天空の山

03.03a日ノ出山山行


山域名:奥多摩・日ノ出山
(御嶽駅〜御岳神社〜日ノ出山〜つるつる温泉〜武蔵五日市駅)
実施日:03.03.15
お天気:曇〜雨(雪)〜晴
同行者:なし

2週間後、団体で登る軽ハイクの下見実踏ということで、久しぶりに登った山。
途中雪まで降り出してきて、小走りで駆け抜けるようにして踏破したので、
『山に登った』という気概はほとんどしなかったが、
それでも久方ぶりの『山の雰囲気』『山の空気』はしっかりと味わえた。



御岳神社まで
拝島駅発06:57発の電車に飛び乗る。
普段、奥多摩まで行く時に乗る電車の一本あとの御嶽駅行き電車である。
07:38、御嶽駅に着くと、なんと駅員がいない!。この季節は、8時から20時までしか駅員がいないらしく、
それ以外の時間帯は、車内で乗車券を購入してください、と書いてあるので、
営業時間以外で下りる予定の場合は、予め、御嶽駅までの正当乗車券を正しく購入して乗るようにしよう(笑)。
さて、バス停は駅を出て左側。時刻表を見ると次は07:50までバスが来ない。
寒い中、温かい缶ココアを飲みながらバスが来るのを待つ。
07:50をまわっても、バスはやってこない。すると3分ほど遅れてやってきて、tana一人が乗り込むとすぐに発車した。
御岳登山鉄道の滝本駅がある、ケーブル下バス停まではおよそ10分(270円)。
降り際に運転士に、今春のストについて尋ねると、今年はない、との事。
数年前に、団体で奥多摩に行った時に、ストにぶつかってしまって、エライ目にあったことがあるのだ。
バスを降りて、アスファルトの坂道を上のほうに向かって登っていく。
駅について、窓口で切符を買って(片道570円)、時刻表を見ると、次の発車は08:21。15分も時間がある。
前の列車が10分ほど前に出たところだった。どうせだったら、バスの時間と合わせてくれればいいのに。
駅舎を出たところにあるトイレに行き、駅舎内のお土産物屋で昼食代わりの饅頭2個とお菓子2個を買って
自家用車で登ってきたと思しき高年齢層の団体さまと一緒に、昔ながらのパンチ(改札鋏)で、
昔ながらの日付打刻器(天虎式ダッチングマシーン)で日付が入れられた、
昔ながらの硬券乗車券を持って、ケーブルカーに乗り込む。
てっきり無人運転かと思ったら、ちゃんと係員が乗り込む。でも操作は、ボタンを一個押すだけ。
それもそのはず、ケーブルカー(索道)の運転席は、山頂駅の駅舎内にあって、
そこから、モーターを使ってケーブルを巻いたり、延ばしたりしているのだから。
さて、高低差400m余りをものの7分で登り切り、08:28、山頂駅に到着。
ここの駅舎を出たところに、トイレがある。
進路は左方向にアスファルトの道。途中で、左下から麓からの徒歩道(されどアスファルト)と合流し、
しばらくは案内に従って、上がったり下がったりしながら、山門をくぐって、階段を登る。
08:45、御岳神社に到着。
御岳神社参堂の石段
↑御岳神社の参堂の石段。雪の具合はこんな感じ。御岳山近辺はほぼ除雪されている。



日ノ出山山頂まで
御岳神社には以前来たことがあるのと、今回のメインは日ノ出山からのコースの実踏であるので、
神社は参拝せずに、できる限りのかっ飛ばしモードで行くことにする。
午後から雨予報が出ているので、なるべく早く歩こうと、かなりのスピード。
神社からは5分ほどもと来た道を途中まで戻り、
『神代ケヤキ』の下あたりから途中で折り返す形で日ノ出山方面の道に入る。
この分岐付近はやや道がわかりにくいが、集落のど真ん中なので、迷っても、遭難の心配はまったくない。
道は、NTTdocomoの鉄塔の脇を通って、しばらく行くと、旅館の脇で道が土になる(ここまではすべてアスファルトか石畳)。
旅館の脇。登山路は右方向。
アイスバーンの実例。
スニーカーだと冷や冷やする。
が、まあ、歩いて歩けないことはない。
↑旅館の脇。今日のお客様は『池田様』らしい。
ここまではずーっと舗装道路か石田畳。
登山路は右前方。
アイスバーンの実例

