・赤井 衝角(あかい えいかく) 通称:Red Rum
 DUNKEL WELT准尉/第581光学機甲部隊所属
 乗機:RVR−75・RAIDEN−RR(ブラッディーレッド)
 性格:普通/超強気 精神コマンド:ド根性 熱血 必中 鉄壁 身代わり 幸運/気合 根性 熱血 集中 幻惑 束縛(共通で偵察)
 23歳 男性 身長:184cm 体重:94kg
 しがない傭兵稼業で、生計を立てる無粋な男。因みに、彼の仕事料は殆どライデンRRの強化と自分の食費に費やされている。
 饒舌で大食漢のレーザー馬鹿。本能とカンだけで戦う為、ライデンRRの装甲には無数の弾痕があり、修理費も馬鹿にならないほどかかる。
 その為、最近は専ら弾消しに全力を注ぐ戦い方をしている。
 VRの操縦は、一般兵より少し上の程度。だが、知識は相当なモノがある。
 普段は人当たりが良く、揉め事もあまり起こさないが、出撃中ある条件下に入ると人格が豹変する。しかし、その時の記憶は本人にはない。
 その為、何故、傭兵仲間から忌み嫌われるかが解らないでいる。大抵単独行動をとる。
 人格豹変時のVRの操縦は天才的で、知識も計り知れない。必ず相手のコクピットを潰しにかかる。しかも、敵味方の区別なく、VRと見れば破壊する。
 その犠牲となったパイロットは数知れない事から、畏怖の念を込めて「Red Rum」と呼ばれている。
 巨額の契約金でO.D.A.の今回の作戦に参加。

明日香 悠紀(あすか ゆうき) 通称:青き流星
 DUNKEL WELT少尉/第318航空機動連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER(メタリックブルー。流星のマーキング入り)
 精神コマンド:熱血・努力・束縛・幸運・ド根性・覚醒(自発型で短期回復型。 まれに暴走する事があり、その際は敵味方の区別が付かなくなり、目の前の相手を完全に叩き潰すまで止まらない)
 21歳 男性
 どちらかというと気分で仕事をうけるしがない傭兵。無口、クール・・・だが根はやさしい(ほとんど表には出さないが・・・)
 しかし、次の日に前の依頼人(クライアント)が相手であっても冷酷に切り捨てられる という残忍さも併せ持っている。
 いつも仏頂面でいることが多い。
 その道では有名な傭兵で、一人で数々の戦場を渡り歩き、ある戦いでは総てが砕けた戦場でたった一人だけ生き残った時もあったという。(と、言うのも途中で「覚醒」してしまい、敵味方見境なしに破壊した)
 また、伝説的なハッカーでもあり彼に破れないプロテクトは無いとも言われ、その関係の依頼も受け持つことがある。(ただしかなり高額(しかし、金に見合った仕事はする)
 戦闘スタイルは素早さまかせの「ヒットアンドアウェイ」。後ろに回り込んで近接といった戦法を好む。
 彼の乗るサイファーには移動性や旋回性などをアップさせ、高機動かつ緻密な動きが可能なカスタマイズが施されている。
 また自らの組んだ特殊プログラム、およびカスタマイズによりSLCダイブの持続時間が延長されており、かなり長時間の運行が可能(それにより青い閃光を纏い、戦場を飛ぶ様が渾名の由来)
 長い黒髪に黒目、黒のハードレザーコート愛用。

・arche(あるしぇ)
 DUNKEL WELT少尉/第0081高機動可憐連隊所属
 乗機:RVR−14・FEI=YEN KNIGHT 「天后」(色はウルトラマリン×ゴールド×アイボリー。胸部ヤガランデアイの部分だけが赤い。封印環「賢者の妄愛」を装備しておらず、本人の意志によってハイパー化がコントロール可能。M.S.B.S.は最低限のプログラムのみしか搭載しておらず、操縦にはかなりの精神的負担がかかる。通常はレバー操作を行うが、Vポジティブ値が上がるほどに操作が不要になる)
 精神コマンド:ど根性、幸運、撹乱、覚醒、ひらめき、集中(偵察)
 年齢不詳(推定20代中〜後半だが、その外見は20歳前後) 女性 身長:164cm 体重:50kg(黒に見間違うほど深いダークグリーンの髪と、同じ色との瞳を持つ。緑深い森の中にたたずむ湖のような、涼しげな印象を与えるも、外見は世間知らずなお嬢様タイプ)
 過去の履歴を抹消されているが、0プラント育ちの噂が後を絶たない。その正体はプラジナー博士の実験体の一人。ファイユーブ(のVコンバータ)を作るため、物心つく前からバーチャロン現象に晒され続ける。
 0プラント粛清の際に記憶を消去されたため、14歳以前のことはほとんど覚えていない。その後、抹消されていた存在に気づいたアンベルWの庇護(オーバーロードの権限を付与される。が、本人は良くわかっていないため行使したことがない。お金持ちというのが唯一の権限?)の下、DNAでレプリカフェイ=イェン製造に参加。テストパイロット及びフェイイェン導入後のパイロット育成も努めるがその主な任務はファイユーブの探索である。
 DNAの思惑とは別に、ファイユーブに接触すれば自分の14歳までの記憶が取り戻せると考えていた(と、アンベルに吹き込まれた。しかしながらそれはアンベルWが彼女をフェイ=イェン捜索に駆り出す為の作り話に過ぎなかった。彼女の記憶は暗示によって封印されているので、きっかけさえあればいくらでもその記憶は取り戻せる)。
 バーチャロン現象に晒され続けた結果、VRポジティブ値は意味をなさないほど高い。また彼女にはバーチャロン現象は意味をもたない(取り込まれることはありえない為)。
 OMGの時にはその高いポジティブ値を買われ、月面で暴走したVRの鎮圧(本人曰く「説得」)に当たっていたので表舞台には顔を出していない。彼女にとってVRは機械ではなく機械の身体を持つ生物という認識である。その際ファイユーブに接触するも、記憶は取り戻せなかった。
 その後RNAに所属し再びフェイイェンKnの製造に参加。同プロジェクトの最高責任者は、当時すでにMeister Oとのつながりがあり、アルシェも殆どなし崩しにO.D.A.になし崩し的に参加することとなった。その為、彼女自身はO.D.A.の計画には、どちらかと言えば非協力的であった。
 アルシェは厳密には名前ではない。archetype(アーキタイプ)=元型を縮めて博士がそう呼んでいただけ。彼女の生い立ちは機密扱いであったがいつからか彼女がファイユーブの元になったということが公然と噂されるようになり、皮肉にもアーキタイプと呼ばれるようになった(本人の前ではめったに口にされないが)。ごく近しい人間のみ、彼女を「アル」と呼ぶことを許している。それを許されているのは、現在ではSklaveのみである。Sklaveが限定戦争勃発前にファイユーヴに関する資料を捜索していた際、彼女の存在に行き着いた為、彼自身が説得に当たった。「人」として自分を見てくれているSklaveに、アルシェも心を許したのである。現在彼女はFurst配下の連帯に所属しているが、命令指揮上の上司はSklaveである。なお、O.D.A.の天文学的な財力は、その20%を彼女のオーバーロード権限が占めている。Meister Oは彼女のその財力も目当てで、Sklaveに引き抜きを命じたのではないかと言われている。
 戦闘スタイルは理論よりも感覚タイプであり野性的の一語に尽きる。しかしそれは戦闘数がどのパイロットよりもずば抜けて多いため、今までの経験が全てアナログに昇華されてるだけであり、考えたり判断する必要がないのだ(本人も考えてる自覚はない)。そのため戦闘局面での反応はめちゃめちゃ速く、大抵のものは彼女の思考速度についていけず、振り回されたまま沈んでいく。OMG時代の乱舞の速さは他の追随を許さなかったが、以降は近接よりも遠距離に重点を置く。しかし相手の虚を着くトリッキーな戦い方は健在。
 彼女のフェイ=イェンには封印環「賢者の妄愛」が装備されていないが、その代わり50%をきっても自動的にハイパー化しない。完全に彼女の意思のみでハイパー化が行なわれるが、そのほとんどは自分が大切に思ってる存在が傷つけられた時または追い詰められた時に発動する。そのため誰もが完全に敗北したと思う戦闘で何度となく劇的な逆転勝利を収めている。
 プラント内のみで生活してきたこととオーバーロードの権限を持つことから世間に相当疎いが近年改善されつつある?(バーチャロンの世界大会も知らなかった)
 自分では常に真面目なつもりだが、かなりの天然。行動そのものが漫画的(出会い頭で人にぶつかったり)。
 仲間や友人を大切にする気持ちが強く、知り合いとの対戦では実力を発揮できない(無意識にセーブする)反面、追い詰められたときに覚醒すると手がつけられない(暴発型)。

・井染 鷹介 (いぞめ ようすけ)
 DUNKEL WELT軍曹/第489光学機甲部隊所属
 乗機:HBV−05E・RAIDEN(モスグリーン×カーマイン)
 精神コマンド:加速・集中・熱血・友情・挑発・自爆(偵察)
 26歳 男性 身長:173cm 体重:73kg
 電脳虚数空間を愛機「HBV−05・RAIDEN」もろとも漂流中に、O.D.A.に拾われたパイロット。義理を感じて参加しているが、一抹の胡散臭さも感じている。
 義に厚く、正義感の強い漢であるが、物事に力づくであたってしまう迷惑男でもある。そのうえ無謀。
 通常出撃時はO.D.A.から貸与された「RVR−75・RAIDEN」に搭乗しているが、今回の作戦にはモスグリーンに赤という、ベルグドルの様なカラーリングの「魂(こころ)と魂(こころ)をつないだ戦友(とも)」とまで語る「HBV−05E・RAIDEN改」を愛機としている(バズーカを近接用に砲身と発射機構を強化、M.S.B.S.Ver.5.5を搭載)。
 普通なら、電脳虚数空間に長時間入っていた場合発狂や精神崩壊を起こすものであるが、鷹介の場合、ライデンによって精神になんらかのプロテクトをかけられていた為に無事であったと、O.D.A.では分析されている。

