スタジオが完成した


森田富二夫さま、和佐美佐子さま、楠見尚己さま、阪本ゆきゑさま、
安達正子さま、能登美津子さま、
心から感謝いたします!



すでに、松居陽によって、
マノボ族の伝統音楽やドキュメンタリー映画の作成が始まっています。
今後、このスタジオの果たす、文化的、創造的役割は、
未来に向かって大きく展開していくでしょう。
是非いらしてください。


  
 無題 3  松居陽

聞こえるのは、波の音、風の音、ココヤシの音。
イヤホンはあっても、音楽を聴く気にはならない。
生と死の詰まった、潮のにおい。
砂が足をくすぐり、塩が肌にべたつく。
実体のない波も、銀河へ続く水平線も、目を据わらせてはくれない。
宇宙という意識に溺れたひと時。

 夢みたい。と、人は現実に目覚めたときに言うのだ、とお父さんは言う。
概念上の世界を現実だと思い込むと、自然界を夢のように感じるのだと。
 人声が静まり返れば、宇宙が無言で語りかけてくる。
人と自然の間に境目はないはずなのに、僕も感じる、夢みたいだと。
 後何時間見させてくれるだろう。

もうすぐ夜が明けて、人が起き出す。地位、財産、業績、またこの太りすぎたシステムが、
ますます重い足を引きずって、ぎくしゃく走り始める。
空気を吸いつくし、水を飲みつくし、大地を踏みつくすまで。
それとも、奇跡が起こって、みな名も言葉も忘れて目を覚ますかも。
こんな夜は、そう星に願う。

 朝が来れば、僕らは新たな目で互いを見つめあい、
そこに表現しきれない愛を感じるだろう。
 言葉が出ないもんだから、みんないっせいに笑い出し、
抱き合い、声高らかに浜辺へ駆け出して、
赤ん坊のようにピンクの水平線に見とれるだろう。
 泣き出す者もいるかもしれない。次々と海に飛び込んで、
水が肌を撫でる快感にうめき、身をよじらせるだろう。
 でも、僕らがしないことがある。それは、それを海と呼ぶこと。それを美しいと呼ぶこと。
 それを僕らと呼ぶこと。

もう、誰の振りもしなくていいんだ。
もう、上にも、下にも、右にも、左にも、中にも、外にも立たなくていいんだ。
人間くさい、裸、生きている、一緒に、生々しく。

 自然体を恥じることはない。
 体で感じる情熱を、好んで否定することはない。
 死が自制心からの開放なら、今罪深い本性をさらけ出して、生きながらの死を祝おう。
 どうせ、いつか気づきざるを得ないことだ。心は変えられても、血は変えられない。

知能が平等を望んでも、本能は支配したがり、されたがる。
頭は、体を指示するのではなく、体に耳を傾け、
その声を忠実に表現するために生まれてきたのではないだろうか。

 沖に、小船の光がちらつく。漁夫が、網を引き上げているようだ。
 フィリピンの海や山に生きる、たくましい人々を見ると、
どこかやるせない無力感に打たれる。
 僕は、所詮今経済と呼ばれているシステムに取り入って、姑息に生きている人間だ。
容赦ない自然界に生かされる術など、ほとんど持ち合わせていない。
 それだけに僕らは心の奥に不安を抱き続け、それだけに彼らは自由なのかもしれない。
何もかもをなくしても、自然の情けに命を許されるのだ。
 おなかがすけば、魚を捕り、調理する法を、人は受け継いできた。
病気にかかれば、治療する方法も。

そうか、言葉はやっぱり必要なんだ。じゃあ、何でこんなに嫌気が差すんだろう。
小うるさい人間のドラマに、空っぽの言葉に。
今なら、永久保証、お買い得、愛!
言霊の嘆きが聞こえるようだ。
問題は、言葉が表すはずの本質が見失われているからかもしれない。
情報は増えても、その根源がいつにも増してあやふやになってきている。

 体内に残った全ての声を、海にぶちまけたい。
 波よ、さらっていってくれ!
 この他愛もないおしゃべりを!















  


ミンダナオ子ども図書館支援方法
上をクリックしてください



マノボの村に読み語りに行った 



マノボの村グマイ
キダパワン司教区のピーター神父など
イタリアのミラノミッション会の努力で
近くまで来ている
プランテーション化から守られ
村人たちが自力で生活を作っている。
マノボ族と移民系クリスチャンの
ビサヤやイロンゴ族が
共存している。

MCLにスカラシップで住んでいる
子たちもいるが、司教区に敬意を表し
一歩引く形で関わってきた。
しかし、カトリック教会にも
いろいろな動きがあるらしく
私は詳しくない、ただの一信者だが
司教も代わり、ピーター神父は
別の地域に移動した。

そんなこんなで
村人たちも寂しくなり
逆にMCLで可能なことを始めた村だ。 
 

途中でエルフがダウンした 
グマイの保育所も元気だ。
保育所の前に、小さな家が並んでいるが
犬小屋ではなくって
先生が子供たちと作った家。
家造りのプロジェクトだそうだ。
途中で、立正佼正会が寄贈してくださった
エルフが、タイヤが滑って動かなくなった。
慣れているので、みんなで協力!
お金の余裕が出来たら
タイヤを替えて、
車高を上げなければならない
予算がなかなか取れない・・・

今回は、マノボの衣装で
読み聞かせをした。
私も、酋長なのでマノボの衣装で参加。
なかなか華やかで、良かった。
下の写真では、
私が編集した、スリランカの絵本と
父が編集した、三びきの山羊のがらがらどん
が読まれている。

日本の絵本は、文字がわからないので
駄目だと思っていたが、
こっちの子供たちの想像力は
自由な翼で力強く、どこでも羽ばたくので
自分でお話を作ってしまうし
私が一度読んだだけで、
覚えて語っていく。
   
 

そんなわけで、皆さん
日本語の古くなった絵本も
どんどん送ってください!

ミンダナオ子ども図書館支援方法
上をクリックしてください
 
   
 
 

わたしたちは、この大きな木を、トトロの木と呼んでいる 
 
毎回出会う、上の子の手術を
したいのだが、
ダバオの医者は、怖がって
手術をしたがらない。
脳に近いからだが
海外の医師団で
手術支援が出来ないだろうか?

日本からの古着を渡した 
 

ミンダナオ子ども図書館支援方法
上をクリックしてください



現地ブアラン集落の要請で
MCLが日本政府に要請し

平和構築に大きな貢献をした、
ブアランの小学校に
地震による亀裂が入っているのが
確認された
 
朝日新聞に掲載

 



酋長アオコイ マオンガゴンに
マノボ族協会から
貢献賞が贈られた! 


 
 
キダパワンのマノボ協会から、酋長アオコイ マオンガゴンに、貢献賞が贈られた。
マノボの酋長の役割は

1.孤児たち、または親が離れていってしまった子供たち、片親の子供たちなどの世話をすること
2,父親が死んだり、寡婦、母子家庭の家族のめんどうを見ること
3,そうした子供たちを教育し、学校に行かせたりしてめんどうを見ること
4,村の中に諍いがあったりすると仲裁すること
5,他の集落や部族との争いや戦闘を、話し合いと祈りで解決すること
6,病気、不幸、諍い、戦争は、悪霊のしわざなので、白いニワトリを捧げて悪霊を追い払い、善霊を招くこと


私の酋長名 アオコイ マオンガゴンは、心から人を助ける 真の友 と言う意味らしい


もちろん私は
酋長になりたかったわけでも
リーダーになりたかったわけでも
応募したわけでもない。
ただ、マノボの人々が見ていて
私のやっていることが
酋長がやることだから
私に酋長の洗礼を授けてくれた。
そのとき言われたことは、
「これで、あなたは、フィリピンの全ての
部族から、酋長として認められ
それなりの敬意を受けるだろう。
同時に、どのような先住民の村に行っても
酋長であることを名乗り
その名を言えば、先方は心から迎え
安全も保証される。

 
  


ミンダナオ子ども図書館支援方法
上をクリックしてください 
  
 
実際、先日、始めてビラーアン族の所に
行ったときに、
しばらくたってから、先方の酋長に
自分がマノボの酋長の洗礼を受けたこと
そして、その名前を語ると
その意味を理解したとたんに
顔色が変わり、
明るくおだやかに、私の手を取ってくれた
 
 
 





戦闘が勃発し、避難民が出ている! 
8月9日

7月8日のサイトで以下のように書いた。
「 ミンダナオの情勢は、表向きはMILFとフィリピン政府のピーストークが
進んでいる格好になっているが、
私自身の所見では、非常に良くなく悲観的だ。
MILF軍もフィリピン国軍も、すでに戦闘準備に入っている。
7月19日あたりから、ラマダンに入り、地域的な戦闘や爆弾事件、誘拐事件が頻発し、
戦争への気分が、意図的に高められて、おそらく8月のラマダン明け19日あたりから、
リグアサン湿原などを舞台にして、イスラム軍が反撃を開始するというのが、
過去の筋書きだが、今回も、ほぼ同様の筋書き通りに、事が進んでいるように見える。
ある意味では、さらに大規模に、MILFがいうように、最終戦に突入するのかもしれない。」

あれから約一ヶ月弱、想像したとおりの展開で戦争が勃発しはじめた。
http://www.philstar.com/nation/article.aspx
http://www.tempo.com.ph/2012/kato-group-attacks-military-posts/

現在、戦闘を起こしているのは、
政府と和平交渉をしている
MILFモロ解放戦線ではなく、
Bangsamoro Islamic Freedom Movement
略称BIFMと呼ばれる、分離過激派。
MILF側は、直ちに会議を開き
今回の戦闘には、関与していないこと
平和交渉における政府の回答を待つこと
を確認した。
しかし、政府の回答しだいでは
MILFも含めた全面的な戦争に
発展するだろう。



MILFも交えた本格的な戦争が起こる
としたら、ラマダン明けで、今月の後半だ。
現地では、非常に悲観的で
2008年は、平和交渉を再開することで
終始したが、MILF側は今回の戦闘を
ミンダナオ全域を視野に入れた最終戦と
定義している。

2008年のときには、約80万の避難民が
出たが、わたしの感じでは、2000年
2002年のテロリスト掃討作戦などの時より
まだ悲惨さが少なかった。
悲惨さの度合いは、空爆なども含む
戦闘の激しさと同時に、
避難民生活が長期化するか否かに
かかっている。
2008年は、場所によっても異なるが
6ヶ月から8ヶ月ぐらい。
しかし、2002年の時には、
長くて一年半から2年近く
避難民状態で過ごした。
そのときの子どもたちが、
笑顔どころか、表情がないのを見て
胸が痛み、それをきっかけに
ミンダナオ子ども図書館を始めたことは
度々、他誌でも書いてきた。

MILF側は、ミンダナオの独立自治を
要求しているし、リグアサン湿原の天然ガス
と石油をめぐる利権の交渉も
合意にいたっていない。
MILF側は、今回の戦争を、
最終戦と位置づけているが、
場合によっては2002年以上に
ミンダナオのかなりの範囲に
拡大する可能性があるかもしれない。
過去の経過を見ているせいか、
ピーストークはあくまでも
表向きのパフォーマンスであって、
現実的には、戦争を視野に入れて
全てが進んでいるように見える。



ダバオからコタバトに至る道路も、
未だかつて見ないほどの大規模補修と
コンクリート化が完了しつつある。
小さな誘拐事件や殺害なども
頻発しつつあるし、イスラム地域以外の
先住民族地域にも、
NPA掃討作戦と称して覆面をかぶった
不気味な男たちが入り
ミンダナオ子ども図書館の奨学生も
恐ろしくて避難したりしている。

山でも、NPAを対象にした小規模な戦闘も
起こり、村の人々の顔も緊張気味実だ。
軍の動きも活発だし、
国際NGOも集まりはじめた。
これら、典型的な戦争の前触れが
至る所に見いだされる。

 

