国境を越えた交流から 真の和平構築を学ぶ訪問者たち |
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ma1 カバカン地域で 小規模戦闘が勃発 2000人の避難民 救済支援を開始 北コタバト州のカバカンから カルメン市にまたがる地域は、 道らしい道も無く、 プランギ河を舟にのって ゆくしかない地域だ。 今回、この地域で リドーと呼ばれる、 小規模な戦闘が発生し、 2000人ほどの避難民が出た。 MILFとMNLFとの路線対立に、 土地の問題が絡まったものである、 という以外、現地の詳しい者たちも、 口を濁して語りたがらない。 すでに長い間の、 かなり深い確執だという・・・ とりあえず、 市の福祉局(DSWD)を通して、 赤十字からのシートが 配られている地域もあるが、 新たに非難してきた、 家族も居て、 足りない状態! 早急にMCLでシートを買い、 避難民に提供したが、 これから、各地の調査と共に、 本格的な活動を開始する。 小規模の戦闘で収まる事を願うのみだが、 赤十字やユニセフ、UN(国連)が、 このような初期から動いているのは珍しく、 逆に、今後の展開が気になる! 現地では、国際機関やNGOが 早期から活動し始める戦闘は、 大きな戦争になる可能性がある と言われている。 ma2 病気の子どもたちを チェックした! 健康状態は、良くない! 現在、のど、咳、 熱の出る風邪が、 はやっている事もあり、 また、 環境の変化や水の悪さで、 腹痛や頭痛を、 訴えるものが多かった。 今回は、投薬治療は、 福祉局専属の医師が行っているので、 メデカルアウトリッチは任せて、 むしろ、多少とも病状が重く、 病院での診察や治療、 入院を必要としている患者を、 ターゲットにした! 大概の支援は、 こうした重篤な患者の治療をしたがらない。 診察、治療、手術から退院にいたるまで、 日程と経費が、かかりすぎるからかな? MCLは、地元に根を張る 小さなNGOであることを生かして、 一人一人に、可能な限りの治療を 施す主義にしている! シラミのようなNGOだから、 出来ることもあるかな? ma3 さらに奥の集落でも 避難民発生 ビニールシートの 支援を開始! 町の中心部には支援が行ったとしても、 こうした、奥の地域にまでは、 国際的な支援はゆきとどかない。 この地域で、意外と多いのが奇形だが、 なぜだろうか?一説には、 劣化ウラン弾が使われている? のではないかといわれているが・・・。 シートを必要としている人に、 「シートの支援をしましょう」と言うと、 「いつ、シート 持って、戻ってくるの?」 「今すぐです、 今日の午後でも良いですか?」 「えー、驚き! たいていの支援団体は、 話だけで戻ってこないよ。 写真だけ撮ってね。」 わたしたちも、写真は、 支援者の方々に現地の真の状況を、 伝えるための手段として、 大事な活動だと思っている。 文章だけなら、かってに創作もできるし。 しかし、 現地に根を張った 支援活動を行ってはいるが、 他の国際団体が、 すでに支援している時は、 大きなNGOにまかせて、 支援のない 偏狭な場所へと移っていく。 国際的な大きなNGOの人から見ると、 MCLは、現地に来て、 写真だけ撮っている団体のように、 見られることも、あるようだ! 他のNGOが、支援している場所は、 私たちは、記録写真だけ撮った後、 その場所は、彼らに任せて、 支援の届かない、 より危険で偏狭で困難な場所へと、 移って行ってしまうので・・・。 国際NGOが、強大なゾウだとしたならば、 MCLは、現地をベースにして、 子どもたちと一緒に活動している、 ほぼ、個人のご寄付で運営されている ノミかシラミのような、 小さな小さなNGOだから! しかし、現地の人々からは、 MCLは、どんな辺境へでも、 本当に困っている場所へ、 困難を乗り越えて来てくれる! そして、戦争が終わっても 子どもたちのために読み語りや 医療やスカラシップをしてくれる、 珍しいNGOだ!と言われている。 それぞれの特徴を生かせば良い! ma4 ノミだから、 出来ることも あるのかな? MCLは、戦争が終わって平和になっても、 つながりがあった集落とは、 スカラシップや医療、 読み語り等で訪れて、 ヒナイヒナイ バスタ カヌナイ ゆっくゆっくりたえることなく、 関係をもちつづけていくNGOだ。 中心になるのは、 スカラシップの子どもたち! こんかいも、早速、 ビニールシートを購入して、 スタッフや若者たちが切断していく。 切断方法も慣れたものだ。 戦争なんてなければ、 良いのになあ。 でも、シートを本当にありがとう! 戦争は、つらいけど、 でも、ぼくたち何とかがんばって、 生きていくね! シートを持ってきて、 くださるって聞いて、 竹の柱をたてて待っていたのよ! ぼくたちこれで、 雨が降っても寝られるね! でも、何日続くのかなあ? 去年は、一年以上、こうして生活したわ! 学校に避難できた人々は、 少なくとも雨は、避けられるけれど、 セメントの床に寝るのは、 冷たくってつらい。 