write 2000/06/18
ジャンプ第29号予想
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「週感ジョジョンプ」第230号!


 こんばんわ。
 本日のネタはまたまたTV番組からであります。皆様、6/15(木)放映のNHK教育 PM11:00〜の『トップランナー』はご覧になりました? 『スラムダンク』の井上雄彦が出ていましたねー。
 今やモーニング誌上で『バガボンド』を連載しているので終了4年も経ってもなお『スラムダンク』の人、と言うのは何かもしれませんけど、我々ジャンプ読みにとってはやはりジャンプ黄金時代の作家として記憶したいところです。
 この番組は私も初めて見たのですが、著名人を取り上げたストレートなトーク番組で、かつて『You』とか作っていたNHKならではの企画力の無い番組ですが、漫画家というところで見るべきものがありましたね。
 個人的には、井上雄彦の漫画というのはさほど熱心に読んだ事が無いのですが、『スラムダンク』とか『バガボンド』の漫画の完成度の高さは評価しています。いや、正直言って『バガボンド』は面白いです。これがジャンプで連載されるということはありえない話なのですが、どうしてこのレベルの漫画をジャンプで描いてくれないんだろう?と思っています。
 番組中面白い所はいろいろとあったのですが、やっぱり『カメレオンジェイル』の話かな。この漫画は名前だけ聞いた事がある人も多いんじゃないかと思うのですが、12週打ち切りの漫画だったのね………。この時のペンネームはKTRさんのPAGEによると「成合雄彦」ですね。
 連載第一回目はカラーもあり、ページ数もあるので人気がいいのがフツーなのですが番組で本人が語ったところによると、しっょぱなからアンケート結果が悪かったとの事。その後、ジャンプのシステムに乗っ取りどんどん後ろに追いやられ、作家が呼ばれて休載、という顛末に至ったわけです。井上本人は「まだ自分にはバスケット漫画がある」と思ってこの打ち切りにもそんなにヘコまず、ジャンプ600万部時代を支えた『スラムダンク』を産み出したわけですね。
 当時バスケ漫画などというものに対する風当たりは強く、井上雄彦本人もキャラがノってくるまで手応えを感じなかったみたいですね。キャラ作りが上手いのでそれが試合の中でも栄える、という井上が少年時代好きだった『ドカベン』を踏襲しているわけですが『スラムダンク』の面白い所は「最高の一試合」を書き終えて連載を終了してしまった事。あの終り方は1996年当時衝撃だったのですが、井上本人は最初から決めていたそうです。あれ以上の試合は描けないだろう………という事で、引き際を考えた漫画でもあった訳です。
 これを受けて、私は荒木ファン最大の謎の一つであろう「バオーはどのへんで打ち切りが決まったのか?」という事を思い出しました。奇しくもこれを書いている本日6/18は文庫版バオーの発売日でもあります。バオーは単体で完成度の高い打ち切り漫画としてよく知られていますが、プロットを考える際、「引き際」っていうものをどの時点で考えたのかな?という所に興味がいって仕方がないのです(やらしい趣味だとは思う)。かなり前から考えないとあの展開はできないんじゃないでしょうかね。
 そして、番組最後に出た『スラムダンク2』の話。番組の陰謀で話させられたみたいな感じなのですが、やる気が出たら描く………みたいな話を言っていました(すまん、かなり違ったかも)。今は『バガボンド』に専念して欲しいですね。しかし、ジャンプも忘れないで欲しい。

漫画とは「魂の娯楽煮」である
………井上雄彦

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