ピキットの学校調査 JICA提出の調査報告書より一部抜粋 |
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ch31 ピキットの学校調査 ![]() 下は、今回で退任される 山崎大使のカクテルパーティー。 中央が大使で左が三矢領事。 ![]() 訪問時に、 ピキットのナカブアル村の 小学校増築について説明。 ![]() 小学校増築プランは、 MCLのような 小さな現地NGOでは、 単独では支援金額の荷が重すぎるので、 ![]() 日本政府の 草の根基金に応募することにして、 スタッフがピキット市と 準備した書類を持参。 以下の写真は、完成した小学校! ![]() ピキット市長、DSWD(福祉局)、 学校長、村長の要望書に 公認エンジニアによる設計図、 見積書をそろえて提出。 ![]() さらに領事からは、JICAの後藤氏、 コタバトに居られる IMT(国際停戦監視団) の長石氏を紹介していただき、 DSWDのグレイスさんと共に訪ねた。 ![]() とりわけ、コタバトでは、 ピキットの現状についての質問と同時に、 現地に精通した話しが展開された。 ![]() MCLは、ピキット市と イスラム自治区のパガルガンに 活動を広げている経験を生かし、 ![]() 数ヶ月中に、 ピキット全体の学校の状況、 整備の行き届いていない道路の状況、 ストップしたままの農業灌漑施設の状況、 ![]() 地域開発に関わる 現地調査を独自に実施、 写真を添えて 報告書にまとめ提出する事になった。 ![]() 草の根基金が降りるか否か 予断を許さないが、 そんなことよりも 多く奨学生がいるこの地が、 ![]() 少しでも発展し 平和になるように、 ピキット市と日本政府の間で、 お手伝いが出来れば幸いだ。 ![]() フィリピン現地法人として活動している、 現地の若いスタッフたちにとっても 良い経験となるだろう。 ![]() ch32 JICA提出の 調査報告書より 一部抜粋 ![]() 調査の理由 きっかけは、現在日本政府が進めている ミンダナオにおけるイスラム地域 (とりわけMILF地域)での 開発プランを、コタバトでIMT (国際停戦監視団)のN氏と、 ダバオでJICAのG氏にうかがった事。 ![]() ピキット市DSWD福祉局の グレイスさんと共に説明を聞き、 ミンダナオ子ども図書館は、 このプランが、 ![]() 私たちが深く関係している地域の 子どもたちと大いに関係を持ち、 平和と発展のために有用であることを認識。 独自調査を行うことに決めた。 ![]() ピキットの現在情勢 ![]() ピキットとパガルガンでは、 今年に入り数度の難民が発生、 MCLでは、米、シート、 古着等の支援をしてきた。 ![]() また、5月にドイツ人が誘拐、 すぐに釈放されたが、 しばしば外国人の誘拐や爆弾テロも起こり、 危険地域と言われている。 ![]() ピキットは MILF(モロ民族独立戦線)の 拠点の一つとして有名であり、 数年の割合で大規模な戦闘が起こっている。 ![]() 現在は、 2000年2002年の 戦闘時に活動していた 種々の国際NGOもほとんど姿を消し、 ![]() 散発的に活動している 現地NGOはあるが、 恒常的に活動をし続けているものは、 ほとんど無い。 ![]() MCLは、 Non politic Non religous sect 非政府で特定の宗教の下でも活動しない 蚤のような小さなNGOであるが、 ![]() ゆっくりながらも、 子どもたちのために 活動をし続けている。 ![]() 市当局者の目から見ても、 毎年より深く より広範囲な地域に 活動を広げ続けていると言われた。 ![]() 今回、聞き取り調査をした学校 (すでに関係を有している学校を除外) ラジャムダ高校、タリタイ小学校、イノクオグ小学校 バゴイングド小学校、バラティカン小学校 ヌグアン小学校、ガナシ小学、バトラワン小学校 パニコパン小学校、バロン小学校、ボロッド小学校 ラグンディ小学校、ダマラサク小学校 カティラカン小学校、プノル小学校、シリック高校 カラワグ小学校、カバサラン小学校、バロギス小学校 マカセンディク小学校、ブアラン小学校 ![]()
