現地ブアラン集落の要請で MCLが日本政府に要請し 平和構築に大きな貢献をした、 ブアランの小学校に 地震による亀裂が入っているのが 確認された ![]() |
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戦闘が勃発し、避難民が出ている! 8月9日 |
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7月8日のサイトで以下のように書いた。 「 ミンダナオの情勢は、表向きはMILFとフィリピン政府のピーストークが 進んでいる格好になっているが、 私自身の所見では、非常に良くなく悲観的だ。 MILF軍もフィリピン国軍も、すでに戦闘準備に入っている。 7月19日あたりから、ラマダンに入り、地域的な戦闘や爆弾事件、誘拐事件が頻発し、 戦争への気分が、意図的に高められて、おそらく8月のラマダン明け19日あたりから、 リグアサン湿原などを舞台にして、イスラム軍が反撃を開始するというのが、 過去の筋書きだが、今回も、ほぼ同様の筋書き通りに、事が進んでいるように見える。 ある意味では、さらに大規模に、MILFがいうように、最終戦に突入するのかもしれない。」 あれから約一ヶ月弱、想像したとおりの展開で戦争が勃発しはじめた。 http://www.philstar.com/nation/article.aspx http://www.tempo.com.ph/2012/kato-group-attacks-military-posts/ |
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現在、戦闘を起こしているのは、 政府と和平交渉をしている MILFモロ解放戦線ではなく、 Bangsamoro Islamic Freedom Movement 略称BIFMと呼ばれる、分離過激派。 MILF側は、直ちに会議を開き 今回の戦闘には、関与していないこと 平和交渉における政府の回答を待つこと を確認した。 しかし、政府の回答しだいでは MILFも含めた全面的な戦争に 発展するだろう。 ![]() MILFも交えた本格的な戦争が起こる としたら、ラマダン明けで、今月の後半だ。 現地では、非常に悲観的で 2008年は、平和交渉を再開することで 終始したが、MILF側は今回の戦闘を ミンダナオ全域を視野に入れた最終戦と 定義している。 2008年のときには、約80万の避難民が 出たが、わたしの感じでは、2000年 2002年のテロリスト掃討作戦などの時より まだ悲惨さが少なかった。 悲惨さの度合いは、空爆なども含む 戦闘の激しさと同時に、 避難民生活が長期化するか否かに かかっている。 2008年は、場所によっても異なるが 6ヶ月から8ヶ月ぐらい。 しかし、2002年の時には、 長くて一年半から2年近く 避難民状態で過ごした。 そのときの子どもたちが、 笑顔どころか、表情がないのを見て 胸が痛み、それをきっかけに ミンダナオ子ども図書館を始めたことは 度々、他誌でも書いてきた。 MILF側は、ミンダナオの独立自治を 要求しているし、リグアサン湿原の天然ガス と石油をめぐる利権の交渉も 合意にいたっていない。 MILF側は、今回の戦争を、 最終戦と位置づけているが、 場合によっては2002年以上に ミンダナオのかなりの範囲に 拡大する可能性があるかもしれない。 過去の経過を見ているせいか、 ピーストークはあくまでも 表向きのパフォーマンスであって、 現実的には、戦争を視野に入れて 全てが進んでいるように見える。 ![]() ダバオからコタバトに至る道路も、 未だかつて見ないほどの大規模補修と コンクリート化が完了しつつある。 小さな誘拐事件や殺害なども 頻発しつつあるし、イスラム地域以外の 先住民族地域にも、 NPA掃討作戦と称して覆面をかぶった 不気味な男たちが入り ミンダナオ子ども図書館の奨学生も 恐ろしくて避難したりしている。 山でも、NPAを対象にした小規模な戦闘も 起こり、村の人々の顔も緊張気味実だ。 軍の動きも活発だし、 国際NGOも集まりはじめた。 これら、典型的な戦争の前触れが 至る所に見いだされる。 ![]() いつも支援ばかりお願いしているようで 心苦しいのですが、子どもたちのために 避難民救済支援をお願いします! まずは雨よけのシートが 緊急支援で必要です。 1ロール100メールが1万円で、 5メートル単位で、20家族を助けられます。 緊急支援と書いて、以下に振り込んで いただければ幸いです。 郵便振替口座番号: 00100 0 18057 口座名:ミンダナオ子ども図書館 今回の戦闘は、規模が拡大する 可能性が高く、 今後も避難民が激増していく 可能性があります。 まずは、ビニールシートのストックをし 避難民状態が継続するにしたがって 炊き出し支援や医療支援を 状況に合わせて行っていきます。 ![]() 何度となくくり返される戦闘に うんざりさせられますが、 子どもたちのためにも、 負けられません。 ![]() |
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![]() 戦闘を恐れて逃げてきた人々 |
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このような状況で雨がふればずぶ濡れになる 雨を避けるためのシートを買う経済的な余裕もない |
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自分たちで椰子の葉を編み、米袋を切って壁に貼り付けるのがせいぜいだ。 |
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中には、バナナの葉を屋根にしている人もいるが 地面に敷くためのシートもない状態 |
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子どもたち自身も頑張って、自分たちの寝るための寝床を作る |
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![]() 小さな子たちも沢山いる。 この様なところで雨に打たれたら・・・ |
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まだ二晩目だけれども バナナの葉のうえで寝ている子たちも多い。 表情は、まだ明るいが この状態が長引くにしたがって 重い雰囲気がキャンプを包んでいく。 この様な状態で、半年、時には 一年半も生活していくことが どのよう精神的なトラウマを生んでいくか 想像しただけでも悲しい。 しかも、一回だけならまだしも 30年間、およそ3から5年に一度 この様な経験をして大人になっていくのだ。 国連の調べでは、避難民の累計が 一番多いのがミンダナオだ。 ![]() |
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避難民になっても 頑張って勉強する子どもたち 避難民になっている子たちの中には ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たちも多く含まれている ![]() 時期を見て、 トラウマを解消するための 読み聞かせ支援 炊き出しや医療 古着の支援を計画している |
避難民は、数カ所に避難 |
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![]() 学校に避難した子どもたち この学校には、 MCLの奨学生たちも多くいる 今回は、山側での戦闘で避難民が出た。 戦闘は、恐らく初期的なもので MILF自体が参戦していないが ラマダン期間中に初期的な戦闘が 各地で起こり、その後、ラマダン明けに ミンダナオの広域に広がり 半年から一年、 長いときには 2年近く避難民生活を強いられるのが いつものパターンだ。 今回は、8月の20日前後がラマダン明け。 MILFと政府との平和交渉も 今ひとつ進展がないなか、 大きな戦争の勃発を予感させる。 ![]() ミンダナオ子ども図書館は、 くり返しご説明しているように 特定の宗教のもとでは、行動しないし、 政治には関与しない団体だ。 Non Politic & Non Religious Sect 政府を否定することも、おもねる事もしない さまざまな宗教や宗派の方々や団体と 良い企画であれば協力し合うが、 特定の宗教団体の下での、行動はしない。 「子どもたちへの愛」が基本原則だから そこに困窮している子どもたちがいれば イスラム教徒であれクリスチャンであれ 先住民族であれ仏教徒であれ 神道信徒であれ無宗教であれ 出来るだけの事はする! 奨学生たちのなかには、イスラム教徒も クリスチャンも先住民族もいるし スタッフには、仏教に心を寄せる者もいる。 ボードメンバーには、イスラム教徒、 先住民族、プロテスタントの牧師、 カトリックの信者、無宗教とさまざま。 しかし、いったん事が起これば 子どもたちのために活動する。 現地とのおつきあいも スカラシップや医療を通して すでに10年以上関わり続けているので 信頼もしてくださる。 信仰、希望、愛 自由、平等、博愛 全て大切だが、愛や博愛が無ければ 信仰も希望も自由も平等も無に等しい と、ここで活動していてつくづく思う。 『信仰!信仰!』と叫びながら 武器を持って殺し合うところに 希望はあるのだろうか? 『自由!自由!』と叫びながら 貧富の格差を拡大させつつ儲けるところに 平等はあるのだろうか? 『希望』や『平等』をかかげても 愛がなければ無に等しい。 だれよりも人を愛し、 また愛を必要としているのは 子どもたちとお年寄りだろう。 いくら経済的に豊かでも 多くの子どもや若者たちが 自殺したりイジメをしたりする社会 お年寄りが孤独に暮らし、 一人死んでいく社会に 愛や博愛があるのだろうか? 希望や平等があるのだろうか? 大きな意味での愛 『神の愛』を確信するからこそ 人々は、希望を持ち 平等に向かって努力し、分かち合い その結果、愛を基盤にした信仰を持ち 争いや戦争をすることなく 真の心の自由を得ることが出来るのでは ないだろうか。 ![]() 子どものころ、福音館書店で 父や祖父が、聖書カルタを発行していた。 聖句をカルタにしたものだ。 言葉の力というのもは、本当にすごい! そのなかの語句が、未だに心に浮かんでくる 「野の花は、どうして育つか」とか 「放蕩息子が、帰ってきたよ」とか 「寝たままつり下ろされた、痛風の病人」とか 五,六歳のころにもかかわらず、 聖書からの、いろいろな言葉が、 今も声となって聞こえてくる。 そのなかに、こんな言葉があった。 「剣を持つ者は、剣で滅びる」 ![]() 剣を持とうとした弟子に イエスが言った言葉だ。 子どもの時のカルタの言葉が その後も重く蘇り 特に思春期のころに考え続けた。 自分が、もしくは身近にいる愛する者が 何者かに殺されそうになっているとき そこに武器があったら、 守るために、それを取るべきだろうか・・・ イエスは、武器を持つな、武器を取るな 武器を使うなと諭している! イエス自身は、自ら殺されても 武器を取らず、人を恨まず、 愛を持ち続けて、十字架に向かった。 そして、張りつけになって死んだ。 殺すことを否定して、殺されることを選んだ。 確か十七歳の時、 結論を出したのを覚えている。 「決して武器は持つまい、 殺すことよりも、殺されることを選ぼう」 とりたてて、悩んでいたわけでもなく 決心した場所の事も覚えている。 何の変哲もない昼下がり、 高校帰りに、実家のある 井の頭線の富士見ヶ丘駅の改札を出て 踏切をわたる前の銀行の前で・・・ 平凡な昼下がるのお日様がまぶしかった。 ![]() |
