日本から来る若者たちにも |
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ju1 海のMCLを 建てよう! ![]() ミンダナオ子ども図書館は、 本部が北コタバト州の キダパワン市の郊外に 位置している。 ![]() ミンダナオの首都ダバオ市から フィリピンの最高峰アポ山を右に仰ぎ、 左を海に沿って車で走り、 ![]() デゴスDigos市から アポ山麓を巡って右に入り、 ![]() マキララMakilalaの峠を越えて アポ山の裏側の町に着く。 高原の学園都市、 それがキダパワン市だ! ![]() そこを中心に、 さらに西に行くとイスラム地域。 アポ山麓を巡って北東の山に入ると 原住民のいる アラカン地域がある。 ![]() しかし、デゴスから左へ、 海沿いに南に下っていくと、 サンタマリア市から 海に突き出した半島を超えると クラクシン村に着く。 ![]() ![]() イスラム地域には、 リグアサン湿原など広大な大自然があり、 絶句するような 太古の美しさに満ちているけれども 反政府地域でもあるがゆえに、 訪問者は、容易に入れない。 ![]() ![]() 東北のアラカン地域は、 先住民族のマノボ族のすむ 山岳地域で、 ![]() ここにはMCLの山の宿舎があり、 周辺の村の一つ 電気も無いマノボの村キアタウには、 訪問者も泊まれるようになっている。 ![]() かつては、 とても外国人の入れる場所では なかったけれども、 MCLの奨学生も多く保育所も建設し、 ![]() さらに、ラナコランには 遠かったり三食たべられなくて 学校に通えない子たちが住んで、 近くの学校に通える MCLの下宿小屋がある。 ![]() 下宿小屋には、 日系人のジケロ君家族が スタッフとして住んでいて、 ![]() 20人ぐらいの子どもたちの 面倒を見ていて ぼくたちは、 山の下宿小屋と呼んでいる。 ![]() それに対して、もう一つ、 海の下宿小屋を作ろうという計画が かつてからあり、 今回、サンタマリアのある漁村の外れに 土地を購入した。 ![]() ![]() ju2 海の下宿小屋を 建てようと思った理由 ![]() 海のMCL(下宿小屋)を 建てようと思った理由は、 いくつかある。 ![]() 1, 毎年数回、 MCLに住んでいる子供たちと 海に遊びに行くようにしている。 ![]() 特に、夏休みやお正月には、 家庭環境が複雑で、 帰郷できない子たちが 寂しいから海に行くけど、 ![]() いわゆる外国人向けリゾートは、 なんだか現地の生活から乖離した 金持ちの集う不自然な空間で 好きになれない。 ![]() どこかに、 開発されにくい、 素朴で自然な漁村があれば、 そこに下宿小屋を建てたいと思った。 ![]() そうすれば、 現地の貧困家庭の孤児たちを救えるし ときどき、 MCLの子たちも泳ぎに行ける。 ![]() ju3 日本から来る 若者たちにも ![]() 2, それから、 日本から来る若者たちにも いわゆるリゾートでは無く、 素朴な漁村の 生活体験をさせてあげれば、 どんなにか心が癒やされることか。 ![]() ![]() ちょうと、山の下宿小屋の近くの村 電気も無い マノボ族の集落 キアタウ村での生活体験のように。 ![]() MCLに行くとちゅうの ディゴスの郊外ならダバオ州に属しており、 日本政府の指定の 海外での危険度も低いし・・・ ![]() そこで偶然見つけたのが、 サンタマリアから 半島の海沿いと山を、 4輪駆動の車で超えたこの村だった。 ![]() ここでは、イスラム教徒と、 先住民族とクリスチャンが 仲良く暮らしていて、 まるでMCLのようだ。 ![]() ![]() ![]() 小さな小さな 個人のリゾートがあるけれど、 ほとんど小舟でしか入れない。 ![]() 信じられないくらいの 真っ白な砂浜。 それに、 漁民たちの生活が素朴だった。 ![]() ここに奨学生が住めば、 浜辺を抜けて、 小学校と高校にも通えるから 下宿小屋を作るにはうってつけだ。 ![]() ju4 村はずれに 土地を購入 ![]() 信じられないほどの 真っ白な砂浜 そして、素朴な漁民と子どもたち。 ![]() 偶然この地を訪れて、 村人たちと親しくなり 保育所が酷かったので、 MCLで建てた。 ![]() その後、子どもたちと テントを持って泳ぎに行ったり、 日本から来られた、 訪問者や若者たちも この村の漁民の家に民泊して 寝食をともにした。 ![]() 日本で有名なカヌーの野田さんたちと カナダのユーコン川を下った 身障者カヌーの吉田さんも、 ミンダナオ子ども図書館の日本の理事で この海でシーカヤックを楽しんだ。 ![]() ![]() この地で 漁民とカヌーで漁に出かけ そのおかげで、心が回復していく 青少年も多い。 ![]() 村の保育所が 酷い状態だったので 保育所もMCLで建ててあげた。 ![]() サンタマリア市の市長や福祉局 行政機関とも連携して、 山の先住民の地域にも足を運び、 すでに4ヶ所の保育所を建てた。 ![]() また、貧困家庭のなかでも 特に孤児や片親、 崩壊家庭の子たちを 奨学生にとってきた。 ![]() そのような繋がりからも 村人たちも、 ぜひぜひMCLに来てもらい、 ここに、下宿小屋を建てて欲しい! という、要望が生まれてきた。 ![]() ![]() そこで、 土地を手放しても良いという方から、 村の一番外れの落ち着いて静かな場所に、 下宿小屋を建てるための 土地を買うことにした。 ![]() ![]() 先日、 土地の測量を終えて 弁護士を交えて話し合いを持ち、 購入を完了した。 ![]() ju5 サンタマリアの 市場 ![]() サンタマリアにある市場も 生活の臭いがあって 心が温まる。 ![]() ぼくが子どもの頃の東京は、 荻窪駅前にも市場があり、 このような 風景があったのを思いだす。 ![]() ![]() ミンダナオに帰ってくると 心からホッとするのは、 子どもの頃にあった、 こうした人情味にあふれた、 風景を思いだすからだろう。 ![]() ![]() 本当の幸せや、 生きている喜びは、 物やお金だけでは、 手に入らない? ![]() ちまたの生活の臭い。 壁を作らない 隣人愛や友情、そして 家族の愛のなかにある? ![]()
ju6 ゆめポッケを配った ![]() 仏教団体 立正佼成会の子どもたちから 送られてきた ゆめポッケを配った。 ![]() 山に追われて 貧困生活を強いられている 原住民の集落だけでは無く、 ![]() ![]() 毎年のように起こる戦闘で、 避難を余儀なくされるような 厳しい地域の子どもたちや、 ![]() 都市近郊の 海に張り出した 貧困地帯の子どもたちにも、 ![]() MCLでは、毎年 立正佼成会から送られてくる ゆめポッケを 届けさせていただいている。 ![]() ゆめポッケは、 日本の子供たちが一食ぬいて、 お金を貯めて、 それで、世界の貧しい子どもたちに、 学用品やぬいぐるみを買って、 ![]() 親たちが手作りした 色とりどりの 巾着袋にいれてわたす、 愛と友情の支援活動! ![]() 心のこもった良い活動なので、 長年、MCLでは、 ゆめポッケの配布を お手伝いしてきた。 ![]() ![]() ひとつひとつに、 贈り物を選んだ子どもたちの想いや願い、 そして、手作りで巾着袋を作った 親たちの気持ちがこもっていて、 ![]() ![]() それが、 現地の子どもや 親たちにも伝わっていく。 本当に喜ばれる贈り物だ。 ![]() MCLが来たよ! ゆめポッケくばるよー! 大喜びで駆けよってくる 子どもたち。 ![]() ![]() ju7 読み語りが 始まった ![]() ゆめポッケを配る前に、 まずは、 MCLの基幹となる読み語りをする。 