ch33 MILF地域の学校 1,ブアラン小学校 ![]() 戦闘の激しかった、 内陸部の貧しい小学校。 道は非常に悪く、 四輪駆動でもたどり着かない事がある。 ![]() 全景は美しいが、 近づくと かなりひどい状態で崩れている。 ![]() 生徒数は、169名。 2教室足りないが、 戦闘の傷跡がひどく、 どう見ても全体を修復 建て直さないといけない状態。 ![]() ブアランは、 MILF地域の小学校で、 非常に激しい戦闘があった地域。 読み聞かせをここでした。 ![]() 非常に貧しく、 ミンダナオ子ども図書館では、 この見捨てられたようなバランガイに 保育所を建設する計画を進めている。 ![]() この地域の小学校は、 当時の戦闘の傷跡を そのまま残しており、 修復がされていない。 ![]() 窓枠は破壊され、 その跡に 竹の桟が釘で打ち込まれて ペンキが塗られている。 ![]() ドアも崩れたまま、 竹でかろうじて ふさがれている。 ![]() 下の写真は、 5年生の教室。 教室数が足りなく 草葺きで補われているが粗末なものだ。 ![]() 教室も床は土のまま。 イスも十分ではないので、 土の上に座って授業を受ける。 黒板も足りない。 ![]() 壁は、戦闘時に崩れたまま。 5年たっても、 戦闘時を思い浮かべるこのような教室で 勉強する子どもたちの気持ちは、 どのようなものであろう。 戦闘で、親が死んだ子もいる。 ![]() ch34 2,カバサラン小学校 ![]() カバサラン小学校には、 舟でしかたどり着けない。 乾期には数回 読み語りに通っている地域だが。 ![]() このあたりは反政府ゲリラ?の地であり、 よほどのことが無い限り 外国人が入れるところではない。 誘拐されたら救出は不可能。 ![]() ピキットの背後には、 広大な湿地が広がり、 ほとんど海のようになっている。 ![]() 漁業は豊かだが、 人々の生活は貧しい。 ![]() ![]() 人々は、ほとんど水上生活をしている。 床下まで水が満ちている。 乾期は広大な、 トウモロコシ畑に変身するが。 ![]() 雨期は 島になっている小学校。 子どもたちは舟か、 泳いで学校に通う。 ![]() このような場所に、 何と587名の子どもたちが通っている。 6教室が足りない。 ![]() 近隣には、800家族が、 ほとんど水上生活のように暮らしている。 対岸はARMM(イスラム自治区)で、 こちらからも子どもたちは集まってくる。 ![]() 周囲は、 広大な湿地に見える。 乾期にはこれが農地になる。 ![]() 雨期は農業が出来ないので、 農民は漁民になって生活している。 黒板は、 壊れたまま縦にして使用。 ![]() 教室も、イスと机が無く、 コンクリートの床に座ったまま 授業を受けている。 ![]() 保育所もないので、MCLで、 保育所を建設したい場所の一つである。 周囲は、ほとんどがMILFの地域で、 テロリスト地域と指定されている。 ![]() ch35 3,ラジャムダ高校 ![]() MILF地域で、 現在300名で来年は400名の予定、 教室が3部屋足りない。 屋外のステージで勉強している。 ![]() ここからは複数の奨学生が、 ミンダナオ子ども図書館に来ている。 トイレも問題である。 このようなトイレが一つあるだけ。 ![]() 高校へは、 川向こうの ARMM地域からも 子どもたちが通っている。 ![]() 対岸のARMM地域に 高校が無いからである。 イスラム教徒の子たちにとっては、 重要な箇所に位置する高校である。 ![]() 水は、NGOから 井戸の支援があったが、 水質が悪く飲めない。 洗濯に使っているだけ。 ![]() 周囲は水田が多く 灌漑設備が望まれるという。 洪水が絶えない地区でもある。 ![]() 私見: ラジャムダは、 小学校は整っているが 高校に問題がある。 ![]() 保守的と言われているが、 MILF系のイスラムにとっては 精神的にも大きな意味を持つ 地域であるだけに、 ![]() キチッとした支援をすれば、 受け入れられる 場所であると感じる。 ![]() 今は、イノクオグから道路が完成した。 これを南部の農業振興に役立てていけば、 (表玄関をパイドプランギとした場合) 裏玄関としての大きな役割を持つだろう。 ![]() ch36 4,バロギス小学校 ![]() 規模は大きくないが、 ブアラン小学校の次に 支援を必要としている 貧しい小学校である。 ![]() 洪水の時期には、 学校に通えない子どもも多い。 対岸のARMM地域からも通っている。 ![]() 生徒は247名。 4教室が決定的に足りない。 職員室を入れると5部屋。 NGOバライから寄贈されたステージを 教室にしてしのいでいる。 ![]() 1年生は77名いるが1教室。 トイレが無く 川で用を足す。 水は飲めないので村まで飲みに行く。 ![]() 黒板や用品が足りないが、 スクールサプライは僅か。 雨期で休んでいる子が多いが、 77名の一年生の教室では、 子どもたちは全て床で授業を受けている。 ![]() 私見: この村からは、 奨学生を採っているのと 医療でも子どもたちを治療した。 ![]() 乾期には道沿いに来たバランガイだが、 危険地域と言われている。 全般的に貧しいことは知っていたが、 置き去りにされている感じがある。 ![]() 小さな村で、むしろ対岸の ARMM地域と深くつながっており、 小学校を卒業すると子どもたちは、 川向こうのマキタナウ高校に通う。 ![]() マキタナウ高校とひとくるみにして、 奨学制度の支援をする必要があるのと、 保育所の建設が この村を開放するだろう。 ![]() ch37 5,バゴイングド小学校 ![]() MILF地域であり 5年6年の教室が無く、 仮小屋の野外で授業。 オフィスを教室にしてしのいでいる。 ![]() 結果的に3教室が欠けている。 ステージを教室にしているが、 出来れば しっかりしたコンクリートの教室が欲しい。 ![]() 飲み水に適した水がないのと トイレが無いのが問題。 学用品が足りない。 ![]() 戦闘で親を失った 若者が二人、 ここから奨学生として来ている。 ![]() 私見: ラジャムダに隣接した 農業中心のバランガイである。 ![]() 道路状況は悪いが、 これは総じて他の地域の言えることで、 ランディングピースまでは、まあまあ 良い方だとしなければならないだろう。 ![]() ラジャムダまで来ている道路を さらに延ばす計画が 早期に実現すると良い。 ![]() ch38 6,バロン小学校 ![]() 全校369名で、 MILF地域の中心部に位置する小学校。 大きなバランガイで所帯数も多いが貧しい。 保守的であると言われている。 ![]() MILFにとっては、 ラジャムダ、マカブアルにつながる 重要なバランガイである。 非常に貧しい子どもたちも多く、 昼食も食べられずに帰る子たちも多い。 ![]() 学校の建物も傷みが激しく、 教室も4教室が足りない。 イスや机の家具も不足しているし、 ステージや仮小屋のような教室で 勉強している子もいる。 ![]() トイレも問題である。 バランガイに近づくための道路が 非常に悪く、 道路の問題が一番大きいと言う。 ![]() 農業面では 洪水で水のコントロールが効かない。 灌漑施設が欲しい。 穀物貯蔵施設があると良い。 ![]() 私見: 現在最も保守的と言われている地域の一つ。 この地が解放されることによって MILF地域は大いに変わるだろう。 難しい地域だが、 支援の必要な地域であると思う。 ![]() MCLでは、保育所支援を決定した。 子どもの数も多く、広いバランガイで 世帯数も多いが非常に貧しい。 学校の修理も必要。 ![]() ch39 7,ブロッド小学校 ![]() MILF地域の小学校だが、 教室が3教室足りない。 3年4年は現在NGOバライの支援で 竹壁のクラスを作っているが、 あくまでも一時避難的な応急措置である。 ![]() 「3年持てば良い方だろう。 コンクリートのしっかりとしたものを 必要としているのだが」 とは現地の話し。 ![]() MCLは、 今回はナカブアル小学校建設を 日本政府に提案して、 やっと建設にこぎ着けつつあるが、 ![]() ブロッド小学校を支援しているNGOは、 力もあるようなので、 本格的なコンクリートの学校を 建てられないものだろうか・・・ ![]() 5年生は外の教室で学んでいる。 家具のイスも足りなくオフィスもない。 3教室とオフィスが出来れば良い。 トイレが問題である。 ![]() 私見: ブロッドも、タリタイからプランギに抜ける かつての幹線途中にある小学校で、 ミンダナオ子ども図書館では 保育所を建設する。 ![]() コンクリートの教室は 2教室のみで、 本来ならば職員室を含めて 4教室必要な学校。 ![]() 現在ある屋根だけの建物に、 最近NGOの支援で竹壁が入った。 ![]() しかし、竹壁は数年で腐りが入り、 保育所の場合は、 小さいので補修が効き 風通しも良い利点があって推奨できるが、 ![]() 学校のような大きな建物だと、 部分補修が困難なのと、 大勢の子どもたちなので 騒音が筒抜けになる。 ![]() 現地では、しっかりした コンクリートのものが欲しいのだが、 作ってしまったからには 現在の竹壁で我慢せざるを得ないだろう。 井戸は近くにあり問題ないがトイレが問題。 ![]() 道路も悪く、 隣村のブロルに抜ける道の補修が必要。 古本が200冊ほど寄付されているが、 置き所もない。 ![]() |
ch40 8,ダマラサク小学校 ![]() MILF地域の小学校。 バランガイは非常に貧しく、 ほとんど支援がない。 ![]() 学校はプレスクールで、 1,2年まである。 来年から3,4年が増設される。 5,6年は、シリック小学校に 通学できるので問題はないとのこと。 ![]() 戦闘時も、戦闘後も、 行政からまったく見放されてきた地域。 ミンダナオ子ども図書館では、 読み語りと奨学生を採っている。 ![]() 私見: 道路と農業施設の方が問題である。 湿地帯にすでに属している。 貧困の問題が大きい。 ![]() ch41 9,タリタイ小学校 ![]() タリタイは MILF系であるが、 ピースゾーンに属し、 全体的に支援は行き届いているが、 ![]() 小学校に関しては、 5年6年が一つの教室であり、 3年4年も一つの教室である。 またトイレが問題である。 ここからは複数名の奨学生が来ている。 ![]() 私見: ミンダナオ子ども図書館が 初期の頃から 関わってきたバランガイの一つ。 ![]() 支援が行き届いているように見えるが、 まだ不足している部分がある。 町から近いので、教育の環境も良く、 ピキット中心部の高校に通っている。 ![]() ch43 10,ラグンディ小学校 ![]() 本来MILF系だが ピースゾーンに加入してる。 NGOの支援もある程度あり、 学校は問題ないが、洪水時の道路が問題。 ![]() 国道に続く道が水であふれる。 と言っても、 他と比べれば、ほとんど問題はない程度。 保育所も問題ない。 ![]() 私見: 洪水時の道路のために、 道路をかさ上げする 必要がある以外は問題はない。 ![]() ピースゾーンに属する。 サウジアラビアの寄贈による 大きなモスクがある。 ![]() ch44 11,ヌグアン本校 ![]() MNLF系の学校。 とにかく子どもの数が637名と多い。 3年前からワールドフードの 支援が入ったせいもある。 ![]() 一教室に 60名から70名の子どもたち。 3年生の半分は 外のステージで学んでいる。 ![]() 3教室が足りない。 この地域は、エリアが広く、 家族数も500世帯以上と大きい。 ほとんどがイスラム教徒である。 ![]() ch45 12,ヌグアン分校 ![]() 生徒数が、あまりに多いので 分校を建てている。 分校のあるところが 本来のバランガイ中心部。 ![]() 現在は4年生までのプレスクールだが、 すでに279名の生徒がおり、 次年度には、6年生までの 第2小学校として独立しする予定。 ![]() だが、校舎は、 すべて竹の壁づくりで粗末なものだ。 MNLF地域では、 ここを支援すると良いと感じた。 ![]() 私見: とにかく、 子どもの多い地域である。 ![]() バランガイキャプテンは、 子どもの教育に関しても熱心で、 根底からの地域発展を考えている 感じを受けて好感が持てる。 ![]() 学校建設に関しては、 政府に依頼書は出しているが 返答はない。 ![]() 下は、 日本政府の支援で始まった灌漑施設。 韓国人技師の誘拐で頓挫していたが、 今回再び再開されるようになった。 ![]() ch46 13,プノル小学校 ![]() プノル小学校へは、 行く道が 水で閉ざされている。 ![]() 下の写真は、水浸しになった 道路で遊んでいる子どもたち! 左端の子は、洗濯をしている。 ![]() このような学校には、 小舟で通うしかない。 プノルは、 島のようになっている。 ![]() 豊穣なトウモロコシ畑に変身する。 雨期は収入は、 魚を捕って市場で売るしかない。 ![]() ピキットは、 大半がイスラム教徒であり、 湿地と融合し、他のフィリピンでは なかなか見られないような、 非常にエキゾチックな場所である。 ![]() 湿地は、カヌー、カヤック、観光ボート、 バードウオッチング、釣りなど、 ツーリストスポットとなれば、 ![]() その独特の熱帯の エキゾティックな雰囲気で、 有数の名所に変貌するだろう。 ![]() ch47 14,バラティカン小学校 ![]() MNLF地域で、283名の小学校。 5年生の教室が野外になっている。 1年生の教室も不足しているので、 2教室が不足。 ![]() アメリカのNGOから寄贈された本が 186冊と多くあるが、 図書室がないので 校長室に眠ったまま。 ![]() 井戸が戦闘時に崩れたまま飲めない。 難民キャンプになったせいである。 イスも一部崩れたが、 MILF地域のようにひどくはない。 ![]() 農業では、 MILFの攻撃で 水牛が37頭失われた。 農業機械などを奪われたので 支援して欲しい、とのこと。 ![]() 現在は、 話し合いで解決している。 農業灌漑を復活して欲しい。 トウモロコシと米の種を支援して欲しい。 ![]() 私見: MILFとの戦闘もあるようだが、 国道からそれほど離れていない。 豊とも言えないが、 そこそこの地域ではある。 ![]() 問題は、山側の子どもたちが 学校が遠くて通えないこと。 分校を作っているが、竹小屋のもので、 山岳地域の子どもたちを どのように支援するかが課題であろう。 ![]() ch48 15,バトラワン小学校 ![]() 町に近く国道沿いで、 しかもイスラム教徒100%の小学校。 ここからも 数名奨学生が来ている。 ![]() 大きな小学校で、 全校生徒数が727名。 教室が足りなく、 6年生がステージで学んでいる。 ![]() 校舎を見ると つぎはぎで建てたものが多く、 難民キャンプとして使われたときから 本格的な修理がなされていない部分も多い。 ![]() キリスト教混合地区の学校が、 NGOによって新しくなったり、 修復されているのに比べるとみすぼらしい。 イスも足りなく、80は不足している。 2教室増えれば良い。 ![]() 私見: 町に比較的近く大きな小学校だが、 老朽と傷みが激しい。 ![]() また、二つの校舎の間を ブロックでつないで 教室を作っている例もある。 とりあえず学校の形をしている。 ![]() イスラム教徒 100%であることから、 町に近いイスラム教徒への 影響は大きいだろう。 ![]() ch49 16,カティラカン小学校 MNLF地域の小学校だが 湿地に近い。 キリスト教徒とも仲良くやっている。 ![]() しかし、キリスト教地区が 電気も来ているのに対して、 イスラム地域が沼地に近く 圧倒的に貧しい。 ![]() 湿地に家々が散在し、 広大な地域に 300人を超える子どもたちがいる 大きなバランガイである。 ![]() 教育は遅れている。 学校も3教室が足りない。 ![]() MNLF地域であるために、 農業に関してはGEMの支援で ドライヤーと穀物倉庫がある。 ![]() しかし、水がつくと ほとんど農業は出来ずに、 かろうじて漁業に頼っているが 総じて貧しい。 ![]() 私見: 農業的にも洪水時期には 収入が無くなり大変貧しい。 ![]() MNLF地域なので GEMのドライヤーと穀物倉庫がある。 今後は、デイケアセンターや 奨学生を取る必要がある。 ![]() ch50 17,マカセンディク小学校 ![]() ピキットから、 最も離れたバランガイにあり、 舟でしか行けない。 下流地域にあり、 MNLFに所属している。 ![]() パイドプランギ、 プノルとこのバランガイは、 母親違いの兄弟一族が村長になり、 実質的に一族が支配していると言える。 ![]() 私見: 位置的に、ARMM地域と ミッドサヤフ市に隣接しており、 辺境であるにもかかわらず高校を持ち、 対岸の子どもたちも通ってくる。 ![]() いろいろな噂もあるが、 やり手の村長で、 学校にソーラーパネルも 設置されており問題はない。 オーストラリア支援で教室も出来ている。 ![]() ヘルスセンターと バランガイホールが無いのと、 保育所がないが、 その気になれば政府や 海外とのつながりで可能であろう。 政治力もある。 ![]() ch51 クリスチャン混合地域 小学校 1,イノクオグ小学校 ![]() クリスチャン混合地域。 国道沿いにのバランガイで、 スペインのNGOの支援で、 新しい建物が出来ている。 ![]() 76%イスラム教徒で、 キリスト教徒が24%であるが、 パガルガンからの難民を受け入れて この数になった。 ![]() 混合地域であり、 生徒数は365名だが 収容に問題はない。 問題と言えば、 旧教室の木の窓枠に腐りが出ている程度。 ![]() NGOの支援で出来た井戸は、 ゴミがたまり 掃除用水以外は使われていない。 水道が近くまで来ているので、 それを飲み水に使いたいが、 水道代が払えないのが問題。 ![]() 私見: 他の学校に比べれば、他の国道沿いの クリスチャン混合地域の 学校同様に恵まれている。 ![]() ch52 2,パニコパン小学校 ![]() 生徒数は282名。 キリスト教徒中心の こじんまりした小学校。 ![]() 珍しく図書室もテレビルームも NGOの支援で出来ている。 全般的にイノクオグ同様問題はない。 ![]() 前市長の農場もある地域で、 不安定な初期の頃から 医療で関わりを持ってきた バランガイだが、 ![]() 貧しいイスラム教徒が 追われていなくなった。 ワールドフードの支援も入っている。 ![]() 私見: 国道へのアプローチ道路がじゃっかん悪い。 学校自体は恵まれており、 それほど問題だとは思えない。 ![]() 平和になり、 美しいピキットに変身して欲しい。 子どもたちのためにも。 ![]() 海外からの開発も、 町の周辺の安全な場所だけに 終わっているケースが多く、 ![]() 下手をすると 貧富の格差がより際だって見え、 貧困地の人々の反感が増す (テロを増長する?)。 ![]() 貧困地域は町からさほど遠くはない 周辺地域にも広がっており、 小学校の子どもたちも、 弁当を持って通うことが出来ないで 教育も遅れている。 ![]() 対策としては、 1)お弁当を持ってこられない子たちのため、 小学校での炊き出し、 2)4年生止まりのプライマリースクールを 6年生に格上げして 高校に進学できる可能性を作ること、 3)高校または大学に通える奨学金の整備、 学校に行くために町に通い住めること。 ![]() そうした条件の後にくるのが、 4)小学校の建物の建設整備、 5)アプローチの道路の整備 (4と5は慎重に進める必要がある。 理由は、あえてアプローチを難しくして 身の安全を確保している場所が多いので、 道路の問題で戦闘が起こる)、 文化的宗教的アプローチも良い。 ![]() 6)可能であればモスクの建設 (小さい物でよいので木造のものを コンクリートに建て替える)、 7)医療補償、 8)デイケアセンターなど ![]() 私たちの活動は、手前味噌ではあるが、 非政治、非宗教を掲げているので、 スカラシップと医療を中心に 平和を築くささやかな力には、 確実になっていると感じる。 ![]() 命を失っても、 日本人は松居友一人の問題で 幾分か気が楽なので、 こうした活動も可能かと思う ![]() イスラム地域に 関連した映像です!
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