶ月間をかけて、 徹底した天使たちの現地調査が始まる。 ![]() 現地調査の目的は、 1,小学校から高校、高校から大学に 進学する奨学生たちのスクリーニング。 一人一人、現地で面接して、 進学可能か生活の状況を調査する。 ![]() 2,今年から、毎年支援者にお送りする 日本語のプロフィールに、最新の家庭 や学校での様子を文章か写真で報告。 その状況調査も兼ねる。 ![]() お父さんはいなくなり、 お母さんは呆けてしまった。 食べ物がなくなり、 お腹をすかせた状況で 突然絶望や戦闘が襲うと 精神に異常をきたしてしまう。 MCLにも、そうした親を持つ子が結構いる。 ![]() 3,貧しい村や 親の無い新たな子たちの スカラシップ採用調査。 ![]() 応募してきた天使の数は限りなく、 その中から、どうしても放っておけない 境遇の子たちや地域を優先して、 スカラシップや里親候補としてあげていく。 ![]() 平和構築の必要性や、 どうしても放っておけない子たちだけで、 すでに、 支援者の無い子たちが130名を超える。 ![]() MCLのスカラシップは、 子供たちの救済が重要テーマで、 支援者の数だけ子どもを 採用するようなスカラシップではない。 ![]() 救済支援を必要としている子たちの場合は、 支援者がいなくても 費用を出して学校に行かせてあげる。 保護もかねて、MCLに住む子も多い。 ![]() 山村僻地の親の無い子ばかりではなく、 時にはストリートチルドレンもいるし、 チャイルドレイバーで、 サトウキビ刈りや薪集め、 草刈りや山菜集め、 水くみからゴムの木の汁集めまで、 ![]() ありとあらゆる労働に駆りだされ、 とても学習するような 環境ではないのがあたりまえ。 ![]() そうした劣悪な環境のせいもあり、 成績優秀とは言い難い子も多く、 そうした子は支援者に紹介せずに、 MCLで面倒をみる。 支援者の無い子が 130名を超えているが、 そのなかの40名ありまりはそうした子たち。 ![]() ag28 スカラシップ だけではなく、 子供たちの 保護施設としての 行政許可も得ている。 奨学生(スカラシップ)といっても、 孤児施設のような側面も持つ。 DSWDからの依頼で 孤児を引き受けることも多い。 ![]() そうした子たちの中でも、 特に親の無い子や、親族や地域で 面倒を見ることの出来ない子は ミンダナオ子ども図書館に住むことが出来る。 ![]() 本人の希望と保護者の理解で 住むことが出来るが、 翌年に村に帰りたくなれば、いつでも帰れる。 ![]() 17歳以上でも住み込めるし、 その意味では孤児施設では無いわけで、 いわば、学校に行けない子たちの 下宿施設を本部がになっているわけだ。 ![]() それでも、今年も本部のある マノンゴル小学校、高校卒業生の、 最優秀者は皆、なんとMCLの子たちだった。 もちろん外部の学校でも 表彰される子は多い・・・ せっかく学校に行かせてもらえるのだから、 がんばらなくっちゃ! ![]() 本来は孤児であっても、 孤児と言われるのは悲しいことで その意味では、 MCLの子たちは、孤児と呼ばれず スカラー(奨学生)と呼ばれる。 ![]() ミンダナオでは、スカラーというのは、 とてもステータスが高い響きがあるから 本人もうれしいし、 やる気が出るというものだ。 ![]() でも、校長先生などからは、 「MCLの子たちは、優秀な子もいるけど、 全然だめな子もいますねえ。 変なスカラシップですねえ」 などと、嫌みを言われることもある。 ![]() 学校教育等というものは、 概してエリート教育でそんなものだが、 私自身は、 極貧のさらにマイナスから来た子が、 将来ごく普通の幸せを 手にしてほしいと思っている。 ![]() 文化や種族や宗教の違いを 敬意を持って受け入れる気持ち、 親になったり先生になったり、 いろいろな場で 次の世代を生きる我が子に 「母さんは、子どもの頃、 親がいなくてMCLで生活してたけど、 イスラムの子たちもいて、 マノボの子たちもいて、 とても楽しかったよ」と言えるように。 ![]() そんなわけで、経済的にはたえず火の車で、 皆さん方からの自由寄付も、 読み聞かせや医療だけではなく、 支援者のいない子供たちの 学費や食費にもまわす。 ![]() 財政的に考えると無理をしているなあ、 と自分でも思うが、 現地で親が死んだり、いなくなったりして 苦労している子を見ると どうしても放っておけない。 ![]() 戦闘が繰り返される地域では、 何とか平和を構築しなければ ならないとも思う。 ![]() そこまで無理をして、 なぜ子供たちを採用するのか? 子供たちのために、 お金を使いすぎているのでは? と言われることがあるけれど・・・ ![]() ag29 どこから、どうやって、 こうした不幸な境遇や 環境の子たちを みつけてくるの? とよく聞かれる。 貧しい村があるという情報を聞くと、 積極的に村を訪れる。 ![]() 時には歩き、馬に乗り・・・ ただ日本のように安全ではないので コンタクトパーソン(仲介者)がいないと 村には入れない。 ![]() 外国人が突然村を訪れたら、 人々は、恐れをなすだろう。 始まった頃は、日本人というだけで 過去の悪い戦争イメージと、 ジャパユキの売春斡旋の 人買いのイメージが先に立ち 娘を預けるなど論外だったが、 ![]() 今は、村人たちの方が、 子どもの未来のために、 子どもがMCLで生活することを希望したり、 ![]() MCLが、やって来た! と言うだけで大喜びで迎えてくれる。 ![]() 電気も携帯も無くても、 こちらの口コミの力はものすごい、 信じられない遠くの山奥の人々まで 結構、MCLの事を知っている。 ![]() 今は、MCLの奨学生たちがさらに、 自分の村の不幸な子を 奨学生にしてあげてほしいと推薦してくる。 下の子たちも、そうした子たちだ。 ![]() お母さんは、病気で亡くなった。 お父さんは、足が悪くて引きづりながら 歩いているけど、 ゴムの木の汁をとる日雇い労働をしている。 ![]() 生活は大変。 ぼくも父さんを手伝っているけど、 仕事もしなくてはならないし 学校に行くお金がない。 ![]() 学校が要求するプロジェクトの費用は 当然出せないし、 プロジェクトに参加しないと成績をもらえない。 時にはエンピツ一本買えないし お弁当も持って行けない。 下の写真が、ぼくの家。 ![]() わたしは、おばあちゃんと暮らしている。 母さんは、結婚前にわたしを産んで 父さんにあたる人は、いなくなった。 ![]() 母さんはいるけど、わたしを置いて、 別の男の人といっしょになったの。 おばあちゃんも年だし、仕事がないし。 ![]() 放っておけないので、 ミンダナオ子ども図書館で 暮らしながら、学校に行くことになった。 ![]() 一家族、平均して7人はいる。 避妊はしない。出来るはずもない。 コンドームや避妊薬など買えないし。 ![]() 大勢の方が、 大きくなって草刈りなどの仕事も 手伝ってくれる? ![]() 先進国から見ると、 もっと避妊を進めるべきだ・・・ と言う意見が出るだろう。 最初は、わたしもそんなことを 思ったりもしたものだが、 ![]() 村に行き、生活は大変なのだけれども、 共同体の中で、互いに助け合いながら、 子供たちが、生き生きと遊んだり、 親を助けて お手伝いをしている姿を見ていると お金には換えられない幸せが感じられて。 ![]() 少子化政策の後にたどり着いた、 日本の社会の寂しさや (なんと田舎でも子どもが遊んでいる姿がない) ![]() 家庭に子どもが少ないが故に、 お互いに助け合う姿が無い (たとえば、お姉ちゃんが、 妹や弟の赤ちゃんをおんぶしたり世話をしたり) どちらの生活が良いのかわからなくなってきた。 ![]() 善し悪しは、 上下と同様に簡単に結論づけられないようだ。 ![]() 下にいらっしゃる魔除けの猿さまに、 聞いてみると 「どこにも良い点と問題が潜んでいて、 協力し合って解決するのが一番良い」 とのお言葉。 ![]() お金に余裕のある人は、 生活の厳しい人を助け 生活が厳しくとも心が豊かな人たちは お金があっても 心が貧困状態の人々を助ける? ![]() 隣国同士のフィリピンと日本 足して二で割れば、良いのにといつも思う。 ![]() ag30 学校が夏休みの 僻村を回って 子供たちの調査をする ![]() フィリピンの夏休みは、4月5月。 特に、小学校を卒業する子と、 高校を卒業する子が、 基本的な読み書きが 出来るかどうかをテストする。 ![]() MCLは、成績優秀者を好んで 採用するスカラシップではない。 ![]() 極貧や戦闘で疲弊した地域のなかでも、 特に子育てや生活に困っている家庭、 ![]() 特に孤児や片親の子を 優先してスカラシップに採用し 大学まで進学できるチャンスを与える。 ![]() こうした子たちは、 成績の面でも困難に直面している子が多い。 ![]() 高校や大学に進学したくても、 読み書きと言った 基本が出来ていない子の場合は、 専門学校や技術習得の短期コースを推薦する。 ![]() そのためにも、一人一人の状況を、 私も含めてスタッフが 理解している必要がある。 ![]() それには、経費がかかっても 村を巡って読書力のテストをしたり、 相談に乗ったりする。 ![]() 今年は、小学校から大学まで、 奨学生の数は総勢550名に達する。 ![]() 学校や教会に選択や管理を依頼する スカラシップなら自力で僻村をたずね、 一人一人の調査を毎年幾度も繰り返すような、 経費の無駄と言えるような 努力は必要ないだろう。 ![]() 巡っている村々も、 イスラムの湿原地域から マノボ族の山岳地域まで80はくだらない。 ![]() 危険度もさることながら、 往復6時間以上かかる山岳地帯もあり、 ガソリン代だけでも大変だが 地元の人々と深い友情と 信頼関係が生まれてくる。 ![]() 時には、馬で行ったり、 徒歩で数時間山道をあるく。 そのようなところにしばしば学用品を届けたり 状況調査で訪れたり。 ![]() 戦闘などがあれば、 救済に命がけに向かうのだから さすがに村人たちも、 私たちを心から信用して 迎えてくれるようになる。 ![]() 「MCLは、本気で私たちの事を考えてくれる」 とよく言われるが、 「本気で子供たちを愛している」 というのが本当だろう。 ![]() 本気で愛せば、 どんな困難も喜びに変わっていく。 特に、とりわけ困難な地域や、 困難な状況の子たちを救済できて、 その子たちが幸せそうになり、 村の様子も喜びに満ち、 ![]() MCLに来ても、明るい笑顔で 庭を駆け回るようになると どんな苦労も報われたような気持ちになる。 ![]() 自己満足といわれるかもしれないけれど、 心の底から深い満足に満たされる。 支援者の方々にも、少しでもその喜びを 感じてほしいといつも思う。 ![]() その後、ミンダナオ子ども図書館を 訪問者の方々、 特に青少年の若者たちに 宿泊費なしで 滞在可能にすることに決めました。 ![]() 感動した場面を写真に記録し また、出来るだけ多くの子たちの姿を乗せて 支援者の方々に、 現状をお伝えしようと努力するのも、 ![]() 私自身が体験し感じている 深い感動や喜びを多くの方々と 分かち合いたいと思うが故です。 ![]() 小学校の子たちは、 今年は250名を超えるだろう。 そのなかの100名以上が 支援者が見つかっていない。 様子見で、推薦を控えている子も 3分の一を超える。 ![]() 推薦する自信が無ければ 採用しなければ良いでしょうに、 と言われることもあるが、 ![]() 親もなく困窮している子たちを見ると 自腹をはたいても 何とかしたいと思うものだ。 ![]() ag31 新たな地域から 奨学生を選ぶために ![]() まだ踏み込んでいない、 貧しい村の子どもたちの 状況も調査 ![]() 学校から非常に遠く、 取り残されたマノボの村 ![]() 実際に現地を見て 状況を把握していく。 ![]() 最終的な奨学生の決定は ディレクターにゆだねられる。 ![]() 現状を把握すると同時に 読み聞かせ等の活動を計画し ![]() 後日、子どもたちが集まる機会を作り その中で再び奨学生候補を選んでゆく。 ![]() MCLの奨学生は、学校に行きたいと同時に 孤児などの不遇な環境の子たちを優先してる。 ![]() ラナコランの下宿小屋の子たちも 元気だった ![]() いつもながら、 雄大で素晴らしい展望が開けるアラカン 天然記念物の フィリピンイーグルが迎えてくれた。 ![]() 河野優子さんと ![]() 京都暁星高校が寄贈して下さった、 下宿小屋。 ![]() 下宿小屋は、奨学生だけではなく、 現地に住んでいる学校が遠い子どもたち (時には、朝の4時にでて 3時間以上かけてジャングルを通う) ![]() 貧しく3食たべられない子たちが 学校に近い下宿小屋に住み、 MCLで米を支給して、 ![]() 共同生活しながら 学校に通えるようにしている。 ![]() 新しい小学生たちを、 奨学生に採用したいが。 ![]() 今までの奨学生たちも元気だった。 ![]() 多くの6年生が、 これから高校に進学する。 ![]() 高校までは、さらに遠いので MCLに住みながら通う子も出てくるだろう。 ![]() ![]() そうした希望をインタビューする時期だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 支援者に絵手紙を描く子どもたち。 ![]() 子どもを抱いているのは、 夫婦で下宿小屋のハウスペアレントを して下さっている、スタッフのジェイ夫妻。 ![]() 子どもたちの面倒を見ていると同時に、 子どもたちと一緒に、 ![]() まわりで食材用の野菜を栽培し ニワトリを飼って、食物の自給に心をくだく。 ![]() ag32 MCL流 保育所調査と建設 ![]() 現在、 保育所建設の場所の調査を行っています。 ![]() 5月の年度替わりまでに、 前年度分の保育所を逐次完成していきます。 ![]() 藤本洋子・丹原美穂・小池文司 杉の子幼稚園・中本山實相院発菩提心の会 宮崎 朱美・前田 玉枝(徹生・容子)・ 前田 鶴呉(徹生・容子)・京都暁星高校 (財)北野生涯教育振興会・野村 裕子 ![]() 一軒の保育所を建てるのも容易ではない。 ![]() 車の乗り入れがしやすい場所で、 保育所建設を望む村もあり、 建てようによっては、 経費も安く次々と建てられるのだが、 ![]() MCLは、スカラシップ同様に、 保育所も極貧で最も辺境にあり、 見捨てられているような村を 慎重に選んで検討する。 ![]() 4WDで山道を何時間もかけて走り、 そこからさらに徒歩や馬、 時には舟で行く場所も多い。 ![]() 資材の運搬も容易ではない。 繰り返し村との調整をおこなうために 何度も車で通い、 ガソリン代も馬鹿にならない。 ![]() ![]() 保育所建設も地域によっては命がけだ。 ![]() そのような地域から、 保育所を建設するだけではなく、 奨学生を採用し、 そこから村とのお付き合いが始まる。 ![]() ![]() 家庭崩壊の結果、見捨てられ それでも頑張って親戚の家で働いて 小学校を卒業する。 成績も良いし、奨学生候補に。 ![]() 今回は、二月末日に2棟完成した 北野生涯教育財団の 建設報告を紹介しながら、 MCL流、 保育所建設支援の実態を紹介しよう。 北野生涯教育振興会 http://www.kitanozaidan.or.jp/ ![]() 1月から5月までは、 年度で最も忙しい日々だ。 4月がMCLの年度替わりで、 一年の集計をするときだが、 スカラシップの子どもたちが 新年度を迎えるのもこの時期。 ![]() 支援者の方々には、3月にスナップ写真と 子どもの手紙をお送りし 5月に成績表、 7月にプロフィールをお送りしている。 ![]() スナップ写真を撮りに行くだけでも大変だが、 その場で山の子どもたちの写真を撮り、 現状を確認。 ![]() なかには、 サトウキビ労働に狩りだされたあげく、 ストップした子などもいて、 その状況を調べて支援者にご報告。 ![]() 代わりの子の支援をお願いしたり・・・ 新たなスカラシップや 里親の子とたちの調査や選択。 ![]() その合間を縫って、 洪水支援対策のための 集落でのミーティングを行い、 保育所建設を同時に行う。 とにかく忙しく、 サイト更新もままならないほど・・・ ![]() 保育所建設も、予算をそのままドンと 村にわたすようなやり方では どこにどう使われたかわからないので、 くり返し現地調査をして、 村人と懇意になり村の現状を確認し。 DSWDの行政機関と連携を持ち、 責任の所在をはっきりさせた上で建設をする。 ![]() 資材の購入もまかせっきりにすると、 とんでもない使い方や、 偽領収書をつかませられるので、 現在は、経理と会計、 そしてスタッフのなかの 選ばれた少数の者だけが 現金を扱うような体制にしている。 ![]() NGOが多数活動し 支援慣れしているところでは いかに海外支援からお金をとるかの テクニックも進んでいて一筋縄ではない。 まずは、現地調査。