write 2000/12/10
ジャンプ2001年第2号予想
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「週感ジョジョンプ」第278号

PAGE5・ラバーソウルさんより

Hermit Purple attack JUMP 2001 No.2!


 こんばんわ。
 さてさて、Q & Aの続きです。

Q. 何故「CON$」って名前なんですか?

Q. 何故「週感ジョジョンプ」って名前なんですか?

 まず最初の質問から。これはですね、人からもらった名前なので、私にもよく解らないのですよ。私は最初は「コンドル(ここに本名)」というペンネームだったのです。「コンドルは飛んで行く」が好きだったからです。しかし、中学生の頃、サークル関系である人と手紙をやり取りし、その後、パソコン通信に移り、この「CON$」という名前を引き継いだのです。だから正確には私はCON$ 2世という事になりますね。もし、私以外で「CON$」というハンドル / ペンネームを使っている人を見つけたら、至急連絡して下さい。ずっと探していますので。
 また、コンドルっていうのは伝説的ハッカー、ケヴィン・ミトニックが一時期使っていたハンドル?でもあるようです。この「CON$」っていうのは何かのパスワードじゃあないのかな?と思う時もあります。現在では、真偽のほどは定かではありません。
 Macintoshでは非常に打ちにくいハンドルだそうですが、私以外にこのハンドルを使う人が滅多にいないので、今では気に入っています。CON$って書く時は必ず半角英数字です(投稿文中に書いてあっても、ほとんど修正してあります。だから先週のニセCON$は例外で、全角だったのです)。ネット上では半角英数字というのは読みづらいのでややタブーなのですが、騙りを防ぐために、あえてそれを使っています。

 次の質問ですが、これは週感ジョジョンプ第二号にも載っていますので読んでやってください。最初、「週刊ジョジョ」にしようと思っていたのですが、いかんせん自信が無くなって「週刊」にはできない………「その週の"感想"を書く」という所から「週感」となったのです。その後、日刊になるなんて事は考えもしませんでしたけどね。
 ちなみに、「週感」っていうのも騙り防止に一役かっています。浅い人は絶対間違えますね。リンク先でも半分ぐらいは間違って書かれていますけど、特に訂正せずにそのままにしてあります。「ジョジョンプ」というネーミングさえ伝われば、後は「知る人ぞ知るポイント」でいいかなと思っていますんで………。

 さて、投稿です。ラバーソウルさんです。期間は短かったのですが、最後の長文系予想師としてのその幅広い知識と深い洞察は私も唸ったものです。本当に、ありがとうございました。

投稿者:ラバーソウルさん

ラバーソウルの予想極意(その1)

 今回は最後ということで、「予想極意」と題してお送りするぜ。ジョジョの奇妙な冒険をつらぬいているテ−マを考えてみると、一度ここで極意を残しておくことが大切だと思ったのだ。

 ジョースター家の血筋に生まれ、承太郎から父親としての気持ちを伝えられた時、その父を救おうと決意したジョリーン。神学を志す徒にありながら、悪の化身であるディオから、「天国へ行く」という究極の目的をたくされた神父。ジョジョのテーマにはいろいろなものがあるが、「人から人へ、何かを受け継ぐ」という継承者の概念は、特に重要なものだと思う。この部分を大切にしないものは、何事であれ何者であれ、必ず廃れて滅んでゆく。作品の中に視点を置こうとも、冷静に外から眺めようとも、ジョジョが長続きしている最大の理由はここにあると思うのだ。

 オレ様も、ファンとしてこのテーマを見習いたい。そして見習うならば、予想師として極意を残したい。そう思ったのだ。人を楽しませたり驚かせたりする予想師が育たねば、このページを見たいと思う者はかなり減ってしまうだろう。ジョジョンプどころか予想型ページ自体が魅力を失う恐れもある。ならばこそ、「人から人へ、何かを伝える」というテーマを大切にすべきなのだ。

 継承者を生むということは、すなわち人を育てることにほかならない。若い予想師を育て、ゆくゆくは「ジョジョファンの居場所を提供できるネット」というものを、末永く反映させることがもっとも望ましい。荒木漫画(特にジョジョ)をながく読みたいのなら、ファンもそれなりの活動をして欲しいのだ。特に管理人は、マクラ木や掲示板を通して多くの人に話題を提供できるため、話し相手になりやすい立場にある。故に管理人こそは、予想のやり方を考えて人に伝えるのにもっとも適した立場だといえる。