いつも支援ばかりお願いしているようで
心苦しいのですが、子どもたちのために
避難民救済支援をお願いします!
まずは雨よけのシートが
緊急支援で必要です。
1ロール100メールが1万円で、
5メートル単位で、20家族を助けられます。
緊急支援と書いて、以下に振り込んで
いただければ幸いです。


郵便振替口座番号:
00100 0 18057
口座名:ミンダナオ子ども図書館

今回の戦闘は、規模が拡大する
可能性が高く、
今後も避難民が激増していく
可能性があります。
まずは、ビニールシートのストックをし
避難民状態が継続するにしたがって
炊き出し支援や医療支援を
状況に合わせて行っていきます。

支援申し込み

何度となくくり返される戦闘に
うんざりさせられますが、
子どもたちのためにも、
負けられません。


 


戦闘を恐れて逃げてきた人々

このような状況で雨がふればずぶ濡れになる
雨を避けるためのシートを買う経済的な余裕もない 

自分たちで椰子の葉を編み、米袋を切って壁に貼り付けるのがせいぜいだ。 

中には、バナナの葉を屋根にしている人もいるが
地面に敷くためのシートもない状態 
 

子どもたち自身も頑張って、自分たちの寝るための寝床を作る 
 

小さな子たちも沢山いる。
この様なところで雨に打たれたら・・・ 

まだ二晩目だけれども
バナナの葉のうえで寝ている子たちも多い。
表情は、まだ明るいが
この状態が長引くにしたがって
重い雰囲気がキャンプを包んでいく。
この様な状態で、半年、時には
一年半も生活していくことが
どのよう精神的なトラウマを生んでいくか
想像しただけでも悲しい。
しかも、一回だけならまだしも
30年間、およそ3から5年に一度
この様な経験をして大人になっていくのだ。
国連の調べでは、避難民の累計が
一番多いのがミンダナオだ。


避難民になっても
頑張って勉強する子どもたち
避難民になっている子たちの中には
ミンダナオ子ども図書館の
奨学生たちも多く含まれている



時期を見て、
トラウマを解消するための
読み聞かせ支援
炊き出しや医療
古着の支援を計画している

避難民は、数カ所に避難 




学校に避難した子どもたち
この学校には、
MCLの奨学生たちも多くいる
今回は、山側での戦闘で避難民が出た。
戦闘は、恐らく初期的なもので
MILF自体が参戦していないが
ラマダン期間中に初期的な戦闘が
各地で起こり、その後、ラマダン明けに
ミンダナオの広域に広がり
半年から一年、 長いときには
2年近く避難民生活を強いられるのが
いつものパターンだ。
今回は、8月の20日前後がラマダン明け。
MILFと政府との平和交渉も
今ひとつ進展がないなか、
大きな戦争の勃発を予感させる。



ミンダナオ子ども図書館は、
くり返しご説明しているように
特定の宗教のもとでは、行動しないし、
政治には関与しない団体だ。
Non Politic & Non Religious Sect
政府を否定することも、おもねる事もしない
さまざまな宗教や宗派の方々や団体と
良い企画であれば協力し合うが、
特定の宗教団体の下での、行動はしない。
「子どもたちへの愛」が基本原則だから
そこに困窮している子どもたちがいれば
イスラム教徒であれクリスチャンであれ
先住民族であれ仏教徒であれ
神道信徒であれ無宗教であれ
出来るだけの事はする!

奨学生たちのなかには、イスラム教徒も
クリスチャンも先住民族もいるし
スタッフには、仏教に心を寄せる者もいる。
ボードメンバーには、イスラム教徒、
先住民族、プロテスタントの牧師、
カトリックの信者、無宗教とさまざま。
しかし、いったん事が起これば
子どもたちのために活動する。
現地とのおつきあいも
スカラシップや医療を通して
すでに10年以上関わり続けているので
信頼もしてくださる。
信仰、希望、愛
自由、平等、博愛
全て大切だが、愛や博愛が無ければ
信仰も希望も自由も平等も無に等しい
と、ここで活動していてつくづく思う。

『信仰!信仰!』と叫びながら
武器を持って殺し合うところに
希望はあるのだろうか?
『自由!自由!』と叫びながら
貧富の格差を拡大させつつ儲けるところに
平等はあるのだろうか?
『希望』や『平等』をかかげても
愛がなければ無に等しい。

だれよりも人を愛し、
また愛を必要としているのは
子どもたちとお年寄りだろう。
いくら経済的に豊かでも
多くの子どもや若者たちが
自殺したりイジメをしたりする社会
お年寄りが孤独に暮らし、
一人死んでいく社会に
愛や博愛があるのだろうか?
希望や平等があるのだろうか?
大きな意味での愛
『神の愛』を確信するからこそ
人々は、希望を持ち
平等に向かって努力し、分かち合い
その結果、愛を基盤にした信仰を持ち
争いや戦争をすることなく
真の心の自由を得ることが出来るのでは
ないだろうか。



子どものころ、福音館書店で
父や祖父が、聖書カルタを発行していた。
聖句をカルタにしたものだ。
言葉の力というのもは、本当にすごい!
そのなかの語句が、未だに心に浮かんでくる
「野の花は、どうして育つか」とか
「放蕩息子が、帰ってきたよ」とか
「寝たままつり下ろされた、痛風の病人」とか
五,六歳のころにもかかわらず、
聖書からの、いろいろな言葉が、
今も声となって聞こえてくる。
そのなかに、こんな言葉があった。
「剣を持つ者は、剣で滅びる」



剣を持とうとした弟子に
イエスが言った言葉だ。
子どもの時のカルタの言葉が
その後も重く蘇り
特に思春期のころに考え続けた。
自分が、もしくは身近にいる愛する者が
何者かに殺されそうになっているとき
そこに武器があったら、
守るために、それを取るべきだろうか・・・
イエスは、武器を持つな、武器を取るな
武器を使うなと諭している!
イエス自身は、自ら殺されても
武器を取らず、人を恨まず、
愛を持ち続けて、十字架に向かった。
そして、張りつけになって死んだ。
殺すことを否定して、殺されることを選んだ。

確か十七歳の時、
結論を出したのを覚えている。
「決して武器は持つまい、
殺すことよりも、殺されることを選ぼう」
とりたてて、悩んでいたわけでもなく
決心した場所の事も覚えている。
何の変哲もない昼下がり、
高校帰りに、実家のある
井の頭線の富士見ヶ丘駅の改札を出て
踏切をわたる前の銀行の前で・・・
平凡な昼下がるのお日様がまぶしかった。

 
 
避難民救済支援をお願いします!
まずは雨よけのシートが
緊急支援で必要です。
1ロール100メールが1万円で、
5メートル単位で、20家族を助けられます。
緊急支援と書いて、以下に振り込んで
いただければ幸いです。


郵便振替口座番号:
00100 0 18057
口座名:ミンダナオ子ども図書館

今回の戦闘は、規模が拡大する
可能性が高く、
今後も避難民が激増していく
可能性があります。
まずは、ビニールシートのストックをし
避難民状態が継続するにしたがって
炊き出し支援や医療支援を
状況に合わせて行っていきます。


 支援申し込み
 
 
 
 

ここで活動をしていると、常に死を意識する。スタッフには、幾度も話してある。
「誘拐を目的に囲まれても、決して抵抗するな。僕をおいてはやく逃げよ。目的は、僕なのだから。
僕は彼らといっしょに行く。決して、身代金を払うな。」
そのたびに、浮かんでくる言葉。「剣を持つ者は、剣で滅びる」
殺すことよりも、殺されることを選ぼう。 
武器を買うな。武器を持つな。武器を使うな。
愛に生きよ、イエスのように。



早急にビニールシートを切って、
救済支援を開始 


こうした子どもたちの姿は、本当に美しいと思う。
こうした子たちのために、戦争のない平和な社会、貧困のない平等な社会
そして、根底に愛のある社会を作りたいと心底思う。

 



翌日には、シートを届ける
支援活動をしているのは、MCLだけ! 

戦闘は、まだ大規模に拡大していないだけに、国際的なNGOだけでなく
地元の行政も、具体的な動きはない。
IMT国際停戦監視団なども、現地調査はしているが、
恐らくより避難民が多く出ている、ダトゥピアン側で活動をしているのだろう。
 
 
避難民救済支援をお願いします!
まずは雨よけのシートが
緊急支援で必要です。
1ロール100メールが1万円で、
5メートル単位で、20家族を助けられます。
緊急支援と書いて、以下に振り込んで
いただければ幸いです。


郵便振替口座番号:
00100 0 18057
口座名:ミンダナオ子ども図書館

今回の戦闘は、規模が拡大する
可能性が高く、
今後も避難民が激増していく
可能性があります。
まずは、ビニールシートのストックをし
避難民状態が継続するにしたがって
炊き出し支援や医療支援を
状況に合わせて行っていきます。

 


外で放置されていた人々にとって
こうした出会いがどんなにか
心の慰めになるか・・・
たとえ数日の出会いであったとしても。
  
  今回は、100世帯に配り終えたけれども、まだ圧倒的にたりない。
緊急支援予算をもっていないだけに、
また、多くの親のいない子たちを630名も奨学生で抱えており
そのなかの123名と共に生活しているゆえに、
自分たちの食べ物の確保だけでも厳しいのだが・・・


私もスタッフといっしょに・・・
自分の写真は苦手だが、
「スタッフに写真撮らせて松居さん、
文章だけ書いているんじゃないの?」
と言われてから・・・

 


しかし、避難民の中にはMCLの奨学生たちもおり
とても、雨に打たれるまま放っておけない
神に祈るしかない。
とりあえず家から持ち出した
食べ物があるが、
何日持つか?
米の支援の要望が出ているが
とてもそこまでは対応できない 小さなNGOの限界を感じる悲しさ
でも、可能な限りは努力したい。
避難民救済支援をお願いします!
まずは雨よけのシートが
緊急支援で必要です。
1ロール100メールが1万円で、
5メートル単位で、20家族を助けられます。
緊急支援と書いて、以下に振り込んで
いただければ幸いです。


郵便振替口座番号:
00100 0 18057
口座名:ミンダナオ子ども図書館

今回の戦闘は、規模が拡大する
可能性が高く、
今後も避難民が激増していく
可能性があります。
まずは、ビニールシートのストックをし
避難民状態が継続するにしたがって
炊き出し支援や医療支援を
状況に合わせて行っていきます。
 




パンダノン村と
ウオーターフォールの子たちに
茅野市の北部中学と
小樽ワールドフレンズから送られた
バッグと靴を届けた



車に乗っているのは
すべて、ミンダナオ子ども図書館の
子どもたち。
土曜、日曜日には、
こうしたボランティアに
積極的に参加する。
自分たちも極貧で
しかも、孤児や片親の子たちだけに
いろいろな思いを感じるようだ。



イスラムの子もクリスチャンの子も
先住民の子たちも
それそれ異なった地域や村で
読み聞かせをしたり
鞄や衣服や靴を届けたり。
今回は、茅野市の北部中学の子たちから
送られてきたバッグや靴を中心に配った。
(多くの方々から送られてくるので
全てをサイトで紹介できずに残念です)



日本製のカバンや靴は、丈夫で長持ちし
こちらのはすぐに壊れるので
地元の子どもたちには大喜び。
ランドセルも好評です。



小樽ワールドフレンズから送られた靴!
http://otaruwf.web.fc2.com/rireki.html

 


茅野市
北部中学校のみなさん、
小樽ワールドフレンズ
のみなさん、
ありがとう!


