<hama's Home Page 作者の戯言ブログ版>

作者の戯言が完全ブログになって新登場!
ロドスタ?自転車?バイク?写真?カメラ?中国?パソコン?iPhone?携帯?PDA?何でもありのカテゴリー!
何にでも手を出す無節操さが管理人らしいと評判です。(^^ゞ

<< Nokia Series 40で日本語入力 | main | 寝込み中 >>

環境問題と食の安全

すでにもう7年以上中国に住んでいる管理人ですが、中国で環境保護と言う言葉を聞くと、この現状で環境なんて・・・と思うのが実状。まぁ、個々人のモラルが欠如している事が大きい問題なんでしょうが、そんな中国でちょっとショッキングなニュースが。

工場排水で「死の海」に 渤海の一部で魚全滅と報道

2007年11月13日 11時07分

 【北京13日共同】中国の渤海に工場排水が流入、一部で魚が全滅し、既に「死の海」になっていると、中国紙、南方都市報がこのほど報じた。海洋専門家は渤海の環境回復には200年が必要だと指摘、さらにこのまま沿海地区開発が進めば、黄海などでも同様の事態が起きる可能性があると警告している。

元ネタ:中国新聞 11/11報道

渤海(ぼっかい)の場所が分からない人のために説明しますと、渤海中国北部、遼東半島と山東半島の間にある内海状の海域で、東は渤海海峡を通じて黄海に続いている。漁業や製塩も盛んで、天津付近には著名な塩田があるらしい。前々からここの環境汚染は問題視されていたんですが、この記事には続きがあって
同紙によると、渤海に流れ込む53河川のうち、43河川の汚染が極めて深刻な上、沿岸の工場からも直接汚水が流入し、国内の海で渤海の汚染が最もひどいという。渤海の海水中の重金属含有量は正常レベルの2000倍を超え、一部の工場排水口から周囲数キロにわたって魚が全滅した。

 健康被害も懸念され、北京や天津の一部の飲食店では既に汚染海域の魚の購入を中止。しかし多くの地域では依然として汚染海域の魚介類が食卓に上っており、沿岸の村では兵役の身体検査で若者全員が汚染魚の影響とみられる肝臓肥大で不合格になったという。

北京や天津に近い所で工業廃水汚染された水が流れ込んで魚が死滅したって・・・死滅したってどういうことよ?自然淘汰じゃないんだから。今回の件は地元漁民の死活問題になるだけじゃなく、流通した魚で健康被害が実際に起きてるってんですから恐ろしいです。

環境に対する政府の締め付けは年々厳しくなっていて、一応問題視していることはひしひしと伝わって来るんですが、ローカル企業のモラルの無さと、有る意味国民性と言うべき「自分だけ良ければよい」という考え方が、環境問題歯止めの足かせになっているのかもしれません。

来年は北京オリンピックが控えており、食の安全に関して各国からやり玉に挙げられている中国。いくら政府がアピールしても、こういった大きい問題が報道されてしまうと、不安感をぬぐい去ることは出来ないでしょうね。

報道されたのは渤海のみですが、管理人の住んでる広東省は国内最大の工業地帯。ここら辺の海が渤海と同じでないと誰が証明出来るのでしょう?気にしていたら何も食べられない中国ですが、やはりちょっと不安です。

まずは北京・天津あたりにお住まいの皆さん、魚は気を付けましょう・・・。あ、おいらもか。(^^ゞ
中国 > 雑記 | comments (1) | trackbacks (0)

Comments

Comment Form

Trackbacks