 今、CON$のダンナは(このページを閉じる閉じないは別として)、ジョジョンプに一区切りつけようとしておられる。同時に、「自分でも予想型ページをやってみたい」という熱い人たちも出てきている。これはまさに「継承」だ。ぜひ頑張って欲しい。各々が予想ページを立ち上げて、あちこちでジョジョファンを増やし、そして楽しませて欲しい。そうしてこそ、ながいあいだこのページを維持してきたCON$のダンナも、安心して昇天できるというものだ。彼はきっと天国から君たちのことを見守ってくれることだろう。(ひでー!)

 ただ、やって欲しいと言っても、それは今すぐにというわけではない。もっともっと、相手を楽しませることができるように、まずは自分を育てて欲しい。ダンナの歩いてきたこのページから、いろんなものを学び取ってくれ。バックナンバーを見たり、考え事をしたり、時には家から出ていろんな場所に行って、いろんな経験をして、いろんなことを知って欲しい。ちょっとした失敗くらいは気にせずに前進すべきだ。同時に、ページ管理のために自分を犠牲にしすぎるやり方も、もっとバランスをとれるように考え直しておくべきだ。このページを手本とするなら、反省すべき点もしっかり反省すべきなのだ。特に10代の人に言いたいのだが(それ以上の人も当然そうだが)、もっと自分を育てることに貪欲であって欲しい。今はあせらずに、質の高いページを支えていられる人間に成長できるよう、君たちの健闘を祈る。

 さあ! ラバーソウルの予想極意だ! 耳クソをストローでスコスコ吸い取ってよーく聞きなァ! みなの成長に少しでも役立てればと思い、ここに記すことにした。今回は「その1」と題したが、まずは基本的な作法ってもんをたたきこんでやるぜェ!(オレ様が、これが極意だと言ったとしても、それは他の予想師のやり方を否定しているわけではないので、誤解のないよう申し述べておく)。予想にはいろいろなやり方があるのだ。人によって千差万別だ。いろいろな楽しませ方や、表現の仕方があっていい。決して他人のやり方を否定してはならない。誰もが、限られた時間や独自の価値観にしたがって行動しているのだから、それを否定してしまうのは好ましくない。むしろお互いの違いを認め合える世界こそ、予想師をはぐくむ環境としてふさわしいと思うぞ。(冗談で否定するならかまわないが)

 さて、いろいろなやり方がある故に、ここでその全てを説明することは難しい。まずは最も基本的な事柄に的を絞りたい。そう、この「的を絞る」というのも今回のテーマの一つなのだ。
 まず、その週のジョジョを読んでみると、君に予想できそうなポイントがいくつか出てくるはずだ。今週号などを例にとって、そのポイントをあげてみる。

  1. 神父はヤドクカエルのことを知っていたが、これからも神父による生き物の解説シーンは出てくるのか?
  2. このパニックはどうやって終息させるのか?
  3. エンポリオは登場するのか?
  4. ジョリーンはどうなるのか?
  5. 神父はどうやってディスクを回収しようとするのか?
  6. 神父はなぜウェザーリポートのことを知っていたのか?
  7. ディオノートの内容は、いつ明らかになるのか?

 ポイントはほかにも沢山あるが、全部あげるときりがないので、この辺で止めておく。CON$のダンナの解説を参照して探し出すのも良いだろう。しかし、不慣れなあいだは、あちこちのポイントに目移りしてしまい、「あれもやりたい、これもやりたい」という気持ちに沸き立ってしまいがちだ。一週間という限られた時間で予想を展開するのだから、あまりポイントを広げすぎると、時間が足りずに単純な回答しかできなくなる恐れがある。たとえばこんな風に。

