ミンダナオ子ども図書館だより:6月〜7月

ミンダナオ子ども図書館だより:7月10日

1:IMT国際停戦監視団の『IMT通信』にミンダナオ子ども図書館が紹介されました
2:平和構築に向けての歩みが続くブアラン集落
3: 新しく奨学生に選ばれた
4:ニューバレンシア集落のイスラム教徒の子どもたち

5:ニューバレンシアのイスラム集落の新しい奨学生たちに学用品を届けた
6:クリスチャン集落にムスリムの人々も集まって保育所の移設が話し合われた
7:病気の子たちのチェックと手術
8:子どもたちを病院へ
9:治療の方法の無い子は将来を考えて奨学生に
   劣化ウラン弾に関してのサイト
10:イスラム自治区にシートと衣料を届ける
   サパカン集落に届ける
   日本から送られてきた古着も渡す
11:カルボガン集落に届ける
   スカラシップ候補にした子のインタビュー
   医療支援も行う
   カルボガン小学校に学用品を届ける
   カルボガンの小学校は、ひどい状態だ
12:バロンギス集落に学用品と衣料を届ける
   再びサパカンにもどり、学用品を届ける
13:先日同行された共同通信社の現地記者の記事
14:マギンダナオ州イスラム自治区にシート支援を開始
   サパカン集落も水の中だった
   今回は、シートの配布を、事前にチケットを配る方式にした
   サパカンの裏の小さな運河を抜けてリグアサン湿原へ
   さらに奥のカルボガンにもチケットを配った
15:ビニールシーを準備するMCLの子どもたち
16:今度は、反政府地域にビニールシートと衣料の支援をした
   共同通信社の記者とカメラマン、
   国際停戦監視団の方々も同行された
   古着の支援も行った





IMT国際停戦監視団の『IMT通信』に
ミンダナオ子ども図書館が紹介されました


IMT通信へgo


IMT国際停戦監視団が発行している
『IMT通信』に、
MCLの記事が載りました
取材に来られた福永さんが執筆
IMT通信へgo

やはりMCLに来られた落合さん
なかなかわからない、
国際停戦監視団の役割
また、今回の大規模な
洪水の状況などを
簡潔に実にわかりやすく
述べていらっしゃいます。



平和構築に向けての
歩みが続くブアラン集落

7月8日(金)



ブアランの小学校は、ほぼ完成に
近づいている
6ヶ月かかる予定が
3ヶ月で完成するのだから
村の親たちの意気込みがわかる
村の父親たちが、クリスチャンもイスラム教徒も
協力し合って大勢で、みんなで作業をしたものだから、
11月に完成予定の小学校が何と7月末には、完成しそうだ。
外観はできあがり、最後のペンキ塗りと窓のはめ込み
黒板を含めた内部の仕上げが残っているのみ。
敷地も広がり、素晴らしい学校になりそうだ。
そのせいか、子どもたちの顔もあかるい。
丘の上のニューバレンシアのクリスチャンの子たちも、
イスラム教徒の子たちも、一緒に下の学校に通っている。

クリスチャンとイスラム教徒が40年にわたって対立してきた、
丘の上のニューバレンシア集落
40年ぶりに平和が戻り、
クリスチャンの子たちを奨学生に採用したことは前回述べた
さらにその側に、下のラガイェンに避難していた
イスラムの家族たちが戻ってきた。
クリスチャンの村の人たちは、彼等を心から歓迎し、
今共生の生活が始まっている。
MCLでは、新しいイスラムの子たちで、
ブアランの小学校に通い始める6名を奨学生に採用した。
こうして、毎朝、イスラムの子たちとクリスチャンの子たちが、
同じMCLのカバンを背負って、
仲良く登校するようになった。

イスラムの子たちと、
クリスチャンの子たちが、
一緒に支援者の方々に手を振っている
本当に皆さんありがとう!

MCLとJICAで建設中の小学校も、
日本の皆さんの税金で建てた
平和のシンボル!
8月にここで、
平和の祈りの祭典をします。
参加希望の方は、ご連絡下さい。




ニューバレンシアのイスラム集落の
新しい奨学生たちに学用品を届けた

7月1日



イスラム教徒の村の中で
クリスチャンの若者と集落長が
イスラムの若者たちと
一緒にバスケットボールをしていた。
かつて40年前には
このような光景が見られたという。
今それが再び復活したのは、
感動的な風景だった。

この下のクリスチャンとムスリム集落の
出会う場所に、今度、村人たちが
協力して保育所を移設する。
多湖さん一家によって
寄贈された保育所だ。
その話し合いがもたれたが
その場所に、ぜひとも
バスケットボールコートを作りたい。
バスケットボールコートは、
トウモロコシなどの穀物干し場になるし
保育所は小さな子たちの
バスケットボールコートは、
若者や大人たちの
良き交流の場になるから。
どなたか、寄贈できませんか?
今見積もりをとっているところです。



村を訪ね、直接学用品をわたす。
子どもたちの多くは、ラガイエンの小学校に通っているが
6名の子どもたちが、ブアランの小学校に通い始める
その子たちを奨学生に選び、学用品の入ったバックを渡す
来年から、より近いブアラン小学校に籍を移す子たちがドッと増える
この地を去った多くの家族も戻ってくる予定で
ブアランが活気を取り戻すだろう


クリスチャン集落にムスリムの人々も集まって
保育所の移設が話し合われた

7月7日



ニューバレンシアの丘は、驚くべき場所だ。
遠く、リグアサン湿原が
一望できるだけではなく、
なんと、下を見ると、
白頭の鷲が飛んでいる!!!
目を疑った!!!
「あれ、ひょっとして
フィリピンイーグルですか?」
「そうですよ、ここには
24匹ほどが棲んでいる。」
「エエエッ・・・!!!!」
「この間、縄張り争いで、
あっちに移ったつがいが居る・・・」
その勇壮で美しい飛翔の姿が
リグアサン湿原を背景に燦然と輝いている。
あわてて、望遠レンズのある写真機を探して向けたが、
もう飛び去った後だった。
これを聞いて、「俺は絶対この地に行き、1週間は滞在するぞ・・・」
と考えた人は、野鳥好きの人。
フィリピンイーグルは、絶滅危惧種にも指定されていて
私も、ダバオの郊外の保護施設の檻の中でしか見たことがなかった。
おっとどっこい、数日前に、リグアサン湿原地帯のサパカン集落で
幼鳥を飼っている人に見せてもらったっけ。
そういえば、来る途中、エメラルドグリーンの鳥が横切ったけど
どう見てもカワセミの一種としか思えないし。
専門家ではないので何とも言えないが、
リグアサン湿原は、周囲の丘陵地帯も含めて、天然の野鳥の宝庫!!!
そのスケールから見ても、釧路湿原を数倍しのぐ。
釣りにヨシ、カヌーにヨシ、野鳥観察からワニ観察まで・・・
石油や天然ガスが出るからって、こんな素晴らしい自然を破壊しても良いの?