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避難民救済支援をお願いします! まずは雨よけのシートが 緊急支援で必要です。 1ロール100メールが1万円で、 5メートル単位で、20家族を助けられます。 緊急支援と書いて、以下に振り込んで いただければ幸いです。 郵便振替口座番号: 00100 0 18057 口座名:ミンダナオ子ども図書館 今回の戦闘は、規模が拡大する 可能性が高く、 今後も避難民が激増していく 可能性があります。 まずは、ビニールシートのストックをし 避難民状態が継続するにしたがって 炊き出し支援や医療支援を 状況に合わせて行っていきます。 ![]() |
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ここで活動をしていると、常に死を意識する。スタッフには、幾度も話してある。 「誘拐を目的に囲まれても、決して抵抗するな。僕をおいてはやく逃げよ。目的は、僕なのだから。 僕は彼らといっしょに行く。決して、身代金を払うな。」 そのたびに、浮かんでくる言葉。「剣を持つ者は、剣で滅びる」 殺すことよりも、殺されることを選ぼう。 武器を買うな。武器を持つな。武器を使うな。 愛に生きよ、イエスのように。 |
早急にビニールシートを切って、 救済支援を開始 |
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こうした子どもたちの姿は、本当に美しいと思う。 こうした子たちのために、戦争のない平和な社会、貧困のない平等な社会 そして、根底に愛のある社会を作りたいと心底思う。 |
翌日には、シートを届ける 支援活動をしているのは、MCLだけ! |
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戦闘は、まだ大規模に拡大していないだけに、国際的なNGOだけでなく 地元の行政も、具体的な動きはない。 IMT国際停戦監視団なども、現地調査はしているが、 恐らくより避難民が多く出ている、ダトゥピアン側で活動をしているのだろう。 |
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![]() 避難民救済支援をお願いします! まずは雨よけのシートが 緊急支援で必要です。 1ロール100メールが1万円で、 5メートル単位で、20家族を助けられます。 緊急支援と書いて、以下に振り込んで いただければ幸いです。 郵便振替口座番号: 00100 0 18057 口座名:ミンダナオ子ども図書館 今回の戦闘は、規模が拡大する 可能性が高く、 今後も避難民が激増していく 可能性があります。 まずは、ビニールシートのストックをし 避難民状態が継続するにしたがって 炊き出し支援や医療支援を 状況に合わせて行っていきます。 ![]() |
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外で放置されていた人々にとって こうした出会いがどんなにか 心の慰めになるか・・・ たとえ数日の出会いであったとしても。 |
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今回は、100世帯に配り終えたけれども、まだ圧倒的にたりない。 緊急支援予算をもっていないだけに、 また、多くの親のいない子たちを630名も奨学生で抱えており そのなかの123名と共に生活しているゆえに、 自分たちの食べ物の確保だけでも厳しいのだが・・・ |
![]() 私もスタッフといっしょに・・・ 自分の写真は苦手だが、 「スタッフに写真撮らせて松居さん、 文章だけ書いているんじゃないの?」 と言われてから・・・ |
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![]() しかし、避難民の中にはMCLの奨学生たちもおり とても、雨に打たれるまま放っておけない 神に祈るしかない。 |
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とりあえず家から持ち出した 食べ物があるが、 何日持つか? 米の支援の要望が出ているが とてもそこまでは対応できない 小さなNGOの限界を感じる悲しさ でも、可能な限りは努力したい。 |
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避難民救済支援をお願いします! まずは雨よけのシートが 緊急支援で必要です。 1ロール100メールが1万円で、 5メートル単位で、20家族を助けられます。 緊急支援と書いて、以下に振り込んで いただければ幸いです。 郵便振替口座番号: 00100 0 18057 口座名:ミンダナオ子ども図書館 今回の戦闘は、規模が拡大する 可能性が高く、 今後も避難民が激増していく 可能性があります。 まずは、ビニールシートのストックをし 避難民状態が継続するにしたがって 炊き出し支援や医療支援を 状況に合わせて行っていきます。 |
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パンダノン村と ウオーターフォールの子たちに 茅野市の北部中学と 小樽ワールドフレンズから送られた バッグと靴を届けた |
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車に乗っているのは すべて、ミンダナオ子ども図書館の 子どもたち。 土曜、日曜日には、 こうしたボランティアに 積極的に参加する。 自分たちも極貧で しかも、孤児や片親の子たちだけに いろいろな思いを感じるようだ。 ![]() イスラムの子もクリスチャンの子も 先住民の子たちも それそれ異なった地域や村で 読み聞かせをしたり 鞄や衣服や靴を届けたり。 今回は、茅野市の北部中学の子たちから 送られてきたバッグや靴を中心に配った。 (多くの方々から送られてくるので 全てをサイトで紹介できずに残念です) ![]() 日本製のカバンや靴は、丈夫で長持ちし こちらのはすぐに壊れるので 地元の子どもたちには大喜び。 ランドセルも好評です。 ![]() 小樽ワールドフレンズから送られた靴! http://otaruwf.web.fc2.com/rireki.html ![]() |
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![]() 茅野市 北部中学校のみなさん、 小樽ワールドフレンズ のみなさん、 ありがとう! いつかいらしてくださいね 小樽ワールドフレンズ http://otaruwf.web.fc2.com/rireki.html |
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ウオーターフォールの子どもたち。 この村の状況は、良くない。 収入が無い故に、わずかばかりの土地を 手放したり、多くの家族が サトウキビ刈りの労働に行く。 家族で行くと、子どもたちも働かされ 学校が2ヶ月以上停止する。 この写真のなかにも、多くのMCLの スカラシップの子たちがいる。 小学生が多いが、(上の子たちもその一人で 父親がいない)チャイルドレイバーの結果 ストップする子が後を絶たない。 保護するためには、MCLに住むしかないが 100名を超えていっぱいだ。 ![]() |
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丹原美保さんが、 協力者と共に寄贈された 二つの保育所の開所式 |
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バト村の保育所 | ||
本当は、イスラム地域のカバサランに 保育所を建設し、そこで開所式をする 予定だったが、戦闘で危険で近づけず 訪問予定の一週間前に 次期候補のバト村に変更した。 そんな理由で、建設途中での 開所式になってしまった。 ![]() カバサランの方は、現在さらに戦闘が 激しくなりつつあり、建設も止まったまま。 隣の集落のバロンギスは、宮崎さまからの 寄贈で、すでに完成しているのだが こちらも危険で近づけず、開所式が 延期になっている。 今後さらに戦闘が激しくなり 本格的な戦争になると言われているが、 空爆などで、破壊されたら 作り直さなければならない。 それでも、こうした建設の過程で 地元の人々と心を通わせているので たとえ戦闘になっても 救済の時に、役立つことは間違いない。 本当に、戦争は嫌だ。 子どもたちが可愛そうだ。 |
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こちらはロカトン村の保育所 ここに住んでいるのは、バゴボ族がほとんど 本来は、この上の山の斜面で 山岳農業を営み、集落を作っていたが 地滑りで村が崩壊し、ここに避難して 避難民集落を作っていた。 それを市が気遣って 市長の指示で、ここに新しい集落が出来た。 ![]() |
![]() 今回は、わざわざ市長も出席された 気さくで庶民的な市長だ。 |
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愛子さん、二度目の訪問 |
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愛子さん、二度目の訪問 下は、我が子のようなアンジェリカちゃん 山の集落、マロゴンからさらに 道無き道を実に一時間も登ったところの 一軒家に、アンジェリカちゃんは住んでいる。 今回は、ミンダナオ子ども図書館に招待し デパートで洋服も買ってあげた。 新しい服のアンジェリカちゃんといっしょに。 前回も、山を登って彼女を訪ねた。 MCLの子どもたちとみんなで滝のある ウオーターフォール村にもいった。 ![]() 子どもたちにとって、支援してくださる方と 会えることは、特別な意味を持っている。 特に、母親や父親のいない子にとっては まるで、未知の親のような気持ちだ。 あしながおじさんのように・・・ 子どもたちは、しょっちゅう私に 自分の支援者は、どんな人? と聞いてくる。 ものすごい関心を持っているのが 痛いほどわかる。 まだ支援者のいない子どもたちも多い。 彼らは、さびしい気持ちを持つ。 だから、言う。 「パパ友(私のこと)が、 君たちの支援者なんだよ」 ![]() 愛子さんといっしょに 山に滝滑りにいった。 初めての子もいて 興奮気味だ。 |
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お茶の水大学修士になった理実さん MCLスタッフになった、民希さんも大活躍 |
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![]() ![]() 民希さんは、本当に頼もしい。 限界をはるかに超えていた、対日本の支援者への対応を 一手に引き受けてくれている |
立正佼正会が、寄贈してくださった いすゞの四輪トラック、エルフも 通関に時間がかかったが、 とうとう活躍し始めた! 子どもたちを全員乗せて読み聞かせに また、保育所建設の資材輸送に大活躍! ![]() |
マノボ族とビラーン族の調査へ |
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この村から、山を越えてキダパワンの方へぬけられる いつかそれを計画している。 村々の様子をしるためにも・・・ |
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民俗楽器にあわせて、土着の歌をうたう少女 クリスマスの時期になると、彼らはダバオにパマスコに行く パマスコとは、家の前で歌い踊り 日銭を稼ぐ、物乞いの延長のような風習 ![]() |
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ダバオからアラカンのミヨカンへ |
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![]() 拡大するバナナプランテーション アポ山の斜面を取り囲むように広がっている 本来は、ダバオの平地だったが、 高原バナナのヒットで、高地に広がっている。 |