絵本を読み語るのは、 ミンダナオ子ども図書館の奨学生たち! ![]() ![]() ![]() 原住民の住む、山の貧困は大変で、 毎日、ご飯を食べるのも難しく、 山芋やカエルを 食べて育った子どもたち。 ![]() ![]() 兄弟姉妹も平均して7人で、 小学校にも行けず、 父さんや母さんを助けるために、 川で洗濯をしたり、 ![]() ![]() 料理のための 薪を集めて 家族を助けたり。 ![]() ![]() そうやって、 助けあいながら、 山で育った子どもたち。 ![]() ![]() ju8 歌や踊りや 劇も披露する ![]() お話しだけでは なくって、 歌や踊りも披露する。 ![]() 歌は必ず、 原住民の歌、 クリスチャンそしてイスラムの歌を みんなで歌う! ![]() そして、最後に 「おおきなカサバイモ」の劇もする 「うんとこしょ、どっこいしょ」 ![]() ![]() 原本は「おおきなカブ」だけれど、 このような山では、 子どもたちは、 カブなど見たことも無い! ![]() いつも山で、 食べるために掘るのは、カサバイモ! カサバイモの抜き方なら 子どもたちは、誰でも知っている! だから、劇の名前は、 「おおきなカサバイモ」にした。 ![]() 猿も出てきて 「うんとこしょ、どっこいしょ」 ![]() 最後は、ネズミが出てきて カサバイモのまわりをコツコツ掘って、 「抜けたーーーー!」 ![]() ![]() 絵本のお話が、 実体験と重なって演じられる! 真にお話が生きている世界 ミンダナオ! ![]() ju9 ゆめポッケの 配布が始まった ![]() 読み語りの後に、 いよいよ 「ゆめポッケ」の配布を開始。 ![]() まずは、ポスター写真を見せながら、 日本の子どもたちが 一食ぬいてお金を貯めて、 どのようにゆめポッケを作っていくかを ソーシャルワーカーのアイリーンが語った。 ![]() ![]() 語り終わってから、 いよいよ ゆめポッケの配布がはじまる。 ![]() 本来、立正佼成会から、 親子連れで来られて、 ゆめポッケを子どもたちが直接 現地の子供たちに配るのだけれど、 ![]() 今回は、 情勢も考えて延期して 立正佼成会の代表の方が訪問されて ゆめポッケを配布された。 ![]() MCLの子どもたちに混じって、 私の二人の娘たちも 子どもたちに ゆめポッケを渡した。 ![]() ![]() MCLの子どもたちは、 親がいなくなったり、 さまざまな孤独やトラウマを 持っている子たちだけれど、 こうした活動をすることで、 逆に、生きる力を培っていく。 ![]() 子どもたちの 喜ぶ笑顔に出会って、 大きな生きる喜びを感じる 訪問者の方々! ![]() ![]() 友情と愛こそが、 生きる力! ![]() 今回は、 日本から来た訪問者や 若者たちも参加して 喜びを体験した! ![]() ju10 ゆめポッケをもらって、 大喜びの子どもたち ![]() ![]() ポッケを開いて 見せあって、 早速 おもちゃで遊び始める! ![]() ゆめポッケを開いてのぞいて 中に入っている、 学用品やおもちゃ、 ぬいぐるみを 取り出して喜ぶ子どもたち。 ![]() ![]() 現地の子供たちにとって ぬいぐるみなど、 ほとんど夢のまた夢。 ![]() 古着を渡しているので 服は多少良いけれど、 鉛筆や色鉛筆、 クレヨンや定規も買えない。 ![]() このゆめポッケの活動は、 さらに現地に親子が訪れて、 直接手渡すことで、 さらに深い意味を持つ体験となる。 ![]() 帰る時には、 日本子たちと現地の子供たちは 抱きあって泣く。 ![]() こうした体験を通して 日本の子供たちや若者たちも、 現地の子たちから 生きる喜びと力を受けとって、 心を成長させていける 場所にしようと思っています! ![]() ![]() みなさん、 いつでもいらしてくださいね! 宿泊費は、とりません。 ![]() ju11 配布した子の 家を訪ねた ![]() ゆめポッケの 配布が終わって、 配布した子の家を訪ねた。 ![]() 家は、 貧しくて ほとんど竹で出来ている。 ![]() ![]() 平均して7人の子がいて、 家具も無ければ 食器もあまりないけれど、 お金では買えない、幸せがある? ![]() 立正佼成会の代表の方々が 家族にインタビューされた。 ![]() ゆめポッケをもらって 大喜びの子どもたち。 ![]() ![]() 配布が終わって 大喜びの MCLの子たちと訪問者。 ![]()
