write 1998/11/29
ジャンプ第01号予想
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「週感ジョジョンプ」第151号

PAGE5・わくわくさんより

Hermit Purple attack JUMP No.01!


 こんばんわ。秋の夜長、という前振りを使う前に、冬になってしまいました。これが最後のページなんです。じっくりとご覧ください。わくわくさんです。それにしても、これだけ丁寧にやっていればいつか当たる気がしてなりません。

投稿者:わくわくさん

 先週当ったのは、ローマの人々の混乱が描かれる。だけ。う〜ん、調子が悪い。まあ、気を取りなおして予想に行ってみましょう。

【展開の予想(というよりむしろ希望)】

 ブチャチームが矢をゲットしたかと思った瞬間、キンクリが出現。矢をへし折る。最悪の事態にブチャチームは一時退却。レクイエムの呪縛もとけて、入れ替わりは終わる。ブチャチームは残る1本の矢を求めて旅にでる。でもブチャ死亡。
(やっぱり仲間の数的にみて、これは無茶か?)

【来週の予想】

 カラーで扉。ブチャチーム一行。「希望を守り抜け」

 ゲーム特集。

「何故、俺の銃が壊れているんだ」
 焦るミスタ。

「しまったっ」

 うろたえるブチャラティ。
 レクイエムはものすごいスピードでポルナレフに近寄る。トリッシュはすかさずスパガを出すがやはり射程外。

「だめっ!遠すぎる!」

 その時、ジョルノは絶叫する。

「矢を離すんだ、ポルナレフさん。そうすればレクイエムは攻撃してこない」

 しかし、ポルナレフは矢を離さなかった。

「それはできない。『ディアヴォロ』がどこかで矢を狙っている。我々は矢を死守して、一刻も早く『矢の真の力』を手にいれなければならない」

 覚悟を語るポルナレフ。

 ドギャン!
 レクイエムの手がポルナレフに迫ろうかというその時。

「銃がなくても弾丸は撃てるぜ」

 ミスタのもった銃弾をピストルズがはじく。
 ボスゥ!弾丸は命中した。レクイエムは後ろに吹っ飛ぶ。

「やったわっ!」

 喜ぶトリッシュ。

「いや、まだだ」

 起き上がるレクイエムが向かってこようとする。ブチャラティ、スティッキィフィンガーズを出して、レクイエムに攻撃する。

「やはり、こいつ」

 つぶやくブチャラティ。

「『レクイエム』は矢を守ろうという執念で暴走しているスタンド。矢に対する攻撃には確かに無敵だが、自分の身を守ることに関しては、その能力を発揮することができない!」

 またもレクイエム吹っ飛ぶ。

「今だ、ミスタ。早く矢でピストルズを貫くんだ」

 すっかりタメで命令するジョルノ(笑)。
 ミスタ、矢をカメから奪い取る。

「やったぁ、矢を手にいれたぞ」

 その時。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
 ミスタの手をキングクリムゾンの手がガッシリと掴んだ。
 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「フフフフ、あの厄介な『レクイエム』から矢を奪ってくれるとは、礼をいわなければならないな」
「バカなっ! 回りには誰もいないはずだっ!」

 矢はキングクリムゾンに奪われた。
次週に続く

【前提】

  1. レクイエム本体に対する攻撃には反撃がこない。ブチャラティが転ばせることに成功したのがその例である。
  2. スタンド使いは矢に触れられないし、物を触れさせることもできない。
  3. スタンド使いじゃない者ならば矢に触れることができる。
  4. レクイエムの行動は緩慢だが、矢を拾われると速くなる。
  5. ピストルが壊れた。
  6. レクイエムは実体化している。

【焦点】

  1. ポルナレフの安否は?
  2. ボスはどこ?