板上 二郎(いたがみ じろう)
 DUNKEL WELT大尉/第818航空機動部隊所属
 乗機:TRV−06k・VIPER2
 精神コマンド:自爆・挑発・覚醒・魂・ド根性・努力(偵察)
 31歳 男性
 元D.N.A.のバイパーパイロット。かなり早い時期からO.D.A.の親会社であるO.D.I.総帥「Meister O」の呼びかけによってO.D.A.に所属。
 普段は全く緊張感が無い。出撃時も模擬戦に出る様な感じ。スケベ&受け狙い。若い女性隊員からは「セクハラ親父」同然の扱いをされている。
 ただし、一度戦闘になると「逃げるな!おらあ!」と人格が変わる。更に本気で切れると、無表情で人を殺せる残虐性有り。

・ヴァイサー=ラーベ
 DUNKEL WELT少尉/第318航空機動連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER(ピュアブラック)
 19歳 男性 O型 身長:170cm
 本名や過去の経歴等は一切不明。自分を「ヴァイサー・ラーベ」と名乗っている人物。「ヴァイサー」=「Weißer」、「ラーベ」=「Rabe」。ともにドイツ語、直訳すると「白いからす」。意味は「まれな存在」といったようなもの。
 ただし本人はドイツ系ではないらしい。
 パイロットとしての腕は中の上から上の下といった所。自信が実力より1%くらい過剰で、このような名を名乗っている。
 しかし機体は黒地に白。すべて黒ではないのはほんの少しの自信の現れ。
 上に書いたように機体が黒く、また本人の視力が極端に良いため夜間の行動を得意とする。また昼夜に関わらず肉眼での索敵に頼る部分が多い。
 特に相対距離1000mほどではそれが最も力を発揮する。
 近接戦闘は苦手、遠距離での遠隔兵器による戦闘が得意。回避能力もなかなか。サイファーに乗っているのは機動性がいい為。
 また一人で行動するのを好み、単独行動で敵地に侵入するのは彼の十八番。夜間なら一対多数でも相手をする。勿論複数人数での行動も場を乱さずにしっかり行動する。
 仲間にはやさしく、相手に対しては時として冷酷かつ残忍になる。

英=アーシス(えい=−) 通称:D−Bird
 DUNKEL WELT大尉/第8106陸上戦術連隊所属
 乗機:RVR−33・APHARMD THE STRIKER EI CUSTOM(胸部パーツ:クロムシルバー、迷彩パーツ:クロムシルバー×マットブラック。グレネードランチャーロックオン性能向上、対格闘性能向上)
 24歳 女性 身長:162cm 体重:47kg(軽い感じの灰色っぽい髪で、前は眉の長さでカット、横は耳の辺りでカット、後ろは肩の上でカット。瞳の色は、黄昏時の空の色)
 性格:普通 精神コマンド:信頼・補給・加速・激励・必中・努力(偵察)
 特にVRに興味を持つでもなく、日々を過ごしていたそんな学校帰り、某電気屋の店先のテレビでVRのバトルショーにケイルと共に遭遇。
 既に16歳を迎えていた英は、ケイルと共に速攻でPパイロット免許を取得。免許取得期間、世界最短記録を樹立する(笑)
 そして、大会に出場。タッグマッチではケイルと共に、そして個人でも連続して優勝をかっさらう。その間、なんと、ストライカー一筋。最弱の機体を暴れさせるパイロットとして勇名をはせる。
 ほどなくして、Bパイロットとして認められ、r.n.a.陣営に所属するようになる。
 しかし、彼女がストライカーを上手く操縦できたのには、理由があった。
 彼女の内には、2つの人格が共存していたのだ。2つの人格の内、1つの人格は彼女が遠距離戦をするときに生かされる人格であり、あとの1つは近接戦闘をするときに生かされる人格である。それが戦闘中にまるでスイッチをON/OFFするかのように入れ替わるのである。ストライカーという機体は彼女のそんな2面性をじゅうぶんに生かしきれる機体だったのだ。
 だが、人間にとってそこまではっきりした別々の人格が共存しているという状況は、決して好ましくはない。ようするに人格が分裂(スプリット)しているのだから。
 あるとき、その2つの人格が暴走した・・・・・・ブラックアウト。
 それ以来、彼女はO.D.A.に所属している。
 内面に複雑なものを抱えてはいるが、基本的には明るい性格で純粋にストライカーを愛している。好きな男のタイプを聞かれると”ストライカーみたいな人”と答えるおちゃめ(?)な部分もある。女性VRパイロットによくみられることだが、彼女もご多分にもれず、とても若く見え、性別不明なところがある。
 戦闘スタイルは遠近両用で、相手の好きな距離にあわせて戦い、なおかつ勝利をおさめることができる。遠距離ではグレネードを効率よく使い、近距離ではためらうことなく、ナイフを使う。
 ケイルとの連携はみごとで、”まるで光と影の乱舞を見ているかのようだ”と対戦した相手は言う。

・キヨシ・フジワラ
 DUNKEL WELT大尉/懲罰大隊「カンプグルッペ」所属
 乗機:MBV−09・APHARMD−β(余剰のアファームドを近代バーチャロイドについていけるよう改造した近代改修型機体)
 29歳 男性
 O.D.A.発足前から「Meister O」の呼びかけに応えたO.D.A.最古参のアファームド乗り。
 ひょんなことから脱走兵と間違えられ、懲罰大隊「カンプグルッペ」(ドイツ語で戦闘団と言う意味。通称「決死大隊」))に入れられる。
 それなりに優秀なバーチャロイド乗りだったのと運が良かったため、平均寿命が1ヶ月半というカンプグルッペの中、2年と1週間という驚異的なサバイバリティーを誇っている。
 今の階級は大尉。中隊を指揮している。戦闘の時には口癖の様に「逃げるな、逃げる者は撃ち殺す」と言っている。実際に撃ち殺した味方も幾人か。そうまでしないと部隊の士気は保てないのであった。
 ちなみに、懲罰大隊での執行期間はとうに過ぎているのだが、破落戸どもの集まりを仕切れる人材は他になく、未だ転属の予定はない。よって他の隊員からは「罪なき懲罰隊長」という二つ名で呼ばれている。

樹羅(きら)
 DUNKEL WELT少尉/第666特殊機動大隊所属
 乗機:SGV−47−L・ANGELAN(ブラック。羽を生やすことを好む、もちろん羽は純白)
 精神コマンド:補給・手加減・挑発・撹乱・覚醒・幻覚(偵察)
 23歳 女性 150cm(黒髪のセミロング)
 父親がr.n.a.のパイロット、母親はD.N.A.の技術者である。
 彼女の瞳は生まれた時から何も映すことはなかった。そう彼女は目が見えないのである。
 自分たちの優秀な遺伝子を持つ優秀なパイロットまたは技術者になるべき『人間』を求めていた両親は、彼女に関心を示すことはなかった。両親にとって彼女は『不必要な者』でしかなかったのだ。
 両親の関心は全て双子の弟に向けられていた。
 彼女は自らO.D.A.の兵として志願する。
 彼女にはある能力が秘められていたのだ。それは、風をよみ地球の動きを感じる、そして他人の心にシンクロする。
 彼女と戦った者は、目が見えないという事実を聞かされた時必ずこう言う。「そんなバカな」と。
 『第三の目』を持つ者、そう呼ばれるようになる。
 もちろん両親はその事に気づくことは無かった。O.D.A.に所属したことさえも・・・・
 遠距離戦よりも近接戦を好み、必ず羽を生やして戦っている。
 真っ黒の機体に純白の羽・・・・「天使の顔を持つ死に神」そう呼ばれることもあった。

・グラン=D=ブラット
 DUNKEL WELT少尉/第889戦闘工科大隊所属
 乗機:RVR−75 RAIDEN D=Type(カラーはD。N.A.ベースだが、右腕をグリーン、左腕をブルーにリペイント。左右独立型のレーザーユニットを装備。あまりに複雑すぎる武装形態の為、左右のトリガーでユニットをコントロール。その為バズーカ、グランドナパームの装備を排除、純粋にレーザーのみの武装となっている。)
 性格:強気 精神コマンド:根性・加速・熱血・ひらめき・手加減・補給
 1月21日生まれ 36歳 男性 身長:172cm 体重:65kg(くすんだブロンドに無精ひげ。常にメジャーリーグのキャップを着用。ファクトリーに必ずいる頑固親父タイプ)
 メカニック兼パイロットO.M.Gでは数々の機体の整備を担当しておりその後、S.H.B.V.D.のメカニックとして働いていた。そのうち、整備だけでは物足りなさを感じ、自らライデン乗りになることを決意。
 メカニックという職業柄なのか、仲間の機体をこっそりいじったり、妙な発明品を作ったりするのが普段の楽しみ。その発明品も結構使えるものも多く、それによって助けられたこともしばしばある。ただ本人にそれだけのことをする資金力はなく、無断で経費を使い、D.N.A.r.n.a.ともにクビになる。
 O.D.A.に参加したのも、莫大な経費の使用許可をエサにされたため。参加理由がこのように不純な為、O.D.A.にまったく思い入れはなく、逆に入ったことに後悔さえ感じはじめている。(正直D.N.A.に戻りたいらしい)。
 パイロットとしての戦い方はオーソドックス。腕前は、中の上だがS.H.B.V.D.で多くの名パイロットの戦いを見てきた経験があり。また、メカニックとして働いていた経緯からほぼすべての機体の特性を把握しており、その両方の知識を戦闘時にもフルに活用した戦い方をする。自慢の稼動バイナリーロータスで多人数を相手にするのがすき。得意戦法は、わざと背後に回らせたあとの稼動バイナリーロータスによる後方発射。(初対面にしか通用しないが・・・)と広域クロー・ストリング斉射。
 多少豪快なところがあり面倒見もよい。D.N.A.(S.H.B.V.D..)、r.n.a.では仲間ともうまくやっていた(お偉いさんとはあまりうまくいってなかった)。メカのことになると周りが見えなくなる。よくS.H.B.V.D.時代の話をしたがる。戦闘中は一転して真面目で冷静。要領もよく、引き際は潔い。好きな機体はパイロットとしてはライデン。メカニックとしてはバル=バドス(自分の発明品がいっぱい付けれそうだから(笑))
 今の夢は、自分のメカニック技術を受け継いでくれる後継者がほしいらしい。
 本来であれば上級士官並みの待遇を受けられるはずであったが、本人の意向により(そもそも士官クラスに配属されるのも嫌がったのだが)、通常士官配属となる。

