戦争と貧困と平和構築の記録 2008年(3)



子どもをすぐに病院に運ぶ 

GO! 小規模戦闘が勃発
GO! シートが配られた地域もあるが
GO! 病気の子たちをチェック
GO! さらに奥の集落でも避難民発生
GO! 子どもをすぐに病院に運ぶ
GO! 街の医師のもとで検査
GO! 別の地域でも避難民が出ている
GO! 子どもに限定した炊き出し
GO! 病気の子どもが増えてくる
10 GO! 活躍するのが奨学生たち
11 GO! 避難民累計が世界一
12 GO! まず必要なのがシート
13 GO! 親が殺された二人の少女
14 GO! 子どもたちに読み聞かせ
15 GO! シートはまだまだ足りない
16 GO! 何よりも辛いのが病気
17 GO! 湿原地帯の集落にも
18 GO! 老人と子供には辛い日々
19 GO!毎日あふれる避難民
20 GO!家族で困難を乗り越える
21 GO!また戦争!
22 GO!絵本の読み語り
23 GO!洪水で家が倒れた
24 GO!なんでこんなもん来るの?
25 GO!子どもたちが安心して
26 GO!雨ははんぱではない!
27 GO!生きる力に満ちている
28 GO!やっぱり家族が大事
29 GO!勝ち負けじゃなくって
30 GO!東南アジア最大の湿原
31 GO!かわいそうなのは子どもたち
32 GO!山のような信仰を持ってしても
33 GO!漁網の支援
34 GO!両親のいない子の家を訪問
35 GO!すでに一年戦争は続き
36 GO!破壊されたモスク


ka1
1)カバカン地域で
  小規模戦闘が勃発

2000人の避難民への
救済支援を開始

北コタバト州の
カバカンから
カルメン市にまたがる地域は、
道らしい道も無く、

プランギ川を
舟で
たよるしかない地域だ。

今回、
この地域で、
リドーと呼ばれる
戦闘が発生し、

両地域で、
2000人ほどの
避難民が出た。

MILFとMNLFとの
路線対立に、
土地の問題が、
絡まったものである、
という以外
現地の詳しい者たちも、
口を濁して語りたがらない。

すでに
長い間の、
かなり深い
確執だという。


ka2
2)シートが配られている
  地域もあるが


とりあえず、
市の福祉局(DSWD)を通して、
赤十字からのシートが
配られている地域もあるが、

新たに非難してきた
家族も居て、
足りない状態!

早急に
MCLでシートを買い、
避難民に提供したが、

これから
各地の調査と共に、
本格的な活動を開始する。

このまま小規模で
収まる事を願うのみだが、
赤十字やユニセフ、UN(国連)が
このような初期から
動いているのは珍しく
逆に、今後の展開が気になる。


ka3
3)病気の子どもたちを
  チェック


健康状態は、良くない。
現在、のど、咳、
熱の出る風邪が
はやっている事もあり、

また、
環境の変化や
水の悪さで、
腹痛や頭痛を
訴えるものが多かった。

投薬治療は、
福祉局専属の医師が
行っているので、
メデカルアウトリッチは任せて、

むしろ、
多少とも重く
病院での診察や治療、

入院を必要としている
患者を、ターゲットに
することにした。

MCLは、
一人一人に可能な限り
治療を施す主義にしている。

意外と多いのが、
下のような奇形だが、

なぜだろうか?