保育所の移転と今後の取り組みについて
話し合いがもたれた
イスラム教徒の村長と
キリスト教徒の集落長が話し合っている
市の福祉局DSWDの所長補佐
グレイスさん、MCLのボードメンバー


ここに多湖さん家族から寄贈された
保育所を移設する
右は、クリスチャン集落に遊びに来た
イスラム教徒の少女たち
クリスチャンとムスリム集落の
出会う場所に、今度、村人たちが
協力して保育所を移設する。
多湖さん一家によって寄贈された保育所だ。
その話し合いがもたれたが
その場所に、ぜひとも
バスケットボールコートを作りたい。

バスケットボールコートは、
トウモロコシなどの穀物干し場になるし
保育所は小さな子たちの
バスケットボールコートは、
若者や大人たちの
良き交流の場になるから。
どなたか、寄贈できませんか?
今見積もりをとっているところです。
左がバスケットボールコートを作る場所。
こうしていけば、多くの家族が
ここに戻ってくるだろう。


40年間、憎しみと戦闘ばかり
安心して暮らせるって良いね

しかし、安心しきってはいられない。現在進行中のMILFと政府側の和平交渉の会議。
北コタバト州などの独立を目指すMILF側と政府側の交渉が決裂すれば
再びかなり大規模な戦争が勃発するだろう。
先日のタリタイ集落でのミィーティングでも
IMTがどこまで本気で平和構築が出来るかが問われている、と言う話?
8月のラマダン明けが一つの目安だろうか。
5月からすでに、国軍の動きが活発化している。
NPAの領域も含めて、すでに手術(オペレーション)が始まっているが、8月には、一斉に新規放出?
アキノ大統領は平和路線で行きたいらしいが、周囲がそうはさせないかもしれない。
南シナ海を巡る、ASEANとその背後のアメリカ、それを睨んだ国軍とアメリカ軍との合同演習。
対する中国の動きもからんで・・・資源争奪戦はまだまだ続く。
尖閣列島も北朝鮮も、これからが戦争作りの本番かもしれないので、日本の皆さんも心した方が良いかもしれない。
アメリカ政府は、米国市民に警告を発した。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21717320110615
国務省は「空港やショッピングモール、会議場など人が集まる場所が狙われる可能性がある」とし、
「ミンダナオやスールー諸島に渡航する場合は細心の注意を払うべき」と呼び掛けた。
昨年11月にはミンダナオ島の中部と西部への渡航警戒を勧告していたが、今回は対象を島全体に拡大。
また「テロ攻撃は無差別の可能性があり、マニラでも起こる恐れがある」としている。
 ・・・・・・・・・
オーストラリア政府も14日発表したフィリピンへの渡航勧告で、
ミンダナオ島東部については「必要性を再検討するように」と制限を緩和したが、
同島西部は引き続き「禁止」としている。

先日は、洪水難民救済のためとはいえ、オーストラリア政府の寄贈の高性能戦闘用ボートに乗せてもらったし
それなりのゲームが、机上で作られ実行されつつあるのだろうか。
ここが戦場になったら、ここの子たちを、全ていったんMCLに集団疎開させよう。
こんな可愛らしい子たちを戦闘の渦中に置いてはおけない。
幸いMCLは、発足時から、避難民救済のためのシェルターの許可も得ているし・・・でも経済的に食べさせていけるかなあ?
正面に座っていた母親が声をかけた
「トモさん、何を考えているの、一人沈み込んでいらっしゃるようだけど」
「エッ、いいえ、別に。ここに、バスケットボールコートを作れば皆もっと楽しく幸せになれるかと・・・」




病気の子たちのチェックと手術
7月4日(月)

ちらの方でも、今でも多数の奇形が見られる
劣化ウラン弾のせいではないだろうか
生まれつきの物も多いが、
後から、でき物が出来て
体の内部で大きくなる子も多い
現地では、水による影響と言われているが
何らかの遺伝子の異変ではないだろうかと
思うことが良くある




いったん引き始めた水が、昨日来の大雨で、また増え始めた。
写真のように川の流れに、木の枝や浮き草が混じり始めると、かなりの洪水になる


子どもたちを病院へ


ほとんど、医者や病院に
かかることの不可能な子たちだ


いつもお世話になっている、キダパワンの総合病院
キダパワン・ドクトルスペシャリスト病院の外科医師、モダンサ氏。
もう長いお付き合いで、MCLの運んできた子たちの場合は
ご自身の給与無しで、執刀、診断してくださる。
また、子どもによっては、適切なアドバイスや
別のファンデーションや良い病院を紹介して下さる。
こうしたドクター方にどれほど助けられたか・・・

治療の方法の無い子は
将来を考えて奨学生に


片目が見えなくても
片足が動かなくなっても
せめて大学を出て
学校の先生や看護士など
プロフェッショナルの道へ

こうした子は、かなり軽度の方で
集落に行くと、かなり高度な奇形
水頭症の子を見る。
全く動くことが出来ない子も多く
小さい内に亡くなっていく子も多い

とりわけ、2000年、
アメリカ・フィリピン合同演習バリカタン
これは演習と呼ばれる実戦で
空からの空爆も行われ
死体を埋める暇亡く、川に流した

2003年のテロリスト掃討作戦
この両者は、共に空爆が行われており
その後、急速に奇形が増えた
とりわけ、この時期に妊娠していた子たちに
奇形が多い。

爆撃の際に、
劣化ウラン弾が
使用されたのではないだろうか


治療は不可能でも
奇形のまま、貧困ゆえに学業を
停止するより、
頑張って大学を卒業し
プロフェッショナルの道を歩かせたい
奨学生になれば、
これから社会に巣立つまで
彼等の人生を見守っていける

スカラシップの話をしたとたん
母親の目から、涙があふれ出した!

劣化ウラン弾に関してのサイト
http://www.tgk.janis.or.jp/~blessing/REKKAURAN/lekkaulan.html

私が劣化ウラン弾に関して初めて知ったのは、友人で大阪の司教区に属し、
「正義と平和」の活動を進めている松浦五郎司教に会って、
こちらの子どもたちの写真を見せ、奇形の多さに疑問を呈したときであった。
「松居君、これ、劣化ウランとちゃう?」
その後、劣化ウランに関する本を読むうちに、あまりに似た症状が多いので、唖然とする。

グーグル検索「劣化ウラン弾」
http://www.google.co.jp/

こういう子たちの将来を考えると、極貧で生活が厳しい地域だけに慄然とする
せめてスカラシップ支援が出来ればしてあげたいと思うのだが・・・
MCLのスカラシップは、変わった支援のスカラシップ?


カルボガンの奇形の子

手足の障害、目の見えない子など、生まれつきの身体障害が多い。この子たち、皆カルボガンの子たちである
私が同時に心配するのは、このような被害が、長期にわたって
原発の崩壊した日本の人々、とりわけ次世代の子どもたち、子孫たちに
長期にわたって後遺症を残していくのではないかと言う事である。



イスラム自治区に
シートと衣料を届ける

7月4日(月)

サパカン集落に届ける
サパカン集落は、リグアサン湿原の入り口にあり重要な要衝。
近年、この先のブリオクなどから非難移住してきた家族などが沢山住んでいる。
生活は、半農半漁だが、とりわけ土地の無い人々は生活を淡水漁業に頼っている
年収は、5000ペソ、一年間の収入がなんと1万円程度だという。

パンボートと言うエンジン付きの小舟を貸し切って乗り込む。
覆面をかぶっていて物々しいが、MILF側のセキュリティだ。
このあたりには、国軍は入れない。
いったい何から、私たちを守ろうとしているのだろうかと、
いつも不思議に思うのだが、
その筋から、現地の司令官などには、
私たちが入るという報告は行っている。



スタッフたちが、シートを渡す。
一枚ずつチケットをもらって渡さないと
大変な混乱状態になって、
もらえない人々が殺気立つこともあるので
確実にチケットと引き替え条件にする


この村からは、
奨学生もたくさんとっているので
皆さん、MCLの事をよくご存じで
読み語りなどもしているし
総じてフレンドリーだ
日常からのお付き合いが大切だと
つくづく思う。

