戦争と平和構築
2013年の記録から(4)
また必ず 帰ってくるからね! |
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na41 イスラム地域で 戦闘が勃発 避難民が出ているので 緊急調査に向かった 今回の戦闘の状況は 非常に良くない。 国軍が積極的に 介入しているということは、 今後かなり大規模な戦争に 拡大する可能性を秘めている。 毎年、 大規模な戦闘は、 この地域から勃発している。 パイドプランギからブアラン、 ラガイェンに拡大し 本格的な戦争が起こる。 時期的にも良くない。 毎年5年ごとに 大きな戦争が起こると 現地では言われているが、 2003年、2008年 そして今年は2013年。 時期的にも、 ラマダン期間中に 小規模な戦闘が各地で勃発! すでに マタラムでの戦闘では、 避難民が出て MCLで救済支援に向かった。 ラマダンは、 8月9日までの一ヶ月。 この時期に爆弾事件が多発したり 誘拐事件が起こるのが 戦争の前触れだ。 すでに ダトゥピアンでも、 爆弾事件が 報告されているし、 誘拐を恐れてオーストラリア、 カナダそしてアメリカ政府は、 政府関係者の ミンダナオ入りを禁止した。 一般のアメリカ市民にも 警戒警告を発した。 すでに何らかの情報を 得ての行動だろう。 ダバオから コタバトに抜ける国道も、 この時期に合わせたように すっかりセメント舗装されているし・・・。 現地では、 セメント舗装は、 戦車や軍用車を通すためだと 言われている。 今回の戦闘を危惧するのは、 すでにかなりの国軍兵士が、 現地に投入されているという 事実が背景にある。 これは、この地域の戦闘が 単なるリドーと呼ばれる 地域対立ではないことが 明確であること・・・ ad12 さらに 国際的なNGOが さらに、 国際的なNGO つまり現地NGOだけではなく 海外のNGOが積極的に入ってきている。 現地の人々は、 過去の度重なる戦争体験から、 それを 大規模戦争の兆候と見ている。 杞憂に過ぎなければ 良いのだが。 アキノ政権は、 和平を樹立するという方向性を 持っていたので それを信じたいのだが、 2008年も 直前までマレーシアでの 和平調印が口外されていたにもかかわらず、 突然?交渉が崩壊し、 大規模戦闘となり 80万の避難民が出た。 現地の人々は、悲観的だ。 杞憂に過ぎなければ良いのだが。 この地域には、 たくさんのMCLの奨学生たちがいる。 すでに40年間、 3年から5年おきに 戦闘が起こり、 避難民化をくり返している。 こうした戦闘の背景は、 背後の湿原地帯に眠る 膨大な天然ガスと石油資源を得るための 国際的資本の対立だという。 しかし、 東南アジア最大といわれる リグアサン湿原には、 沢山の魚が生息し、 大きな鯉や雷魚、 そして、5mのウナギも獲れて、 5000世帯は超えるという 漁民たちが生活している。 下流を加えると、 どれだけ多くの人々が、 自然の恩恵を受けて 生活していることか。 開発によって、 こうした人々の生活が 破壊されないように願うばかりだ。 na42 早速、翌日に ビニールシートの 支援をした ミンダナオ子ども図書館が、 ビニールシートを持って来るという話が、 事前に伝わっていたために、 人々は、 ビニールシートをかけて屋根を作るための 木や竹の柱を立てて、 待っていた。 避難場所は、 学校の校庭だった。 教室のいくつかは、 避難場所になっているために、 子どもたちは、 外で授業をせざるを得ない。 しかし、 避難民は増え続けて、 教室の中だけでは 寝る場所が足りず、 校庭に 竹竿や棒で柱を作って、 その上に ビニールシートをかけて、 応急の寝場所を 作らなければならない。 na43 ビニールシートを カットしていく すでに 長いお付き合いのある 村人たちなので、 MCLのこともご存じで、 理解して 喜んで迎えてくれる。 MCLのスタッフたちが、 シートをカットしていく。 ああ、 これで夜も、 雨に濡れずに寝ることができる! 子どもたちも 大喜び! na44 今回は、 PHPの記者若林さんと 日本から来た若者も 支援活動を手伝ってくれた シートをカットし終わると、 スタッフが、 一枚一枚柱にかけていく。 その場で渡すと、 本当に屋根のために 使われるか否かわからないし、 場合によって 一家族だけで、 数枚とられてしまう事もあるので、 使い場所をチェックしながら、 渡すようにしている。 とりあえず 寝られる場所が出来て、 ホッとした家族たち。 喜ぶ顔を 見ることが出来るだけで、 こちらも幸せになれる。 けれども、 こんな不幸な生活を、 むりやり強いられるような戦争が、 なぜ起こるの? ad13 別の難民 キャンプも調査 ミンダナオの状況は、 あまり良くない。 各地で 小規模な戦闘が起こり、 避難民が出ては 救済支援に向かう日々! ラマダン期間中に、 爆弾事件や誘拐も 起こる可能性があり、 2003年、 2008年のように、 ラマダン後に 本格的な戦争が 起こる気配が無きにしも非ず。 MCLでは、 継続して避難民救済を 開始しています。 na45 腹痛や風邪、 皮膚疾患も多く見られ 医療支援もした 避難民支援で、 最も大変なのが医療支援だ! シートを届けたり、 食糧支援に行ったときには、 必ずそこに医療を必要としている 子どもたちがいないかをたずねる。 子どもたちも、 汚れた水を 飲まざるを得ず、 布団も無く 地面に寝たり、 時には、 雨水にあたったまま どうすることも出来ない。 そのような状況だと、 数日後から 病気の子どもたちが出てくる。 薬を持って行くので その場で何とかなる場合は、 まず薬を与えて 数日後に再度訪れて様子をみる。 