戦争と平和構築
2015年の記録から
(1)

1 ここに保育所を建設することに GO!
2 木の下で勉強している GO!
3 女子寮が完成まじか GO!
4 子どもたちが野菜を育てる GO!
5 もうじき保育所完成します! GO!
6 イスラムの子たちがラマダンに GO!
7 ラマダンは約一カ月続く GO!
8 外国が興味を持たなければ GO!
9 合同演習(バリカタン)は実戦 GO!
10 大きな戦争を作る前には GO!
11 あっという間に日本製品が消え GO!
12 若者たちはインド人と韓国人 GO!
13 炊き出しとビニールシート配布 GO!
14 支援している子に再会 GO!
15 戦闘避難民の現状を調査 GO!
16 国軍が派遣されて GO!
17 UNHCRが避難民救済を開始 GO!
18 マニラ新聞の記事から GO!
19 ドローンがふわふわと飛び GO!
20 たくさんの日系人がいる GO!
21 皆さん読んでみてください GO!
22 My wonderful memory GO!
23 剣を持つものは剣で滅びる GO!
24 大河プランギを渡ったとたん GO!
25 確かに場所によっては GO!
26 誕生日を祝ってくれた GO!

po1
ここに保育所を
建設することに


山の集落では、
保育所の建物が無く、
村の仮設の集会所で
子どもたちが勉強してる。

フィリピンでは、
数年前から、
小学校に入学するためには、

2年ほど幼稚園で
読み飽きを学ばなければならないと
法律で決められた。

幼稚園は、文科省の管轄で
小学校に併設される。
しかし、山や海沿いの
極貧の集落からは、

小学校の建っている村まで
時にはジャングルの中を
10キロぐらいかけて
行かなくてはならず、

幼い子供にはとても無理だ。
そこで、とりあえず
厚生省の管轄下の
保育所でも良いことになった。

しかし、保育所の建設の責任は、
バランガイと呼ばれる村ではなく、
シティオと呼ばれる
集落にゆだねられる。

電気も無いどころか、
毎日の食事も大変な人々が住む
集落で、
保育所など建てられるはずがない!


po2
多くの子どもたちが、
大木の下で
勉強している!


そこで、せめて村人たちが、
山から木や竹を切って来て、
ヤシの葉で葺いた
プロックと呼ばれる、

休憩場所のようなものが、
保育所として
使われることになった。


これでも、良いほうで、
貧しい集落では、
多くの子どもたちが、
大木の下で勉強している!

それを見かねて、
MCLでは、

簡易保育所でも
良いというので、
保育所建設支援を始めたのだ。

先生になるには、
せめてハイスクールを
中退か卒業していなければ無理で、

MCLの奨学生の子たちにも
卒業後にふる里に帰って、
保育所の先生になっている子も多い。

この村の先生も、
しっかりしていて
情熱的に子どもに接している。
月給は1500円ほど。

給与は安くっても、
生まれ育ったふる里が好きで、
保育所や小学校の
先生になる子もたくさんいる。

二十四の瞳を
思い出す。


po3
ラナコランの
女子寮が完成間近


ラナコランの女子寮。

ここに寮を建てた理由は、
この近くには、
小学校と高校が建っていて、
近くて通えるから!

この近辺の山の子たちは、
時には5キロも離れた寒村から、
ジャングルの山道を
徒歩で通わなければならない。

小学校の子たちにとって、
また、高校生の
女の子たちにとっても
学校に通うだけでも命がけ!

そのような理由で、
学校に近いこの場所に、
下宿施設を建てて、
ハウスペアレントを置いて、

住み込みで
子どもたちが、
学校に通えるようにした!

かつては、
現地の建て方で
壁は竹と木で
作ったのだけれど、

雨風の激しい場所で、
5年ほどたつと
痛みが目立ってきた。

そこで、
長持ちするように、
ブロックとボードで作り直した。

これで、
日本からの訪問者も
泊まることができる。

今回は、
ブロックとセメントで
しっかり建てられている。


po4
子どもたちが
おかずの野菜を
育てている


施設の周囲では、
子どもたちが
おかずの野菜を育てている。
下は、山芋(カサバイモ)。

普段は米も
食べられない子たちなので、
毎月、MCLのスタッフが、
車で学用品に加えて、
米と多少のおかずを届けているが、

多少なりとも
おかずの野菜や山芋や
豆などを、
子どもたちが庭で育てている!