そこで、 せめて保温と湿気を妨げるために、 床に、寝床となるシートを広げてあげた。 ma5 子どもをすぐに 病院に運ぶ! ユニセフの車に出会った。 仕事内容と分担の打ち合わせ。 ユニセフは、 避難民の子どもたちを対象とした、 心理教育活動であることがわかり、 MCLは、 困窮している医療と、 ビニールシートを実行することにした。 後日、 読み語りと炊き出しを行うことを決定。 読み語りは、MCL流の心理教育支援? 本当は、日々食べる米の支援が最も必要で、 期待されているのだが、 MCLでは、資金が少なく、 子どもに限定した、炊き出しが限度だ。 ユニセフには、米の支援をお願いしたが、 今回は最近流行のトラウマ解消の 心理的カウンセリングと 教育支援だけということ。 UNICEFに比べたら、 個人の寄付にたよる、 ゾウにつくシラミのような 小さな辺境のNGOにすぎないけれど、 出来るだけの事をしようと思った。 ma6 街の医師の元へ運び 検査をした! シートをくばったあと、 投薬だけでは、どうにもならない子たちを 街の医師の元へ運び検査をした。 お医者様とも、長いつきあいであるために、 極貧のNGOであることを、 よく理解して下さっていて、 ときには、自分の給与なしに、 ボランティアで、 診察や手術をしてくださる! 入院や手術の必要な子は、 改めて日にちを指定し、 スタッフが車で迎えに行き、 付き添いの家族も加えて病院にいった。 診察の結果、 キダパワンの病院に入院させる事にした。 また、時期を見て、 読み語り活動も奨学生たちが行い、 心のケアにもつとめた。 活動には、 カバカンに下宿して大学に通っている、 イスラム教徒の奨学生たちも参加した。 彼らは、現地を良く知っているし、 現地語も話す、 強い味方だ! 今回は、 カバカンの上流地帯一カ所だが、 別の地域にも避難民が出ている。 今後、カルメンサイドも含めて調査し、 救済支援を、 実行して行かなければならない。 よろしければ、支援寄付をおねがいします。 郵便振替口座番号: 00100 0 18057 口座名:ミンダナオ子ども図書館 ビニールシートをさらに届ける! 多湖さま2万円、伊藤さま1万円、 難民支援を、早速ありがとうございます。 ビニールシートは、一巻き100mが、 1万1千円ほど、それを5mづつに切り、 20家族に届けます。 多湖さまの支援で、2巻き、 40家族にくばりました。 今後、土曜日、日曜日に、 読み聞かせと炊き出しと、 古着の支援を、 子どもたちとする予定です。 伊藤さまの支援は、 炊き出しに使います。 支援を振り込まれる方、振り込まれた方は、 出来ればメールか、FAXでお知らせ下さい。 直ちに支援金として活用していきます。 シートをもらって、ホッと一息ついた家族。 しかし、まだまだ足りないので困惑。 まずは、最も必要としている家族を 慎重に選び出してシートを渡す。 ma7 今週末は、 ここで読み聞かせと 炊き出し 古着の支援を行う もちろん学校は休み。 それでも、 子どもたちはけなげに遊ぶ。 食べ物は、 ほとんど底をついているけど、 ままごと遊び! バナナの花房、 これだけが食べ物。 子どもを抱え、 呆然としている母親。 今度の土曜日は、 2カ所で読み聞かせをし、 炊き出しをする。 次の日曜日には、 別の場所で、 読み聞かせと古着の支援。 カバカン側の支援が、始まったところで、 次は、カルメン側の調査と支援を 開始しなければならない。 MILFとMNLFの対立だというものの、 かなり根深いものがある。 しかし、 それよりも不安なのは国軍の動きだ。 どうやら7月8月に、 大きな戦争が、起こりそうだ! いつも、戦闘が始まるのは、 ラマダン明けの、この時期だが、 着々と準備が、始まっている? ma8 孤児で、 親を戦闘で殺され 腹部を撃たれた少年を MCLに引き取る 両親を目の前で殺害され、 目の前で弟を失い、 自分も腹部を撃たれ、 福祉局の支援で病院に入院。 2週間の入院の後、 退院にまでこぎ着けたものの、 家族も、 引き取り手になる親戚もない。 その話を聞いて、 彼をMCLに引き取ることにした! 14歳で小学校4年生。 ショックのせいか、表情が無いが、 まじめな好青年であることは、 良くわかる。 下のテレビ番組 池上彰のジャパンプロジェクトで パックンが、 上の若者にインタビューをしています。
