write 2000/02/08
ジャンプ第10号Act.8『★追いつめられて…』
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「週感ジョジョンプ」第195号!


 こんばんわ。
 「事件」ネタで書きたい事がいろいろとあるのですが、時間をおくことにします。
 で、今週の映画。………もう解っていると思うのですが貯金の全く無い私は今、映画謹慎中なのです。このままだと月末何も食えなくなってしまうんで。それだけじゃないぞ、酒も飲めないしビリヤードも行けないし古本屋にも行けない、つまりこれはなんだ? 死ねっていうようなもんか? ヒドイ、ヒドイっすよ兄貴! という訳で死んだつもりで本をうっぱらってビデオ一本分捻出して借りてきましたよ。ジョージ・A・ロメロ監督の名作『ゾンビ』(1978年アメリカ)、原題は"Dawn of the DEAD"。借りてきたのはディレクターズ・カット完全版139分のやつです。『ゾンビ』と聞いて「ああ、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』の続編ね」とスマートに言う方はよっこさんぐらいなもののような気がしますが(笑)今日はこの作品、単体で観てみよう!というもの。何せシャイニングと同じく20年以上も前の映画でしょ? だから初めて観たのがかなり前なんですよね。で、最近なぜか猛烈に見直したくなってきたのですよ。最近いろんな事件が起きてるから、またホラー自粛になるんじゃないかって心配もちょっとあったりして。
 これが大正解。観た事の無い方、損してますよ。映画の内容はというと、映画中で全く解説されていないんですが宇宙からの光線によって?死者がバリバリ蘇ってしまった、とただそんだけの話なのですが古典とは言え近年類を見ない「社会派ホラー」とも言うべき映画なのですね。ゾンビ映画の原点とか言われていますがやっぱしコレは違いますよ。
 よく言われている事なんですが冒頭のテレビ局をヘリで脱出しようとする時に誰も軍人に(ホントは持っているのに)タバコをあげなかったり、後半のショッピングモールでの享楽の映像があったりと物質文明の愚かさが存分に描かれている訳ですが、ゾンビ化した人々の沈黙があってこそ引き立つ世紀末的演出でしょう。リュック・ベッソン監督の初期の名作『最期の戦い』はサイレントかつモノクロという状況で滅亡の世界を引き立てた訳ですが、『ゾンビ』はその静けさが大きなベクトル、スピード感になっているところが名画らしい。そう、ゾンビが人間の臓物食い破って気持ち悪いだとか大量に襲ってきて恐いだとかいういわゆるホラーっぽい部分はゾンビが画面に登場した時点でスデに終わっているんだッ!という所が新鮮なのですよ。その後、スプラッタはその血みどろ度をどんどん加速していき、もはや笑いをとってしまうまでになる訳ですがその黙示録は最初から描かれていたという事でしょう(そのくせその後のロメロ監督は………)。
 この実に静かで淡々と進んで行く映画中のゾンビに対してロメロ監督は「コミュニケーションが不可能な状態」とごく当たり前にコメントしていますが、そのシンプルさもいい。ショッピングモールの駐車場をまばらに埋めるゾンビを俯瞰で撮るシーンはシャイニングのオープニングに匹敵します。ラストの軽快な音楽もいいぞ。誉めてばっかですが今のサイコパス映画なんてメじゃないサイコ大衆と孤立の物語を観ずに死んだらもう蘇るしかない!

●ついに現れたジョリーンのスタンド!!!

 さて、今週はAct.8『★追いつめられて…』という事で前号でたグーグー・ドールズに追いかけられておりますな。前号ではショボイと言われていたグーグーの顔のアップも見所の一つ。割と肘の所とか、単に怪物でないデザインを感じますね。それにしても第三部のような「ちゃんと目がある」スタンドはもう出てこないのかな?

 鉄格子をくぐろうとするジョリーン。猫が自分の頭の幅さえあればどこても通り抜けられる、という話を聞いた事がありますがそれに近いね。結局通り抜けちゃう訳ですが、え?どうやって通ったのよ?というような通り方ですね。
 ジョリーン、グーグーをとりえずカッパライスタンドで縛り上げる。おっ、第二部のジョセフ対カーズ戦か!と往年のファンは思ったでしょうがそんな事はなくあっけなくちぎられるスタンド。やっぱしあの糸状じゃ弱いんじゃないの?

この不気味なヤツはあの女!
グェスの『心のパワー』の形!

普通の人の目には見えないけどなぜかエネルギーが「形」をつくってあたしの目には見えることができるんだ………
それが襲って来ている………!

 という訳で、スタンドを今部からの読者にも解るように説明。ジョリーンの理解力がとっぴなのはこの際目をつむる事にして、ジョリーンの中ではあの看守をばらばらにしたのはコイツという事になっているらしいですね。小さくした上でパワー型なんて割と強力だと思いますが………。どうやら自動追跡型の上に、「遠距離だと小さくする能力は解除される」というヘンテコなタイプのスタンドみたい。獰猛で敏捷で、何考えているのか解らないという点では恐いものがあります。セガのガンシューティングゲーム、『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2』にもこんなの出てきましたね。何度も襲ってくるの。
 グーグーに追われながらも「あの時………迷わなければヒッチハイカーは死ななかった………」とか考えるジョリーン。いやぁ、あれ死んでいたと思うんだけど………。人間意外な所で意外な事を考えたりするもんですよね。少年漫画でこういうのが突然(しかも恐らく伏線ではない)出てくるのはひさびさじゃないでしょうか?

