戦争と平和構築
2007年の記録から(5)



ピキットの学校調査
JICA提出の調査報告書より一部抜粋
1 ピキットの学校調査 GO!
2 JICA提出の報告書から抜粋 GO!
3 (1)MILF地域 ブアラン小学校 GO!
4 (2)カバサラン小学校 GO!
5 (3)ラジャムダ小学校 GO!
6 (4)バロギス小学校 GO!
7 (5)バゴイングド小学校 GO!
8 (6)バロン小学校 GO!
9 (7)ブロッド小学校 GO!
10 (8)ダマラサク小学校 GO!
11 (9)タリタイ小学校 GO!
12 (10)ラグンディ小学校 GO!
13 (11)ヌグアン小学校 GO!
14 (12)ヌグアン分校 GO!
15 (13)プノル小学校 GO!
16 (14)バラティカン小学校 GO!
17 (15)バトラワン小学校 GO!
18 (16)カティラカン小学校 GO!
19 (17)マカセンディック小学校 GO!
20 (18)クリスチャン混合区 イノクオグ GO!
21 (19)パニコパン小学校 GO!

ch31
ピキットの学校調査

下は、今回で退任される
山崎大使のカクテルパーティー。
中央が大使で左が三矢領事。

訪問時に、
ピキットのナカブアル村の
小学校増築について説明。

小学校増築プランは、
MCLのような
小さな現地NGOでは、
単独では支援金額の荷が重すぎるので、

日本政府の
草の根基金に応募することにして、
スタッフがピキット市と
準備した書類を持参。
以下の写真は、完成した小学校!

ピキット市長、DSWD(福祉局)、
学校長、村長の要望書に
公認エンジニアによる設計図、
見積書をそろえて提出。

さらに領事からは、JICAの後藤氏、
コタバトに居られる
IMT(国際停戦監視団)
の長石氏を紹介していただき、
DSWDのグレイスさんと共に訪ねた。

とりわけ、コタバトでは、
ピキットの現状についての質問と同時に、
現地に精通した話しが展開された。

MCLは、ピキット市と
イスラム自治区のパガルガンに
活動を広げている経験を生かし、

数ヶ月中に、
ピキット全体の学校の状況、
整備の行き届いていない道路の状況、
ストップしたままの農業灌漑施設の状況、

地域開発に関わる
現地調査を独自に実施、
写真を添えて
報告書にまとめ提出する事になった。

草の根基金が降りるか否か
予断を許さないが、
そんなことよりも
多く奨学生がいるこの地が、

少しでも発展し
平和になるように、
ピキット市と日本政府の間で、
お手伝いが出来れば幸いだ。

フィリピン現地法人として活動している、
現地の若いスタッフたちにとっても
良い経験となるだろう。


ch32
JICA提出の
調査報告書より
一部抜粋


調査の理由

きっかけは、現在日本政府が進めている
ミンダナオにおけるイスラム地域
(とりわけMILF地域)での
開発プランを、コタバトでIMT
(国際停戦監視団)のN氏と、
ダバオでJICAのG氏にうかがった事。

ピキット市DSWD福祉局の
グレイスさんと共に説明を聞き、
ミンダナオ子ども図書館は、
このプランが、

私たちが深く関係している地域の
子どもたちと大いに関係を持ち、
平和と発展のために有用であることを認識。
独自調査を行うことに決めた。



ピキットの現在情勢

ピキットとパガルガンでは、
今年に入り数度の難民が発生、
MCLでは、米、シート、
古着等の支援をしてきた。

また、5月にドイツ人が誘拐、
すぐに釈放されたが、
しばしば外国人の誘拐や爆弾テロも起こり、
危険地域と言われている。

ピキットは
MILF(モロ民族独立戦線)の
拠点の一つとして有名であり、
数年の割合で大規模な戦闘が起こっている。

現在は、
2000年2002年の
戦闘時に活動していた
種々の国際NGOもほとんど姿を消し、

散発的に活動している
現地NGOはあるが、
恒常的に活動をし続けているものは、
ほとんど無い。

MCLは、
Non politic Non religous sect
非政府で特定の宗教の下でも活動しない
蚤のような小さなNGOであるが、

ゆっくりながらも、
子どもたちのために
活動をし続けている。

市当局者の目から見ても、
毎年より深く
より広範囲な地域に
活動を広げ続けていると言われた。

今回、聞き取り調査をした学校
(すでに関係を有している学校を除外)


