戦争と平和構築
2011年の記録から(3)



イスラム自治区の平和構築と
ダバオの町の貧困と、
山に追われた先住民の状況
1 国際監視団が訪れた GO! 9 イスラムとキリスト平和合意 GO!
2 リグアサン湿原へ GO! 10 平和の合意が達成された! GO!
3 湿原には家々が散在 GO! 11 村人総出で道を作った GO!
4 戦闘は土地問題 GO! 12 野焼きをして道を開く GO!
5 漁民は資源開発を恐れて GO! 13 集落への最後の登り GO!
6 保育所を建設中 GO! 14 12年後に卒業できた! GO!
7 再びR7へ活動を開始 GO! 15 読み語り後に古着の支援 GO!
8 ブアランで始めて読み語り GO!
16 平和への歩みは続く GO! 24 モスクの開所式 GO!
17 ブアラン小学校の卒業式 GO! 25 平和の祈りが始まった GO!
18 リグアサン湿原の学校支援 GO! 26 マロゴンの農場から GO!
19 小学校から奨学生をとる GO! 27 2011年学生役員が選出 GO!
20 小学校はひどい状態だ! GO! 28 キダパワン男子寮が完成 GO!
21 ODAによる小学校建設決定 GO! 29 マノゴル小学校の卒業式 GO!
22 日本大使館で署名式典 GO! 30 マノゴル中高校の卒業式 GO!
23 モスクの建設が進んでいる GO! 31 誕生日と卒業パーティー GO!

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IMT国際監視団の
落合さん方が訪れた


2006年から
JICAのトップに、
もとUNHCRにいらした
緒方貞子さんがなられて、

ミンダナオ和平に
JICAを通して
日本も積極的に
関与する方針であること、


そのために、
マレーシアやインドネシアと連携して
IMT国際監視団が
形成されたことを、

すでに
JICAから派遣されてきた
菊池さんから
現地でうかがっていた。


今回は、
落合さんが、

ミンダナオ子ども図書館に
立ちよられた。

夏休みで
子どもの数は少なかったが、
奨学生たちの歓迎を受けて

国際監視団のみなさんも
厳しいお仕事の合間、
少しリラックス?

政府側と
反政府側の間に立ち
和平合意をするという仕事は
並大抵のことではない。


MCLは、
海外の団体が入れないような
地域で長く活動してきているので、
どこかで連携して、

和平構築に
お役に立てればと思い、

すでにODAで、
マカブアルに小学校を
建てたりしてきたけれど、


今回は、
さらに危険なブアランや、
リグアサン湿原のなかのカルボガンに、
小学校を建てるための
計画を話しあった。



ミンダナオ子ども
図書館について

書いた部分のみ抜粋
以下をクリックして
読んでみてください

ここをクリックすれば、 ミンダナオ子ども図書館 抜粋部分に入れます!

ke2
リグアサン湿原へ

東南アジア最大の湿原と言われている
リグアサン湿原は、
ほとんど
外国人が入れない地域だ。

湿原は、
地平線にかすかに見える
山並みのところまで
広がっている。

40年にわたる
政府軍と
イスラム反政府軍の戦争が
くり返されている危険地域?

その背景には、
この地に眠る膨大な
石油と天然ガス資源をめぐる、
国際的な暗闘があると言われているが・・・?

この広大な湿原地帯に
多くの人々が生活している。
最大の収益は、
漁業だ。

私も良く村を訪れると、
鯉の丸焼きを
食べさせてくれるが、

鯉、ナマズ、ウナギ、
テラピア、雷魚
どれをとっても信じられないくらい大きく
驚嘆するほど美味しい!


洪水の激しいときに、
この地に何度か踏み込んだが、
まるで、
果てしない海だった!


