write 2000/05/07
ジャンプ第23号予想
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「週感ジョジョンプ」第218号!


 こんばんわ。
 さて、最近全く金がなくって中断しておりましたが、「今週の映画」復活でありますぞ。いよいよゴールデンウィークに突入という事で、何か映画観に行きたいな、とおもっている皆様には必見の内容………でありたいですな。

え、『ハンニバル』はどうしたのかって?
それはPAGE1に掲載!

 で、どの映画かという所で、いろいろな候補が。もうすぐ終わっちゃう大本命『グリーンマイル』、ダニー・ボイル最新作『ザ・ビーチ』、サスペンスでは『ボーン・コレクター』、業界騒然の『アイアン・ジャイアント』………その中でまずは一本、という事で今週は『eXistenZ(イグジステンズ)』(1999・アメリカ)!

 え………?と思った皆様も多いでしょうが、いやあなに、時間の都合もあったんですよ。『グリーンマイル』観ようと思ったら寝過ごした、なんてちょっとここには書けないでしょ? それにね、私はクローネンバーグが好きなんですよ。『クラッシュ』、いやあサイコーでしたね。ラストのあの陶酔感。『裸のランチ』、これ名古屋の今池の小さな劇場で見たんですが、『裸のランチ』という字を見ただけであの日の暑い思い出が、麻薬中毒者の悪夢が、蘇ってきますね。そのクローネンバーグの最新作ときた日にはどんなにつまらなくても観に行く価値がありますよね。今時のギャルには是非「クローネンバーグなココロが解らない人とは話が合わなさそー」と言って頂きたいッ! 2001年はそれだーーーッ! ゲフンゲフン、取り乱しました。何が言いたいのかというとここ以下はクローネンバーグ好き以外には見てもらいたくないなって事で。何、それじゃ意味がない?


という訳で、予想欄の下に続く!

No.投稿者概要
PAGE1投稿者:螺愚那さん映画的に!
PAGE2投稿者:MASさん本体の名前は………!
PAGE3投稿者:ヒラマツさんいつもひとり!
PAGE4投稿者:骨で支えるさんDIO復活せず!
PAGE5投稿者:ガードさん素早くデータ化!
PAGE6投稿者:GBFプレコさんグェス再訪者!
PAGE7投稿者:"レクイエム"QTQさん不気味な「何か」!
PAGE8投稿者:aporo23さん潜水艇大破!
PAGE9投稿者:A・ドライさん所長の陰謀!
PAGE10投稿者:黒鯖寿司さんジョンガリの協力!
PAGE11投稿者:よーやんジャンケンしようぜ!
PAGE12投稿者:gさんワニが来る!
PAGE13投稿者:"スコリッピ"間黒男さん絶対だいじょうぶだよ!

 (続き→) という訳で好きもの、もといもの好きなアナタのために、もーちょい駄文を書いておきましょう。最新作は脚本もクローネンバーグだ! ………はい、そこの貴方、含み笑いをしないように。もう10年ぶりになるんですね、オリジナル脚本は。
 本日、行ってまいりました池袋西口はシネマ・ロサ。ロサ会館ですね。ここで映画を観終わった後に、ビリヤードをするというのがお気に入りのコースであります。ロサ会館は台のコンディションがとっても悪いんですけどね………。あ、池袋西口はメトロポリタン・プラザ8Fに「シネ・リーブル」という映画館がつい先日の4/29にオープンしたようです。これも観たい映画がかかったら椅子の様子などレポートしましょう。

 映画館に30分前に行くと早くも長蛇の列!
 これを観た時の「ああ、これに決めて良かった、私の目は間違っていなかった」という気持ちと、「こんな映画見に来るの私だけだと思っていたのに」という気持ちがぶつかる複雑な興奮はやめられませんね。やっぱりクローネンバーグなんだなぁと思いつつ、大人一枚で切符を買うと受付の方に「で、最後尾はどちら?」とお尋ねしたところ………。

「は? 開場五分前にご来場頂ければすぐにご入場いただけますが………」

 私は冷たいものを背筋に感じながら列にもう一度目をやりました。どうも親子連れが多すぎる。これは怪しい、何かが違う。そう思った私の目に入った文字は「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」
 ………。
 「イグジステンズ」の本当の上映場所が地下一階である事を確認した私は、大盛況のアニメの列を横目で見ながら、とぼとぼと階段を降りていきました。
 しん、と静まり返っています。
 切符をもぎられ、劇場内に入る私。いやーもう客がいないのなんのって!
 その数15人!(シネマ・ロサ2 劇場席数177席)。
 すでに現実の中で「イグジステンズ」が始まっているのか?(笑)

 念の為言っておきますが、ここ東京では「イグジステンズ」は4/29つまり昨日、公開されたばかりの映画ですよ! そして日曜ですよ! ………ヘソ曲がりな私は、何とかしてこの映画、メラ楽しんでモトを取るぞという思いがメラメラと湧きあがってくるのを感じました。
 その一方、「これぞクローネンバーグ」という喜びを噛み締めてもいました(やな奴ですねー!)。親子連れがクローネンバーグなど観に来ていては日本の将来が心配です。
 遅くなりましたが「イグジステンズ」のあらすじは皆様ご存知ですよね?

 近未来の人々の娯楽は脊髄にケーブルを直結してプレイする究極のヴァーチャル・リアリティ・ゲームだった。美貌の伝説的ゲームデザイナー、アレグラー・ゲラー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は新作「イグジステンズ」の新作発表会場にて、突然狙撃される。「イグジステンズに死を!」。青年は骨でできた奇怪な銃を手にし叫んだ。そこに居合わせた警備員、テッド・パイクル(ジュード・ロウ)は、深手を負ったゲラーを連れてその場を逃れる。逃走の途中パイクルはゲラーに誘われて、「イグジステンズ」の世界へ入り込んでゆく。そこは現実世界と超現実がせめぎ合う悪夢の場であった………。

 おいおいガブリエレ・サルヴァトレス監督「ニルヴァーナ」(1996年イタリア・フランス)じゃねーか、と突っ込む方も多いと思いますが、それほどこのヴァーチャル・ゲームネタっていうのはよく出てくるものです。あ、「マトリックス」もそうといえばそうか。結論から先に言うと………クローネンバーグよ、やっぱし脚本は他の人にやってもらった方がいいんじゃないの?というやっぱりな感想。描写だけ細かい原作付き漫画家みたいですけど………いや、クローネンバーグの映画というものは、本人しか撮れないいわゆるクローネンバーグ画というものを探して観るところに楽しみがあるでしょう。リンチもそうなのですが、リンチは映像に別な意味を引っかけてくるので油断がならないのに対し、クローネンバーグは心地よい不快感というんでしょうか、そういうものを純粋に楽しむのだ、という見方がよろしいんではないですか。ツボとしてはティム・バートンと同じ。
 観るべきクローネンバーグ画ポイントとしてはやっぱしゲームポッド。ぐにゃぐにゃ動くコレを観たらドリキャスのコントローラー設計者も気分すっきりだと思いますよ。そしてあまり意味なく出てくるその生体ゲームポッドの解剖シーン、その他、遺伝子異常の生物の数数。別にそこを映さなくとも、というところでもバッチリ撮ってあるのを目にして観客は監督の子供のような喜びを共感できるのだ………という所までキてしまった貴方は観に行きましょう! それ以外の人にはまっっっったくオススメできないです。あ、カップルは一組いました(笑)。是非話しをしてみたいですよね、そーゆー人と。


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