「週感ジョジョンプ」第221号！

　こんばんわ。
　最近、文章のリズムという事を考えていました。中学生の時にワープロを買ってもらってからもう人生の半分以上はキーボードに向かって何か書いています（だから未だに「かな入力」です）。書いたものは手紙とか読み物とかまぁいろいろです。その間、リズムという事はほっとんど考えた事がありませんでした。「こういうちょっと韻みたいになっているといいな」とか「ちょっとここで繰り返しているといいな」という事を考える事があるぐらいで。
　ジョジョンプに投稿される予想に対するコメントを書いていると、割と字数が同じくらいになってきます。レイアウトを特に考えている訳ではありませんが、全PAGE読むような人にとってはあまり良くないことかもしれません。しかし、だらだら書いて、自然とそうなってしまいます。ここのマクラはそうであって欲しくないのですが、どうも安定しないものをいつも感じています。
　そんな私にとって、リズムを考えさせるものが二つありました。一つは『メンズウォーカー』5/23号。こないだもこの雑誌をネタにした様な気がしますが、会社でなぜかもらったりするんですよ。普段は買いませんけどね。これに大石静の「今夜は帰さないよ」というエッセイのページがあります。まぁしょーもない読み物なんですが、雑誌の構成上こういうのも一つ必要、という事なのでしょう。
　大石静という人は作家でありドラマのシナリオをよく書いている人なんですが、「ドラマに"起承転結"はいらない」という事が「あらためて」書いてありました。私が考えるにこの「起承転結」というのは文部省の教育方針が産み出した劣悪な（いらない）コツというべきものです。毎週、19ページのコマ切れ漫画を読んでいる我々にとっては新鮮でない一言ですが、リズムという事を考えるに未だに起承転結なり様々な影響が根づいているのか？と思わせるきっかけとなりました。漫画に画風があるように文章も文体があります。予想コメントのような短い文章では、いきおい何かの借り物的な文になってしまうわけです。それはそれでいいのですが、ずっとそのままでもいいという事でもないでしょう。

　リズムという事でもう一つ考えてしまったのは、『アフタヌーンシーズン増刊』2000春号に掲載されていた、「仏滅拉麺」という漫画です。「なつき。」というたぶん大学生のたぶん代原の短編なのですが、ちょっと変な漫画で印象に残っていたのです。
　この漫画は筋的にはシンプル。中学生の女の子、「ひつじまき」は学芸会に吹くたて笛の曲で、どうしても高いミの音が出ない。学芸会まであと三日、クラスで高いミの音が出ないのは彼女だけ、そこで彼女は何故か放課後、墓場で練習をする事に。どうしても出なくて苦労しているところに墓場の死人が蘇り………というアフタヌーンらしいファンタジックなもの。
　この漫画、最近流行のキャラ特徴を加味してか人物の感情表現がとてもフラット。絵柄はOKAMA（という、ここで紹介するのが恥ずかしいぐらいのある筋には有名な漫画家。最近ではフラッパーの表紙描いているよ）の亜流みたいな絵なんですが、驚きとか心が傷ついた「グサ」とか変な擬音で描いてあってますますフラット。で、どうして印象に残ったかというと微妙なネームのリズムかな。特に狙ったわけではないのでしょうけど、その微妙さかげんが「あ、ここを読む漫画なのね」と思わせて解りやすい。最後のすっとぼけた一コマもいい。

　そこで、ストーリーの中ではリズム重要かなーとまたここで考える訳ですよ。前述の大石静の言葉はよく考えたらドラマの中でのもの。ドラマって、見せる場面の効果によってはセリフとかを超す訳ですよね。なので、「起承転結」云々ではぜんぜんない訳ですよ。「仏滅拉麺」もドラマに近い漫画なのですが、漫画の利点を「いろいろ見せすぎる」為にわざと捨ててネームを描いた漫画です。そしてリズムに注目した、ここが印象に残るわけです。
　これはこの前、Y.BさんへのMAILの中でも書いたのですが、駄文を毎日書いている私にとって、ストーリーがある、筋がある文章というのはある意味、特別で神聖なものなのです。私にとって遠い「ストーリー」というものを「リズム」を通して考える事ができたのは貴重な経験でした。
　ジョジョの中でも、「リズム」は重要です。荒木飛呂彦がリズムについて直接語っていた文章があったかどうか覚えていないのですが、人物の振り向き、台詞、角度の変え方というものが渾然一体となって荒木漫画を構成していると考えると、そこに新鮮な読み方の切り口があるのかもしれません。

