天空の山

01.07雲取山山行


山域名:奥多摩・雲取山
(奥多摩駅〜留浦〜五十人平〜山頂〜七ツ石山〜稲村岩〜東日原〜奥多摩駅)
実施日:01.07-14〜01.07-15
お天気:晴〜曇〜一時雨〜曇〜晴
同行者:国分寺高校山岳部(KAC)部員・先生・O.B.

久しぶりの山だったので、体力的に持つかどうかが心配だったが、それほどでもなかった。
それよりも久しぶりに晴れたのが良かった。



1日目

昼食まで
いつものように、JR青梅線から、西東京バスへと乗り継いで、留浦(トズラ)へ。
雨男(=tana(笑))がいるいのに珍しく晴天で、暑いくらいである。
今日はO.B.という立場で来てるから、あまり本隊から遅れる訳にもいかない。
先輩O.B.としゃべって、余裕があるふうを装いながら、一番後ろからくっついていく。
泊まり山行初参加の1年生はしんどそうだが、いやはや上出来な歩きっぷりである。
小袖乗り越し、廃屋前(通称、赤軍跡地と呼んでいる。しかし何故に『赤軍』なのか…。)でそれぞれ休憩を取りながら、
さほど遅くもない速度で進んでいく。
小袖乗り越し小袖乗り越し
写真手前から歩いてきて、真ん中の茂みが休憩ポイント。
登山口は左の車道方向。
通称、赤軍跡地
ちょっと暗めですが、
写真奥から歩いてきて写真手前へと登ります。
名前の由来の廃屋は左下におっこちています。
通称、赤軍跡地
今年関東地方は、ほとんど雨が降らないまま梅雨明けしてしまったから、
途中にある水場もかなり上の方まで後退していたし、
いつもは泥泥で歩きにくい日陰の道も、いつになく歩きやすかった。
堂所に到着。昼食。初めてここで、デジカメの複数連結撮影を試してみる。
結果はご覧の通り。上下が切られてちょっと見にくい感じ。

堂所 画面左方向から歩いてきて、中央のザックや人が立っている方向へ行く。右半分は広場。
堂所

就寝まで
さてここからが、九十九折り(ツヅラオリ)と呼んでいる七ツ石小屋への登り。
うっそうと茂った、笹薮の中をうねうねと進んでいくのだが、今回はあまり疲れなかった。
やはり、コース9回目の実績だろうか。
1時間ほどで七ツ石小屋に到着。この小屋は、男性のみトイレ使用料がかかるという、逆差別的な小屋(笑)だが、
顧問の先生が小屋番さんと知り合いだったので、今回は免除となった。
一踏ん張りで、ブナ坂の分岐にさしかかる。
他のみんなはここで小休憩を入れるようだが、tanaはここから先五十人平までの道のりが大嫌いなので、
休憩を取らずに通過して、その分ゆっくりゆっくりと乗り切ることにする。
ブナ坂 ブナ坂
画面奥が五十人平、手前がブナ坂分岐。
ブナ坂のヘリポート付近から雲取山頂を望む
ブナ坂のヘリポート付近から雲取山頂を望む
中央のちょこんと突き出した天辺が、雲取山頂。

景色は北海道の原野を思わせるようで大変綺麗なのだが、
tanaのキライな「上がったり下がったり」が所々に出てくるので、体力と気力をかなり消耗する。
休んでいた本隊に追いつかれそうになりながら、16:30ころ五十人平テント場に到着。
夕食は、現役に作ってもらったうどん。自分が職場で作っていると、何かと口を出したくなってしまい困る。
ぱらぱら雨が落ちてきて、雨男の本領発揮か、と騒がれたが、すぐに上がった。よかった。
ところで、今回はパッキングの段階からシュラフを入れてこなかった。
下界がこんなに暑いのだから上だって要らないだろう、と思って。
でも……。
失敗だった。寒くて夜中に3回ほど起きた。