下は、
子どもたちが育てたタクワイ
イモのツル!

親たちもがんばって、
ときどき、
サワガニやカエル、

ヘビや
ニシキヘビもおいしい!

トカゲも届けてくれる!
けれども、子だくさんで、
家の子たちを養うだけでも
大変なのだ!

そのことを
子どもたちも知っているので、
親を助けて少しでも
自給するために、
山菜取りに出かけたり、

種は、
MCLで支給して、
下宿の周辺にも
おかずの野菜を育てている。



po5
章さん、
もうじき保育所
完成しますよ!


山登りが大好きで、
フィリピンの最高峰、
2954mのアポ山に、
登りたいと来られた章さん!

マノボ族の奨学生の
お父さんを
ガイドに紹介して、

ジャングルの中を抜け、
原住民しか知らない
けもの道コースを、

数泊かけて
登頂された!

その後すっかり
アポ山にはまってしまい、
いくつかの登山口から、

外国人は、
入ったこともないと
言われている、
さらに困難な道を越えて、

何度も
登頂をくり返された。

そのお礼もあり、
アポ山が正面に見える
マノボ族の僻村に、

保育所を寄贈された!

もうじき
開所式に来られる予定。

MCLの子どもたちも
開所式に参加して、
読み聞かせができるのを
楽しみにしている。

章おじちゃん、
ありがとう!!!



po6
イスラムの子達が、
ラマダン(断食期間)に


イスラムの子達が、
ラマダン(断食期間)に入った。

イスラムの子たちにとって
ラマダンは、
日の出とともに
モスクにこもり、

全身全霊を向けて
神に心を向けて祈る
大切な時!

クリスチャンの子たちの
クリスマスや
復活祭のよう!

そこで、クリスチャンの子、
先住民の子たちが
MCLのモスクのまわりを
清掃してあげた。


MCLの敷地内には、
祈りの場として
イスラムのモスクと、

先住民の
パルバランが建っている。

MCLのなかに、
なぜモスクやパルバランを
建てえたかというと、

MCLの近辺には、
クリスチャンの教会はあるものの、
イスラムと先住民の
祈る場がないから。

祈りをする場所は大切!
それだったら、
MCLの中に作ろう!


そう決めて発信したら、
日本の有志の方々が、
モスクを建ててくださった。

イスラムの子たちは、大喜び。
こうしたことから、
友情が芽生えてくる。



po7
ラマダンは、
約一ヶ月続く


日の昇っているときは、
食事をせずに断食して、
夜中の1時頃に起きて、
食事をする。

去年のラマダンの時には、
クリスチャンの子たちも数人、
自主的にラマダンに参加していた。

イスラムの子たち曰く。
「クリスチャンの子たちでも、
参加したかったらかまわないよ!」

クリスチャンの子たちも、
兄弟姉妹のような友達が、
どんな体験をしているのか、
知りたかったのかな?

「モスクの周り、
雑草が生えているから、
イスラムの子たちのために、
きれいにしてあげよう!」


今年は、大喜びで、
クリスチャンの子たち、
先住民の子たちが、
積極的にモスクの周りを清掃した。

イスラムの子たちも、大喜び。
世界もMCLのようになれば、
平和になるのになあ???



po8
外国が、ここに
興味を持ってさえ
くれなければ!


イスラムの村長さんが、
言った言葉が忘れられない。
外国が、ここに
興味を持ってさえくれなければ、
ミンダナオは平和なのになあ!