　さて、今週はホントに面白かったのですが、展開が委員会泣かせ………大本命やんけ！

　気を取りなおして今週のジョジョを見にいってみましょう。
　いろいろと状況が混乱してきたので野球少年が登場。狂言回し役はやっぱし少年ですね。出てくるのが全員少年なら全員狂言回しにできる。まぁこれ以上狂言回しとか書くと脇役以下みたいな感じになって（ならない、ならない）野球少年ファンに怒られるからやめておきましょう。
　野球少年はカープのファンらしいのですが（「前略CON$さんへ。ジョジョンプ読みました。フロリダにさすがにカープファンはいないでしょう」）今年ぐらいドラゴンズを応援してくれよな、ホント。
　野球少年、「詳しいいきさつは省くけれど」と、やっぱし不明な部分が多い。いいですね、私は野球少年の謎のベクトルがこのまま保ち続けられるのを願っています。「なんだ、これ？」なんて言いながらずーっと読んでいくのがジョジョっぽくていいと。大体、今の漫画は解りやすすぎ。世の中の事を全部説明して（以下繰り言になるので却下）。
　以下の文もこうして置いてみるとなかなか美しい。

　予想師の人からブーイングが出そうですが、この説明でもホワイトスネイクの能力の確定ということにはなりませんね………。ところで野球少年、よく知っているなとかエルメェスとジョリーンおねえちゃんが会った事よく知っているなとかそういうツッコミはなし。というか、想像力を「それがどうして可能か」という方向に向けてみるってのは？　私は野球少年があの輸送バスに乗っていたと思いますね。要するに人間ではないのですよ。どこでも現れて………ジョンガリの時の下水は、あれは明らかにミスディレクション。引っ掛かりそうになってしまいますねー。
　今回、野球少年が「スタンド」という言葉を使っていないのも注目。

　うわー、やっぱしエルメェスだった。ホント、直球勝負なんだよなぁストーンオーシャンって。ここで皆様、「もうグェスって出てこないのかな………」とかふと気になりませんでした？　私は思いました。で、やっぱしもう出てこないんだろうなーという事も。だってこのエルメェスのパワー………スタンドの話でなくって、画面に迫力が有りますよね。

　スリスリナデナデで登場。私もこれやっているのが野球少年だと思いました。小僧、俺と替われなんて事は言いませんが（それじゃ痴漢だよただの）、ゴシック体で「エルメェスコステロ」なんて書いてあるのが気になる。ウワサのインド版だとどんな感じなんでしょ？

　で、ここで保留になっていた予想判明。「"クク………"の人はエルメェスだった！」というもの。このへんはさすがにおかしい気がしますが（特に台詞）、とにかく読んでいく事に。

（5/18追記→ペンダントを拾ったのはエルメェスだった、というのはグェスの台詞である程度解っていた事では、という話もありますが………）

　やっぱしスタンドの発現には体調の不調が伴うのな。「気」でも乱れるんでしょうか？　ホリィさんもすごい熱だったらしいし………。ジョリーンも熱病、仗助も………。今、私熱がかなり高いのですが（さっき計ったらもう………（笑））スタンドが出てくるのか？　更新してくれるスタンド希望。

　なんなんだそれは（笑）。いつの日か野球少年にテストでもしようと？
　そして問題の六つ指………カフェイン掲示板（別名ネタバレ掲示板）でも話題になっていたけど、よく描けたよねコレ。今思ったんですが、手塚治虫の豪華BOXセットってあったじゃないですか。あれの単行本未収録作品複製原稿っていうのは問題になった作品の奴なのかなぁ………。結局この謎も自分の中では解けずじまい。

　で、このスタンド能力の特定も皆様、よーく見てやって予想とかに生かしてやって下さいね。この能力、とにかく人型でもないので「シールがある側のモノ」がないと使えない………。それとも、スタンド能力者なら誰でもシールがはがせるのでしょうか？　

　こんだけ考えておきながら現実を冷静に受け止めるのはオンナノコならではかなぁ（どうっすか、あおい姉さま？）。私だったらこれ、会社休みますよ………いや、明日休みたいな会議あるし、なんて今、切実に思っているわけではないですよ（笑）。
　だって今まで全く自分の人生において前例のないものが出てきたわけでしょ？　事態が好転するかどうか、見守りたいじゃないですか。そして今後の行動を考える、と………こっちの方が冷静じゃないのかな？　やっぱ錯覚か。

