天空の山

03.10筑波山山行


山域名:常盤・筑波山
(筑波山神社〜男体山〜女体山〜弁慶茶屋〜筑波山神社)
実施日:03.10-30
お天気:
同行者:なし


初めて自家用車で行った山行となった筑波山。
日本百名山の名に違わず山頂からの景色は絶景であったが、
石段、木段が多くてウンザリしたのも事実だった。



家〜筑波山神社
02:00に家を出る。
当然のように、あたりはまだ真っ暗。
道も空いていて、信号にもほとんど引っかからない。
外環から常磐道と順調に飛ばして、土浦北I.C.を下りた直後に10分ほど道に迷った以外は、
ほとんどスムーズに筑波山市営第一駐車場に到着。
荷物を用意して、04:20、歩き出す。
今回は、山岳地図を用意していなかったので、ガイドブックの表記と小さな地図を頼りに、
筑波山神社を探して、車道を登っていく。
街路灯がわずかしかないので、道も神社の境内も真っ暗でどっちへ進めばいいのかよく分からない。
やっとのことで本殿の前に出ると、神社の方が、境内を掃いているところだったので、道を聞き、
本殿の左側から回り込むように、ケーブルカー宮脇駅の横の石の鳥居をくぐって、登山路に入る。

筑波山神社〜御幸ガ原
はっきり言って、真っ暗である。
ヘッドランプとカンテラを用意し、足元と少し先を照らしながら歩く。
参考に、フラッシュを焚かなかった写真と焚いた写真と2枚並べてみる。
フラッシュを焚かなかった時フラッシュを焚いた時
↑フラッシュを焚かなかった時↑フラッシュを焚いた時

さて、暗闇の中を、2つの明かりを頼りに登っていく。
この辺りは木段(丸太を寝かせて段にした階段)が続き、滑らないように足元に注意がいる。
木段と石段の連続
↑木段と石段の連続。

暑くなってきたので、筑波石の看板の前で、衣服調節の小休憩。
歩いている時は結構暑いが、立ち止まるとすぐに汗が引いていく。
なるべく、朝日が昇る前に山頂に着きたいので、本格的な休憩はせず、すぐに出発。
ケーブルカーの線路脇を線路に沿って登っていく。
しばらく歩いていると、登山路が左方向に巻き始め、次第に下り道になってくる。
百人一首にも詠まれている男女川(みなのがわ)の源流部を横切り、
再び登りになった登山路をあえぎながら登っていく。
05:40過ぎ、背後の空が紅くなり始める。どうやら日の出が始まったようである。
日の出までには山頂か、たどり着けなければ、どこか見晴らしのいいところに居たかったのだが、
次から次へと出てくる木段と結構な急坂は、
明け番のあと3時間の仮眠しかとっていない体にはさすがにきつく、
歩いちゃ止まり、歩いちゃ止まりのノロノロペースで遅々として山頂にはたどり着かない。
周りも大分明るくなり始め、視界も開けてきた頃、頭上の稜線上に建物が見え始め、
05:50、御幸ガ原に到着。

御幸ガ原〜男体山
たどり着いた御幸ガ原は大きな広場であった。
登山路は御幸ガ原の西端に飛び出していて、
東側には、大きな展望台とか、ケーブルカーの駅とかがあった。
振り返って東の空を見てみると、
まだ急げば、男体山の山頂から日の出直後の朝日が拝めるかもしれない感じだった。
そこで、ベンチに荷物を下ろして、ヘッドランプとカンテラをしまい、
飲み物を飲んで弾んでいた息をとりあえず整えると、『御海』と書かれた道に入った。
ところが、『男体山山頂』への標識がいっこうに出てこないばかりか、
歩いていくうちに、道が下りだしてきた。
ふと思い返して、ガイドブックを見てみると、
どうやら、男体山山頂を一周する筑波山自然研究路に入ってしまっていたらしかった。
日の出と競争中なのに、山頂目前にして道を間違えるとは不覚であるが、こういうときこそ落ち着いて。
少し戻ると、左手に(御幸ガ原から来ると右壁)、岩の裂け目に上へ上がる石段があったので、
そこを登ると、ようやく、男体山山頂へのルートに出た。
山頂へ向けて登っていく道の途中で見晴らしのいいところがあったので、
振り返って、女体山の脇から上り出てくる日の出を堪能しながら、
すぐ上に見えるお社を目印に登って、06:07、男体山山頂に到着。
登りの途中で仰いだ日の出
↑登りの途中で仰いだ日の出。

男体山〜女体山
男体山の山頂は、ここが山頂と言う山頂標や三角点が建っているわけではなく、
観光協会が立てた山頂を示す看板と筑波山神社のご本尊のお社が建っているのみである。
山頂の北側(登山路から向かって右奥)には屋上にアンテナを立てた白いコンクリート製の建物があり、
その他にはとくに何があるわけでもない『山頂らしくない山頂』である。
お社の裏側に柵で囲われた見晴台のようなところがあり、
そこから、関東平野が一望でき、遠く富士山もくっきりと見えた。
西の方の下界を見ると、地表に筑波山の影ができていているのだが、
それがほんとうに見事な正三角形であるのに驚いた。
男体山山頂地表にできた筑波山の影。うっすらと富士山。
↑男体山山頂。
お社の裏に展望台がある。
↑地表にできた筑波山の影。↑カメラには良く映らなかった富士山。