日本から送られてきた古着も渡す


古着は、子どもたちを優先する
特に、貧しい見成りの家族に
手渡すように心がける


村を離れるとき
みんなで見送ってくれる
とりわけ子どもたちが可愛い
沢山の困ってる子を
奨学生に採りたいのだけれど・・・


最後は、フォーレックスの
段ボール箱も渡す
結構貴重品で
箱が壊れても
段ボール紙を寝床の代わ
りに
敷いたりする

カルボガン集落に届ける
サパカンから舟でさらに下流に下っていくと
ブリオク、バロンギスを経てカルボガンに着く
サパカン以上に到達が難しく、貧しい地域だ



カルボガンから小舟に乗り
まずは、最も困窮している
湿原内の家族にシート
衣料をわたした


すでに手渡してあったチケットを持って、水の中を母親がやってきた

スカラシップ候補にした子のインタビュー


前回、チケット配布で来た
洪水の中の家
子どもたちが大勢居るのに
唖然としたが
その中の年上の子の一人が
高校生であり、
成績も悪くない事がわかった
こうした困難な状況の中から
来た子にこそ
大学に行ってほしいと思い
スカラシップ候補に選んだ
大学を出て教師を目指す
もう一つの理由は、こうした子を選ぶことによって、MCLと現地を結ぶ
コンタクトパーソンになってくれるから、高校生を選ぶ。
カルボガンには、小学生のスカラシップの子が10名ほど居るが
高校生は、この集落では、この子を入れて二人となる。
もう一人は、右の写真で緑の服を着ている少年。
高校一年生で、私たちを守って同行しているが
素直でとてもよい子だ。
上の少女とも同郷の顔見知りなので、
今後、二人で月末のミィーティング(総会)にキダパワンまで来るだろう。
一人で来るより、心強いし、MCLの平和の祭典や文化祭にも出席し
いろいろ感じてくれるだろう。
MCLの奨学生は、こうして一人一人選んでいく。


かつて北海道の激流で
カヌーを漕いでいたので
特に怖いとも思わないが

シートが足りなくなったので、再度訪問を約束。次回は、カルボガンからカバサランの至る
ARMMイスラム自治区サイドを訪問することに決定した

医療支援も行う
カルボガンでは、シートが尽きたので医療支援に集中した。
子どもの風邪、腹痛、足の皮膚病や出来物が多い。
汚れた水の中を絶えず歩く生活のためだ。
歩くだけではない、この汚れた水を飲んで生活をしなければならないのだ。
この地で多いのが、喉や顔や足のでき物、腫瘍や腫れ物、そして、目や顔や足の奇形だ

ここでは、現在MCLのスタッフで、
もと奨学生でキダパワンの看護科を卒業した
フェさんが活躍した。
彼女はマノボ族で、両親が別れてしまった。
父親はその後、戻ってきたが
しばらくたって脳溢血で倒れた。
彼女は、両親を支えると同時に
驚いたことに、
一人の小学生の里親を買って出て
自ら支援している。
月一万円の薄給だというのに・・・
こうした使命感に燃えたスタッフたちが
育っていくのは、本当に頼もしい。


カルボガン小学校に学用品を届ける

この小学校には、保育所が無く、
今月中に建設予定で資材も調達し終わっているのだが、
洪水が長引いて、資材を運ぶのが困難となり止まっている。
今回はようやく陸は見えたが、資材運搬トラックが、
船着き場まで入らないのと、繰り返し洪水が襲ってくるのだ
しかし、奨学生もたくさんいるので、学用品だけは届けた
来週は再び訪れて、シートを届けなければならない
この8年間、この地域を繰り返し訪問しているが
こんなに雨が多い年は初めてだ。時には、竜巻のようにして襲う。
ダバオでも、鉄砲水で家が流され30名ほどが亡くなったが
その大半は、子どもたちだった。



この子たちの治療も
実行予定に入れている

カルボガンの小学校は、ひどい状態だ


これは、物置でも納屋でもない
これが二クラス分の教室なのだ
上流のサパカン集落の学校もひどいが
カルボガン集落の学校は、
それに輪をかけてひどい状態だ
この地区では、唯一
バロンギスやブリオクの集落が
建物も良い
JICAの建設したコミュニティーセンター
イスラミックセンターもあるが


サパカンの後に、いつかカルボガンの小学校もJICAにアプライしたいが
もう少し様子を見た方が良いと判断し最初にサパカンを選ぶ予定だ。

前コマンダーが亡くなってから
あまり使われている様子もなく
今後どうするかが課題でもある。
とりあえず、MCLは、
最も貧困状況が良くない
サパカンとカルボガンを支援対象地として
少しずつ地域と
関わりを持っていくことにした。
とにかく小さなNGOに過ぎないので
たいしたことは出来ないから・・・




翌日、また大雨が降り
少し引いた水位がまた
もとに戻ってしまった

バロンギス集落に
学用品と衣料を届ける



カルボガンでも、このバロンギスの集落の学校は良い方だ。
ここからもスカラシップの子たちを採っている。
私たちは、この村の通り過ぎて
さらに奥の集落にいつも向かうので集落長から、
「ここも大変なので支援対象から外さないでほしい」と
切に言われた。そこで、集落を見回ったが特に川向こうの
リグアサン湿原地帯が同様に貧しいことがわかった。

再びサパカンにもどり、学用品を届ける


再びサパカン集落に戻ってきた
子どもたちも喜んでくれて
なんだか、故里に戻ったような気がする


スカラシップの子どもたち・・・
奨学生だが、今年から高校になった子たちは
対岸のラジャムダ高校に通っている
こちらは、ラジャムダ高校の新任の先生
今年から先生に採用された・・・
といっても、もとミンダナオ子ども図書館の奨学生で
彼の奥さんは、MCLのスタッフの会計担当のネットネット
彼は、イスラム教徒で奥さんはクリスチャン
可愛い男の子がいる。

背後のラジャムダ高校は、JICAによって建設された



先日同行された
共同通信社の現地記者の記事


The Japan Times Online http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20110628a7.html

Tuesday, June 28, 2011

NGO extends help to Philippine flood victims

Kyodo

PIKIT, Philippines ? A Japanese nongovernmental organization extended assistance to flood victims in a Muslim rebel-controlled village on the southern Philippine island of Mindanao over the weekend.

News photo
Out of the storm: Children displaced by floods sleep at an evacuation shelter in Cotebato on Mindanao Island in the Philippines on June 20. KYODO PHOTO

Tomo Matsui of the Mindanao Children's Library Foundation, based in the island's central province of North Cotabato, led the distribution of tarpaulins and clothes to residents of Kabasalan, a remote village of this town that has been submerged in flood waters for almost a month now.

Incessant rains caused by three storms that hit the country this month have swelled major rivers and tributaries in the region, causing heavy flooding in low-lying towns and cities. A major river system clooged by water hyacinth was another contributing factor.

Several hundred thousand people in central Mindanao have been affected by the flooding, with tens of thousands now sheltering in evacuation centers.

"The Mindanao Children's Library Foundation is mainly for children, but we help those who are in need, regardless of the circumstances. If we made them happy, then that's good," Matsui, 58, said, speaking in the local Cebuano dialect.

With a population of a little over 3,000, Kabasalan is an area controlled by the secessionist Moro Islamic Liberation Front.

"We are very grateful to Tomo-san for their help, said village leader Teng Oba.

"These tarpaulins and clothes are a big help to us already. We use those tarpaulins to add cover to our roofs during rainy season, or as cover when we sail to catch fish, or as drying mats for our corn during the dry season," he said.

Last week, the foundation conducted similar missions in six other rebel-controlled villages of Pikit believed to be under the jurisdiction of another rebel group, the Moro National Liberation Front.

"Sometimes, if I think about it seriously, I feel afraid a bit. But knowing that there are many children there and their situation is very pitiful, my fear dissipates," Matsui said.

MCLF President Asrie Sabil Hussain and Pikit deputy social welfare head Mary Grace Cadungog said proper coordination with municipal leaders ensures their safety against the rebels.

Aside from Cadungog, Naomi Ochiai, Japanese representative to the International Monitoring Team of the ongoing peace process between the Philippine government and the MILF, joined the MCLF's mission on Sunday.