いつかいらしてくださいね

小樽ワールドフレンズ
http://otaruwf.web.fc2.com/rireki.html
  

ウオーターフォールの子どもたち。
この村の状況は、良くない。
収入が無い故に、わずかばかりの土地を
手放したり、多くの家族が
サトウキビ刈りの労働に行く。
家族で行くと、子どもたちも働かされ
学校が2ヶ月以上停止する。
この写真のなかにも、多くのMCLの
スカラシップの子たちがいる。
小学生が多いが、(上の子たちもその一人で
父親がいない)チャイルドレイバーの結果
ストップする子が後を絶たない。
保護するためには、MCLに住むしかないが
100名を超えていっぱいだ。

     


丹原美保さんが、
協力者と共に寄贈された
二つの保育所の開所式 

 バト村の保育所

本当は、イスラム地域のカバサランに
保育所を建設し、そこで開所式をする
予定だったが、戦闘で危険で近づけず
訪問予定の一週間前に
次期候補のバト村に変更した。
そんな理由で、建設途中での
開所式になってしまった。



カバサランの方は、現在さらに戦闘が
激しくなりつつあり、建設も止まったまま。
隣の集落のバロンギスは、宮崎さまからの
寄贈で、すでに完成しているのだが
こちらも危険で近づけず、開所式が
延期になっている。
今後さらに戦闘が激しくなり
本格的な戦争になると言われているが、
空爆などで、破壊されたら
作り直さなければならない。
それでも、こうした建設の過程で
地元の人々と心を通わせているので
たとえ戦闘になっても
救済の時に、役立つことは間違いない。
本当に、戦争は嫌だ。
子どもたちが可愛そうだ。 
 


こちらはロカトン村の保育所
ここに住んでいるのは、バゴボ族がほとんど
本来は、この上の山の斜面で
山岳農業を営み、集落を作っていたが
地滑りで村が崩壊し、ここに避難して
避難民集落を作っていた。
それを市が気遣って
市長の指示で、ここに新しい集落が出来た。



今回は、わざわざ市長も出席された
気さくで庶民的な市長だ。


愛子さん、二度目の訪問 

愛子さん、二度目の訪問
下は、我が子のようなアンジェリカちゃん
山の集落、マロゴンからさらに
道無き道を実に一時間も登ったところの
一軒家に、アンジェリカちゃんは住んでいる。
今回は、ミンダナオ子ども図書館に招待し
デパートで洋服も買ってあげた。
新しい服のアンジェリカちゃんといっしょに。
前回も、山を登って彼女を訪ねた。
MCLの子どもたちとみんなで滝のある
ウオーターフォール村にもいった。

 

子どもたちにとって、支援してくださる方と
会えることは、特別な意味を持っている。
特に、母親や父親のいない子にとっては
まるで、未知の親のような気持ちだ。
あしながおじさんのように・・・

子どもたちは、しょっちゅう私に
自分の支援者は、どんな人?
と聞いてくる。
ものすごい関心を持っているのが
痛いほどわかる。
まだ支援者のいない子どもたちも多い。
彼らは、さびしい気持ちを持つ。
だから、言う。
「パパ友(私のこと)が、
君たちの支援者なんだよ」  



愛子さんといっしょに
山に滝滑りにいった。
初めての子もいて
興奮気味だ。
  
 

お茶の水大学修士になった理実さん
MCLスタッフになった、民希さんも大活躍 
 



民希さんは、本当に頼もしい。
限界をはるかに超えていた、対日本の支援者への対応を
一手に引き受けてくれている

立正佼正会が、寄贈してくださった
いすゞの四輪トラック、エルフも
通関に時間がかかったが、
とうとう活躍し始めた!
子どもたちを全員乗せて読み聞かせに
また、保育所建設の資材輸送に大活躍!

 




マノボ族とビラーン族の調査へ 
 

この村から、山を越えてキダパワンの方へぬけられる
いつかそれを計画している。
村々の様子をしるためにも・・・
 
 
民俗楽器にあわせて、土着の歌をうたう少女
クリスマスの時期になると、彼らはダバオにパマスコに行く
パマスコとは、家の前で歌い踊り
日銭を稼ぐ、物乞いの延長のような風習

 

ダバオからアラカンのミヨカンへ 


拡大するバナナプランテーション
アポ山の斜面を取り囲むように広がっている
本来は、ダバオの平地だったが、
高原バナナのヒットで、高地に広がっている。

 

この村の子どもたちも
奨学生に採用する予定。
行くとすでに彼らは、
ミンダナオ子ども図書館の事を
知っていて、大喜びだった。
   
 
この地域が、MCLの活動範囲に入ることで、
ミンダナオ子ども図書館は、ほぼアポ山を一周する領域に活動することになる。
村人たちは、どこから聞いたのか、すでにMCLの事を知っていて
今回は、ダバオに行った帰りに村々の様子をチェックしたのだが、
大喜びで迎えてくれた。
しかし、MCLのスカラシップ支援者は、まだまだ足りないので来年になるだろう。
支援者を見つけるのは、私の役割なので大変だ。
今は、息子の陽や民希さんも手伝ってくれるので助かるが
村の事もたちの様子を見ると、どうしても放っておけない気持ちになる。
 

プランテーションで廃棄されたバナナを
彼らは拾ってきてこうして刻む。
豚のえさにして売るためだ。
 
これらのバナナは、ほとんどが日本や中国に輸出されるが
輸出の際には、洗浄されるので
農薬の問題は解消されるのだというのだが・・・
洗浄にたずさわっている女性たちの事もきになる。

鶴見良行の名著「バナナと日本人」(岩波書店)に詳しく書かれている。
先進国の発展のしたで、作られていく貧困
   

思いがけなく、いろいろな事実を
聞かされた
単に、極貧の子たちを救い
学校に行かせてあげたいだけの事だが
NGO関係者に圧力がかかり
殺されることもある。
アラカンのイタリア人
ファウスト神父もその一人だろう。

ビラーン族の奨学生と 
 


拓くん、訪問記 
吉田拓郎から父親がとって
名前を拓也にしたという。
みんなの前で、吉田拓郎の歌を
歌ってくれた。

学校を出て、自衛隊に入り
今はそこを出て世界を旅している。
ひとりで、中国からチベットをぬけて
インドへも行った。

中国の印象を聞くと
いろいろと興味深く語ってくれた。
実際に旅をした人の話は、
マスコミや学問だけの人間の報告とは
ことなり、中国人に対する偏見もなく
むしろ敬意を感じさせた。
感情的に、中国敵対をあおっている
口先だけの言葉とは違う。

こういう若者たちが
日本にまだいることに救いを感じた。
自分の目で見て
偏見無く物事を判断して
事実と真実をつかんでいこうとしている。
 
 
拓君からのメール

電気のないという
現代では希な状況のなかでの
キアタオでの生活は貴重な体験でした。 
村に至るまでの風景も
村の丘からの風景も絶景で、
しかも村自体はとてもよく整備されていて
綺麗だったので、
表向きには貧しい村だとは
あまり思えませんでした。 

本当にありがとうございました! 
是非また尋ねさせてください。 
明日からタイに行き、
インドビザを取得し
それからインドに向かうことにします。
 
    
    

リグアサン湿原地帯へ 
    
イスラム地域のリグアサン湿原にも行った
現在は、戦闘が起きていて
とても入れない地域だ。

さすがに世界を旅しているので
もちろん、イスラム教徒に対する
偏見もない。

この地域には、大量の石油と天然ガスが
眠っていて、それが戦争の原因だ。
 
 
   
   
    
 





ミンダナオ情勢 
7月9日UP


ミンダナオの情勢は、表向きはMILFとフィリピン政府のピーストークが進んでいる格好になっているが、
私自身の所見では、非常に良くなく悲観的だ。
MILF軍もフィリピン国軍も、すでに戦闘準備に入っている。
7月19日あたりから、ラマダンに入り、地域的な戦闘や爆弾事件、誘拐事件が頻発し、
戦争への気分が、意図的に高められて、おそらく8月のラマダン明け19日あたりから、
リグアサン湿原などを舞台にして、イスラム軍が反撃を開始するというのが、過去の筋書きだが、
今回も、ほぼ同様の筋書き通りに、事が進んでいるように見える。
ある意味では、さらに大規模に、MILFがいうように、最終戦に突入するのかもしれない。

MILF側は、ミンダナオの独立自治を要求しているし、
リグアサン湿原の天然ガスと石油をめぐる利権の交渉も合意にいたっていない。
MILF側は、今回の戦争を、最終戦と位置づけているが、場合によってはミンダナオのかなりの範囲に拡大する?
過去の経過を見ているせいか、ピーストークはあくまでも表向きのパフォーマンスであって、
現実的には、戦争を視野に入れて全てが進んでいるように見える。

ダバオからコタバトに至る道路も、未だかつて見ないほどの大規模補修とコンクリート化が完了しつつある。
小さな誘拐事件なども頻発しつつあるし、実際に小規模な戦闘も起こり、人々の顔も緊張気味実だ。
軍の動きも活発だし、国際NGOも集まりはじめた。
これら、典型的な戦争の前触れが至る所に見いだされる。
ミンダナオ子ども図書館も、いざというときに、子どもたちを助けるための準備を始めている。

   

写真は、過去の避難民救済から

過去の経験から推測すると、ミンダナオでの戦争は、2000年に、その後アフガンとイラクに拡大したように、
ミンダナオを発火点として、世界のどこかに飛び火している。
今回は、推測に過ぎないが、イランかシリア?
または、南シナ海をめぐって、フィリピンと日本とベトナムが、対中国で戦闘を開始する?
戦争の理由はいつも同じだ。
石油と天然ガス、希少金属などの鉱物資源とプランテーションなどの農業資源。

2008年もピーストークの決裂が戦争勃発の理由だった。
今回も、同様のシナリオが進んでいるように見えてならない。

ただし、過去と異なるいくつかの状況は、米国政府の財政状況が、軍事予算にどれらけたえられるかと言う点と
米国がASEAN諸国を飛び越えて、中国とどのような話をしているのか・・・
怖いのは、日本が簡単にひっかかって、軍用機や武器を購入し、軍事演習を開始したあげく、
ある種の勢力にそそのかされて、愚かな動きをすることだろう。
その点、フィリピンは、本格的な戦争をしようにも、経済がもたないし、日本ほど安易にショナリズムが機能しない。
ようするに、一皮むけば多種族、多宗教でバラバラだ。

ただ、ミンダナオは、鉱物資源と農業資源が豊富なだけに、海外からの視線が強い。
杞憂にすぎなければ良いのだが。
戦闘に巻き込まれる、子どもたちの事が心配だ。



山菜売りの少女 
 

 (以下、引用はすべて原著からの一部抜粋です)

 コッケコッコー。
 ニワトリがないた。
 目を開けると、まだ外はまっくら。
 寝たまま手をよこにやると、布にふれた。
 母さんのかすかな暖かみが残った布。
 となりで寝ていた母さんは、もう外にでて、山に行く準備をしている。
 谷底に一軒だけたっている、一部屋しかない粗末な竹のほったて小屋。
 小さな竹壁のすきまから、谷の水音がかすかに聞こえてくる。
 起きなくっちゃ。
 眠たいなあ・・・。
 でも、起きなくっちゃ。
 母さんと、山菜をつみにいく約束だもの。
 町に売りにいくために!
 妹たちはまだ寝ている。
 ギンギンは、起きあがると、ガラスも何もない開けっ放しの窓から外を見た。
 「わーっ、たくさんのお星さま!」
 夜空には、巨人が無数の宝石をばらまいたように、星たちが輝いている。
 黒い陰になった山なみの上には、南十字星。
 木々のあいだを、たくさんのホタルたちがとんでいる。
 「でも、夜明けはもうすぐのはず。
 あっちこっち飛びまわっていた妖精たちも、ホタルたちといっしょに、花や岩のお家に帰るころかな。」 

  

