イスラム自治区を中心に、 新たな戦闘があり 避難民が発生している 「イスラム反政府勢力の仕業と思われる」 とマスコミで報道された。 組織から市長の携帯に メッセージが送られてきたという報告で、 公式に発表されたのだが、 現地の人たちは、すぐには信じない。 「マスコミを通して 反イスラム感情を高めておいて、 次のステップに 本格的な戦闘を起こすんだよ。」 と話してくれた。 ミンダナオ子ども図書館は、 安全に活動するために スタッフたちが、情報を注意深く集め 検討して行動するが、 Non politic Non religious sect 政治や宗教に基づいては行動しない。 子どもたちへの愛のみが理念。 それにしても、 戦闘が起これば、 可哀想なのは子どもたちだ。 イスラム自治区の 避難民 スタッフの友人を通して、 イスラム自治区ARMMの一地域 (カルメンとカバカンの中間) で戦闘があり、 避難民(正式には難民ではなく、 国内避難民との菊地氏からの ご指摘を頂きました) が、出ていると聞き 調査に向かった。 国道わきの鉄塔が 爆破され、 空から警戒する ヘリコプターが見えた。 現地で避難民となっている 村長(イスラム系)の話だと、 「今回の戦闘は、 移民系クリスチャンと ムスリムの間で起きた。 長年の確執が原因だ」という。 発端は、 化粧品の商売に歩いていた 3人のイスラム女性が、 移民系クリスチャンに 襲われたところから発していると言う。 一人が病院に収容されている。 これに怒ったMILF系住民と クリスチャン系住民の間で襲撃があり、 それが、民兵同士の戦闘に拡大。 さらに、フィリピン政府軍が、 イスラム地域を攻撃するに至ったという。 「MILF正規軍の領域にまで 広がる可能性があり、 そうなると軍同士の かなり激しい戦闘になるだろう。」 とのことだ。 下は、 爆弾がしかけられて 倒れた鉄塔。 イスラム自治区は 非常に貧しいが、 貧しくとも幸せに暮らしている たくさんの人たちもいる。 戦闘のきっかけは、 去年勃発して 40万もの避難民が出た、 8月の戦争開始と ほぼ同じパターンを持っている。 「一般住民が襲われる事件」 をきっかけに民兵が出動し、 政府側と反政府側の 民兵同士の戦闘が始まり、 それが、 さらに政府軍を加えた 戦争へと拡大し、 反政府軍が終結して 反撃を開始する。 問題は、最初のきっかけが、 かなり意図的に 作られているのではないか? という疑惑を人々は語る。 「MILF正規軍の領域に 広がる可能性があり、 そうなると軍同士の かなり激しい戦闘になるだろう。」 と村長の発言を引用したが、 もともとそれを意図した 動きだというのだ。 「軍どうしの激しい戦闘」 を作るために、 お金を出して暗殺集団に イスラムの女性を襲わせたのだという。 すでに往年のクリスチャンとイスラムの (家族を殺されたり)といった 対立感情を利用して喧嘩を起こし、 地域住民の民兵組織を 参加させることによって、 大規模な軍レベルまで 戦争を拡大させるのだそうだ。 こうした暗殺集団は、実在し、 クリスチャン系は 「イラガ(ねずみ)」と呼ばれている。 イスラム系にもあるだろうが、 問題は、暗殺集団の背後に、 「お金」を使って 戦争を操っている 第三者がいる可能性が 有ることだそうだ。 去年の大規模な戦闘も 同じ経緯をもっていたし、 かなり大きな範囲で 同時に起こることを考えると、 相当な規模で計画された? 可能性も否定できない? そういった噂は どうでも良いけど、 私たちにとっては、 大人の喧嘩に巻きこまれる 子どもたちが 可哀想でならない! この地域の戦闘は、 まったく話題にならず、 NGOも地域政府も 避難民の救済に動くことはなかった。 ミンダナオ子ども図書館だけが、 ビニールシートを届け 医療活動を行った。 ピキットの 避難民 ほぼ同時期に、 ダトゥ ピアンと呼ばれる、 イスラム自治区で戦闘が起こり、 川向こうのピキット側に 避難民が来ているという、 ボードメンバーでDSWDの グレイスさんから連絡があった。 