「週感ジョジョンプ」第127号！

　こんばんわ。うー暑い暑い。まだ残暑厳しい今日このごろですなぁ。先週うっかり「夏も終わり」てな事を書いたような気がするのですが、全然そんな事はなさそう。洗濯物の乾きも早そうです。
　という事はまだまだホラーもイケる。帰省の戻りに荷物が重くなるのも省みず買ってしまった本。ディーン・クーンツの『ドラゴン・ティアーズ』（新潮文庫・上下巻分冊）。クーンツなんて久しぶりに読んだぞ、と思ったら前のクーンツ翻訳ラッシュは89年、今は98年と中学三年生と社会人二年生では隔世の感がある。まぁそれはともかく、衝動買いして出勤・営業中（営業中に本を読むなんて書店営業の鏡といわざるをえまい）・帰りと読んだだけあってなかなか面い。これが今後は超訳となってしまうなんてなぁ………。金の力は恐ろしいもんだ。普段は解説などゴミに等しいのだが、ここは解説も気合いを入れて読んで欲しい。

　今、ジョジョ第五部ではボスの姿ははっきりとは分からない。しかしながら第四部の吉良の追跡はもっと恐ろしかった。か細い線をたどりつつ犯人を追及するくだりは、警官二人、ホームレス、トラックで暮らす母と子の奇妙な冒険が犯人を探し当てる『ドラゴン・ティアーズ』とよく似ている。そしてちょっとネタばらしになってしまうが驚くなかれ、「時間を止める」人物まで登場するのだ。時の止まった世界で警官のハリーとコニーが必死に生き延びるシーンは必見。結末などちょっとパターン的なきらいもあるものの、ジョジョ第四部、第五部にメロメロな人は必見。そして、マンガではなかなか成し得ない人物造形に舌なめずりして欲しい。

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