 「子どもが山菜売りのお仕事するの?」
 ギンギンは、答えた。
 そうよ、わたしたちが町に売りにいかなければ、毎日のご飯はたべられないの。
 母さんには、別のお仕事があるし。
 母さんのお仕事は洗濯女。
 村の家々をまわっては、「洗濯物ありませんかぁ。洗濯物ありませんかーーぁ」って、たずねて歩くの。
 たのまれた洗濯物は、川に持って行って洗って干すけど、もらうお金はわずかだし、仕事がないときもある。
 だから、わたしたち子どもも、山菜売りをして手伝うのよ。
 「学校いってないの?」
 また誰かが、たずねた。
 不思議だなあ、心の声かなあ、それとも窓の外にだれかいるのかなあ。
 ギンギンは、ちょっと首をかしげて森を見つめた。
 何も見えない。でも、ギンギンは話をつづけた。
 わたし、学校、大好き。一年生のとき、楽しかった。
 友だちもたくさん出来たし。成績も良かったから進級できた。
 クラスで二番、表彰もされたのよ!
 でも、二年生になって、落第した。
 本当はいま三年生だけど、落第してから、学校にいっていない。 


 スーッと流れ星が落ちてくるように、声がまた落ちてきた。
 「一年生の時は、成績が良かったのに、なぜ二年生になったら落第したの?」 
 ギンギンは答えた。出席日数が足りなかったから。
 一年生の時は、授業が午前中だけだったから、朝早く山菜を採りにいって、
 帰ったら大急ぎで朝ご飯食べて、学校にかけていって、お昼前に家に帰ったら、町へ山菜売りに出かけられたの。
 でも二年生になると、午後にも授業があって、欠席だらけ。
 「なぜ、午後の授業に出なかったの?」
 山菜売りに、町まで行かなければならないからよ。
 不思議な声は、少し怒ったようにいった。
 「山菜売りなんかしてないで、学校に行くべきだよ!」
 でも、山菜を売らないと、エンピツもノートも買えないし、お弁当を持って行けないし・・・。
 「なぜ、お弁当を持って行けないの?」
 わたしたち子どもが山菜を売らないと、お米も買えないからよ。


 バナナプランテーションをぬけて
 
   

 ほら、あのバナナ、農薬の入った青いビニールの袋でおおわれているでしょ。
 そこに巻いてある日よけの新聞、外国語で書かれている。
 「日本語や中国語や英語の新聞がたくさんあるでしょ。
 売っている国から持ち帰った古新聞だよね。」
 そう、ここのバナナを食べているのは、外国の人たち。
 特に、日本人と中国人とアメリカ人がおおいんだって。
 「あななたちは、食べないの?」
 食べない、だって、農薬がたくさんかかっているから危ない、って兄ちゃんがいっていた。
 兄ちゃんは、バナナプランテーションの日雇いで、働いていたことがあるの。
 働いている人たち、みんな、防毒マスクをかけているのよね。マスクしないと危険だって。
 外国に出すときは、バナナを洗うからだいじょうぶみたいだけど。
 ほら見て!
 プランテーションのバナナ農園は、他のバナナ農園とちがって、地面には草がないでしょ。
 除草剤といって、草を枯らすための薬をたくさんつかっているのよ。
 ばあちゃんは、いってたわ。
 草や石にいる妖精さんたちも、皆ここからは逃げ出してしまったんだよ。だから草もはえないんだ。
 ここに来ると、まるで墓地に来たようだ、って。
 昔はここらへんにはね、わたしたち、マノボ族しか住んでいなかったんだよ、って。

  
   
 

 「そうよ、ミンダナオ島の外から来た人たちが、土地をどんどん買いしめて、
 プランテーションを開いていったとき、もともと住んでいた人がじゃまになって、追いだしていったのよ。」
 不思議な声は、少し怒ったようにいった。
 ギンギンは、ちょっとびっくりして、声を出した。
 「あなた、いったい、だれなの。
 ずいぶんいろいろ知っているのね。」
 声は、悲しそうにいった。
 「昔から住んでいた、先住民たちは、森や谷のある豊かなジャングルの中で、
 お金が無くても助けあったり、自然の恵みで豊かな生活をしていたの。
 でも今は、住んでいた場所からおいだされて、住む土地もなくなって、前よりももっとひどい貧しさになってしまった。
 あなたたちも、おいだされたのよね。」
 「・・・・・・・」

註;ミンダナオのバナナプランテーションに関しては、鶴見良行の名著『バナナと日本人』(岩波書店)を読まれることを推薦します。
  1982年初版の作品で、すでに過去の事かと思っていましたが、2012年になっても、状況は変わらないどころか、
  高原バナナのヒットと中国・中東市場の拡大により、バナナ農園は低地から高地に、イスラム地域にも拡大しつつあり、
  低地から高地に追われた先住民族が、さらに山岳地に追われていくと同時に、山岳地から逆に街へ、
  物乞い、浮浪者、ストリートチルドレンとして、流れ込む形態が続いているのが実情です。



山菜採り 
 

 流れをわたるときは、そのまま川にジャブジャブはいっていくの。
 靴なんてはいてないもん。はだしだもん。
 するとまた、かすかな声がした。
 「はだしじゃ、とがった石ころや、落ちている小枝が刺さって、痛いでしょ?」
 森のなかから聞こえてくるのかなあ。
 ギンギンは、そう思って森のなかをみまわしたけれども、ときどき風が、木の葉っぱをゆする音しか聞こえない。
 はだしだと、足の裏が少し痛いときもあるけど、でも小さいときからいつもはだしだったから、なれちゃった。
 「足の皮が厚くなって、靴になったのね。」
 そう、でもはだしの方が良いときもあるよ。
 ぬれた土の急斜面を、登ったり降りたりするとき。
 ツルツルでしょ。靴やゾウリじゃ、すべってとても歩けない。
 ギンギンは、片手で頭の上の黒いタライをささえると、小さなジョイジョイの手を引いて、沢ぞいの道を登っていった。


 「もう、あなたたちったら。
 あんたたちもマノボ族でしょ。だったらわかるでしょ。
 ほら、あれよ。」
 そして、母さんは、子どもたちを近くに集めると、耳元でささやいた。
 「妖精!」
 「ここはね、天のさらに上と、地のさらに下の世界に通じている道がある、特別な場所なの。
 ほら、あそこに見える背の高いラワンの木、
 あれはねえ、ただの木じゃなくって、妖精たちが天に昇っていく道なのよ。
 それからこの池、ずーーっとずっと深く地の底まで続いていてね、裏側の世界にある池の底に出るの。
 そんな特別な場所だから、ここには妖精たちがたくさん住んでいるの。
 妖精たちだけじゃなくて、いろんな見えないものたちがね。
 そんなわけでね、この場所に来たら静かにしなければいけないの。
 彼らの生活を、邪魔しないようにね。
 特にしてはいけないのは、『妖精』という名前を大きな声でいったり話したりすること。
 自分たちの事が話されていると思うと、ふり向いてよってくるからね。
 『きれいだなー』とか、『すてきな場所だなあ』とか、いってもだめよ。 
 あっちの世界に引っぱられていったら、もどって来れないよ。
 山菜をつませていただいたら、すぐに帰るの。」


 姉さんのインダイは、もう学校にいくのをあきらめている。母さんのお手伝いをしなければいけない、って。
 でも、わたしと妹のクリスティンとジョイジョイは、とっても学校にいきたいの。
 「なぜ、学校にいきたいの?」
 「大きくなって、母さんや妹を助けたいからよ。
 あーあ。父さんが生きていればなあ。」
 「姉ちゃん、だれとお話ししているの?」
 ふと横を見ると、クリスティンとジョイジョイが起きて、いっしょに窓から外を見ている。
 「妖精いるかな。」
 小さなジョイジョイが、目をまんまるに開いて、窓から夜の闇を見ながらいう。
 「ぜったい、いるよ。」
 クリスティンが答えている。
 「会ってみたいなあ。」
 「会えるって、兄ちゃんいってたよ。
 森の中で寝たときに、夜目がさめたら、おーーーきな、おーーーーーきな、人が立っていたって。
 月にとどくほど、大きかったって。」
 「カプゴだ、それ。」
 ギンギンが答えた。
 「姉ちゃんしってるの?」
 「ばあちゃんが、お話してくれただけ。見たことないなあ。」


この作品は、
季刊誌「ミンダナオの風」で
連載開始しています。

季刊誌『ミンダナオの風」35号へ

読みたい方は、
以下をクリックして
住所氏名をお教えください。
季刊誌をお送りします。


 大人の手のひらほどもある大きなカブトムシは、ヘリコプターのように三人の子どもたちの頭上をまわると、
 ドサッと音をたてて目の前におりたった。
 ビックリしている子どもたちの前に着陸すると、カブトムシは、三本の長い角をニョキッと前につきだして、
 黒くキラキラ光る目で、子どもたちをじーーっと見つめた。
 「キャッ!」
 ジョイジョイが悲鳴をあげた。
 今まで見たこともないほど、大きな大きなカブトムシ!
 カブトムシは、ギュッギュッと奇妙な鳴き声をたてながら、三本の角を動かして、子どもたちのほうへ歩きはじめた。 
 ジョイジョイは、ビックリして、クリスティン姉ちゃんの左腕にしがみついた。
 クリスティンは、となりのギンギン姉ちゃんの左手をにぎった。
 そのとき、三人の頭上で、ゴーーーッ、ゴーーーッというものすごい音がしはじめた。
 見あげると、大木の枝葉が、大風が吹いているかのように、大ゆれにゆれている。
 次の瞬間、予期していなかったことが起こった。
 ギンギンとクリスティンとジョイジョイの体が、ふっと浮きあがったかと思うと、
 ものすごい勢いで梢のあいだをすりぬけて、上へ上へと昇りはじめたのだ。
 まわりで、葉や小枝が音をたてて激しくゆれた。
 木の上のほうにいた猿たちが、悲鳴をあげながらとなりの枝に逃げていく。
 勢いはどんどんまし、ギンギンとクリスティンとジョイジョイは、おたがいに手をにぎったまんま、
 とつぜん梢のてっぺんから空中にとびだした。


 目の前のベンチに、赤ちゃんをだっこした若い女の人がすわっている。
 「あっ、姉ちゃん!」
 クリスティンは、おどろいてさけんだ。
 「姉ちゃーん!」
 ギンギンとジョイジョイもさけんだ。
 ところが、姉ちゃんは、ちょっと不思議な顔をしただけで、なにも気がつかないようす。
 いたたまれなくなって、三人の子たちは、目の前にいる姉ちゃんに飛びついた。
 すると、不思議なことが起こった。
 飛びついたとたん、姉ちゃんの体をするりとぬけて、竹壁もぬけて、家のなかに飛びこんだのだ。

  

 びっくりしたけれども、子どもたちは、開いている家の戸口から外にでると、姉ちゃんの前に立って、いった。
 「姉ちゃん、元気?」
 「わたしたちよ、ギンギンとクリスティンとジョイジョイ。」
 大きな声でいっても、姉ちゃんには、聞こえたようすが少しもない。
 姉ちゃんは、なぜか緊張した顔をして、広場を行き来している人たちのほうを見つめている。
 すると広場から、一人の男が、姉ちゃんのところにかけてきた。
 姉ちゃんは、立ちあがって彼を迎えるといった。
 「どうだった?」
 「大変だ。兵隊たちがやってくる。
 ここも、戦闘になるぞ。はやく逃げよう!」
 遠くの山おくの森で、パンパンパンという銃声が聞こえた。
 広場のほうから、キャーッという悲鳴がした。
 「どこに逃げるの?」
 姉ちゃんは、泣きだしそうな顔でいった。
 「ボアイボアイ村へ行こう。あそこだったら安全だ。
 たった今はいった知らせだが、あそこに行けばMCLがビニールシートを配って、寝るところも用意してくれる。
 炊き出しもしてくれるそうだ。」

 

