write 2000/09/18
ジャンプ第42号予想
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「週感ジョジョンプ」第254号!


 こんばんわ。
 もうすぐ東京ゲームショウですか。今回はAMショーと重なっているとかで大変ですよね。ところで東京ゲームの方は「ショウ」で、アミューズメントマシンの方は「ショー」です。誰か統一してくれませんかねホントに。
 そんな話ではなくって、かれこれ数年前、私が前の会社にいた頃、東京ゲームショウで物販をしていた時の話。商品をどんどんプライスダウンしたりするもんだから釣り銭が足りなくなってきてしまったのでした。慌てた一同でしたが物販チーフのクールなKさん(私ではない)が万札をひっつかむと数時間後、きちんと釣り銭を揃えて帰ってきました。どこで両替したの?とのみんなの問いかけに対して、Kさんいわく「ホテルで両替したんだ。フロントは常にかなりの量の現金を持っているから……」。
 Kさんは昔、ワシントンホテルに勤務していた事もあったのでそんな事をしていたのですが一同が唖然としていたのは記憶に残っていますね。
 そんな事を思い出しつつ読んだ今週の一冊はジェフリー・ロビンソン『ザ・ホテル』(春日倫子・訳、文春文庫)。
 日常における問題解決というものはとにかく日数と、不断の努力が必要なものです。その問題が、日常の最低限の生活に近づけば近づくほど、その努力は深まり、一人では困難だという事に気づかされるのです。ホテルの生活における諸問題を目の当たりにすると、それがよーく解ります。
 この本はロンドンの世界最高級ホテル『クラリッジ』に作家が五ヶ月間滞在して、苦闘するホテルマン達の世界を描いたノンフィクションです。様々な場面と、人生というよりはその「生活」が交差して描かれます。話としての体裁を待つまでも無く、必ず問題が発生します。問題を回避するための細かい動きからはじまり、解決のためのとほうもない努力を見ると、基本的な生活には個人によって非常に興味深い「ルール」がある事に気がつかされます。
 深夜に大きなダンボールを必要とする婦人、フランスまで自分の腕時計を取りに行ってくれと頼む紳士、友人を象に乗せて公園を散歩させたいと頼む紳士………。
 問題解決の手腕もさることながら、そのイギリスらしいユーモアの含み方など、ビジネスマンにはお勧め。学生の皆様にも「プロの世界」という事を考えるにはグーです。

 そういえば釣り銭という事も日常の見えざる部分ですね。一日に買物をして、前日より小銭が必ず少ない人なんていないでしょうから。「ラクダをどこで預かってもらえるか」なんてコンシェルジェに電話のかかってくるホテルなら、現ナマの用意なんぞ些末時に過ぎないのでしょう。どこの誰だか解らない若者が両替してくれと頼んだら、将来の顧客の可能性を考えて、両替するのでしょうね。

No.投稿者概要
PAGE1投稿者:源・J・頼朝さんストーンオーシャンの未来!
PAGE2投稿者:SUNZさんベースボールボーイ登場!
PAGE3投稿者:さくしーどさんボールに手を出すな!
PAGE4投稿者:A・ドライさん人込みの中へ………!
PAGE5投稿者:ファクトリーさん再び失敗!
PAGE6投稿者:yooichiさんグェス!
PAGE7投稿者:軟骨がうめえんださん燃えろいい女!
PAGE8投稿者:"グリーンドルフィン"YEBISUさんベースボールボーイ登場! 2
PAGE9投稿者:夢見人さん同じ名の男!
PAGE10投稿者:よーやん嘘をつくな!
PAGE11投稿者:GBFプレコさん割れない電灯!
PAGE12投稿者:ラバーソウルさんエンポリオ考察!


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