子どもをすぐに病院に運ぶ |
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ka1 カバカン地域で 小規模戦闘が勃発 2000人の避難民への 救済支援を開始 北コタバト州のカバカンから カルメン市にまたがる地域は、 道らしい道も無く、 プランギ川を 舟でたよるしかない地域だ。 今回、この地域で リドーと呼ばれる戦闘が発生し、 両地域で、 2000人ほどの避難民が出た。 MILFとMNLFとの路線対立に、 土地の問題が、 絡まったものであるという以外 現地の詳しい者たちも、 口を濁して語りたがらない。 すでに長い間の、 かなり深い確執だという。 ka2 シートが 配られている 地域もあるが とりあえず、 市の福祉局(DSWD)を通して、 赤十字からのシートが 配られている地域もあるが、 新たに非難してきた家族も居て、 足りない状態! 早急にMCLでシートを買い、 避難民に提供したが、 これから各地の調査と共に、 本格的な活動を開始する。 このまま小規模で収まる事を 願うのみだが、 赤十字やユニセフ、UN(国連)が このような初期から動いているのは珍しく 逆に、今後の展開が気になる。 ka3 病気の子どもたちを チェック 健康状態は、良くない。 現在、のど、咳、 熱の出る風邪がはやっている事もあり、 また、環境の変化や水の悪さで、 腹痛や頭痛を 訴えるものが多かった。 投薬治療は、 福祉局専属の医師が行っているので、 メデカルアウトリッチは任せて、 むしろ、多少とも重く 病院での診察や治療、 入院を必要としている患者を ターゲットにすることにした。 MCLは、一人一人に 可能な限り 治療を施す主義にしている。 意外と多いのが、 下のような奇形だが、 なぜだろうか? ka4 さらに奥の集落でも 避難民発生 ビニールシートの 支援を開始 ビニールシートを購入して、 次々に切断していく。 切断方法も慣れたものだ。 茅野から訪問してこられた エプソンの社員湯沢さんも、 救済活動に参加。 思いもかけない体験になった。 シートを必要としている人に、 「シートの支援をしましょう」と言うと、 「いつ、シート持って、戻ってくるの???」 「今すぐです、今日の午後はどうですか?」 「えー、驚き! たいていの支援団体は、 話だけで戻ってこないよ。 写真だけ撮ってね・・・!」 こちらは、廃校になった小学校に 避難している家族たち。 汚れたコンクリートに寝ているので シートの上で寝られるようにした。 ka5 子どもをすぐに 病院に運ぶ ユニセフの車に出会った。 訪問者と仕事内容と、 分担の打ち合わせ。 ユニセフは、 避難民教育のみの活動 であることがわかり、 MCLは、 困窮している医療と、 ビニールシートを その日のうちに実行。 後日、 避難民の子供たちの トラウマ解消のために、 読み語りと炊き出しを 行うことに決定した。 本当は、 日々食べる米の支援が 最も必要で、 期待されているのだが、 MCLでは、 子どものための炊き出しが限度で、 ユニセフにも 米の支援をお願いしたが、 最近流行の トラウマ解消の心理的カウンセリング 教育支援だけだった。 ka6 街の医師の元へ 運び検査 投薬だけでは、 どうにもならない子たちを、 街の医師の元へ運び 検査。 入院や手術の必要な子は、 改めて日にちを指定し、 付き添いの家族を加えて 迎えに行き、 キダパワンの病院に 入院させる事にした。 また、時期を見て 読み聞かせ活動も、 奨学生たちと行い、 心のケアにもつとめていく予定だ。 ka7 別の地域にも 避難民が出ている 支援活動には、 カバカンに下宿して大学に通っている、 イスラム教徒の奨学生たちも参加し、 手伝って協力してくれた。 現地を良く知っているし、 現地語も話す、強い味方だ。 今回は、 カバカンの上流地帯だが、 別の地域にも 避難民が出ている。 今後、 カルメンサイドも含めて調査し、 救済支援を 実行して行かなければならない。 ka8 MCLでは、 子どもに限定した 炊き出しをする 安易に米を渡してしまうと、 売りさばいたり、 横領で無くなったりして、 結果的に、 子どもたちの口に入らないことも 多いことが分かって、 直接、米は渡さず、 MCLの子供たちが、 避難民の子たちのために 炊き出しをして、 直接子どもたちに 食べさせることにした! 週3回、3週間、 時機を見て場所も変えつつ 炊き出しを行っていく。 ka9 病気の子供が、 増えてくる 避難生活が長くなると 食べるものもなくなり、 栄養失調になって、 病気の子供が、 増えてくる。 避難生活が終わるまで、 くりかえしくりかえし 通いながら、 状況にあわせて 最も必要としていることを見抜き、 判断して、 至急実行に移す。 