こちらも、 国際NGOは 動いていない。 グレイスさんも属しているOMI (カトリック教会のオブレード会) が、唯一食料の支援をしている。 私たちは、 窮乏しているビニールシートの 支援に向かった。 支援は道がないので、 ボートで救済に向かう。 対岸では 軍の無人偵察機が 飛び交っているのが見える。 兵士が教えてくれた。 「ほら、あそこをふわふわ 飛んでいるのが見えるだろう あれが、ドローンなんだよ!」 ともかく 自分たちの事を気遣ってくれる 人々が居るという事だけでも、 避難民達は安心できるようだ。 今回の避難民救済でも、 スカラーたちが活躍した。 今年から新しく入ってきた スカラー達も同行して、 ビニールを張る作業を進めた。 これで、 雨が降ってもだいじょうだね。 本当にありがとうございます。 戦争は、もう嫌です。 屋根の下で、 女の子が寝ている。 避難場所が出来て とりあえず一安心の人々。 すでに40年にわたって くり返し戦争が勃発。 子どもの時から、 こうした生活を 繰り返しさせられてきた 人たちの気持ちを察すると、 いたたまれない気持ちになる。 どうでも良いけど、 この子達のために 平和になってほしい! 5月に入り、 戦闘は、 さらに拡大すると 言われているが・・ 戦闘で 28の家が 焼かれた! 9月19日、 DSWDと組んで、 避難民支援に向かった。 イスラム自治区 ARMMサイドで戦闘があり、 300世帯が避難民化している。 2週間前のことだが、 ARMMサイドの事なので ピキットのDSWDは動かなかった。 ARMMサイドの DSWDも動いていない。 そこで、MCLの理事で ピキットのDSWDの所長補佐の グレースさんが中心になって いっしょに食糧支援を行い、 私たちは古着の支援も行った。 ここでも中心になったのは、 ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たちだった。 食糧支援は、 今回はEUの方からの支援で、 ワールドフードが参加した。 トラックに 食糧と衣料を積んで 奨学生たちと出発。 焼けた家々 戦闘で焼き払われた家々。 まったく見る影もなく 焼き払われている。 現地へ トラックで向かう ミンダナオ子ども図書館の 若者たち。 私(松居友)も いっしょです。 今回のこの地域の戦闘は、 リドーとこちらでは言う 地域の有力者どうしの 争いだという。 ARMMサイドでは、3年前に 市長と副市長の権力争いで 避難民がどっと出た。 今回も同様の経過を 持っているのだそうだ。 今回は、約300世帯が 避難民とかした。 28件の家が焼かれて、 着るものも無く 焼き出された人々。 その多くが ハウスベースと言って、 知り合いや、 学校やモスクに避難している。 路上や空き地に放り出され、 ビニールシートの生活を 余儀なくされるよりは じゃっかんましだが、 知り合いの家の中に 住めるわけでもなく、 納屋や玄関先で 雨露をしのいでいる。 衣服の支給は、 一家族3枚としたが、 着の身着のままで 焼き出された人々には、 多く支給した。 支給方法は、 DSWD(福祉局)の グレースさんの采配で、 (下の写真で眼鏡をかけている方で ミンダナオ子ども図書館の理事) まずはスタッフが 家族の状況と名前、 家族メンバーの構成をチェック。 その後、 一枚一枚チケットを渡す。 そのチケットを持って、 トラックへ、食糧と衣料を 受け取りに行く形。 厳格な方法だが、 こうしないと、 混乱が起きたり、 繰り返し同じ家族が もらいに来たりして 収集がつかなくなる。 支援物資を配るだけでなく、 現地の家族構成と被害状況も 正確に調査できる。 衣服もなく 焼け出された家族には、 とりわけ手厚い配慮をした。 食糧は、 今回はラマダン明けの お祝いの日にもあたるので、 米(EUの支援)だけではなく、 鰯の缶詰と ミロという粉末飲料を 子どものために添えた。 その名もラマダンパック。 医療チェックも同時に行った。 下は、スカラシップで卒業して 看護師の資格をとって スタッフになったフェさん。 