ラジャムダ高校、タリタイ小学校、イノクオグ小学校
バゴイングド小学校、バラティカン小学校 
ヌグアン小学校、ガナシ小学、バトラワン小学校
パニコパン小学校、バロン小学校、ボロッド小学校 
ラグンディ小学校、ダマラサク小学校 
カティラカン小学校、プノル小学校、シリック高校
カラワグ小学校、カバサラン小学校、バロギス小学校 
マカセンディク小学校、ブアラン小学校



平和構築と学校建築 
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ch33
MILF地域の学校
1,ブアラン小学校

戦闘の激しかった、
内陸部の貧しい小学校。
道は非常に悪く、
四輪駆動でもたどり着かない事がある。

全景は美しいが、
近づくと
かなりひどい状態で崩れている。

生徒数は、169名。
2教室足りないが、
戦闘の傷跡がひどく、
どう見ても全体を修復
建て直さないといけない状態。

ブアランは、
MILF地域の小学校で、
非常に激しい戦闘があった地域。
読み聞かせをここでした。

非常に貧しく、
ミンダナオ子ども図書館では、
この見捨てられたようなバランガイに
保育所を建設する計画を進めている。

この地域の小学校は、
当時の戦闘の傷跡を
そのまま残しており、
修復がされていない。

窓枠は破壊され、
その跡に
竹の桟が釘で打ち込まれて
ペンキが塗られている。

ドアも崩れたまま、
竹でかろうじて
ふさがれている。

下の写真は、
5年生の教室。
教室数が足りなく
草葺きで補われているが粗末なものだ。

教室も床は土のまま。
イスも十分ではないので、
土の上に座って授業を受ける。
黒板も足りない。

壁は、戦闘時に崩れたまま。
5年たっても、
戦闘時を思い浮かべるこのような教室で
勉強する子どもたちの気持ちは、
どのようなものであろう。
戦闘で、親が死んだ子もいる。