  クリスティンは、ばあちゃんにちかよると、不思議そうにたずねた。
 「ばあちゃん、だれと話しているの?」
 「あんたらには、見えないのかい。
 ほら、赤い服着ているのがカンコンさんで、青い服がタクワイさん。パコパコさんは黄色い服。
 三人の妖精さんたち、タライの上にすわっていらっしゃるだろうに。」
 ばあちゃんには、何かが見えているようだけど、わたしたち子どもには何も見えないし聞こえない。
 ばあちゃんは、首をたてにふってうなずきながらいった。
 「マオンガゴン酋長にお願いがあるんだって。
 そうかい、そうかい。
 マオンガゴン酋長は元気かね。会ったら、わたしからもよろしくって伝えておくれ。
 もうじきそっちに行く日も近いだろうって。
 そうかい、そうかい。」
 どうやら、ばあちゃんの話している様子を見ていると、
 ギンギンが頭にのせてきたタライのうえにはカンコンの妖精さんが、
 クリスティンのタライにはタクワイの妖精さんが、
 ジョイジョイのタライには、パコパコの妖精さんが、マノボ族そっくりの格好で、頭に緑の帽子を巻き、
 きれいな刺繍の入った赤と青と黄色の服を着て座っているらしい。
 胸にはビーズの首飾りをつけて。


家に泊まる 
   

   「つかまえたよー、カエル!早く早く!」
 ギンギンは、カエルを水のなかから引きだすと、朝日のなかにさし上げた。
 ギンギンの叫び声を聞いて、母さんは、腰に下げていた小さな竹カゴをはずし、近くにいたクリスティンにいった。
 「これ、ギンギンにわたして!」
 クリスティンは、竹カゴを受けとると、水しぶきを上げながら池に入っていった。
 「姉ちゃん、これにカエル入れて!」
 「クリスティン。そこにもいるよ。つかまえて!」
 姉ちゃんは、クリスティンの少し前を指さすとさけんだ。
 クリスティンは、そくざにカゴをカンコンの上におくと、姉ちゃんの指さすところにいるカエルに襲いかかった。
 「やったー、つかまえたよ!」
 朝日のなかで、クリスティンは、うれしそうにカエルを高くかかげた。
 「やったねー。二匹とれたね。」
 二人は、カエルをカゴにいれるとフタをした。
 「これで、おかず出来たね。」
 「ごちそう見つかって、良かったね。
 カサバイモだけじゃ、さびしいもんね。」
 岸の方をみると、母さんとジョイジョイも大喜びをしている。
 その後も、6匹ほどカエルがとれた。


 それから、洗濯と水くみは、下の女の子たちのやくわり。
 谷底まで、一時間もかけて、洗濯物をかついでいって、そこで父さんや母さんや兄ちゃんや、
 小さな弟や妹の服を洗って干すの。
 洗濯が終わったら水浴び、これはとっても楽しい。
 帰りには、干しあがった洗濯物といっしょに、谷の水をプラスティックの大きなボトルにいれて、
 急な斜面を登って帰るの。
 「何のためのお水?」 
 飲み水や、お皿を洗ったりするためのお水。
 手が空いている子がいたら、森に落ちている木の枝をひろい集めて、肩にかついで帰ってくるの。
 「なんで、木の枝をひろったりするの?」
 たきぎにするのよ。
 夕方に、父さんや母さんたちが帰ってくるから、山芋やバナナをふかしておくの。


 「お米のご飯は食べないの?」
 お米って、買わなくっちゃならないでしょ。だからめったにしか、食べられない。
 父さんたちが、山の斜面で育てている、トウモロコシの収穫があったり、
 兄ちゃんが、下の村の田んぼの草刈りなど、日雇い仕事で働いたりして、お金が入ったときとか。
 母さんが、洗濯女をしたり、子どもたちが、山菜売りに町に行けば、お金が入ってお米がかえる。
 わたしたちみたいにね。
 「そうだよね。お米って買わなければならないもんね。」
 だから普段は、そこらに生えている山芋や野生のバナナを蒸かしてたべるの。
 父さんや母さんや兄ちゃんは、お仕事で疲れているし、おかずのカエルを料理したり、
 おイモやバナナをむしたりするのは、女の子たちの役割。
 「そんなにたくさん、お仕事があったら、学校どころじゃないよね。」
 二年生になって、午後の授業が出てくると、学校をやめてしまう理由よ。
 「夜勉強したらいいのに。」
 電気がないから、夜はまっ暗。
 光っているのはホタルだけ。
 小学校を卒業して、高校生になるだけでも、夢のまた夢。

 

山菜売りに街へ

この作品は、
季刊誌「ミンダナオの風」で
連載開始しています。

季刊誌『ミンダナオの風」35号へ

読みたい方は、
以下をクリックして
住所氏名をお教えください。
季刊誌をお送りします。

 

   姉ちゃんの村は、貧しくて、エンピツも買えなかったり、お弁当も持って行けなかったりする子がほとんどなの。
 時には五日も、ご飯が食べられなかったりするのよ。
 「5日も食べなかったら、お腹ペコペコになるでしょう!」
 ペコペコを超えて、とっても痛くなってくるのよ。
 小学校まで行けば幼稚園があるけど、山道を8キロも歩いて通うから大変。
 小学生たち、朝四時に出かけるのよ。
 「それじゃあ、三歳や四歳の子どもじゃ、とっても無理ね。」
 雨が降ると、川があふれてわたれなくなって、家まで帰れないこともあるの。流されて死んだ子もいるって。
 「小学校を卒業するだけでも、命がけね。」

   
    

 卒業できればまだいいけど、一年生に一〇人はいったら、二年生までに七人はやめていく。
 ほとんどが、貧しいマノボ族の子どもたち。
 「どうして?」
 二年生になると、午後の授業があるからよ。
 「なぜ、午後の授業に出られないの?」
 だって、母さんや父さんは、朝早くから夕暮れまで、山でお仕事。
 兄ちゃんたちは、小学校のころから、山仕事をてつだうでしょ。
 「学校にいっているのが、女の子が多いのは、そのせいね。男の子は、働かなくっちゃ。」
 女の子も働くのよ。
 姉ちゃんは、家に残って、年下の弟や妹や、赤ちゃんをおんぶしてめんどうを見るでしょ。
 お姉ちゃんが家事育児をしているあいだ、妹たちは、森や野原に、食べ物をさがしに行かなくちゃならないの。
 山菜売りに、遠い遠い町まで行く子たちもいる。わたしたちみたいに。
 「食べ物は、何を見つけてくるの?」
 森や野原にはえている、山芋や野生のバナナ。
 沢だったら、カエルやカニ。トカゲも食べるわ。
 年上の男の子だったら、狩りに出かけて、猿やイノシシをとったり、ニシキヘビを捕まえることもあるのよ。
 これはめったにない大ごちそう。ニシキヘビは、蒲焼きにするととってもおいしいよ。

  
 
右からジョイジョイ、ギンギン、クリスティン、3人とも、MCLの奨学生たち
日本から送られてきた古着を着ているので、ちょっとおしゃれに見えるけれどもとっても貧しい


 子どもだけで山菜売りをしていると、良いこともあるんだけど、怖いこともあるの。
 子どもの山菜売りは、あわれに思って買ってくれるから、大人が売り歩くよりもよく売れるんだって。
 でもねえ、とっても、こわーーーいお話も聞いたの。
 人さらいがいて、車が止まってドアが開くと、そのまま車に押しこめられて、どっかにつれさられて行くことがあるって。
 今度は、ギンギンのほうから、不思議な声にむかって、話しはじめた。
 不思議な声がかえってきた。
 「そうよ。特に女の子をさらっていって、外国に売るのよ。だから、用心しなくっちゃだめよ。」
 でも、わたしたちが働かなくっちゃ、一家は食べていけないし・・・。

 
 

 そのとき、緑色の軍用車が5台つらなってやってきて、山菜売りの少女たちのすぐ横を、
 ものすごい勢いで走りぬけた。
 後ろの座席には、鉄砲を手に持った兵隊たちがたくさんのっている。
 「山でまた、戦争が起こっているのね。」
 クリスティンがそういったとたん、つづいて2台のオートバイが、
 緑の服を着た3人の兵隊を乗せて、エンジンの音をたてながらトラックの後をおいかけていった。
 「姉ちゃんのいる、山かなあ」ジョイジョイがつぶやいた。
 「こわいね」ギンギンがいった。

  
  

 ワンワン、ワンワンワン
 突然、サリサリの横から、犬が飛びだしてきた。
 小さなジョイジョイが悲鳴をあげた瞬間、頭のタライがひっくり返って、パコパコが足もとに散らばった。
 そのとき、クリスティンには、ジョイジョイとは別の、小さな悲鳴が聞こえたような気がした。
 ギンギンとクリスティンは、ジョイジョイの前に立ちはだかると、犬に向かってさけんだ。
 「シッシッ。」
 「あっちいけ!」
 ジョイジョイは、ギンギンたちの後ろにかくれた。
 黒と灰色のしましま犬は、大きな口から赤い舌をべろりとだして、白い歯をむきだしてうなりながら吠えかかる。
 サリサリの小さな扉が開くと、なかから太った女の人が出てきて、大声で犬をしかった。
 それでも、犬は吠え続ける。
 そこで女は、そばに落ちていた木の枝をひろい上げると、犬に向かってふりあげた。
 キャンキャンキャン
 犬は、女主人の怒った顔と、ふりあげた小枝を見て、悲鳴をあげて逃げだした。
 ギンギンとクリスティンは、頭の上のタライを下におくと、散らばったパコパコをひろって、
 ジョイジョイのタライにもどしていった。
 太った女は、子どもたちを見て、一瞬あわれそうな顔をした。
 しかし、手をポケットにつっこむと言った。
 「ぼろをまとったネイティボ(先住民)だね。
 このあたりじゃ、山菜買う人はいないよ。町にでもお行き。」
 そう言ってポケットから、5ペソだまを出してわたしていった。
 「これでキャンデーでも買いな。」

  

 小川をわたって、家々のあいだをぬけ、でこぼこ道を少し行くと、
 果樹園の緑のなかに、ミンダナオ子ども図書館の青いトタン屋根が見えた。
 入り口のところには、大きなファイアーツリーが、まっ赤な炎のような花をつけている。
 近づいていくと、たくさんの子どもたちの声が聞こえてきた。
 広い敷地には、とくに壁らしいものもなにもない。
 建物は、思っていたよりもずっと大きく横長で、鳥が飛びたつような格好をしている。
 家の前は、かんぼくに囲まれた緑の庭。そこでは、たくさんの子どもたちが、
 鬼ごっこをしたり、花いちもんめをして遊んでいる。
 歓声が聞こえてくる。
 ファイアーツリーの下をとおったとき、ギンギンは、町でシンカマス(砂糖大根)を売っていた、お母さんの話を思いだした。
 「ここに住んでいるのは、おもに父さんや母さんがいない子たちなのよ。」
 すると、声が聞こえてきた。
 「それだけじゃないよ。
 親はいても、何ヶ月もでかせぎでサトウキビ刈りをしたり、
 田んぼの草刈りやゴム農園で、働かなくてはいけなかった子どもたちもいるよ。まだ小学生なのに。」
 ファイアーツリーのこずえに咲いている、まっ赤な花たちが、話しかけてきたような気がして、ギンギンは上を見あげた。
 ギンギンは、こたえた。
 わかるよ、それ。
 わたしたちもそうだけど、子どもでも、食べるためには、学校なんかいかないで、働かなければならないのよ。
 「食べものが見つからなくなって、お父さんやお母さんが、逃げてしまった子たちもいるよ。」
 わたしもしってる。その子、行く場所がなくなって、親戚や知りあいを、たらい回しになっていたわ。
 学校になんか行かせてもらえなくて、豚の世話や、便所掃除をやらされていた。
 ここにいる子たちは、そんなところから来た子たちなんだ。

 
 

 子どもたちの中には、車イスにすわっている子もいる。
 みんなとっても明るくて楽しそう。
 一人の子が、ギンギンにちかよるといった。 
 「わたしも、父さんいないんだ。生きているんだけど、どっかにいっちゃったまま、帰ってこない。
 母さんも、別の人といっしょになったみたい。」
 「ぼくのお父さんは、戦争で死んだ。
 家族で家にいたら、とつぜん鉄砲の弾がとんできて、お母さんも兄さんも弟も死んで、ぼくと妹だけが生き残った。
 死体を埋めるひまがなくって、ワニのいる川に流したんだ。」
 「わたしには、母さんがいない。病気で死んだの。
 父さんは、町に出稼ぎにいって何ヶ月ももどらないし、子どもたち5人だけで、山の家にとりのこされていたの。
 近所の人たちが、食べ物くれたりしたけど、何日も食べ物がなかったり・・・。」