服や食糧をもらって 大喜びの子どもたち。 ピキットの ブアラン近郊で 戦闘があり 再び多くの 難民が出ている ピキットのブアランと アレオサン近郊で、 政府軍とMILF軍が衝突し、 多数の難民が出ている。 ブアランは、 2000年の戦闘の 砲弾跡を残したままの 小学校がある地域で、 非常に貧しい地域です。 ミンダナオ子ども図書館で 保育所を建設して、 小学校や高校生の スカラーもいる村。 去年2008年の8月に 発生した戦闘では、 半年間も難民生活を 余儀なくされていた人々たちです。 ようやく 今年2009年の3月に 家に戻れたところ、 3ヶ月もたたずに、 再び難民化することになった。 わたしたちが、 支援に行くことを聞いて 木の枠組みだけ作って 待っていた村人たち。 高熱を出していた、 4人の子どもたちは、 すぐに病院に運んだ。 すでに、数日もの間、 この様な状態で 夜を過ごしている。 この地域では、 かなり広範囲に 避難民が出ており、 国道沿いもふくめて、 難民は、 各地に散らばっている。 ハウスベース (親戚などの家に逃れた人々) の場合はまだよいのだが、 写真の地域のように、 野外に逃れたまま 住む家もない人々の生活は、 本当に悲惨だ。 雨の多いシーズンなので 緊急のビニールシートが必要。 熱や腹痛などの 病気の子どもも多く、 早速、 ミンダナオ子ども図書館に保護して、 治療をすることになった。 緊急に必要としているのは、 雨よけのビニールシートだ。 ミンダナオ子ども図書館で、 ビニールシートを支援した。 手伝っているのは、 スカラー(奨学生)の ザイノディン君。 ロールで購入して、 家族の数に合わせて シートをカットしていく。 これで、 雨が降っても一安心。 この様な雨よけも無い所に 子どもたちを 放っておくことは出来ない。 熱帯雨林地域の雨は、 半端でない。 下の写真の少女は、 両足先を膿んでいた。 下の写真の子たちは、 高熱を出して寝ていた。 ミンダナオ子ども図書館の子たちも 高熱を出して入院したが、 今流行のインフルエンザかデング熱・・・ この様な場所に おいておくことも出来ずに 早速、 ミンダナオ子ども図書館に収容した。 しかし、後述したが、 ここ数ヶ月の 連続する患者の治療で 医療費が底をついている。 今後、戦渦が拡大すると、 大変な状況になっていく 恐れがある。 ラマダン明けの 6月から7月にかけて、 新たな戦闘が勃発する 噂があるが、 現実にならないことを 祈るのみだ。 ピキット地域だけではなく、 ミンダナオ子ども図書館の水田のある、 マタラム地域でも軍が入り 戦闘が広がっている様子。 今回の戦闘で、 軍は、3ヶ月分の「お弁当」(食料)を 準備しているという話が聞こえてきた。 最低、3ヶ月は 戦闘が続くという意味だろうか???? 可哀想なのは、子どもたちだ。 MCL(ミンダナオ子ども図書館) だけが、 難民たちの唯一の頼り。 現地で奨学生の ジハッド君と バイナオットさんに会った。 私たちが来て 本当にうれしかったようだ この地の人々は皆 私たちを知っていて、 「本当にMCLは 頼りになってうれしい」 と言ってくれた。 この時期は、 どこのNGOも政府も、 救援活動を開始していない。 恐らく戦闘が拡大するとしても、 救済活動が開始されるのは 早くて数週間後だろう。 緊急支援は、 夕暮れまで続き 最後に、病気の子たちと その保護者を車に乗せて 一路ミンダナオ子ども図書館に向かった 明日から、さらに本格的な 救済活動が始まる。 病気の治療も 開始しなければならない ヤレヤレ ブアランとパニコパンで 読み語り 私たちは、 先週ブアランとパニコパンの 難民支援をし、 週末の土曜日は、 この二カ所で読み語りをする 計画を立てて実行した。 この地域の人々は、 ブアランに近い丘陵地域から 逃れてきた人々で、 読み語りのあいだじゅう 遠方の丘陵地域から 迫撃砲の音が聞こえてきた。 