ケイル=サーガ
 DUNKEL WELT大尉/第8106陸上戦術連隊所属
 乗機:RVR−39・APHARMD THE BATTLER KEIL CUSTOM(胸部パーツ:マットブラック、迷彩パーツ:マットブラック×クロムシルバー。サブマシンガン火力性能向上、地上旋回性能向上)
 性格:強気 精神コマンド:信頼・補給・加速・激励・集中・挑発(偵察)
 24歳 男性 身長:167cm 体重:62kg(硬い感じの茶色っぽい髪で、全体的に微妙に段差をつけてカットして、後ろは襟足にかかるぐらい。瞳の色は、木漏れ日に透ける木の葉の緑)
 特にVRに興味を持つでもなく、日々を過ごしていたそんな学校帰り、某電気屋の店先のテレビでVRのバトルショーに英と共に遭遇。
 既に16歳を迎えていたケイルは、英と共に速攻でPパイロット免許を取得。免許取得期間、世界最短記録を樹立する(笑)
 そして、大会に出場。タッグマッチでは英と共に、そして個人でも連続して優勝をかっさらう。何度も英vsケイルの決勝戦が繰り広げられた。その間、バトラー一筋。
 ほどなくして、Bパイロットとして認められ、r.n.a.陣営に所属するようになる。
 バトラーパイロットにしてはめずらしく(?)冷めた奴で、近接戦闘を好むものの無駄な動きは一切しない。後出しや待ちをするわけではないが、トンファを使う時は確実にトンファがヒットするタイミングをねらって攻撃を繰り出す。
 その攻撃パターンの通り、冷静沈着で若干面白味にかける性格をしている。うわさによると、彼の笑った顔を見たことがあるのは英だけらしい。勝負に勝ったとき本当に誇らしげに笑うのだという。その冷たさゆえにr.n.a.陣営に所属する他のパイロットとのあいだにミゾを作ってしまい、現在はO.D.A.に所属する。
 しかし、英との連携はみごとで、”まるで光と影の乱舞を見ているかのようだ”と対戦した相手は言う。

・剣岬 神奈(けんさき かんな)
 DUNKEL WELT曹長/第666特殊機動大隊所属
 乗機:SGV−47−L・ANGELAN TAKE AMANDA(バイオレット×モーブ。空中機動性強化カスタム済み)
 3月3日生まれ 18歳 女性 A型 身長:166cm B80−W55−H82
 性格:普通(「覚醒」使用時には強気) 精神コマンド:加速・集中・熱血・撹乱・覚醒・愛(偵察)
 内向的な性格でやや協調性に欠けるが、芯は強い。長い黒髪が印象的。
 父親がr.n.a.から引き抜かれたO.D.A.所属のVR技術者、母親が元r.n.a.所属のVRパイロットだったが、離れて暮らしていたせいか、神奈は母親のことをよく覚えていない。
 母親は病死したと父に聞かされていたが、実はエンジェランの起動実験中にV・コンバータに取り込まれてしまったのだった。彼女が乗るエンジェランには、そのV.コンバータが使われている。
 Blau Stellar(r.n.a.所属)でも指折りのサイファー乗り。開戦前はエンジェランに搭乗し、天使隊に所属していたが、O.D.A.との戦闘中に所在未確認となる。
 かつての戦友との再会は「敵」と「味方」に分かれてのものとなった。

佐藤 敬次郎(さとう けいじろう)
 DUNKEL WELT軍曹/第318航空機動連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER「忍(しのび)」(機動力向上の為、コンバーター+背面ノズル×4+テールノズル、肩部小型ブースター×3(両肩で6)、脚部ブースター×3(両方で6)装備。全て内蔵式なので、誘爆の恐れあり。変形機構を外し、その分装甲を強化。空中ダッシュ近接は全バーニアをふかす為、通常の二倍の威力になっているが、変形出来ない為S.L.C.は使用不可)
 18歳(外見は少々若め) 男性 身長:160cm(髪は襟よりちょっと長い。真ん中分けっぽい感じ。色は微妙に茶。目の色は黒)
 普段はお笑い系+エロエロな馬鹿だが、主義やなんだという話になると急に冷徹かつ現実的な意見を述べる、理屈っぽい奴。戦闘に入るとニュータイプ気取りで熱くなるが、周りの状況判断は決して忘れない。近接が好きなのだが、最強ダガーを当てるために、普段は中距離で戦闘している。
 多少、12〜3才の時、いじめに合い、多少卑屈は部分もある。その経験の為か、戦闘ではVRを破壊せず、降伏をうながす。が、従わない場合は撃墜する。
 操縦技術はそこそこ(例えるならエマさんあたり)。その他常識くらいは判っている。

・獅堂樹璃(しどう・じゅり)
 DUNKEL WELT中尉/第999極秘隠密中隊所属
 乗機:RVR−87 SPECINEFF Shade (パールブラック×ダークグレイ。特殊ステルス装甲によって数秒間相手から姿を隠す「死神の衣」を装備。EVLバインダーから発するノイズでレーダー、センサー類を使用不能にする「死神の讃歌」装備。機体色はエンジェランと同じにしたかったらしいが、ステルス装甲や夜間の隠密性能の都合上黒ベース)
 24歳 女性
 性格:普通 精神コマンド:信頼・集中・激励・身代わり・挑発・撹乱(偵察)
 元6913特殊防御部隊一番隊に所属。どちらかというとサポートに徹することが多く、現在9012隊所属の「堕天使」神宮寺深夜のお目付け役を務め、よく深夜のバックアップにまわっていた。今でもあまり変わりはなくサポートに回ることが多い。が、1対1のときは、日頃暴れ足りない分ひたすらに暴れまくる。
 エンジェランとスペシネフ、この二つに乗る理由は、対象的に見えて乗りこなしたら面白そうだったから、とのこと。特別な理由はとくにない。
 エンジェランはサポート用で主に使い、特に特殊攻撃を頻繁に使い相手を撹乱する戦法を好む。(上記のイリュージョンや氷結、ウィングのライフ吸収など)氷竜はほとんど使わず、ミラー(プレート・ディフェンダー)を頻繁に使い、気づいたら周りはミラーだらけである。
 O.D.A.移籍後はスペシネフに搭乗。戦闘スタイルはほとんど変わらず、サポート時は特殊攻撃中心(火器使用不能にする特殊光弾や上記機能など)。
 戦術はバリエーション豊富で、氷柱やミラー、エネルギーボールの後ろに隠れ、ターボなり特殊攻撃なりを打ち込む。または、それと一緒に接近、近接攻撃。モーションが隠れて見えず、弾も隠れたところから突然出てくるため、攻撃の種類もわかりにくく回避しにくい。エンジェランの場合は分身を出現させ、それに注意を向けさせることで確実性を高め、スペシネフは逆に攻撃すると見せかけステルス機能で姿を消し、別方向から攻撃する。などさまざまな戦い方をする。
 P・パイロット出身ではないがパフォーマンスプレイもよくやってのける。(遊びでやってはいるが相手を挑発、撹乱する意味合いもある)
 実力はあるが、サポートという役柄上本気を出すことはほとんどなく、本当の実力を知る者も少ない。
 性格はいたって普通、めったに怒ったり泣いたりはしない。上に立つことがあまり好きではないらしく、戦闘と同じように下に就いてバックアップ、フォローに回ることが多い(よって士官待遇もあまり本人の望む所ではない)。一家全員VRパイロットという家系に生まれで、家族全員OMGで出撃するも、生き残ったのは自分一人だけだった。しかも双子の妹は、自分の目の前で殺られている。普段はそんな過去があるとは感じさせないが、昔のことはほとんど話そうとしないし、ごくたまに冷めた目をしていたりと、影があるところを見せる時がある。
 なぜO.D.A.に所属しているのかは不明だが、O.D.A.の総攻撃の際、同じく天使隊に所属していた芹沢沙由里(現O.D.A.中佐)と共に失踪。天使隊所属時より、芹沢とは交流(?)があり、元々そのつもりで行動していたと思われる。

・縞更 雅史(しまさら まさし)
 DUNKEL WELT大尉/第89支援連隊内第890核弾頭標準装備大隊所属
 乗機:SAV−326−D・GRYS−VOK(基本はr.n.a.タイプと同色だが、戦場によって各種迷彩を茶色部分にペイントしているのでほとんど同一機に見えない)
 26歳 男性
 性格:超強気(軍人的狂気) 精神コマンド:撹乱・集中・必中(偵察)
 禁断の兵器と言われるICBMを多用するO.D.A.古参のグリスボック乗り。
 過去にO.D.A.前身時代に『死神隊』との戦闘において、密林へ逃げ込んだ蒼我恭一郎の機体(スペシネフDEATH)が捕捉不能と判断すると、躊躇無くICBMを撃ち込み第一級環境保護地区であったその密林は荒野と化した。
 また、サイファーの電子機器を核の電磁パルスでブラックアウトさせ叩き落とすといった非道な技を平然と使用する。
 敵を「撃破」するのではなく「消滅」させる事が勝利だという狂気にかられており、本来火力支援機であるはずのグリスボックを「掃討・せん滅」目的に運用している為、ICBM使用の件を含めて他のグリス乗りからも軽蔑、白眼視されている。
 消滅し損ねた蒼我を倒すためだけにO.D.A.に参加。すでに小隊を二度転属しており、その理由はいずれも友軍機ごと敵をICBMで灰にした為である。
 「Meister O」のとりなしが無ければとっくにO.D.A.からも追放されかねなかったが「Meister O」はどうやら、いざという時の「始末屋」として彼を雇っているフシがある。