マギンダナオ州イスラム自治区に
シート支援を開始

7月1日(金)


サパカン集落も水の中だった

先日、この上流のARMM地域、タリタイ・マギンダナオでMILFと政府側の和平交渉があった。
IMTも参加。MCLのスタッフもメンバーに属しているので参加したが
ミンダナオの独立を視野に入れた政府との攻防になるのだろうか。
2008年ように、ピーストークが戦争の引き金にならなければ良いのだが・・・



行政地図が無いと
わかりにくいかもしれないが、
リグアサン湿原は、プランギ川を挟んで
ピキット市のある北コタバト州と
マギンダナオ州に
別れている。
マギンダナオ州はARMMとも呼ばれ
イスラム自治区になっている。


MCLの保育所があるサパカン地域も水の中だった
イスラム自治区は、湿原地帯を中心にして
反政府組織MILFの活動拠点で
大方のNGOは、こちらで活動することを
怖れても居る。また複雑な行政事情から
活動が難しい地域だ。
今回の洪水に関しても
北コタバト州や
ARMM地域でも、ダトゥピアン市に
近い方はまだしも米などの支援が入るが
とりわけ、ピキットの対岸
リグアサン湿原のこの地域は
全く支援が入らない。
私たちは、すでにサパカンやカルボガンに
保育所を建てているし
奨学生も沢山ここから来ているのだけれど



去年JICAに学校建設を応募したが、
危険すぎる地域という理由で却下になったサパカン小学校
子どもたちも多く、平和構築に重要な位置にあるので
今年も再度応募する予定。
下流のバロンギスから逃れてきた子たちも多く、圧倒的に教室が足りないし
内部もひどい状況だ。MCLに任せて下されば建設も難しくないのだけれど
この集落には、MCLの保育所もあり
多くの奨学生が、ここから来てる。
高校生はこの集落から
ラジャムダの高校に通っている。


壊れた家に避難している
子どもたち
屋根は穴だらけだ

今回は、シートの配布を、
事前にチケットを配る方式にした

こうしたシートを配る難しさがいくつかある
村長や行政関係者にまかせると、おおかたが選挙に関係して
支援者のみに振り分けられる。
DSWDも、グレイスさんのように信頼できるソーシャルワーカーが居ればよいが
自分の親戚や息のかかったところに配布されたりするケースがほとんど
過去の経験から、最良の方法は、事前に一軒一軒回って確認し
チケットを渡し。その分だけ配布する方法だ、
手間暇はかかるが、確実に必要としている人のところに配布できる。
特に、イスラム自治区は、支援が確実に必要としている人々のところに
なかなか届かないので、どのNGOも困っている。
多くが有力者の懐に入ってしまうのだ。
過去の経験から、私たちMCLは、絶対に支援をする手を他人任せにしない。。
戦闘のころから、すでに8年以上
こうした地域と関わっているので
人々は心を開いてくれる。
信頼関係を構築するのに
特に重要なことは、
戦闘時や緊急時だけに訪れるのではなく、
普段から、保育所建設
スカラシップ、医療や衣料支援で関係を持ち
日常の場での信頼関係を構築すること
特に、読み語りは最高だ。
それ故に、緊急支援でも
戦闘が起こっても、
私たちは、緊急支援に向かえる

サパカンの裏の小さな運河を抜けてリグアサン湿原へ
護送して下さっているのは、もちろん
現地のその筋の方々、
つまり、その筋の私たちが
護送しているから
大丈夫ですよと、
人々にわかるようにしている


激しい水流で、傾いた家も多い
どんなにか不安な日々だった事だろう
ニッパヤシの屋根は、腐りやすいが
その上、今回のような長雨が続くと
たちまち穴が空き痛んでくる
水漏れも激しく
壁も崩れ、そのようなときに
ビニールシートはとても役に立つ
乾燥がもどれば、
穀物や魚を干すのにも使えて
人々はとても喜ぶ


浮き草がくせ者で、これが溜まると
水の流れが滞り
家も橋も倒壊してしまう

この先、まだまだ家が続いている
大変広大な湿原地帯
家族の状況を確認に向かう


湿原の各地から
サパカン集落に避難してきた
家族たち

さらに奥のカルボガンにもチケットを配った


こちらはサパカン集落よりも、
さらに奥のカルボガン集落の裏側
つまりリグアサン湿原の中だ
家々の状況も非常に悪い
真ん中の少女は、高校生、成績も良いし、困難な地域だけに、スカラシップ候補に


多少なりともヤシやトウモロコシを植える
土地がある人々は、
この地域でも収入が多く
まずまずの生活をしている。
厳しいのは、こうした場所に住んでいる
漁師さんたちだ
水が引いているときには、
自給用のトウモロコシぐらいは育つのだが
水が浸かると、魚しか収入が無く
それを、ピキットやカバカンの市場に
売りに行く
家を見れば貧しい事が良くわかる




今回の洪水でもそうだ
死亡者には、圧倒的に
子どもたちや赤ん坊が多い
家が崩れて流されて
泳げないのに水に落ちたら
どうするのだろう


川エビや魚が現金収入源
子どもたちでも漁をする
ユニセフの報告にもある、
水による皮膚病
それから、瘤が多くできるのは
なぜだろか。
収穫前のトウモロコシ畑も
洪水ですっかりダメージを受けた
まだまだ、雨が続く・・・・


洪水避難民救済のために
ビニールシーを準備する
MCLの子どもたち




今度は、反政府地域に
ビニールシートと衣料の支援をした

6月26日(日)


こちらは、反政府勢力と呼ばれるMILFのピキットサイド。
カバサラン方面だ。かつてからコンタクトを持っていた場所だが、
R7に属するので、しばらくご無沙汰していた。
と言っても、戦闘のあった2008年には、医療と読み語り支援をしているので
村人たちとは懇意だ。
前回のように、軍の動向は拒否されている地域。
普通の舟を3艘借り切って向かった。
今回、共同通信のマニラ支局長とカメラマン、
IMT(国際停戦監視団)の落合さん方が同行された。
平和を作り出すためには、バランスのある支援が大切なことをご存じで
IMTもJICA、政府側と反政府側にバランスをとりながら支援するように努めている。



カバサランは洪水の渦中だったが
2日前から少し引いて陸地が見えていた
しかし、今回の洪水は、
2008年の時より長期化している
繰り返し大雨が襲ってくるから

ユニセフが、子どもの感染症に
関する警告を出した。
次回は、ARMM地域で
医療も行う予定。

ビニールシートを配布した

共同通信社の記者とカメラマン、
国際停戦監視団の方々も同行された

古着の支援も行った


次回は、国際支援がほとんど全く行かない
川向こうのイスラム自治区に、
ビニールシートと衣料、
そして医療の支援を行う予定だ。
洪水、長引かなければ良いのだが。



寄付をありがとうございました。
洪水支援に使わせていただきます。

水害支援(敬称略) 河野優子
NPO法人ドネーションシップわかちあい

松居友さま
6月11日に寄付を正式決定しました。
事務局ブログの報告です↓↓
http://blog.goo.ne.jp/donationship/e/aba46247944972949004c99adbd9bf21
会員さんから子ども図書館を紹介してもらって、サイトや通信を読ませていただいて、
子ども図書館の理念、実際の活動に共感し、
子どもたちのために、少しでも皆様の現場のお役に立てればと寄付を決めました。
互いの違いを尊重しあい、多様な価値観や存在が共存しながら<平和>をめざす。
それはこれからの世の中でますます重要で大切なことになってくると思っています。
今後、事務局ブログや会員ページで、
ミンダナオの現実や、子ども図書館の活動について情報紹介していけたらと思っています。
人と人、心と心をつないで、分かちあい支えあいの社会を築いていきたいと願っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
先日、フィリピンにドネ通信を郵送しました。(まだ届いてないかな)
私たちの活動や会員の皆さんの気持が伝わればと思いますので、
お時間がある時に見てみて下さい。