ma9 避難民支援を学校で キダパワンとピキットの間の町カバカン。 USM南ミンダナオ州立大学もある、 学園都市だが、 ムスリム地域とクリスチャン地域の境界に、 位置していると同時に、 イスラム地域とマノボ地域の 境界の町でもある。 その背後は、 道も無いプランギ川の上流地帯で、 ムスリムとマノボが混合している。 その地で、1月に戦闘が起こり、 100以上の家が焼かれた! MCLでは、地域の有力者同士の、 リドーと呼ばれる地域争いと思い、 深い関与は避けてきたが、 意外と深い問題が、 隠されていることがわかってきた。 避難民が、出るに及んで活動を開始。 祈りの後で 読み語りが始まる イスラム地域なので イスラムの祈りで始める。 初めて手にする絵本たち! カバカンは、大学もあるので、 学校教育が行き届いていて、 国語のタガログ語は、 理解できると思っていたが、 ほとんどの子たちが、 タガログ語も知らず、 現地語のマギンダナオ語で、 読み語りがなされた。 イスラム以外奨学生が語るときには、 マギンダナオ語ができないので、 イスラムの若者があいだに入って 通訳しながら、 タガログ語をマギンダナオ語に 訳して語った。 フィリピンの国語は、 タガログ語で、 学校では、 タガログ語と英語で授業がなされる。 それ以外にも部族語や地域語で、 ミンダナオだけでも、 タガログと英語にアラビア語を加えると、 17の言語が話されている。 しかし、就学前の小さな子たちや、 学歴のない子たちは、 自分の部族の言葉しかわからない。 この地域は、 イスラムのマギンダナオ族で マギンダナオ語が母語。 「だったら絵本の読み聞かせには、 なるべく国語を使うべき!」 という声も、あるかもしれないけれど、 わたしたちは国語以上に、 母語をもっと大切にする。 ma10 読み語りの合間に 先住民、イスラム クリスチャンの 歌をうたった。 難民キャンプに、 ひさびさの 笑顔と歓声がひびいた! 「おおきなカブ」ならぬ 「おおきなカサバイモ」の劇をした! 「うんとこしょ、どっこいよ それでも、カサバイモは、 ぬけません!」 犬や猫いがいにも、 サルもでてきて、 うんとこしょ、どっこいしょ! 最後には、ネズミが、 カサバイモのまわりを コツコツ掘って、 みごとにカブがぬけました! 山でカサバイモを実際に掘る体験から、 お芋のまわりを、 ネズミが、コツコツ掘って抜く! 子どもたちが編み出したストーリィー! MCLの奨学生たちの演技に、 笑いと拍手が、避難所にこだます! 子どもが明るくなると、 親も明るくなっていく! 初めて絵本を手にとってみる 子どもたち! 絵本をどころか、 本すら見たこともない子どもたち。 絵本を手に取って見るのは、 生まれて初めての体験! もちろん、 書いてある字は読めないけれど、 絵を見るだけで、もう、むちゅうだ! ミンダナオ子ども図書館の奨学生たちが、 子どもたちの中に入って かたってあげる。 楽しくて、よかった! 読み語りが終わって パンを配る! パンなんて、 普段はとっても食べられない! あこがれのおやつの一つ! ma11 長く続いた対立に 軍が介入 国軍の司令官と懇談・・・ 状況について、意見を聞く。 直接的な軍の関与は、今回が初めてだ。 多かった避難民が、半減していた。 それでも、まだ多いのだが・・・ 理由がわからなかったが、国軍が入り、 戦闘地に滞在しにらみをきかせ、 MILFとMNLFの和解も開始。 避難民は、 半強制的にここから現地に、 送り届けられたのだった。 その事を事前に知って、 郷里に帰ることを怖れた避難民たちは、 新たに親戚などをたよって、 別の場所に移動したのだ! 今回の対立の芽は、 1月7日あたりに発している、 土地をめぐる小競り合いリドーだと解釈し、 行動を起こさなかったが、 事実を知るにつけて、 根の深さが、 表面化してきた。 先祖伝来の土地の問題や、 マノボ族をふくめた、 油ヤシプランテーションの拡張。 フィッシュポンドからウナギまで・・・ 土地を所有している金持ち層と、 膨大な貧困層の漁民たちの対立。 軍が入って、 若干の秩序が回復したものの、 戦闘は拡大するというのが、 大方の見方だ! 授業がない日は教室の中で寝られるが、 普段は教室から外に追い出され、 雨が降っていても、 外で過ごさなければならない、 避難民たち! 最後に、 日本から送られてきた、古着を配った! ma12 大成功だった 古着の支援 ミンダナオ子ども図書館の先住民、 イスラム、クリスチャンの若者たちが、 連携して荷物運びから、 古着をくばるところまで、 すべて、自分たちで運営してくれる。 湿原や山の奥から出てきた家族は、 着るものも十分ではない。 戦闘の様子を見ながら、 彼らが出てきたこの奥の地域と、 今後も、深い関係を築いていく、 必要を感じた! 日本では、秋から冬の服でも、 暖かく夜寝るために、 とても役に立つ! こちらでは、 パジャマはほとんど着ない。 とりわけ、 子供服は数が少なく貴重だ! 古着屋で普通買うが、 彼らにとっては、なかなか値段も良く、 ボロボロの服か、 裸で過ごしている子が多い。 子どもだけではなく、 親や大人たちにも、 古着が渡された! ミンダナオ子ども図書館の奨学生たちも、 戦争で親が殺されたり、 家庭が崩壊して孤児になったり、 日本でいえば、 崩壊家庭や問題家庭の子たちだけれど、 彼らが積極的に人々を救う救済活動、 平和構築活動を、 嫌な顔を一つもせずに力強く、 笑顔で行っていくのは驚きだ! 薬もわたした! 