ka10 そこで活躍するのが、 ミンダナオ子ども図書館 の奨学生たち! 自分も戦争孤児だったので、 何をしてあげたら一番良いか、 良く知っている! 支援が終わって一息 わたしたちも、食べようね。 みんなで作ったイスラムの伝統料理。 鶏肉とお米を バナナの葉っぱで包んだピナクタク! おいしいよ! 物資支援だけではなく、 親がいない子、 殺された子をしらべて、 本人の希望で奨学生に採用して、 大学にまで行かせてあげるのが、 MCLのスカラシップです。 こうしたなかから、 平和を創る子たちが育つ! ka11 避難民の累計 世界一が ミンダナオ 戦争が拡大し、 毎日のように増えてくる 避難民たち! 戦争が、 3年おきに繰り返されて40年! リドー(地域紛争)も含むと、 毎年のように戦争が・・・。 現地でお会いした国連UNの方曰く。 避難民の累計が世界一が、 ミンダナオなんですよ! ka12 避難生活が始まって まず必要なのは、 ビニールシート! これで、 寝る場所をつくれるわ。 どこで寝ようかしら・・・。 同時に、古着も渡した。 着るものも 家においたままなの。 だから、着がえの服もなかったの。 ka13 親が殺されていない、 二人の姉妹 ミンダナオ子ども図書館の奨学生になって MCLに住むことになった。 (2018年、左の子は大学生に、 右の妹は高校生に) この子は、 上の姉妹のお兄ちゃん この子も奨学生に。 この子も 奨学生になりました。 ka14 奨学生たちが 中心になって 避難民の子供たちに 読み語り ぼくたち、 こんなところに寝ているの。 これでは、 雨が降ったらびしょぬれだねえ。 土の上に 寝なければならないの。 でも、子どもたちは まだ元気に遊ぶ。 さっそく、シートを配った! 日本の皆さん ビニールシートをありがとう! これで子どもたちと 安心して寝られます! ka15 ビニールシートは、 まだまだ足りない 明日もまた、 届けなくっちゃ! 支援は、何か月も、 時には、 数年続くこともある。 屋根のある場所に 避難できた人々も、 冷たいコンクリートの上で 寝なくてはならないので、 ビニールシートを支援した。 スタッフや奨学生たちと 必ず現場を見て、 避難している人たちの意見を 耳にしてから、 何をするべきかを検討する。 ka16 何よりも つらいのが病気 お金もないし、 薬一つ買えないし・・・ 奇形が非常に多いのは、 空爆による劣化ウランの せいではないかと、 耳にした。 ka17 ふつうのNGOでは 入れない 湿原地帯の集落にも 足を運んで現状調査 現地の人々が、 すでに、ミンダナオ子ども図書館を 知っていて守ってくれる。 国軍や海外の軍は、 危険では入れない地域だけれど。 お互いに理解し、 信頼し合える関係を 普段から構築していくのは大切だ! MCLは、小さなNGOで、 大きなことは 出来ないけれど、 ただひたすら、 子どもたちの事を考えて 出来る限りのことをしていく。 湿原の中に取り残された 家族のことが心配で、 調査にのりだした。 戦闘で、 学校は閉鎖。 戦闘を恐れて、 家族で町の周辺へ 避難する人々! 湿地にも強い 水牛が唯一の助け舟。 ka18 戦争避難は、 とりわけ老人と、 子どもたちにとって つらい日々の始まり! 湿原の中の集落に、 まだ、 避難できずにいる 家族を見つけた。 危険で、外国人は入れないと いわれている場所だけれど、 現地の人々と行動する。 町に避難した後に 取り残された家は、 風水で腐りガタガタだった。 湿原での唯一の 交通手段は小さな舟。 湿原の奥から 逃れてきた家族にも、 ビニールシートを渡した。 放置された家を 時には洪水が襲う。 |
ka19 毎日のように、 あふれてくる 避難民たち 家畜や家財道具を 置き去りにしたまま。 帰ってみると、 すべて失われている場合も多い。 水牛の背に、 なけなしの衣服や食器をつんで、 避難場所に、 向かうひとびと! ka20 家族は協力して 困難を乗りこえる 毎年のように起こる戦闘でも、 家族は協力して、 困難を 乗り越えようとする。 ミンダナオ子ども図書館の役員で カトリック教会と市の福祉局DSWDの ソーシャルワーカーのグレイスさん。 イスラムの婦人たちとつながり 信頼も厚く、 時には神父さんといっしょに 爆弾の落ちる中を イスラムの子どもたちの救済に走る。 私たちも、 現地出身のイスラム教徒の ミンダナオ子ども図書館の奨学生たちと、 協力し合って 救済支援に駆けまわる。 ka21 また戦争! もう、ぼくたち どうしたらいいのかわからない! こんな、ヤシの葉のしたで、 もう何日も過ごしているんだ・・・! 戦争のときに妊娠していた子に 下の子のような奇形が多い。 米軍のドローン空爆で、 劣化ウランが使われた? 下は、 ミンダナオ子ども図書館で 治療した子どもたち! 