◆連絡先◆
わかちあいささえあい明日のくにへ
****************
特定非営利活動法人ドネーションシップわかちあい(立川さき)
TEL&FAX075−621−3128
*****************
事務局ブログ「困った時はお互い様」
過去の避難民救済も今回使わせていただいています。(敬称略)
林田 裕子、久岡 隆行、戸塚 恭子、
磯道 來恵視、井手 公平神父、仙台白百合学園幼稚園、
中島 利男、クルムプアンタイ椿、
木下 とわ子、保田 妙子、諏訪 淑子、江口 陽子、子安 洋子、
中本山實相院発菩提心の会、
北川 容子、冨高 英徳、多湖 敬子、



ミンダナオ子ども図書館だより:6月21日

1:パイドプランギ方面にビニールシートの支援をする
  現地に着き、ビニールシートをプロペラ船に移し替える
  国軍のプロペラ船で出発
  水没した家にビニールシートを配る
  学校が避難所になっているが、そこも水の中だった
2:国際停戦監視団IMTの福永さんが、マカブアルの小学校と MCLを訪問された
  ピキットの後に、MCLを訪問された
3:ARMMイスラム自治区カルボガンに建てたばかりの保育所も水の中だった
4:創価大学の若者たちと学用品を届けに行った
  夜は、ウエルカムパーティ,MCLの家族になった
5:マカブアルの小学校に奨学生の学用品を届ける
6:ブアランの小学校が、驚くべき早さで建てられている
7:ニューバレンシアの子どもたちが、下のイスラムの村の学校に通い始めた
8:洪水の中を舟で・・・円福幼稚園寄贈のARMMカルボガン保育所の開所式
  前日からの大雨で、鉄砲水がピキットを襲った!
  車が一台水をかぶりストップ、修理する
  ラジャムダから舟に乗ることに、変更

  ようやくカルボガン集落に着いた
9:7年前に頬の手術をしたアメラちゃんに会った
10:ARMMカルボガン、ワカワカ保育所の開所式
  譲渡サイン式が最後に
  明日、もう一度、洪水避難民のチェックに来よう
11;ピキットで洪水が発生し避難した人々
   この子たちの病気を治すことに決定
12:保護者のための総会を開いた
13:日本政府によるブアランの小学校建設が、MCLのマネージメントで急ピッチで進んでいる
14:マキララの集落バダックでの読み語り
   子どもたちを集めて、読み語りを始める

   読み語りのあとで、本を手に取る
   一息ついたところで、パンを配る
15:ブアランのクリスチャン集落から
   奨学生を選び出した
   スカラシップと里子の選考が始まる
16:5月の学生総会で新しいプレシデントと役員が選出された
   2011年度:MCLの学生役員

17:IMT国際停戦監視団の落合さん方が訪れた
18:夏休みの終わりみんなで海に行った
   最初は、少し孤独に感じる子も
   それでも、あっという間に溶け込んで
   MCLの家族になっていく
   夕暮れても遊びは続く
19:ダバオの貧困地域ササでの読み語り
   読み語りが始まった
   読み語りが終わり、パンを配る
20:生まれて初めての都市
21:奨学生を迎えに
   エルマリーとモクモク、そしてラブリーを迎えに行った
   ラブリンとロムニック



パイドプランギ方面に
ビニールシートの支援をする

6月20日(月)


中日新聞(マニラ共同):フィリピン洪水で70万人被災 スイレンが排水溝ふさぐ
フィリピン南部ミンダナオ島で約3週間にわたる大雨で洪水などが発生、
国家災害対策本部によると、22日までに少なくとも12人が死亡、約70万人が被災した。
アキノ大統領は22日、被害が大きかったコタバト市を訪れて記者会見、
今後感染症が広がる恐れがあるとして関係省庁に対策を指示し、救援物資を増やす方針を表明した。
・・・・後略・・・・
詳細は以下をクリック

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011062201000715.html



洪水で水位が高いので、ピキット市が提供してくれたダンプカーで
目的のパイドプランギ村に向かう

写真右はピキット市の副市長。
誠実で良い方で懇意にさせてもらっている
この一帯のバランガイは、一族の所有。
政府よりなので国軍も滞在し、
今回のプロジェクトにプロペラ船を
提供してくださった。

市長の足下であるピキットの川の
上流部も同様MNLF
MCLは、その地の極貧の山岳エリアから
多くの奨学生を採っている。
先日MCLを訪問された日本のNGO
ICANの松浦さんのお話だと
ICANは、この地域を支援予定だそうだ。
(MCLは、ICANと直接の関係はないが)
市長の奥さんがピキットのワールドフードの
代表だし、行政で働いている職員は、
DSWDも含めて、MNLFよりが多いが、
選挙ともからんで、これらの地域は
国際NGO、地方行政等の支援が多い地域。
ゆえに比較的めぐまれている。
先日は、台湾の大きなNGOが、
これらの地域に食料を配った。
MCLは、この地にも保育所などを建てて
政府と反政府の両方と良い関係を持っている
しかし、バランスが難しい。

今回も、副市長のお膝元を支援した後、
さらに貧しいMIFL側のR7地域とARMM地域を支援する予定。
だが、当然ながら今回のように国軍は入れないので、
MILF側の既知のルートで、普通の舟を借りていく。
ARMM地域も同じだが・・・
現地に居ないと、なかなかどの地域がどうであるのかわからないが、
支援が特定の地域に偏れば、とうぜん地元の他の場所からの反発が起こり
支援の不平等が、逆に、MILFとMNLFとの内戦にエスカレートする事も多い。
こうした現実を、ほとんどの海外NGOは、知らない。
現地が入り組んでいるだけに、支援は難しいが、
子どもたちに隔たりがあるわけではないので、
子どもたちの事のみ考えて、バランスを取りながらMCLは活動している。


現地に着き、ビニールシートをプロペラ船に移し替える


ピキット市が提供したダンプから
ビニールシートをプロペラ船に
移し替える

国軍のプロペラ船で出発

この戦闘用ボートは、オーストラリア政府によって寄贈されたものだそうだ。
先日、マニラのテレビ局が、これで取材。
ピキットのMILF地域に近づいた結果、もう少しで戦闘になるところだったと言う。
いかにも物々しい、物騒な話だ。
今回は、セキュリティの事もあり、地元から出ている、
懇意の副市長さんも同行して下さったのでリスクも少なくなった。
といっても、副市長一族の地域内で活動しMILF地域には入らなかった。
この戦闘用ボートでは入れない!
後日、カバサラン等のMILF地域には、普通の舟を借り切って
改めてビニールシートを配ることにした。
確かに、写真で見ても、恐ろしい姿で猛スピードで疾走する。

水没した家にビニールシートを配る


水没した家の特に貧しく、屋根が草葺きの家にシートを配る。
大雨と洪水で家の屋根が腐り、水漏れして困っているからだ。

子どもも大人も、裸に近い生活をしている。雨で服を干せないし、干す場所も無い。
それに、周りは水だらけで、服を着てもすぐに濡れてしまうから・・・



雨漏りが激しい家も多く
シートをもらって本当にうれしそう。
トタン屋根の家は避け
草葺きの貧しい家を選んで渡す



私たちMCLで、せめて医療や食料の支援をしたいのですが、
どなたか緊急支援の寄付をお願いできませんか!
学用品や入学授業料の支払いに追われて、緊急支援の資金がありません!!!!
振り込み可能な方は、メールで、「洪水支援金・・・・・円振り込みます」
と書いて以下でメール下さい。
早急にこちらで行動を明日にでも実行します!!!