ju12 訪問してきた 支援者の方々と一緒に ![]() ミンダナオ子ども図書館のある北コタバト州は、 日本政府の指定する 危険地帯になっていて、 キダパワン市は、 現地では安全だと言われているけれど、 MCLでは、訪問者は、 単独で歩かないようにお願いしています。 ![]() 市内であっても、 必ずスタッフや奨学生達が同行! MCLの訪問者のポロシーは、 下に紹介しましたのでご覧ください。 ![]() ![]() MCLの活動は、読み語りなどは、 本部に住んでいる 奨学生の子供たちと一緒に 山の村を巡ります。 ![]() その帰り道に、 時には川で水浴びして 自分自身を洗濯したり・・・ ![]() ![]() 時には、 倒れて妨げになっている 木を切ってよけながら、 ![]() ![]() 山奥の村の 奨学生の子供たちに 会いに行きます。 ![]() ju13 支援している 子に会えた! ![]() 奨学生を支援してくださっている方の場合は、 必ずその子のいる学校と家を訪ねて、 支援している奨学生に 会えるようにします。 ![]() ![]() ![]() 車で数時間かけて山々を巡っていくので、 その途中で、 別の奨学生にも会ったり、 病気だった子どもの 病後の経過を確認したり、 ![]() ![]() 学用品を届けたり、 ![]() 村の状況を見て 病気の子がいないか等、 何に困っているかを調査します。 ![]() 訪問者も、 危険地域を除いて 同行できます。 ![]() ju14 子どもたちの生活が 見えてくる ![]() 訪問者の方々も、 日々の活動に同行することで 現地の子供たちの 真の生活が見えて来ます。 ![]() 日本では、 スタディー=勉強が重要で。 海外を知るための スタディーツアーが盛んなようで、 私たちもずいぶんいろいろなところから 要請を受けました。 ![]() ![]() 経済的な恩恵もあり 真剣に考えた時期も ありましたが、 ![]() しかし、 ひたすら子どもたちに目を向けて 連日のように活動をし、 しばしば、 緊急の医療や戦争避難民救済に 駆け回っていると、 ![]() ![]() スタディーツアーの お客様を 接待している暇もなく、 ![]() 現地で訪問者が、 村の人々に質問をする時間などを設定すると、 場所によっては、 「何の目的出来たのか・・・?」 と不信感を持ってみられるほど、 外国人など見たこともの無い村の人たち。 ![]() ![]() ju15 一番不振に 思われるのが ![]() 一番不振に思われるのが、 鉱物資源を調査しに来たのだろう、 という不信感です。 ![]() 事実、最近山で起こるのが ニッケルなどの レアメタルの発掘調査。 ![]() これに反対した マノボ族の酋長が殺されて、 その娘さんが、 MCLの奨学生になっています。 ![]() その後、 娘は母親を守るために 奨学生を辞めて農業に同行。 ![]() しかし、母親から、 「私も殺されるかもしれない。 下の子たちを、奨学生に受け入れてください!」 と言われて、受け入れたのですが、 2020年に母親も、殺されました。 ![]() 最初の奨学生だった 娘さんは、結婚しましたが、 その下の子どもたちを 奨学生に受け入れています。 ![]() ![]() ju16 あるマノボ族の 村では ![]() あるマノボ族の村では、 保育所建設を決定したのですが、 その後、 私は、日本政府が 開発調査に派遣した要員だ、 という噂が流され、 ![]() ![]() 再訪したときに 村の全員が恐怖で逃げて 村には子ども以外は、 誰一人いない事態。 ![]() そこで、 理事でマノボ族の酋長で牧師でもある ガボン氏と、懇意の現地の酋長とで、 再度、村に行き、 悪霊払いの儀式をしました。 ![]() ![]() そういった深層の背景が、 まったく解っていない日本人の訪問者が、 ただ村に入って、撮影したり質問したりしたら、 村人はどれだけ警戒し 疑うことか・・・ ![]() ![]() ju17 村に いくからには ![]() 私たちは、 どこの村を訪れるときも ただ「見学」に行くような行為は、 危険であるが故に行いません。 ![]() 村にいくからには、 その村の人々、 とりわけ子供たちにとって、 ![]() ![]() 奨学生の採用や読み語り、 医療や保育所支援や、 古着の配布など・・・、 何らかの良い理由があり、 ![]() ![]() それを事前に、 コンタクトパーソンを通して 村に通達して、 ![]() さらに、現地に通じている人や 現地の人々も良く知っていて信頼できる人、 あるいは現地出身の 奨学生の子供や若者やスタッフに同行してもらい 一緒に行きます。 ![]() ![]() そうすると危険地域の人々でさえ 「何とかちゃんが、帰ってきたよ!」 「MCLが、読み聞かせに来たよ」 「古着を持って来てくれたよ!」 などといって、大歓迎して迎えてくれます。 そうした配慮が大切です。 ![]() ![]() それゆえに、MCLは、 基本的に現地では不自然に 受けとられかねない スタディーツアーなどは行わず。 ![]() 自分の支援している 奨学生に会いに 活動にいっしょに着いてきた訪問者 として同行してもらい、 村人たちに紹介します。 ![]() ![]() ju18 子供たちと、 庭の掃除とイモ堀 ![]() 訪問者の若者が、 子供たちと、 庭の掃除とイモ堀をした。 ![]() ![]() ミンダナオ子ども図書館では、 支援者から送られてくる支援金を、 できるだけ教育費や避難民救済、 そして 貧しくて薬も買えない子たちを 救うための医療に充てようと、 ![]() ![]() 子どもたちは、 自分たちのごはんとおかずを 出来る限り自給して、 活動費に充てることを目指しています。 ![]() お米は、 水田を購入して、 ![]() 本部や下宿施設や 山の下宿小屋などに住んでいる 小学校から大学生までの奨学生たち、 ほぼ250人分の米を 自給しています。 ![]() ![]() 水田での米の自給に並行して、 子どもたちも 少しでも自分たちの力で 自給できるようにしたいと考えて、 MCLの敷地内に食材の野菜や果物を植えて 育てています! ![]() ![]() 貧しい子どもたちですが、 山でお父さんやお母さんを手伝って、 小さいときから 野菜を育てたり、 ![]() ヤマイモ(カサバイモ)を 掘ったりしてきた 経験があるせいか、 ![]() ![]() 本当に、楽しみながら 見事に畑仕事をこなしていきます。 嫌な顔をする子は、一人もいない! ![]() 2021年には、 ご寄付によって、精米機も設置されました。 感謝です! ![]() 今後も 何とか水田を10ヘクタール加えて、 食材の購入も寄付を使わず、 スタッフの家族や訪問者の食費も 自給できるようにしたいと思っています。 ![]() ju19 マノボ族の文化を 特別調査 ![]() 理事で酋長で牧師の ガボン氏をたずねた。 ![]() 先住民族の 文化調査が目的で来られた方。 ![]() 訪問の目的が、 現地の人々にとって意味のある 調査などの場合は、 特別な計らいで、計画をお立てします。 ![]() 過去、 文化人類学者の増田氏などを 現地の先住民族の方々に紹介しています。 ![]() ![]() 本も 出版されています。 ![]() ![]() ![]() 現地の取材など、 可能な限りお役に立ちたいと思いますが、 状況や内容によっては、 不可能な場合もあります。 ![]() ![]()