日陰だと、所々雪、というよりも解けて固まったアイスバーン状態になっているところがあり、
かなり用心しながらでないと、すってんころりんといってしまう。
今日はスニーカーで登っているから尚更である。
09:05、山頂方面と巻き道とを分ける分岐に到着。
山頂は一度来たことがあるので、通過しても良かったのだが、あくまで『実踏』の目的にこだわり、登ることにする。
記憶では分岐から山頂まではすぐだったような気がするのだが、その記憶に反して結構距離がある。
しかも途中連続石段になっているところもあり、登るのが結構しんどい。
歩いていると、ちらちらと白いものが降ってくるのがわかった。
神社のところから降り始めていた雪が、本格的になってきたのだ。
山頂手前右側にトイレ、左側に東雲山荘という営業小屋をみて、
小高く盛り上がった丘を登り切ると09:20、日ノ出山山頂到着。
恐怖の連続石段山頂直下はこんな感じ
↑恐怖の連続石段。所々氷でスリップも。↑山頂直下はこんな感じ。このころ雪が本格的になってきた。



車道に下りるまで
晴れた日には、新宿新都心まで見えるという日ノ出山山頂からの景色も、今日は雲の中。
先着していた(話を聞くともなしに聞くところによると、御岳神社とは反対側から上がってきたらしい)二人組の横で、
朝食兼昼食代わりの饅頭を食べて、今日は実踏だから、と割り切って写真も撮らず、
雪が強くなる前に下り切ってしまおうと、09:28下山開始。
下山路は、吉野梅林・日向和田駅方面へ降りる左側の道と、
上養沢、三ツ沢・松尾バス停方面へ降りる右側の道とがあるが、今日は、右の道を降りていく。
かなり急な階段日ノ出山山頂直下のかなり急な階段。

道は完全な階段。かなり急。これが登りだったらかなり難儀しそうな感じだ。
少し振り払っていないと、すぐに肩が白くなってくる雪をものともせず、駆け下るようにして降りて行く。
日ノ出山までの道に比べれば、大分歩きやすい山らしい道が続くが、
それでも一部に雪が積もっていて、凍っているところがあり、歩く時は神経を使う。
途中、日ノ出山山頂手前で分けた巻き道と合流する。
その先の指導標に、つるつる温泉の臨時休業の看板が出ていた。
団体登山の当日は大丈夫らしいが、今日、下見で温泉に浸かっていこう、という野望はもろくも崩れ去ってしまった。
09:35、上養沢と三ツ沢とを分ける分岐に到着。
ここで、しばらく地図とにらめっこ。
実は、tanaは、つるつる温泉というのは、上養沢のバス停のそばにあるものだと思っていたのだが、
この分岐のところにある看板を良く見てみると、どうやら上養沢ではなく、
三ツ沢のほうにあるようなのだ。
しっかり看板で確認してよかった。危うく、降りる予定のない道の実踏に行ってしまうところだった。
後ろからやってきたマウンテンバイクのお兄さんにまで心配されながら、地図と指導標と看板をにらめっこすること5分。
やっと、進むべき道を割り出し、三ツ沢側へ降り出す。
つるつる温泉まであと2.5kmの表示がある顎掛岩を通り、雨がひどくならないうちに、の一念で小走りで行く。
10:00、あっけなく車道に到着。