洪水支援


リグアサン湿原は、まるで大海原の様相だ。
この広大な湿原の中に
こんなにも多くの家族が生活しているとは
驚き以外の何物でもない




舟がなければ家から出ることも出来ず
何日もこのような家で過ごすのだ
両親は、漁師であることが多く
日々のおかずをとりに
小舟で出かけている
子どもたちだけで家に残っている
ケースも多い。


上流から流れてきた
水草に覆われた家


せめてもの恩恵は
魚が豊富なこと
日々の食物であるばなりではなく
市場に売りに行ったりする


2百枚近くあったシートが
あっという間に無くなっていく


シートをもらいに
必死に泳いでやってきた少女

私たちMCLで、せめて医療や食料の支援をしたいのですが、
どなたか緊急支援の寄付をお願いできませんか!
学用品や入学授業料の支払いに追われて、緊急支援の資金がありません!
振り込み可能な方は、メールで、「洪水支援金・・・・・円振り込みます」
と書いて以下でメール下さい。
早急にこちらで行動を明日にでも実行します!!!



私たちMCLで、せめて医療や食料の
支援をしたいのですが、
どなたか緊急支援の寄付を
お願いできませんか!

振り込み可能な方は、メールで、
「洪水支援金・・・・・円振り込みます」
と書いて以下でメール下さい。
早急にこちらで行動を
明日にでも実行します!!!


学校が避難所になっているが、そこも水の中だった


保育所が無いので
水が引いたら、
ここに保育所を建てることを約束


本当に子どもたちが多い!!!
また来るからね、元気でね。




国際停戦監視団IMTの福永さんが
マカブアルの小学校と
MCLを訪問された

6月17日(金)
JICAの職員として、世界各国で活動されてきた福永さん
今回は、IMTのメンバーとしてミンダナオに赴任された。
私がお世話になったハウスオブジョイの烏山さんと
青年海外協力隊のころからの友人。
http://hoj.jp/
今回は、MCLを取材されるために来られた。
MCLがJICA草の根無償で建設した
マカブアルの小学校を訪問。
マカブアルは、現在洪水に見舞われていて
ミンダナオの現実を行政の視点からと同時に
地域住民の視点から見つめる
良い経験になった。
洪水は、毎年起こるわけではないが、2,3年に一度の割合で起こる。
前回の大きな洪水は、2008年だった。
この時期は戦争の時期で、避難民化している人々を洪水が襲ったので、
大変厳しい状況だった。
MCLは、ビニールシート、医療、食料の支援をした。
今回は、戦闘が無いだけ、まだ平和で良いが、困窮の状況は変わらない。
ピキットの地域政府は、すでに米の支給をしているが、一世帯わずか2キロ。
洪水が長期化しなければ良いが。
屋根近くに逃げたりして、屋根が壊れたり、避難民化している人々も多く、
MCLでは、他がしていないビニールシートの支援をすることに決めた。


マカブアルの小学校も水の中だが
一時教室内まで水没したが
今は、多少水が引いた状態だ

村に行くには、
小さな舟に乗るしか道はない。


周囲は大海原のようだが
マカブアルはまだ内陸に属していて
この先の村々の被害が甚大だ


学校は、すでに一週間休校だが、
事前にMCLで連絡していたので
先生方が駆けつけて下さった。
DSWDのグレイスさんもご一緒下さった
MCLのボードメンバーだ。


少し遅れて、警官も到着。恐らく市長からの要請だろう。裸足なのが珍しい?
人々の生活は楽ではない。
漁師をしている人々は良いが
内陸地ではおもに農業で
そうした人々は打撃が大きい。
洪水を避けるための
灌漑用水路が効果的だと、
私は思うが漁業者は、怖れている。
ただし、洪水で地味が豊かになる
利点もあるが・・・
私がこの地に踏み込んだときは、この村に入る道は踏み跡以外に無かった。
理由はいろいろあるが、
今もそれは変わらないと思うのだが、
奨学生を30名ほど採用し、今その多くが高校生。
大学卒業生も出ている。
読み語りにも通って、村人たちと親しくなり
人々も警戒を解いて親しくしてくれるようになった。
その時期から、崩れかけ、屋根だけの校舎で勉強している子たちの状況ゆえに
村人から、学校が建てられないか、と言う依頼が出てきた。
MCLのような小さなNGOでは、保育所建設が限界であるし
学校のような恒久的な建物は、コンクリートのしっかりしたものを建て
半永久的に使ってもらわなければあまり意味がないと考えた。
そうなると三百から五百万円はかかることになる。

MCLの力ではとても無理と考えて、検討した結果
日本政府ODAであるJICAの草の根無償基金に応募することにした。
この基金は、対象が日本のNGOではなく、
現地のNGOが直接大使館に応募する基金で
MCLは、フィリピン政府公認のNGOだから、応募できる。
完成後、当時200名だった子どもたちが500名近くになった。
USAIDにより道も出来、電気も届き、家々がたち始めた。
村の人々が明るくなったのが何よりも印象的だ。
うまく機能すれば、政府のODA、米国などの海外支援
JICAのプロジェクト等が素晴らしい効果を発揮する良い例だろう。
コタバトのOMIオブレード会の
オーランド司教が
今までの既存の洪水対策の
抜本的な見直しを提案しているが、
賢明な方策だろう。
漁業者、農業者、政府側、反政府側が
歩み寄って根本的な対策を打ち出す時期だ。
JICAが会議の場を提供し
EUを含むIMT参加国やUNとも連携し
技術的にも協力する体制を打ち出したら
良いと思うのだが・・・

ピキットの後に、MCLを訪問された


お昼時に子どもたちが戻ってきていたので
急きょ短い歓迎会を
子どもたちが開いてくれた

その後、インタビューを交えて2時間近く話をした。
内容の一部は、IMTの機関誌に掲載されると思うので皆さんにも報告したい。
ピーストークが、7月末に、再度の区切りが付けられそうだが、
それをきっかけに戦闘が起こらなければ良いのだが・・・
今、不安定なのは、むしろ新人民軍NPA側との戦闘で
先日、私たちの奨学生がいるボアイボアイで国軍との間に戦闘が起きた。
子どもたちが心配で、学用品を届ける事をかねて現地に行ったが
小規模だったので軍も引いていた。
また、別の保育所のあるマキララ地域の近くで戦闘があり
こちらの方は、150名ほどの避難民が出ている。
土曜日は、ピキットの洪水対策のために緊急支援に向かうが
マキララの情勢もチェックしなければならない。
かつて7,8月頃に戦争が起こるかもしれないと書いたが
根拠がないわけではない、戦争だけはごめんだ。
停戦監視団の方々、よろしくお願いします。




ARMMイスラム自治区
カルボガンに建てたばかりの
保育所も水の中だった

6月16日(木)



つい先週に開所式があったカルボガンのワカカワ保育所も水の中だった


村は完全に水の中だ




つい先週開所式をしたばかりの
ワクワク保育所の子どもたち



ワールドフードや国軍、地方自治体や国際NGOなどの食糧支援が始まったが、
北コタバト州にあるピキットサイドがほとんどで、イスラム自治区ARMMサイドには
全くと言って良いほど、支援が行かない。
川を隔てて対岸なのだが・・・




創価大学の若者たちと
学用品を届けに行った

坂本弥生、林田依里香
6月6日(月)



MCLのスタッフは実に頼もしい
スカラシップ担当のマリベールは
マノボ族、かつての奨学生で
自分も同様の生活を体験してきた

坂本弥生さん、林田依里香さんのお二人が、カガヤンデオロからMCLに来られた。
お二人と出会ったのは、私が去年の10,11月の講演期間に、
お二人の母校の創価大学で講義をしたのがきっかけ。
カガヤンデオロからの連絡に驚いたが、
創価大学は、カガヤンデオロの大学と姉妹関係があり
毎年、数名の留学生を10ヶ月間送っているそうだ。
ダバオの大学にも送っているというから、
これは興味深い企画だと思った。