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![]() この村の子どもたちも 奨学生に採用する予定。 行くとすでに彼らは、 ミンダナオ子ども図書館の事を 知っていて、大喜びだった。 |
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この地域が、MCLの活動範囲に入ることで、 ミンダナオ子ども図書館は、ほぼアポ山を一周する領域に活動することになる。 村人たちは、どこから聞いたのか、すでにMCLの事を知っていて 今回は、ダバオに行った帰りに村々の様子をチェックしたのだが、 大喜びで迎えてくれた。 しかし、MCLのスカラシップ支援者は、まだまだ足りないので来年になるだろう。 支援者を見つけるのは、私の役割なので大変だ。 今は、息子の陽や民希さんも手伝ってくれるので助かるが 村の事もたちの様子を見ると、どうしても放っておけない気持ちになる。 |
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![]() プランテーションで廃棄されたバナナを 彼らは拾ってきてこうして刻む。 豚のえさにして売るためだ。 |
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これらのバナナは、ほとんどが日本や中国に輸出されるが 輸出の際には、洗浄されるので 農薬の問題は解消されるのだというのだが・・・ 洗浄にたずさわっている女性たちの事もきになる。 鶴見良行の名著「バナナと日本人」(岩波書店)に詳しく書かれている。 先進国の発展のしたで、作られていく貧困 |
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思いがけなく、いろいろな事実を 聞かされた 単に、極貧の子たちを救い 学校に行かせてあげたいだけの事だが NGO関係者に圧力がかかり 殺されることもある。 アラカンのイタリア人 ファウスト神父もその一人だろう。 |
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ビラーン族の奨学生と |
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拓くん、訪問記 |
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吉田拓郎から父親がとって 名前を拓也にしたという。 みんなの前で、吉田拓郎の歌を 歌ってくれた。 学校を出て、自衛隊に入り 今はそこを出て世界を旅している。 ひとりで、中国からチベットをぬけて インドへも行った。 中国の印象を聞くと いろいろと興味深く語ってくれた。 実際に旅をした人の話は、 マスコミや学問だけの人間の報告とは ことなり、中国人に対する偏見もなく むしろ敬意を感じさせた。 感情的に、中国敵対をあおっている 口先だけの言葉とは違う。 こういう若者たちが 日本にまだいることに救いを感じた。 自分の目で見て 偏見無く物事を判断して 事実と真実をつかんでいこうとしている。 |
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拓君からのメール
電気のないという 現代では希な状況のなかでの キアタオでの生活は貴重な体験でした。 村に至るまでの風景も 村の丘からの風景も絶景で、 しかも村自体はとてもよく整備されていて 綺麗だったので、 表向きには貧しい村だとは あまり思えませんでした。 本当にありがとうございました!
是非また尋ねさせてください。 明日からタイに行き、 インドビザを取得し それからインドに向かうことにします。 |
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リグアサン湿原地帯へ |
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イスラム地域のリグアサン湿原にも行った 現在は、戦闘が起きていて とても入れない地域だ。 さすがに世界を旅しているので もちろん、イスラム教徒に対する 偏見もない。 この地域には、大量の石油と天然ガスが 眠っていて、それが戦争の原因だ。 |
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ミンダナオ情勢 7月9日UP |
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ミンダナオの情勢は、表向きはMILFとフィリピン政府のピーストークが進んでいる格好になっているが、 私自身の所見では、非常に良くなく悲観的だ。 MILF軍もフィリピン国軍も、すでに戦闘準備に入っている。 7月19日あたりから、ラマダンに入り、地域的な戦闘や爆弾事件、誘拐事件が頻発し、 戦争への気分が、意図的に高められて、おそらく8月のラマダン明け19日あたりから、 リグアサン湿原などを舞台にして、イスラム軍が反撃を開始するというのが、過去の筋書きだが、 今回も、ほぼ同様の筋書き通りに、事が進んでいるように見える。 ある意味では、さらに大規模に、MILFがいうように、最終戦に突入するのかもしれない。 MILF側は、ミンダナオの独立自治を要求しているし、 リグアサン湿原の天然ガスと石油をめぐる利権の交渉も合意にいたっていない。 MILF側は、今回の戦争を、最終戦と位置づけているが、場合によってはミンダナオのかなりの範囲に拡大する? 過去の経過を見ているせいか、ピーストークはあくまでも表向きのパフォーマンスであって、 現実的には、戦争を視野に入れて全てが進んでいるように見える。 ダバオからコタバトに至る道路も、未だかつて見ないほどの大規模補修とコンクリート化が完了しつつある。 小さな誘拐事件なども頻発しつつあるし、実際に小規模な戦闘も起こり、人々の顔も緊張気味実だ。 軍の動きも活発だし、国際NGOも集まりはじめた。 これら、典型的な戦争の前触れが至る所に見いだされる。 ミンダナオ子ども図書館も、いざというときに、子どもたちを助けるための準備を始めている。 |
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![]() 写真は、過去の避難民救済から |
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過去の経験から推測すると、ミンダナオでの戦争は、2000年に、その後アフガンとイラクに拡大したように、 ミンダナオを発火点として、世界のどこかに飛び火している。 今回は、推測に過ぎないが、イランかシリア? または、南シナ海をめぐって、フィリピンと日本とベトナムが、対中国で戦闘を開始する? 戦争の理由はいつも同じだ。 石油と天然ガス、希少金属などの鉱物資源とプランテーションなどの農業資源。 2008年もピーストークの決裂が戦争勃発の理由だった。 今回も、同様のシナリオが進んでいるように見えてならない。 ただし、過去と異なるいくつかの状況は、米国政府の財政状況が、軍事予算にどれらけたえられるかと言う点と 米国がASEAN諸国を飛び越えて、中国とどのような話をしているのか・・・ 怖いのは、日本が簡単にひっかかって、軍用機や武器を購入し、軍事演習を開始したあげく、 ある種の勢力にそそのかされて、愚かな動きをすることだろう。 その点、フィリピンは、本格的な戦争をしようにも、経済がもたないし、日本ほど安易にショナリズムが機能しない。 ようするに、一皮むけば多種族、多宗教でバラバラだ。 ただ、ミンダナオは、鉱物資源と農業資源が豊富なだけに、海外からの視線が強い。 杞憂にすぎなければ良いのだが。 戦闘に巻き込まれる、子どもたちの事が心配だ。 |
ケロハスにもゴムを植林した |
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アラカン方面のケロハス集落は、最初にゴムの植林をしたキアタウ地域のさらに下に位置している。 ここに到達するには、パコパコ集落から馬に乗っていくか歩いていくしかない。 |
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![]() 今回、この地域に2ヘクタールの ゴムを植えることになった。 この地域は、アンセスタルドメイン 先祖伝来の地域として保護されていて マノボ族しか土地を所有できない。 そうした地域は、土地買収を目指した 外部からの資本が 開発と称して、入りにくいせいか 人々の生活は、のんびりして 非常に貧しいもののおだやかな気がする。 ただし、この地域にも ひたひたと、外部からの影響が 押し寄せつつあることも事実だ。 このコミュニティーは、 マノボ族の酋長が事実上マネージしている 若い酋長で、集落をよくまとめている。 今回、ゴムを植えたのは 村が共同で育てている トウモロコシ畑の2ヘクタール。 トウモロコシ畑のなかに 穴を掘ってゴムの苗を植える。 これは、非常に良いやり方で ゴムが育つまでには 8年の歳月がかかるが その間、トウモロコシの収穫で 生活を保持できる。 ![]() 今回も、MCLの若者たちが 部族や宗教を超えて参加した。 もちろん、地元の奨学生たちも 参加して、ゴムを植えた。 つぎの世代をになう 若者たちが、誇りを持って 自らの村を作り上げ 収入が入るようにしていく姿は 感動的だ。 学校教育だけではなく、 こうした経験からこそ 多くを学ぶことができると思う。 |
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ケロハス村の保育所も元気だった |
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![]() 保育園に通う子どもたち。 保育園がない場合は、ここから8キロ歩いて 小学校に併設している幼稚園に通う以外にない。 |
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村の生活は非常に貧しい。 右は、トウモロコシを臼でひく老女。 ケロハスは、外界から切り離されている それだけに、素朴な生活が残っている。 幸いに、水の湧き出している小池が 近くにあり、地面の乾燥が防げていて トウモロコシなどの成長がわるくない。 ここにさらに、ゴムの収入が加われば 集落の現金収入として 安定するだろう。 今回のゴムの木の植林支援は 洪水支援のいっかんとして 実施されているが、さらに広げていきたい。 多くのマノボ族が、収入がないがゆえに 土地を手放していくが、 それを防ぎ、森を守るためにも。 ゴムの支援よろしくお願いします。 |
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![]() 今回手伝ってくれた MCLに住みこんでいる 奨学生たち。 |
小学校の学用品の支給を完了 |
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小学校の学用品をとどける。 日本の感覚では 携帯か何かで先生に連絡して 車でスーーっと持っていくだけのようだが、 実はこれが、けっこう大変な仕事なのだ。 ![]() 何が大変かというと、 まず、辺境の地にある学校の場合、 先生に携帯で連絡できない。 電波が届いていないからだ。 さらに、現地までの道のりが 半端ではない。 山道を何時間もかけていくだけではなく リグアサン湿原のように 舟でしか行けない場所もある。 こうした地域に赴き 学用品をとどけるだけではなく ひとりひとりの子どもたちの 状況を確認して さらに写真に納めていく。 写真は、プロファイル用として 保存し、支援者に送る。 支援者の皆さん 8月に、プロファイルを送りますが、 来年度から、プロファイルは 小学校から高校 高校から大学、 そして、新規紹介の子たちに 限定させてください。 ただし、プロファイルは 来年度から、日本語でお送りします。 ただし、写真はスナップショットとして 4月に発送します。 子どもたちの数が、630名に達し 作業が大変な状況なためと、 毎年同じ内容のプロファイルなので・・・ ご理解ください。 ![]() ![]() |