スペイス
 DUNKEL WELT曹長/第8106陸上戦術連隊所属
 乗機:RVR−33・APHARMD THE STRIKER
 19歳 男性
 元r.n.a.所属。Blau Stellar内でアファームド・ザ・バトラーの正規パイロットを指していたのだが、一緒に最後のバトラーの枠を争っていた人間に、適性試験の模擬戦中にコックピット直撃の攻撃を受け、かなり重度の怪我を負う。
 結果は「適正無し」で不合格。残っているのは全機体中最弱の性能のストライカーのパイロット枠のみだったが、自分の夢の為に搭乗するものの、結局は乗るのを止めてしまう。
 だが、パイロットを諦めきれず向かった先が、新興勢力のO.D.A.だった。
 今までは両社共通に最弱だった機体だったが、O.D.Aではそんな事は一切関係なかった。所属適性試験では、今まで苦汁を飲まされてきた最新型テムジンやバトラーを撃破。
 O.D.A.内ではトップクラスのストライカー乗りとして、迎え入れられることになる。
 r.n.a.内でも折り紙付きの操作技術の持ち主だったが、O.D.A.に来てさらに開花。ごく一般的なパイロットでは、今までに見た事のない戦い方に対応出来ず、今回の作戦ではかなりの期待を背負っている。
 根は寂しがりやのくせに人が嫌い。戦闘も単独でやりたいとは言うものの、チームでの戦いを積極的に止めることもしない。

・ゼファー=W=アオイ
 DUNKEL WELT軍曹/第8100格闘戦術連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER
 性格:強気 精神コマンド:加速・ひらめき・挑発・幸運・幻惑・撹乱(偵察)
 17歳 女性 身長:156cm
 両親はO.D.A.所属前はr.n.a.でVR開発テストパイロットをしていた。O.D.I.総帥「Meister O」に引き抜かれてO.D.A.入り。それについていく形で彼女自身もO.D.A.のパイロットとなる。
 父親がアファームド、母親がテムジンに搭乗。二人とも近接主体の戦いをしていたので、アオイも自然と近接中心の戦いをするようになる。サイファー乗りとしては珍しく、ダガーを一切使わないタイプ。
 男勝りの性格で男言葉。「遅い!」が口癖。
 ダガー、ホーミングに回すエネルギーの大半をビームソードに還元している近接カスタムのサイファーに搭乗。常にソードを出した状態で闘う(マルチランチャーは使わない)。
 少しでもソード範囲内に相手が入ったものなら、サイファー特有のスピードを持ってすばやい連携近接を仕掛けてくる。全てのソードを踏み込みなしで連携が出来るのは、機体の能力以上に、彼女自身のセンスの賜物である。空中前ダッシュからの唐竹割りが好き。
 遠距離では、とにかく相手に接近し、レーザーで牽制。相手の目前で変形解除、残像を残しつつ後ろに回り込むなど、とにかく、何かにつけて相手を翻弄する事を考えて闘っている。

ゼラ=アシュタリオ
 DUNKEL WELT曹長/第318航空機動連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER(ピュアブラック)
 18歳 男性
 やたらソードにこだわるサイファー乗り。
 撃ち合いは性に合わないらしく、飛行形態で近接間合いへ飛び込みビームソードで一撃必殺を狙う。
 普段はクールに振る舞ってるが、おだてに弱く調子に乗りやすい上、ツメが甘くすぐにミスをする。
 そのクセ命令されるのが嫌いですぐに命令無視してどっか飛んでいく問題児。
 搭乗しているサイファーは装甲をさらに薄くし、飛行形態、地上機動力を上昇させている。
 また通常火器の出力を落とす事によってビームソード、ダガーの破壊力を強化している。

・芹沢沙百合(せりざわ・さゆり)
 DUNKEL WELT中佐/Meister O付補佐官
 乗機:SGV−47−L・ANGELAN(パールホワイトベース、かつての名残でスカート部分には浅黄色のだんだら模様入り。その他も浅黄色と濃紺でまとめられている。MISSING LINKの英文の下には、薄い赤でヤガランデアイのマーキング入り))
 性格:普通 精神コマンド:幻惑・幸運・手加減・挑発・必中・魂(偵察)
 年齢不詳(天使隊隊員は、全員年齢に関係なく実力主義だった為、年齢は殆ど公表されていない。過去の経歴などから30代前半〜中頃と思われる) 女性 身長:159cm 体重:45kg
 元6913特殊防御部隊(通称天使隊)六番隊隊長。発足初期の頃より創設メンバーとして尽力を尽くす。総司令近藤克己に次ぐ実力者であったが、本人の意向により六番隊の隊長に納まる。
 実はそれ自体が彼女の目的である。元々Meisterとは接点があり、造反を前提にBlau Stellarに所属していた。幹部クラスではなく、副長補佐クラスの小隊長を希望したのは、幹部が造反しては、隊の存続に関わるだろうという、彼女なりの心遣いなのである(最も、隊は壊滅の危機に瀕した為、それも取り越し苦労となったのだが)。
 Meisterと同じく、芹沢にもAliceの意思を感じ取る力があり(Meisterには劣るが)、彼女もAliceの復活を願っている。
 違うのは復活後のことであり、芹沢は自らAliceを取り込み、彼女自身が自ら現実空間を掌握しようとしているのだ。
 Meisterはその事は既に承知であり、それを判っていて彼女を側に置いている。
 普段はとても物静かで知的な女性であり、Jungfrau配下の綺羅と共に、茶道や華道を嗜んでいる。
 戦闘には殆ど参加しないが、エンジェランの機動力を限界まで高めてあり、回避は完璧。射撃でけん制し、近接でとどめを刺す。サブでテムジンに乗っているが、エンジェランの「優雅さ」に対し、テムジンは「切れ」のある戦いをする。
 同じO.D.A.所属の新見晶、獅堂樹璃、宙耶ホシノは彼女直属の部下であり、天使隊時代からつながりがある。


ソア・ファールズ
 DUNKEL WELT伍長/第318航空機動連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER(ブラックベース。コートにクリアブルー)
 精神コマンド:撹乱・再動・必中・努力(偵察)
 22歳(外見的には10代半ば〜後半の少年風) 女性
 年齢22歳だが、やや童顔なので現代なら高校生くらいに見える。
 眼鏡はウエアラブル・コンピューター。眼鏡のつるのあたりで操作、レンズ部から網膜投射して情報を伝達。意識した視覚情報(目の前の画像)を撮る機能は便利。
 パイロットの個人戦闘能力は平凡。「何故この程度の奴がこの作戦にいるんだ?」と同じ部隊の隊員に思われる事もある。
 だが彼女には他の誰も、入念に計画されたマシンチャイルドでさえ持たぬ『力』を持つ。
 高度視覚情報処理能力。認識形態の奇形児。
 あらゆる情報を、概念を、視覚モデル化して瞬時に把握する。
 敵と味方の幾十もの機体の動きを移動する点に、めまぐるしく変化する射界を波の形に、背後の敵を目の前の絵のように見る特殊な脳の処理形態を彼女は持つ。
 まるでそれは、バーチャロイドに乗っているのに目の前のモニターで自機を見るような俯瞰の視点。
 それは、ただひとつの突出した認識力によって生み出される世界である。
 膨大な遺伝子の組み合わせから生まれた原石、そして人の『想像』の手の平の限界内で生まれたマシンチャイルド。ある意味、互いに対抗する存在とも言える。ある部分ではそれを凌駕する力である。
 戦闘では後方からの援護射撃がメイン。だがその援護射撃が並のものではない。相手に間接的なプレッシャーをすさまじくかける(弾幕の厚さでなく判断を迷わせる一撃や予想外からの着弾など)。これは戦闘を全体面で把握した攻撃を仕掛けてくる為である。
 能力のあるパイロットがソアと作戦行動をとり、この能力に気づくと愕然とする。『自分達はこいつに動かされているのではないか?』と。
 そして、やがて彼女はO.D.A.内部でこう呼ばれるようになる。
 『タングラムの目』を持つ者、と。

・「蒼炎の猛虎」グレンデル
 DUNKEL WELT軍曹/第8160重戦闘大隊所属
 乗機:RVR−64 DORDOLAY(ロイヤルブルー×アメジスト。ファイヤーボール、ファイヤーリング、Vハリケーン等、全てロイヤルブルーの炎で攻撃する。ドリル、クローの攻撃力を下げ、ホーミング性能や機動力低下能力を上昇。特にクローはヒットされると完全に挟み込まれ、一切の行動が取れなくなる)
 性格:超強気(Königinの性格を模したと言われている) 精神コマンド:束縛・挑発・覚醒(自発型)・魂・加速・幸運(偵察)
 年齢不詳(a08年では既に絶滅したと言われている「使役獣」のプロトタイプと言われており、中でも虎の遺伝子を引いているとされている。誕生からそれほどは経っていない) 女性 身長:178cm 体重:58kg 98(G〜Fカップ相当)−62−87(はちきれそうなTシャツと擦り切れたブラックジーンズを着用。深いサファイアの髪と、深いアメジストの瞳を持つ。髪と同じ色の虎の尻尾を腰に巻きつけている)
 かつて電脳暦初期の労働力を支えたと言われる「使役獣」の失われた技術を用い、Königinの遺伝子に虎の遺伝子を掛け合わせた人造人間。
 遺伝子上の母親であるKönigin以上の破壊衝動を持つ。また、優性遺伝なのか、Königin以上の体格を誇る。
 「食う・寝る・遊ぶ」をありとあらゆる意味で体現化している。なお、「遊ぶ」はVR戦闘と男性関係であるということは、言うまでもない。