アメリカとかオーストラリア留学というのは、月並みで良く聞く話だが
フィリピンのマニラ近郊ならまだしも、
ミンダナオの大学に生徒を送るというのは初耳だった。
創価大学,なかなかすごいと思った。
http://www.soka.ac.jp/
ミンダナオのUSM州立大学から、池田大作氏が、名誉博士号を受けて
私が日本滞在中に、USMから教授陣が来た話を聞いていたが
USMは、イスラムとクリスチャンの境界にあり、イスラムの若者たちも多く
MCLの若者たちもたくさん奨学生で通っている。


カガヤンデオロは、日本からの中古車が着く貿易港のある町で
私も行ったことがあるが、商業都市で、活気はあるが殺伐としている。
その上のブキッドノン地域も、ドールのプランテーションが中心で
本当に貧しく、山岳地域などの追いやられた先住民族やイスラム教徒の状況が
理解できる場所ではない。
その意味で、お二人がMCLに数日なりとも滞在し
おもにマノボ族の状況を垣間見たことは、大きな刺激となったろう。
MCLに来て初めて、ミンダナオに来た感じがした、というのは良くわかる。
10ヶ月の滞在の合間をみて、度々訪れてくれるだろう。
こうした若者たちが育っていくのは楽しみだ。
世界的な経済低迷と物価高の影響をもろに受けて、
土地を追われ、自給地も持たない先住民族の状況は非常に良くない。
3食たべられない家族も多い。

ここ、プロック8とボアイボアイは、数あるこうした場所の一つで
MCLの奨学生もたくさんいるが、なかなか学業が続かない。
ボアイボアイに関しては、さらに国軍とNPAの戦闘が先日あり
村の状況は、さらに悪化している。

夜は、ウエルカムパーティ,MCLの家族になった

松居友様
 
6月7日から9日までの3日間、大変お世話になりました。
忙しい中、本当にありがとうございます。
遅れましたが、無事に二人ともカガヤンデオロの家にたどり着きました。

短い期間ではありましたが、MCLでの日々は私たちにとって
素晴らしい思い出深き体験となりました。
本当にここでしかできなかった貴重な体験だったと思います。
自分が考えもしないところで貧しい生活をしているマノボ族の人や、家族を失ってしまった子供たち、
実際に自分の目で貧困で苦しんでる人に触れて、勉強できること、親がいること、
当たり前だと思っていたことは当たり前ではなかったのだと気づき、感謝に変わりました。
苦しい体験をしながらも、明るく元気に話しかけてくれるMCLの子供たちに励まされ、
社会に対する考え方が大きくかわりました。すべて子供たち、スタッフの方におしえていただきました。

今度はもっと長く時間をつくり、MCLにもう一度訪れたいと思います。
 
 
子供たちの幸せのために自分にできることを身近なことからはじめていこいうと決意しています。
 
どうぞ、素敵なMCL家族の皆によろしくお伝えください。
ますますのご発展をお祈りいたします。
本当にありがとうございました。
 
 
坂本弥生、林田依里香




マカブアルの小学校に
奨学生の学用品を届ける

6月15日(水)

日本政府ODAの支援で、MCLが建てたマカブアルの小学校は、洪水の中だった。
しかし、プランギ川からは比較的離れているので、水が屋根まで届くような事はない。
今回は、奨学生に学用品を届けるためと、IMT国際停戦監視団の福永さんが訪れるという事で
事前の打ち合わせに訪れた。もちろん、洪水被害の状況をチェックするためでもあるが・・・




遙か彼方にも家々が見える、マカブアルの小学生たちが通っている集落だ
普段はもちろん、陸を歩いて通っているのだが、今は完全に水の中だ
どうしているのだろう、かなり困窮している話を聞く。
時を見つけて、この集落に行ってみよう。
父親を失い、母親が一人で漁師をしながら、子どもを小学校に通わせている家族がある
経済的困窮で、小学校3年生を休学せざるを得ないようだ。
何とか学校にいけるようにしたいし、
MCLは、現状を把握するために必ず家庭を訪問する。水の中でも・・・


確かに、大変な状況なのだけれども、子どもたちには、困窮を楽しみに変えてしまう力がある。
そんな子どもたちの様子に、私たち大人の心が救われる。



MCLの奨学生が沢山いる
かつての暗いイメージは今は無い。


ここは、かつて道も無く、
反政府組織の拠点の一つだった
今は、外界との道もつながり
200名だった子どもが
500名になった。


JICAの草の根無償で建てられた学校は、いつ見ても美しいと思う



学校は、洪水のために休校だったので
先生方から子どもたちに
学用品を渡してもらうようにお願いした



マカブアルには、ほとんど家が無かったが
今は、多くの家が建ち始めた。
戦闘で村を放棄していた人々が帰ってきた
小学校の生徒も、200名から
500名になった。


この地域は、農業地帯だが、上流の雨次第で
洪水は急速に引いていくだろう。
洪水の後、肥えた土が残るので地味は豊かだ。
それゆえか、戦闘時のような悲壮感はあまり感じられない。


今回、BDA(バンサモロ開発エージェンシー)のエンジニアで、JICAの委託で
マカブアルの小学校を建設、ブアランも担当しているマンソーリ氏が同行して下さった。
MCLのボードメンバーでもあられる。
今はコタバトに居を構えているが、この地の出身で姪は偶然MCLの奨学生。
子どもの頃を思い出して、舟を漕ぐマンソーリ氏の後ろ姿(右写真)



日本政府ODAでJICAが建設
MCLが提案し建設管理を委託された

ブアランの小学校が
驚くべき早さで建てられている

6月15日(水)


何と20日間でここまで建設された。完成は、7月末。
予定では、11月から12月の完成と言われていたのだが・・・・
理由は、ブアラン村の男たち、特に父親たちが、イスラム教徒もクリスチャンも
自分たちの子どもの事だからと、一致協力して大勢建設に関わっているからだ!
父親たちの姿も明るく、40年にわたる戦闘で暗かった村が、一気に明るさと活気を取り戻したようだ。


若き校長先生と、MCLスタッフ。右プレシデントのアスレーさん、左バイスプレシデントのマージー
日本政府のODAの仕事を、大使館の現地スタッフと連絡を取りながら見事にこなしている。
二人ともMCLの奨学生だった。マージーは、まだ5人だった頃の一人。
日本人は、私一人だったし、現地語もおぼつかないので、彼等の働きがなければ何も出来ない。
初期の頃は、彼等が高校や大学に行った後、私が便所掃除と洗濯をしていた。



40年間争い、交流が途絶えていた丘の上のクリスチャン集落

ニューバレンシアの子どもたちが
下のイスラムの村の学校に通い始めた




ブアランの小学校に通えて、本当にうれしそうなクリスチャンの子たち。
平和になることで、どんなにホッとする事か!
教室が足りないので、ここで4年始から6年生までが一緒に授業を受けている
机もいすも足りないが、外ではお父さんたちが
一生懸命学校を建てているので心は明るい

イスラム教徒がほとんどの学校に、新しく入ってきたクリスチャンの子たち
イスラムの子たちも奨学生が沢山いるブアランの小学校
さぞかし緊張しているだろうと思ったけど、意外と明るい顔で幸せそう。
子どもたちは皆、戦闘が無く、みんなが仲良く住める世界を望んでいるのだ!
この様子を見て、胸が温かくなり、本当に幸せな気持ちを感じた。
お父さん方が、みんなで建設に励んでいる姿も素晴らしかったし、思わず目頭が・・・

今後、ニューバレンシアに戻り、ブアランの小学校に通い始めた
イスラム教徒の子どもたち、5名も調査して加えたいと思っている。
一緒に手をつないで、学校に通えるようになるために。
皆さん、里親奨学支援に応募して下さい。
まだ支援者のいない子たちがいっぱいいます。
まだ支援者のいない子たちがいっぱいいます。


7月いっぱいには、小学校が完成する。
完成と同時に、
8月半ばに開所式を兼ねて
MCLの奨学生が全員集合し、
この地で『平和の祈り』の
祭典を行う予定だ。
日本からも、山元眞しんぷが参加予定。
現地のイスラム宗教者や
OMIカトリック神父、
マノボ族のプロテスタント牧師も
マノボ指導者も参加します。
仏教会からも、
どなたか参加されませんか?
一般参加もOKです。






洪水の中を舟で・・・
円福幼稚園寄贈の
ARMMカルボガン保育所の開所式

6月2日(木)




円福幼稚園ウエッブサイトhttp://w2.avis.ne.jp/~enpuku/

前日からの大雨で、鉄砲水がピキットを襲った!

