write 1998/09/05
ジャンプ第41号予想
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「週感ジョジョンプ」第127号

PAGE1・"ロマンサー"Y.Bさんより

Hermit Purple attack JUMP No.41!


 今週の第1ページ目"ロマンサー"Y.Bです。陰の波紋戦士とポルナレフの過去の因縁………。

投稿者:"ロマンサー"Y.Bさん

 ガバッ!

「それがどーしたっ!ブチャラティィィィィィッ!鼓膜が破れたぐらいのコトォォォッ!」

 地中でブチャラティーを抱きすくめるセッコ。グチャグチャに溶解するブチャラティー!
 セッコは地表に半身を浮かび上がらせ、ブチャのマウントをとって首を絞めあげる!
 今にも胴から溶け落ちそうなブチャラティの頭部。

「あばよおおおッ! 勝利者は俺だ! ブチャラティーおめえの負けだああッ!」

 ドス! バス! バス! 勝利宣言のセッコの頭部をを銃弾が撃ち抜いた。

「どうした? 駆けつける足音が聞こえなかったのか? 銃声に気づかなかったのか?・・・俺は負けてもいい・・・だが、湘北は負けんぞ

 亀を手にジョルノとミスタが駆けつけていたのだ!セッコ完全敗北!

ゴリ!・・・いやブチャラティー! その傷ッ・・・い、いや、その身体・・・!」
「大丈夫だ、ミスタ。よくやったジョルノ。・・・あそこだ、メッセージの男はそこにいる、急いで保護してくれ。俺にかまうな」
「ブチャラティー!」
「行け。・・・俺は・・・ひと休みしたら、すぐいくぜ・・・。」

 ブチャラティーを気にしつつもコロッセロの暗がりへと消えるジョルノ達。

「頼んだぞ」

 ブチャラティー白くなる。煙となって雲に昇る。迎えに現れるかのように上空ではアバッキオとフーゴが微笑んで待つ。

「18年前、ディオという男は俺に言った。『君は悩みを抱えている・・・苦しみを抱いている・・・わたしにも悩みがあって日光の下に出れないからだなのだ』と。」

 ポルナレフはジョルノとディオの因縁を知ってか知らずか語り始めた。

 赤石のこと弓と矢の事・・・そして叛逆の波紋戦士、石仮面の狩人ドレッグズのこと。
 偶然を装ったニセの情報でポルナレフは12年前、おびきだされてエジプトを訪れた。

「『幽波紋』を引き出す『弓と矢』・・・しかし、選ばれた魂でなければ死んでしまう。ならば・・・死なない身体の者がこの矢をつかえばどうかな?」

 待ち構えていたドレッグズは石仮面をかぶって吸血鬼となってから弓と矢を使い、スタンド能力を身につけていた。そのスタンド『ザ・ギロチン(断頭台)』との死闘の末、ポルナレフはボロボロになりながらも勝利した。しかし!

「俺様が何のためにお前を呼んだかわかるか? 俺はな・・・無垢なものや、誇り高い人間が堕ちていく姿を見るのが好きなのさ、息子J・ガイルのように堕ちろ! エンヤのように堕ちろ! 堕ちて永遠に慙愧するがいい! 俺の血でな!」

 狂人ドレッグズは最後の力を振り絞って、半死状態のポルナレフに石仮面をかぶせた!

「やっやめろオォォォォォォォォォォッ!」

 以来、ポルナレフは闇の住人となり生きる事になった。
 だが、しかし彼は夜ごと襲う狂おしい血の渇きを拒んだ。
 吸血鬼に堕ちさえすれば再起不能となった身体も治っただろう。しかし、彼には守るべきものがあったのだ。
 妹シェリーの・・・奇妙な因縁の老婆エンヤの・・・そしてディオとの闘いで散った気高き友たちの魂の誇りと尊厳が!!
 自制できなくなるかもしれないという恐れから、すべての連絡を絶ち、ポルナレフはドレッグズの半生を調べだした。そして知った。エンヤと2人で彼らが弓と矢を世間に流していた事を。
 虹村形兆、吉良吉廣・・・日本!ポルナレフは素性を隠してSPW財団の情報員に接触し、エンヤの資料を渡した。

 ドレッグズの残したリストを使って、弓と矢を追いヨーロッパの夜を巡り歩き、ついに残す名前は最後の一人となった。その名はディアボロ。
 しかし、その男の手がかりは全くといっていいほどなかった。
 不自然すぎる・・・この男は故意に消息を隠滅している!
 そしてポルナレフのいつ開けるとも知れぬ長い夜が始ったのだ。

 そして現在!!

「俺の魂ではだめなのだ。孤独と渇きに病み衰えた俺の精神ではディアボロにはうちかてないッ!お前たちの黄金の精神こそがヤツの『キング・クリムゾン』を打ち砕けるのだ!」

 夜明けの時、ついに来たる。
(すべての手は打った。『弓と矢』の真の使い方を教えたら・・・俺は12年ぶりの朝陽の中で塵となるとするぜ・・・。)
 話を終えたポルナレフの顔には優しくも哀しい微笑みが浮かんだ。

「んも〜。せっかくこれからパリに行こうってのに、承太郎さんったら突然ローマで落ち合おうだなんて・・・」

 ローマ空港の国際線ゲートに向かう歩道に広瀬康一の姿があった。

「えっと日本発、日本発・・・、ああっ! もう着いてる時間じゃないか! 急がなくっちゃ! もう人が出てきてるよォ〜!・・・・・・あっ承太郎さ〜ん! こっち! こっちですよ〜! ・・・エエッ!」
「ヨォ〜ッス! ついてきちまったぜぇ〜。元気してたか〜コーイチィ!」
「コーイチィ! イタリアでオンナつくってやいねーだろーなー!(浮気してたらユルサンヨ、このオクヤスさんはよー)」
「康一君・・・まさかとは思うけど、そんな事無いわよねぇ・・・」
「私ノ国ノ材料デ本場ノイタリア料理ヲ食ベテイタダキマ〜ス!」
「・・・やれやれだぜ」
「うわあっ! ゆっ由花子さん! 仗助君、億泰くん・・・トニオさんまで!」

 驚いたひょうしに康一は後ろを通りかかった青年にぶつかった!
「すっすいません!」

「いっいえ、僕のほうこそボーッとしていて・・・僕よくボーっとしちゃうんです」

 青年はとても礼儀正しく康一に言った。

「さっきも電話をしていて・・・あれ? なんて内容だったっけ?え〜と、どっかへ行かなきゃ行けないんだった。どこだったかな・・・」

(・・・なんか変な人だな、でも恐い人じゃなくて良かった)
 康一は承太郎に向き直り、尋ねた。

「どうしたんですか?みんな!」
「いや・・・詳しいことはタクシーに乗ってから話そう」
「康一君はあたしといっしょのタクシーに乗るのよねぇ〜」
「・・・15年前の友人から連絡が入った、みんな、行くぞ!行き先はコロッセオだ」

「そうだ!コロッセオだ!コロッセオに行くんだった!」
 立ち去った康一達の後ろで、さっきの青年がひとり手を打っていた。

 第三部承太郎、第四部キャラクター登場とポルナレフの壮絶な過去。闇に生きていたのはそういったことが………。それにしても「石仮面」が破壊されていなかったというところがジョジョの因縁深いところか。その上相変わらずのドッピオ。個人的には由花子&康一が何の脈略もなく出てくるというところを希望だけど、クールなイタリア人一行とはテンポが会わないんだろうなぁ………。とりあえず、次号以降はポルナレフが目的を追えた後、どうするのかが注目。


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