 
 

 子どもたちは、ギンギンやクリスティンやジョイジョイを取り囲むと、いろいろな身の上話をかたりはじめた。
 聞くと、ビックリするような話ばかりだけれど、べつに隠しだてすることもなく、心を開いて話しかけてくる。
 どんなことがあっても、だれも死にたいと思わない。みんな、あかるく生きている。
 浮浪者がいった。 
 「生きる力というのは、一人がんばることじゃなくって、心を開いておたがいに愛しあい、助けあうことなんだ。
 大切なのは、たとえ家族がいなくなって一人取り残されても、
 村のだれかが、めんどうを見ようとしてくれるような、人と人との温かい心のつながり。
 兄弟姉妹どうし、子どもたちどうし、心をかよわせ、助けあって生きようとする思いやり。
 それが、死んだりしないで、生きて行きたいと思う力に変わっていくのさ。」

  
 

 そのとき、遠くの山のほうから、銃声が聞こえた。
 パンパンパン!
 パンパパン!
 トラックを囲んでいた人たちは、おもわず頭をさげた。
 「だいじょうぶ、遠くだから、ここまで弾はとんでこないよ。」
 「アポイアポイ村のほうだ。」
 「おいてきた山羊たちは、全滅だな。」
 「帰ったら畑も、ボロボロだろうよ。」
 頭に赤いバンダナを巻いた男がいった。
 「毎年のように戦闘が起こされて、避難民にさせられて、帰ってみれば家畜も畑もメチャクチャ。
 食べるものもなくとほうにくれているときに、土地を買ってやろうという話が、町の金持ちからだされるんだ。
 失意のどん底にいるものだから、たいして考えもしないで田畑を安く手放してしまう。
 あげくのはてに、おれたち先住民は、自分の土地を失って、さらに山の奥に移るか、町に出る以外になくなるんだ。」
 アオコイ酋長がつぶやいた。
 「まるでアメリカの西部開拓と、居留地を失っていったたアメリカインディアンの運命だな。」
 黒く日焼けした若者がいった。
 「町に出ても、出生届もなければ、学校教育も受けていないし、
 字も読めないおれたちを雇ってくれるところなんてないしなあ。」
 「こがらだし、色も黒いし、髪の毛もチリチリだから、変な目で見られたりもするわ。」
 「あげくのはてには、物乞いになるか、子どもたちはストリートチルドレンになるのが落ちなんだ。」
 杖を持った老人がいった。
 「マノボ族は、昔は、この山の下の平地の地味も肥えたところで、畑を耕したり、
 川で魚をとったりして、貧しいなりにも、豊かな生活をしていたんだが。」

 

 「すぐに解決できない問題も、次の世代が解決してくれるかもしれない。子どもや若者こそが未来だからなあ。」
 そんな人々の気持ちをつぶすかのように、
 パンパンパン
 パンパパーン
 ふたたび遠くで銃声がした。
 ミンダナオ子ども図書館のイスラム教徒の若者がいった。
 「ぼくたちのところで起きている戦争にくらべたら、小さなもんだよ。
 ぼくたちのところだと空爆もあるし、無人偵察機もとぶし、銃声どころか、大砲の音が、ドーーン、ドーーンと聞こえてくる。
 2000年、2002年は100万人以上の避難民。ぼくも一年半、道ばたで難民生活をおくったんだ。
 2008年のときには、80万人。そのとき、父さんも母さんも兄ちゃんも亡くなった。
 ぼくもお腹に鉄砲の弾を受けて、ミンダナオ子ども図書館が手術してくれなかったら、死んでいた。」
 人々は、いっしゅん静まりかえった。
 若者たちの一人が言った。
 「戦争はいやだなあ。」

 

 「カンコン、タクワイ、パコパコ。」
 「カンコン、タクワイ、パコパコ。」
 「山菜買ってくださいなあーーー。」
 ギンギンたちは、薬屋さんの前まで来ると、売り場にいるお姉さんたちに声をかけた。
 みんなちょっとビックリしたようだったが、一人のお姉さんが、貧しい格好の少女たちをみて、ほほ笑んでいった。
 「何のお野菜、持ってきたの。」
 「カンコン、タクワイ、パコパコ。」
 薬がならんでいるガラスのショーケースの上に、ギンギンたちは、山菜のはいったタライをおいた。
 ほかのお姉さんたちも、よってきていった。
 「キャベツとか、ニンジンはないの?」
 「あれまあ、山菜だけなのね。」
 「・・・・・・・」
 黙ってしまった子どもたちを見て、最初に声をかけてくれたお姉さんがいった。
 「わたし、買うわ。タクワイとパコパコにしようかな。」
 長い髪の毛をリボンで後ろ手にむすんだお姉さんが、タライのなかから、
 タクワイを二袋とパコパコの束を二つとりだしてたずねた。
 「おいくら?」
 「タクワイ一袋10ペソ、パコパコ一束5ペソだから、全部で30ペソ。」
 クリスティンがこたえると、お姉さんは、ポケットからおさいふをだして、
 なかから30ペソとりだすと、ジョイジョイにわたした。
 それをみて、他の売り子のお姉さんたちも、「わたしも、買おうかしら」といって、少しずつだけれど、山菜を買ってくれた。

 

 ギンギンたちが、山菜の入ったタライをさしだすと、哀れに思ったのか、数人の人たちが買ってくれた。
 でも、ほとんどの人たちは、自分たちのお店のものを売りさばいたり、必要な買い物をするのに忙しくて、
 ボロボロの服をまとって、山菜の入ったタライを頭にのせた少女たちのほうを見向きもしない。
 裸電球と飛び交う人々の声。
 すごい活気にもかかわらず、売れない山菜を頭にかついで歩いているギンギンたちは、
 なんだかさびしい気持ちになってきた。
 「はやく山にかえりたいなあ」ジョイジョイがいった。
 「でも、山菜うれないと、母さん、がっかりするよ」クリスティンがこたえた。 

この作品は、
季刊誌「ミンダナオの風」で
連載開始しています。

季刊誌『ミンダナオの風」35号へ

読みたい方は、
以下をクリックして
住所氏名をお教えください。
季刊誌をお送りします。

 

 ギンギンは、本当にだいじょうぶかなあ、と不安におもったけど、ぜんぜん売れないで帰るわけにはいかないし。
 母さんや妹や弟たちの、お腹をすかせた顔を思い出していると、
 ゆうかんなクリスティンが、開いている入り口から、喫茶店のなかにさっさと入っていった。
 それにひかれて、ジョイジョイとギンギンがつづいた。
 「カンコン、タクワイ、パコパコ。」
 「カンコン、タクワイ、パコパコ。」
 「山菜買ってくださいなあーーー。」
 二度ほどさけんだとき、調理場から白い調理服を着た男が、手にオタマをにぎって飛びだしてきた。
 「きたないガキ。店のなかにはいるな!
 こんなところで、どこから採ってきたかわからない山菜を売られたりしたら、たまったもんじゃない!」
 店のなかで、パンやコーヒー、アイスクリームやハロハロを食べたり、
 コーラやジュースをのんだり、煮こみうどんをすすっていた人たちは、いっせいに山菜売りの少女たちの方をみやった。
 子どもたちは、あわてて店から出ようとした。
 けれども、頭に重たいタライをのせいているので、さっさと動くことが出来ない。
 うろうろしている子どもたちを見て、男はさらに声をはり上げて向かってきた。
 そして、大またでちかよってくると、タライを頭にのせた三人の子どもたちを、
 店のなかから、むりやりおしだそうとした。
 驚いて、最初にクリスティンが、外に出ようとしたときのことだ。
 あわてたせいか、入り口のしきいにつまづいた。
 「あっ!」

   

 声を上げたのと同時に、ゆっくりと体が倒れ、頭にのせいていた山菜のタライがかたむき、手からはなれていく。
 店のなかにいた何人かが、キャーとさけんだ。
 次のしゅんかん、クリスティンは、だれかに抱きかかえられた。
 「山菜が落ちる!」 クリスティンがさけんだとき、まわりで男の子たちの声がした。
 「だいじょうぶ。受け止めたよ!」
 クリスティンが顔を上げて見ると、自分より大きな男の子が、クリスティンをだきとめている。
 山菜の入ったタライも、別の男の子たちがかかえている。ひっくり返って落ちる直前に、受けとったにちがいない。
 ギンギンとジョイジョイも、あわてて店から外に出た。
 店の男は、出口に立つと、さけんだ。
 「きたないガキども!店の前から立ち去れ!」
 男の子たちは、山菜売りの少女たちを守るように取り囲むと、店の男に向かって、
 両手を耳のそばに立てて舌ベロを出してあっかんべーをしたり、滑稽な顔をして馬鹿踊りをしたりし始めた。
 よく見ると男の子たちは、ボロボロの破れた服を着た、七人のストリートチルドレンたちだった。
 調理服の男は、顔をまっ赤にして、オタマを左手に持ちかえると、売り台にのっているパンを、
 石のかわりにつかんで投げようとした。
 すると、ストリートチルドレンたちは、口をいっぱいに開けて、パンをここに投げこんでほしいと言わんばかりに、
 指で自分の口をさして踊り始めた。
 周囲にいる人々が、さすがに大笑いし始めると、男はきまりわるそうに、
 「パン屋にはなあ、衛生規定ってものがあるんだ!」と捨てゼリフをはいて、店のなかに引っこんでいった。
 「だいじょうぶ?」
 クリスティンを抱きかかえた、大柄な少年がいった。
 「ありがとう、助けてくれて。」
 クリスティンが、答えると、少年は、顔を首筋までまっ赤にして頭をかいた。
 他の子たちが、はやし立てた。
 一人の子が言った。
 「山菜売り、てつだってやろうよ。」
 「OK。レッツゴー。」

 
   

 お母さんは、七人のストリートチルドレンの方を見ると、いった。
 「あんたたちも、学校にいったら?」
 男の子たちは、激しく、首を横にふった。
 まわりでようすを見ていた人たちも、大笑いをしている。
 そのなかの、焼き鳥を口にほおばっている男が、大声でいった。
 「学校に行ったからって、どうってことないからなあ。」
 すると、そのとなりの工事現場の日雇い職人ふうの男が、受け答えた。
 「でも、金持ちだけが、大学教育を受けられて、良いところに就職できるってのも、変だよなあ。」
 さらに、その後ろに立ってようすを見ていた、肩に、オートバイの重い部品を背負っている、油で汚れた男がいった。
 「おまえたちのような、社会から見捨てられたようなのが、大学を出て良い働きをしたら、
 少しは社会がよくなるかもしれないぞ。」

 

季刊誌『ミンダナオの風』で、連載を開始した、山菜売りの少女、 取材したときの写真を公開しました。
本文を読みたい方は、下をクリックしてください。

季刊誌『ミンダナオの風」35号へ

サイト上では、抜粋のみを掲載しました。
ぜんぶ読みたい方は、季刊誌『ミンダナオの風』を購読してください。
自由寄付で可能です。以下をクリックして登録していただければお送りします。




ケロハスにもゴムを植林した 

 アラカン方面のケロハス集落は、最初にゴムの植林をしたキアタウ地域のさらに下に位置している。
ここに到達するには、パコパコ集落から馬に乗っていくか歩いていくしかない。


今回、この地域に2ヘクタールの
ゴムを植えることになった。
この地域は、アンセスタルドメイン
先祖伝来の地域として保護されていて
マノボ族しか土地を所有できない。
そうした地域は、土地買収を目指した
外部からの資本が
開発と称して、入りにくいせいか
人々の生活は、のんびりして
非常に貧しいもののおだやかな気がする。
ただし、この地域にも
ひたひたと、外部からの影響が
押し寄せつつあることも事実だ。
このコミュニティーは、
マノボ族の酋長が事実上マネージしている
若い酋長で、集落をよくまとめている。
今回、ゴムを植えたのは
村が共同で育てている
トウモロコシ畑の2ヘクタール。
トウモロコシ畑のなかに
穴を掘ってゴムの苗を植える。
これは、非常に良いやり方で
ゴムが育つまでには
8年の歳月がかかるが
その間、トウモロコシの収穫で
生活を保持できる。