しかし、 どう見ても 緊急の医師による診察や 入院が必要な場合は、 帰りに車に乗せて 親といっしょに ミンダナオ子ども図書館に 移動して泊まり、 翌日、 キダパワン市の 医師のところに連れて行き 必要とあれば、 その場で入院させる。 na46 子どもたちと 支援を開始 ミンダナオ子ども図書館では、 活動の中心を担うのは 子どもたち! 前夜のうちにシートを、 5メートル置きにカットして、 翌日、 トラックに運んだ! ビニールシートと一緒に、 日本から送られてきた 古着も積みこんだ! na47 避難民キャンプでの 読み語り すでに 避難生活を始めて 2ヶ月が過ぎていた。 60日以上、地面の上で 十分な上掛け布もなく、 汚れた衣服のママで 過ごさなければならない子どもたち。 避難民の顔にも、 しだいに 疲労感がでてくる時期。 しかし、 ミンダナオに来て、 最初に避難民を見たときは、 120万の人々が、 地平線まで見渡す限り、 テントも無く、 ヤシの葉を葺いた下で寝泊まりしていた。 しかも、 なんと4年近く 過ごさなければならなかったのだ! 病気の子を治してあげた 30歳半ばの お父さんが言った。 「ぼくは、生まれてからこの方、 4,5年おきに大きな戦闘があって、 避難生活を余儀なくされてきたんだよ。 子どもの頃からずーっと!」 当時の国連の方が 語ってくれたところによると、 世界でもこれだけ長い年月 戦争や戦闘がくり返し起こり続けているのは、 ミンダナオなのです。 避難民の累計が 世界一なのが ミンダナオなのだそうだ! 隣の国、 日本に生まれたにもかかわらず、 40年にわたって 戦争があることも知らず。 避難民の累計が 世界一であることも知らされず、 本当に何も知らなかった事実に、 我ながら驚くと同時に、 なぜ、 伝えられないのか 不思議な疑問がわき出てきた。 それにしても、 子どもたちによる 子どもたちへの読み語りは、 本当に 喜ばれる心の支援だ。 物資だけでは、 何かが足りない? 2ヶ月も難民だった子達の顔に、 笑顔がもどってくる! 小学校低学年の彼女(女の子です)も 見事な読み語り! 野菜売りをしていた少女! 読み語りだけではなく、 イスラムとクリスチャンと 先住民の歌をうたい、 踊りも踊って、 ますます元気! ad14 どうして 大人たちは 戦争なんか起こすの? 世界が、 子どもたちの幸せを 第一に考えれば、 戦争などは、 出来ないはずだ! 子どもたちこそが、 希望であり、 未来なのだから! 今年はじめて入った 大学生の奨学生も、 早速劇に加わった。 げきの名は「おおきなかぶ」 ぼくも子どもの頃に読んでもらった 絵本「おおきなかぶ」を 奨学生たちが劇にしたのだ。 最後に、 子どもたちに 菓子パンをくばった。 現地では めったに食べられない パンを食べて、 子どもたちはおお喜び! スタッフたちは、 子どもたちが パンを食べているあだいも、 子どもたちの中に入って、 絵本を読んであげる! 前に立って読む以上に、 密接な関係が生まれてくる。 na48 雨よけの ビニールシートを配った 読み語りが終わった後に、 いよいよ ビニールシートを配った。 この避難民キャンプは、 戦闘が勃発した2ヶ月前に、 UNHCRからの支援で ビニールシートが配られていたので、 必要ないと思ったのだが、 現地からの要望では、 それから2ヶ月の間に、 避難民も次々と増え続け、 シートも足りない状況であり、 それゆえに 支援して欲しいとの事で 現地に持って行った。 白いのが UNHCRのシートで、 大きく丈夫で品質も良い。 MCLの場合は 今回も シートを必要としている人の数も多く、 ほとんどが、 日本の個人の方々の支援で 運営しているので、 地元で売られている青いシートが限界。 このシートも ダバオなどの中華街の 中華系の店主が、 MCLの活動に 共感を持って下さっていて、 特別価格で 販売して下さっているのだ! ミンダナオ子ども図書館の 子どもたちは、 本当にしっかりしていて、 避難者が組んだ木枠に、 どんどん シートをかけていく! これで 雨が降っても大丈夫! 避難者たちは大喜びだ! na49 小学校に 避難している 人たちにも パンと古着を配った こちらはまた 別の避難民収容場所で、 小学校が 避難場所になっている。 ここに、 日本から送られてきた 古着と、 パンをくばった! 日本から来ていた 若者も手伝ってくれた。 学校に避難しても、 昼間は授業があるので、 教室から外に出て、 授業が終わるまで、 グランドに、 居なければならない。 それを考えると、 グランドにビニールシートをはって、 そこを自分たち家族の 住み家としたほうが 住みやすいという事で、 後日、 日よけと雨よけをかねた ビニールシートを届けた。 ミンダナオ子ども図書館は、 読み語りを交えて くり返し来てくれるし、 病人が出た場合なども、 コンタクトパーソンが連絡すれば、 至急来てくれるので、 現地の避難民たちにとっても、 国際NGOとは、 またひと味違う、 安心できる隣人なのだ!そうだ・・・。 避難民にとって、 誰かが見ていてくれるのは 大きな安心と喜び! jp31 訪問者の方々と 活動を共に ミンダナオ子ども図書館は、 訪問者を特別に、 接待することはないけれども、 現地で聞こえてくる 貧しい僻村の子どもたちの 状況を耳にすると放っておけず、 時には馬に乗って、 山の村々を巡る 積極外向型の活動であるが故に、 そのようなときに、 訪問者の方々とご一緒し、 時にはマノボ族の電気のない村に 泊まったり、 福祉局と現地の人々から 安全の確約が得られると、 イスラム地域の湿原に 舟に乗って、 保育所の開所式に 参加したりすることもある。 以下は、 湿原の保育所の開所式へ行った映像!