難民の数は 思ったよりも少なかったが ブアラン地域は、 次第に増えつつある パマリアン集落で、 さらに多くの 難民が・・・ ミンダナオ紛争報告 ピキットとアレオサンの境界に広がる 丘陵地域が今回の 戦闘勃発地域だ。 以前のニュースで、 3月に入り、米軍が ピキットの道に砂利を 敷き詰めている話を載せた。 おかげでブアランまでも ハイエースで入れるようになったが、 案の定、軍の車も 入りやすくなり戦闘が勃発した。 その後、パマリアンに 難民が集結している、 何とかして欲しいと 現地の村長から 連絡が入っており、 調査に向かった。 現地に行って、 唖然とした。 シートもなく、 椰子の葉をおいただけの 掘ったてで、 すでに二晩の 昼夜を過ごしている。 その数は、 他の2地域よりも はるかに多く とりわけ子どもたちの 多いのに驚かされた! この様な状態のなかで、 子どもも大人も 2晩以上過ごしている。 今は、 雨の非常に多いシーズンだ。 もちろん他からの支援は全くない。 子どもたちが非常に 多いのには驚かされた。 80%が子どもたちだ と言っても良いだろう。 一晩なりともこのまま 放っておくことは出来ないので、 早速ピキット市にもどり シートを購入。 子どもたちが、 毎晩雨にうたれているかと思うと 居ても立ってもいられず、 早急にシートの支援を決めた 人々は呆然としている。 「早急にシートを支援しましょう」 「支援を決めても いつ戻ってくるのか?」 半信半疑の様相だ。 多くの支援は、 調査や決定に時間がかかる、 難民が出て、速くて2,3週間 遅い支援は数ヶ月後である。 しかし、難民にとって 初期と、後期が 一番厳しい時だ。 状況を見かねて 昼にはシートを準備 とりわけ雨の多い 熱帯地域は 初期のシートが死活問題。 それを知っているので、 今回は、午前に調査、 午後にシートを支給した。 ピキットの市場で購入したが そんなお金どこにあったかって? つけバライで購入したのです。 店主が私たちを 良く知っているので・・・ 「また、難民ですか 大変ですね。どうぞどうぞ・・・」 シートカットの方法も、 それなりの技術がいる。 可能な限り長く広げて、 4ロールを重ね、 6メートルにカットしたシートを 添えていっぺんにカットしていく。 午前中の読み語りが終わり これで今日のスケジュールが 完了したかと思いきや、 急きょ難民救済が始まる。 ピキット市内で シートをカットして 準備をする若者たち、 彼らは本当に 頼りになる。 400枚を超えるシートが、 瞬く間に準備されていく。 さっそく 緊急支援を開始 若者たちが 中心になって、 次々にシートが 張られていく・・・ 暗かった難民キャンプに 笑顔が戻り始める。 とにかくこれで 一息つける・・・ 一仕事終わって 満足そうな ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たち 同時に読み語りも シート張りと平行して、 読み語りがはじまる。 午前に続いて 午後の2セクション こちらもお手の物だ。 それにしても、 とにかく子どもの数が多い! 難民支援は 始まったばかりだ。 長く続かなければ良いのだが、 ブアランでは、右の写真のように 一部の難民は、椰子の葉で 家のような物を作っている。 これは、 長期化を覚悟した結果だという。 MCLではシートを張ったが とりあえず雨に うたれなくてすむだけであり 難民支援は始まったばかりだ。 たびたび通い 状況を把握しながら 医療、食糧、衣料支援などを しなければならないだろう。 さらにピキット、 ブロルと ブロッドから 避難民発生 ピキットの川沿い地域、 貧しくMILFの活動拠点でもある ブロルとブロッドで戦闘が起こった。 今回の戦闘は、 政府軍とMILF軍の対抗というよりも、 その地域の有力者家族、 それも従兄弟どうしの対立だ。 どうしてその様なことから 戦闘が起こるのか、 日本では考えられない事だが、 原因は地域の勢力、 権力、利権争いであることが多い。 どちらが施政的な権力を得るか。 それに土地領有の問題が加わったり、 ちょっとした事から殺害が起こり、 復讐が起こったりすることもある。 