確かに、今年は異常に雨が多い。
2008年の戦闘時に、多くの人々が避難民であるにもかかわらず
無慈悲に雨が降り洪水が起こった。
それに勝とも劣らない、雨だという。
去年の春は、エルニーニョで山岳地の人々が困窮した。
ピキットの上流のアラカンのマノボ族たちだ。
今年は、異常に雨が多いので、下のリグアサン湿原周辺の
イスラム教徒たちが大変だ。
しかし、それでも、戦闘がないだけ、まだ平和な感じがする。
日本でも、津波のような天災よりも、原発の人災がよほど怖いように
ここでも、洪水よりも戦争が恐ろしい。
といっても、洪水も原生林(ジャングル)が伐採され、
日本等に材木が大量に輸出された結果に起こされた
人災ではあるのだが・・・




モスクもすっかり水の中だ



家を放棄して道路に逃げている人々

車が一台水をかぶりストップ、修理する

悲しいことだが、この道は、昔の轍道を戦闘後、USAIDというアメリカのODAが、
土盛をして幅を広げて高くし、建設した道路だ。
それが、堤防の役割をするために、道路の川沿いの集落が、
ことごとく水没するようになってしまった。
水はなんと、屋根まで来る。
奨学生が多くいる、タリタイ村の家々も水没するようになってしまった。
このような状況の結果、人々の開発支援に対する不信感が増幅する。
支援が逆効果を及ぼす悲しさ。




それでも、人々の生活意欲は高い
決壊した道路沿いで
魚を捕る子どもたち
水の中で、ボール遊びをする
子どもたち


本来なら、この先まで
車で行かなければならない
しかし、断念して
ラジャムダまで
舟で来てもらうことにした

ラジャムダから舟に乗ることに、変更


日本のODA、JICAが県建設した
ラジャムダの高校も水の中だった
この学校には、MCLの奨学生も
通っている


右の写真、子どもたちが釣り竿で
魚をとっているように見えるかもしれないが
そうではない。
川の畔にたち、上流から流れてくる
木や枝を集めているのだ
それを集めて薪にして
家のご飯を炊いたりするために。
時には、一束いくらかで売るために。





JICAの支援で建てられた
こちらはARMMタリタイの小学校
こちらもすっかり水の中

ようやくカルボガン集落に着いた

カルボガンに建ったワカワカ保育所。円福寺幼稚園の寄贈だ。
円福幼稚園ウエッブサイトhttp://w2.avis.ne.jp/~enpuku/
先生から、保育園の名前は、子どもたちに付けてもらいたい、と言うご希望で、
ワカワカ保育所という名になった。こちらの人ならすぐにわかるが、
今流行の歌に出てくる節回しで、特に意味は無いようだが、子どもたちが踊り出したくなる言葉らしい。





ARMMカルボガン
ワカワカ保育所の開所式

6月2日(木)


度重なる戦闘、洪水、さまざまな悲劇に見舞われ、今もその渦中にあると言って過言でない
イスラム自治区の集落、カルボガン。
カルボガンに建ったワカワカ保育所。円福寺幼稚園の寄贈だ。
円福幼稚園ウエッブサイトhttp://w2.avis.ne.jp/~enpuku/
すでにこの地域から、奨学生を採用した記事を載せたが、いよいよ待望の保育所が建った。
次に、カルボガン小学校の校庭内にもう一つ保育所を建てる。
人々の心に、平和への希求が始まる事を願って・・・



海外NGOどころか、外国人が入れない「反政府地域?」
偏見でどう見られようとも、子どもたちは皆同じ
私には、神様の創造した美しい奇跡に見えるが・・・


松居 友


お元気でご活躍の事と思います。
もうキダパワンを後にして10日ほどになりますが、
明日には長期にお世話になっていた
日本語ボランティアーNGOの施設から去り、
日本に戻ります。
そんな事もあって、ここ一週間MCLで
体験させていただいた事をまとめておりましたが、
とりあえず2部の小文にしましたので
添付ファイルでお送りします。
お閑な折に、読んでいただけるとありがたいです。
これは小生が続けておりますブログ用のもので、
フィリピンに関心を持つ友人たち向けに
書いているものです。

この続きとして、マノボの方の家で
ステイさせていただいたことを
書きたいと思っていますが、帰国後になります。

では、どうぞよろしく。

大橋健司


大橋健司さまから送られた原稿は、
『ミンダナオ子ども図書館:日記』
に掲載しました。
是非ご一読ください。


Go!


ミンダナオ子ども図書館の歌が響き、村に希望の灯火がともる
イスラムの子もクリスチャンの子も先住民の子たちも声を合わせて歌う

譲渡サイン式が最後に

拳銃を二丁、いつも腰に下げている村長さん。そして、保育所の先生と握手。



明日、もう一度、
洪水避難民のチェックに来よう



ピキットで洪水が発生し
避難した人々

6月3日(金)

今年は、本当に良く雨が降る。
それにしては、洪水の情報が無いなあと思っていたら
案の定、ピキットを鉄砲水が襲った。
カルボガン保育所の開所式は、洪水のなかだったが、
ピキットで避難民が出始めた。
こうした洪水は、数日で引くこともあり、
ビニールシートの支援が必要かどうかは
今後の状況次第だ。
様子見を決め込んだが、
避難民の中に、病気の子がいたので
その治療を決定した。

後記:その後、洪水は、大規模に広がり、救済支援を決定した。


国道近辺の避難民たちは
数日で戻ったが
湿原奥地の避難民の状況が
悪化している


保護者のための総会を開いた
6月9日(木)



ソーシャルワーカーでスタッフのカティが
ミンダナオ子ども図書館の奨学生の状況や
MCLの規則などを説明、理解を求める

毎年MCLでは、学生総会の後に保護者のための説明会を開いている。
極貧の地域も多いので、全員出席とは言えないのだが、せめて集落から数名が代表として出席
MCLでも子どもを預かっていたり、下宿している子たちも居るので、責任の所在など
ミンダナオ子ども図書館のポリシーを説明し、親や保護者の協力と理解を求めている。
山の集落やイスラム教徒の方々も、実際にMCLを見て、子どもたちの様子を知り
MCLそのものを知ってもらい、協力していただくための重要な機会でもある。




日本政府によるブアランの小学校建設が
MCLのマネージメントで
急ピッチで進んでいる

6月1日(水)






マキララの集落
バダックでの読み語り

6月1日(水)


子どもたちを集めて、読み語りを始める

読み語りのあとで、本を手に取る

一息ついたところで、パンを配る




ブアランのクリスチャン集落から
奨学生を選び出した

6月7日(水)


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