・宙耶ホシノ(そらや・ほしの)
 DUNKEL WELT大尉/第0081高機動可憐連隊所属
 乗機:RVR−14 FEY=YEN KNIGHT「壇罪」(金に黒の蔦模様。装甲の軽量化、スラスターの増設などの改造を施している。ソードユニット「愚者の慈愛」はダブルロックオン距離が通常の二倍の特別製。「賢者の妄愛」にある種の「空間」を形成する機関を追加。光をねじ曲げ、ビーム兵器などを完全に無効化する。天使隊時代に搭乗していたエンジェランでは機体の右腕部、手首の部分に追加されたリング状のパーツに同能力がある))
 性格:普通(自分の勝利、優位を確信した時強気) 精神コマンド:加速・手加減・ひらめき・集中・幸運・錯乱(偵察)
 8月11日生まれ 25歳 女性 身長:175cm 体重:48kg(銀髪のストレートロング、前髪は七三わけ風味。左目をやや隠している感じ。背は高いが、筋肉質というワケではない。が、出るところは出ている。目はブルー。左眼は見えないため眼帯をつけている。刃物が好きで、ゴツいナタを腰につっている)
 獅堂樹璃と同じく、元天使隊隊員。七番隊隊長を務めていた。元々天使隊第2次改編で配属になる。芹沢沙百合の懐刀的な存在だったが、本人はマイペースを貫き通す。
 どうしてパイロットになったのか、と聞かれれば「なし崩し」と答えている。彼女の直属の上司である芹沢も「何となく面白そうだから拾ってみた」と言っている。元々Pパイロットだったらしいが、当時の実力はそれほどでもなかったらしい。
 実はそれ自体が道化であり、実は全てのVRをそつなくこなす実力者であった。芹沢はそれを見抜いていたのである。
 以前、天使隊で単独行動をしていた際、敵の襲撃を受け瀕死の状態に追い込まれる。回収された機体の記録にも、回復した自分の記憶にも敵の姿は無かった。左眼を負傷、失明。
 以後、彼女は姿を知らぬ敵に怯え、追う日々をおくる。ナイフを携帯するようになったのもこの件をきっかけとしている。
 キーホルダー、小さいマスコット人形を集めるのが趣味。甘いものが好きで、甘いものを口にしているときによく「…人生も、これくらい甘いと良いのにねぇ」と口ずさむ。無意識というので真相心理的に常にそう考えているらしい。
 愛煙家ではないが、吸っているタバコは BlackStone mild(カカオバニラ)。カカオバニラの味がする…らしい。
 レズというわけではないが、天秤にかけると女の子の方にに傾く。 同じ連帯に所属していた真理子=Kや、Jungfrau配下のエンジェランパイロット達(ホワイトリリスを除く)が大のお気に入りである。
 コンプレックスの塊のような人間。だが、普段はそれを出さないようにオチャらけている。そっけないが、実は執念深い。マイペースで面倒くさがり、飽き性。やっかいなことはまず他人に。でも自分にお鉢が回ってきたときは、どんなに困難でも鼻歌まじりにやってのかす。そこをKönigin Rに気に入られ、O.D.A.移籍後は彼女の配下となる(直属の上司は芹沢であるが)。
 基本的な戦闘スタイルはヒットアウェイ。距離が遠かろうが近かろうが、敵が硬かろうが貧弱だろうが、敵が降服勧告を出していようが、機体があきらかに行動不能であろうが、とにかく絶対的なスピードで、相手を完全に叩く。ある意味忌み嫌われる戦い方をする。近接戦闘は強い部類に含まれるが、あまり付き合わず距離をとり戦闘を行なう。
 「舞踏革命」は得意。気に入っている曲などは、目を閉じてプレイしてもクリアーしてしまう。「太鼓好的人」も得意。相方でギターをしてくれる人募集中。弓月司とは、これまた「なし崩し」的に趣味が合うことから関係を持っていた。

季寧(としみ)
 DUNKEL WELT軍曹/第8100格闘戦術連隊所属
 乗機:RVR−39・APHARMD THE BATTLER(マットブラック)
 性格:普通 精神コマンド:偵察・必中・手加減・気合い・挑発・覚醒(偵察)
 18歳 男性 A型 身長:170cm 体重:53kg(童顔の為高校生ぐらいにしか見てもらえない。本人も気にしている。髪型は真ん中分けであまり長くない)
 名字は不明。生まれついた時から施設に預けられていたため、両親の顔を知らない。
 預けられた時の書類にも名字は書かれていない。ただでさえ漢字が難しいうえに読み方も特殊なため、普段は「トシ」と名乗っている。またあまり「としみ」と呼ばれる事に慣れていない。
 15歳の時にVRに乗りはじめる、バトルスタイルは典型的な近接型。VRに乗る時は必ず白い長ハチマキを締め、両親の唯一の手がかりである脇差しを持参する。その為、ある意味「武士」のような印象を持たれる時もある。いつも静かに一人でいるタイプ。
 口癖は「一撃必殺の・・・」

・新見晶(にいみ・あきら)
 DUNKEL WELT大尉/第707陸上戦術大隊所属
 乗機:MBV−707−G TEMJIN(カラーはD.N.A.ベースだが、ブルーの部分がブルーと白のだんだら模様になっている。左太腿の部分に赤いヤガランデアイのマーキング)
 性格:強気(エリート意識が高く、どちらかと言えば高慢な性格である) 精神コマンド:挑発・熱血・ひらめき・気合い・根性・自爆(偵察)
 年齢不詳(天使隊時代より芹沢との交流がある為、年齢的には20代後半〜30代前半くらいと思われる) 女性(男子制服着用)
 身長:170cm 体重:51kg(眼鏡着用)
 天使隊時代より芹沢に仕えるパイロット。元々彼女の家が代々芹沢家に仕えているようで、半ば自分の意思とは関係なく仕えているように思われがちだが、新見自身が芹沢に仕えることを選び、その後は芹沢に絶対の忠誠を誓っている。
 芹沢が隊長を勤めた六番隊に所属。誰よりも先駆けて前線に出ていたが、交戦的というタイプではなかった。
 パイロットになったのも芹沢の勧めによるもの。しかしながらBパイロットの試験に合格したことは、彼女自身のセンスの高さを物語っている。
 芹沢には絶対服従の反面、それ以外の人間を甘く見る傾向にある。当然ながらMeister達の存在も『芹沢の大いなる目的を果たす為の道具』としか見ていない。常に隙あらば幹部たちを抹殺し、O.D.A.そのものも芹沢の為に差し出す考えでいる。
 同じ芹沢配下の獅堂、宙耶と共に行動をしているが、新見から見て明らかに「格下」である二人を快く思っていない。
 常に冷静な視線で物事に当たり、何事にも動じない性格である。

ネイ=ウィズ=小夜曲(−・−・せれなーで)
 DUNKEL WELT伍長/第666特殊機動大隊所属
 乗機:SGV−47−L・ANGELAN
 性格:弱気 精神コマンド:集中・根性・熱血・束縛・魂・気合い(偵察)
 17歳 女性 身長:174cm 体重:48kg
 幼少の頃より父親に非道い虐待を受けていたため、「悲しみ」、「怒り」、「恐怖」といった感情が欠如している。
 また、そのせいで、「善と悪」の区別もつかなくなってしまった。
 感情が戻らないまま高校生活をおくっていると、「クラスメイトの一人が中退し、D.N.A.にパイロットとして就職する」ということがあったので、退屈な日々に飽き飽きしていた彼女は、刺激を求めてO.D.A.に「ANGELAN」パイロットとして試験を受ける。
 実技試験で、バーチャロイドは初めてだったにもかかわらず、「テムジン」、「ライデン」、「アファームドB」という三機の優秀機体(パイロットもそれなりに腕の立つ者)を撃破し、好成績で合格。そのまま「ANGELAN」のパイロットとなる。
 しかし、元来の弱気な性格は直っていない。
 彼女の戦闘スタイルは独特で、まるで楽しげに踊っているように自由な動きをするので、「聖天使」の二つ名で呼ばれる。
 機体のカラーリングは、D.N.A.とほとんど変わらないが、「目」がついているのと、杖のクリスタルが青色なところが違っている。
 流れる滝のような髪に、ルビーのような瞳、色白の肌…典型的な白子(アルビノ)である。

・橋立敏倖(はしだて としゆき)
 DUNKEL WELT曹長/第86特殊戦術大隊所属
 乗機:XBV−819/tr/tm/ts BAL=SERIES(メタルブラック×ホワイト)
 性格:普通(やや弱き気味。段は弱気でボーっとしている。しかしミッションになると何となく気が引き締まった感じになり、大切な人が傷つくと超強気を越えるほど激怒するマルチ型) 精神コマンド:根性・信頼・集中・ひらめき・覚醒(半自発型)・ド根性(偵察)
 6月18日生まれ 21歳 男性 身長:178cm 体重:57kg(少々ぼんやりとした印象を受ける。仮性近視の為、普段はめがねをかけることも。VR搭乗時はコンタクト着用)
 高校を卒業してからすぐ、Pパイロットライセンスを取得。2年後にはPパイロットの大会にも出場。ベスト4に入る。Bパイロットを目指していたが、高難関に最初の挑戦では不合格。
 しかしそのセンスは若手でもトップクラスであり、O.D.A.スカウト陣の目に留まる。「世界の改革を共に」を謳う彼らにとまどいを感じつつも、前線で戦うパイロットに憧れ、契約。
 今はこの自分の居場所で一生懸命がんばっている。実力は若手バル使いの中では1位・2位を争う実力を持っており、O.D.A.の中ではベスト4に入るくらいの実力を持っている。同じバル・シリーズのパイロットである八部衆の八重に一矢報いたことも。
 敵軍の泉水 優輝には変な所がかぶっているせいか嫉妬やライバル感を抱いている。
 Pパイロット時代に少し自分で機体を整備してたらしく、VRに関する知識も豊富である。
 バルの能力を最大限に生かした戦い方をする。例えば障害物の少ないところに脚or腕を設置しておき、その近くまで遠距離から武器を上手く使って移動させ、相手の死角から攻撃するという戦法などなど。属性を匠に扱う事も多く見られる。
 その他にもバル使いならではの特殊能力を使った芸(攻撃)を披露する。バル使いらしいトリッキーな戦い方である。

