03.07滝子山
山域名: | 甲斐・滝子山 (笹子駅〜滝子山〜初狩駅) |
実施日: | 03.07-13 |
お天気: | 小雨〜薄日 |
同行者: | 国分寺高校山岳部(KAC)部員・先生 |
5年ぶりの滝子山。
梅雨の真っ只中ではあったが、大降りにならずにはすんだ。
しかし、滝子山って、晴れた記憶がないなぁ…。
集合〜笹子駅
久しぶりに国分寺高校山岳部(KAC)の後輩たちの山行に、O.B.として同行することになった。
集合は、06:30に八王子駅下りホーム。
いつもとは違う場所で、しかもいつもよりも早い時刻。
朝の中央線は列車の接続が良くないので、余裕を持って着くように、早めに家を出る。
06:10ころ、八王子駅に到着。
とりあえず、見知った顔がいないので、ホームの端で、朝ごはんを食べつつ、
今朝詰め込むだけ詰め込んできたザックのパッキングのやり直しをする。
しばらくすると、声を掛けてきてくれた後輩がいたので、その後輩と一緒に、皆さんの集合待つ。
すると、どうやら遅刻者がいるらしい。
結局、本隊は06:34発松本行きの所定の列車に乗り、
遅刻者とその人を待つ1名が、1本後の列車で追いかけてくることになった。
車内では、後輩たちとちょっとした世間話をした後、座席に横になって爆睡!。
なんせ、前日から諸々あって、完徹だったのだ。
ふと気がつくと、もうまもなく笹子駅に到着。07:34。
ザックを引っ掴んで下りると、細かい霧雨が降っていた。
笹子駅は、本来は無人駅。しかし、今日は駅員が座っていた。
土曜・日曜など、乗車客や、精算のお客が多そうな日には、初狩駅から出張してくるのだという。
所定の列車に乗ってきた本隊は、ここで、遅刻者の乗っているであろう、1つ後の列車を待つ。
07:56、甲府行きの電車で、遅刻者一行が到着。
生徒4名、顧問の先生3名、O.B.のtanaという8名で、08:00、笹子駅を出発した。

↑笹子駅から新宿方面を望む
笹子駅〜滝子山
暫くは、笹子駅前を通っている甲州街道を、新宿方面に向かって歩いていく。
15分ほど歩いて、『←滝子山登山口』と書かれた看板を左に曲がり、線路をくぐる。
突き当りを右に曲がり、少し歩いて、神社の手前を今度は左に曲がる。
のんびりとした農村という感じの道を、やはり突き当たったら左に曲がり、中央高速の上を越える。
あとはひたすら、舗装道路、砂利道の作業林道を歩いていく。
今回の山行で唯一の卒業生なので、今とは違う昔の山岳部の話などをしながら、いいペースで登っていく。
08:58、作業林道と登山路の分岐に到着。休憩を摂る。

↑最初の休憩地。右下の樹林の中へ歩いていく。
霧雨がシトシトと降っているので、衣服の調節がなかなか難しい。
レインコートを着るほどでもないし、しかし、防水性の服を着ていないと、結構湿ってくる。
10分間休憩して出発。作業林道と分かれて右下に入っていき、以降沢沿いに歩いていく。
梅雨の真っ只中なので、沢の水量は当然多い。
と、同時に、沢岸の斜面も水分を多く含んでいて、所々崩れているところもある。

↑路肩の崩れた登山路。こういう道が続いた。
渡渉用に架けられた一本丸太橋がツルツルに滑ったり、樹林が土砂に押し流されていたり、
まさに燦々たる様相を呈している。
09:50、分岐を通過し、なおも進む。