青少年も含み
ダバオの町のイスラム 貧困地域の 調査にも同行 大都市の貧困は、 山岳地帯の貧困とは異なる。 ミンダナオの場合は、 路上生活者になっても、 物乞いをしながら 何とか生きていける。 日本では、 子どもが物乞いをすると 冷たい目で軽蔑してみられるが、 ダバオでは、 物乞いは 子どもが家族を助けるために がんばっていると見られるのか、 けっこう 小銭をわたしてくれる。 僕が子どもの頃も、 (最近もそうだけれど) 路上生活者がけっこういた。 駅前で、 物乞いをしている人の前を 背広姿のサラリーマンが 上から目線で通り過ぎていく。 僕も、父につきそわれて ランドセルを背負って駅に向かう。 すると、物乞いのあわれな老人が 父に向かって、手を差しだした。 すると父は、 「お金を渡したら駄目だよ!」 「少しぐらい、あげたらいいのに。」 と言うと、こう諭された。 「努力して、仕事を見つけて、 他人にたよらず、 自分の力で 生きていかなければいけないんだ!」 それはそれで、 正しいとは思うけれど、 ミンダナオに来てから少し考えが変わった。 「多少お金が残っていたらあげたらいい。」 「それなりに生きるために がんばっているんだから、 困ったときにはおたがいさま。」 ミンダナオに来て 長く生活するにしたがって、 物乞いにも少し渡すようになった。 仏教では、布施を喜捨という。 小学校の5,6年の担任で、 曹洞宗の僧侶である、 無着成恭先生から聞いたのは、 「施しは、クリスチャンの寄付とは違って、 上から目線で与えるのでは無く、 施す方が身を低くして差し出すものなのだよ。 自分の欲を捨てますから、 どうかわたしを救って下さいと・・・。」 施しを受け取って 喜ぶ子どもたちの顔を見ると、 その言葉が身にしみる。 彼らが、僕を救ってくれているなあ。 街の貧困地域の子どもたちは、 本当に仲良しで 助け合い分かち合って生きていて、 学ぶべきところがある気がする。 聖書の言葉を いつも思い浮かべる。 「貧しい人は幸いである、 天国は、彼らのものである!」 今回は、前から気になっていた 父親のいない子と、 戦闘でスールーやサバ州から逃れてきた 難民の人々を訪ねた。 jp35 その場で里親に! 父親も母親もいず、 自分の誕生日すら わからない少年。 父親が病死して、 母親が面倒を見きれずに、 祖母のところにいて、 一年以上も母に会っていなかった少女。 支援者が決まり、 彼らは晴れて MCLに住むことになった。 こちらの子も その場ですぐに 里子になった! ここでも、 支援を決定してくださった皆さんに、 子どもたちに代わって 心から感謝します。 jp36 訪問者も参加して、 京都暁星高校寄贈の 保育所・開所式 日本からの 訪問者のみなさんも、 開所式に参加して下さった。 京都暁星高校は、 長い年月、 ミンダナオ子ども図書館を 支援してくださっている。 アルベルト君は、 かつて京都暁星高校の奨学生だった。 日本にも招かれ、子どもたちと交遊し、 マノボの踊りも一緒に踊った。 今は、 ミンダナオ子ども図書館のスタッフとして 活躍してくれている。 彼は、保育所の建てられたこの村の出身だ。 下の写真の中央は、 プロテスタントの牧師さんで、 理事もしてくださっているガンボン師。 今回は、伝統的な ニワトリを使った 原住民の儀式をされた。 ミンダナオでは、 酋長が教会では牧師をやり、 村では酋長の儀式をする。 日本でいえば、 キリスト教会の牧師が、 村の神主もするのと同じ?! 私も、酋長として、 伝統的な服を羽織って 訪問者の方々と共に参加した。 最後に、 受け渡しのサインをする。
本部の建物は、
日本政府の指定する
近年の自殺や引きこもりの多い
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vs42 マノボの集落の 保育所が完成 丹原美穂さま寄贈の 保育所が完成 これからもゆっくりとですが、 一つひとつの保育所の 調査をして 補修を行っていきます。 マノボの集落 プロック8の保育所も完成 この集落は、 周囲を移民の人々に土地をとられ、 先住民族は、狭い斜面に 住まざるを得なくなっている。 自給地もないために、 周囲の田んぼの 雑草を刈ったりして 日銭を稼いで生活しており、 子どものための 弁当も作れず MCLで米を支給している。 開所式の準備のために、 子どもたちが 保育所のいすを運んだ。 こちらの子どもたちは、 こうしたお手伝いを、 嫌な顔ひとつせずに、 楽しそうに行っていく。 vs43 いよいよ、 開所式の読み語りに! MCLの 子どもたちが出発! 諏訪湖ロータリークラブの方々も 乗り込んで、 出発! まずは 読み語りと歌から、 開所式が始まる。 マノボ族の村だから、 マノボの子たちが 中心になるが、 必ずイスラム、 クリスチャンの子たちの 歌と読み語りを入れていく。 