アメリカ軍は、
フィリピン政府と10年間の
共同軍事作戦(バリカタン)を
展開しようとしています。
日本もそれに参加しようとしている。
http://www.huffingtonpost.jp/…
/the-selfdefense-forces_n_711…


対象は、中国を抑止する事だと
しているけれど、現地では、
2016年に起こると予想されている、
ミンダナオのイスラムとの戦争に
備えることだといわれている。

すでに米軍は、
ミンダナオのザンボアンガに入っていて、
ミンダナオにおける戦争の準備は、
着々とされている。

イスラム国が、
日本に近いミンダナオにまで
影響を延ばしている、
と言う噂も盛り上げられて、

危機感を通して
日本の参戦への機運を
高めている?

表向きは中国との対立だけれど、
現地では、
ミンダナオが
視野に入っているのは確実で、

アメリカ軍が爆撃を開始すれば、
日本軍も参加せざると得ないと
言われている。


po9
合同演習は、
バリカタンと言われる
実戦で!


2000年に見た、
米軍とフィリピン軍の合同演習は、
バリカタンと言われる実戦で、
120万の避難民をだした。

その惨状、
特に笑顔を失った
子どもたちを見て、
ミンダナオ子ども図書館を始めた。

現地に日本のマスコミは、
いっさい入れなかったので、

隣国フィリピンで、
120万も避難民が出ている戦争が
起こっているなど、
誰も知らなかったし
今も知らない。

僕は、
この目でそれを見て、
唖然とした。


その後も2002年に、
ブッシュ政権によるテロリスト掃討作戦。
死者を葬る暇もなく、
川に流した。

だから、
リグアサン湿原の川魚は、
人の死肉を食べているから、
人の味がすると言われたほどだ!


po10
大きな戦争を
作る前には


現地で10年以上、
戦争を作る
仕掛けを見てきたけれど、

大きな戦争を作る前には、
必ず誘拐殺人、
爆弾事件が、あいついで起こり、
反政府勢力の仕業であると報道される。

戦争機運を高めるために、
意図的に
仕掛けられると
現地では言われている。

その意味では、
僕が誘拐殺害されて、
イスラム国の仕業と報道される可能性は、
極めて高いと思っている。

爆弾事件も起こるとしたら、
日本でも起こされるかもしれない。
日本人の参戦気分を
高めるために。

現地の人々は、
今までの友情の関係から、
現地のイスラム教徒が
僕を誘拐殺害することは無いと言っている。

しかし、
大金を出して
殺し屋を雇うことも可能だから、
気を付けるように・・・とのこと。

まずお願いしたいのは、
僕が殺されても、
現地のイスラム教徒の人々の
仕業であると報道されても、
皆さんは信じないでいただきたい。



po11
あっというまに
日本製品が
消えていった


尖閣の問題をきっかけに
日本が中国と対立させられてから、
ここ数年で、
ミンダナオのデパートから、
あっというまに日本製品が消えていった。

フィリピンの大統領をはじめとして、
議員、財界、銀行やデパートも、
ことごとく
中華系が占めているからかな?

逆に、アメリカ、欧州、
韓国、台湾などの車や
コンピューターが席巻し始めている。

日中関係が、
良ければ良いほど、
地理的にも、技術力でも、
日本は漁夫の利を得るわけだから、

日本の孤立化を画策し
日本には、
武器を大量に買わせて、
儲けようとしてもおかしくはない?

バナナを中国が買わなくなったとき、
大量のバナナが、
廃棄されて、

財界あわせて、
政府に抗議して
アキノ政権を動かしたのは、
ごく最近の話。

表向きに言っていることと、
実際にやっていることには
開きがある?

フィリピンは、絶対に、
本気で中国と戦争はしないだろう。
日本軍が、代わりに戦えばそれで良い、
というのが本音?

世界の人口の四分の一は、
中国人だとしたら、
これは、東南アジア全体にも
いえることだろう。


po12
多く見かける
若者たちは、
インド人と韓国人


最近ダバオで
多く見かける若者たちは、
インド人と韓国人。

日本は、武器ばっかり買わされて、
周辺諸国と対立させられて、
若者たちも、中高年も、
アジアですっかり引きこもり?