  1. 神父はヤドクカエルのことを知っていたが、これからも神父による生き物の解説シーンは出てくるのか?
      ――――出てくる。

  2. このパニックはどうやって終息させるのか?
      ――――時間がたてば終息する。

  3. エンポリオは登場するのか?
      ――――登場する。

  4. ジョリーンはどうなるのか?
      ――――回復系の新キャラに助けてもらう。

  5. 神父はどうやってディスクを回収しようとするのか?
      ――――カエルにディスクを入れて「こっちに持ってこい」と命令する。

  6. 神父はなぜウェザーリポートのことを知っていたのか?
      ――――むかしウェザーと神父は仲間だったから。

  7. ディオノートの内容は、いつ明らかになるのか?
      ――――6部の最後の方で出てくる。

 比べやすくするために、極端に単純な予想をしてみた。これでは予想に参加はできていても、予想で人を楽しませているとは言えない。ならば慣れないあいだは、予想を考える時間を複数のポイントに分散せずに、一点に集中させておくのが良い。そうやって予想の表現に厚みを持たせてゆくことが大切なのだ。

 では、厚みを持たせるとしても、人を楽しませるとしても、具体的にはどう表現すればよいのだろう。なるほどと思わせたり、驚かせたり、時には笑わせたり。それぞれの具体的な表現方法には様々なものが考えられるが、ここでも慣れないないあいだは「あのやり方をやりたい、このやり方をやりたい」と思わずに、一つのやり方に意識を集中させておくべきだ。

 今回は「理由をつける」ということをお勧めする。何かのポイントについて予想したならば、何故そう予想したのかその理由を説明して、人を納得させることが、楽しませるコツなのだと思う。  予想とは、自分の中から出てきた発想に対して、そのルーツを探るということだ。自分は何故そう考えたのか、それを考えた自分とは何者なのか。自分の中には何があって、自分には何ができるのか。それを知れば、自分の得意とすることは何かを知り、数ある予想ポイントの中から自分にふさわしいポイントを見抜いて、的確な理由をつけることが出来るようになるはずだ。「予想することとは、己を知ることなり」予想師の哲学だ。よーく覚えときなァ!未来を予想するには、過去を知らねばならない。過去を知らぬものには、未来を知る力もない。

 さて、一つのポイントに絞って予想し、その理由をつけるといっても、そこにはいくつもの理由が出てきてしまう場合もあるだろう。やはり「あの理由をつけたい、この理由をつけたい」とは思わずに、一つの理由に的を絞り、それを徹底的に考え抜くことが大切だ。結果として投稿する文章が短くなってしまったとしても、考え抜かれた理由があれば、短くとも輝きは失われないものだ。とにかく経験の浅いうちは「一点集中」を重んじるべきだ。ここで、一度例をあげてみる。先述したポイントの中から、とりあえず1番を選び、その理由を一つだけつけることとする。

  1. 神父はヤドクカエルのことを知っていたが、これからも神父による生き物の解説シーンは出てくるのか?
      ――――神父は、またどこかで生き物のことを解説すると思う。彼は少年時代に生き物の図鑑を見ていたのではないだろうか。知的な人間の少年時代が、好奇心に満ちたものであったとしても、何ら矛盾はない。むしろそのほうが似合っている。たいていのドクカエルは「赤」とか「黄」とか「青」とかが組み合わさっており、鮮烈で毒々しいイメージをしているので、好奇心の旺盛な少年時代の神父が、その写真を見て強く興味を引かれ、カエルのことに詳しくなったと考えることができる。ならば、他の生き物のことにも興味を広げていったと考えることも出来るので、神父はまたどこかで生き物の解説をすると思えるのだ。

 こうやって、一つのポイントに対して一つの理由をつければ、話をコンパクトにまとめて、予想に説得力を持たせることができるはずだ。ただ、一つの理由だけでは、どうしても物足りなさが出てしまう場合もある。予想師としてサービス精神を発揮したいのなら、もっともっと理由の部分を深めて、人を楽しませて欲しい。

 さあ、この作業に慣れてきたら、今度は一つの予想ポイントに対して、複数の理由を重ね合わせ、より重みのある予想を描けるように心がけよう。ここでもう一度例をあげてみる。1番の予想を選び、複数の理由をつけることとする。