宗教を前面に出し、 違いを敬意を持って受け入れ、 互いに友情を結ぶことは、 21世紀の最大の課題だと MCLは考えている。 絵本も含めた子どもの文化の中に、 様々な異なった文化や宗教表現を、 どんどん入れていく時代が 始まっていると思うのだが・・・ もっと先住民の祭儀の絵本や、 イスラムの絵本、 仏教の絵本、神道の絵本、 カトリックやプロテスタントの宗教観 などを描いた絵本が、 どんどん出ると、 今後の平和を創り出す運動に 貢献すると思うのだが。 読み語りの後に 開所式が・・・ ミンダナオでは、 会合は すべて祈りから始まる。 まわりは 水田に囲まれているが、 彼らの土地は無い。 元々は 彼らの居住地だったのだが・・ それでも 限られた共同の土地で、 みんな仲良く助けあい、 いっしょに 保育所でABCを勉強したら、 今度は、 できれば小学校にあがりたい! 中学校や高校にも 行けたら良いんだけれど! と言うのが子どもたちの夢。 vs44 北野財団の保育所が 完成した 北野生涯学習財団は、 日産などの車のライトを作っている スタンレー電気の財団。 毎年2棟の保育所を 寄贈してくださっている また、 4名の大学の奨学生も・・・ 開所式は読み語りから vs45 男子下宿小屋が マロゴンに完成した マロゴンは 山の奥の集落だけれども、 教育に情熱を傾けている。 小学校が完成し、 高校が出来つつある。 ここに、念願の 男子下宿小屋が完成した。 MCLの奨学生は、 山の貧困家庭や親の無い子、 崩壊家庭の子たちを優先している。 それゆえに 日常学校に行けず、 学校成績や年齢に ハンディがあったりする。 みんなで 読み語りをした ミンダナオ子ども図書館の 奨学生たちが、 現地の子どもたちとの 友情をきづくために、 村の子たちを集めて 読み語りをした。 この村の保育所も、 ミンダナオ子ども図書館で 数年前に建てている。 保育園の先生が、 村の子どもたちを集めて、 宿泊施設にやってきた。 読み語りは 踊りからはじまる。 みんなで 踊ると楽しくって、 緊張感がほぐれるし! 絵本のほとんどは、 英語か日本語で 書かれているので、 自分で見ても、 子どもたちは、 何が書いてあるのか わからない。 でも、 こちらの子どもたちは 全然気にしない、 一度、 読み語りの体験させすれば、 絵本の良さが すぐにわかるし。 絵を見るだけでも楽しいし、 すぐに絵から 自分でお話を考えて、 他の子たちに語り始める。 心に壁を作らず、 既存の知識の上に立って 物事を考えず、 心が妖精のように 飛び跳ねる! 絵本を見たこともない 子どもたちに、 スタッフが絵本をわたす。 読み語りの後、 自分の手にとって、 絵本をみるだけでも、 興味の度合いが変わってくる。 vs46 大きなカサバイも の劇をした 奨学生たちが演じる 「おおきなカサバイモ」の劇は、 絵本「おおきなかぶ」から アイデアを得て、 ミンダナオ子ども図書館の 若者たちが 独自に作った劇! 絵本「おおきなかぶ」は、 ぼくも、子どもの頃に 読んでもらった絵本で、 父が編集した 思い出深い 絵本のひとつだけれど、 なぜ名前が カサバイモに 代わっているかというと、 ミンダナオにはカブがなく、 カサバイモなら 山に自然に生えていて、 山の子どもたちが 毎日のように 斜面で掘ってきてみんなで食べる お米代わりの主食だから。 だから、 どうやって地面から 引っこ抜くかもしっている。 下の映像サイトのなかの原住民の文化祭、 マノボデーでマノボ料理を作るために、 山にカサバイモをとりにいき、 子どもたちとひっこぬく場面が出来てます。 オリジナルの絵本とは 異なった部分があり、 猿やネズミもやってきて、 最後にネズミが 根っこのまわりを こつこつとひっかいて みんなで芋を引っ張りぬく。 この筋書きも、 彼らが独自に考えたもの! 日本でやったら、専門家から、 「原作通りにやりなさい!」 と、怒られるかな? 最後に みんなで歌った! 毎回必ず最後に イスラムの歌、マノボの歌、 ビサヤの歌 そして平和の歌を歌う vs47 建築祝いを最後に 家は 下がコンクリートで、 上半分が竹壁にしている。 これは、 こちらの伝統的なスタイルで、 確かに 全部がコンクリートの方が、 耐久性があるのだが、 熱帯であるが故に、 クーラーも置かないと 暑くて大変! ミンダナオ子ども図書館の本部も 寝室は、 伝統的な竹壁にしている。 しかし、 竹壁の欠点は、 5年ごとに多少、 修理をしなければならないこと。 ここには、 高校生以下の男の子たちが住み、 学校に行きながら農業も行う。 すぐ横には 信じられないぐらいに 巨大なラワンの大樹が立っている。 ここは伝説の場所で、 巨大な樹から 不思議な白い女性が現れて、 天に向かって昇っていくという。 それをテーマに、 お話を書きました。 下から読むことができます。
このお話を 2020年現在、 画家が絵を描いて 絵本を制作中です。 その画家と若者たちもいっしょに 2019年にこの場所を 訪れた映像が、以下です。