円安になっても、
なかなか輸出が伸びないのは、
現地で見ているとあたりまえ?

そんなことを見せられたり、
そっと耳元でささやかれると、
ほんとうに疲れてしまう!

MCLは、
政治に関与しない非営利団体!
宗教は、尊重するけれど、
特定の宗派の基でも活動しない!
Non politic, Non religious sect!

ただひたすら、
一人一人の子どもたちの
幸せを願って活動するよ!


po13
子どもたちへ、
ビニールシートをとどけ、
炊き出しをした


こうした事実を書けば書くほど、
殺される確率は高くなると、
周りの人々は心配するけど、

日本の子どもたち、
若者たちの事も
とっても心配。

今年の2月にも、
小さな戦闘が起こり、
避難した子どもたちへ、
ビニールシートをとどけ、
炊き出しをした。

幸い数週間で
帰ることが出来たが、
この14年で、
何度避難民救済をしたことか!!!

最初は、
なぜ戦争など起こされるのか
わかならかったけれど、
だんだんと現地の人々が、
それとなく教えてくれた。

「ここの大湿原には、
すでに、調査はされていて、
膨大な石油と
天然ガスが眠っているんです。」

「戦争が起こされる理由は、
その利権をどこの国の
どの国際資本に獲らせるか、
それを目的として、
戦争が起こされるのですよ!」


イスラム湿原に 保育所を建てた!
イスラム湿原に保育所を建てた

ミンダナオ子ども図書館の 日常から
ミンダナオ子ども図書館の日常を集めたサイト

原住民、イスラム、クリスチャン 私たちは一つの家族!
原住民、イスラム、クリスチャン、私たちは一つの家族!

奨学生を決定に山へ!
奨学生決定に山へ

po14
支援している
イスラムの子に再会


まずは学校に行き
支援している
少女と弟に出会った。

再会し、
学用品と靴を届ける。
イスラム教徒の
しっかりしたよい子だ。

ピキットに行く途中に通過する
ARMM(イスラム自治区)の
プランギ川沿いに、
支援している子の
学校と家があるので訪ねた。

この地域の奥からは、
地域戦闘(リドー)による
避難民が出ているが、

国道沿いにある
この子の家は、
今のところ大丈夫だ。

元気に
学校に通っているが、
まえに書いたように、

この子の足が
腫れてきていて、
医師の診断を受ける予定。

日本からの贈り物を
家族に届けた。



po15
BIFFとMILFの
戦闘避難民の現状を
同時に調査


先にも書いたが、
北コトバト州側のピキット、
その湿原沿いの
カバサラン集落にBIFFが集結して、

MIFLとの戦闘
(リドーと呼ばれる地域戦)があり、
避難民が出ていたが、

カバサラン側は、
福祉局の指導で
家にもどり始めていた。

この子は、後ほど、

パックンといっしょに
車いすを届けた子!