ka4

4)さらに奥の集落でも避難民発生
  
ビニールシートの支援を開始

ビニールシートを購入して、
次々に
切断していく。
切断方法も慣れたものだ。

茅野から訪問してこられた
エプソンの社員
湯沢さんも、
救済活動に参加。
思いもかけない体験になった。

シートを必要としている人に、
「シートの支援をしましょう!」
と言うと、
「いつ、シート持って、
 戻ってくるの???」

「今すぐです、
 今日の午後はどうですか?」
「えー、驚き!
 たいていの支援団体は、
 話だけで、戻ってこないよ。
 写真だけ撮ってね・・・!」

こちらは、
廃校になった小学校に
避難している家族たち。
汚れたコンクリートに寝ているので、
シートの上で
寝られるようにした。


ka5
5)子どもをすぐに
  病院に運ぶ


ユニセフの車に出会った。
訪問者と
仕事内容と、
分担の打ち合わせ。

ユニセフは、
避難民のための
心理教育のみの

活動であることが
わかり、

MCLは、
困窮している
医療と、

ビニールシートを
その日のうちに
実行。

後日、
避難民の子供たちの
トラウマ解消のために、

読み語りと
炊き出しを
行うことに決定した。

本当は、
日々食べる米の支援が
最も必要で、
期待されているのだが、

MCLでは、
子どものための
炊き出しが限度で、

ユニセフにも
米の支援を
お願いしたが、

最近流行の
トラウマ解消の
心理的カウンセリングによる
教育支援だけだった。


ka6
6)街の医師の元へ運び検査

投薬だけでは、
どうにもならない
子たちを、

街の
医師の元へ運び
検査。

入院や
手術の必要な子は、
改めて
日にちを指定し、

付き添いの
家族を加えて
迎えに行き、

ミンダナオ子ども図書館のある
キダパワンの町の病院に
入院させる事にした。

また、
時期を見て
読み聞かせ活動も、
奨学生たちと行い、
心のケアにもつとめていく予定だ。


ka7
7)別の地域にも
  避難民が出ている


支援活動には、
カバカンに下宿して
大学に通っている、

イスラム教徒の
奨学生たちも参加し、

手伝って
協力してくれた。

現地を
良く知っているし、
現地語も話す、
強い味方だ。

今回は、
カバカンの
上流地帯だが、

別の地域にも
避難民が出ている。

今後、
カルメンサイドも含めて調査し、
救済支援を
実行して行かなければならない。


ka8
8)MCLでは、
  子どもに限定した炊き出しをする


来る人来る人に
安易に米を渡してしまうと、
売りさばいたり、
横領で無くなったりして、

結果的に、
子どもたちの口に
入らないことも
多いことが分かって、

直接、
米は渡さず、
MCLの子供たちが、

避難民の
子たちのために
炊き出しをして、

直接
子どもたちに
食べさせることにした!

週3回、3週間、
時機を見て
場所も変えつつ
炊き出しを行っていく。


ka9
9)病気の子供が、
  増えてくる


避難生活が、
長くなると、
食べるものもなくなり、
栄養失調になって、

病気の子供が、
増えてくる。

避難生活が終わるまで、
くりかえしくりかえし
通いながら、

状況にあわせて
最も必要としていることを
見抜き、判断して、
至急実行に移す。


ka10
10)そこで活躍するのが、
   MCLの奨学生たち!


自分も戦争孤児だったので、
何をしてあげたら
一番良いか、
良く知っている!

支援が終わって一息!
わたしたちも、食べようね。
みんなで作った
イスラムの伝統料理。

鶏肉とお米を
バナナの葉っぱで包んだ
ピナクタク!
おいしいよ!

物資支援だけではなく、
親がいない子、
殺された子をしらべて、
本人の希望で
奨学生に採用して、

大学にまで
行かせてあげるのが、
MCLのスカラシップです。
こうしたなかから、
平和を創る子たちが育つ!


ka11
11)避難民の累計世界一が
   ミンダナオ


戦争が拡大し、
毎日のように増えてくる
避難民たち!

戦争が、
3年おきに繰り返されて40年!
リドー(地域紛争)も含むと、
毎年のように戦争が・・・。

現地でお会いした
国連UNの方曰く。
避難民の累計が、
世界一が、ミンダナオなんですよ!


ka12
12)避難生活が始まって
   まず必要なのはビニールシート!


これで、
寝る場所をつくれるわ。
どこで寝ようかしら・・・。

同時に、
古着も渡した。

着るものも
家においたままなの。
だから、
着がえの服もなかったの。


ka13
13)親が殺されていない、
   二人の姉妹

ミンダナオ子ども図書館の
奨学生になって
MCLに住むことになった。

2018年、左の子は大学生に、
右の妹は高校生に


この子は、
上の姉妹のお兄ちゃん
この子も奨学生に。

この子も
奨学生になりました。


ka14
14)奨学生たちが、
   避難民の子供たちに読み語り


ぼくたち、
こんなところに寝ているの。

これでは、
雨が降ったら
びしょぬれだねえ。

土の上に
寝なければならないの。

でも、
子どもたちは
まだ元気に遊ぶ。

さっそく、
シートを配った!

日本の皆さん
ビニールシートをありがとう!

これで
子どもたちと
安心して寝られます!


ka15
15)ビニールシートは、
   まだまだ足りない


明日もまた、
届けなくっちゃ!