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リグアサン湿原地帯へも |
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学用品の支給に飛び歩く |
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同時に保育所のチェックと撮影 |
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![]() 学用品をとどけると同時に 新年度の保育所の現状をチェックしています。 保育園を寄贈された方々には、 10月発送の季刊誌でご報告します。 |
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ゴムの植林が始まった 6月13日UP |
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ミンダナオ子ども図書館から、ゴムの苗をトラックに |
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![]() ミンダナオ子ども図書館の敷地で、 農業スタッフと子どもたちが一体になって 育てたゴムの苗を 奨学生の子どもたちがトラックに運ぶ。 この苗が、山岳地で育ち 土砂崩れや下流のイスラム地域での 洪水の被害を少しでも少なくすれば・・・。 そして、貧困から土地を手放しがちな 先住民族に収入をもたらし 自らの手で、村の子どもたちを 学校に行かせることができれば・・・ |
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![]() これが、MCLの敷地内で、子どもたちが育てているゴムの苗床 MCL自体が苗床 子どもたちが育つ苗床 |
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ミンダナオ子ども図書館の敷地で ゴムの苗を、子どもたちが育てはじめた。 ゴムの植林プランは、 海外のプランテーションや 移民政策の土地所有で もともと自分たちが住んでいた土地を 失って山岳地に追われていった 先住民族に収入を保証し、 これ以上、土地を受け渡す必要が 無いようにするために 最も有効な対策の一つ。 ずいぶん長く考えつづけてきた 生活支援プラン。 ゴムの農園は、この辺でも多く そのほとんどが、大地主によるもの。 そこで働けるのも小作たちで 先住民族は良くて日雇い 技術がないから、 日雇いにも選ばれない場合が一般的だ。 でも、MCLでは、 村の共同農園といった形で、 地元の人々と会議を開き 協同組合的な組織を作り 村人たちとMCLとが 協働で管理する方式を選んだ。 収入の70%は、村へ。 村の発展に使われる。 30%は、労働者へ。 労働者は、村の極貧家庭の 親や若者が選ばれる。 MCLは、完全ボランティアでかかわる。 ゴムの苗を育てているのは ミンダナオ子ども図書館に住んでいる 若者たち。 彼らが、休日、ボランティアで 野菜栽培の傍ら、ゴムを育てる。 この体験によって、 将来、地元に帰って農業を始めたとしても 農業技術を受け継ぐ事ができる。 やはり、農業は、 ミンダナオの基幹だからだ。 家庭収入や農場主の利益を得るための 過剰労働は、チャイルドレイバーだが、 こうしたお手伝いは、 地元に利益を還元していくことによって 子どもたちに、将来生きていく自信と 夢をあたえてくれる 大切なプロジェクト。 むしろ心配なのは、 日本の子どもたちの方で、 「お手伝い」という考えを、 日本の家庭は、失った? 「お手伝いなんかしなくても良いから 部屋で、勉強してなさい!」 そういわれて、部屋に閉じこもり 机の引き出しから電子ゲームを出して 孤独に一人遊んでいる? 本来子どもたちに必要なことは、 家族が、みんなで助けあい、 生活のためにも協力し合う事だろう。 家族だけではなく、 村でも協力し合い支え合う。 貧困にあえぐ、マノボ族の村には 貧しくても、そのようなすばらしい 家族の愛や、人々のつながりが生きている。 先進国の人々は、現地を深く見ずに 子どもが親を助ける姿を見て チャイルドレイバーで子どもをこき使っている と言うことがあるが 問題は、そんなに単純ではない。 ![]() |
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![]() 学校教育で教わることなんか、たかがしれている部分もある 競争原理のエリート主義の限界だろう。 ともに汗を流し、協力し合い助けあって生きていくことを お手伝いと遊びから学ぶことが、生活の基本を作る? |
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夕刻に、苗が現地についた |
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MCL本部のあるキダパワンから 目的地までのアラカンは、 先月の大雨のために 山道の各地が土砂が崩れ ダバオ経由でないと到達できない。 目的地までは5時間の道のり。 その日は、山で宿泊。 MCLの民宿小屋で泊まった。 このアラカン地域にも 沢山の奨学生がいる。 彼らが、積極的に 今回の植林を支援している。 MCLで古着を渡しているので ちょっとオシャレだが 電気も無く、本当に貧しい地域だ。 こうしたボランティアに積極的に携わり 村を子どもたち自身が活性化していく そうした体験の意味は大きい。 下の写真のスカラーは、ザイノディン君 キダパワンのMCLの下宿に住みながら 大学に通っているイスラム教徒。 今回も、イスラム教徒の若者たちが 積極的に参加してくれた。 このアラカンの山から流れ出す泥流が 鉄砲水となって、彼らの住む リグアサン湿原地帯をおそう。 その根本的な原因を知り 自らその対策にのり出す体験に 大きな意味があると思う。 ![]() |
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もちろん、MCLの奨学生たちだけではなく 作業の根幹をなすのは地元の人たち。 その多くは、奨学生たちのお父さん、 お母さん、お兄さんや弟姉妹たち。 「親の背中を見て育つ」 と言う言葉が、そのまま通じるような 場面に良く出会い感動する。 親が楽をするために、 子どもに過剰な労働を押しつけるのは かなり大きな問題があるが、 親を助けて、一生懸命手伝おうとする 子どもたちの一途な姿には、 先進(?)諸国には見られなくなった 発展途上(?)国の美しさと 感動がある。 子どもたちが、MCLのスカラシップに 応募してくる理由の90%も、 将来、大学に行って 良い仕事について、 親を助けたい! 兄弟姉妹を学校に行かせてあげたい! どんなに貧しくとも 自分の家族を常に思って頑張り 食べ物が無く、電気も無い村の不便な 生活でも、いつも故郷が懐かしい! ここでは、故郷という言葉、 家族という言葉が ちゃんと生きている。 否、言葉が生きているのではない 故郷があり家族がある。 そのようなミンダナオの良さを失いたくない むしろそこから学びたい、 ミンダナオ子ども図書館を施設とせず 村の共同体とつながった 一体となった運営をしようと 考えてきた理由だ。 ![]() 右の写真は、 奨学生のお父さん、お母さんたち。 MCLとつながることによって 彼らの顔も明るく希望に満ちてきた。 |
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いよいよ植林が始まる |
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いよいよ植林がはじまった。 当日は、さらに多くの奨学生たちが 参加した。 他の地域から来た、イスラム教徒の子 クリスチャンの子たちが このマノボ族の集落に集まってきた。 このように、ボランティアに参加しつつ 別の宗教、別の種族、別の地域の 人々の生活状況を見て ただ見るだけではなく、 生活支援に積極的に関わる体験をする。 その事が、将来どのような仕事につくにせよ 平和構築、生活構築にも意味がある事だと つくずく思う。 まず大切なのは、友だちになること。 友だちになって、相手のことを 自分の事のように思えること! そうした気持ちを育てることだ。 植林には、MCLの若者たちだけではなく 地元の子どもたちももちろん参加。 村には、保育所があり、 そこの子どもたちも 保育所の先生といっしょに 植林に参加した。 ![]() 諏訪淑子せんせい寄贈の保育所 |
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上の写真は、保育所の先生 日本の保育園の子どもたちも 先生といっしょに このような経験が出来ると良いのに! 自分たちの村を、自分たちの手で作っていく体験を・・・ ![]() |
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こうした子どもたちの姿は、感動的だ! |
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![]() 彼らは、ほとんど裸足で 山の斜面を駆け回っている。 お父さんやお母さんが山で 仕事をしているときに 親や兄弟姉妹の洗濯も みんなで川でする。 お父さん、お母さんのお手伝いを 友だちといっしょにすることの喜び! 自分たちが、役に立っていることの 深い満足感と誇り。 それが顔にも表れている。 |
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要所要所で、大人が指示を出して 教えてくれる。 村全体が、一つの家族だ! |
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![]() このすばらしい子どもたちの様子を 松居陽がビデオに収め ドキュメンタリーとしてまとめている 是非日本の人たち 特に子どもたちに見せたい、と。 |
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![]() よろしかったら、あなたも是非参加してください。 |
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![]() 600本近いゴムの苗が あっと言うまに植えられていく。 最後に土をかぶせるのは、 お父さんやお兄ちゃんの役割。 肥料を加えて 根が傷まないように押さえて 土をかぶせていく。 |
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![]() ゴムが収穫できるようになるには8年かかる しかし、その間に、バナナなどを植えられる。 いったん大きくなり始めると 50年は、収入が約束される。 さらにその間、沢山の種が毎年落ち それを拾って苗を育て さらに、自分たちの土地に移植し ゴム林を増やしていける。 MCLが、苗だけではなく 輸送代、肥料代、食事代 ときには、共同農場の購入や費用を支払う。 |
![]() お父さんといっしょに |
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![]() まだまだ、無限に植林を していかなければならない。 まだまだ、無限に木を育て 子どもたちを育てて行かなくてはならない。 皆さん植林支援よろしくお願いします。 ![]() 1ヘクタールで600本・・・5万円 村人の食事代、ガソリン代、肥料代含む 上の支援申し込みをクリックして 住所を教えていただければ メールで折り返し連絡します。 その後、季刊誌にそえて 振替用紙をお送りします。 植林参加したい方は、 事前に教えていただければ スケジュールを合わせます。 一生の想い出になることでしょう! ![]() |