薬は、最も買えないものの一つ! そして、子どもたちや親たちの、 大喜びの笑顔に出会い、 感謝の言葉をかけられると、 支援した側の若者たちの心が、 癒され満たされて、 愛と友情の力で強くたくましく、 未来にむかって育っていく! そんな、若者たちの成長していく、 姿を見るのは、 パパ友としては、とっても楽しみ! お兄ちゃんとわたしに、 絵本を読んでくれて、 パンやビスケットを、 ごちそうしてくれて! お洋服もくださって、 ありがとう! ma13 カバカンの 避難民たちの 一部が集落にもどった 108軒の家々と 学校が焼かれていた! なぜ学校が焼かれるのか、 不思議に思っていたが、 大土地所有者が、土地を握っている、 このような地域では、 おもに大土地所有者は、 政界につながっており、 学校の誘致や、 時には、軍への支援要請もできる。 大土地所有者は、 かつての日本での荘園制度のように、 広大な土地を持っており、 多くの小作と私兵を抱えている。 こうした大土地所有者の庇護のもとで、 小作や日雇いの仕事を あたえられている者たちは、 収入もあり学校に通える。 しかし、その周囲に、 ほとんど土地のない貧しい人々や、 先住民族たちもいる。 その貧富の格差に、 国際資本と連携した資本が戦闘を起こし、 そこに住む極貧の住民を追い出して、 アブラヤシを植えようとしたところから、 今回の戦争が、始まったのだそうだ。 すでに、数年前から、 住民の殺害などの事件が起きていたという。 幸い軍の駐留で、 今は戦闘が収まっているが・・・ 108件の家々が、焼かれた! 次は、隣のMILF側の村を 福祉局DSWDと訪問する予定。 道がないので、 舟に乗らなければならない。 とにかく、子どもたちが可哀想だ! 両者の間に平和を実現するには、 どうしたらよいのか。 皆さんからの戦闘に対する寄付は、 戦闘による被害者、 破壊された小学校や保育所 避難民の食料や物資などの支援、 平和構築に使っていきます。 ここには、 訪問者は同行してません。 松居友と数名のスタッフのみです。 MNLFの集落に軍が入り、 つかの間の停戦が実現。 避難民の一部は、集落もどったが・・・ 今回は、政府のDSWDと軍が米の支給をした。 しかし、下の写真のように、 地元までは、軍に送り届けられて帰ったものの、 家が奥地にあり、 恐ろしくて帰れない人々もいる。 今回の支援の課程で、 様々なことが聞こえてきた。 あまり詳細には語れないが、 なぜ、MNLFとMILFが対立したかというと、 意外なことに大土地所有者と 多国籍プランテーション企業、 無数の貧しい土地無し農民と若者たちを ゲリラにリクルートしようとする、 海外から来る支援が、 複雑に関係しているという。 政治経済の利害対立など、 ぼくたちには、どうでも良いけど、 庶民、特に子どもたちが可哀想だ! MCLは、 最も厳しい立場に置かれた 子どもたちの事だけ考えて、活動する、 蚤のような小さなNGOだけれど、 非政治(Non Politic) 特定の宗派にも属さず(Non religious sect) 子どもたちへの愛だけを基盤に、 できる限りの事をするのがポロシーだ! 村の中心部のヘルスセンターで、 生活している人々! ma14 軍による炊き出し 今回は、 軍が炊き出しを行った。 食べるものが出来て、 良かった良かった! 前回行った奥の村には、 行けなかったが、 今後、いくつかの村を調査し、 避難民の状況を把握して、 救済支援を、 継続していかなければ、ならないだろう。 最後にビニールシートを渡した ビニールシートは、 最も必要としている支援なのだけれども、 MCLのような小さなNGOでは、 高価でなかなかすべての家庭に、 行き渡らないこともある。 DSWDの事前の調査で選ばれた 困難な家族に渡すが、 それでも、なかなか難しい。 この地域の今後の展開が、 気がかりだ。 とりわけ、ムスリムと共存している マノボ族の事も気になる。 MILFとMNLF、 見かけは同じムスリム同士の対立だが、 聞こえてくるのは、背後に、資源を巡る、 国際的な潮流なのだという話! 知り合いの村長さんが、 ふっともらした言葉がよみがえる。 「世界がミンダナオに 関心を持ってくれさせしなければ、 ここは、平和だったのになあ!」 ma15 ムスリム自治区 リグアサン湿原 カルボガン村での 読み語り ARMMイスラム自治区は、 多くの問題を抱えた地域でもあり、 支援が、なかなかうまく、 行き届かない場所でもある。 とりわけ、ピキットと隣接している、 イスラム自治区のリグアサン湿原側では、 膨大な天然ガスと石油の湧出が、 確認されている。 度重なる戦闘も、 ほぼこの地域が、中心になっており、 絶えず、避難民化している地域でもある。 ミンダナオ子ども図書館の かつての奨学生で、 いまは、スタッフの二人。 そして、 現地出身の奨学生たちも参加して、 読み語りによる、 平和構築支援を実行した。 ブリオクの小学校! この小学校は、 度々洪水で水没する。 JICAで建設した 吊り橋の下を行く この橋は、対岸のイスラミックセンターと セットで、JICAが建設。 建設したのは、MCLがマカブアルの 小学校を建設した同年だ。 