支援は何か月も、
時には、
数年続くこともある。

屋根のある場所に
避難できた人々も、

冷たい
コンクリートの上で
寝なくてはならないので、
ビニールシートを支援した。

スタッフや
奨学生たちと
必ず現場を見て、

避難している人たちの
意見を
耳にしてから、
何をするべきかを検討する。


ka16
16)何よりもつらいのが、
   病気!


お金もないし、
薬一つ
買えないし・・・

奇形が
非常に多いのは、

空爆による
劣化ウランの
せいではないかと、

耳にした。


ka17
17)ふつうのNGOでは入れない
   湿原地帯にも足を運んで
   現状調査


現地の人々が、
すでに、
ミンダナオ子ども図書館を
知っていて守ってくれる。

国軍や海外の軍は、
危険で
入れない地域だけれど。

お互いに理解し、
信頼し合える関係を
普段から構築していくのは
大切だ!

MCLは、
小さなNGOで、
大きなことは
出来ないけれど、

ただひたすら、
子どもたちの事を
考えて
出来る限りのことをしていく。

湿原の中に
取り残された
家族のことが心配で、

調査に
のりだした。

戦闘で、
学校は閉鎖。

戦闘を恐れて、
家族で町の周辺へ
避難する人々!

湿地にも強い
水牛が
唯一の助け舟。


ka18
18)とりわけ老人と
   子どもたちにとって

つらい日々の始まり!

湿原の中の
集落に、

まだ、
避難できずにいる
家族を見つけた。

危険で、
外国人は入れないと
いわれている場所だけれど、
現地の人々と行動する。

町に避難した後に
取り残された家は、
風水で腐り
ガタガタだった。

湿原での
唯一の交通手段は
小さな舟。

湿原の奥から
逃れてきた
家族にも、
ビニールシートを渡した。

放置された家を
時には
洪水が襲う。

 
ka19
19)毎日のように、あふれてくる
   避難民たち


家畜や
家財道具を
置き去りにしたまま。

帰ってみると、
すべて失われている
場合も多い。

水牛の背に、
なけなしの衣服や

食器をつんで、

避難場所に、
向かうひとびと!


ka20
20)家族は協力して
   困難を乗りこえる


毎年のように起こる
戦闘でも、
家族は協力して、

困難を
乗り越えようとする。

ミンダナオ子ども図書館の役員で
カトリック教会と
市の福祉局DSWDの
ソーシャルワーカーのグレイスさん。

イスラムの
婦人たちとつながり
信頼も厚く、

時には
神父さんといっしょに
爆弾の落ちる中を
イスラムの
子どもたちの救済に走る。

私たちも、
現地出身の
イスラム教徒の
MCLの奨学生たちと、

協力し合って
救済支援に駆けまわる。


ka21
21)また戦争!

もう、ぼくたち
どうしたらいいのか
わからない!

こんな、
ヤシの葉のしたで、
もう何日も
過ごしているんだ・・・!

戦争のときに
妊娠していた子に
下の子のような奇形が多い。

米軍の
ドローン空爆で、
劣化ウランが使われた?

下は、
ミンダナオ子ども図書館で
治療した子どもたち!

治療の後に、
この子たちは、

ミンダナオ子ども図書館の
奨学生になった!


ka22
22)MCLの子どもたちによる
   絵本の読み語り


おおきなカブの劇もするよ。
ミンダナオには、
カブがないから、
おおきなカサバイモで、

サルも
ネズミも出てくるよ。
支援物資を
最後にくばって、

悲しかった避難キャンプに、
子どもたちの
笑顔がもどってくる。


ka23
23)洪水で家が倒れた
   集落も調査


これでは、
戦争が終わって
家に帰っても、

住む家も
家具も
家畜もいない。

ビニールシートを
家族に配って、

子どもたちも
大喜び!


ka24
24)いつもは、平和な場所なのに
なんでこんなものが
現れてくるの?


「剣を持つものは、剣で滅びる」
と聖書には、
書かれているのに。

戦争をつくって、
武器を
大量に売却して、

もうかる
人もいるけれど、

多くの子どもたちが、
死んでいく。



ka25
25)子どもたちが安心して

子どもたちが安心して、
幸せに
大人になっていける社会を
作るのが、

大人たちの
役割だと
思うのだけれど。

泣いている子に、
日本から届いた
ぬいぐるみをあげた。

立正佼成会から届いた
ゆめぽっけも、
後日渡した。


ka26
26)ミンダナオの雨は、
   半端ではない!


夕方は、
毎日のように、
集中豪雨が襲ってくる!


早くビニールシートを
かけてあげなくっちゃ!