↑分岐。我々は右上へ進んだ。
パーティのみんなはとても元気である。
tanaが現役だった頃のように、合唱が飛び出したり、しりとりをしたりというような明るさはないが、
それでも、時折聞こえてくる話し声や笑い声は、とてもいい雰囲気である。
10:10、歩行がちょうど一時間になったので、斜面の途中で休憩を摂る。
場所的にはいまいちかな、という感じもしたが、
指示を出している部長さんにとっては初めての山なのだから、
ルート状況が良く分からないのは止むを得ない事である。
まあ、降ったり止んだりが続く小雨をしのぐ為にも衣服調節が欲しいところではあった。
今度もちょうど10分で出発。
最近のKACのパーティーは、みな時間どおりに出発するから偉い。
昔は、少しでも長く休んでいようとして、ズルズルと休憩が延びてしまうことが良くあったものだが。
10:23、ブルーシートがかけられた、作業小屋の横を通過。
樹林の中の道を進んでいく。
10:45、大谷ヶ丸・大菩薩嶺方面と滝子山方面とを分ける分岐を通過。
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↑大谷ヶ丸方面との分岐。 滝子山はまっすぐ。 | ↑草原のような緩斜面。 |
ソフトフォーカスの如く薄く霧のかかった、草原のような緩やかな道を歩いていく。
不思議の世界に迷い込んだかのような感じを受ける道である。
暫く歩くと、お社に着く。
本来はここは水場なのだが、流水が見当たらず、溜り水ばかりだったので、水場としては使えなかった。
お社を過ぎて、左方向からピークを回り込むようにして登り、初狩駅方面へ主脈路に出て右に曲がる。
やや急な斜面を頑張って登ると、いきなり、山頂に飛び出した。
11:10、滝子山、山頂到着。
滝子山山頂にて
山頂は完全に雲の中で、視界は360度すべての方向で真っ白。

↑滝子山山頂。四周はすべて真っ白だった。
確か、tanaは前回来た時も、同じ様な天気だった気がする。
山頂からの晴れた景色を見たことがないのだ。
相性が悪いのだろうか。
それはさておき、とりあえず、大分お腹が空いていたので昼食を食べる。
昼食は、昨日のうちに買っておいたサンドイッチとおにぎり。
それに賞味期限が切れているのを昨日発見し、急遽持ってきたラーメン。
西友で買ったままの袋をザックから取り出してみると、おにぎりはまだ原型を留めているが、
サンドイッチは、とてもじゃないが、具材を『サンド』しているとは言い難いほどひしゃげていた。
遠足用の敷物を敷いて、EPIでお湯を沸かして、ラーメンを煮て、その間にサンドイッチを頬張る。
ひしゃげてはいたが、何とかサンドイッチの味はした。
ラーメンを煮ていると、やたらと虫が飛んでいて、ウザったい。
見れば、自分だけでなく、周りの人の頭の上にも、多寡の違いはあっても、虫が飛び回っている。
『雨』という昨晩の天気予報を信じて、雨対策しかしてこなかったので、当然虫除けスプレーなど持っていない。
『夏山山行』という、部の山行名称どおりに夏山対策をしてこなかったのは失敗だった。
そんなこんなで、最後に集合写真を撮って、11:55、初狩駅を目指して山頂を出発。
滝子山〜初狩駅
結構急な山頂直下の道を下り、笹子駅から登って着た道を左に分けて、主脈沿いにまっすぐ進む。
林の中のグチャグチャした道である。
12:19、檜平を通過。
ここは、林の途中、樹林が途切れて明るくなった場所の事で、『平』というほど平らな場所な訳ではなかった。
雨は止んだようであるが、ジメッとしていて、気持ち悪いのは変わらない。
12:40頃、標柱の建った折れ曲がり地点で休憩。
自分と、先生の一人が持ってこられた果物の缶詰を開けて、みんなに回して食べてもらう。
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↑折れ曲がり地点。 初狩駅は左下へ。 | ↑グチャグチャな下り道。 |
12:55、出発。結構急激な下り坂である。
グチャグチャドロドロで、足場は悪いし、坂道は急だしで、何度も転んだり滑ったりしそうになった。
13:13、立派なベンチの横を通過する。
確かに立派なベンチなのだが、果たして、林の中で展望も聞かないこんな場所で、
ゆったりとベンチに座って休憩する人がいるのであろうか。
そのあと、緩やかに坂を下って沢沿いに出て、2、3度渡渉すると、砂防ダムの横に出た(13:39)。

↑砂防ダムの横。ここまで、沢を何度か横切った。
これで山道は終了。
空を見上げると、今頃になって雲が切れ始め、薄く日が差してきていた。
ここからは、砂利道をひたすら下っていく。
作業用の砂利道を10分ほど歩くと、アスファルトの舗装道路に合流した。

↑公道への合流地点。初狩駅は写真左下側。
写真中央に見える自動車の右横を行くと、滝子山山頂方面。
所々田んぼがある集落の中を道なりにまっすぐ歩いていき、中央高速の下を左のほうへカーブし、
橋を渡って、街道にぶち当たったら、なおも左のほうへ歩き、
角にローソンがある『初狩駅入口』の交差点を右に曲がると、14:15、初狩駅に到着。
顧問の先生方は、近くの温泉に寄っていかれるということだったが、
せっかく体を綺麗にしても、ザックが汚れ、濡れているので、結局同じだろうということで、
温泉には行かず、そのまま14:23発の立川行きに乗って帰宅した。