【考察過程】

 リアルタイム掲示板で話題になっていましたが、「早くスタンドを貫け、ミスタ」は、単に近くにいたからというだけではないでしょうか。
 ポルナレフが攻撃を避けるのは簡単です。矢を離せば良いからです。これは前提4からもいえます。
 問題はポルナレフが矢を離すか。今の悲壮感漂うポルナレフなら離さないかもしれませんし(この場合「矢を離すんだ、ポルナレフさん」「ダメだ、ディアヴォロも近くに来ている、このチャンスを逃すわけにはいかない。」のようなやりとりがあるでしょう)、自主的に離すかも知れない。この場合はジョルノのアドヴァイスで離すことになるかもしれません。矢を離して新しいスタンドを発現させるという手もありますが、カメなのでまず無理。
 ここで視点を変えてみます。まず接近パワー型のスティッキーフィンガーズとスパイスガールはレクイエムをとめられません。射程距離外であることを認めているからです。同じくジョルノも厳しい。自分で「だめだッ!」と認めているからです。
 一方、ポルナレフはここで死ぬわけにはいかない。一般人なら矢を奪えることが判明しているからです。そして、ドッピオが動けない今、キーパースンはカメになったポルナレフということになります。レクイエムが弱点(前提1〜3)を発露した以上、それ以外の能力はほぼ無敵であることは確実だと思われるからです。そして、今後の展開の中心が矢の争奪戦にある以上、ポルナレフは死ねない。
 最低でも矢を誰かに渡して死ななければなりません。
 となると残るはここ一番で頼れるミスタ。ミスタのとる行動でストーリーは分岐します。

  1. ミスタは銃を壊されてうろたえる(前提5より)。誰も止められない。ポルナレフ、やられたかと思った瞬間、矢を離す。止まるレクイエム。「何だこいつは?」驚くブチャチーム、レクイエムの能力を更に探求。
  2. ミスタの活躍でレクイエム吹っ飛ぶ。「こいつの能力、分かりかけてきたぞ」。スティッキ─フィンガーズかスパイスガールが立ちはだかる。

 1だと来週も静かな展開になります。またころばして矢をカメが拾ってスタンドを貫けばそれで終わり。でもそれはないでしょう。せっかくカラーですし。
 というわけで答えは2を予想します。もう1つの根拠は前提6。こんなことをわざわざ言う必要がない。前にミスタが銃で吹っ飛ばせたことの説明ならここには持ってこないでしょう。というわけでこれは、ミスタの弾丸で吹っ飛ばされることの伏線となってくると思います。更にサーレー戦でピストルズはピストルから発射されていない弾丸をぶち込むことに成功しています。
 吹っ飛ばされるレクイエム。周囲には障害物がないので、一直線に再び矢をとりにきます。この辺りでブチャチームもレクイエム本体への攻撃には判定がないことに気付いて攻撃を加えるでしょう。その後は、

  1. レクイエム新能力?発動。剣でスパガとフィンガーズをどかそうとする。
  2. あっけなくやられる。

 と分岐すると思いますが、どちらにしても相当の特殊能力がない限りレクイエムに矢を守る力はそれほどないと思います。
 ではやすやすと矢の力を手に入れられるかというと、ジョジョでそんなに楽に主人公チームが事を運べるとは思えないので、やはりキンクリの妨害が始まると考えてよいのではないでしょうか。
 次にディアヴォロの精神はどこにいるか?
 今週のジョジョはこれを判断する好材料がなかったのですが、一つだけありました。ミスタの銃が自然に壊れることはないので、キンクリが壊したと考えるのが自然でしょう。キンクリも接近パワー型でスティッキ─フィンガーズと射程距離ではいい勝負ですから、ディアヴォロボディー、ミスタボディーはかなり苦しい。(必殺の時間とばしもありますが、この時点で時間が飛んだことに誰も気付いていない)ジョルノがGEが届かないと言っていることからも、ジョルノボディーも苦しいです。これと先週の考察を合わせますと、

  • B.ブチャチーム以外の人間でない生物に入って矢を追跡。
  • D.トリッシュの肉体(ミスタが入っている)に入っている。

 が残るのですが、先週のジョジョンプを読んで、

  • M.トリッシュの肉体の中の胎児に入っている。

 が非常に有力な可能性をもって現れたことを知りました。
 このアイディアの凄いところは、ヴィジュアル的にインパクトがあり、かつ、ジョジョマニアでない一般の読者でもそれほど混乱しないで状況についていけるところです。