ch34
2,カバサラン小学校

カバサラン小学校には、
舟でしかたどり着けない。
乾期には数回
読み語りに通っている地域だが。

このあたりは反政府ゲリラ?の地であり、
よほどのことが無い限り
外国人が入れるところではない。
誘拐されたら救出は不可能。

ピキットの背後には、
広大な湿地が広がり、
ほとんど海のようになっている。

漁業は豊かだが、
人々の生活は貧しい。


人々は、ほとんど水上生活をしている。
床下まで水が満ちている。
乾期は広大な、
トウモロコシ畑に変身するが。

雨期は
島になっている小学校。
子どもたちは舟か、
泳いで学校に通う。

このような場所に、
何と587名の子どもたちが通っている。
6教室が足りない。

近隣には、800家族が、
ほとんど水上生活のように暮らしている。
対岸はARMM(イスラム自治区)で、
こちらからも子どもたちは集まってくる。

周囲は、
広大な湿地に見える。
乾期にはこれが農地になる。

雨期は農業が出来ないので、
農民は漁民になって生活している。
黒板は、
壊れたまま縦にして使用。

教室も、イスと机が無く、
コンクリートの床に座ったまま
授業を受けている。

保育所もないので、MCLで、
保育所を建設したい場所の一つである。
周囲は、ほとんどがMILFの地域で、
テロリスト地域と指定されている。


ch35
3,ラジャムダ高校

MILF地域で、
現在300名で来年は400名の予定、
教室が3部屋足りない。
屋外のステージで勉強している。

ここからは複数の奨学生が、
ミンダナオ子ども図書館に来ている。
トイレも問題である。
このようなトイレが一つあるだけ。

高校へは、
川向こうの
ARMM地域からも
子どもたちが通っている。

対岸のARMM地域に
高校が無いからである。
イスラム教徒の子たちにとっては、
重要な箇所に位置する高校である。

水は、NGOから
井戸の支援があったが、
水質が悪く飲めない。
洗濯に使っているだけ。

周囲は水田が多く
灌漑設備が望まれるという。
洪水が絶えない地区でもある。


私見:
ラジャムダは、
小学校は整っているが
高校に問題がある。

保守的と言われているが、
MILF系のイスラムにとっては
精神的にも大きな意味を持つ
地域であるだけに、

キチッとした支援をすれば、
受け入れられる
場所であると感じる。

今は、イノクオグから道路が完成した。
これを南部の農業振興に役立てていけば、
(表玄関をパイドプランギとした場合)
裏玄関としての大きな役割を持つだろう。


ch36
4,バロギス小学校

規模は大きくないが、
ブアラン小学校の次に
支援を必要としている
貧しい小学校である。

洪水の時期には、
学校に通えない子どもも多い。
対岸のARMM地域からも通っている。

生徒は247名。
4教室が決定的に足りない。
職員室を入れると5部屋。
NGOバライから寄贈されたステージを
教室にしてしのいでいる。

1年生は77名いるが1教室。
トイレが無く
川で用を足す。
水は飲めないので村まで飲みに行く。

黒板や用品が足りないが、
スクールサプライは僅か。
雨期で休んでいる子が多いが、
77名の一年生の教室では、
子どもたちは全て床で授業を受けている。


私見:
この村からは、
奨学生を採っているのと
医療でも子どもたちを治療した。

乾期には道沿いに来たバランガイだが、
危険地域と言われている。
全般的に貧しいことは知っていたが、
置き去りにされている感じがある。

小さな村で、むしろ対岸の
ARMM地域と深くつながっており、
小学校を卒業すると子どもたちは、
川向こうのマキタナウ高校に通う。

マキタナウ高校とひとくるみにして、
奨学制度の支援をする必要があるのと、
保育所の建設が
この村を開放するだろう。


ch37
5,バゴイングド小学校

MILF地域であり
5年6年の教室が無く、
仮小屋の野外で授業。
オフィスを教室にしてしのいでいる。

結果的に3教室が欠けている。
ステージを教室にしているが、
出来れば
しっかりしたコンクリートの教室が欲しい。

飲み水に適した水がないのと
トイレが無いのが問題。
学用品が足りない。

戦闘で親を失った
若者が二人、
ここから奨学生として来ている。


私見:
ラジャムダに隣接した
農業中心のバランガイである。

道路状況は悪いが、
これは総じて他の地域の言えることで、
ランディングピースまでは、まあまあ
良い方だとしなければならないだろう。

ラジャムダまで来ている道路を
さらに延ばす計画が
早期に実現すると良い。


ch38
6,バロン小学校

全校369名で、
MILF地域の中心部に位置する小学校。
大きなバランガイで所帯数も多いが貧しい。
保守的であると言われている。

MILFにとっては、
ラジャムダ、マカブアルにつながる
重要なバランガイである。
非常に貧しい子どもたちも多く、
昼食も食べられずに帰る子たちも多い。

学校の建物も傷みが激しく、
教室も4教室が足りない。
イスや机の家具も不足しているし、
ステージや仮小屋のような教室で
勉強している子もいる。

トイレも問題である。
バランガイに近づくための道路が
非常に悪く、
道路の問題が一番大きいと言う。

農業面では
洪水で水のコントロールが効かない。
灌漑施設が欲しい。
穀物貯蔵施設があると良い。


私見:
現在最も保守的と言われている地域の一つ。
この地が解放されることによって
MILF地域は大いに変わるだろう。
難しい地域だが、
支援の必要な地域であると思う。