しかし、この時
十四軒の家が焼かれた。

イスラム自治区の
パガルガン側は今回、
MCLで学校建設を進めている
カルボガン集落。

こちらは
まだもどらず、
UNHCRがシートの支援をしていた。

さすがにお金があるので、
シートの質が全然違う!
良かった良かった。


po16
国軍が
派遣されて

こちら側も
近々もどれる
という話を聞いたが、

その後、
国軍(フィリピン政府軍)が
イスラム自治区に
派遣されていて、

戦闘を恐れる避難民が、
大量に
避難し始めているという
ニュースが流れている。

基本的に、
MILFから分離したBIFFを
押さえる目的で、
派兵されているとはいうものの、

どこでどう
戦闘が
起こされるかわからず、

国軍が入ったことにより、
大きな戦争になる
可能性が高くなり、

人びとは、一斉に
避難し始めたと思われる。

あせらずに、
注視する必要があるだろう。



po17
UNHCRが
避難民の救済を
開始


BIFFの拠点のあるカバサラン集落には、
避難民たちが、福祉局の指導で
避難民キャンプから帰り始めていた。
しかし、
14軒ほどの家は焼かれたようだ。

こちらは、
MCLで学校を建設する予定の
カバサラン集落の人びと。
ここの避難民のために、
古着を届けた。

UNHCRが、避難民のために
ビニールシートを用意していた。
これほど早急に活動を行う例は珍しいが、
福祉局で、
UNHCRの派遣員に会った。

かつてミンダナオ子ども図書館にも
来られた人たち。
お互いに、再会し、喜び合った。
UNHCRが来て、良かった良かった。

今回、カバサラン集落で
小学校を建てる
建設技師にも会った。

「今は、難民化しているが、大丈夫。
現地は、比較的安定している。
難民たちも、もうすぐもどるだろう。
学校建設は、可能だと思うよ。」

BIFFが、MILFと国軍に
押さえられているようだ。
思ったより平和の可能性も
あるような気がした。
MILFは、
これ以上の戦争を望んでいないようだ。

ただ、今後も余談は許さない状況に
変わりは無い。
避難民になっていた
奨学生の子が、駆けてきた!!!


po18
マニラ新聞の記事から

国軍部隊投入へ

武装集団同士の交戦長期化受け、
「国軍部隊投入で事態収拾図る」と参謀総長


ミンダナオ地方マギンダナオ、
コタバト両州の州境付近で、
14日から続く反政府武装勢力
モロ・イスラム解放戦線(MILF)と
バンサモロ・イスラム自由戦士(BIFF)の交戦で、
国軍のカタパン参謀総長は19日、事態収拾のため、
近く国軍部隊を投入する考えを明らかにした。
首都圏ケソン市の国軍本部で記者団の質問に答えた。


交戦地域の拡大で、
避難住民が2万人を超えたためだが、
国軍介入が事態悪化につながる恐れもある。
また、BIFFはMILFとの戦闘に加えて、
コタバト州キダパワン市にある
州庁舎襲撃を計画しているとされ、
予断を許さない状況が続きそうだ。


交戦はマギンダナオ州パンガルガン町で始まり、
その後、隣接する同州ダトゥモンタワル、
コタバト州ピキット両町にも広がった。


国軍が介入する上で問題となるのは、
部隊投入対象となる地域の選定。
戦力面でMILFに劣るBIFF側は、
小グループによるゲリラ戦を続けているとみられ、
「仲裁に入ったレフェリー(国軍部隊)が
殴られることもあり得る」(カタパン参謀総長)状況だ。


また、両州に点在するMILF支配域に
国軍部隊が不用意に入った場合、
MILFとの遭遇戦が発生する可能性もある。
「三つどもえ」の交戦を回避するため、
MILF指導部との連携など、
慎重な対応が必要となる。


今回の交戦原因は、主に
(1)リド(土地をめぐる争い)
(2)BIFF構成員による
MILF支配域通過をめぐるトラブル--
の2点が指摘されている。
発生直後、MILFの部隊指揮者が死亡したことから、
「報復戦」の様相も呈している。

このため、カタパン参謀総長は
「(MILFとBIFFの)組織的戦闘なのか、
それとも部族間同士の争いなのか。
事態を複雑化させないため、
交戦原因と現状の把握をまず進める」と述べ、
部隊投入の時期は明示しなかった。


BIFFは、現政権発足直後の2010年12月、
MILF第105部隊の
カト元部隊長により結成された。
MILFの離脱者らで構成され、
兵力は1千人程度とされる。
カト元部隊長は、
MILFと比政府の和平交渉に不満を持ち、
08〜09年に町役場占拠事件などを起こした。
(酒井善彦)



po19
ドローンが、
ふわふわと飛び


2008年の80万の避難民の時には、
湿原地帯の上を見ると、
アメリカ製の無人偵察爆撃機ドローンが、
ふわふわと飛び爆弾を落としていた。

案内の人が言った。
「今は、遠くの町の机で、
コンピューターを操作しながら、
ああやって、爆弾を落とすのですよ!」

住んでいる、
罪のない家族も殺される!