今回も、MCLの若者たちが
部族や宗教を超えて参加した。
もちろん、地元の奨学生たちも
参加して、ゴムを植えた。
つぎの世代をになう
若者たちが、誇りを持って
自らの村を作り上げ
収入が入るようにしていく姿は
感動的だ。
学校教育だけではなく、
こうした経験からこそ
多くを学ぶことができると思う。
  
  
  
 

ケロハス村の保育所も元気だった 
 

保育園に通う子どもたち。
保育園がない場合は、ここから8キロ歩いて
小学校に併設している幼稚園に通う以外にない。 

村の生活は非常に貧しい。
右は、トウモロコシを臼でひく老女。
ケロハスは、外界から切り離されている
それだけに、素朴な生活が残っている。
幸いに、水の湧き出している小池が
近くにあり、地面の乾燥が防げていて
トウモロコシなどの成長がわるくない。

ここにさらに、ゴムの収入が加われば
集落の現金収入として
安定するだろう。

今回のゴムの木の植林支援は
洪水支援のいっかんとして
実施されているが、さらに広げていきたい。
多くのマノボ族が、収入がないがゆえに
土地を手放していくが、
それを防ぎ、森を守るためにも。
ゴムの支援よろしくお願いします。

 
 

今回手伝ってくれた
MCLに住みこんでいる
奨学生たち。



小学校の学用品の支給を完了 

小学校の学用品をとどける。
日本の感覚では
携帯か何かで先生に連絡して
車でスーーっと持っていくだけのようだが、
実はこれが、けっこう大変な仕事なのだ。



何が大変かというと、
まず、辺境の地にある学校の場合、
先生に携帯で連絡できない。
電波が届いていないからだ。
さらに、現地までの道のりが
半端ではない。
山道を何時間もかけていくだけではなく
リグアサン湿原のように
舟でしか行けない場所もある。
こうした地域に赴き
学用品をとどけるだけではなく
ひとりひとりの子どもたちの
状況を確認して
さらに写真に納めていく。
写真は、プロファイル用として
保存し、支援者に送る。


支援者の皆さん
8月に、プロファイルを送りますが、
来年度から、プロファイルは
小学校から高校
高校から大学、
そして、新規紹介の子たちに
限定させてください。
ただし、プロファイルは
来年度から、日本語でお送りします。
ただし、写真はスナップショットとして
4月に発送します。 
子どもたちの数が、630名に達し
作業が大変な状況なためと、
毎年同じ内容のプロファイルなので・・・
ご理解ください。

 
 

リグアサン湿原地帯へも 

学用品の支給に飛び歩く 
 
   
   

同時に保育所のチェックと撮影 
   
 

学用品をとどけると同時に
新年度の保育所の現状をチェックしています。
保育園を寄贈された方々には、
10月発送の季刊誌でご報告します。
 






ゴムの植林が始まった
6月13日UP
 

 ミンダナオ子ども図書館から、ゴムの苗をトラックに


ミンダナオ子ども図書館の敷地で、
農業スタッフと子どもたちが一体になって
育てたゴムの苗を
奨学生の子どもたちがトラックに運ぶ。
この苗が、山岳地で育ち
土砂崩れや下流のイスラム地域での
洪水の被害を少しでも少なくすれば・・・。

そして、貧困から土地を手放しがちな
先住民族に収入をもたらし
自らの手で、村の子どもたちを
学校に行かせることができれば・・・



これが、MCLの敷地内で、子どもたちが育てているゴムの苗床

MCL自体が苗床
子どもたちが育つ苗床
 

ミンダナオ子ども図書館の敷地で
ゴムの苗を、子どもたちが育てはじめた。
ゴムの植林プランは、
海外のプランテーションや
移民政策の土地所有で
もともと自分たちが住んでいた土地を
失って山岳地に追われていった
先住民族に収入を保証し、
これ以上、土地を受け渡す必要が
無いようにするために
最も有効な対策の一つ。
ずいぶん長く考えつづけてきた
生活支援プラン。
ゴムの農園は、この辺でも多く
そのほとんどが、大地主によるもの。
そこで働けるのも小作たちで
先住民族は良くて日雇い
技術がないから、
日雇いにも選ばれない場合が一般的だ。
でも、MCLでは、
村の共同農園といった形で、
地元の人々と会議を開き
協同組合的な組織を作り
村人たちとMCLとが
協働で管理する方式を選んだ。
収入の70%は、村へ。
村の発展に使われる。
30%は、労働者へ。
労働者は、村の極貧家庭の
親や若者が選ばれる。
MCLは、完全ボランティアでかかわる。
ゴムの苗を育てているのは
ミンダナオ子ども図書館に住んでいる
若者たち。
彼らが、休日、ボランティアで
野菜栽培の傍ら、ゴムを育てる。
この体験によって、
将来、地元に帰って農業を始めたとしても
農業技術を受け継ぐ事ができる。
やはり、農業は、
ミンダナオの基幹だからだ。
家庭収入や農場主の利益を得るための
過剰労働は、チャイルドレイバーだが、
こうしたお手伝いは、
地元に利益を還元していくことによって
子どもたちに、将来生きていく自信と
夢をあたえてくれる
大切なプロジェクト。

むしろ心配なのは、
日本の子どもたちの方で、
「お手伝い」という考えを、
日本の家庭は、失った?
「お手伝いなんかしなくても良いから
部屋で、勉強してなさい!」
そういわれて、部屋に閉じこもり
机の引き出しから電子ゲームを出して
孤独に一人遊んでいる?
本来子どもたちに必要なことは、
家族が、みんなで助けあい、
生活のためにも協力し合う事だろう。
家族だけではなく、
村でも協力し合い支え合う。
貧困にあえぐ、マノボ族の村には
貧しくても、そのようなすばらしい
家族の愛や、人々のつながりが生きている。
先進国の人々は、現地を深く見ずに
子どもが親を助ける姿を見て
チャイルドレイバーで子どもをこき使っている
と言うことがあるが
問題は、そんなに単純ではない。

 
 

学校教育で教わることなんか、たかがしれている部分もある
競争原理のエリート主義の限界だろう。
ともに汗を流し、協力し合い助けあって生きていくことを
お手伝いと遊びから学ぶことが、生活の基本を作る?

夕刻に、苗が現地についた 

MCL本部のあるキダパワンから
目的地までのアラカンは、
先月の大雨のために
山道の各地が土砂が崩れ
ダバオ経由でないと到達できない。
目的地までは5時間の道のり。
その日は、山で宿泊。
MCLの民宿小屋で泊まった。

このアラカン地域にも
沢山の奨学生がいる。
彼らが、積極的に
今回の植林を支援している。
MCLで古着を渡しているので
ちょっとオシャレだが
電気も無く、本当に貧しい地域だ。
こうしたボランティアに積極的に携わり
村を子どもたち自身が活性化していく
そうした体験の意味は大きい。

下の写真のスカラーは、ザイノディン君
キダパワンのMCLの下宿に住みながら
大学に通っているイスラム教徒。
今回も、イスラム教徒の若者たちが
積極的に参加してくれた。
このアラカンの山から流れ出す泥流が
鉄砲水となって、彼らの住む
リグアサン湿原地帯をおそう。
その根本的な原因を知り
自らその対策にのり出す体験に
大きな意味があると思う。

 
  
 

もちろん、MCLの奨学生たちだけではなく
作業の根幹をなすのは地元の人たち。
その多くは、奨学生たちのお父さん、
お母さん、お兄さんや弟姉妹たち。
「親の背中を見て育つ」
と言う言葉が、そのまま通じるような
場面に良く出会い感動する。

親が楽をするために、
子どもに過剰な労働を押しつけるのは
かなり大きな問題があるが、
親を助けて、一生懸命手伝おうとする
子どもたちの一途な姿には、
先進(?)諸国には見られなくなった
発展途上(?)国の美しさと
感動がある。
子どもたちが、MCLのスカラシップに
応募してくる理由の90%も、
将来、大学に行って
良い仕事について、
親を助けたい!
兄弟姉妹を学校に行かせてあげたい!
どんなに貧しくとも
自分の家族を常に思って頑張り
食べ物が無く、電気も無い村の不便な
生活でも、いつも故郷が懐かしい!
ここでは、故郷という言葉、
家族という言葉が
ちゃんと生きている。
否、言葉が生きているのではない
故郷があり家族がある。
そのようなミンダナオの良さを失いたくない
むしろそこから学びたい、
ミンダナオ子ども図書館を施設とせず
村の共同体とつながった
一体となった運営をしようと
考えてきた理由だ。



右の写真は、
奨学生のお父さん、お母さんたち。
MCLとつながることによって
彼らの顔も明るく希望に満ちてきた。
  

いよいよ植林が始まる 

いよいよ植林がはじまった。
当日は、さらに多くの奨学生たちが
参加した。
他の地域から来た、イスラム教徒の子
クリスチャンの子たちが
このマノボ族の集落に集まってきた。
このように、ボランティアに参加しつつ
別の宗教、別の種族、別の地域の
人々の生活状況を見て
ただ見るだけではなく、
生活支援に積極的に関わる体験をする。
その事が、将来どのような仕事につくにせよ
平和構築、生活構築にも意味がある事だと
つくずく思う。

まず大切なのは、友だちになること。
友だちになって、相手のことを
自分の事のように思えること!
そうした気持ちを育てることだ。
植林には、MCLの若者たちだけではなく
地元の子どもたちももちろん参加。
村には、保育所があり、
そこの子どもたちも
保育所の先生といっしょに
植林に参加した。



諏訪淑子せんせい寄贈の保育所
  

上の写真は、保育所の先生
日本の保育園の子どもたちも
先生といっしょに
このような経験が出来ると良いのに!
自分たちの村を、自分たちの手で作っていく体験を・・・

 

こうした子どもたちの姿は、感動的だ! 
  

彼らは、ほとんど裸足で
山の斜面を駆け回っている。
お父さんやお母さんが山で
仕事をしているときに
親や兄弟姉妹の洗濯も
みんなで川でする。

お父さん、お母さんのお手伝いを
友だちといっしょにすることの喜び!
自分たちが、役に立っていることの
深い満足感と誇り。
それが顔にも表れている。 
   
要所要所で、大人が指示を出して
教えてくれる。
村全体が、一つの家族だ!

 

 このすばらしい子どもたちの様子を
松居陽がビデオに収め
ドキュメンタリーとしてまとめている
是非日本の人たち
特に子どもたちに見せたい、と。
 

よろしかったら、あなたも是非参加してください。



600本近いゴムの苗が
あっと言うまに植えられていく。
最後に土をかぶせるのは、
お父さんやお兄ちゃんの役割。
肥料を加えて
根が傷まないように押さえて
土をかぶせていく。



ゴムが収穫できるようになるには8年かかる
しかし、その間に、バナナなどを植えられる。
いったん大きくなり始めると
50年は、収入が約束される。
さらにその間、沢山の種が毎年落ち
それを拾って苗を育て
さらに、自分たちの土地に移植し
ゴム林を増やしていける。

MCLが、苗だけではなく
輸送代、肥料代、食事代
ときには、共同農場の購入や費用を支払う。
 

お父さんといっしょに


まだまだ、無限に植林を
していかなければならない。
まだまだ、無限に木を育て
子どもたちを育てて行かなくてはならない。
皆さん植林支援よろしくお願いします。



1ヘクタールで600本・・・5万円
村人の食事代、ガソリン代、肥料代含む
上の支援申し込みをクリックして
住所を教えていただければ
メールで折り返し連絡します。
その後、季刊誌にそえて
振替用紙をお送りします。
植林参加したい方は、
事前に教えていただければ
スケジュールを合わせます。
一生の想い出になることでしょう!