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父親やおじさんに教えてもらいながら ゴム植林の技術を学ぶ若者たち |
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夕暮れて、みんなでMCLが準備した ご飯をお腹いっぱい食べました |
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![]() 植林では、最後に村人たちの 全員の食事も用意する。 仕事が終わって みんなで食べる食事の美味しいこと |
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![]() 僕らもお手伝いしたんだよ! 8年後、この子たちも大きく成長しているだろう |
新しくMCL本部に住む子たちの歓迎会 |
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![]() 世界的な不況のせいか、今年はMCLに住んで学校に通いたい子が非常に多い。 親の無い子片親の子も多いが、兄弟姉妹が多く、率直に言って食べられない家庭も多い。 MCLに住む子たちだけで100名を超えた。 全体で奨学生は、613名。 |
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季刊誌で連載に出てくるシンカマス 砂糖大根売りの少女ジサ |
低学年の子たちも多い | 上は、ビラーン族の子たち |
学用品の支給が始まった |
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![]() MCLのスタッフたち、そのほとんどは、卒業生たちだ。 |
![]() 上は、MCLのバックパック。 小学生たちにわたす。 MCLのロゴが、入っている。 緑と黒と赤は、ミンダナオの森、大地、 そして太陽をあらわしている。 |
ゴムの植林のための穴を掘った 5月30日UP |
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洪水対策支援は、下流におけるリグアサン湿原の洪水被害対策と 上流のアラカン地域における、マノボ族の植林対策にわかれている。 下流で直接洪水の被害をうけた、イスラムのリグアサン湿原周辺。 水は、軒下まで達した。 現地は、政府関係者でもなかなか入れない、反政府地域であるだけに その被害の正確な報告は不可能だろう。 たとえば、スイレンなどの水草で家屋が倒壊した結果 子どもなどの死者も出たという。 2000年、2003年の戦闘による被害も、 報道されたものと、現地で聞いた、「死者を埋めることも出来ずに川に流した」 と言う話には、大きな隔たりがある。 報道関係者も容易に入れない地域だなだけに、致し方ない。 今回の洪水対策は、すでにご報告したように、 リグアサン湿原地帯では、生活再建支援を重視した。 ARMM(イスラム自治区)は、水田がおおいのでビニールシートを配布した。 これは、草屋根が腐敗して穴があいた家が多く、雨のときに雨よけと同時に 湿原地帯故に、乾燥した土地が皆無で、収穫した米を干す場所がない。 そうした意味では、ビニールシートは、 米を乾燥させるためにもおおいに役立つ生活支援だ。 ピキットサイドは、集落単位で漁網をしえんした。 集落に大きな漁網を3つと、木の舟を2艘ずつ配布。 女性グループを組織して、女性たちの責任と管理で、利益を分配する。 しかし、下流の生活支援だけでは、洪水の抜本的対策にはならない。 洪水の起こる大きな理由は、上流地帯にある。 |
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1900年中旬ごろの急速なジャングルの伐採。 ラワンなどの多くの木々が、先進国、 とりわけ高度成長期の日本に輸出された。 純粋な原生林であるジャングルは、ミンダナオの9%と言われている。 今も、不法伐採は続いているのだが、こうして裸になった斜面には 低地をおわれた先住民が多く住んでいる。 ここに、森林を回復させない限り、洪水の抜本的問題は解決しない。 それが、上流のアラカン地域におけるゴムの植林プランだ。 ![]() |
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植林をするにあたって、木の種類を選ぶさいに、かなり検討をした。 ゴムに関しては、最初は、わたしは否定的だった。 農業作物ではなく、輸出に依存した工業作物であること。 ゴムを固めるために、多少の科学薬品を使うことなど・・・。 バナナプランテーションに比べれば少ないが・・・ しかし、長年ゴムを育てて、土地を守ってきた実績があるマキララ地域を見て ゴムの良さも見直すようになってきた。 1,下草を過剰に刈る必要がなく、 プランテーションバナナのように大量の除草剤をまかなくてもよい。 2,大量の殺虫剤も必要ない。 3,野生に近い地バナナや山芋などを平行して植えられる。 ゴムの成長には8年かかるが、それまでの収入源になる。 4,いったん成長すると、長い年月、安定した収入になる。 5,トッピング(汁をとる)作業に、多くの人々が関われるので収入を分かち合える。 6,種が毎年落ち、それを家庭で栽培して苗を作り さらに自分の土地に広げられることにより、ゴム林を拡張していけると同時に 他の家の収入に拡大していける。 7,果樹にくらべて腐敗せず、メンテナンスや出荷が山岳地域でも比較的容易である。 こうして、ゴム園を広げていくことによって、土地から収益が上がり マノボの人々も、容易に土地を、町の金持ちに買収することが無くなり マノボの人々の生活を守る結果にもなる。 さらに、自身の収入によって、わが子を学校に行かせられるようになる。 |
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ゴムの植林は、皆さんからの寄付によって進められています。 最初に、アラカンのキアタウ(訪問者でこの村に泊まれられた方も多いと思います) その下のケロハス、そしてカヨパトンとパコパコ。 すべて非常に貧しいマノボ族の集落で、ここから多くのMCLの奨学生たちが来ています。 すでに、草刈りが終わり(そのようすは掲載)ました。 今回は、ゴムを植え付けるための穴掘り作業が行われました。 いよいよ、6月初旬には、MCLの奨学生をまじえてゴムの植林が始まります。 ゴムの植林支援は、1ヘクタール 5万円で可能です。全作業代とガソリンや食費込み。 郵便振替用紙に、「ゴムの植林支援」と書いて、振り込んでいただければ幸いです。 振り込まれた方には、季刊誌をお送りしています。 郵便振替口座番号:00100 0 18057 口座名:ミンダナオ子ども図書館 |
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立正佼成会平和基金からの寄贈で MCLの舟が出来た |
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こちらは、洪水支援の一環として行われた、パンボート。 立正佼成会平和基金からの寄贈で、舟を作り、エンジンをいれた。 これで、洪水があっても、早急に救援に向かえるし、湿原地域における保育所建設の資材運び 若者たちとともに行く読み聞かせ、湿原の村に学用品をとどけたり出来る。 今まで、レンタルしてきたが、経費の削減にも大きく役立つ。 |
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夏休みの読み語り |
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ウオーターフォールでの読み語り |
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フィリピンの夏休みは、4月5月 この時期は、学校は休みで 平日でも読み語り活動が出来る。 学校が無い時期の村のようすを 知る上でもよい時期。 ![]() |
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わたしたちは、ウオーターフォールに読み語りに行った。 ここは、アポ山の隠れた登り口でもあり、美しい滝がある。 小さなリゾートのようになっているのだが、滝のあるところは国立公園に指定されていて マノボ族しか住めないことになっているのだが、土地の買い占めが行われている。 特に、電気が通ってから、カラオケが入り、村の素朴さが失われてきた。 そして、安易に、しかも安価に土地を売ってしまったマノボ族の人々が、 生活に窮して、サトウキビ刈りの動労に数ヶ月行かなくてはならなくなり、 多くの小学生のスカラシップの子たちが、両親とサトウキビ刈りに行くことで 学業をストップしてしまった。いわゆるチャイルドレイバーだ。 学業のために、子どもだけを置いて、サトウキビ刈りに行く家庭もあり、 そのような子は、放っておけないので、逆にMCLに住むようにさせたりもした。 今回も訪れたが、本当に子どもや家族の数が少なくなっている。 夏休みに、労働力として、家族とともに子どもたちも駆りだされることで、 マノボ族の村が廃れていく。すでに村を放棄した家族も多い。 |
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カパタガンでの読み語り |
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こちらの村は、3週間ほど前に、 戦闘にみまわれて、村人たちは 下のバランガイに避難した。 ここには、保育所を建ててあるし 奨学生の子たちもいる。 ずっと気になっていたが、軍も入り なかなか入れない。 ようやく落ち着いたところで 読み語り活動を実施した。 マキララのカパタガンは、 山奥のどん詰まりの小さな集落だ。 ![]() 左のお父さんと歌う、右の娘さん 神様の歌を歌った。 |
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![]() 右は、MCLの奨学生たち。 前列にいる6人は、皆この村の出身。 学校までは、2時間以上かかり しかも、しばしば戦闘が起こるので MCLに住むことになった。 |
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経済的な理由や、生活の困難さで、学校に行っていない子も多い。 食べられないことも理由で、男の子の多くは、少年兵となっていく。 この地域は、有名な反政府勢力の地域と言われているが、 平地を追われて山にこもった、バゴボ族の多い地域だ。 日系人も多いと言われている。 ![]() |
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しかし、今回は、新学期も近く これから支援者を見つけなければならない 子たちも、150名近くいる。 正直言って、奨学支援だけではなく、 自由寄付の多くも、 子どもたちの学校支援や食費に 充てられていく。 何とかしてあげたいと言う気持ち 放っておけない、と言う気持ち 常に現場で活動していると どうしても目をそらすことが出来ない。 現在原稿を書いているが、 自分で稼いだ原稿料も講演料も、 ことごとく支援に消えていく。 みなさん、奨学支援お願いします。 |
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![]() 2年前、精神に異常をきたして 大声で演説し回っていたので、 ダバオの精神病院で薬を処方した。 今はすっかり元気に、元通りになった。 本当にほんとうに良かった。 |
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グマイでの読み語り |