MCLでは、保育所支援を決定した。
子どもの数も多く、広いバランガイで
世帯数も多いが非常に貧しい。
学校の修理も必要。


ch39
7,ブロッド小学校

MILF地域の小学校だが、
教室が3教室足りない。
3年4年は現在NGOバライの支援で
竹壁のクラスを作っているが、
あくまでも一時避難的な応急措置である。

「3年持てば良い方だろう。
 コンクリートのしっかりとしたものを
 必要としているのだが」
とは現地の話し。

MCLは、
今回はナカブアル小学校建設を
日本政府に提案して、
やっと建設にこぎ着けつつあるが、

ブロッド小学校を支援しているNGOは、
力もあるようなので、
本格的なコンクリートの学校を
建てられないものだろうか・・・

5年生は外の教室で学んでいる。
家具のイスも足りなくオフィスもない。
3教室とオフィスが出来れば良い。
トイレが問題である。


私見:
ブロッドも、タリタイからプランギに抜ける
かつての幹線途中にある小学校で、
ミンダナオ子ども図書館では
保育所を建設する。

コンクリートの教室は
2教室のみで、
本来ならば職員室を含めて
4教室必要な学校。

現在ある屋根だけの建物に、
最近NGOの支援で竹壁が入った。

しかし、竹壁は数年で腐りが入り、
保育所の場合は、
小さいので補修が効き
風通しも良い利点があって推奨できるが、

学校のような大きな建物だと、
部分補修が困難なのと、
大勢の子どもたちなので
騒音が筒抜けになる。

現地では、しっかりした
コンクリートのものが欲しいのだが、
作ってしまったからには
現在の竹壁で我慢せざるを得ないだろう。
井戸は近くにあり問題ないがトイレが問題。