・八部衆(はちぶしゅう)
 O.D.A.が制作したマシンチャイルドの内、最も能力の高い物を厳選して結成された特務小隊。一座、二葉が大尉、他の6人は中尉階級。
 しかしながら小隊とは名ばかりで、各人が各々違った幹部の下に仕えている。故にそれぞれに派閥があり、お互いの関係はあまり良くないことが多い。
 メンバーは以下の通り。共通して身長168cm、体重50kg。シルバーの髪と深紅の瞳。精神コマンドの加速・撹乱・ひらめき・集中(機体特性による偵察)を全員共通で持っている。
 ・一座(いちざ) 乗機:MBV−707−G TEMJIN 性格:強気 精神コマンド:必中・ド根性 上司:Meister O 八部衆全員をまとめる筆頭役だが、全くまとまりのない面子に頭を悩ませている。Meister Oには絶対の忠誠を誓っており、自ら志願し情婦じみたことも請け負っている。Meisterもその事を理解しており、厚い信頼を寄せているようだ。
 ・二葉(ふたば) 乗機:MBV−707−G TEMJIN 性格:強気 精神コマンド:覚醒・魂 上司:Königin R 一座と並ぶ八部衆最高の実力者。ロールアウトの際、Königin Rと対戦。絶対的な力の違いを見せつけられ、以後は彼女に絶対の忠誠を誓う。Königin Rに仕える4人の八部衆のリーダー格。
 ・三輪(みつわ) 乗機:RVR−12 APHARMD=THE=COMMANDER 性格:普通 精神コマンド:補給・幸運 上司:Klosterfrau 八部衆の中でも頭脳的能力に秀で、MSBS5.4を開発したKlosterfrauに仕える。控えめで落ち着いた性格は、内部の男性隊員からの人気も高い。
 ・四門(しもん) 乗機:RVR−14 FEY=YEN KNIGHT 性格:強気 精神コマンド:挑発・気合い 上司:Königin R 優雅で怠惰、好戦的でありながら沈着冷静。完璧なまでに「マシンチャイルド」として成長した一人は、二葉と同じく圧倒的な力によりKönigin Rに仕えることを選ぶ。熱くなりがちな3人に比べ、常に冷静な目で戦況を把握。これまでに多くの戦果に仲間を導く。
 ・五目(ごもく) 乗機:RVR−42 CYPHER 性格:普通 精神コマンド:復活・激励 上司:Sklave 他の八部衆曰く「旧世紀の骨董品に騙された」とまで言われるほどにSklaveに盲目的に仕える。偵察任務が主。FurstSklaveの関係を良く思っておらず、「自分が人間の女性であれば、WAL様(Sklaveの通称)を幸せに出来る」と常々こぼすほど、自らがマシンチャイルドであることを嫌悪している。女性として自分を見てくれるSklaveには、全てを委ねている。
 ・六道(りくどう) 乗機:RVR−39 APHARMD=THE=BATTLER 性格:超強気 精神コマンド:覚醒(自発型)・熱血 上司:Königin R 「力こそが正義」を謳う体育会系マシンチャイルド。Königin Rの絶対的な力に正義を見出し、忠誠を誓う。1日7食を食らう大食漢。「侍」と呼ばれるほど、主への忠誠心は強い。
 ・七尾(ななお) 乗機:RVR−75 RAIDEN 性格:超強気 精神コマンド:鉄壁・必中 上司:Meister O 八部衆の中では最もMeister Oへの忠誠度が高く、それ以外の幹部に仕えるメンバーを良く思っていない。相手の攻撃を完璧に防いだ後、ダッシュ近接で撃破する程、徹底的に相手を叩きのめす。
 ・八重(やえ) 乗機:XBV−819/tr/tm/ts BAL=SERIES 性格:普通 精神コマンド:幻惑・根性 上司:Königin R 特にこれといった理由もなくKönigin Rに仕えているが、それは姉妹のように育った二葉がKönigin Rに仕えることを決めた為。半ばなし崩し的な流れ。
 なお、Jungfrau配下に「九遠(くおん)」と呼ばれるパイロットがいるが、八部衆とは何のつながりもない。しかしながらその外見が全く同じ事から、八部衆に選ばれなかったマシンチャイルドを、Jungfrauが独自にそばに置いているとするのが現在有力。また同じ名前の男性パイロットがKlosterfrauと一緒にいる所を目撃した隊員もいるとのことだが、彼に関しては真偽の程は定かではない。

・「雛山要」(ひなやま・かなめ)
 DUNKEL WELT軍曹/第753陸上戦術連隊所属
 乗機:MBV−707−G TEMJIN(ネイビーブルー×パールホワイト。O.D.A.において唯一のD.N.A.ベース、ヤガランデアイの描かれていないVRである)
 性格:強気 精神コマンド:夢・加速・ひらめき・撹乱・集中・幸運
 15歳(実際の年齢は18歳) 男性
 「異世界」より来たと噂される少年兵。その正体は、ありとあらゆるパイロットの技をコピーすることが出来る一人のパイロット。
 Kavalier Sが単独で事を起こした作戦に巨額の契約金で参戦したが、失敗。そのままパイロットとしてO.D.A.に在籍する。
 どんなパイロットの動きでも、癖一つ見落とさず「レプリカ」まで称されるほどに模倣することが出来るが、所詮はコピーに過ぎない為、パイロット達の間でもけむたがれるようになる。
 その後裏V・P・B『パンクラチオン』に参戦、そこでKavalier Sと出会う。求められたのは、これまでの自分を否定しての完璧なコピー。
 ようやく自分の能力が認められた、と考え、とまどいを覚えつつも契約を結ぶ。
 彼のテムジンは、とあるパイロットと全く同じカラーリング、仕様を採っており、熟練のパイロットが見てもその戦闘スタイルは寸分違わぬと言われている。

・ヒルデガルド=ローゼンハイム
 DUNKEL WELT大尉/第33情報戦術大隊所属
 乗機:RVR−75 RAIDEN
 精神コマンド:ひらめき・必中・熱血・身代わり・鉄壁・集中
 27歳 女性 身長:170cm 体重:60kg(アッシュブロンドのボブカットに、きりりとつり上がった目つきが似合うお姐さん系美人。モデルにもスカウトされたことがあるほど、そのスタイルは抜群である)
 元々は地球圏の問題事を裏で解決する民間組織セクション・バーチャロイド(SV)の副指令官。DN社最強の切り札として結成されたが、OMG後の混乱により独立して動いている。
 出身は企業国家連合によって設立された宇宙開発公団の研究生で、彼女とローレンス=ラッセルはその高い適正を買われてOMG終了後に、ローレンスと共に外宇宙の調査隊に任命されることを条件にSVの副司令官として、ローレンス共々移籍。
 だが、その約束をしていたDN社が倒産し、なし崩し的にローレンスと共にSVの副指令官を続投している。
 SVは複数のオーバーロードの後ろ盾のある組織で、独立後もその特性を如何なく発揮して問題を解決している組織である。その性質上、オーバーロードを相手取った問題や、複数の企業国家をまたいだ問題を任されたりする。
 今回も、有力なパイロットの連続失踪事件の調査を依頼され、ゲームセンターで調査中に(失踪したパイロットの殆どがゲームセンターでスカウトされていることを知っていたので)O.D.A.にスカウトされる。
 事態を調査するため、二人はO.D.A.内に加入、潜入捜査を試みる。
 それなりに任務をこなし、情報を集めていたある日、二人はO.D.A.がリリン=プラジナー、すなわち連合VR軍Blau Stellarに対して宣戦布告したのを知る。
 ここらが潮時と、二人は組織からの離脱を目的に、Blau Stellarとの戦闘に名乗りを上げる。Blau Stellarとの戦闘データが欲しいというのももう一つの理由であった(調査中O.D.A.からの接触があったとき、虎穴にいらずんば虎児を得ずで、加入を決めたのは彼女)。
 情報処理のプロで、「魂」の回収プログラムの存在に早々に気づき、自分とローレンスの回収プログラムの削除に成功している。
 一見ローレンスが彼女に尻に引かれているように見えるが……実際そうである。
 部下を犠牲にするO.D.A.のやり方を許せないでいる。

polche(ポルチェ)
 DUNKEL WELT曹長/第0081高機動可憐連隊所属
 乗機:RVR−14 FEI−YEN THE KNIGHT
 性格:普通(顕著で正直。他人と話す時は、常に丁寧語(です、ます)を使う。一人称を「僕」と呼ぶ。) 精神コマンド:愛・加速・ひらめき・必中・努力・覚醒(偵察)
 17歳 男性
 一般的な大家族の長男として生まれる。幼い兄弟達を養う為、V・P・Bの世界へと足を踏み入れる。
 持って生まれた近接戦のセンスが花開き、インファイトモードでは世界でもトップレベル。
 ゲームセンターでの通信対戦でKöniginと対戦。敗れはしたが彼女のスペシネフに唯一ダメージを与えたことから、直々にスカウトされる。
 ダブルロックオン圏内での戦闘が得意だが、ハンドビームで相手を誘導させ、自分の戦いやすい空間を作る独特の戦術を採る。

マリア=ジョリー=L=ショパルス コード・ネーム:ホワイトリリス(ルシフェル)
 DUNKEL WELT中尉/第666特殊機動大隊所属
 乗機:SGV−47−L・ANGELAN・SERAPHIM(6枚3対の翼にヤガランデ・アイが一つずつ6枚の翼についている)
 性格:強気 精神コマンド:根性・集中・必中・再動・幻惑・自爆(偵察)
 12歳(但し外見的には4〜5歳は上) 女性
 彼女はO.D.A.が開発した最新型のマシンチャイルドである。
 バーチャロイドに乗って戦う為に造られた彼女は、戦場という愛情がもらえない環境で育った為か、氷の様に固く心を閉ざしている。そして、絶対勝利主義で勝つことには手段を選ばない。
 冷静かつ残酷な行動をするので、敵にはもちろん味方からも冷血漢な人物とされている。『ホワイトリリス(純白の魔王の妻)』というコードネームはそこからつけられている。しかし、それは本人が思いやりや愛情という感情を知らないで育ってきたからである。
 彼女のエンジェランは幻影能力があり、6枚3対の翼のため機動力や飛行能力が高い。翼についているヤガ目が光ると分身して相手を翻弄する。また、パイロットの精神を錯乱させる能力もある。
 パイロットとしての腕前は超一流だが、精神面は12歳という年齢からか、未発達な面も見受けられる。

真理子=K(まりこ・けい)
 DUNKEL WELT准尉/第0081高機動可憐連隊所属
 乗機:RVR−14 FEI−YEN THE KNIGHT
 性格:強気で楽天的 精神:加速・ひらめき・必中・幸運・撹乱・束縛(偵察・脱力)
 年齢不明(見た目20歳前後) 女性
 何故O.D.Nに所属しているのか謎のフェイ-イェン使い。
 パイロットとしての個人能力は中の下。実践経験もライセンスもない。両親が事故死した時、昔働いていたよしみで引き取ってもらっただけの一般人である。周りは「何故こいつがここにいるのか」と思っているが、そんなものは本人が聞きたい。
 実は彼女は、実験段階の「マシンチャイルド」失敗作。処分されるところを事務員に連れられ、娘として育てられた。O.D.Nは事務員を事故死に見せかけ殺害、再び彼女を処分しようとしたが遊びで行ったテストプレイでの驚異的な動体視力と反射神経を認め、今の部隊に配属した。本人曰く「運がよかったんだよぉ☆」
 戦闘スタイルはとにかく逃げる。機体の性能と自身の動体視力・反射神経を駆使しての逃げ攻撃を得意とする(というか、それしか出来ない)。ハイパーモード時の彼女の高速移動について来れる者は数少ないが、本人はいたって運がいいと思っている。攻撃にハートビームを多用する癖あり。
 愛機はピンクの服を着たおねーちゃん風。ピンクにこだわる理由は、知り合いの女性に「ピンクってイメージだよね」と言われたかららしい。
 楽天的とも言える明るく人懐っこい性格。一人称は「僕」、他人を「○○(名前)ちゃん」と呼び、長い名前の人物は勝手に略す。「舞踏革命」が大好きで、ゲーセンで飛び跳ねている姿をよく見かけるだろう。