　今は「壊れる」っていうペナルティがつくわけですけど、こりゃ最終的には解決される問題なのでは？　やっぱし、エルメェスのスタンドも人型になったり、成長すると思うのですよ。………ずっとバステト神みたくシールのままだったらヤだな、と思っただけで。
　この「シール」（仮）は物語中でどうやって使うんでしょうか？
　仗助とかジョルノみたいに「修復過程で敵をハメる」技が絶対でてきますね。「その電柱には"貼って"おいた………スデにッ！」みたいに。何か面白い使用方法を考えたらメールでも下さい。紹介させて頂きます。

　だそうですよ＞ジョリーン。ストーン・フリーの手グセの悪さがしでかした事件かもしれませんけどね。当初はカッパライスタンドとか言われていたっけ。じゃあエルメェスは………ビックリマンスタンドかな。

　さっきタイトルに「シベリア直球大本命！」とか書きましたけど、「シベリア超特急2」は制作されたのでしょうか？　この話が事実だったらそれこそ予想不可能！
　はい、そんな事言っていないで予想結果発表ですね。すんません。いやーエルメェス出てきたの問題ありですよ。多数ネタ！　それともっと問題なのが本当にしつこいのですがホワイトスネイクの能力ね。この辺を考えつつ、先週の予想を見ていきましょう。

　さぁーて、今週はシンプルにいきますよ。問題の「エルメェスが出てきてスタンド能力に目覚める」という事の的中者カモン！

　まずは上から見ていってＡ・ドライさん「次号予告のある人物とはエルメェスだと思う」という事なんですがご本人が特に望んでいない所で当たっているのが皮肉と言うか。
　Ａ’たーぼさん、「エルメェス以外に考えられません」という断言。その他、「エルメェスが最初にペンダントを拾っています」、「スタンドの充電期間」、「スタンドが登場してもすぐ名前が判明はしない」、など、細かい部分がバシバシ当たっているのがポイント高いですね。
　Ｊ・Ｐ・パパンさん。「エルメェス・コステロだと思いますね」という事で。しかしその他の予想は………。
　そのほかまとめて掲示板にあった投稿を。はい、25番発言タカハシさん、「とうとう来週エルメェス再登場！」という事でグー。さてどんどん見ていくとあったあった、31番発言修羅さん「だから次回はとうとうエルメェス再登場か！！」。次、33番発言ヨォヨォさん、「ずばり目覚めとは、エルメスのスタンド能力がでます」てなわけで、今週も的中エントリーが多いわけですよ。この中から一つ、選ぶとすると………。

　予想審議委員会も今回はいろいろと考えました。で、「エルメェスが出てくる」という程度ではやっぱし一行で済むし、それだけでは「的中」予想というにはちょい苦しいかな、と。そんな訳で小ネタを無難に当ててきたＡ’たーぼさん、何と初投稿なのですが全ての予想を考えると一番近く"寄せ"てきたな、という事で、的中判定です！

　………いや、「シール」がほんとにスタンド名だったらそれにしようと思っていたのですが、確定ではないので記念すべきエルメェス的中から取って"コステロ"になりました。これって日本だと"空条"みたいなもんでちょっとあれなのですが、男女平等に使えるものとして。まぁ初投稿で的中なんて方は確かほとんどいらっしゃらなかったかと思います。で、「なーんだ、予想なんてチョロイチョロイ」という感じで今後も投稿してやって下さい。

　さて一段落ついたところで急ぎ足で次週の展開を考えましょう。
　うーん難しい。まずはまた野球少年が出てくるか？という事なんですがね。
　あとジョリーンも時間軸的に出てこれるか？という所ですね。エルメェスが「シール」で何をするか、という所もポイントです。何も起こらなければ、あの能力はエルメェスがちょっと便利に使うだけでオワリでしょう。ところがそうはならない。という事で、エルメェスがペンダント（石）とスタンドの因果関係を考えて、グェスにもう一度会う、なんてのもあるかもしれませんね。そうするとエルメェスにはグーグー・ドールズが見えるわけですから、これはびっくり………と必然的に話がジョリーンにまとまりますね。
　しかし全くそうでない展開も考えられる。野球少年出ずっぱりとか………。ホワイトスネイクの謎がまた一つ明らかになる、ホワイトスネイクの本体と思しき人物が出てくる、とか………。

　さて、そんなことを考えつつ予想をメールで送って下さい。
　締め切りは5/19（金）ということで、一つよろしく！

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