道路も悪く、
隣村のブロルに抜ける道の補修が必要。
古本が200冊ほど寄付されているが、
置き所もない。

ch40
8,ダマラサク小学校

MILF地域の小学校。
バランガイは非常に貧しく、
ほとんど支援がない。

学校はプレスクールで、
1,2年まである。
来年から3,4年が増設される。
5,6年は、シリック小学校に
通学できるので問題はないとのこと。

戦闘時も、戦闘後も、
行政からまったく見放されてきた地域。
ミンダナオ子ども図書館では、
読み語りと奨学生を採っている。


私見:
道路と農業施設の方が問題である。
湿地帯にすでに属している。
貧困の問題が大きい。


ch41
9,タリタイ小学校

タリタイは
MILF系であるが、
ピースゾーンに属し、
全体的に支援は行き届いているが、

小学校に関しては、
5年6年が一つの教室であり、
3年4年も一つの教室である。
またトイレが問題である。
ここからは複数名の奨学生が来ている。


私見:
ミンダナオ子ども図書館が
初期の頃から
関わってきたバランガイの一つ。

支援が行き届いているように見えるが、
まだ不足している部分がある。
町から近いので、教育の環境も良く、
ピキット中心部の高校に通っている。


ch43
10,ラグンディ小学校

本来MILF系だが
ピースゾーンに加入してる。
NGOの支援もある程度あり、
学校は問題ないが、洪水時の道路が問題。

国道に続く道が水であふれる。
と言っても、
他と比べれば、ほとんど問題はない程度。
保育所も問題ない。


私見
洪水時の道路のために、
道路をかさ上げする
必要がある以外は問題はない。

ピースゾーンに属する。
サウジアラビアの寄贈による
大きなモスクがある。


ch44
11,ヌグアン本校

MNLF系の学校。
とにかく子どもの数が637名と多い。
3年前からワールドフードの
支援が入ったせいもある。

一教室に
60名から70名の子どもたち。
3年生の半分は
外のステージで学んでいる。

3教室が足りない。
この地域は、エリアが広く、
家族数も500世帯以上と大きい。
ほとんどがイスラム教徒である。


ch45
12,ヌグアン分校

生徒数が、あまりに多いので
分校を建てている。
分校のあるところが
本来のバランガイ中心部。

現在は4年生までのプレスクールだが、
すでに279名の生徒がおり、
次年度には、6年生までの
第2小学校として独立しする予定。

だが、校舎は、
すべて竹の壁づくりで粗末なものだ。
MNLF地域では、
ここを支援すると良いと感じた。


私見: 
とにかく、
子どもの多い地域である。

バランガイキャプテンは、
子どもの教育に関しても熱心で、
根底からの地域発展を考えている
感じを受けて好感が持てる。

学校建設に関しては、
政府に依頼書は出しているが
返答はない。

下は、
日本政府の支援で始まった灌漑施設。
韓国人技師の誘拐で頓挫していたが、
今回再び再開されるようになった。


ch46
13,プノル小学校

プノル小学校へは、
行く道が
水で閉ざされている。

下の写真は、水浸しになった
道路で遊んでいる子どもたち!
左端の子は、洗濯をしている。

このような学校には、
小舟で通うしかない。
プノルは、
島のようになっている。
乾期は、このあたりは
豊穣なトウモロコシ畑に変身する。
雨期は収入は、
魚を捕って市場で売るしかない。

ピキットは、
大半がイスラム教徒であり、
湿地と融合し、他のフィリピンでは
なかなか見られないような、
非常にエキゾチックな場所である。

湿地は、カヌー、カヤック、観光ボート、
バードウオッチング、釣りなど、
ツーリストスポットとなれば、

その独特の熱帯の
エキゾティックな雰囲気で、
有数の名所に変貌するだろう。


ch47
14,バラティカン小学校

MNLF地域で、283名の小学校。
5年生の教室が野外になっている。
1年生の教室も不足しているので、
2教室が不足。

アメリカのNGOから寄贈された本が
186冊と多くあるが、
図書室がないので
校長室に眠ったまま。

井戸が戦闘時に崩れたまま飲めない。
難民キャンプになったせいである。
イスも一部崩れたが、
MILF地域のようにひどくはない。

農業では、
MILFの攻撃で
水牛が37頭失われた。
農業機械などを奪われたので
支援して欲しい、とのこと。

現在は、
話し合いで解決している。
農業灌漑を復活して欲しい。
トウモロコシと米の種を支援して欲しい。


私見
MILFとの戦闘もあるようだが、
国道からそれほど離れていない。
豊とも言えないが、
そこそこの地域ではある。

問題は、山側の子どもたちが
学校が遠くて通えないこと。
分校を作っているが、竹小屋のもので、
山岳地域の子どもたちを
どのように支援するかが課題であろう。


ch48
15,バトラワン小学校

町に近く国道沿いで、
しかもイスラム教徒100%の小学校。
ここからも
数名奨学生が来ている。

大きな小学校で、
全校生徒数が727名。
教室が足りなく、
6年生がステージで学んでいる。

校舎を見ると
つぎはぎで建てたものが多く、
難民キャンプとして使われたときから
本格的な修理がなされていない部分も多い。

キリスト教混合地区の学校が、
NGOによって新しくなったり、
修復されているのに比べるとみすぼらしい。
イスも足りなく、80は不足している。
2教室増えれば良い。