しばらくすると、三脚を担いだ若い男性が一人登ってきたが、それ以外は誰もおらず静かな山頂。
そんなわけで、5分ほど山頂にいて、それから来た道を下り返し、
今度は『御海』のほうへは出ず、そのまま御幸ガ原へ下りる。
途中、道程元標なる不思議な標柱を見つつ、
標高の割に、インフレ率が高い(笑)自動販売機を眺めながら、
御幸ガ原を抜けて、女体山に向けて登っていく。
指導標と道程元標女体山への登り
↑指導標と道程元標。↑女体山への登り道。

電波塔の横を抜け、セキレイ石やガマ石を横目で見ながら、石段や坂道を登ること15分ほどで
立派な石の標柱の建った筑波山女体山山頂に到着。
(余談であるが、筑波山は俗に『電波塔銀座』と呼ばれるほど電波塔がたくさん立っていて、
その多くが御幸ガ原かその周辺にある。)

女体山〜駐車場
女体山山頂は、男体山の山頂とは違い、お社は建っているものの、
頂上は岩稜の、見晴らしのいい、いかにも『山頂』という山頂で、
見晴らしと言う点では、男体山より全然いい。
こちらも関東平野と遠く富士山が望め、北側には、なんと言う名前だろう、ちょっとした山地も見える。
少しかかった霞による雲海と太陽のコントラストが綺麗で、まさに『絶景』と言う感じである。
朝から食料を何も口にしていなかったので、
『食事禁止』の看板に心の中で謝りつつ、ここで、朝食を食べる。
風が強いが、飛ばされそうなほどではなく、汗をかいた体には心地よい。
日の出と雲海とロープウェー筑波山の山頂標←左の写真を反対側から見る
↑日の出と雲海とロープウェー。
↑筑波山の山頂標。↑山頂からお社を振り返ってみる。

20分ほど山頂にいて、07:01、下山を開始する。
結構急な斜面をゆっくり下っていく。
ここから先、『奇岩巡り』とも称される、変わった形の岩の横を次々と通り、
最後に『弁慶七戻り』をくぐると、すぐに弁慶茶屋に到着。
あいにく、茶屋はお休み中で、向かいに置いてあったベンチと机も
ペンキ塗り立てと言うことで立ち入りが規制されていたので休めなかったので、
写真だけ撮って、ここの分岐を筑波山神社方面へと進む。
樹林の中の坂道を淡々と下っていく。
弁慶茶屋下り道
↑弁慶茶屋全景。
写真左が山頂。右が下山方向。
↑こんな下りが続く。

この辺りになると、登ってくる人にチラホラと会い始め、
本当にそんな格好で上まで行けるの?というような人とも何人かすれ違った。
そろそろ下りが飽きてきたかなぁ、という頃、廃屋が見え始め、
その奥にお社がある『白蛇弁天』を通り過ぎ、
つつじガ丘までの直通ルートと弁慶茶屋への道を分ける分岐を通過し、
08:09、無事車道に到着。
白蛇弁天と廃屋弁慶茶屋への道とつつじガ丘への道とを分ける分岐登山口の鳥居
↑白蛇弁天付近。
手前が廃屋。奥が弁天のお社。
↑分岐の看板。
左が弁慶茶屋。右がつつじガ丘。
↑登山口の鳥居。

朝の8時に下山してきてしまうという、過去、最も早い下山となった。
そこから、右のほうに進み、登り始めの時は暗くてパスした神社でお参りをし、
駐車場まで歩いて、着替えをし、再び車で帰宅の途についた。


この日の行程
場所
04:0804:20筑波山市営第一駐車場
04:42筑波山神社
御幸ガ原ルート登山口鳥居
05:0705:12筑波石の看板
05:15ベンチのある広場
(御幸ガ原まで1.3km、神社まで0.8km)
05:17ケーブルカー線路脇
05:25登山路が左へ巻きながら下降
(御幸ガ原まで0.7km、神社まで1.4km)
05:30男女川源流部
05:40日の出?(ランプ類消灯)
05:5005:55御幸ガ原
06:0706:12男体山山頂
06:4007:01女体山山頂
07:10標高800m標柱
(つつじガ丘まで1.5km、山頂まで0.2km)
07:21標高750m標柱
(つつじガ丘まで1.1km、山頂まで0.6km)
07:29弁慶茶屋
08:00白蛇弁天
08:04分岐
08:09登山口
08:40
筑波山市営第一駐車場


=おまけ=筑波山奇岩巡り
ガマ石
ガマ石
セキレイ石
セキレイ石
大仏石
大仏石
北斗岩
北斗岩
裏大黒岩
裏大黒岩
出船入船
出船入船
母の胎内くぐり
母の胎内くぐり
高天ガ原
高天ガ原
弁慶七戻り
弁慶七戻り
<注意>
全てが網羅されているわけではありません(立身岩が抜けてます)し、名前が微妙に違うかもしれません。




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