弓月 司(ゆみつき・つかさ)
 DUNKEL WELT中尉/第0081高機動可憐連隊所属
 乗機:RVR−14 FEI−YEN THE KNIGHT
 性格:普通(キれると危険) 精神コマンド:幻惑・集中・撹乱・挑発・根性・気合い(偵察)
 年齢不詳(20代中盤辺り) 男性(見た目少々女性っぽい)
 O.D.A.内部でも一二を争うフェイ−イェン使い。
 女性っぽい容貌にコンプレックスを持っている。普段は穏やかだが、戦闘になると人が変わったかのようになる。
 趣味はゲーセン通い。ただしバーチャロンをすることはあまりなく、殆どがダンスシミュレーションゲーム「舞踏革命」等の音楽系ゲームを極めている。

来夢(らいむ)
 DUNKEL WELT曹長/第318航空機動連隊所属
 乗機:RVR−42・CYPHER(ピュアホワイト×シルバーグレー、マルチランチャーのみダークグレー。スケルトンシステム、Vコンバータ共に廃材使用のせいか、通常のサイファーに比べて全体的に不安定。特にVコンバータは重量級の物を使用している為、SLC等に使用制限がある)
 性格:超強気(弱気になる面もあり) 精神コマンド:必中・手加減・努力・鉄壁・覚醒・束縛(偵察)
 生年月日不明(1月23日に義父に拾われる) 19歳(推定) 女性 O型 身長:167cm 体重:48kg
 某国の内部紛争により両親を失い、戦乱の内に捨てられた孤児。
 4歳の時、当時D.N.A.でVR修理工をしていた男に拾われ、幼いながらもそこで働くことになった。
 ちなみに、来夢という名はこの義父が適当に付けた名前なので、本名は一切不明。
 物心ついた時からVRに接していた為か、機体に対して強い愛着を持っており、機体が傷付くのを極端に嫌う(傷つくと、悲しむと言うより怒る、まるで我が子が傷付けれたかの様に)。
 「戦い=VRが傷つく」という考えにより、戦闘には否定的であったが、義父が修理中の事故で死んでしまった後、工場が某組織に掌握されそうになった時に、義父の形見であるVR(サイファー)だけでも持って逃げようとしたことがきっかけで戦闘内に身を置くことになってしまった(当時15歳)。
 その後「義父の事故死は工場を手に入れるための某組織の策略だった」という噂を聞き、その敵討ちの為に新興勢力であったO.D.A.の一般兵募集に応募。ライセンス未所持にも関わらずVR操縦のセンスを買われて正式に入隊。義父を奪った組織を討つ為に、戦いに身を投じる。
 普段は努めて明るく振る舞っている。初めて来夢を見た人は、悩みなんかまったく無いようにしか見えないという。自然と覚えた世渡り術か、常に明るく振る舞うように努力している。
 しかし、孤児だった為に優しくされるのが嬉しい反面、またいつ裏切られるかとも考えてしまい、上手く優しさを受けられない。
 乗機のサイファーを義父の通称であった「煉獏(れんばく)」と呼ぶことがある。

ライム=マイスナー
 DUNKEL WELT少尉/第999極秘隠密中隊所属
 乗機:RVR−87・SPECINEFF

Ling・F・Tei(リン・フー・テイ)
 DUNKEL WELT所属(階級、所属部隊なし)
 乗機:MBV−707−?・TEMJIN(ブルー×ホワイト、グラデーション迷彩)
 性格:普通(やや強気) 精神コマンド:加速・手加減・集中・必中・幸運・努力
 年齢不詳(推定22〜23歳前後) 男性 A型 身長:172cm
 フリーのバーチャロイドパイロット。過去の経歴は一切不明。ライセンスも未所持。乗機のMBV−707に関しては、拾ったという説得力のない説明を、言い訳することもなしに通している。
 DUNKEL WELTに所属することとなった経緯は、ある作戦において、DUNKEL WELTのパイロットが彼のテムジンと接触。敵と間違えられ(彼の話によれば、彼はこの時、戦闘の巻き添えを食った民間人の避難を手伝っていたらしい)、戦闘状態に突入するが、ものの2分しないうちにアファームド・B2機、ライデン1機を撃破。ちょうどその作戦に同行視察に来ていたO.D.A.の幹部がこれを目撃、スカウトされる。彼には目的があり、、組織に属する気もない為最初は断っていたが、テムジンの整備状態が限界に来ていたこと、報酬の面を考え、条件付きで雇われることにした。かくして、「所属、階級ともになし」という異例の契約携帯が成立した。
 編成としては、多数の戦力投入の不可能な状態においての(敵戦力の情報不足や、地形などで)、各部隊への補強要因として使われるケースが多い。その特異な立場から、正規兵達からよく思われることは少なく、各部隊からは主に、捨て駒的使われ方をすることが多い。だが本人はそのことを、全く気にする様子もない。
 性格は物静かで、口数が少ない。その分、発言には率直なものが多い。物腰穏やかで、話しかければ柔和な笑みで返してくる。まるで柳のようで、到底戦いとは縁のある人間には見えない。だが、その戦い方自体は、その性格から想像できないほど攻撃的な戦い方をする。特にミドルレンジからショートレンジでのラッシュは、相手の冷静さを失わせるには充分なほどである。しかも、決して自ら退くことはせず、ボロボロになっても向かってくるその姿は、恐怖すら感じさせることもある。だがその戦い方は、どのような状況に置いても変わることはなく、圧倒的不利な状況に立たされても一歩も退くことなく戦い続けるその姿は、時には悲壮にすら映る。
 そういって、彼の戦いに対する思いや目的がどこにあるのかは、謎である。その謎をひもとく鍵があるとすれば、唯一、さきに彼と戦ったライデン乗りが聞いたという、彼の一言にあるのかもしれない。そのとき、彼はこう訪ねたという。
 「炎の紋章を入れた、黒いライデンを見たことはないか?」

・ローレンス=ラッセル
 DUNKEL WELT大尉/第33情報戦術大隊所属
 乗機:XBV−819/tr/tm/ts BAL=SERIES
 精神コマンド:撹乱・加速・集中・ひらめき・手加減・魂(偵察)
 27歳 男性 身長:185cm 体重:70kg(碧髪碧眼のワイルドヘア。普段は身なりなど無頓着であるが、パートナーであるヒルデガルド=ローゼンハイムが身の回りのことなどは面倒を見てくれているので、それなりに整っている。一重まぶたで常に笑顔を絶やさない)
 ヒルデガルド=ローゼンハイムと共に民間組織セクション・バーチャロイド(SV)に所属。指令官を務めていた。
 ヒルデガルドと共に、ここ一連のパイロット失踪事件などで不穏な動きを見せるO.D.A.に潜入操作を謀る。
 そんな時、弟のように可愛がっていたpolcheと敬次郎の消滅を知る。
 部下を捨て駒に使う……それは彼らSVにとって最もやっていけないことであり、彼らの目の前でそれを行うのはSVに喧嘩を吹っかけるに等しい行為であった。
 「物事には多少の犠牲はつき物だが、意図的に犠牲を生み出すのは下衆の行うことだ」
 ローレンスはBlau Stellarの待つ地上へと出撃する。


 O.D.A.幹部「盟約の騎士  Gelöbnis Schild
Meister O
 Dunkel Welt総帥
 乗機:RVR−87・SPECINEFF O CUSTOM(リーフグリーン×ライトブルー)
 性格:強気 精神コマンド:信頼・熱血・激励・集中・手加減・再動(偵察)
 31歳 男性
 O.D.A.総帥にして、企業国家O.D.I.最高幹部。
 クリスタルに眠るオーバーロード「Alice」の意志を感じ取り、「Alice」復活を目的に企業軍隊O.D.A.を発足(この件の詳細は公にはなっておらず、幹部を中心としたごく一部の構成員しか知らされていない)。
 普段は穏和な普通の青年だが、一度総帥としての顔になれば、味方をも切り捨てる非情な命令を出すこともある。
 全て「Alice」の為に動いており、「Alice」復活こそが彼の最大の喜びである。
 殆ど戦場に出ることはないが、その力は一人で1師団を壊滅させるほどとも言われている。

Königin R
 Dunkel Welt中将/第1戦闘師団「風牙」師団長
 乗機:RVR−87・SPECINEFF LOVE CUSTOM(ショッキングピンク×パールホワイト)
 性格:超強気 精神コマンド:挑発・加速・熱血・撹乱・覚醒(自発型)・魂(偵察)
 年齢・性別不詳(推定20代前半の女性だと思われる) 176cm 53kg 89−58−85(ショッキングピンクに染め上げた髪を逆立てている)
 O.D.A.幹部最強の戦闘力を誇る「女王」の名を持つスペシネフ使い。常に自ら前線に立ち、戦うことを生き甲斐としている。
 その圧倒的な強さから、O.D.A.最高傑作のマシンチャイルド「八部衆」の内、4人をMeister Oより借り受けている(八部衆は自らが認めたパイロットにしか従わない)。
 戦闘に出る時は大体八部衆の四人(二葉、四門、六道、八重)とKavalierがついている為、彼女のスペシネフに攻撃を加えるのは、彼女自身の超回避力も手伝って困難を極める。
 V・ポジティブ値も、通常で一般兵の「気合い」使用時を遙かに凌駕する値を持つ。
 代表的なカスタマイズとして、Blau Stellarの死神隊が使用している「DEATH CUSTOM」と同様のチューンがなされている。一般的なスペシネフに比べ、ダッシュ距離が平均1.5倍ほど(横ダッシュが最長の2.5倍)長くなっている。
 得意技はダッシュで相手の死角に回ってからのターボサイズ。この技を回避出来たパイロットは今まで存在しない。
 現在O.D.A.で開発中の新型VR1号機に搭乗予定。