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山のマノボ族の地域、グマイ村 キダパワン司教区のピーター神父の 指導により、 バナナプランテーション化から 自らを守ってきた地域だ。 この村の中心には 巨大なマンゴーの大木がある。 その木の下での読み語り。 わたしたちは、この木を トトロの木と呼んでいる。 この木にはトトロが住んでいて 彼が、保育所を寄贈してくれたから・・・ マンゴーの木は、とても不思議だ。 下の写真のように 枝の一つの葉が ピンク色になる。 まるで花が咲いたように・・・。 |
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![]() おおきなマンゴーの木の すぐそばの保育所。 この保育所を 寄贈してくださったのはトトロ。 この大きな木に住んでいる。 この木には、トトロが住んでいる。 |
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大晦日の夜 みんなで観覧車に乗った! |
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左は、陽がドキュメントを撮影中のストリートチルドレンたち | ||
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あこがれの綿菓子を食べた! |
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MCLにテレビ東京が同行した |
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1月4日の午後6時半、『正月スペシャル・なぜここに日本人』で4.50分放送される予定、のようです。 実質的に7時40分ぐらいから? |
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今回の取材は、本格的だった。だいたいにおいて、このような反政府地域の湿原や山岳地域に、 テレビカメラが入ること自体、初めてだろう。 今までも、取材は受けたが、過去はほとんどが直前になってストップしていた。理由は知らない。 協力しても、MCLの名前も出ない事もあったが・・・ 長年テレビを見ていないし、マスコミのことはわからないが、ここまで取材するとは、驚きだった。 さすがに20カ国以上取材してきたベテランだからだろう。 「20カ国以上取材してきたけど、MCLのような暖かい歓迎の体験は初めてでした」という言葉が忘れられない。 取材の途中で、涙を浮かべていた事も・・・ |
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純粋なマノボの文化が、テレビもない集落から発信されるのも珍しい。 フィリピンでは先住民族の文化が、ショー化されて紹介されるのが、いつも不愉快だった。 文化は、心と祈りと精霊たちに満たされた世界だからだ。 |
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マスコミの事はわからないので、記事勝手に載せました。 |
この山の向こうサリンシン集落で 国軍とNPAの戦闘が起こり、 マノボ族が避難民化している |
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![]() ここは、貧しいマノボ族のアマベル村 まだ、生活はよい方だが、この奥に 極貧のサリンシン集落があり、 そこから120名ほどの避難民が来ている。 サリンシン村は、右の写真の奥に見える 山々の中にある。本当に小さな村だ。 |
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ここに立つと、遠くの山奥から、ドーーーン、ドドーーンと大砲の音が聞こえてくる。 ヘリコプターからの襲撃もあり、国軍が入っているので、 ときどきバラバラバラと機銃掃射の音もする。 なんで、こんなへんぴな所で、戦闘などが起こるのだろうかと、 不思議でならないが、反政府軍の掃討作戦だという。 サリンシン村からは、ミンダナオ子ども図書館の奨学生も採用しているので不安だ。 右の写真が、奨学生のインカル君。 マノボ族で、アマベル村に保育所を建設したときに、彼が大きなバナナの袋を 頭に載せて来ている姿が印象的で声をかけた。 誠実で寡黙だけれど、一生懸命な姿が好感持てた。 「名前は?」と聞いてビックリした。 インカルという名字だった。 インカル家は、キダパワン市の初代の市長の名前だ。 初代の市長は、マノボ族で、ミンダナオ子ども図書館のあるマノンゴル村の首長。 MCLのある土地は、インカル家の最後の土地だったのだ。 それを売ってくださったのは、市長の娘のスーザン インカルさん。 とてもよい方で、ミンダナオ子ども図書館のボードメンバーをしてくださっていたが 数年前に亡くなった。 インカル家は、その後、どんどん土地を手放したり、大学や学校に寄贈して、 一族は、山に山にと追いやられていった、話は聞いていた。 MCLのある、マノンゴル村では、名前こそ名門だが、三食たべられないほど貧しく 子どもたちの数人は、ミンダナオ子ども図書館で食べたり、奨学生に採用したりしている。 話を聞くと、彼は、山に追われていった一族だった。 |
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こうした集落に着くと、必ず子どもたちの状況や健康をチェックする。 |
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至急、現状を調査し |
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![]() 上のサリンシン集落から、たくさんの家族が、 このアマベル村に逃げてきている。 ここには、親戚の家がある人や知人もいて 外で寝るような状態ではなく ハウスベースといって、親戚や知り合いの家に逃げ込んでいる。 |
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しかし、親戚とても、豊かであるはずもなく 一番困っているのが、食料だ。 ただし、マグペット市の福祉局に 事前に確認したところ、とりあえず 副食の缶詰などを渡すことがわかったので ミンダナオ子ども図書館では、 まずは古着と靴の支援をすることにした。 サリンシンの子どもたちは極度に貧しく しかも、置いてきた古着などをとりに 村に戻ることも許されていないので 着るものも大変だ。 まして、靴どころか草履もない子が多い。 ![]() |
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ミンダナオ子ども図書館では、この村に保育所を建設しているし、しばしば読み語りも行っている。 さらに山中のサリンシン集落には、一時間以上かけて歩いて訪れ、そこでも読み語りをしている。 人々は、MCLを良く知っていて、それだけに救済支援に来てくれたことを、心から喜んでくれた。 地元の福祉局が、わずかな缶詰を支援しただけで、こんなところに救済支援に来るのは、MCLだけだ。 しかし、奨学生もいるので放っておくことはできない。 |
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不平等な社会が原因で起こる貧困。 お金と利益を生むための資源を優先し 現地の状況を無視した開発が、力ずくで進む限り こうした戦闘は、無くならないと感じてならない。 日本が戦後良かったのは、 教育の機会均等と、 農地解放による土地の配分の 均等化政策がとられたことが大きいと思う。 |
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翌日 古着の支援をした 背後では、サリンシン集落に向かって撃たれる 砲弾の音が聞こえた |
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砲弾の音がする中、子どもたちや親にも、日本から贈られてきた靴と古着を配った。 山奥のサリンシン村から、150名ほどがこの村に逃げてきている。 帰ることができず、家畜も置き去りで田畑も荒れたまま。 精神的にも、落ち込んでいるが、多くが親戚や友人の家に滞在し、たくましく生きている。 大砲におびえ、軍に脅されて、強い日照のなかに2時間立たされても、 わずかばかり食物を採りに、時給地に帰ろうとする。 数人は、死亡していている。 マグペット市の福祉局が唯一、缶詰などの支援をしているが、足りない。 MCLが訪れたことで、少しは元気になってくれたようだ。 |
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![]() 古着のはいった段ボール箱を載せた4WDの後ろに 大勢の村人が集まってきた。 まず子どもたちを優先して、一人一人古着を手渡していった。 |
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![]() こんなすてきな靴、履いたことがない! |
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![]() 北原良夫さんの娘さんも日本から参加。 ご主人は、牧師さんで、支援活動に詳しい。 |
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![]() すごい熱気が周囲を包む。皆、大喜びだ! |
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![]() こうした体験を、多くの日本の若者や中高年の人々と共有したい。 見ると聞くとは大違い。 実体験のすばらしさを、毎回ひしひしと感じる。 |
イスラム地域、リグアサン湿原の村に 読み語りに行った |
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ちょうど結婚式に向かう舟に出会った |
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テレビ東京のカメラが同行。 反政府組織の活動地域であるこの湿原に、TVが入ること自体が初めてだろう。 少なくとも海外スタッフが・・・ |
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いよいよ、読み語りが始まった |
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![]() 「はらぺこあおむし」を読むのではなく 語るのは、イスラム教徒のアミンさん |
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![]() エープリルリンも語った |
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最後にみんなで踊り、「おおきなかぶ」の劇をした |
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建てたばかりの保育所がまぶしかった |
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アラカンのキアタウ集落で マノボの収穫祭に酋長として参加 |
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![]() ミンダナオ子ども図書館の奨学生たち |
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収穫祭の準備が始まった |
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![]() お祝いに欠かせない、豚の丸焼き カエルもトカゲも沢ガニも、とっても美味しい |