まったく生臭い話だが、 今回のブロル地域は、 現市長も力を入れている地域だけに、 妬みを買ったりすることもあるだろう。 現地の情勢を調べに 近くまで行ったが、 常時、銃撃の音が聞こえてきて 危険で近寄ることが出来なかった。 幸い、避難民はハウスベースで 雨の中、家も無いという状況ではないので もう少し、様子を見ることにした。 長期化せず、治まれば そのまま家に帰ることが出来るだろう。 長期化すると、 食事や医療の問題が出てくる。 戦闘で可哀想なのは、 子どもたちとお年寄りだ。 来年の総選挙に向けて こうした内紛とも言えないような戦闘が 各地で起こる可能性がある。 まったく悲しいことだが・・・ 日本のODAによる ピキットの 灌漑運河の建設 日本のODAによる ピキットの灌漑運河の建設も 再開されたようだ。 写真の対岸をダンプが 走っているのが見える。 数台のトラックと水管が 所々に置かれている。 しかし、部分的にかなり 埋まっている場所もあり 工事に時間がかかるだろう。 私たちのスカラーを 訪ねた時に偶然見た。 ピキットには、アメリカ軍も かなり入って来ているらしい。 表向きは目立たないが、 おもに「道路」といってもかなり バランガイ深くまで届く道に 砂利をひく整備を行っている。 日本のODAで建設し、 ミンダナオ子ども図書館がお手伝いした、 ここマカブアルの小学校にも 砂利道の道路が整備されて驚いた! 校長先生曰く、 「アメリカ軍は、道もないこんな所に、 こんな立派な小学校が 日本の支援で出来ているのを見て ビックリ!していましたね。 『What a beautiful school!』 と驚いていました。 米軍がこんな所まで来る理由は、 『家畜に予防注射をうつためだ』そうです・・・」 家畜つまりミンダナオの人々、に 悪いバイ菌つまり反体制思想、 が感染しないため 予防注射つまり戦闘、を起こして バイ菌に感染した人々=MILF を退治する??? 道路整備の大きな理由は、 戦闘が起こった時に、 戦車や軍用車が容易に 入れるようにするためだと言われている。 「アメリカ軍が道路を建設した後には、 必ず大規模な戦闘が起こる。」 と現地では言われている。 私の経験から、 ミンダナオで戦争が起こった 半年から一年後に 中東で大規模な戦争が起こっている。 計画したかのように? 2年前、こんな平和な時期に、 ダバオに何故、 立派な赤十字のビルが 出来るのだろうか?と思ったら、 翌年に、戦争が起こり、 赤十字が活動を開始した。. あらかじめ知っていたかのように。 日本政府の停戦監視団の皆さん、 戦闘が起こらないように よろしくお願いします!!! ピキットの奇妙な洪水 ピキットを再び、大きな洪水が襲ったと、 今回は大々的に報道された。 腰まで届く水に、 スタッフのノライダさんも、 隣のアスレーさんの所に避難した。 その報告を受けて、どのような状態で、 どのような救済支援が 必要かを確かめるために、 洪水の翌日に緊急にピキットに向かった。 しかし! 水は、何と、24時間で、 引いていたのだ!!!! 道路沿いには、 若干の難民が残っているものの、 昨日の午後には、腰まであったという 水はすっかり引いて、 以前、洪水救済にいったときの、 半分ぐらいになっていた。 あのときは、10日間あまり、洪水が続き、 医療支援にカバサラン村に、 ボートで向かったのだが・・・ 洪水というよりも、Flash Flood 鉄砲水と呼ばれるものだったのだろう。 上流に、大量の雨が降ると、突然、 想像を絶する量の水が流れ出す。 原因は、1960年代に、 日本がラワン材を輸入するために、 ジャングルをことごとく伐採した事による。 それが、鉄砲水で終わるか、 洪水になるかは、 雨の量とともに、 降水期間が関係している。 たとえ量的には少な目でも、 降雨が長期にわたると、洪水になる。 今回のケースは、 降雨量が異常に多く 集中的に降ったものの、 短期だったので救われたのだろう。 