グェス!
今!
どこかにいるあの女を探し出してブチのめすしか方法は思いつかないッ!

じゃなきゃあこいつにやられてしまうッ!

 とか言いながらも首が抜けなくなったジョリーン、大ピンチ!という所で精神的に追いつめられてアレが登場! それにしてもこいつの名前はなんなんだ? グラサンがカッコイイが描くのは本当に大変そうだ(同ネタ多数)。花京院っぽい(さらに同ネタ多数)「彼女」の名前は? え、スタンドに性別ってあんの? 守護天使っぽく男だったらラブコメになっちゃうから彼女ってコトにしとけ! 次回予告はないから割とぎりぎりまでノーヒントっぽいぞ!

糸?
………『糸のかたまり』

●予想結果発表!!

 さてさて、お待たせしました。予想結果発表であります。
 今回はジョリーンのスタンドが人間型だったという事が判明するというある意味、意外な展開だった訳です。予想の方はといいますと………。

No.投稿者概要結果
PAGE1投稿者:関戸さん何が起きる?展開的にもタイミング的にもバッチシ! 的中っスね!
PAGE2投稿者:"グリーンドルフィン"YEBISUさん察しのいい女グェス、助けてくれませんでしたね、とりあえず。今ごろ血ヘド吐いているでしょう。
PAGE3投稿者:staticさん徐倫のスタンド名予想名前なのでまだ保留です。
PAGE4投稿者:B.T.さんジョセフ登場グーグーを糸で縛っていたのですが………ジョセフは出てきませんでしたね。いや、ひょっとすると出てくるか?
PAGE5投稿者:螺愚那さん能力分析!「ちゃんとした人型スタンド」になりましたよ。しかし、「矢」は出てきませんが………。
PAGE6投稿者:よーやんアバッキオ登場!グーグーの能力ってあれだけかな?
PAGE7投稿者:林さんあしたのスタンド!展開的にバッチシっすよ! 想像力のなさの勝利?! 的中!

 という訳でですね、今回も的中が二件でて、予想審議委員会がまたまた招集。
 的中者は一回のジョジョンプで一人、最も近い人が………という事でしたね。今回は割と簡単だったかな? そういう時に投稿された皆様、ツボをついていますね。これからどんどん難しくなるのは目に見えてますから。
 しかし「どこで『引き』を見せて終わるか?」という所も予想としては難しい所。限られたページ数の中でどこまで展開を見せるか? 考えてみると複雑な所です。
 予想の方なのですが、関戸さんの方の投稿は「グ−グ−・ド−ルズに襲われ、食われるとかそういうピンチになった時に何かが目覚める」という所から、「続く」となるあたりが的中している訳です。さんも「『糸』で縛り上げ、一時的にくい止めたりはするものの、遂に追いつめられてしまう! と!その時、『糸』がどんどん延び、絡まりあい、やがて「人」の様な姿を形作るのだったッ!」と、これはビジュアル面でも的確に当ててきています。
 問題になったのがさんがグーグードールズの能力について言及している所で、「対象者がグェスのもとから離れる,もしくは反抗した場合には自動的に殺害するようになっている」と書いてある部分で、確かに自動的に攻撃しているのですがあっというまに殺害している訳でもなさそうです。しかしこれと同じレベルで見ていくと、ジョリーンのスタンドについて「スタンド自体に「自我」があるが、あくまでも本体側の意志で行動するタイプ」という、かなり的確に当ててきている所で判定がつきました。ま、ジョリーンのスタンドが「スパイス・ガールズ」のように喋るかは別として、スタンドにやや自我があり、危機感によってパンチを当てに行ったという事は確かのようです。承太郎のスタープラチナも当初、自分ではコントロールできない部分があった様ですが、それと似た所でしょうか。というところで結論。191号に引き続き的中者登場! 「ストーンオーシャン」では二人目ですね。

おめでとうございます!
林さん、的中でございます!
称号名:"グーグードールズ"

 まぁちょっと変なスタンドなのでどうかとも思ったのですがその時その時の旬な名前という恒例がありますんで、ご勘弁を。「グーグー・ドールズ」か「グーグードールズ」なのかはっきりしないのですがナカグロ無しで行く事にしました。
 さて、来週はいよいよジョリーンのスタンド名公開か? という事で、これが焦点となるのは間違いないでしょう。命名投稿もこれが最後のチャンスかも。その他のポイントも一応書いておきましょうか。

 てな感じ。今週の予想投稿締め切りは2/11(祝)という事でいつもより沢山の予想、待ってるにょ!


データファイル
発売日 2000/02/08
掲載順位 11位
コメント 今年こそはトマトの栽培を成功させるために、冬の今から「土」を作る。やってやる!
ページ数 19p
次号予告 なし
ラスト煽り 遂に発現した徐倫のスタンド!! 彼女の名は…!?
備考 OVAの紹介が本格的にあり。『JOJO A-GO!GO!』の告知。


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