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ju20 親のいない子を 奨学生に! ![]() 帰りに、 マノボの集落を訪問 親のいない子を奨学生に! ![]() 今回、 先住民の取材で来られた方と 帰りがけに、ひさしぶりで マノボ族の集落を訪れた。 ![]() ここは、 山岳地では無いけれども、 平地の良い土地を移民に取られてしまい、 斜面にかろうじて家を建てて、 土地を持っている 移民たちの畑や田んぼの草刈りや、 ![]() ![]() 家々をまわって、 洗濯物を集めて洗濯をして、 日銭を稼いでいる、 マノボの人々が、集まっている集落。 ![]() ![]() 学校まで、 3時間近く歩かなければならない。 それゆえに、 お弁当も持って行けない極貧の子たちには、 学校に行くことすら辛いこと・・・。 ![]() ![]() すでに、 10年にわたり 奨学生をここから採っていて、 大学を出た子もいるけれども、 ![]() 中高校や小学校でストップして 結婚した子も多い。 でも、何よりも大事なのは、 幸せになってくれること! ![]() ![]() MCLでは、 保育所も建設しているけれど 生活はいつも大変。 ![]() 今回も 状況を見るために 訪問者といっしょに訪れて、 いろいろな話をうかがった。 ![]() そして、最後に、 親がいずに、 学校に行きたくても行けない少女を2人 奨学生候補に決定した。 候補と言っても、 まだ支援者はいないけど、 すでに奨学生としての採用した。 ![]() ![]() ここから学校に通うよりも 「ミンダナオ子ども図書館に住みたい!」 という、本人の強い希望と意志で、 MCLに住んで、 近くの学校に通うことになった。 ![]() ![]() 村では、 親のいない子も放っておかず、 「仕方がない、うちに住みな!」 と、引きっとって、 一緒に住まわせたりするのだけれど、 ![]() 自分の子だけでも7人以上いて、 学校に通わせるのも大変なのに、 預かっている子を学校に行かせることなど 無理な話。 ![]() ![]() そんな子たちが MCLに80人ほど住み込んで、 近くの学校に通えるようにしている。 ![]() ju21 奨学生候補の 状況調査に ![]() 親がいず、厳しい環境の子で、 学校に行きたくても 行けない子がいる話が聞こえてくると、 私たちは、 スカラシップに採る前に必ずその子の家を訪ね、 状況を調査します。 ![]() ![]() スタッフは、 ほとんどがMCLの 奨学生だった子たちです。 ![]() 下のスタッフは、 マノボ族のローズマリー。 現在は、スカラシップセクションのリーダー! ![]() 現在スカラシップの子たちは、 500名以上。 ![]() 今年は、フィリピン政府が、 今までは、小学校を6年で卒業して、 その後ハイスクールを4年間で卒業すれば、 大学に進学できたのに、 ジュニアハイスクール4年にさらに シニアハイスクールを2年を加えて、 ハイスクールを合計6年制にしたために、 ![]() ![]() 大学進学に燃えていた子が ショックを受け 停止する子が多く出ました。 ![]() 理由は、 学校に行けなかった子の場合は、 クラスの中でも、 他の子より年齢が高いケースも多く、 保護者からも、本人の希望からも、 大学に行かせるよりも、働かせたい、働きたい! ![]() ![]() 結婚させたい、結婚したい! (こちらの結婚年齢は、16歳から18歳) そんな希望と焦りが出てきたためです。 ![]() 将来の事を考えると、 仕事を探すにしても大学に行った方が良いよ・・・ 大学で彼氏を探して結婚したら? というのですが、 ![]() ![]() 年下の兄弟姉妹たちも一生懸命に働いて、 家庭を支えている様子を見て、 いたたまれなくなるようです。 ![]() 今、MCLでは、 140名ほどの奨学生が、 まだ支援者や里親がいません。 ![]() しかし、 どうしても現地に置いておけない子たちや、 アビューズがあって保護の必要な子たちは、 無理してでも採用するので、 これだけ多くなってしまいました。 ![]() ![]() 皆さん、 お願いします。 自由寄付でも助かります。 ![]() ![]() ju22 北海道と四国を 合わせたほどの島 ![]() ミンダナオ島は、 北海道と四国を合わせたほどの 大きさの島で、 ![]() ミンダナオ子ども図書館の 活動範囲は、 東はダバオ湾の半島から、 ![]() 西はイスラム教徒の多いピキット リグアサン湿原地帯を経て コタバト市まで。 ![]() 北は アポ山山麓のマグペットから、 原住民の住むアラカンや ブキッドノン。 ![]() 南の海岸沿いは、 海の下宿小屋がある サンタマリア等々。 ![]() とりわけ、 四角で囲った部分が、スカラシップ、植林、 保育所、戦争避難民救済などで 活動してきた範囲です。 ![]() MCLの本部がある場所が、 下の地図上で、 ⑪と出ているKidapawan市の郊外で、 ![]() 活動範囲は、 キダパワンを中心に広がっていると 思っていただければ良いかと思います。 ![]() 下をクリックしてくだされば、 拡大して みることが出来ます。 ![]() ミンダナオ子ども図書館は、 行動範囲だけではなく、 保育所建設などの活動範囲が、 ![]() 北コタバト州からダバオ州、 マギンダナオ州にまで広がってきたので、 現在マニラの福祉局と話ながら、 北コタバト州ではなく フィリピン政府の直轄のFoundation NGOとして、 ![]() ![]() フィリピン全体で 活動できるように動いています。 ほぼ、マニラとの話も詰めに入り、 最終調整の段階です。 ![]() MCLの現地スタッフが、 ソーシャルワーカーや理事、役員も含めて しっかりと動いています。 ![]() 妻でディレクターのエープリルリンが、 全体をしっかりとマネージして、 時には政府から頼まれて、 NGOの集会で講演もしています。 ![]() 2018年の時点で フィリピン政府直轄のNGOとなり、 活動許可範囲は、フィリピン全体になりました。 セブ、ルソン島など、 フィリピン全域での活動が許可されています。 ![]() ![]() ju23 学用品も届けます ![]() 活動範囲が広いので 調査と平行して、 学用品も届けます。 ![]() ![]() とにかく、活動範囲が広く、 奨学生候補を調査すると同時に、 すでに奨学生の子どもが、 困窮していないか、 ![]() ![]() また、 何らかの理由で学業を停止していなか、 スカラシップ担当のスタッフと ソーシャルワーカーが、 子どもに会いに 現地の学校や家をたずねます。 ![]() ![]() (ソーシャルワーカーも3人いて、 そのうち2人は、卒業生たち・・・) ![]() 本来ならば、 携帯で連絡を取ったり、するのでしょうけれど、 電気も来ていない地域であり、 先生にも、携帯の電波も届かず、 とにかく足を運ぶしかありません。 ![]() ![]() 山道を行く4WDの ガソリン代だけでも大変なので、 ガソリン節約のために、 一気に仕事を集中させますが、 ![]() 訪問者も同行して、現地を見ると、 現地の状況や 奨学生たちの生活状況もわかります。 ![]() ju24 ソーシャルワーカーの 研修生たち