確かに鉄砲水で家屋が流されたり、 一時的に腰までとどく 水の被害はあったものの、 引くのも実に早かった。 現地の人々に、全く悲壮感が無く、 むしろ道路の決壊箇所を利用して、 大量の魚の捕獲が出来、 一時、魚の出荷に湧いたのは 人々の生活力のしたたかさだった。 激しい洪水が襲ったと聞いて 現地に向かったが、 先日の腰まで来る水は、 あっという間に引き始めていた。 洪水難民も数は少なく むしろ現地は 道路の決壊箇所に網を張って 捕獲した、魚の漁獲に湧いていた 大量に捕獲され バイヤーに取り引きされていく 鯉、フナ、ナマズ、手長エビ リグアサン湿原のある この地域が いかに富裕な天然資源を 保持しているかが理解できる 膨大な 天然ガスと石油も眠っており 国際資源争いの場となっているが・・・ 何としたたかな民衆だろう 災い転じて福となす 雨にも負けず 風にも負けず 洪水にも戦闘にも負けず 生きる力に満ちた人たち こういう人に、わたしもなりたい? 以前にも書いたが、 洪水が、予想を超えて高く 水位が現れる原因は、 道路建設支援の結果、 国道からラジャムダと呼ばれる村まで、 川沿いに、土盛りの高い 道路ができたせいだ。 この道路に堰き止められる形で、 水が川沿いの村を襲うようになった。 いわば、国際支援が 災害を大きくした例だが、 この道路は、 この先のリグアサン湿原に眠る、 大量の天然ガスと石油の開発と積み出しを 狙ったものだと、現地では言われている。 しかし、後ほど現地の人から ショックな事が聞こえてきた。 「大量に雨も降っていないのに 洪水が襲ってきたのは、 日本のODAで作られたダムが開けられて 濁流が起こされて 石油の眠っている湿地帯から 漁民たちをゲリラという名目で 追い払うためだ」という。 学校も鉄砲水につかり、 教室も腰まで来る水の中だった すっかり濡れてしまった教材。 しかし、翌日には水が引き、 道路で教材が乾かされていた。 しかし、子どもたちは したたかだった。 洪水が出たとたん、 飛び出して 泳ぎ始める子どもたち むしろ困難なのは、 戦闘難民の人々 地域によって、支援のあるところと、 無いところの格差が明確になってきている。 山元しんぷ支援のサダム君も、 支援をはずされている地域のスカラーだ。 支援が届かないのは、おそらく クランボク村の村長が、 MILFよりだという理由だろうと、スタッフ。 このときは、 WFP世界食料機構のスタッフも同行して、 オーストラリアからのスタッフのための 事前調査をともにした。 行く先は、副市長の地元のパイドプランギ。 洪水に阻まれてストップ。 ボートで行くことはできるのですが・・・ WFPは、私たちの活動に ずいぶん興味を持ったようすだった。 私たちも、時々WFPとは、 行動を共にしている。 ランドクルーザーの後を、 スズキの軽トラで追いかけるのが大変だった。 歯が悪く、 ガンの疑いのある少女の母親 いよいよダバオでの 本格的治療が開始されるので、 打ち合わせもした。 私たちは、非政治でかつ、 特定の宗教に偏らないNGOだから、 国際的NGOや行政から見捨てられた、 この様な場所にこそ 支援を継続していく。 といっても、蚤のような小さなNGOで、 出来ることも限られているのだが。 医療と炊き出しの支援を 開始することに決定した。 特に医療は重要。 先日、ダバオで、 20万円ぶんの医薬品を購入したが、 2月から、マノボの山岳地域をふくめて、 医療支援を本格的に開始する。 平行して、 白血病の疑いのある患者が、 現在ダバオで 検診治療を開始している。
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松居による活動報告および 製作映像や想いを載せた自由日記です! |
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何故ここに日本人などのテレビ映像 その他の貴重な活動映像を掲載 |
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