「週感ジョジョンプ」第151号！

　こんばんわ。先週、先々週と結構な投稿量だったのですが今週は普通に戻りましたね。やっぱりあのボス当てがかなり燃えるものがあったという事でしょうか。しかしながら、今後はまた予想もつかない展開が待っているところでしょう。それが良いところなのですが………。

　さて、最近映画の事ばっかり描いているので、ゲーム………と思ったらまだあれの事はあんまり書けないのか、残念。実は最近、本の方で結構当たりが多いのでちょっと書き留めておきましょう。ちょっと前に紹介した『L.A.コンフィデンシャル』ってあったでしょ。あれの原作書いていた人、ジェイムズ・エルロイの本『キラー・オン・ザ・ロード』（扶桑社）。文庫です。扶桑社さん、いい本出すよな。これあの事件のころ出ていたら、結構話題になったんでは？　自分をコミックブックのシュラウド・シフターに見立てて、延々と殺人を繰り返す殺人鬼、マーティン・マイクル・プランケットの自伝。その心理と異常な健康が恐い。

　S・Sの究極の目的は、透明になる事だった。彼はもともと精神的に透明になることができたから、つまりいつ、どこにいてもその場に溶け込む才能があったから、それをさらに越えた目標に駆り立てられていた。肉体的にも透明になれれば、世界を支配する白紙委任状をもらったも同然だった。

　ジョジョファンの皆さんは吉良を思い出すに違いありませんが、タイトルが示す通り、こっちは動く標的。ロード・ムーヴィーの題材に最適だと思いますが、とにかく異常な可能性に賭ける上品な執着心。「悪とは形を取る事があるのか？」と考えさせられる一作です。ただしちょっと長いので、長作を読み慣れていないと辛いかも。時に自分の方法論から踏み外し葛藤する当たりが、ある意味人間としての健全さを表しているのも恐ろしい。いいぞ。是非、映画化してもらいたいもんです。

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