vs48 マノボの祈りの家 の建前式 今年のマノボデーは、 マノボの祈りの家の 建前式を行った。 酋長たちも 訪問してくださった。 マノボ文化を若者たちに 伝え続けるためにも、 こうした、 伝統的な祈りの家が必要だった。 酋長たちの祈りに、 私も酋長として加わった。 妻のエープリルリンは、 マンダヤ族の血が入っている。 マノボ族にとって鶏は、 地上と神の国をつなぐ存在だ。 vs49 マノボ族、 ビラアン族の スカラー(奨学生)の 歌や踊り 従兄弟どうしの下の二人は、 本当に 伝統的な踊りを知っている。 貴重な存在で、 昔話もたくさん語れる。 彼らに 昔話を収集してもらって、 絵本や本を 作ろうと思っている。 支援者から 届いた手紙を渡した 最後に 集まってきた奨学生たちに、 支援者から届いた 手紙をわたした。 日本語で書かれている手紙は、 渡す前に、 英語に書きかえたものを 同封して渡す。 奨学生たちは大喜び! vs50 原住民の祈りの家が 完成した 高島ご夫妻の 支援で完成 大勢の首長たちが、 開所式に参加してくださった。 今後、 MCLを中心に、 マノボ文化の 保存育成活動が、 広範囲に 展開されていくだろう。 行き詰まっているかに見える 現代文明の、 物質中心の世界観、 宇宙観を打ち破り、 本来人類が持っていた、 見えない世界と見える世界、 自然と人間、 一見対立しているかのような 二元論を超えた、 ゼロの視点にたった 本来の宇宙観を 人類が取り戻すためにも、 原住民の世界観に立ち返って、 世界を見ることが、 これからの未来を開いていくように 思えてならない。
vs51 クリスチャンデーの 文化祭 毎年、 ミンダナオ子ども図書館では、 イスラムの文化祭、 マノボ族、バゴボ族、 ビエラーン族など、 原住民の文化祭。 クリスチャンの 文化祭を行い。 最後に、 シンポジウムを開いて 一年の総括をする。 その年のテーマをどうするかは、 その年の 選挙で選ばれた、 それぞれの代表が、 話し合って決める。 今年のテーマは 葬儀と復活。 クリスチャンの文化祭では、 イエスの最後の晩餐と、 十字架に貼り付けになる 死と復活が演じられた。 訪問者も参加できます。 今年は、 訪問者の方が支援している子に、 手紙をわたした。 vs52 イエスの受難の物語 イエスの死と復活を どう演じ伝えるかは、 クリスチャンの奨学生たちが、 事前に話し合って決め、 練習もしてきた。 弟子の足を洗い 愛と受難を伝える最後の晩餐 最後の晩餐の前に、 イエスは、 一人一人の弟子たちの 足を洗って清めた。 そして 生け贄の象徴としての肉と血、 パンと葡萄酒に感謝をささげ、 肉の象徴としての パンを捧げて食べ、 血の象徴として 葡萄酒を神に捧げて飲み。 弟子たちと 食事を共にした。 kz 突然 突風が襲った! 死の十字架に向かうために イエスが、 立ち上がった瞬間 突然、 強風が起こり、 大雨がふりだした! みな 天に何が起こったのかと、 ビックリして立ち上がると、 飛ばされそうになる、 テント代わりのビニールシートを、 必死につかんで、 ミンダナオ子ども図書館の 庭を抜けて、 母屋へと向かった! まるで イエスの死に心を痛めて、 天が泣き出したかのようだった。 最後に母屋で お昼ご飯を食べる奨学生たち。 vs53 MCLの日常 ザンボアンガでは 戦争が起こり、 イスラム地域のピキットでも、 季刊誌で述べた懸念が、 現実のものとなりつつあり、 MILF分離派のBIFFと MNLFが組んで、 国軍との戦闘が 散発的に起こっている。 しかし、 MCLのなかでは、 クリスチャンもムスリムも 本当に仲が良く、 他国から来た訪問者とも、 仲良く遊ぶ! ミンダナオが そして世界が、 MCLのようになれば良いのに とつくづく思う。 vs54 小学校の卒業式 MCLの近くの マノンゴル小学校を 卒業式が始まる! スタッフでハウスペアレントの ローズマリーは、 もと、MCLの奨学生だった。 MCLの奨学生には、 親のいない子も多い。 そんな子にとって、 卒業式は うれしくもあるものの、 ちょっと 寂しくなるときでもある。 そんな 子どもたちの気持ちを察して、 ハウスペアレントや スタッフや、 わたしも、 ときには、 上級生のお姉ちゃん役が、 親代わりにつきそう。 日本から訪問されていた 野田杉菜さんも、 お母さん役を つとめてくださった。 山から、 片親だけれど、 忙しいのに お父さんが来てくれた! 最後に、 卒業証書の 授与がはじまった。 小学校もいけない、 卒業なんてできないと思っていた、 極貧の子どもたちにとって、 卒業式は、夢の又夢だった。 それが実現した驚きは、 大変なものだ! vs55 ミンダナオ子ども図書館の 子どもたちは、 本当に献身的だ! スタッフのハウスペアレントから 「~してくれない!」 