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![]() 周囲の村の酋長たちが集まってきた 私もその一人 |
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収穫祭の踊りが始まった |
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収穫祭を祝っての食事 |
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![]() 普段は、ろくにお米も食べられない 子どもたちだけに、大満足だ |
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収穫祭の前日 愛すべき村キアタウ |
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![]() 繰り返し古着を渡しているので とても貧しいのだけれど 着ているものだけは、とても良く見える すべて、日本の方々からの支援の古着だ 感謝! |
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前日、村人たちと一緒に、カサバイモを掘った |
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村の酋長(首長)の一人で、奨学生(左の子)のおじいちゃん |
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丸焼き用の豚 |
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![]() 私たちのために パパイヤを採ってくれた |
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![]() 夜は、この村で泊まった。希望者は、泊まれますよ! |
北原良夫さんと娘さんが来られた |
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反政府武装勢力 和平に向け 「枠組み」合意 |
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フィリピン、ミンダナオのイスラム反政府勢力MILFが政府と、 和平に向けての枠組みで合意したという非常に嬉しいニュースが10月8日、日本を駆けめぐった。 だた、過去の経緯もふり返って現状を見ると、とても楽観的にはなれない。 とりあえず、「枠組み」が決まっただけで、MILFと政府が土俵に登ったところであり、 これから交渉も本番にはいる。 それ以外にも、不安な要素は多い。 国際停戦監視団の働きも、ミンダナオ子ども図書館の平和構築への活動も、これからが本番だ! |
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今回の平和構築活動で 日本の果たした役割は大きい。 緒方貞子氏がJICAに移籍してからの 日本政府、JICAとりわけ IMT国際停戦監視団の働きは大きかった。 ミンダナオを発つ直前、 IMTの落合さんが、突然MCLを訪れ 情勢について語った。 枠組み合意の可能性にも触れた。 落合さん、ご苦労様です! 今、JICAの本部にもどられ JICAオフィスもダバオからコタバトへ。 UNHCRも含め、 これからが正念場でしょう。 ARMM地域を、今後どのように 取り込んでいくのか、 鉱物資源を含めて どのような取り組みを国際資本に 解放していくのか、 とりわけ、貧富の格差の是正をどうすかなど 課題は多い。 平和構築は、ようやく始まったばかりだ。 朝日新聞にかなり詳しい記事が出た。 ![]() 他誌にも多くの記事が紹介されている。 非常に嬉しいニュースではあるものの 平和交渉は、緒に就いた ばかりであるという事を認識しなければ ならない。 |
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今回の平和構築活動では 日本も含めた国際的な動きと同時に、 ミンダナオ子ども図書館が、 10年間にわたって草の根で 動いてきた働きも 小さくなかったと思います。 これは、何と言っても ミンダナオ子ども図書館の 子供たちの働き。 現地のイスラム反政府地域から ピキット、ARMMを含んで 200名近くのスカラシップの 貧しい子供たちを採り 数知れない読み語りを実行したのも彼ら。 もと奨学生で今スタッフは、 13棟の保育所を建設。 一棟の小学校(これは日本政府と協働) 一棟の初等小学校を建設している。 この地域で、MCLと言えば だれもが知っています。 そして、松居友一人で手が回らず 不手際も多かったにもかかわらず MCLを支え続けて来られた 支援者の方々のお力だと思います。 10月25日の平和貢献賞は もちろん、こうした方々のお力!!! ただ、後述しますが、 平和構築は、緒に就いたばかりで これからが、正念場です。 ご一緒に、頑張りましょう。 |
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平和構築は、緒に就いたばかりで、 今後も予断は許せない |
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以上の記事で、注意すべき点は、恒久平和が実現したのではなく、「目指す」ことで合意した点だ。 期限は、アキノ大統領の任期が終わる2016年。今後、4年以内に実現しなければ、情勢は元の木阿弥にもどる。 MILFは分離独立要求を取り下げ、武装闘争を停止することになる。 本来MILFは、ミンダナオの独立をかかげていた。 東ティモールが独立したときから、キリスト教徒地域は独立させて、イスラムが400年にわたって 独立を要求し続けているミンダナオは、なぜ駄目なのか・・・ これが、イスラム教徒のこの地域での率直な気持ちだった。 こうした気持ちを、根強く抱いている人々は、少なくない。 かつて、MNLFが政府との合意にいたった時にも、独立を目指す一派が、分離してMILFを形成した。 そのMILFの勢力が無視できなくなった時点で、今回政府側は、MILFと和平交渉をする舞台に立つと言ったわけだが 今回の合意に賛同できないグループが、新たにMILFから分離して、新規の独立闘争を始める可能性はある。 その最も有力なのが、BIFFだ。 ロイターの記事には、以下の記述が見える。 |
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ロイター http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE89700U20121008 新しい枠組みでは、新自治政府の名称を「バンサモロ」自治政府とし、 |
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BIFF(BIFM)も含め、あくまで独立を目指そうとするグループが、どのように動くかが、今後の焦点の一つだろう。 つまり、MILFが政府と交渉に入るのとは別に、 新たなグループが独立を目指して、活動を開始する可能性も高い。 この点を産経ニュースは、こう指摘している。 |
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産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/world/news/121007/asi12100715470001-n2.htm だが、不透明な点や課題は多い。 一例を挙げれば、ミンダナオ島の豊富な石油や天然ガスの開発権などを、 中央政府が新自治政府に一部移譲するか否かという問題がある。 MILFの軍への編入、武装解除の行方も不明だ。 モロ・イスラム解放戦線(MILF) フィリピン南部ミンダナオ島の反政府武装勢力。 政府との和平へと向かう「モロ民族解放戦線」(MNLF)に反発する分子が 1970年代に分派し、84年に結成された。 活動拠点の「キャンプ・アブバカル」には、ジェマ・イスラミア(JI)や 国際テロ組織アルカーイダ系の訓練キャンプもあったとされる。 97年から政府との和平交渉を始め、決裂と戦闘を繰り返していた。 |
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今回の交渉のテーマは、いくつかあり、 表向きのテーマは、独立自治区の拡大だ。 独立自治区の拡大の背後には、リグアサン湿原の膨大な石油と天然ガス資源の利権をどこが握るかという 非常に具体的な、問題が隠れている。 MILF側としては、ARMMも含んだ全権を握ることだろうし、政府側は、半々でどうかと言っている。 こうした石油や鉱物資源、また農業資源とりわけプランテーションの背景には、大土地所有者の利権が絡んでいる。 しかも、その背後には、国際的な資本。 ミンダナオのイスラム地域も、国際的な資本の拡大により、現地での貧富の格差が、 他のミンダナオどうように、拡大するとしたならば、今後も、あらゆる形での戦闘が起こり続けるだろう。 未だに、NPA(新人民軍)との戦闘が、ミンダナオ、あるいはフィリピン全域で起こっているように。 その点は、日経新聞が指摘している。 |
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日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0700C_X01C12A0FF2000/ ただ、ミンダナオにはMILFだけでなく、 共産系反政府組織である新人民軍(NPA)や、 アルカイダとの関連が指摘される過激派組織アブサヤフも存在する。 11年には住友金属鉱山系の鉱山をNPAが一時占拠する事件も発生。 日本企業の進出には、比政府がこうした勢力を抑えて、 治安を強化することが条件になりそうだ。 |
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戦争の問題は、貧困の問題とつながっている。 根本的に、貧困の問題が解決されない限り、戦争はこの地で起こり続けるような気がしてならない。 平和への一歩は、また緒に就いたばかりだ、 ミンダナオ子ども図書館は、貧しい子供たちを救済し、支援し、 読み語りを実行して、宗教や種族を超えて生きるすばらしさを体験させ 貧しい子供たちを学校に行かせ続ける・・・ 皆さん、頑張りましょう。 |
移民系クリスチャンの文化祭 ビサヤデーが終わった 制作中 |
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イスラムの文化祭、先住民族の文化祭、移民系クリスチャン文化祭 今年のテーマは、伝統的葬儀と踊り 異文化体験と楽しみの分かち合いが、平和を作る! |
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葬儀が終わって伝統的な踊りと歌 |
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終わってからビサヤ料理をみんなで食べる |
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第3回自由都市・堺 平和貢献賞を受賞しました! 大賞がお二人、奨励賞が一人です http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_jinkenbu/heiwa_jyusyo3.html#shorei 詳細は、上をクリック |
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大賞 Daw Aung San Suu Kyi (アウンサンスーチー氏) ![]() |
