「週感ジョジョンプ」第165号！

　こんばんわ。第五部本編でディアボロが窮地に追い込まれていますが、第四部の吉良が追い込まれたとき、驚くべき落ち着きが異常さを際立たせて面白いものでした。街で「待つ」異常な者の事と言えば、異常殺人者エド・ゲインをおいて他はないでしょう。
　1960年のアメリカ傑作ホラー映画、と言えばヒチコックの「サイコ」をおいて他にありませんが、この映画がロバート・ブロックの原作を元にしたのは有名な話です。さらに言うと、この原作は実際の事件を元にしています。犯人ノーマン・ベイツのモデルとなったのがエド・ゲイン。アイゼンハワー統治下の平和な日々、アメリカの人里離れた農場に内気な男が住んでいた。昼の間、彼のことは風変わりだが人のいい男と思われていて、誰一人、彼の生活が死んだ母親の圧倒的パワーに支配されており、夜には途方もなくおぞましくすさまじい儀式を行った………これがエド・ゲインな訳ですが、その静と動がやはりすさまじい。興味のある方は、『オリジナル・サイコ』（ハロルド・シェクター、柳下毅一郎訳、ハヤカワ文庫）をご覧になって下さい。おすすめです。

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