といわれると、 「やってあげるよ~」と言って、 嫌な顔一つせずに、 お掃除や炊事や 洗濯をしてくれる! しかも、 友だちと協力しあって、 笑いながら、 楽しそうにやっていく! こんな性格が、 どのように 作られたのだろうか? と思う時があるけれど、 小さいときから、 兄弟姉妹や友だち同士で、 山へ芝刈りに言ったり、 川に洗濯に行ったり・・・ 台所で お料理をして、 「お料理できたよ~」 「みんなで食べよ~」 子どもたち同士でも 助け合って 生きてきた経験があるので、 それが、楽しく 当たり前だと感じるのだろう。 ご飯が終わると、 外で集まって木の下で、 みんなで歌ったり踊ったり! 小さな子でも、 あっという間に ギターや楽器を弾けるようになる。 楽譜はぜんぜん読めなくっても・・・ 支援者への お手紙書いたよ~ ベッドで別々に寝るのはつまんない~ 床でみんなで いっしょに寝よ~~っ! 「ぼくたちが、 毎日食べるお米も、 自分たちで 干して乾かしてから 精米するんだよ! 本部以外の 下宿施設などに住んでいる 子たちも含めると、 約200人分のお米が必要で、 一日に50キロ消費される。 2021年には、 精米機も設置されて、 スタッフの家族も含めて、 200人分の米を自給しています! 庭で 野菜を作ってくれるのも 子どもたち! 果物やヤシの実が庭に実ると 自由に登って 採っていいことになっている! だけれど、 みんなで分けて食べること! 「学校にいってきま~す!」 「お帰り~!」 「クリスマスの飾りつけするね~!」 na50 2013年: イスラムデーを実行 毎年、イスラムの文化祭、 先住民の文化祭、 クリスチャンの文化祭をして、 互いの宗教や 習俗の違いを体験し、 敬意を持って 理解する試みが文化祭。 毎回、事前に 投票で選出された 学生役員が集まって、 その年の文化祭のテーマを検討する。 今まで、 結婚式、葬式、 歌や踊り、精霊の払い、 などをしてきたけれど、 今年は、 断食の中に見る 各々の宗教のとらえ方を テーマにした。 イスラムのラマダンは 有名だけれど、 マノボ族にも 断食はある。 クリスチャンにもあり、 イエス自身が40日間食を絶ち 山にこもっている。 仏教にも、 神道にも、 清めの儀式があるように・・・ 表現方法や 儀式の仕方は違っても 宗教には、 共通点も多いと感じる。 ミンダナオの イスラム文化は、 アジア的で 独特のものが有る とも言われている。 ミンダナオの クリスチャン文化も 欧米とひと味もふた味も 違っていたりする。 マリア像の前に置かれたローソクに 手を伸ばして、 煙を肩につけてみたり・・・。 下の写真は、 MCLの奨学生で 同時にイスラム教の司祭も勤めている オスタージュの青年。 彼の祈祷は、 アラビア語で 意味がわからないけれど、 なぜか深く心に染みこんで感動的だ。 下の写真は、 ピキットのDSWDのソーシャルワーカー。 自分自身の体験を交え 時には涙しながら、 断食と罪の許しについて語ってくださった。 MCLに住んでいる、 アーミーが踊ってくれた。 小学校から、 もう5年間もMCLに住んでいる。 今年高校を卒業して、 大学に行って、 教育学を専攻して、 卒業したら先生になる予定。 最後にみんなで待望の イスラム料理を満喫した。 ナマズの炭焼き、 焼きビーフンやお菓子。 クリスチャン、 マノボ族の子たちも大満足! na51 クリスマスツリーを 作った ミンダナオのクリスマスは、 9月から準備が始まる。 9月、September 「・・・ber」のつく時期が始まると、 クリスマスのイルミネーションが 道々に飾り始められる。 ソリに乗った サンタクロースや 光で飾られた雪だるま。 華やかで 楽しい気分が、 ちまたに満ちてくる。 もともと、 心底のお祝い好きで、 明るく表現力豊かな国民性? 貧しく落ちこんだような 小屋に住みながら、 それゆえに、 落ちこみを吹き飛ばすような お祝い好き? クリスチャンもイスラムも、 精霊崇拝の先住民も、 形だけのお祭りではなく 心底楽しむ気分に満ちている。 クリスマスの一週間前から まだ暗い3時、4時から 夜明け前のミサに集まってきて、 教会もカテドラルも いっぱいになるのだから驚きだ! クリスマスのために 生きているみたい! ミンダナオには、 モミの木が生えている わけではないので、 クリスマスツリーはこうして作る! イルミネーションで 本当に輝いているクリスマスツリー! na52 クリスマスパーティーが 始まった クリスマスプレゼントを買うための お小遣いをもらって、 それぞれ、決まった人のために 町でプレゼントを買ってきて、 歌ったり踊ったりした後に プレゼント交換をする! クリスマスの時期は、 親や親戚がいる子たちは、村に帰るので、 親のいない子たちにとっては、 クリスマスは、 とっても寂しい時期になる。 それだけに、楽しく過ごす事に気をつかう。 