  



父親やおじさんに教えてもらいながら
ゴム植林の技術を学ぶ若者たち 

夕暮れて、みんなでMCLが準備した
ご飯をお腹いっぱい食べました 
    
 

植林では、最後に村人たちの
全員の食事も用意する。
仕事が終わって
みんなで食べる食事の美味しいこと
 

僕らもお手伝いしたんだよ!

8年後、この子たちも大きく成長しているだろう



新しくMCL本部に住む子たちの歓迎会 
 
 

世界的な不況のせいか、今年はMCLに住んで学校に通いたい子が非常に多い。
親の無い子片親の子も多いが、兄弟姉妹が多く、率直に言って食べられない家庭も多い。
MCLに住む子たちだけで100名を超えた。
全体で奨学生は、613名。
 

季刊誌で連載に出てくるシンカマス
砂糖大根売りの少女ジサ
低学年の子たちも多い  上は、ビラーン族の子たち 



学用品の支給が始まった 
  

MCLのスタッフたち、そのほとんどは、卒業生たちだ。


上は、MCLのバックパック。
小学生たちにわたす。
MCLのロゴが、入っている。
緑と黒と赤は、ミンダナオの森、大地、
そして太陽をあらわしている。



ゴムの植林のための穴を掘った 
5月30日UP

洪水対策支援は、下流におけるリグアサン湿原の洪水被害対策と
上流のアラカン地域における、マノボ族の植林対策にわかれている。

下流で直接洪水の被害をうけた、イスラムのリグアサン湿原周辺。
水は、軒下まで達した。
現地は、政府関係者でもなかなか入れない、反政府地域であるだけに
その被害の正確な報告は不可能だろう。
たとえば、スイレンなどの水草で家屋が倒壊した結果
子どもなどの死者も出たという。
2000年、2003年の戦闘による被害も、
報道されたものと、現地で聞いた、「死者を埋めることも出来ずに川に流した」
と言う話には、大きな隔たりがある。
報道関係者も容易に入れない地域だなだけに、致し方ない。

今回の洪水対策は、すでにご報告したように、
リグアサン湿原地帯では、生活再建支援を重視した。
ARMM(イスラム自治区)は、水田がおおいのでビニールシートを配布した。
これは、草屋根が腐敗して穴があいた家が多く、雨のときに雨よけと同時に
湿原地帯故に、乾燥した土地が皆無で、収穫した米を干す場所がない。
そうした意味では、ビニールシートは、
米を乾燥させるためにもおおいに役立つ生活支援だ。

ピキットサイドは、集落単位で漁網をしえんした。
集落に大きな漁網を3つと、木の舟を2艘ずつ配布。
女性グループを組織して、女性たちの責任と管理で、利益を分配する。
しかし、下流の生活支援だけでは、洪水の抜本的対策にはならない。
洪水の起こる大きな理由は、上流地帯にある。
1900年中旬ごろの急速なジャングルの伐採。
ラワンなどの多くの木々が、先進国、
とりわけ高度成長期の日本に輸出された。
純粋な原生林であるジャングルは、ミンダナオの9%と言われている。
今も、不法伐採は続いているのだが、こうして裸になった斜面には
低地をおわれた先住民が多く住んでいる。
ここに、森林を回復させない限り、洪水の抜本的問題は解決しない。
それが、上流のアラカン地域におけるゴムの植林プランだ。
 

植林をするにあたって、木の種類を選ぶさいに、かなり検討をした。
ゴムに関しては、最初は、わたしは否定的だった。
農業作物ではなく、輸出に依存した工業作物であること。
ゴムを固めるために、多少の科学薬品を使うことなど・・・。
バナナプランテーションに比べれば少ないが・・・

しかし、長年ゴムを育てて、土地を守ってきた実績があるマキララ地域を見て
ゴムの良さも見直すようになってきた。

 1,下草を過剰に刈る必要がなく、
  プランテーションバナナのように大量の除草剤をまかなくてもよい。
 2,大量の殺虫剤も必要ない。
 3,野生に近い地バナナや山芋などを平行して植えられる。
   ゴムの成長には8年かかるが、それまでの収入源になる。
 4,いったん成長すると、長い年月、安定した収入になる。
 5,トッピング(汁をとる)作業に、多くの人々が関われるので収入を分かち合える。
 6,種が毎年落ち、それを家庭で栽培して苗を作り
   さらに自分の土地に広げられることにより、ゴム林を拡張していけると同時に
   他の家の収入に拡大していける。
 7,果樹にくらべて腐敗せず、メンテナンスや出荷が山岳地域でも比較的容易である。

こうして、ゴム園を広げていくことによって、土地から収益が上がり
マノボの人々も、容易に土地を、町の金持ちに買収することが無くなり
マノボの人々の生活を守る結果にもなる。
さらに、自身の収入によって、わが子を学校に行かせられるようになる。

ゴムの植林は、皆さんからの寄付によって進められています。
最初に、アラカンのキアタウ(訪問者でこの村に泊まれられた方も多いと思います)
その下のケロハス、そしてカヨパトンとパコパコ。
すべて非常に貧しいマノボ族の集落で、ここから多くのMCLの奨学生たちが来ています。
すでに、草刈りが終わり(そのようすは掲載)ました。
今回は、ゴムを植え付けるための穴掘り作業が行われました。
いよいよ、6月初旬には、MCLの奨学生をまじえてゴムの植林が始まります。

ゴムの植林支援は、1ヘクタール 5万円で可能です。全作業代とガソリンや食費込み。 
郵便振替用紙に、「ゴムの植林支援」と書いて、振り込んでいただければ幸いです。
振り込まれた方には、季刊誌をお送りしています。
郵便振替口座番号:00100 0 18057  口座名:ミンダナオ子ども図書館
 

立正佼成会平和基金からの寄贈で
MCLの舟が出来た 

こちらは、洪水支援の一環として行われた、パンボート。
立正佼成会平和基金からの寄贈で、舟を作り、エンジンをいれた。
これで、洪水があっても、早急に救援に向かえるし、湿原地域における保育所建設の資材運び
若者たちとともに行く読み聞かせ、湿原の村に学用品をとどけたり出来る。
今まで、レンタルしてきたが、経費の削減にも大きく役立つ。
 



夏休みの読み語り 

 ウオーターフォールでの読み語り
フィリピンの夏休みは、4月5月
この時期は、学校は休みで
平日でも読み語り活動が出来る。
学校が無い時期の村のようすを
知る上でもよい時期。


 
  
   
わたしたちは、ウオーターフォールに読み語りに行った。
ここは、アポ山の隠れた登り口でもあり、美しい滝がある。
小さなリゾートのようになっているのだが、滝のあるところは国立公園に指定されていて
マノボ族しか住めないことになっているのだが、土地の買い占めが行われている。
特に、電気が通ってから、カラオケが入り、村の素朴さが失われてきた。
そして、安易に、しかも安価に土地を売ってしまったマノボ族の人々が、
生活に窮して、サトウキビ刈りの動労に数ヶ月行かなくてはならなくなり、
多くの小学生のスカラシップの子たちが、両親とサトウキビ刈りに行くことで
学業をストップしてしまった。いわゆるチャイルドレイバーだ。
学業のために、子どもだけを置いて、サトウキビ刈りに行く家庭もあり、
そのような子は、放っておけないので、逆にMCLに住むようにさせたりもした。
今回も訪れたが、本当に子どもや家族の数が少なくなっている。
夏休みに、労働力として、家族とともに子どもたちも駆りだされることで、
マノボ族の村が廃れていく。すでに村を放棄した家族も多い。


カパタガンでの読み語り 
こちらの村は、3週間ほど前に、
戦闘にみまわれて、村人たちは
下のバランガイに避難した。
ここには、保育所を建ててあるし
奨学生の子たちもいる。
ずっと気になっていたが、軍も入り
なかなか入れない。
ようやく落ち着いたところで
読み語り活動を実施した。
マキララのカパタガンは、
山奥のどん詰まりの小さな集落だ。



左のお父さんと歌う、右の娘さん
神様の歌を歌った。
 

右は、MCLの奨学生たち。
前列にいる6人は、皆この村の出身。
学校までは、2時間以上かかり
しかも、しばしば戦闘が起こるので
MCLに住むことになった。
  
経済的な理由や、生活の困難さで、学校に行っていない子も多い。
食べられないことも理由で、男の子の多くは、少年兵となっていく。
この地域は、有名な反政府勢力の地域と言われているが、
平地を追われて山にこもった、バゴボ族の多い地域だ。
日系人も多いと言われている。

  

しかし、今回は、新学期も近く
これから支援者を見つけなければならない
子たちも、150名近くいる。

正直言って、奨学支援だけではなく、
自由寄付の多くも、
子どもたちの学校支援や食費に
充てられていく。

何とかしてあげたいと言う気持ち
放っておけない、と言う気持ち
常に現場で活動していると
どうしても目をそらすことが出来ない。

現在原稿を書いているが、
自分で稼いだ原稿料も講演料も、
ことごとく支援に消えていく。

みなさん、奨学支援お願いします。
 
  

2年前、精神に異常をきたして
大声で演説し回っていたので、
ダバオの精神病院で薬を処方した。
今はすっかり元気に、元通りになった。
本当にほんとうに良かった。

グマイでの読み語り 
    
   

山のマノボ族の地域、グマイ村
キダパワン司教区のピーター神父の
指導により、
バナナプランテーション化から
自らを守ってきた地域だ。

この村の中心には
巨大なマンゴーの大木がある。
その木の下での読み語り。
わたしたちは、この木を
トトロの木と呼んでいる。
この木にはトトロが住んでいて
彼が、保育所を寄贈してくれたから・・・

マンゴーの木は、とても不思議だ。
下の写真のように
枝の一つの葉が
ピンク色になる。
まるで花が咲いたように・・・。 
 
 

おおきなマンゴーの木の
すぐそばの保育所。
この保育所を
寄贈してくださったのはトトロ。
この大きな木に住んでいる。
この木には、トトロが住んでいる。
 


杉の子幼稚園寄贈の
保育所が出来た 

杉の子幼稚園


杉の子幼稚園の寄贈の保育所が
コタバト市の近くに完成した。
イスラム地域で
子どもたちの人数も多い。

杉の子幼稚園
 



開所式には、北コタバト州の
DSWDの所長さんも直々に出席されて
多くの子どもたちとともに祝った。 

杉の子幼稚園

杉の子幼稚園の皆さん
園長先生をはじめとする先生方
ありがとう!
いつかいらしてください。
  

正式なサインをともなう開所式の後
MCLの若者たちが
イスラムの奨学生を中心にして
読み語りをした。



みんなで海に行った 

  
夏休みみんなでダバオオリエンタルの浜辺に行った。
わたしが、最初にミンダナオでお世話になった、ハウスオブジョイの浜辺。
ハウスオブジョイの烏山さんが、大きな手術などで苦労されているので
お見舞いもかねていった。
MCLの子どもたちが烏山さんにお見舞いの歌を歌うと、烏山さんは、涙を流された。

ハウスオブジョイ

  
  
    
  
   
夏休みは、帰郷する子も多く、帰る家が無い子や、
帰郷できない事情がある子たちにとっては、さびしい時期でもある。
それで、毎年この時期に、みんなで海に行くことにしている。
ダバオオリエンタルまでは、車で5時間ほどかかるが
そこで、5日間ほどキャンプをする。

ハウスオブジョイにいた子たちで、わたしが以前出会った子の数名
ジェニーボーイはスタッフに、ラランは今年卒業、ラブラブは来年卒業
キットキットは大学2年生に、そして妹のマリテスは、
今年からダバオの大学でソーシャルワーカーのコースに行く。
マリアフェは、結婚した。
  
 

続きを読みたい方はクリック
続きを読みたい方はここをクリック







2014年の活動報告