2日目

七ツ石山頂まで
起床が異様に早い。03:00(?、ちょっと記憶あやふや)。
やや米が未消化な感じな雑炊を食べてから、荷物を置いて、雲取山へ往復。
空荷だから、極めて楽。ぴょんぴょん登れる。
山頂に到着。
絶景。
KACで登った雲取としては、過去最高に近い景色。
遠く富士山や南アルプスの北岳、甲斐駒ケ岳まで見えました。
ここでもデジカメのパノラマ撮影登場。

雲取山頂から 撮影中に動いてしまったオジさんが切れてます(笑)。左端の標識が埼玉県設置の山頂標。 雲取山頂からのパノラマ写真
しばらく堪能していたが、あまりに虫が多すぎるのと、
反対側から登ってきたオバ様方の多数出現に恐れを抱いて、撤退。
途中、置き去りにしていた荷物を拾って、昨日来た道をブナ坂分岐まで戻る。
ここから、右方向へ行けばそのまま留浦バス停方面への昨日来た道であるが、
今日はそのまま正面の七ツ石山へ直登。
かなり急な坂だが、30分ほどで登れるので、さほどでもない。
七ツ石山頂で休憩。雲取山頂からここまでの道筋が全部見える。
えらく長い距離を歩いてきたものだ、と我ながら感心する。

稲村岩下まで
ここから、鷹ノ巣小屋までは1時間20分ほどを休憩無しで行く。
山頂直下の社に無事下山の祈念をして、
途中、七ツ石小屋への分岐や、峯谷への分岐を後輩に説明しながら、
右下方に昨日登った堂所辺りが見える、『千本つづじ』(しかし、時期はずれでつづじは見れず)を通過して、
樹林の中の小道を淡々と歩く。
tanaが鉄道係員だからだろうが、マニアックで、技術的な鉄道話に花が咲く。
鷹ノ巣避難小屋に到着。まだ8時過ぎである。朝の早出が効いたのか、えらく早い昼食となってしまった。
昼食は、チキンラーメン。
南アルプスで、お湯不足のしょっぱいチキンラーメンを経験したことがある
一部O.B.や先生方からは大ブーイングであったが、お湯が充分にあればそこそこまともに食べられる。
差入れのフルーツ缶を食べてから、山頂に向けて出る。
偽ピークの多い登り道であるが、さすがに9回目の経験が、後どれくらいで山頂かを教えてくれる。
で、鷹ノ巣山頂。
鷹ノ巣山頂から登山道側
鷹ノ巣山頂から登山道側
景色に背を向けて、登山道側を撮ったもの。左下から上がってきて、右奥(人が立っている所)が稲村岩への下山路。


暑い。日差しがもろである。休憩もそこそこに出発。
ここからが、2日目のハイライト。バス停までの急降下、である。
せっかく登ったのにもったいない(下山中なのだから当然であるが)くらい、どんどん下がっていく。
途中1本休憩を入れて、稲村岩下に到着。

帰宅まで
結構体力が余っていたので、
稲村岩下での休憩時間中に稲村岩登り(通称、いなむる(笑))に挑戦しても良かったのだが、
置いていかれると面倒なので、中止。
代りに本隊より早めに出て、バス停でくつろぐ作戦を発動する。
まあ、慣れた道ではあるが、かなりの急勾配で、且つ片側が沢へ続く崖になっているので、
下に物を落とさないように、上から物が降ってこないか、と下へ、上への注意が要るところである。
すべて下り切った所にある、最後の悪魔のような石の上り階段をヨッコラショ、と登って、やっと車道に出る。
稲村岩を望む最後の上り階段付近から見た稲村岩
画面中央の尖がった物体が稲村岩。巨大な一枚岩だといわれる。
休憩を取った稲村岩下はちょうど反対側の付根に当たる。
途中の井戸で頭を洗って、バス停へと歩く。
バス停で全部着替えて、さっぱりしてから、ジュースで一杯。
バスに乗って、奥多摩駅へ。途中で乗り換えて、珍しく寄り道せずに帰宅。



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