  1. 神父はヤドクカエルのことを知っていたが、これからも神父による生き物の解説シーンは出てくるのか?
      ――――神父は、またどこかで生き物のことを解説すると思う。彼は少年時代に生き物の図鑑を見ていたのではないだろうか。知的な人間の少年時代が、好奇心に満ちたものであったとしても、何ら矛盾はない。むしろそのほうが似合っている。たいていのドクカエルは「赤」とか「黄」とか「青」とかが組み合わさっており、鮮烈で毒々しいイメージをしているので、好奇心の旺盛な少年時代の神父が、その写真を見て強く興味を引かれ、カエルのことに詳しくなったと考えることができる。ならば、他の生き物のことにも興味を広げていったと考えることも出来るので、神父はまたどこかで生き物の解説をすると思えるのだ。
      また神父は、カエルの毒が吹き矢に使われていることや、それが皮膚の下にあり、少量で短時間のうちに、心臓や呼吸器系の神経組織を破壊することまで知っていた。同時に神父は、16歳当時に神学校をめざす学生でもあった。故に彼は、学校に入ってから神学のほかに、「教養」として生物学や民俗学を学び、知識を深めたと考えることも出来るので、やはりまた必要に応じて解説シーンを出せると思う。少年時代や学生時代の記憶を探って、それを行動に活かしているのだ。
     そもそも、ほんの少しで死んでしまうような猛毒なのだから、それを詳しく知って的確に反応できるキャラクターでなければ、その場で話が終わってしまうし、ボスとしての風格にも傷がつく。空からヤドクカエルが降ってくるという大ピンチに見舞われてこそ、それを切り抜ける神父の強さをアピールできるのだ。
     「誰かこの鉄格子を空けてくれ」と部下に助けを求めるシーンは、少々情けなくも思えるが、これはディオやカーズのように「何でも出来ちゃう無敵の超人」としてではなく、「弱さを持った現実的な人間」として神父を描いておき、その状態で大ピンチを切り抜けさせることで、人間らしい独特の強さを表現しているのだ(ディオやカーズではピンチを跳ねのけても「当然じゃん」って思われちまうだろ?)。ボスの風格にも、いろいろと「質の違い」があるのだ。神父独特の強さ、いわば「魅力」というものを、ヤドクカエルを利用して演出しているのだ。ならば、これからも、いろんなところで経験や知識を応用し、的確な反応を見せてピンチを切り抜ける(魔少年ビーティーのように)シーンが出てくるはずだ。よって、神父が詳しい解説を展開するシーンが、これからも登場する可能性は高いと、考えることが出来よう。

 以上、「一つの予想ポイントに対して複数の理由を重ね合わせる」という形で例をあげたが、ここまで出来るようになれば君はたいしたものだ。
 しかし、これではまだ不十分でもある。ここまで出来たなら、今度はこの条件をキープした状態で、複数の予想ポイントに挑戦してみよう。はじめのうちは箇条書きでも良いが、最終的にはそれらのポイントをつなぎ合わせ、一つのストーリーのように表現できればしめたものだ。我々がやっていることは、要するに次週のストーリーを予想しているのだ。全体的であれ、部分的であれ、ストーリーを描く力を養うことが大切なのだ。目標を高く掲げて創造性を身に付け、ゆくゆくは荒木先生を超越する人材として成長して欲しい。

「荒木飛呂彦を超えろ!」

 これがジョジョンプの究極課題だ。
 今回は、非力ながら予想極意として「ポイント」と「理由」について記した。ほかの予想師が残したものにも、いろいろと良い例が見られるので、バックナンバーを漁って学び取って欲しい。オレ様としても、ストーリー的な予想として、以前「カーズ様復活説」を唱えたことがあるので、それを参考としてお勧めしておく。

 これからの予想は、少し肩の力を抜いてやっていこうかなと思っている。CON$のダンナも、軽いタイプのページに切り替えるようなので、それに合わせたほうがいいかなという気もするが、まあどうなるか判らないし、たまにはまとまった予想を送ろうとも思うので、今後ともよろしく!

 今週の予想についてだが、先週と先々週でやった「夢攻撃」をキープだ。今回でてきた「カエルの解説シーン」は、例としてあげただけなので、予想の判定には入れないで欲しい(笑)。ではまた。

 ジョジョンプでは「想像力で荒木飛呂彦と勝負!」という事を昔から言っていたのですが、何とかその意図が浸透していったかなと大変嬉しく思います。かねがね、「投稿はしたいのだけど、予想は難しいので投稿できない」というご意見をMAIL / 掲示板で頂戴して、どうしたもんかなぁ………と思っていたのですが今回の投稿はかなりいいポイントを突いていますね。皆様も参考にしてください。でも、一番大変なのが「疑問を出してみる事」だったりして。こればっかりは能動的に読んでいかないと、どうしようもないですからねぇ………。ま、慣れるとばんばん出てきますよ。


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