write 2000/02/06
ジャンプ第10号予想
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「週感ジョジョンプ」第194号!


 こんばんわ。
 さて、今週はある事情でお金がとっても無いのですが、かわりに本をぼつぼつと読んでおります。本日紹介するのは先週の土曜日にGetし今日読了したばかりのロバート・R・マキャモンの新作(といっても93年発表なのだけど)『遥か南へ』(二宮馨・訳、文春文庫)。原題は「Gone South」。これの意味は読めば解る。さて、マキャモンは「もう超自然的恐怖は書かない!」とホラーを書かなくなってしまったのですが、これはその第三作目にあたるそうで………。ジョジョンプをお休みしていた頃に読んだ『少年時代』上・下巻は何気なく手にとったのですが、これも面白いです。キングの『スタンド・バイ・ミー』にはちょっと及ばないのですが、アメリカ南部の1964年のファンタジックな日常を生き生きと描いた作品。ミステリー仕立てなのがあざとくもいい感じです。この微妙な「ファンタジックさ」は他の作家ではとうてい真似できまい、と思っていたのですがそれをさらに練ったのが本作。
 ケチないきさつで人を殺めてしまったベトナム帰りのダン。とんでもないバウンティ・ハンターに追われて、余命いくばくも無い身で逃避行に出る。顔半分に痣のある女性も巻き込んだロード・ノヴェル………というのが概要なのですが、はっきり言って『オズの魔法使い』を彷彿とさせます。主要な登場人物全員に「外見上の欠落」「精神の欠落」があり、それらが絡み合いながら話が進んでいくのが見所です。
 主人公のダンが離婚しているわ、ベトナム帰りでその後遺症が肉体も精神も蝕んでいるわ、おまけに金がなくって白血病という所にさらに災厄が降りかかるあたり、「ひどい人がひどい目にあう」というキングっぽい部分が垣間見られます。しかしもういい年なのにタフなのだ。このへん、「ベトナム帰り」というのが日本の我々にとってはピンと来ないのですが、非常にその設定を上手く使っている事が解ります。ラストは出来過ぎな感じもしますが、困難な旅の終着駅と、再生の物語である事を考えるとまぁいいって事にしておきましょう。これからもマキャモンは文春文庫でどんどん出るようなので、目が離せませんな。

No.投稿者概要
PAGE1投稿者:関戸さん何が起きる?
PAGE2投稿者:"グリーンドルフィン"YEBISUさん察しのいい女
PAGE3投稿者:staticさん徐倫のスタンド名予想
PAGE4投稿者:B.T.さんジョセフ登場
PAGE5投稿者:螺愚那さん能力分析!
PAGE6投稿者:よーやんアバッキオ登場!
PAGE7投稿者:林さんあしたのスタンド!

的中審議委員会よりお知らせ

 週感ジョジョンプ193号の予想結果発表にて、192号PAGE1"グリーンドルフィン"YEBISUさんの投稿追加部分の件でお知らせがあります。当初、予想審議委員会ではこの的中部分かと思われるグェスのスタンド名「グーグー・ドールズ」がジャンプのホームページを見ての予想かという事で審議中でした。問題のジャンプPAGEの更新時間と、MAILの到着時間(1/28夜)が微妙である訳ですが、"グリーンドルフィン"YEBISUさんご本人の証言で「あんな重いPAGEは見ていない」等のコメントその他を検証した結果、本件を二連続的中と認定したく思います。取り急ぎ、193号にて無礼なコメントをつけてしまった事をお詫びいたします。なお、二連続的中が過去にあったかどうかは現在調査中です。

 なお、微妙な締め切りの時間差についてもこの機会に、と審議されましたが、もともとのジョジョンプの締め切りが金曜日である事を考えると、金曜日到着の投稿は金曜日早売りジャンプを見ての投稿とすべて疑わなければならなくなってしまう、との意見も含み、その辺はジョジョンパーシップにのっとり紳士的に予想を掲載すべきだとの結果に落ち着きました。
 長くなりましたが、今後とも皆様の楽しい、鋭い予想を委員会一同、心よりお待ち申し上げております!

週感ジョジョンプ編集部フライング・デッドマンズを代表して"D.イーグル"田中


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