みんなで歌って踊って、楽しんで・・・ 普段の遊びの延長だけど、 それでもクリスマスは特別! 下の写真には、 実子のアイカ(藍花)も混じっている。 いつもみんなと一つの家族、 兄弟姉妹として一緒に育つ! 本当に子育てが楽というか、 「子育て」という言葉が、 ここでは変で当てはまらない! 「子育つ」というべきで、 放っておいても子どもは育つ??? 親が亡くなって 親戚の家を転々としながら、 説明できない理由で逃げ出して 福祉局に保護された少女も兄弟姉妹! ボードメンバーで 福祉局のソーシャルワーカーの グレイスさんから紹介された子です。 どなたか支援者になっていただけませんか! ミンダナオ子ども図書館に 先日来たけれど、 本当にほっとして 安心できる場所だと言っていた。 ここにいれば、 友だちも沢山出来て 悲しくないし、 愛に満たされた場所! 日本から来られた方々も よく言われるのが、 「ミンダナオ子ども図書館は 施設という感じがしないですね!」 子どもたちも私も ここは施設だと思っていない。 家庭であり、住んでいる子たちは、 我が子と同じだと思っているから。 たとえ親に見放されても、 親がいなくなってしまっても、 彼らにとってMCLは、 安心して育つことができて、 しかも、大学まで行ける我が家なのだ! na53 支援している スカラーに会いに 訪問者の方々は、 子どもたちを見ながら、 自分たちの少年、 少女時代を 思い出したかもしれない。 日本もかつて貧しかった。 しかし、それなりの 幸せな生活があった。 幸せは、 決してお金では買えない。 支援している子の住んでいる村には、 今回は、 危険で行けなかったが、 スカラーに お父さんといっしょに来てもらった。 お母さんがいなくなり、 お父さんも仕事が大変で、 学校を続けられなかったけれど、 ミンダナオ子ども図書館のおかげで 中高生から大学まで行けることになった! 卒業したら、良い仕事について、 家族を助けたい! na54 年末の大掃除と ペンキ塗り 小学校の男の子たち。 普段はいたずら盛りだが、 仕事をたのむと 文句も言わず、 積極的にかかわっていく。 まずは ペンキを塗る前に 汚れを落とした。 上からの指示に従って、 やりたくない仕事を 無理やりこなしている といった感じが全くしない! それどころか、 一か所終わると 次に何をしたらいいのかを、 自分で考えて どんどん実行していく! 「だって、 わたしたちのおうちだもん!」 ときには、 互いに冗談をいいながら! ときには、 お互いに助け合いながら! 上の子たちは、 下の子に教えて、 下の子たちは、 お姉ちゃんの言うことをしっかり聞いて。 「はい!」 ぜんぜん嫌な顔をしない。 文句があったらどうするのって? 下の子も 上の子に、 文句があったらしっかりと言う! 上の子は、 下の子の文句に しっかり耳を傾けて、 解決策を教えてくれる! そして、 二人ともすぐに笑顔! 下の写真の緑の服は、 実の長女のエンジェル藍花。 年上の子たちに面倒を見てもらう 妹の立場から、 お姉ちゃんへと変身した! 料理も掃除も 下の子たちの面倒も、 積極的にこなしていく。 ここで育ったことが、 どんなに 大きな意味を持つかを考えると、 将来が楽しみだ。 na55 あっという間に、 一階のコンクリートの 壁が塗りかえられた 手すりの鉄も、 ヤスリや紙やすりできれいに削り、 そのあとから、 ペンキを塗っていく。 疲れたら交代! 高いところは、 背の高い子が・・・! 外壁も、 天井も、 どんどん塗りかえていく! その早いこと早いこと・・・ 腕前も技術も あっという間にのびていく。 その早いこと早いこと! あっという間に家は、 若返ったかのように 輝きだした! こうした体験をきっかけに、 大学で建築工学を 勉強したくなる子もいる。 日常生活に密着した体験から 生まれる仕事には、 地元で仕事を作れる 夢がある! 自分たちが 日々生活している家が、 子どもたち 自身の手によって、 こんなに 素敵にきれいになってきた! 外壁は、 最後の仕上げ! na56 二階の部屋の 壁も塗りかえた ピンク色を 選んだのも子どもたち! トイレも、 蛇口の壁もピンク色に! 以前に比べたら、 本当に明るい部屋になった! 疲れたら、 寝ててもいいよ! わたしたちだけで やってあげるからね。 だいじょうぶ! na57 最後の仕上げ! ついこの間まで、 小さくって、 子どものようだったのに、 あっという間に娘らしく、 若者らしくなっていく。 「あんまり早く、大きくなるなよ! できるだけ、 子どものままでいてほしい!」 といっているのだが・・・。 この子たちに必要なのも 最後の仕上げだけかなあ? でも、 若者や娘になっても、 結婚して旅立って、 父親や母親になっても。 MCLにもどってくると、 子ども時代の気持ちに もどれるのが 大きな喜びのようだ。 最後の仕上げに 余念が無い。 