そのうち日本も
資源のおこぼれにあずかるために、
軍隊を送り込んでくるのだろうか。
集団的自衛権をたてまえに。

最先端に立たされるのは、
ゲリラも国軍も、
家族を養うために雇われた
貧困層の貧しい若者たちだという。

MCLにスカラシップ採用された
若者たちが、よく言う言葉!
「MCLの奨学生になれて良かった!
大学まで行けて、
良い仕事につけるから!」

「ぼくは、家族を養うためとはいえ、
戦争にだけは、
行きたくなかったんだ!」

現地からは、若者たちが、
ゲリラに雇われて
シリアやイラクにも行くという。

また、国軍の民兵にもなったりする。
昼は民兵、夜はゲリラ。
どちらも、家族を養うため!


po20
たくさんの
日系人がいることを、
知っているのだろうか


それにしても、
反政府ゲリラと呼ばれている、
ミンダナオの
イスラム教徒のなかに、

第二次大戦中に逃げた、
たくさんの日系人がいることを、
日本政府の人々は
知っているのだろうか。


ミンダナオ紛争を戦った
「キムラさん」の正体

日系イスラム戦士、「日本への思い」を語る

中坪 央暁 : ジャーナリスト 
GO!
わたしも、
病気の子を治したお父さんが、
別れ際に耳元でささやいた
言葉が忘れられない!

「わたしのおじいさんは、
大戦のときに湿原に逃げて
イスラム教徒になった日本人です。」

集団的自衛権を建前に、
日本軍(現地では自衛隊を日本軍と呼ぶ)が、
ここで戦闘に加われば、
日本人が、
日本人の末裔を殺すことになる!



po21
皆さん
読んでみてください!


平和を心から願い、
現在の日本を心配する大学時代の親友、
松浦悟郎司教が本を出版!

大学時代の親友、
松浦悟郎司教さま(通称悟郎ちゃん)から、
新刊『平和をつなぐ』(ドンボスコ社)が、
送られてきました。

ありがとう。
時々あっては、励まし合う仲、
がんばっているね、悟郎君!
簡潔で、わかりやすく、
しかも鋭いところを突いているね。
MCLの事も載っています。

みなさん、読んでみてください。
以下のサイトから、
注文できますよ。
http://www.donboscosha.com/
product/6858


「宗教者という立場から
平和を訴え続けてきた松浦悟郎司教が、
普遍的な価値である人間の尊厳や
互いを大切にし合う関係の実現
という視点から現代社会を見つめ、
平和の実現のために今、
私たち一人ひとりが何をすべきなのかを説く。」

●目次...
はじめに
1.“ぼんやり”で導かれる日本
2.集団的自衛権行使がもたらすもの
3.集団的自衛権と結びついていく法
4.「国を守る」ということ
5.戦争は、非人間化への歩み
6.非暴力、非軍事でつくる平和
7.平和に取り組む国際社会の中で
8.日本国憲法を平和の礎に
おわりに:私の伝えてきたこと


A5判並製 109頁 定価本体550円+税
みなさん、読んでみてください。
以下のサイトから、注文できますよ。
http://www.donboscosha.com/
product/6858


上智時代の聖歌隊の友人、松浦悟郎名古屋司教
(ぼくらは、悟郎ちゃんと呼んでいるけれども・・・)。
カトリック正義と平和で活躍し、
キリスト者九条の会でも平和を目指して・・・
ミンダナオ子ども図書館に関しても、
最初期から心から協力してくれた友人。