私見
町に比較的近く大きな小学校だが、
老朽と傷みが激しい。

また、二つの校舎の間を
ブロックでつないで
教室を作っている例もある。
とりあえず学校の形をしている。

イスラム教徒
100%であることから、
町に近いイスラム教徒への
影響は大きいだろう。


ch49
16,カティラカン小学校
MNLF地域の小学校だが
湿地に近い。
キリスト教徒とも仲良くやっている。

しかし、キリスト教地区が
電気も来ているのに対して、
イスラム地域が沼地に近く
圧倒的に貧しい。

湿地に家々が散在し、
広大な地域に
300人を超える子どもたちがいる
大きなバランガイである。

教育は遅れている。
学校も3教室が足りない。

MNLF地域であるために、
農業に関してはGEMの支援で
ドライヤーと穀物倉庫がある。

しかし、水がつくと
ほとんど農業は出来ずに、
かろうじて漁業に頼っているが
総じて貧しい。


私見
農業的にも洪水時期には
収入が無くなり大変貧しい。

MNLF地域なので
GEMのドライヤーと穀物倉庫がある。
今後は、デイケアセンターや
奨学生を取る必要がある。 


ch50
17,マカセンディク小学校

ピキットから、
最も離れたバランガイにあり、
舟でしか行けない。
下流地域にあり、
MNLFに所属している。

パイドプランギ、
プノルとこのバランガイは、
母親違いの兄弟一族が村長になり、
実質的に一族が支配していると言える。


私見
位置的に、ARMM地域と
ミッドサヤフ市に隣接しており、
辺境であるにもかかわらず高校を持ち、
対岸の子どもたちも通ってくる。

いろいろな噂もあるが、
やり手の村長で、
学校にソーラーパネルも
設置されており問題はない。
オーストラリア支援で教室も出来ている。

ヘルスセンターと
バランガイホールが無いのと、
保育所がないが、
その気になれば政府や
海外とのつながりで可能であろう。
政治力もある。


ch51
クリスチャン混合地域
小学校

1,イノクオグ小学校

クリスチャン混合地域。
国道沿いにのバランガイで、
スペインのNGOの支援で、
新しい建物が出来ている。

76%イスラム教徒で、
キリスト教徒が24%であるが、
パガルガンからの難民を受け入れて
この数になった。

混合地域であり、
生徒数は365名だが
収容に問題はない。
問題と言えば、
旧教室の木の窓枠に腐りが出ている程度。

NGOの支援で出来た井戸は、
ゴミがたまり
掃除用水以外は使われていない。
水道が近くまで来ているので、
それを飲み水に使いたいが、
水道代が払えないのが問題。


私見
他の学校に比べれば、他の国道沿いの
クリスチャン混合地域の
学校同様に恵まれている。


ch52
2,パニコパン小学校

生徒数は282名。
キリスト教徒中心の
こじんまりした小学校。

珍しく図書室もテレビルームも
NGOの支援で出来ている。
全般的にイノクオグ同様問題はない。

前市長の農場もある地域で、
不安定な初期の頃から
医療で関わりを持ってきた
バランガイだが、

貧しいイスラム教徒が
追われていなくなった。
ワールドフードの支援も入っている。


私見
国道へのアプローチ道路がじゃっかん悪い。
学校自体は恵まれており、
それほど問題だとは思えない。

平和になり、
美しいピキットに変身して欲しい。
子どもたちのためにも。


海外からの開発も、
町の周辺の安全な場所だけに
終わっているケースが多く、

下手をすると
貧富の格差がより際だって見え、
貧困地の人々の反感が増す
(テロを増長する?)。

貧困地域は町からさほど遠くはない
周辺地域にも広がっており、
小学校の子どもたちも、
弁当を持って通うことが出来ないで
教育も遅れている。

対策としては、
1)お弁当を持ってこられない子たちのため、
  小学校での炊き出し、
2)4年生止まりのプライマリースクールを
  6年生に格上げして
  高校に進学できる可能性を作ること、
3)高校または大学に通える奨学金の整備、
  学校に行くために町に通い住めること。

そうした条件の後にくるのが、
4)小学校の建物の建設整備、
5)アプローチの道路の整備
 (4と5は慎重に進める必要がある。
  理由は、あえてアプローチを難しくして
  身の安全を確保している場所が多いので、
  道路の問題で戦闘が起こる)、
  文化的宗教的アプローチも良い。

6)可能であればモスクの建設
 (小さい物でよいので木造のものを
  コンクリートに建て替える)、
7)医療補償、
8)デイケアセンターなど

私たちの活動は、手前味噌ではあるが、
非政治、非宗教を掲げているので、
スカラシップと医療を中心に
平和を築くささやかな力には、
確実になっていると感じる。

命を失っても、
日本人は松居友一人の問題で
幾分か気が楽なので、
こうした活動も可能かと思う



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 パックンが来た
 
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一年間、小学校42000円、中高60000円、大学72000円

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銀行名 
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口座名:
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領収書等が必要な方は、宮木梓までご連絡ください。
現地日本人スタッフ宮木 梓  mclmindanao@gmail.com
日本事務局 前田容子 FAX:0743 74 6465 携帯電話:090 5091 7514
ぜひいつか、子どもたちに会いにしらしてくださいね!