保育所建設について話し合うために、 私が、数日前に、ここを訪れたときには、 この橋は、吊り紐のロープがのびきっていて 一部、水につかっている状態だった。 橋桁も、折れたり外れたり。 洪水による被害のせいだろうが、 使われている様子は全くなく、 廃物同然の姿。 それから、一週間後、 今回、私が再訪するという事で、 数日前に、急いで修復したそうだ。 下の写真は、修復後のもの。 とりあえず、 綱がしっかりはられて、 橋の形態をとりもどしたものの、 使用されていない理由は、 多くの家族や子どもたちが、戦闘で、 ここブリオクから、 MCLで保育所を建て奨学生も採用している、 サパカンに引っ越していったからだという。 サパカンは、人口が急増し、 小学校が酷い状態で、 修復増設が急務。 リグアサン湿原の左側の集落への、 交通の要衝として、 平和構築には、 重要な位置にあるのだが・・・。 去年、JICAの草の根に MCLで学校建設を応募したが、 危険すぎるとしてペンディングになっている。 その後、JICAからIMT国際監視団に、 派遣された中川さんと話し合って、 サパカンに3つめの、MCLが関与した 小学校を建てました。後の記事に出てきます。 MCLでは、今後、 バロンギスやカルボガンの先生方、 村長さん方と連携をとり、取り残されている、 リグアサン湿原地帯の集落に保育所を建設し、 奨学生を採用していく事にしている。 吊り橋も、こうした現地での、 地道で絶え間ない努力を続けていけば、 子どもたちが、対岸から、 歌いながら渡る日がくるだろう。 ma16 カルボガン村へ着く カルボガン村の村長さん 小銃に加えて、腰にはピストル! でも、良い人です。 子どもたちは、どこも変わらない。 親のいない一人は、奨学生になりました。 今は、中高校生! 読み語りと古着の支援 この地からの、 スカラシップの要望は高い。 ああ、私の力がもっとあり、 多くの支援者を、見つけることが出来れば! 平和構築へも、 もっとおおきな貢献が、 出来るであろうに! それでも、 この子たちのために がんばらなくっちゃ。 うんとこしょー、どっこいしょ! それでも、 カブは(カサバイモは)ぬけません。 でも、この子たちの喜ぶ顔を見てしまうと、 いのちの一つや二つ、亡くなっても良いか! うんとこしょー、どっこいしょ! 反政府勢力の拠点と言われている、 リグアサン湿原の村々との交流が、 これから始まる! ラガイェンでは、 リドー(地域戦闘)で 避難民化して 帰っていない奨学生たちがいる カキムさんは、現地にいた。 しかし、残りの二人は、 避難したまま行方がわからない。 現在、小学校の生徒の半分は、 避難したまま戻っていない。 |
ma17 ブアランの 焼けた小学校の 修理も始まった 戦争で焼かれた小学校の修理が、 地元の業者の手で、 開始された。 修理されるのは、 一部の校舎だけで、 教室がまだまだ足りず、 多くの子どもたちが外で学んでいる。 私たちが、JICAに提案した校舎が、 日本政府のODA J-BiRD日本バンサモロと MCLの支援で建ち、 些少なりとも、 平和構築への貢献となった。 ブロッドの保育所修理も完了! 小規模な戦闘リドーで壁に穴が空き、 部分的に破壊された保育所! 丹原さん、 修復完了しました。 黒板の左すみに、 銃痕が残っていた! ご心配なく、 その他の保育所もだいじょうぶです。 ma18 イスラム自治区に 今度高校に 進学する子の調査 サパカンには、 小学校の里子が16名ほどいる。 イスラム自治区で、 ラジャムダを超えて、 ランディングピースから舟に乗る。 リグアサン湿原の入り口だ! バランガイは、 ブリオクに属しているが、 多くの家族が、戦闘を嫌って移住。 サパカンに中心が移った。 そのようなわけで、 子どもたちが多いが、 小学校の設備が追いつかない。 去年、 JICAに学校建設を申請したが、 危険な戦闘地域なだけに、 ペンディングとなっている。 その後、JICAの中川さんから 「どこに学校を建てたら良いか」 と聞かれ、推薦して現在は、 日本政府のODAで学校が建ちました! ミンダナオの情勢は、あまり良くない! ラマダン明けの7月か8月ごろに、 大きな戦闘が、 起こるかもしれない! MCLでは、ここに保育所を建てて、 その後、多くの奨学生を取っている。 そのようなわけで、 とても親しくして下さる。 しかし、子どもたちはごらんのように、 穴の空いた、 コンクリートに座って、 授業を 受けている状態だ。 MCLでは、 この地域は、和平構築の重点地域で、 今度は、この先のカルボガンに 保育所を建設する予定。 ma19 読書力の調査 戦闘が起こると、 この子たちが皆、 避難民として困窮するのだ! 小学校を卒業するとき 高校スカラシップに 上がるための読書力の調査をした。 自己紹介などをタガログ語で、 絵本の英語とタガログ語を読む。 のどに腫瘍が出てきた子を 病院でチェックすることに! この子は、手術の後に奨学生に! その後、お父さんが殺されたけど 今は、中学生に! もうすでに何人、 この種の腫瘍を手術してきたことだろう。 