その悟郎ちゃんが、
ミンダナオ子ども図書館最初期に送ってくれた
英文のサイトへの文章を、
再度掲載しました。



po22

My wonderful memory in Mindanao
I visited Mindanao on 1990 and it was also my first visit in Philippines.
That time I had an opportunity to meet and
I talked with some groups of indigenous people of the mountain area.
It was so wonderful experience that I was able to hear their stories
and exchange cultures with each other.
Until now I cannot forget about spending special night
with them in the mountains.
That was already in the evening
we meet some groups of indigenous people
on the path of the mountain
and they decided to stay and sleep on that place.
I confused because there were only bushes around the path,
but they began to work immediately cutting bushes
and made an open space for talking and sleeping.
Actually after that
I could have many surprising experiences of their abilities
and wisdoms about how to survive in the nature.
Also we talked about some problems
about situation of the native people in Mindanao.
After talking I show their dancing and singing.
We also exchanged culture and then we slept on the field.
I thought it was an end of the day, but in the midnight many Datu
(chiefs of the community from different areas) began singing and sharing.
One Datu sang like " Today we had good friend from Japan.
Their songs were very interesting for us." Then next Datu continued,
" Oh! It's true. We want to be friends with them forever."
And then next and next they laughed laud and sang many songs.
They enjoyed their meeting so much on whole night!
I heard their pleasant voice and chat in the dream.
What a wonderful time it was!
I had to think and ask myself about what is a real richness,
especially when they appealed us ,
"Please don't take our earth, which we inherited from our ancestors.
We only hope that we can live here peacefully."
I promised in my mind that I will do my best for not to break their wish.
After 10 years I met Mr. Tomo Matsui,
who has been my good friend from the time of the university.
I heard from him that he lives now in Mindanao
and works for poor children
especially indigenous people and Muslim.
Then I feel a possibility to be realized
what I promised in myself at that night in Mindanao.
I am so happy now that I can walk with people of Mindanao through him
.



po23
剣を持つものは、
剣で滅びる


涙も枯れ、
泣きはらした顔が、
そのままこおってしまったような
表情をした子どもたちや、

戦闘の恐怖に
おびえきったようすの
子どもたちをみると、

戦争を
肯定することが
できるはずもない。

ぼくの心のなかに、
聖書の一節がうかんできた。

「剣を持つものは、剣で滅びる。」

たがいに武器をもちあって、
戦をしたとしても、
いったいなんの
解決になるというのだろう。

かえって憎しみを助長して、
対立をふかめて
いくだけではないだろうか。

かわいそうなのは、
被害にあう子どもたち。

ぼくにとっては、
目の前でぼうぜんとしている
子どもたちが、

イスラム教徒であろうと
キリスト教徒であろうと、
先住民であろうと他宗教であろうと、

子どもたちは
子どもたちにしか見えなかった。

せめて
この子たちのために、
何かできないだろうか。

そうおもったとき、
ぼくの頭のなかに、
どこからかわからないけれども、

すとんと
落ちてきた考えが、
「ここで、読み語りをしたらいい。」

そうだ、たしかに、
それは良いかもしれない、
とおもった。



po24
大河、
プランギを
わたったとたん


(以下は、後に
拙著『手をつなごうよ」(採流社)
に載せた文の一部です。
初めて戦争避難民を
見たときのショックです!)

ミンダナオの母なる大河、
プランギをわたったとたん、
風景はいっぺんした。
「なんだこれは?」

今までつづいてきた、
平和な田園風景のあちらこちらに、
避難生活をしている、
避難民たちの姿があらわれだしたのだ。

ピキットにむかって走る
車のりょうがわ、
国道ぞいのわずかな空き地に、
着の身着のままの姿で生活をしている。

彼らのすんでいる場所は、
避難小屋などとは
とてもよべないようなしろものだった。

1畳か、良くて3畳半ぐらいの
スペースにゴザをしき、
どこからとってきたかわからない
木の枝を四方にたてて柱にして、

そのうえに
青いビニールシートを
かむせて
屋根がわりにしている。

ビニールシートを買うことができる
家族はよいほうで、
おおくの家族が、
ヤシの葉をかさねておいたしたで
生活している。

車でピキットにむかうにつれて、
その数は
またたくまに増えだした。

少し小高い国道を
はしりながら見わたすと、
道ぞいだけではなく、
りょうがわの牧草地のような農地にも
避難民の仮小屋はひろがっている。

しかも
その数がはんぱではない!
見わたすかぎり地平線まで、
避難民なのだ!