治療の後に、 この子たちは、 ミンダナオ子ども図書館の 奨学生になった! ka22 MCLの 子どもたちによる 絵本の読み語り a おおきなカブの劇もするよ。 ミンダナオには、カブがないから、 おおきなカサバイモで サルもネズミも出てくるよ。 支援物資を 最後にくばって、 悲しかった避難キャンプに、 子どもたちの笑顔がもどってくる。 ka23 洪水で家が倒れた 集落も調査 これでは、 戦争が終わって家に帰っても、 住む家も家具も 家畜もいない。 ビニールシートを 家族に配って、 子どもたちも 大喜び! ka24 いつもは、 平和な場所なのに なんで こんなものが 現れてくるの? 「剣を持つものは、剣で滅びる」 と聖書には、書かれているのに。 戦争をつくって、 武器を大量に売却して、 もうかる人もいるけれど、 多くの子どもたちが、 死んでいく。 ka25 子どもたちが 安心して 子どもたちが安心して、 幸せに大人になっていける社会を 作るのが、 大人たちの役割だと 思うのだけれど。 泣いている子に、 日本から届いた ぬいぐるみをあげた。 立正佼成から届いた ゆめぽっけも、後日渡した。 ka26 ミンダナオの雨は、 半端ではない!!! 夕方は、 毎日のように、 集中豪雨が襲ってくる! 早くビニールシートを かけてあげなくっちゃ! a 雨の中を 全力で走りまわって、 支援活動をする ミンダナオ子ども図書館の 奨学生の若者たち。 ka27 それでも、 子どもたちは、 生きる力に 満ちている 雨の中に飛びだして! みんなで歌って、 踊って遊んで! 悲しみを吹きとばし! 落ちこんだ暗い心を 洗い流そうと試みる。 でも、 それも最初のうちで、 避難生活が長引くにしたがって さらに落ちこんでゆき、 トラウマが心にのしかかる。 ka28 それでもやっぱり 家族が大事 お父さんが亡くなったり、 お母さんがいなくても、 お兄ちゃんのぼくや、 お姉ちゃんのわたしたちが、 下の子のめんどうをみるの。 ka29 勝ち負けじゃ なくって 友情と愛こそが、 生きる力だよね! 戦争なんか、 もう、やめてほしい! 殺しあいなんか していないで、 お父さんは、 わたしたちと いっしょにいてて欲しいの! ka30 東南アジア最大の 湿原と言われている リグアサン湿原 最初の頃は、 たくさんの人食いワニがいるから、 ここだけは、 絶対に入らないようにと 言われていたけれど、 今は、 子どもたちの支援に 舟で入っている。 たしかに、 世界一おおきなワニは、 この湿原にいるはずだが、 危険で調査がされていない。 しかし、 ここでいう人食いワニとは、 ゲリラの事? 今は、リグアサン湿原の中でも 舟で読み語りや 医療支援をしているけれど、 この湿地には、 5000世帯といわれる漁民たちが、 貧しい生活をしている。 確かに貧しいけれど、 わたしたちと出会うと、 笑顔で手をふって 迎えてくれる! ka31 戦争で かわいそうなのは 子どもたち ミンダナオ子ども図書館は、 ひたすら 子どもたちの事だけを考えて、 行動している。 Non politic Non religious sect 政治に関与せず、 宗教や部族の違いは 尊重し認めあうけれど、 特定の宗派の下では 行動しない。 子どもへの愛 それだけで、活動する! ka32 どんなに強い 山のような 信仰をもってしても どんなに美しい 夢や希望 理想を抱いていても、 愛がなければ 無に等しいもの! 愛 とくに、子どもたちへの愛と 子どもたち同士の友情こそが、 すべての信仰や希望に 勝るよね! ka33 漁網の支援 数年おきに起こる大きな戦争と、 毎年起こる小さな戦闘リドー、 そして、 毎年数回襲ってくる 洪水のために、 くり返し 避難民にならざるを得ない 漁民たち。 帰ってみると、 家は、崩壊したり、 流されてしまっていて、 漁網もなにも 無くなっている。 その貧困の解決の一つとして 地域の住民たちと話し合い、 避難生活後に、 漁網を支援することにした。 ka34 両親がいない子の 家を訪問。 祖母のところで 面倒を見てもらっている、 下の子たちを奨学生に採用! 祖母一人では、 とても養っていけずに、 長男が学校にも行かず、 漁師になって家族を養っていた。 ka35 すでに一年 戦争は続き 避難生活も まだまだ続く それでもがんばる 子どもたち! くり返し、 くり返し通っては、 古着も届け、 ビニールシートも配り、 読み語りや、 医療も行った。 とにかく、 戦争は嫌だ! ka36 破壊されたモスク 今回の戦争で 銃弾と砲弾、 そして、 ドローンによる空爆で、 破壊されたモスク!
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