 さて、3つの可能性をこれ以上絞り込むのは難しいですし、来週はそれほど話が進まない可能性も結構高いのですが、今後の展開をあえて予想するために別のファクターを導入してみます。
 それは歴代ジョジョのボス戦の特徴です。

  1. 1対1(あるいは変則の2対1)になる。
     集団バトルも文句なく描けると思われる荒木先生ですが、最後はすっきりと1対1という形になります。2対1のときは、主人公をあるキャラがサポートする形になります。直接ラスボスに攻撃は加えません。
  2. 最後は肉弾戦が多い。
     トリッキーな小技を使ってくる敵でも、あるレヴェル以上の敵は最後肉弾戦でふっとばされます。これは、荒木先生が西部劇的演出を好んでいるからでしょうか? 第2部は例外ですが。
  3. 最後はわかりやすい
     これは1、2から派生してくるのですが、バイツァダストのような分かりにくい能力を使ってくる場合でも、空気弾、CDの追尾弾、殴りあい、と段々に理解しやすい能力に話が落ちてきます。

     以上をふまえると、ボスとの最後の戦いでは、ボスはディアヴォロの肉体に入っていて、キンクリの時間とばしが封じられた上での肉弾戦、という形になります。そのためにはレクイエムの崩壊、キンクリの攻略という2つの課題があります。
     というわけで、この場面でレクイエムは結果的に崩壊すると考えられます。一方で、パワーアップしたスタンドの能力がキンクリを発現できなくする、というのも話的に盛り上がりにかけるので、ないでしょう。個人的には矢が壊されて、最後の1本を追跡する、といった展開がどうしても捨てきれません。(単にジョジョが更に長く続くから、という希望的観測も大いに含んでいます)だから、今にもスタンドをパワーアップさせられそうなところで、キンクリにより矢が破壊されると考えたいと思います。
     実際、矢を刺すと暴走する危険性がつきまとうわけだし、ブチャチームと違って「すでに無敵」のディアヴォロには、リスクを負ってまでキンクリをパワーアップさせる必要がないのではないでしょうか。もっとも、やつが世界征服に乗り出さない保証はないですが。
     では、ブチャチームは、どうやって時間とばしを封じるのか?まず同じ世界に誰かが入門する、これはDIO戦でやったからないでしょう。次にスタンドを封じる。これも最後が盛り上がらない(スタンドを封じ込まれた時点でディアヴォロはなぶり殺しになる)ので却下。では、

    「何らかの方法でエピタフを封じる」

     というのはどうでしょうか?エピタフがないと時間を飛ばせる能力も意味がないですし。ドッピオの死でエピタフが消えるというのも面白いかも知れませんし、単純にスタンドでエピタフをつぶしても良いでしょう。
     まあ、そのあたりの決着は、とりあえずまだ先だと思うので、ディアヴォロとの戦いはまた後日に予想しなおすことにします。

 この、ジョジョ歴代のボス戦の指摘がいいですよね。肉弾戦は外せないポイントでしょう。ただし、今回の敵は「もうどうやって勝つんだ?」という輩。頼みの綱であった「矢」も、今や厄介ごとの一つ(?)。カーズにちょっと似ていますね。ですので何か技術的な手段が必要なのかもしれません。キング・クリムゾンの時間を無効化できる、何かが。
 恐らくその手段は今の能力の延長という事はないでしょう。承太郎のような突然の出来事か、失敗なのではないでしょうか? その失敗が「矢」を引き金にしておこるとしたら………? 結果的に、「矢」が彼らを救う事となります。

 また、キンクリもそうなんですが、レクイエムの無敵ぶりもすさまじいものがあります。その前に、ポルナレフの言動が気にかかります。ジョルノのチームは洞察力に優れた狂言回し(笑)が沢山いるので私は心配していますけどね………。


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