すでに患部が拡大して、 手術が、出来ない子もいる。 この地域に戦闘後、こうした腫瘍を始め、 奇形、未熟児が多いのは、 劣化ウランのせいではないかとは、 ある専門家の言葉。 ma20 新年早々に 奨学生へのケア開始 まずは、 学用品を届けた! 支援者からの学用品を渡したり、 お礼の絵手紙を、 書いてもらうだけでも大変! 電気も携帯もない世界なので、 事前に会う予定を、 相談できず、 スタッフが、 とにかく山の村々に足を運び、 「・・・さん、いますか?」 ときには、学校を休んで、 親と山仕事に出かけたりしていて、 会えないことも多くあり、 その場合は、 近所の人に話して、 後日ふたたび山道を 車で往復しなければならない。 支援者へのお礼の手紙だけでも、 結構なガソリン代と、 労力がかかって大変。 今回、同行された頭島さんもビックリ! 里親奨学金支援者に、 絵手紙を書く子どもたち! 支援者に送る、 子どもたちの写真を撮るスタッフ。 ma21 お弁当のための 米を支給 こちらはプロック8、 非常に貧しく、 家族は、 一日三食たべられないこともある。 小学生たちは、 八キロあまりの道を通うけれども、 お弁当を持って行けない! そうした村には、 毎月、 お弁当のための米を支給する。 ma22 戦闘の絶えない イスラム自治区に 平和のための保育所を 建てていった ナムリ村に、 錺さんの寄贈された 保育所が完成。 山元神父さんと現地訪問 イスラム地域の中でも、 とりわけ孤立している ARMM(イスラム自治区) ピキットには、 国際的支援が集まっても、 こちらには、なかなか集まらない。 MCLでは、 そうした地域を 重点地域として活動している。 この地域は、 湿原地帯にあり道路が無く、 無数に枝分かれした湿原の支流が道。 KAZARIさんは、 この地域の奨学生を 支援して下さっているかた。 まずは開所式 しっかりと契約書類にサイン。 まずは、 村長と保育者がサインして、 そして、 MCL代表の松居友が、 署名をして、 建物の贈与をおこなう。 その後、 お祝いの読み語りが始まった! 今回は読み語りに、 スタッフたちが活躍した。 スタッフたちのほとんどは、 もとスカラシップの奨学生たち。 学校が休みの場合は、 奨学生たちもいっしょに来て、 奨学生たちが中心になって 読み語りをするけれど、 学校があるときは、 スタッフたちが読み語りをする。 絵本を、 語ってあげるだけではなく、 踊って歌ってみんなで楽しむ! スタッフたちも、 ももともと奨学生だった。 読み語りが終わると、 いつも、子どもたちに絵本を手渡して、 手にとって 絵本を見る体験をさせてあげる。 絵本を手にとった体験が、 将来、 読書や学校に行く喜びになっていく。 船首に立ち、 ワニをチェックしている少年? ワニがいるのは本当の事! ギネスブックに載っている 世界一大きなワニは7mで ミンダナオだが、 この湿原には8mを超す ワニがいると言われている。
ma23 アルメック寄贈の 保育所が完成 開所式に役員が参加 こちらは、 アルメックが寄贈して下さった保育所。 アルメックhttp://www.armec.jp/ 到達するには、 さらに奥に行かなくてはならない。 船着き場から、 乗合船に乗る。 対岸はイスラム自治区で、 絶えず戦闘に、 見舞われている地域だ。 市にも話を事前に通して、 DSWDのグレイスさん方も 同行してくださる。 軍や私兵も、 警護をしている姿が、 物々しい? 私たちだけで行くときは、 ここまで警護は無いけれど・・・。 開所式の前にお茶の水女子大の 訪問した若者を交えて 読み語りをした! この地域は、イスラム地域で、 マギンダナオ族のマギンダナオ語が、 話されている。 小さい子たちは、 マギンダナオ語しか、 知らない子も多い。 しかし、保育所では、 タガログ語が使われるので、 「何語でお話ししようか」と聞くと、 タガログ語! と言う言葉が返ってきた。 そこで私が、言った。 「タガログ語は学校で習うけど、 マギンダナオ語は、誰が教えてくれた?」 「お母さん、お父さん・・・!!!」 「そうだね、お祖父さんお婆さんも、 その前の、ひいお祖父さんたちも、 マギンダナオ語だったんだよね!」 「だから、国語のタガログ語もいいけれど、 みんなの母語のマギンダナオ語の方が、 とっても大事なんだよ。」 MCLでは、 読み語りの時に、 その地の母語を優先する・・・。 この瞬間から、 とりわけ周りの お父さんお母さんの表情が変わった! ma24 開所式が始まった アルメックhttp://www.armec.jp/ 福祉局DSDWの所長補佐で、 MCLの理事もしてくださっている グレイスさんが、 契約書類を読み上げる。 サインをしたあとに、 書類を受け渡す。 奨学生で、 6本あった指の手術をした子も来ていた。 警護をしてくださった、 現地の私兵の方。 古着の支援もした! プランギ河を、 舟でのぼって村に着く。 対岸は、 イスラム自治区の ダトゥピアンだ。 舟からおりて、 川沿いから村に向かう。 