こんばんわ。
さて、映画がご無沙汰していて本の紹介ばっかりで申し訳ないのですが、今週の一冊はナンシー・A・コリンズ『ミッドナイトブルー』(幹 遥子・訳、ハヤカワ文庫)です。英国文学賞/ブラム・ストーカー賞受賞という事で、めちゃんこ久しぶりの吸血鬼ものですね。
現代に蘇る吸血鬼といえばDIO。この本の吸血鬼はというと………。
アメリカの大富豪の娘、デニーズ・ソーンは外遊先のイギリスで吸血鬼になってしまう。彼女は吸血鬼ソーニャ・ブルーを名乗り、超自然の存在が闊歩する世界の真の姿を垣間見つつ、呪われた運命に引きずり込んだ吸血鬼モーガンに復讐を誓い、ハンターとなって吸血鬼を刈るのだった。Tシャツの上に黒の革ジャン、懐には銀のナイフを忍ばせ、その顔には常に美しい瞳を隠すサングラス………今日もソーニャ・ブルーの夜が始まる………。
まぁ、滅法強くってヴァンパイア・ハンターもやっているスタイリッシュな吸血鬼が主人公なワケですよ。こう書くとアメコミっぽいなーと思うでしょうが、ファンタスティック・フォーの主人公を使用した小説とかも書いているらしいです。ちなみに、この本の解説は堺三保。
話の展開的にはもちろん、ヴァンパイア誕生→続く、というものでなく、とある病院の危険病棟に入った"奇妙な"患者とそこの警備員、クロード・ハガティの話から物語が始まります。
モダンホラーではやや定番の感がある新興宗教とその教祖を相手取った活躍が展開されていく訳ですが………どうもソーニャ・ブルーがこの冴えない中年男の警備員であるクロード・ハガティを助ける理由がピンと来ないのですよ。主人公の生い立ちとか心理描写は巧みでも脇が押さえていないので、世界に深みが無いんですね。せっかく、異界の「偽装者」が徘徊している世界(ほとんど『ゼイリブ』だねこりゃ)が生きていない。ハガティの欠落とかアウトサイダーぶりがもう人間には戻れないソーニャ・ブルーの欠落と合致していれば、面白い展開になったのになぁ………という感じです。
それでもまぁ人間だった頃の両親に会うシーンとか、世界設定とかなかなかいい所もあります。原題を見ると「ソーニャ・シリーズ」の第一作という事で、今後も続編が訳されたりするのかな? ジョリーンが吸血鬼になったらこんな感じかな、という風に読むのもまた一興かと(かなり無理あり)。
投稿の方はたぶん初投稿のyooichiさんです。ありがとうございます!
投稿者:yooichiさん 「自分に入れられない」。まあ、こんぐらいはわかるでしょうが、すぐさま「星の白金」をいれて肉体を(承太郎の)を破棄しなかったからです。
あっ!!!!!!!!!!!!!
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なるほど。肉体を破棄しないと自分にはDISCを入れられない………?
ホワイトスネイクが重要そうに、それでいてカル〜ク承太郎からDISCを奪ってしまったのが気にかかりますよね。ありゃ全てを把握してやっている行動ですよね。
承太郎になぜ止めを刺さなかったのか(まぁ、ジョリーンがいたからっていうのもあるでしょうけど)とか、いろいろと気になるところではあります。マックイイーンのスタンドも、ホワイトスネイクが誰かから持ってきたとしたら、もともとそういう奴が刑務所内にいたって事なのかな、とか………。
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