僻地のなかでも、 最も貧困度の高い場所を選ぶので 現地調査だけでも大変だ。 ![]() 4WD車で到達できる場所ならまだ良いが、 時には何時間も歩き、 山の集落に到着する。 ![]() 今回の場所は、 DSWDからの依頼もあるが、 行政からの依頼でも、 実は、有名な反政府組織の活動拠点。 ![]() 反政府組織の活動拠点なのに、 なぜ行政が?と 不思議に思われるかもしれないが、 住んでいればわかるのだが、 ここでは説明しきれないので、 興味があればいらしてください。 ![]() 今回の開所式の直前に、 北野財団の方から、 訪問予定取り止めの連絡が入った。 キダパワンの監獄に収監されていた MILFの爆弾製造にたけたコマンダーを 脱獄させるためにMIFLの戦士たちが、 NPAと共に監獄を襲撃。 ![]() コマンダーの解放には失敗したが 市民も含め数名が死亡した。 コマンダーはマニラに移送されたが、 警護がほとんどいなかった等 奇妙な点も多く、はたして反政府勢力の 仕業か否かは、現地でも疑問が出ている。 ![]() ミンダナオの状況を、私は楽観していない。 MILFと政府軍との最終戦争を起こし NPAも含めて、ミンダナオを戦場に 仕立て上げようとする動きがある? ![]() 国際NGOもことごとく コタバトに集結している。 戦闘が起こるとしたならば、 今年から来年にかけてだろう。 ![]() かつてない大規模な 道路整備が完結し 来年の地方選挙をめどに勃発? 国際停戦監視団やUNHCRの皆さん 停戦よろしくお願いします。 ![]() かつてピキットの村長が 言った言葉が忘れられない。 戦闘の起こる予兆 1,道路が補修整備される 2,国際NGOや国際機関が 世界から集結する 3,頻繁に爆弾事件や誘拐事件が 起こされる ![]() 生臭い話はさておいて 私たちは、森を抜けて 目的とする集落の近くにたどり着いた。 アバカとはマニラ麻のこと。 ちゃんと栽培されている。 ![]() この地域のバゴボ族は、 よくマニラ麻を生産し、 自分たちで手透きですいている。 ![]() マニラ麻は、戦前にダバオで 日系人たちが従事していた産業だ。 マキララのバゴボ族のなかには、 日系人、つまり自分の先祖が 日本人だった人が多い。 ![]() 案の定、思った通り この村の人々の何人かは 祖父や曾祖父は日本人だったと語ってくれた。 ![]() こんな山奥によくもまあ、 人が住んでいるものだ。 戦後、日本人であることを 隠して生きてきた人々の末裔。 ![]() ag33 村の子どもたちや 人々の生活を調査 ![]() 保育所建設を決定する前に 事前に村の調査をする。 読み聞かせを実行して 村の子どもたちの状況も把握 ![]() 私たちの活動を見て、 ある日本の方が言われた。 「あの大きさの保育所だったら、 30万円以下で、 建設可能だと思ったのですが いま、ようやくわかりました。 ![]() これだけくり返し事前調査をして、 読み聞かせもして 村とのコミュニケーションを 図った上で建設する。 ![]() 時には、資材を運び上げるのに、 大勢の人々や馬も出る。 4WDで山道を数時間行く時の ガソリン代だけでも馬鹿にならないのに・・・ 人件費も並大抵ではないでしょう。 ![]() 私はてっきり、 寄付のお金を現地の村にボンとおいて、 後はまかせるだけだと思っていたのだけれど、 資材購入から完成まで、 MCLのスタッフが全部責任を持って行動する。 いやあ、驚きました。」 ![]() 資材の購入を現地にまかせれば、 セメントの三分の一は、有力者の 懐に入るし、水増しの建設費と 偽造領収書で建設費はあっという間に 30万円を超えるだろう。 ![]() 10年間現地に住んで現地の習慣や様子を 失敗もくり返しながら理解していくと 次第次第に、最良の施策方法が 編み出されてくるものだ。 ![]() 私自身は、人をすぐ信頼し 人にまかせて物事を行うという あまーーい性格なのだが ![]() 妻のエープリルリンが その点、実にしっかりしている。 ![]() 危機になると、学校をストップして MCLを立て直すのも彼女で、 たびたび学校を停止して 7年間かけて高校を卒業 ![]() 今、大学の教育学部数学科だが 今回も半年休学し 10周年に向けた経理体制を 作り上げてくれた ![]() MCLが資材を購入 ![]() 資材購入もすべてMCLで行い、 公式な領収書を受け取る。 ![]() 壁を竹で作る。 今回の保育所の壁作りは、彼にまかせた。 ![]() 高校生で学業はストップして、 家業を手伝っている青年。 ほとんど職人といえる技術と 気質を持っている好青年だ。 ![]() こちらは、 砂利とセメントでブロックを作っている現場。 ![]() 上の竹の仕事の隣で 青年の父親が作業をしている。 ![]() セメントやブロックの購入現場。 ![]() ここでもすべての価格と個数をチェックし、 ![]() 領収書を確認する。 ![]() 資材購入表のチェックと 労働者の給与支払いもMCLで直接行う ![]() ag34 ダンプカーがスタック 資材を届ける困難 ![]() 集めた資材を現地に届けるのも 並大抵ではない。 時には思わぬ困難が襲う。 ![]() ダンプカーは、 ドライバー付きで市行政が貸してくれた。 ![]() ガソリン代は、MCLが負担する。 だが、そのダンプカーが・・・ 思わぬところでスタックした! ![]() MCLの4WD 日産のナバラで引いてみたのだが 多少動いたかと思ったら 何重にもまいた太い縄が プッツー-----ン! ![]() これでは無理だ。 山の中腹では集落の人々が 資材を担ぎ上げるために 集まっているという連絡は入るし。 ![]() 急きょ資材をナバラに積み替えて 往復することになった。 ![]() ダンプカーの方は運転手が市長に連絡。 市のパワーショベルが 救援に来ることに決定した。 ![]() ようやく約束の場に届いた 資材を車から降ろし ![]() 今度は、人力と馬で運び上げる。 ![]() 集落は、ここから徒歩で歩いても 2時間はかかる。 ![]() このようなことが、 実にしばしば起こるので ![]() 自分でも興味深いことだが、 何が起こっても少しも驚かなくなった。 ![]() 神様は必ず、よりよい解決を用意している。 ![]() 終わりよければ ![]() 全てよし! ![]() 人間が作った4WD車も入れないところを、 ![]() 神が作った4WD(馬)は、 何の苦もなく入っていく。 ![]() 「人間って、大したことないなあ・・・」 ![]() いよいよ 建設が始まった ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 自分たちの村に、 ![]() 念願の保育所が出来るので ![]() 子どもたちも ![]() 村人も大喜びだ。 ![]() ![]() ag35 いよいよ念願の開所式 ![]() 開所式には、読み聞かせもあるので MCLの子どもたちも参加する。 ![]() 皆この日を楽しみにしている。 彼らもこぞって荷物を運ぶ。 ![]() 下の写真で運んでいるのは豚の丸焼き。 ![]() MCLで寄贈して村人と食べる。 ![]() 貧しい村では、 豚の丸焼きは滅多に食べられない。 米もあまり食べられないので MCLで寄付する。 ![]() その代わり、村で特産の食事を 村総出で準備してくれているはず なんと言っても特産は ![]() 1,カエルの竹筒煮込み 2,カサバイモの蒸かし 3,山芋の蒸かし 4,地鶏の丸焼き ![]() ![]() ![]() 今回は、 日本から勇敢な女子大生たちが参加。 ![]() 皆、今年大学を卒業する。 すでに就職先も決まっているのだが ![]() 「これからも毎年 絶対に時間を見つけて来ます。 ぜーーーったい!」 ![]() ![]() ![]() たいしたお嬢さん方だ。 ![]() 開所式が始まった ![]() マロンピーニ村は、最初は雲の中だった。 ![]() ここからアポ山に登山できる。 ![]() ![]() ![]() 子どもたちは地鶏を焼いてくれた ![]() 北野生涯教育財団つうしょう 北野財団は、車のライトをおもに 制作しているスタンレー電気の財団 http://www.kitanozaidan.or.jp/ ![]() 大学のスカラシップの子たちも 12名支援してくださっている。 ![]() 開所式では、リボンカットと同時に サイン式が重要な意味を持っている。 サインには、村長、保育所の先生 MCLの代表、ディレクターなどがサイン。 ![]() 基本的には、MCLから村へ 正式に保育所を譲渡し、 村で責任を持って管理すること。 ![]() 土地は、個人のものでも デッドオブドネーションで譲渡すること。 保育所の先生の給与を保証すること。 ![]() 先生は、責任を持って 子どもたちの面倒を見ること。 ![]() そうした事柄が書かれている。 ![]() ag36 開所式のあとに 読み聞かせが ![]() 今回の読み聞かせには、 日本の若者たちも参加した。 ![]() 英語で読み聞かせをして、 エープリルリンが訳しながら現地語で語る。 一緒に踊ったり歌ったり。 ![]() 保育園の建物を建設することをきっかけに 村人たちとの交流を開始することが、 貧しい僻村にとって重要と考えている。 その根幹になるのが、この読み聞かせ。 ![]() さらに、今回も、 大学進学と高校のスカラシップの子を採用。 彼らが、コンタクトパーソンとなっていく。 ![]() そして、数名の小学校の子どもたちを 里親として採用し、彼らの成長を通して、 村との関係が深まっていく。 ![]() 病気の子がいる場合は、 医療も、現地とMCLを結ぶ大きな力となる。 ![]() そして最後は、みんなで食事。 貧しい村なので、米があるわけでもない。 おかずも鳥の丸焼きで大変なごちそう。 ![]() そこで、村では、普段食べている。 カサバイモと里芋を用意してもらい。 おかずのカエルを煮てもらう。 竹に入っているのがカエル竹筒煮込みで、 ほのかに竹の香りもする。 ![]() その横にあるのが、豚の丸焼き。 お祝いには、必携の一品だが、 現地では無理なのでMCLで準備した。 こうして子どもたちも含めて 食事をして完成をお祝いする。 北野財団の方、是非後日 訪問されてください。 ![]() ag37 北野財団の もう一つの保育所の 開所式 ![]() 北野財団の訪問に合わせて 2カ所の保育所を同時に建設した。 ![]() こちらは、パルソン集落。 マキララ地域のバゴボ族の村。 ![]() マキララのDSWDの依頼だが、 マロンピーニほど山奥にあるわけではない。 しかし、保育所の建物がない。 下のような、休憩所で保育をしている。 ![]() 開所式の日、村の若者がヤシの木に登り ヤシのジュースと実をふるまってくれた。 ![]() このどん詰まりの集落の裏は山が続いている。 この保育所に山の方からも 先住民が通っている。 ![]() 洗濯を川でした後、母さんと家へもどる少女。 家で着替えをして開所式に参加してくれた。 ![]() こちらの子供たちは 親の苦労を見ているだけではなく 積極的に、母さんや父さんを 手伝ったり助けたりする。 ![]() 学校に行きたい理由もほとんどが、 親を助けたい家族を助けたい。 ![]() 開所式のテープカット ![]() 私も開所式の挨拶をした。 ![]() もっぱら子供たちに語った。 ![]() ![]() ヤシの林に囲まれた保育所。 ![]() お母さん方も参加して とても喜んでくださった。 ![]() 恒例のサイン式典。 ![]() MCLから村への保育所の譲渡。 ![]() 土地の所有権の放棄、村での維持の責任。 ![]() 保育所の先生の給与。 ![]() そうした規定が書かれている。 ![]() 最後にボードが打ち付けられる。 ![]() このボードの制作はもと奨学生で車いす 今はスタッフのジョイが描いている。 ![]() 下の写真、 左に写っているのがジョイ。 ![]() 両足義足で手も生まれつきの障害が あるけれども、 明るく、MCLで高校と大学を卒業後 スタッフとして活躍している。 ![]() 開所式の後の 読み聞かせ ![]() 開所式の後の読み聞かせ 子供たちにとっては もちろんこっちの方が楽しみだ。 ![]() こうして楽しみながら 子供たちの笑顔を見るとき 保育所を建設したことの喜びが しみじみと感じられてくる。 ![]() 北野財団さんありがとう! ![]() 今回の開所式は平日だったため 奨学生の子供たちが参加できずに スタッフたちで読み聞かせ。 ![]() 大きなカブのドラマも彼らがした。 ![]() ![]() 読み聞かせの後に絵本を受け取り 絵本を見ることも重要。 ![]() まだ字が読めない年頃だけれど こうした体験が、 将来勉強への好奇心に自然に発展していく。 ![]() こうした子たちがさまざまな本を読み、 ![]() 社会の矛盾に疑問を持ち ![]() 自ら貧困などの問題に 取り組んでいってほしいと思う。 ![]() ![]() ag38 聖マーガレット幼稚園 の保育所もできた ![]() 寄贈の保育所ができた ![]() とっても貧しい村ですが、 子どもたちは本当に可愛い。 ![]() ![]() 場所は、マグペットの山の中、 非常に貧しいマノボ族の村。 ![]() ここに行くには、 山の中を1時間ほど歩くしかない。 資材も馬で運んだ。 ![]() 実は、この保育所。 わたしが日本に行った直後に完成し、 開所式があった。 ![]() わたしは、慌ただしく 日本に旅立った直後だったので 寄贈者のお名前を忘れてしまっていました。 ゴメンナサイ 日本に滞在中、講演会にうかがったのに、 ご報告できませんでした。 ![]() 聖マーガレット幼稚園では、 子どもたちにもお話ができて、 とっても楽しい時間でした。 幼稚園のサイトへ ![]() いつか是非、来て下さい。ご案内します。 ![]() ag39 マロゴン村の問題 なんと、 下の写真が 高校の校舎! ![]() マロゴン村の問題は、 高校の校舎が以下のような現状であること。 ![]() スナップショットは、私も同行、 現地の子どもたちの状況を 把握すると同時に、 問題点を理解する良い機会になります ![]() 3月に皆さんにお送りする 子どもたちの スナップショットの撮影に 走り回っています ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 子どもたちが書いているのは 支援者への絵手紙 ![]() 小学校の子たちは 英語がまだ堪能ではないので ![]() こうして絵手紙を描きます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ag40 野菜売りの 少女たちも元気です ![]() ![]() お父さんは、毒を飲まされて殺された。 原因は、地主が彼らを追い出したかったから。 ![]() 土地もなく、 川沿いの傾斜地にかろうじて家を建て、 母親は年老いた祖父母と、 7人の子供たちと暮らしていた。 子供たちが野菜を売って生活している。 ![]() 3人をMCLの奨学生に採用したが、 真ん中の長女は、去年家にもどって、 母親を助けて野菜売りにもどった。 ![]() 家に戻って野菜売りを続けて、 家族を助けている長女。 学校は停止したが、 本人の希望?もあるので仕方がない。 ![]() しかし、こうやって野菜を売りにくるので MCLでほとんど買ってあげている。 学校に行くだけが全てではないし、 こうした子はこうした子で 今後も見守っていこうと思う。 ![]() 下の子も一度帰ったが、 MCLに戻ることに ![]() 下の子も、今年から家に 戻ることにしたが、 聞くと、学校を停止してしまっていた。 ![]() 本人は、MCLに住んで 学校に通いたい。 ![]() しかし、母親から、 上の子は子供の面倒をみて、 下の彼女が、野菜売りをするように 言われたようだ。 隣にいるのは、弟。 ![]() 早速、母親と相談して、 MCLに戻れることになった。 でも、一年生をもう一度繰り返すことに。 ![]() 野菜の値段をパッパと答えていく。 そして、あっという間に合計を答える。 ![]() しかし、一年を落第しても、 翌年には成績優秀で表彰された子もいる。 ミンダナオ子ども図書館の スカラシップは、優等生に 出しているわけではないので難しいところだ。 ![]() 優等生を支援したい方は、 その旨、お伝えください。 優等生で、困窮家庭の子を探します。 ![]() 数日後、 誕生日があり、 夜明け前に皆で歌った ![]() 夜明け前に、 その子の寝ている部屋の前にあつまり、 誕生日の歌をうたう。 ハラナと呼ばれている習慣だ。 ![]() 4時に起きて歌うが、 私は、欠席したことがない。 ![]() 歌い始めるとき外には星がまたたいているが、 歌い終わったときに、夜が白々と明けてくる。 ![]() 最初は、眠くて億劫なのだが、 夜明けと ![]() 歌ってもらっ子の笑顔をみると、 心も白々とあけてくる。 ![]() ![]() |
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