「避難民キャンプ」というのは、
キャンプという言葉から想像していたように、
戦争で避難してきた人々を、空き地なりに
テントをはって収容する施設であり、

そこにいけば、医療や食料も
用意されている場所であると
おもいこんでいただけに、
初めて見る避難者の状況に
強ショックをうけた。


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たしかに
場所によっては


たしかに場所によっては、
特定の空き地などに
集められてはいるものの、

そのほとんどは国道ぞいどころか
農地や川ぞいに
いたるあらゆる場所に、
雨よけのシートをはって生活しているのだ。

そのときは、
なぜこのようなことが
起こっているのか、
見当もつかなかった。

あとでわかったことだが、
2000年にエストラーダ大統領のもと、
フィリピン軍とアメリカ軍の
合同演習(バリカタン)があったのだ。

しかし、演習というのは名ばかりで、
事実じょうの実戦がおこされて、
100万人いじょうの人々が
避難民となった。

さらに、これらの避難民が
まだ家にかえらずに、
苦しい避難生活をつづけている
にもかかわらず、

二〇〇一年に、
フィリピンのアロヨ大統領と
アメリカのブッシュ大統領の主導による
「テロリスト掃討作戦」がはじまった。

このけっか、避難民は
三年近く
避難生活をしいられたのだ。

ぼくが、この地につれていかれたのは
2001年の
はじめのころのことだから、
このときの避難民を見たことになる。


まるで、
植民地時代の
領土拡大のために起こされる
戦争と同じ・・・?

戦争が起こって
可哀想なのは子どもたち!


po26
みんなで、
62歳の誕生日を
祝ってくれた!


3月2日、
みんなで誕生日を
祝ってくれました。

私と3人の子どもたち
合計4人。

子どもたちのなかの2人は、
自分の誕生日がわからないので、
一緒にお祝い。

あやさん、
シェーラも一緒ですよ。

誕生日の最大のお祝いは、
夜明け前、
四時半に
部屋の前に集まって、

ハラナと呼ばれる
夜明けのお祝いの歌と
祝福をすること。
これが最高の楽しみ!

(西山さん、
写真を撮られていたから、
シェアしますよ!)



ハラナは、
ビサヤの習慣で、
MCLに住んでいる
全部の子たちのハラナをします。

そんなわけで、
時には一週間に三度ほど、
四時半に起きて、

その子の部屋のまえに、
子どもたちと一緒に私も行き。
歌って祝福します。

お祝いのケーキと
スパゲッティは、
予算がいつもぎりぎりなので、

月末に、
その月の誕生日の子を
一緒に祝います。

今回の誕生日は、
特別に私の日に
祝ってくれましたが、

スパゲッティとケーキとコーラを
特別に寄付しました(笑)

年始めも同じで、
麺を食べるのは、
長生きを祈願してです。



 ぼくの65歳の誕生日を、
ミンダナオ子ども図書館の
子供たちが祝ってくれた。


映像を 見たい方は ここをクリック


ミンダナオ子ども図書館
総合活動映像:50分
 
  
2001年に創立し、
翌年に若者たちの手で立ち上げた、
ミンダナオ子ども図書館の活動を
総括的にまとめた映像です。
拙著『手をつなごうよ』(彩流社)で執筆した
世界の映像版。
戦争の中の子供たちの支援救済からはじまり、
平和の祈り、洪水、植林支援、保育所建設等々を
息子の陽のビデオと共にまとめました。

写真は、松居友です。
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イクメンに未来をたくせそう!
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 愛に捧ぐ黙想 松居 陽
愛に捧ぐ黙想:松居陽
ぼくの少年時代と 思春期から   
ほくの少年時代と思春期から
子育てよりも、子育つ世界!  
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講演、公演の予定表など 
講演、公演の予定表など
メールニュース 希望! 
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原住民、イスラム、クリスチャン 私たちは一つの家族!
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MCLを知っていただくために、多くの映像のなかから選びました。
  
 山の下宿小屋に!
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酋長の依頼で! 読み語りに!
酋長の依頼で
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地震の悲しみでお父さんが
アポ山へGo!
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イスラム避難民の救済支援
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イスラム湿原に保育所を建てた
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土地を追われるマノボ族
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