◆ METAL GEAR   METAL GEAR2 SOLID SNAKE
 METAL GEARとは、あらゆる地形に対応できる「核搭載重歩行戦車」だ。これが完成すると、地球上のあらゆる所から
の核攻撃が可能になる・・(METAL GEARより)
 
 そもそもメタルギアは、核兵器搭載可能歩行戦車、つまり核を発射できる歩行戦車であり、このシリーズの主目的は、
様々な状況に応じて、あらゆるポイントから世界中に向けて各種の核弾頭ミサイルを発射できる事にある。
 このシステムの出現は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)、BS、B-B(長距離爆撃機)
と言った、戦略核三本柱に頼っていた西側や、ICBMに依存していた東側にとっては、文字通りの「驚異」となった。
 これまで射程5,500km以上の戦略として知られるICBMは、各地の核サイロ以外からの発射は不可能だった。其の事によ
り、幾つかの戦略的課題が残されていた訳である。勿論、これらの拠点は東西の監視の目が24時間光っており、逆に
相手側のターゲットともなっている。微かな動きも感知され、反撃の機会を与えてしまう。其れが核本来の「抑守力」
とも言える効果ではあるのだが・・
 一方、SLBMは其の名が示すとおり、海中であれば如何なる海域からでも発射可能であるが、陸上からの発射は不可能
である。ましてや山岳部や砂漠からの発射などは夢物語に過ぎない。
 又、長距離爆撃機による核投下にしても、投下ポイントに達するまでの成功率が低く、完全に独立して行動の出来る
潜水艦とは違い、給油をはじめとする主問題も多い。
 メタルギア・シリーズは、これらの諸問題を全てクリアし、尚且つ、射程5,500km以下のLINFやSINFといった中距離核、
更に射程500km以下の短距離核をも発射可能。
 あらゆる種類の核モジュールを変更するだけで、あらゆるミサイルを発射可能である。しかも独自の移動能力があり、
其の上、戦車でも行けない様な地域からでも発射できるのである。
 これまで、世界の核戦略マップから洩れていた全ての地域、地点からの攻撃が出来るのである。
 同時に、単に移動核発射台としての役目だけでなく、自らの核発射を支援できる武器(バルカン、マシンガン、ミサ
イル)を装備、極地戦での独立活動を行えるのである。
 この兵器の存在を、東西、並びに世界が恐れるのは、そういう意味からである。このメタルギアの出現は、世界の軍
事バランス、核抑守バランスを崩壊させる危険なものなのである。(SOLID SNAKE説明書より。一部変更あり)  
 名前の由来は、当時発行されていたヘヴィメタル専門誌より。これに限らず、MSXのグラディウス2や沙羅曼陀の戦艦
等には、ヘヴィメタルバンドから取ったものが多い。これは、当時の永田・及び小島チームの特徴と言える。まぁ、ど
ちらかと言うと、開発チームの人間の趣味と言えるのだが(笑)。