1945年6月19日ヤンゴン市(旧ラングーン)生まれ。ミャンマー連邦共和国在住。 国民民主連盟中央執行委員会議長(中略) 同氏は、1945年、ビルマ(現ミャンマー)の国民的指導者アウンサン将軍の娘として生まれました。 1988年に民主化運動に参加、国民民主連盟(NLD)を結成し、総書記に就任しました。 しかし、1989年に国家防御法違反により自宅軟禁され、一時の中断を経て、2010年まで軟禁状態におかれました。 このような中、同氏は1991年にアジア女性として初めてのノーベル平和賞を授賞されました。 2012年4月には、議会補欠選挙の結果、アウンサンスーチー氏を含む関係者の政治参加が実現し、 ビルマ(現ミャンマー)では、民主化及び国民和解、持続的発展に向けた改革のきざしが見え始めてきました。 |
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贈賞理由
同氏は、ビルマ(ミャンマー)の民主化運動を阻止しようとする軍事政権の圧力により、 |
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台湾赤十字組織![]() |
1904年3月、上海万国紅十字会として設立、1933年、中華民国紅十字会と改称しました。 1949年、同団体は台湾に移り、1954年、台湾における法に基づく唯一の民間団体として、 現在も各国の赤十字と交流し、国内外の人道支援に尽力されています。 2011年3月11日に発生した東日本大震災においては、同団体は、台湾の人々から寄せられた支援金から、 ただちに約13億円を日本に送金、さらに約4億円を追加し、 合わせて約17億円が日本赤十字社を通じて被災地の緊急復旧作業の支援に充てられました。(後略) |
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贈賞理由東日本大震災は、各地にかつてない甚大な被害をもたらし、今も避難生活を余議なくされる方も多く、 |
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ミンダナオ子ども図書館は、奨励賞をいただきました! |
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奨励賞松居 友(まつい とも)氏受賞者紹介1953年3月2日東京生まれ。フィリピン キダパワン市在住。 |
フィリピンでは、第二次世界大戦後、南部のミンダナオ島で独自の文化・社会を築いてきた |
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贈賞理由宗教、民族間の争いが続くフィリピン、ミンダナオには、貧困のため、十分な教育、医療を受けることができない多数の子どもたちがいます。 |
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授賞式は、10月25日、堺市で行われます。 http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_jinkenbu/heiwa_jyusyo3.html#shorei 詳細は、上をクリック ![]() 上をクリックしてください |
戦闘の合間をぬって 保育所の開所式を実施した |
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うっかり保育所の写真をスタッフが撮り忘れました。 保育所を支援してくださった、中本山實相院発菩提心の会のサンタクロースの皆さん、トトロの奥様 近いうちに保育所の写真を掲載すると同時に、10月の季刊誌に同封して、写真をお送りします。 予定通り、ゆめポッケも配りました。 |
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上記でピキットで戦闘が起き、避難民が出た事を記した。 戦闘は、MCLが協力して建設したブアランと山岳部で始まったが、 MIFL側が、BIFFに、政府との平和交渉の結果を待つように圧力をかけて とりあえず治まっている、と書いた。 避難民が出始めたとき、MCLでは、上の写真で載せたように、ビニールシートを届けた。 そのとき、ピキットで砲撃が始まり、戦車が向かい、大砲の音が聞こえ始めた地域が リグアサン湿原ぞいのこの地域だった。 まさに、二つの保育所を建設中だっただけに、建設はストップし、状況次第となった。 実は、MCLでは、この地域が戦火に近く見舞われることを予想して カバサランとバロンギス集落に保育所を建設したのだった。 なぜ?と思われるかもしれないが、今、戦火に見舞われそうなこの地域に保育所を建設し いざ、大変な事態になり、人々が困窮したときに駆けつけられるような信頼関係を 今のうちに築いておこうと思ったからだ。 |
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![]() 事態は、思った以上に早く進展し、まだ建設が終わっていないうちに戦闘が始まったが、 上記のような理由で一時休戦といった状況に入った。 ピキットの福祉局や現地からの情報を集めた。 この休戦期間に、ほとんど完成している保育所を建設し終えて 開所式を済ませられないだろうか・・・ イスラムのスタッフが動いた。 結果的に、保育所は完成し、状況を見極めて、開所式を実行する日取りを決めた。 最悪の結果も考えて、子供たちは同行させないことにして、 読み聞かせは、スタッフで簡単に行うことにした。 それと同時に、たえず戦闘に見舞われているこの二つの村は 立正佼正会の方々から贈られてきた、「ゆめポッケ」という 母親たちが、手縫いで作ったバッグに、子供たちと選んだ学用品に ぬいぐるみを加えたものを渡す予定を実行した。 http://www.ichijiki.org/does/goods/dream-bag/ (MCLは、non-rerigious sect特定の宗派のもとで活動しないが、宗派を超えて 良い支援、心の籠もった支援のお手伝いは喜んでする。 ゆめポッケは、一つ一つ手作りで、子供たちにとっても喜ばれている。) ![]() 今回もただ開所式のサインをするのではなく 子供たちに読み聞かせをすると同時に ゆめポッケを配ることで、子供たちがとっても喜んだ。 つい一週間前には、砲撃音がしていた地域だけに 最初は、さすがに村人も緊張した顔をしていたし MILF側の警備も物々しかったが 学用品とおもちゃをもらって子供たちが喜ぶ顔と、 読み聞かせでの歓声や笑い声で、さすが村人たちも つかの間の平和を感じていた。 ライフルを持った一人が曰く 「MCLは、他と違うなあ・・・」 |
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カバサランとバロンギスに着いた |
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ここは、軍は入れない地域だが 年月をかけて、福祉局は入れる。 わたしたちも、5年以上のお付き合いで もちろん奨学生たちもいる。 ![]() わたしたちを警護してくれているのは MILFの人々だが、いつも思うのは いったい何から守ってくれているのだろう? ![]() 川沿いに舟で行くと 子供たちも、人々も最初はちょっと 緊張したような顔で見るが MCLであることがわかると 大喜びで手をふってくれる。 下は、奨学生たちもいる小学校、 子供たちもMCLを知っている。 ![]() 対岸は、ARMMイスラム自治区で 同行した福祉局の職員たちも 緊張気味だが、そこにもMCLの建てた 保育所もあり、奨学生もいて 人々が手をふるので、あっけにとられている。 MCLは、政府も反政府も関係なく 貧しく困難な状況にある子供たちの所なら どこにでも行く・・・ |
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![]() ![]() 右は手の不自由な奨学生のポールくん 大学で法律学を専攻し弁護士になる |
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保育所の開所式 今回はスタッフが読み聞かせをした |
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渡辺さんご夫婦 ピーター ポールくん、元気ですよ。 10月から、ノートルダム大学に復帰して 弁護士をめざして、法律の勉強を続けます。 大変困難な状況から来た若者だけに いろいろと迷いもあったけれども 一歩一歩迷いながらも しっかりと、自分の人生を歩んでいく。 そうした成長の様子を見ていくのも この仕事の楽しみの一つだろう。 ![]() かつて奨学生で、 大学でマスコミュニケーションを学んだ アルベルト君。 京都暁星高校の皆さん 彼も元気で活躍しています。 ラジオ局の経験の後に MCLにもどってきて 今は、役員もしています。 ![]() 見事に、「三びきのやぎの がらがらどん」 を語ります。 日本のみなさん、日本語の絵本も 送ってください、 読めなくても、自分でお話を作って 絵を見て語ることが出来る 想像力豊かな子供たちだということが わかってきました。 |
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保育所のサイン式 |
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中本山實相院発菩提心の会のサンタクロースの皆さん、トトロの奥様 10月の季刊誌に同封して、写真をお送りします。 ![]() 上をクリックしてください |
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立正佼正会から贈られてきた ゆめポッケを渡した |
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右の二人の少女たちも MCLの奨学生。 父親がいない子と 手が少し不自由な子。 でも、本当に大喜びで駆けてきた。 ゆめポッケももらったし。 ![]() このリグアサン地域の出身で 舟に乗り慣れているはずの スタッフのアミン君が 滑って川に落ちた? 実は、民希さんが舟に乗るのを 手伝っているときに 民希さんが滑りそうになって 助けた瞬間 自分が川に落ちてしまった! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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![]() この地域は、 戦闘が絶えないだけではなく 本当に貧しい。 10月には、本格的な戦争が この地域で起こると言われている。 戦争だけは起こして欲しくない。 何よりも子供たちがかわいそうだ ![]() 上をクリックしてください |
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![]() もしも、こうした子供たちと、日常的に出会い 長年にわたって関係を持つことが無かったなら 戦争勃発に対して、これほど神経質になり トラウマ状態になったりはしないだろう。 我が子のように愛する子供たちが 半年から一年近く、避難民生活を余儀なくされ 表情も失われていく過程を見ているがゆえに 極度の悲しみから、トラウマが起こりはじめる。 |
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![]() 民話、絵本原稿、青少年から大人までの読みものを 自由購読で提供しています。 |
![]() 何故ここに日本人などのテレビ映像 その他の貴重な活動映像を掲載 |
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スカラシップや訪問希望、 また種々のご質問やお問い合わせは 現地日本人スタッフ宮木梓(あずさ)へ ! mclmidanao@gmail.com |
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