男の子でも、 床掃除から便所掃除まで ちゃんとやってくれる。 もちろんときどき、 怠けることもあるけれど、 やるときは、 徹底的にやる姿がいい。 仲間たちと 一緒いつも一緒。 子どもが育つためには、 絵本の読み聞かせも 大切だろうけれど、 自分自身の体験を顧みても、 友情と遊びが 重要だと感じる! 僕の場合は、 小学校時代に、 自由で生き生きと遊べた 明星学園の時代が大きい。 特に、 担任の無着成恭先生の 影響が大きい。 何しろ、 学校でも遊んだが、 学校を出て放課後、 井の頭公園の湿地帯で友人たちと 冒険遊びばかりしていた。 大人の干渉から離れた、 「ちまた」の遊び無くして、 家庭と保育所や 学校と絵本だけでは、 子どもは育たないと思うのだが・・・? na58 床にニスを塗って できあがり! MCLには、 イスラム、クリスチャン、 原住民の子たちが一緒に生活! 彼らが言うには、 宗教が違っていても兄弟姉妹。 わたしたちは、一つの家族! イスラムの彼女も 姉妹に変わりは無い。 小さな子たちも 見よう見まねで技術を学ぶ。 学習感覚では無くって 遊び感覚で・・・ そこが大切? 仕事は義務ではなく、 友情のなかで進んでいく。 いや、 どんなに義務を果たされても、 友情が優先されていくので 苦痛にはならない? 見違えるように美しくなった、 自分たちの家! ここは施設ではない、 我が家なのだ! 最後に、 離れの家の床と 手すりのペンキも塗ってできあがり! 屋根は、 来年塗ることにした。 こうした子どもたちと 生活していると、 本当に助かる。 子どもたちは、 ここを我が家と感じているし。 自分の家の装いを 新たに生まれ変わらせる事に、 大きな喜びを感じているのがわかる。 一人で、 または少人数の核家族だけで 生活していてはわからない、 充実と喜びが生きている。 核家族では 得られない喜び! 友情に守られた大きな家族! 分裂と個別化、 個人主義に犯された 現代社会では得られない、 本来の生活が友愛のなかで生きている? MCLにいると、 本当にほっとする。 帰るべきところに帰ってきたな、 という感じ。 新しい年を、 新しい気持ちで迎えるぞ! na59 ペンキ塗りが終わって みんなでプールに 泳ぎに行った ここは、憧れの スイミングプール ミンダナオ子ども図書館は、 高原の小さな町、 キダパワン市から、 アポ山に向かう郊外の村にある。 来たときは、 ようやく電気が通り、 その後電話がつき、 急速に発展した。 川崎市と姉妹提携しているようで、 ミンダナオ最高峰 3000メートル弱のアポ山の ダバオとは反対側の高原地帯にある。 300メートルほどの高地なので、 ダバオのように暑くなく、 夜は少し 寒いぐらいの高原地帯だ。 山中に温泉もあり、 原住民の聖地である アコ湖も有名で、 観光都市として 将来を考えているようだ。 そのような 観光開発の一つだろうか、 町外れに滑り台のある プールが出来た! そこそこ 生活にゆとりのある人々が、 ダバオなどから 来るのだろうけれど、 今回は、 子どもたちが 年末の掃除をがんばったので、 特別に皆で 泳ぎに行くことにした! 子どもたちは大喜び! 運転手で 男の子たちの父親役の、 ダゴルさんも、 子どもたちと共に大喜び。 「独身でも、 連れ合いがいなくても、 子どもたちがいれば幸せだから、 これで良い」とは、 ご本人の言葉。 na60 みんなで お昼ご飯を食べた 来る途中の キダパワン市の市場で、 野菜と、 魚を買って、 奨学生たちが料理する。 子どもの頃は家で、 MCLに来てからも、 毎日料理をしているので、 料理はお手のもの! ミンダナオの料理は、 現地の料理に、 美味しい料理の基盤となる 中華料理とスペイン料理、 そして、 戦前まで2万人を超す 日本人が住んでいて、 日本人町を 作っていたせいもあり、 日本料理が加わったようで、 本当に美味しくって 食べ飽きない! 味の秘訣は 香草を加え、 ショウガ、 小さなタマネギ、 ニンニク、ニラなどを、 細かく刻んで 下味を作ること! 野菜売りの少女 下の子も今はいっしょ!
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ミンダナオ子ども図書館の最新の活動報告 支援者の方々への活動報告です! |
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現地日本人スタッフによる、 写真を交えた最新の活動報告です! |
ミンダナオ子ども図書館 若者の友情:日記 訪問等でMCLと出会った若者たちの想いです! |
松居友による活動報告および 製作映像や想いを載せた自由日記です! |
ミンダナオ子ども図書館とは? サイトからMCLを知っていただくための 記事を選んで載せました! |
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