ju33 山のマノボ族の村 キアタウに宿泊 ![]() 若者たちは、電気もない マノボ族の村で泊まった。 キアタウ村は、 MLCの奨学生がいる村。 ![]() ![]() MCLが スカラーを採用し始めてから 近所も村も、 村人たちの顔が明るくなった。 ![]() 貧しいことは変わらなくても、 以前のような、 人々の困窮感は感じられない。 「いざという時は、 MCLに行けば何とかしてくれる!」 ![]() 今回の民泊は、 極貧の地域興しのために、 公平に家を選びながら、 宿泊は、 家に1000ペソ(2000円ぐらい)、 ![]() そして、 共同体にも1000ペソ、 訪問者にだしていただいて、 水のタンクも作った。 ![]() ![]() 日本からの訪問者のおかげで、 村は明るくなり、 子どもたちにも、 読み語りをしたり、 ![]() ![]() 古着を配ってきたので、 かつての暗い寂れた雰囲気とは 大違い。 ![]() ![]() しかし、 相変わらず クリスマスシーズンになると、 ダバオに物乞いに出る家族も多い。 ![]() けれども、 町に出たお父さんやお母さんが、 子どもを置いたまま 居なくなることも少なくなり、 ![]() 町の貧民街に 移り住むこともなく、 クリスマスが終わると 村にもどって来て生活している。 ![]() ![]() 先進国?で、 物とお金が豊かでも、 心の貧困に苦しむ日本。 ![]() 後進国?で、物とお金が足りなくても、 心豊かな先住民の共同体。 お互いに、経済的にわかちあい、 心をわかちあって友情と愛のなかで、 助け合えると思うのだけれど。 ![]() ![]() 力のあるもの、取る者だけが、 とことん富を収奪し 蓄積して行く世界って・・・ 対立を起こし、戦争になっていく? ![]() 貧しいからといって、 必ずしも不幸とは限らない! 私たちの生活の方が、 豊かな国の人々の生活よりも はるかに美しい と感じるときだってある。 ![]() ![]() けれども、 どうにもならないのが、 一日三食たべられないときと、 お金が無くて学校に行けないとき、 ![]() ![]() 病気になっても 薬も買えず、 病院に行けないとき・・・ ![]() ju34 真の友情は、 ちまたで培われる ![]() 年明けに、 日本から来た若者たちが、 海と山とMCLに滞在。 ![]() 真の友情は、 ちまたでの遊びのなかで 培われる。 ![]() 日本にいると、ちまたで、 伝統的な鬼ごっごやかくれんぼ、 後ろの正面だーれ、 のような遊びをしている 子どもたちの姿が皆無。 ![]() ![]() 石けりや 缶けりもない! ![]() 勝ち負けだけを競い合う部活動は、 下手な者にブーイングが飛び、 挙げ句の果てには、 排除されていく。 ![]() ![]() それで本当の友情が、 培われるのかな? ![]() そして、遊ぶ場所は、 遊具に満ちた児童館だけが遊び場? 物とお金は、満ちているけれど、 友情と愛は、お金で買えない? ![]() 日本から来た 若者たちが、 ミンダナオの子どもたちに出会って、 感動して泣き始めるのも理解できる。 ![]() 若者たちが泊まった家。 MCLの奨学生の家。 ![]() ![]() 宿泊は、 一つの家に訪問者一人で、 スタッフが一人同宿する。 ![]() 2泊以上も可能だけれど、 その場合は、 公平になるために 毎夜、宿泊する家を代える。 ![]() 現地の酋長が、 責任を持って、 特に貧しい家庭を優先する。 ![]() ![]() |
ミンダナオ子ども図書館の最新の活動報告 支援者の方々への活動報告です! |
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![]() 現地日本人スタッフによる、 写真を交えた最新の活動報告です! |
![]() ミンダナオ子ども図書館 若者の友情:日記 訪問等でMCLと出会った若者たちの想いです! |
![]() 松居友による活動報告および 製作映像や想いを載せた自由日記です! |
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![]() mclmindanao@gmail.com |