Kavalier S
 Dunkel Welt少将/第2戦闘師団「桜嵐」師団長
 乗機:MVB−707−Gk・TEMJIN THE KNIGHT(ピュアブラック×シルバーガンメタル)
 性格:強気 精神コマンド:必中・集中・気合い・鉄壁・身代わり・再動(偵察)
 19歳 男性 187cm 60kg (中欧系クォーター。膝近くまであるプラチナブロンド)
 「女王」に仕える最強の「騎士」。
 O.D.A.所属前は裏V・P・Bとして知られる『パンクラチオン』に出場。引退時までの無敗神話を築いた。
 Königin Rと共にあり、出撃時は「騎士」の名が示す通り、八部衆を従えて共に戦っている。常にKöniginの事を第一に考え、「彼女」を守るためなら命を捨てることも辞さない。
 彼の乗る「MVB−707−Gk・TEMJIN THE KNIGHT」は、通常のテムジンをベースにVアーマー値を向上。移動速度が5%、ダブルロックオン距離が10%ほど減少しているが、射撃戦はノーマルテムジンよりも優れている。また、VRでは初めてのシールドプレートを装備。
 相手をボムによる爆風で視界を塞ぎ、距離を詰めてから攻撃するボムハメ系が得意。いざという時は自ら味方の壁になることも。
 後述のSklaveとは瓜二つ。Jungfrauは実の母であり、Klosterfrauとは異父兄妹。
 本名は「中尾朋宏」。Königinは「シーラ」と呼んでいる。

Furst
 Dunkel Welt少将/第5戦闘師団「緋炎」師団長
 乗機:MBV−707−GXX・TEMJIN BERNOUER CUSTOM(カラーリングは基本的にノーマル塗装。格闘性能を飛躍的に高めた物で装甲は30%程減少しているが、運動性能は一般のテムジンに比べ40%程増、ダブルロックオンはセンターソードでノーマルテムジンの15%増)
 性格:普通っぽく見えて結構強気(頑固) 精神コマンド:加速・手加減・ひらめき・撹乱・集中・魂(偵察)
 28歳(旧世紀の人間であるので、Aliceによって封印された年齢) 男性 180cm 62kg(ハニーブロンド、ブルーアイ。長く伸ばした髪は腰まで)
 本名はヴォルフ・ベルナウアー。かつての旧世紀時代に「イェーガー」と呼ばれる人型兵器を操っていたとされる、時代の生き証人。
 GRM地区がかつて「ドイツ」と呼ばれていた頃、隣接していた小国家「ケルンテン(硅嵐典)」の陸軍に所属。ごく普通の家庭に育つが、10歳離れた妹が生まれてしばらくして母親を亡くす。父親も彼が士官学校生だった頃に病死。
 子供の頃からイェーガーに強い憧れを持ち、ギムナジウム卒業後士官学校〜イェーガー兵養成課程へ進み、非凡な才能を発揮した。卒業後は近衛師団に配属され、その後スペイン内乱で頭角を現し、「ウービルト」と呼ばれるイェーガーの原型機を拝領。ケルンテンで発生した「硅緑内戦」においても目覚ましい活躍を見せるが、当時の敵国の、同じイェーガー使いとの戦闘で命を落とす。
 だが、その魂は伝説の父神「オーディン」の下に召され、やがて訪れる「ラグナロク」を迎える為にオーディンの戦士として、再び仮初めの命が与えられた。しかし、オーディンは復活した「ワルキューレ(戦乙女)」にとって倒され、ベルナウアーもまた、2度目の眠りにつこうとしていた。
 そこに目を付けたのが「Alice」である。地中の奥深くに封印されたクリスタルに眠る「Alice」の意志が、ベルナウアーに3度目の命を与えたのである。
 来るべき時の為に、ベルナウアーは時空の彼方(電脳虚数空間)にて、永遠にも等しい眠りについた。
 そして今、かつての「Furst」がその力を振るう。
 後述のSklaveは旧世紀時代の「戦友」である(と本人は主張する)。

Sklave
 Dunkel Welt大佐/第98偵察大隊「闇鴉」隊長
 乗機:RVR−33C・APHARMD THE COMMAND・STRIKER(カーボンブラック ストライカーにコマンダーのOSを搭載し、支援機としての能力を高めた機体。全体的にホーミング性能が高いが、ダブルロックオンは20%程短くなっている。安定性が向上されたが、その分ダッシュ距離と速度が10%前後減少)
 性格:強気(と言うか一途で頑固) 精神コマンド:加速・挑発・熱血・夢・魂・幸運(偵察)
 26歳(旧世紀の人間であるので、Aliceによって封印された年齢) 男性 183cm 62kg(木苺を思わせる脱色した金髪。見事なまでのグリーンアイ)
 本名フランツ・ヴァルトハイム。通称WAL(ヴァル。ただし呼んでいるのはFurstのみ)。Furstと同じく、ケルンテンに生まれた旧世紀時代のイェーガーパイロット。
 ケルンテンの名家の長男として生まれる。恵まれたギムナジウム時代を過ごし、ケルンテン国立大学経済学部へ進学。卒業後は父親の命により、22歳でケルンテン軍士官学校へ。優秀な成績を収め、飛び級で卒業。その後イェーガー兵養成課程へ。実技技能は比較的平凡であったが、士官学校時代より能力を発揮していたイェーガー戦闘における戦術理論については、早くから能力を開花させていた。Furstと同じく近衛師団へ配属、直接的な戦闘よりも戦術的方面で頭角を現し、スペイン内乱では司令官補佐の大役を務め、硅緑内戦では先の活躍を受けて大尉昇進。内戦では近衛師団のイェーガー中隊長を経て、ケルンテン軍初のイェーガー大隊長に任命、同時に少佐へ昇進。
 だが、中隊長時代、自身が内戦勃発後初めて司令官を担った作戦において、Furstの戦死に直面している。その後、Furstへの想いに気づくことになる。
 内戦時は自らも前線に立ち、Furstの戦死まで、バックアップを務める。偽装ウービルト作戦といった奇抜な作戦立案で司令官としての能力を磨き、若くして次期師団長として期待されるも、突然の失踪。オーディンの戦士として復活したFurstを追っての命がけの脱走だった。
 暫しオーディンの使徒と共に行動するも、オーディンの敗北、Furstの二度目の死を経て、師団へ帰還。脱走兵として身柄を拘束される直前、自らの命を絶った。
 これを「Alice」が放っておくはずがなく、Furstの片腕としての役目を期待し、彼も電脳虚数空間へと封印する。
 Furst=ベルナウアーへの想いのみが、彼をこの戦いへ駆り出すのである。

Klosterfrau
 Dunkel Welt少佐/第417技術開発部総責任者
 乗機:特に出撃する機会がないのでVRに搭乗することはほとんどないが、SGV−47−L・ANGELANを使用することが多い。
 性格:強気 精神コマンド:夢・幻惑・束縛(偵察)
 13歳 女性 155cm 38kg(日本人形を思わせる、見事なまでの黒髪)
 本名瀧川椎菜。天才科学者と謳われたものの、学会を追いやられた父を持つ天才少女。彼女の父親は特にVR工学の分野では電脳暦始まって以来の頭脳の持ち主と言われ、MSBS開発にも大きく貢献した。
 しかし、「ある事件」により父親は学会を永久追放され、その後Meister Oの呼びかけに応じる。O.D.A.最古参のメンバーの一人である。
 だが、その父親もMSBS5.4の開発実験中にバーチャロン現象により「取りこまれて」しまった。この事件には後述のJungfrauが関係しており、彼女はJungfrauを非常に恨んでいる。しかし、JungfrauKlosterfrauの実の母親であるのだが、Kavalier Sの件も含めて、本人は知る由もない。
 幼少の頃から英才教育を受け、12歳の若さでVR工学の博士号を取得。その高い才能を認められ、今回 Gelöbnis Schildに選出される。
 父親の意思を引き継ぎ、MSBS5.4を完成。そのほかオフラインダミーシステムや、マシンチャイルドの基本プログラムなどを開発。離反したZauber Kと共に、O.D.A.のソフトウェア開発に大きく貢献した。
 「実の父親を愛している」彼女にとって父親が全てであり、特にMeister Oの目的は興味がない。父の功績を後世に残すことが出来るのなら、どんな手段でも構わないだけである。
 
Jungfrau
 Dunkel Welt中佐、Erzengel付 
 乗機:なし 内部テストで試験機に乗ることがある。
 性格:普通 精神コマンド:夢(Erzengelの力により、魂への負担なしに使用可能)、(偵察)
 43歳 女性 160cm 44kg(中欧系ハーフだが、父親が日本人の為顔つきは日本人系。焦げ茶色の柔らかそうなロングヘア)
 本名磯野百合子。若き日は精神鑑定士としてその名を馳せてきたが、ある日人の精神の持つエネルギーを物質化する現象(リバースコンバートの前身)を発見。その研究と実用化の為、DN社へ引きぬかれる。
 だが、彼女自身はOMGの勃発を待たずにDN社から籍を抹消、新興企業国家O.D.I.へその身を寄せる。
 DN社在籍時に中尾明宏(Kavalier Sの父)、瀧川一郎(Klosterfrauの父。CRAZE隊の瀧川一郎とは別人物)と出会い、関係を持つ。女として、母としてではなく、科学者として自分の遺伝子を残す為、二人の間に子供をもうける。
 Meisterとは違い、Erzengelを通して「Alice」の声を聞いている。だが、彼女以外Erzengelを見たことがなく、「Alice」=Erzengelではないか、と言う話もまことしやかに流れている。
 普段は物静かで、殆ど感情を表に表さない。Jungfrau=処女の名が示す通り、聖母マリアのように柔和な女性であるが、いついかなる時も表情は変わらず、真の表情を知っているのはKavalierの、そしてKlosterfrauの父親のみであると言う。

O.D.A.パイロットスーツ(女性版)イラスト(SPECIAL THANKS! ターカ・タールン様 滝あやこ様)