雨の中を
全力で走りまわって、
支援活動をする

ミンダナオ子ども図書館の
奨学生の若者たち。


ka27
27)それでも子どもたちは、
   生きる力に満ちている


雨の中に飛びだして!
みんなで歌って、
踊って遊んで!

悲しみを吹きとばし!
落ちこんだ
暗い心を
洗い流そうと試みる。

でも、
それも最初のうちで、
避難生活が
長引くにしたがって
さらに落ちこんでゆき、
トラウマが心にのしかかる。


ka28
28)それでもやっぱり
   家族が大事


お父さんが
亡くなったり、
お母さんがいなくても、
お兄ちゃんのぼくや、

お姉ちゃんの
わたしたちが、
下の子のめんどうをみるの。


ka29
29)勝ち負けじゃなくって

愛と友情こそが、
生きる力だよね!

戦争なんか、

もう、
やめてほしい!

殺しあいなんか
していないで、

お父さんは、
わたしたちと

いっしょにいてて
欲しいの!


ka30
30)東南アジア最大の湿原
   リグアサン湿原


最初の頃は、
たくさんの
人食いワニがいるから、

ここだけは、
絶対に入らないようにと
言われていたけれど、

今は、
子どもたちの支援に
舟で入っている。

たしかに、
世界一おおきなワニは、
この湿原にいるはずだが、

危険で
調査がされていない。

しかし、
ここでいう
人食いワニとは、
ゲリラの事?

今は、
リグアサン湿原の中でも
舟で読み語りや
医療支援をしているけれど、

この湿地には、
5000世帯といわれる
漁民たちが、
貧しい生活をしている。

確かに貧しいけれど、
わたしたちと出会うと、
笑顔で手をふって
迎えてくれる!


ka31
31)戦争でかわいそうなのは
   子どもたち!


ミンダナオ子ども図書館は、
ひたすら
子どもたちの事だけを考えて、
行動している。

Non politic

政治に関与せず、

Non religious sect

宗教や
部族の違いは
尊重し認めあうけれど、

特定の宗派の下では
行動しない。

子どもへの愛
それだけで、活動する!


ka32
32)どんなに強い山のような
   信仰をもってしても


どんなに美しい
夢や希望
理想を抱いていても、

愛がなければ
無に等しいもの!


とくに、
子どもたちへの愛と

子どもたち同士の
友情こそが、
すべての信仰や希望に
勝るよね!


ka33
33)漁網の支援

数年おきに起こる
大きな戦争と、
毎年起こる
小さな戦闘リドー、

そして、
毎年
数回襲ってくる
洪水のために、

くり返し
避難民にならざるを得ない

漁民たち。

帰ってみると、
家は、
崩壊したり、

流されて
しまっていて、

漁網もなにも
無くなっている。

その貧困の解決の
一つとして
地域の住民たちと
話し合い、

避難生活後に、
漁網を
支援することにした。



ka34
34)両親がいない子の家を訪問

祖母のところで
面倒を見てもらっている、
下の子たちを
奨学生に採用!

祖母一人では、
とても養っていけずに、

長男が
学校にも行かず、
漁師になって
家族を養っていた。


ka35
35)すでに一年、戦争は続き

避難生活も
まだまだ続く

それでもがんばる
子どもたち!

くり返し、
くり返し通っては、

古着も届け、

ビニールシートも配り、


読み語りや、

医療も行った。

とにかく、
戦争は嫌だ!


ka36
36)破壊されたモスク

今回の戦争で

銃弾と砲弾、

そして、
ドローンによる空爆で、

破壊されたモスク!


以下の映像は、
その時の記録です

戦争と平和

映像を 見たい方は ここをクリック

平和構築と学校建築

提案し建てた4番目の小学校

映像を 見たい方は ここをクリック

これを書いている2018年は、
ドゥテルテ大統領の下で
連邦制国家としての独立が議会を通り
今後の和平に期待がもたれていますが、
分離派の動きもあり
ミンダナオ子ども図書館としては
現在は注意深く、様子見の状況です。



(以下は、2018年執筆)
J-Birdの名で日本も独自に、
国際監視団と協働して、
積極的に和平に貢献しました。


現地では、
高い評価を得ています。


ミンダナオ子ども図書館も、
時に要請を受けて
協働で和平構築を行い、


J-Birdの名で、
2018年までに
4棟の小学校を建てています。


池上彰のジャパンプロジェクト
世界の”命の現場”で
奮闘する日本人



パックンが来た

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子どもたちの日常や
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若者の友情:日記
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