天空の山

01.03伊豆ヶ岳山行


山域名:秩父・伊豆ヶ岳
(吾野〜子ノ権現(ねのごんげん)〜天目指峠〜高畑山〜山頂〜小高山〜正丸峠〜正丸)
実施日:01.03-03
お天気:
同行者:なし


秩父地方の山に行くのは初めてだったので、
手始めに、小学校の遠足の定番コースを逆さ向きに歩いてみた。
しかし、これが、結構きつかった…。



子ノ権現まで
今回は現地に着く前にやる事が。
西武鉄道の駅で『正丸〜伊豆ヶ岳を越える道〜』という
そのままの名前のハイキング案内リーフレットを入手しなければならない。
乗り換え駅で、やっとゲット。
今回の山行は専らこの中の地図を見ながら歩くことにする。
電車に揺られる事、1時間あまりで西武秩父線の吾野駅に到着、下車。
ここはいまだに自動改札になってなく、昔ながらの有人改札が一箱置いてあるだけだ。
駅舎を出ると、右の方へ線路沿いに歩いていく。
間違って踏切を渡ってしまったりしながら、ルートであるセメント会社の構内を歩いていく。
ダンプカーが行き交う横を歩く写真奥が吾野駅方面。登山道は写真手前。
コンクリートの道も少しだけ山道に変わったりして、『歩きやすいなあ』なんて思っていると、
すぐまた、集落の中に出てアスファルトの歩きにくい道。
小さな橋のたもとで左に曲がると、あとはアスファルトの道が一本道に、子ノ権現の下まで続いている。
橋のたもとで写真左が吾野駅方面。右が登山ルート。橋は撮影者側で見えません。
途中で左下の渓流(?)に下りられたりもして、さほど飽きはしなかったが、
山靴で1時間以上もアスファルトの道を歩くのは、それ自体が苦痛である。
クランクした道をショートカットして、見上げると、そこは山門の先に左右分かれて赤鬼が立つ、子ノ権現。
子ノ権現の山門。
登山ルートは境内を突っ切って歩いていく。
子ノ権現山門にて


伊豆ヶ岳山頂まで
時刻は既に9時半を過ぎている。
中を突っ切って、一応お参りしてから、ちょっと予定より遅れめだったので、少しの休憩で、早速出発。
とりあえずは、竹寺方面へと進む。すぐに竹寺への道を左前方に分けて、伊豆ヶ岳方面は右上へと上がる。
道は普通の山道。埼玉県内らしくうざったい程指導標や、案内板があちこちに立っている。
日陰にはまだ所々に雪が残っていて、ザクザク踏む感触が心地よい。
天目指峠の休憩舎と道路を横切って、なおも進む。
結構な急坂がある。これが小学校の遠足コース?というような疲れ方をしている。
オコチャマというのは概して、疲れにくい者らしい。
いい大人が難儀する、北アルプスなどでも、ぴょんぴょん登っていってしまう。
高畑山に到着。道は確かに歩きやすかったが、かなり雪が増えてきていて、雪対策の甘さに今更ながら気付く。
800メートル程度の山でしかも3月なら…というのは秩父山域を間違って認識していたようだ。
一気に飛んで、古御岳に到着。ここの登りはかなりな急坂だった。しかし、下りの方が怖かった。
同じ位の急勾配な上に、しっかり雪。見ると対向の登ってくる皆さんはみんな軽アイゼンをしている。
(日本の湿っぽい雪で、すぐに雪ダンゴができてしまう軽アイゼンが必要なのかは疑問だが)
少なくとも、そういう雪道が前途にあるということだろう。
予想通り、何度か尻滑りをしながら、登り返すと、すぐに伊豆ヶ岳山頂。
伊豆ヶ岳の山頂にて。
写真右上の突き出た棒が山頂標。
左の暗くなっている辺りが昼食を食べたレリーフ前。
伊豆ヶ岳山頂にて。


正丸峠まで
手前の山頂標のところは、すでの先客の方々で占拠されていたので、登頂記念に三角点だけ触って、
先のほうの少し広くなったあたりで、昼食タイム。
振り返ると、何とかのおばあちゃんのレリーフの前だった。
tanaと同じ方向に歩いて来る人にはほとんど会わなかったのに、
かなりの人数(10数名)の人が、既に昼食を食べているところをみると、
反対側から登って来ると、こちら側より少し早く着けるらしい。
背中の汗が渇いて、寒くなってくる頃、下山。
そのまままっすぐ歩いていくと、突然切り立った崖になっていた。
これが道?、という感じ。しかし、鎖は張ってあるし、下から一人登ってきてるし。
道であることに間違いはなさそうである。
意を決して降り始める。あちこち岩むき出しの岸壁に近い坂である上に、北側なのでかなり雪がへばり付いてて、
ほとんど、鎖に身を委ねて降りる、さながらレンジャー部隊の様である。
あちこち打ち身を作りながらも、何とか降りきり、ほっとして案内板を見ると、
『ここは男坂・危険ですので立入禁止・女坂をご利用ください』の表示が。
そういえば、降り始めるところにも、何かロープのようなものが張ってあったような気も。
山の中では常に注意を切らせてはいけない、ということを改めて実感させられる。
下から見上げた伊豆ヶ岳男坂。写真中央の縦に伸びた雪道が男坂。
手前の雪がないところが正規のルートであり、右下方向に女坂。
正しいルートに戻って、樹林の中を歩いていく。
うっすらと雪の積もった道で数回滑りながらも、昼食後、という事もあって、
途中、名栗少年自然の家への道を左側に分けていく登山道を、淡々と歩く。
伊豆ヶ岳の山頂から30分ほどで、小高山の山頂。
ここには丸太と塗炭板で作った休憩舎とベンチがあって、晴れていれば休憩にいいかもしれない。
少し進むと、すぐに正丸峠。

帰宅まで
正丸峠には立派な家(管理小屋?)が立っていて、ちょっと場違いな雰囲気。
そういえば、奇妙な曲が流れていて、はるか手前から何だろうと思っていたら、
その家のスピーカーから流れていたものだった。しかし一体何のために。
右下に直角に折れて、階段を降りていく。
階段は完全にアイスバーンと化していて、ステンレス製の手すりにしがみつきながら滑る様に降る。
雪解け水と思しき小さな沢を渡ったりしながら、植林された林の中を下っていく。
しばらくすると、石畳の道に変わり、それも過ぎると車道に合流。
左側に安産地蔵尊のお社を見ながら、20分も下ると、正丸駅に到着。
電車に乗って帰宅。



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