帰宅まで
地図で確認しても、どうやらここに降りるということで間違いないらしい。
あとは、アスファルトの車道をひたすら下って行くだけ。
一時強く降っていた雪も、ここでは既に雨に変わっていて、それもかなり弱くなっていた。
10:10、バス道路との分岐に到着。
さて、ここから1時間ほどは、大変無駄な時間を過ごす事になる。
日ノ出山からここまでの道が、予想に反してあっけなかったこともあって、
もうちょっとしっかりした道はないかと思って地図を見てみると、
日ノ出山から上養沢方面に下って行く途中、麻生山の先から分岐し、
白岩の滝を経由して、今いる分岐点の少し下へと降りてくるルートがあるようだ。
養沢鍾乳洞なる所の近くも通るようだし、なかなか面白そうである。
しかも、まだ時間は10時過ぎ。もう一回上まで行って、再度下見をしながら降りてきても、全く問題ない時間である。
そこで、白岩の滝から、麻生山経由日ノ出山までの道を往復してみようと思い、
地図によると、今いる分岐の少し南側にある作業林道を登って行くようなので、
見回してみるとすぐ目の前にそれらしい林道がある。
しかも、古っぽい看板になにやら『白岩の滝がどうのこうの』と書いてあるようにみえる。
そこで、tanaは、その目の前にある林道が、地図に書いてある白岩の滝に至る林道であると判断して、
1回車道まで降りてきてしまって、やや緊張の糸が切れてしまった体を引きずりながら、上のほうへと歩いていった。
しかし、行けども行けども、地図に書いてあるような登山路が出てくる気配がない。
それどころか、行けば行くほど、地図と実際に自分が歩いている林道の道の形が変わってくる。
20分で登山路がでてくる、と地図には書いてあるのに、10:17に林道を歩き始めた自分には、
10:45になっても、それらしいものが見当たらない。
結局、11:00、道半ばにして引き返し、25分歩いて始めにいた分岐まで戻ってきた。
都合、1時間10分近くも、ただ無意味に砂利道の林道を歩いただけであった。
ちなみに、この林道は、麻生山から白岩の滝を経由して降りてくる登山路ではなく、
麻生山林道というまったく別の工事用の作業林道だった。
最新版の地図では『麻生山林道』としてちゃんと表記されているが、
tanaの持っている6年前の地図には影も形も載っていなかったのだ。

元のルートに戻ってここから道を左手に登れば、約5分でつるつる温泉が見えてくる。
今日は、機械施設のトラブルによる臨時休業ということだが、
バスの運転士の話だと、土曜日曜は結構混むらしい。
バスの時間をメモって(その後、運転士が時刻表をくれたので無意味だったが)、
11:37のバスに乗って、武蔵五日市駅に向かう。
途中、松尾バス停の先で、本来自分が登りたかった、白岩の滝への林道を横を通ったが、
自分がいた分岐からはかなり下のほうだった。
親子連れが乗ってきただけで、土曜日だというのに閑散としたバスは、あっという間に武蔵五日市駅到着。
その後、狙いをつけていたお蕎麦屋さんで、うどんとおそばを食べて
(食べすぎ?、いえいえ、何せ、朝食抜き、昼食はお饅頭2個とお菓子、だったから。)、
途中立川で寄り道をしながら、無事帰宅。
歩いていた時間はかなり短いのに、家に帰ってきたのはそこそこの時間になっていた。
お蕎麦屋さん
↑結構しっかりした外観の寿庵 忠左衛門






以下の表は、この03.03a日ノ出山山行での実際の行程時刻と、
この時、想定した、03.03b日ノ出山山行での想定時刻の比較表です。
03.03abの想定
電車立川駅発06:45
拝島駅発06:5706:57
御嶽駅着07:3807:38
バス御嶽駅発07:5207:50
ケーブル下 着08:0308:00
索道滝本駅発08:2108:21
御岳山駅着08:2808:28
歩行御岳山駅発08:3008:35
御岳神社着08:4509:00
御岳神社発09:10
日ノ出山頂着09:2010:00
日ノ出山頂軽昼食
日ノ出山頂発09:2811:00
養沢への分岐着09:3511:10
養沢への分岐発09:40
顎掛岩通過09:4811:25
車道着発10:0011:50
都道分岐着10:1012:05
都道分岐発11:25
つるつる温泉着11:3012:15
つるつる温泉お風呂休憩
バスつるつる温泉発11:3713:05
武蔵五日市駅着11:5913:30
歩行武蔵五日市駅発12:0213:35
寿庵着12:0613:40
寿庵忠左衛門昼食
寿庵発14:40
武蔵五日市駅着14:45

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