write 2000/05/06
ジャンプ第23号予想
「週感ジョジョンプ」第218号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

「週感ジョジョンプ」第218号

PAGE5・ガードさんより

Hermit Purple attack JUMP 2000 No.23!


 こんばんわ。
 なになに、N.W.P.どうしたかって? 何の事を言っておるのだ、諸君? 爆裂カップメン? なんだそりゃ………最近、怪しいMAILが届きまくりで編集部も困っておる。しかし今日もタグ打ち、進まなかったのう。これというのもあの映画のせいだ!

 てなわけで今週の映画番外編、TVで楽しむ本日のこの一本、ウィリアム・ワイラー監督『ローマの休日』(1953年アメリカ)。
 社会人になったばかりの頃、先輩から「財布にはいつも三万円ぐらい入れておけ」といわれたものですが、その理由を尋ねると「急な飲み会に対応できる」との事。私ならそんなダッサイ事は言わない。こう言うね。「何でそのお金を持っておくかって? 道にオードリー・ヘプバーンが寝ていたらお前、グレゴリーに遅れをとるぜ!」………イタい内容でしたね。いや最近いろいろあるのよ。
 さてそのグレゴリーことグレゴリー・ペックがカッコイイ新聞記者を演じた本作をご覧になった事があるだろうか? テレビで家族と観た? 昔、ちらっと途中から観た? ダメダメですな。いや、私もさっきフジテレビでやっていたのを観ていたんですが、さすがに最初はビデオで一人で観ましたよ。確か視聴覚センターで大嫌いな漢文の授業をサボって観ていたような………。やはり名画と言われるものには何かあります。それを再確認しました。
 ここからようやくオードリー・ヘプバーンの事を書こうと思ったのですがそれに匹敵する美しさのローマの町並みをさしおいて述べる事はできますまい。ジョジョ第五部でも登場したコロッセオをはじめとして当時のローマの町中の景色がさりげなく随所に盛り込まれているのがいい。これを撮っている間、この映像美が後世に残る事を確信しつつ撮ったかのような一種の犯罪、そこに実に惹かれるものがあります。確信犯たる監督の胸中を考えると嫉妬とうらやましさが込み上げてきますね。

 「オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックを使って、美しいローマで一日のラブロマンスを撮れ」………こんな事をあなたがもし言われたとしたら、どうしますか? 「どうやったって面白い映画が撮れないに決まっている」。誰だってそう言う。私だってそーする。面白いプロットができる訳がない。しかし、それを面白くなくとも「今」という所にこだわって作ってしまったところにこの名画の名画たる所以があると思います。『ローマの休日』のプロットを100人に話しても100人がつまらないって言いますよ。しかし「映画の中の『今』」というただ一点で本作に太刀打ちできる映画が古今東西、現れないという所にご注目頂きたい。グンバツに美しい第26回アカデミー主演女優賞獲得のオードリーが目で語る記者会見のラストシーン。そしてグレゴリー・ペックがちらりと名残惜しそうに振り返る有名なシーン。この「今」の説得力がやはり凄い。まぁヴェスパでローマ市内を駆け巡るシーンやこのおかげで階段の上と下でジェラートの値段が違うというスペイン広場の買い食いシーンなど、練られた台詞あっての事なんではありますが。特にグレゴリー・ペックがアパートにキッチンがない事を説明するやり取りなんかシビれますね。

 ここまで書いてもたぶん誰も観ないと思うので(笑)、他のジョジョファンに自慢できるネタでも書いておきましょうか。この映画、「真実の口」が出てくるんですが、真実の口と言えばジョジョ第二部です(いやまぁ、ビッグサイト近くの『サイゼリヤ』入り口にもあるけどさ)。第二部でジョセフがサンタナと戦っている最中、手を取られたフリをするシーンがありますね。あれの元ネタなんじゃないかってファンの間で言われているシーンがこの「真実の口」前であるので要チェックだ。ま、興味があったら観てみ。

 投稿の方、いってみましょう。ガードさんですね。またまた初投稿の方です。ありがとう!

投稿者:ガードさん

「デイスクに込められたものとは」

 敵スタンドが承太郎の体を一部ディスク化して抜き取ろうとしているのはズバリ「遺伝子情報」であると思います。

 遺伝子を構成するDNAはその螺旋構造でよく知られていますがそれを更に細かくするとアデニン、チミン、シトシン、グアニンという4つの塩基配列から成ります。

 そうです。A(アデニン)、T(チミン)、C(シトシン)、G(グアニン)となり、この4つの文字は遺伝子の象徴としてディスクに描かれていたのだと思います。

 塩基配列が異なれば遺伝子情報も異なり、当然異なった形質が発現します。敵スタンドがディスクの情報を書き換えたりする事ができたら仮にディスクが取り返されても、遺伝子レベルで「承太郎は生まれつきスタンドが使えない」という情報に内容が書き換えられてしまっていたらとてもピンチですねえ。

 または遺伝子情報がデジタル化されたわけですから複製も一瞬でできますね。その複製したディスクを赤の他人、または敵本体のディスクと差し替えてしまったら…これもピンチですね。

 個人的にはスタンド名「ウェアーズ」を希望します(もはや予想じゃない)。

「当時は、ちょうどバイオ・テクノロジーが話題になっていて「これマンガに使えるんじゃん」って」
………集英社『JoJo6251』1993、P.170より。
 「バオー来訪者」を描いたきっかけが当時の話題だ、という所から考えますと遺伝子の解明がほぼ終わりつつある昨今はこういう遺伝子ネタの格好の時期なんでしょうね。それにしても遺伝子情報を一瞬でデータ化してしまうとは………まぁそのへんまでならジョジョでありそうな展開、と思ってしまうあたり、我々の感性は病んでいる!(笑)


「週感ジョジョンプ」第218号PAGE6に進む
「週感ジョジョンプ」第218号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」バックナンバートップページに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

CON$ E-mail: condor@edit.ne.jp
このPAGEはWindows95+Netscape Communicator Ver4.7Jで作成しています
Copyright (C) 1998 CON$