子どもたちは、 思いがけない、 古着の支援に大喜び。 この地域の子たちは、 古着を売っている ピキットの町に、出るだけでも遠い。 戦闘でも、 繰り返し避難民化している。 今日は、 なけなしのおしゃれをしてきているが、 衣服がほとんど無いのは、 目に見えている。 それだけに、大喜びだった。 日本から来た若者たちも、 子どもたちと出会えて大喜び! 支援が終わると、 再び舟に乗りこんで川道をもどる。 子どもたちも、 川まで送ってくれた。 この笑顔を見てしまうと、 どんな困難があったとしても、 この活動が辞められない! ma25 スタンレー電気 北野財団が 寄贈して下さった 保育所が プノルに完成! 開所式に島村氏訪問 イスラムの村長さんが、 感謝の祈りを捧げた後、 村長さんのサインをもらい、 島村さんが、 テープカットをおこなった。 その後、 保育士も含めて みんなで記念撮影をした。 北野財団 http://www.kitanozaidan.or.jp/ 自分たちの保育所ができた! 子どもたちは、 大喜び! 今回の白眉は、北野財団 島村さん主演のおおきなカブ カサバイモだった! まずは、 読み語りから始まった。 ここは、絶えず戦闘に見舞われ 避難民化が絶えないイスラム地域、 ピキットの奥だ。 そんな村に、 朗らかな笑い声がみなぎった。 このようなお付き合いを通して、 村人たちの心が開かれ、 MCLを愛し信頼し、 国境を越えて平和への想いが、 強まっていく。 絵本「おおきなかぶ」のミンダナオ版 「おおきなカサバイモ」の劇が始まった。 島村さんが、 おおきなカサバイモになられた。 おじいさんが、 カサバイモをうえました。 はやく、おおきくなああれ! おおきなカサバイモに、 おじいさんは、びっくり! うんとこしょ、どっこいよ ひきぬくことができません。 おばあさんもきて、 おおきなカサバイモにびっっくり! うんとこしょ、どっこいしょ それでも、 イモはぬけません! サルもやってきて、 おおきなカサバイモの大きさにビックリ! うんとこしょ、どっこいしょ! それでも、 イモはぬけません! こんどは、 イヌがやってきて、 おおきなイモに、 おしっこをひっかけた。 さいごは、ネズミ。 ネズミは、 ミンダナオの子どもたちのように、 カサバイモのぬきかたをしっていて、 イモのまわりの土を コツコツコツとほりかえし、 うんとこしょ、どっこいしょ! おイモがぬけたああああーーー! 村人たちのひさびさの大笑い? 絵本は真の平和を作る! 読み語りと劇が、 終わったあと、 わたしたちみんなで、 見たことも無い 絵本を手にとってみるの。
ma26 日本からの 訪問者を交えて スカラシップ総会は 歓迎送別会となった 北野財団 http://www.kitanozaidan.or.jp/と アルメックhttp://www.armec.jp/の 役員の方々、 そして、 お茶の水女子大と 一橋大学の女子学生が、 訪問されていたので、 その方々の紹介から、 スカラシップ学生総会が始まった。 訪問者の皆さんからの報告。 現地での体験談は、 多くの若者たちを 勇気づけ示唆をあたえた。 ミンダナオの子どもたち、 若者たちは、 自分たちを遅れた途上国の 貧しい人間として卑下している事が多い。 また、日本の若者や人々は、 自分たちが先進国のより高度な文明社会を 維持していると言う、誇りに心を奪われて、 閉塞状況に、生きていることも多々ある。 共に交流することによって、 お互いが保っているもの、 失ったものに気づき、 真の尊敬と友情の輪が広がる。 イスラム・マギンダナオ族の踊り マノボ族の歌、 ビサヤ系クリスチャンの歌が 披露された クリンタンの演奏に乗って、 イスラム・マギンダナオの踊り。 マノボ族の歌。 ビサヤ系クリスチャンの歌が披露された。 マノボ族の衣装に身を包み マノボ語で、 マノボの歌を歌う! 学校では、 マノボ語を話すことは、 禁じられていたりする。 タガログ語が、 使われている地域では、 マノボ語は、恥ずかしい言葉。 しかし、 MCLでは、 何語を使ってもかまわないし、 読み語りなども、 積極的に現地語を使うことを奨励し、 母語の大切さを日頃から語っているので、 彼等は、臆することを知らない。 笑顔で、 のびのびと 自分たちの文化を表現している。 こちらは、 ビサヤ語の歌。 明るく、のんきで、愉快なのが、 ビサヤの人々の特徴とされている。 ma27 男子学生たちの 愉快な踊りに 触発されて 訪問者たちも踊った どう見てもこの格好は、 マノボ族の モンキーダンスの系列? 現代的にアレンジされた、 愉快なロックに触発されて、 思わず、 訪問者たちも踊り出した。 大喝采と笑いが、 周囲を包む。 北野生涯教育振興会の卒業生に 島村氏から、 賞状が渡される 北野財団(北野生涯教育振興会)は、 トヨタや日産、ホンダの 車のヘッドランプ等を作っている スタンレー電気の財団。 工場のある中国、 ベトナム、インドなどで、 就職希望の優等生に スカラシップ協力をしてきたが、 ミンダナオ子ども図書館のような、 貧困の中でも極貧の子を支援する、 ファンデーションに、 協力するのは初めてだという。 