時刻AM 12:15。
普段はコンサートで詰め掛ける人達が座るであろう客席に深々と埋もれながらうだうだ考えました。
いったいぜんたい、自分が入札した12万って値段はどっから来たんだ?
自分でも、よく解りません。
調子のいい事に、自分の予想掲示板では「あの色紙、(最低落札価格の)三倍〜四倍はカタいだろう」などと書いておきながら、実際このザマなので小心者というのは救い難いものです。
岸辺るぱんさんがさすがに落札するだろうと思っていた私でしたが、私の掲示板の書き込みを受けて、「そんな(倍率ほどの)値は出していない」という意味のMAILをご本人から頂いていました。また、ハガキを出されたのが結構、締め切りギリギリだった事も………。
12万で入札した自分が落札だ。
あの封筒の薄さ。封筒を振った時の「カサカサ」という自分の入札用紙の音が今でも聞こえてきそうです。
後から考えるとバカな話ですが、「落札したらどうしよう、でも落札したら嬉しいかも!」とドキドキしていたのは事実です。
そこで、最初の疑問がまたやってきました。
いったいぜんたい、自分が入札した12万って値段はどっから来たんだ?
ちょっとそれであっさり落札したらバカじゃないか?
そうだ、もう一度、入札しに行こう、と思い席を立ちました。
ふと思いついて、行く途中のセルか何かの入札封筒を手に取ってみました。もちろん、通常は封筒をしげしげと眺めたり、隙間から中を見たりといった行為はマナー違反です。そこで、何となく手に取ったふりをして、振ってみました。
音がしません。
気がつくと、少ないと思っていた客数も、ぼちぼち増えつつありました。
人波を掻き分けて、例の色紙の前へ辿り着きました。
時刻AM 12:25。
知らず知らずのうちに、封筒を手にとっていました。封筒を振ってみます。
「カサカサ」!
ヤバい、たいした金額の違いじゃあないけど、このままじゃ12万で自分が落札だ、と思いました。この時点で、ほぼ確信に近くなっていたから全くおかしなものです。
「あと5分で第二回開札となりまーす」
会場のアナウンスがありました。
ゆっくり、時間をかけて書いた二回目の入札金額。セコいセコい金額。
とりあえず11万2,001円で落札されるのはゴメンだと思っての金額です。
私が封筒に入札用紙を入れた直後、開札となりました。
結果発表は14:00です………。
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