主要な目次を集めました!
クリックして飛んでくださいね
ミンダナオ子ども図書館だより 宮木あずさ制作
現地日本人スタッフによる、
写真を交えた最新の活動報告です!
ミンダナオ子ども図書館 若者の友情:日記
ミンダナオ子ども図書館 若者の友情:日記
訪問等でMCLと出会った若者たちの想いです!
ミンダナオ子ども図書館:日記 松居友制作
松居友による活動報告および
製作映像や想いを載せた自由日記です!
ミンダナオ子ども図書館 支援方法
支援方法
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何故ここに日本人などのテレビ映像
その他の貴重な活動映像を掲載
機関誌『ミンダナオの風』 にこめた思い!
機関誌『ミンダナオの風』編集にこめた思い!
ミンダナオ子ども図書館のミッション 理事、役員、スタッフ 活動の概要を紹介
ミッション・ビジョンとボードメンバー 
MCL文庫
民話、絵本原稿、青少年から大人までの読みものを
自由購読で提供しています。
ミンダナオオから発送の 機関誌「ミンダナオの風」 
過去の機関誌PDF
MCL 会計報告
会計報告
 日本の子ども ミンダナオの子ども
日本の子ども ミンダナオの子ども
MCLへの 若者たちの想い! 
機関誌『ミンダナオの風』若者たちの想い!
無題3 松居 陽
無題3:松居陽
イクメンに 未来をたくせそう! 
イクメンに未来をたくせそう!
2021年 今後のMCL 
今後の活動指針
 愛に捧ぐ黙想 松居 陽
愛に捧ぐ黙想:松居陽
ぼくの少年時代と 思春期から   
ほくの少年時代と思春期から
子育てよりも、子育つ世界!  
子育てよりも、子育つ世界!
講演、公演の予定表など 
講演、公演の予定表など
メールニュース 希望! 
メールニュース希望!
原住民、イスラム、クリスチャン 私たちは一つの家族!
原住民、イスラム、クリスチャン、私たちは一つの家族!
小学生や若者たちの 講演感想!
講演感想
近年の若者たちの訪問体験記!
ミンダナオ子ども図書館の活動とは?

MCLを知っていただくために、多くの映像のなかから選びました。
  
 山の下宿小屋に!
山の下宿小屋に
海の下宿小屋に! 
海の下宿小屋に
奨学生を決定に山へ!
奨学生決定に山へ
酋長の依頼で! 読み語りに!
酋長の依頼で
地震の悲しみで お父さんが!
地震の悲しみでお父さんが
アポ山へGo!
アポ山へGO!
地震避難民の 救済と読み語り! 
地震避難民の救済と読み語り
イスラム避難民の 救済支援! 
イスラム避難民の救済支援
ウイルス期間に 洪水が襲った!
 洪水が襲った
 イスラム湿原に 保育所を建てた!
イスラム湿原に保育所を建てた
 土地を追われる マノボ族!
土地を追われるマノボ族
 サンタマリアの 海辺で遊ぶ子どもたち!
サンタマリアの海辺で遊ぶ子ども
クリスチャンの文化祭 ビサヤデー!
クリスチャンの文化祭
イスラムの文化祭 ムスリムデー!
イスラムの文化祭
原住民の文化祭 マノボデー!
原住民の文化祭
戦争と平和
戦争と平和
洪水と植林活動
洪水と植林活動
平和構築と学校建設
平和構築と学校建設
ミンダナオ子ども図書館の 日常から
ミンダナオ子ども図書館の日常
総合活動報告の 記録映像
総合活動報告の記録映像
海の下宿小屋 クラクシン
海の下宿小屋
何故ここに日本人 TV録画! 
テレビ東京なぜここに日本人
池上彰の番組 パックンが来た!
池上彰の番組、パックン
NHK国際放送 ミンダナオから来日! 
NHK国際放送
English Video 1 Yo Matsui   English Video 2 Yo Matsui English Slide video! Yo Matsui 
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