毎年3名の大学生、 2カ所の保育所を支援、 寄贈して下さっている。 島村氏は、今回で二度目の訪問。 今年の大学卒業生全員に MCLから賞状! そして、卒業生たちの 後輩へのスピーチ! こちらは、 MCLの今年の大学卒業生たち。 毎年、卒業生が増えていく。 下のイスラムの二人の男性は、 MCLのあるマノゴル村で、 高校の先生になるための 見習い研修をしている。 小学校の頃から、 すでに7年以上、 関わっている子たちもいて、 私も感慨深い。 毎年、卒業生たちには、 自分たちの経験を後輩に、 発表してもらっている! 下のイスラム彼は、スタッフになり クリスチャンの子と結婚して、 今は、子どもが二人いる! 苦労話に、 聞いている方も涙ぐみことも。 ma28 感動的だった 最後のお別れ会 また 会いしましょう・・・! MCLファミリー! 最後にみんなで ごちそう(焼きそば)と ご飯を食べた! 今回のごちそうは もと奨学生で、今はスタッフの 彼女が作ってくれた。 今は、結婚してお母さん! ma29 ムスリムデー 今年のテーマは洗礼 毎年1月の最後の日曜日、 総会は ムスリムデーと決めている。 ムスリムつまりイスラム教徒の 文化も多様だから、 正確には、 マギンダナオデーと呼ぶ。 Welcomeと書かれている、 お祝いや結婚式の幟。 優雅な手で ビーズを刺繍した壁飾り、 全て神をあらわす。 ミンダナオのムスリムも、 タウソグやマラナオ等と、 いくつかの種族があり、 ピキットを中心としている マギンダナオ族が、 MCLには多いので、 マギンナオデーだが、 いくつかの種族が、 MCLにもいる。 ミンダナオのムスリム文化は、 600年以上の歴史があり、 奥が深い。 さすがに国際的な文化で、 服飾や飾りの美しさも、 中東の文化に アジア独特の味が加わり優雅だ。 イスラームの歌が 唱われた 独特の短調も入った イスラムの歌は、 どことなく、 日本の古い歌を思い出させる。 アジアンテーストに満ちていて、 憂愁を感じさせて 心を打つ。 普段はベールをまとっていないが、 要所要所で、 彼女たちはベールをまとう。 独特の味わいがあって美しい。 小さな子どもでも、 街中や田舎道をベールをまとって アラビックスクールなどに通っていく。 ma30 イスラームの出産 と洗礼 イスラム教徒は、 7日後に洗礼を授ける。 これが唯一の誕生の祝いで、 その後に、 誕生日は祝わない。 イスラムの子たちが、 ときどき自分の誕生日を知らないのは、 誕生祝いが、 一生に一度だからだ。 へその緒を切るところ。 ゆりかごに、 赤ちゃんを寝かせる。 BDA バンサモロ エージェンシーの 教授がレクチャー イスラム文化の深さとすばらしさ、 戦争を必ずしも許容しない考え方、 多様性などについて バンサモロ エイジェンシーで アラビックスクールの教授が語った。 ヨーロッパも含め 世界を巡ってきた教授。 ミンダナオ子ども図書館の 活動を絶賛して下さった! 訪問された、 湯沢さんの紹介の後、 みんなで マギンダナオ料理をいただく! 長野県の茅野からこられた湯沢さん。 エルマリー(一緒にいる少女)の支援者! 大柄で バスケットなどのスポーツに堪能! エプソンに勤めていらっしゃる。 長野のNGO等との 今後のつながりが楽しみ! マギンダナオ族の伝統的なお菓子も とっても、おいしい! ma31 支援者の湯沢さんが 帰られるので エルマリーは泣いた! 彼女の姿を見ていると この子たちにとって、 支援者とは、 どんなに大切な人かが 理解できる! それは、まるで 第二のお父さんお母さんだ。 皆さんも、支援者になってくださいね。 ma32 モスクの建設が 進んでいる MCLに、 モスクを建設することは、 長年の課題だった。 MCLのある、マノゴル村には、 プロテスタント教会も カトリック教会もある。 ただ、モスクだけは無かった。 イスラムの子や若者たちにとって、 一日五度の礼拝は重要で、 今までは、図書館を使っていたが、 礼拝が、モスクで出来ないがために、 MCLに住むことを 断念していった子も多かった。 そのようなイスラムの子の気持ちを察して クリスチャンの子たちが、 ぼくに言ってきた。 「パパ友、イスラムの子たちの お祈りする場所が、 この村にはないよね。」 「お祈りする場所がないなんて、 かわいそうだよ!」 「パパ友、 イスラムの子たちのために MCLにモスク建ててあげてよ!」 子どもたちの声を聞いて 日本の支援者の方に話すと、 高島均明治学院大学教授が、 日本人の有志たちと協力して、 イスラム教徒もキリスト教徒同様に、 祈りを捧げる場所があるようにするために、 日本の有志ある方々に声をかけて、 宗派を超えて、 モスクの建設にこぎ着けてくださった。 画期的なことだ! 建設の経緯を記した、 高島教授からのメッセージが、 モスク内に掲載!
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