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アナログな物の行く末

Nikonからフィルムカメラ製品のラインアップ見直しについてという発表がなされた。急速に縮小しているフィルムカメラのラインナップを縮小し、今後さらに拡大が見込めるデジタルカメラ市場に経営資源を集約すると言う内容だ。

このラインナップ見直しにより、フィルムカメラで生産が継続されるのは「F6」と「FM10」のみとなり、国内カメラメーカで(一眼レフ用として)唯一現行販売されていたマニュアルフォーカスレンズも、一部を除いて生産が終了する事となった。
実際、FM10はコシナからのOEM製品だから、Nikon現行生産で残るフィルムカメラはF6だけという事になるだろう。まぁ、世の中どんどんデジタルな方向へ向かっているのは仕方のない事だけど、こうやって老舗のNikonもフィルムのカメラをやめてしまうと言う報道は、正直寂しい物がある。

管理人もNikonのマニュアルレンズは保有していないし、フィルムのカメラもF4Sしか持っておらず、D70でデジタルへ移行してしまったのだから、大きい事は言えないのだが、FM3Aなどのマニュアルカメラは残って欲しかった気がする。

そう言えば、FM3Aや前身のFM2などは写真学校御用達カメラだったのだが、今後新たに写真を学ぼうとする人はどうするのだろうか?まだまだデジタルカメラで写真の授業が行われるとも思えないし、FM10ではいかにもチープだ。まぁ、FM10で写真が撮れない訳ではないし、価格も安いからそれでもいいのかもしれないが。

やはり、写真を学ぶにはフィルムの知識が必要だと思う。デジタルのデータを扱うPhotoshopにだって「覆い焼き」とか「焼き込み」なんて言うフィルムからのプリント時に使われる用語が色々出てくる。きちんとフィルムで写真を学んでこそ、デジタルカメラのメリット・デメリットが把握出来、上手く使えるようになると思うのだが、もしかしたら、そんな考えはすでに古いのかもしれない。

ここ最近、普通の人が持っているカメラはほとんどデジタルカメラ。管理人の住んでいる中国でさえ、デジタルカメラの普及率はどんどん上がっている。そのうち「フィルム」なんて言う物は過去の遺産になってしまうのだろうか?そうなって欲しくないと思う管理人がデジタルカメラを使っているのだから、やはりそうなんだろう・・・。
カメラ > 雑記 | comments (10) | trackbacks (0)

Comments

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