洪水になると漁民たちは、
一斉に水が落ちる場所に
魚縄をしかけ、
漁網をはる。

屋根まで水が浸かっているのに、
悲壮感がない理由が
今はわかる。

洪水になると
農地は消えるが、
漁業取引が、
かっぱつになるのだ。

農民は困るのだが、
ここの人々は、
農業と漁業を使い分けていて、
両方をうまく組み合わせて生活している。


湿原は、
巨大なワニの生息地でもある。
世界一おおきなワニは、この湿原に住み、
ギネスブックにも登録されている!


家の手前は、トウモロコシ畑!
家が一段高くなっているのは、
洪水の時に、下が完全に水没し
2階に住むためだろう。

水は、
確実に屋根まで来るが、
屋根に舟をつないで寝泊まりし、
漁業をする人々も多い。

洪水は、
鉄砲水の様相をしめし、
急激に低地を襲うが、
二,三日後には引いていく。

長くても一週間は続かない・・・。
それも、
悲惨さが無い理由だろう。


小舟が無くても、
水牛に乗って川を渡る。



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リグアサン湿原には、
多くの集落や
家々が散在している


この地を治めているMILFが、
この上流
プランギ川のダム建設に、
敏感に反応する理由は、

ダムによって水位が落ち、
漁師で生活している多くの人々が、
困窮する、
と考えているからだと聞いている。

すでに、
上流のマノボ族社会は、
ダムに反対の意志を表明。
先日、建設受諾のサインを拒否した。

上流のカルメン、アラカン地域は、
NPAの地域だが、
アラカンでもキダパワンでも、
反対意見が強く出ていると聞く。


「ダム建設による電力供給だけではなく、
下の洪水を収めるための、
治水効果もあるはずなのに、
なぜ反対するのだろう・・・」

最初、
私も理解に苦しんだが、
次第次第にわかってきた。

ミンダナオは、
急峻な谷を持つ山岳地の
日本と違って、
なだらかな丘陵地形であり、

日本のように、ダムが出来ると、
谷底の村が水没するという
小さな地域の問題ではなく、
広大な自給地や農地が消滅する。

つまり、
川沿いの
広大なゆるやかな傾斜地で、
多くの住民が自給しているために、

ダムの貯水が
広範囲に広がり、
自給地が失われる。



戦闘の
ほとんどは
土地問題だ


ミンダナオの住民たちは、
土地問題にものすごく敏感で、
戦闘のほとんどは土地問題だ。

ブキッドノンのダムが、
失敗の良い例だと言われているが、
アポ山の地熱発電による
川の汚染もあり、

電力を供給するダム建設には、
NPAもMILFも
強く反対している、
と聞いている。

電気が流れても、
貧しい人々には全く恩恵はない。
家に電気も引けないから・・・!

もしも、真剣に洪水対策を考えるなら、
植林による
森林復活を通した洪水対策のほうが、
ダム建設よりましだ・・・』
とは、ある先生の話。

川沿いに堤防を作るのも
効果がありそうだ。
灌漑も良い考えだとは思うのだが。

しかし、
治水のための灌漑水路による、
水位の低下も
漁民たちは非常に怖れている。

灌漑とダムを同一視しているからだろう。
この広大な湿原と川で
生活を立てている
漁民の数は5000世帯、半端ではない。

彼等が反政府活動をしているとしたなら、
これは、
よほど考えなければならない。
過去、誘拐による殺害も起こっているし・・・。



ここを舞台にした、
絵本を書きました!
「サダムとせかいいち大きなワニ」
(今人舎)


ぜひ読んでみてくださいね!

ke4
膨大な石油と
天然ガスが眠り、
湧出もしているのだが、
資源開発による
環境汚染も
漁民たちは怖れている


洪水が資源発掘の
障害になっているのは事実で、
洪水対策が行われたとたん
資源開発が活発になり、

その結果、
湿原の水位もさがり、
漁獲量も減り、
湿原の水が汚染されるのではないだろうか。

アポ山の地熱発電により、
川が汚水で汚染されている現状から、
環境汚染問題が、未だにNPA活動の
焦点になっているように・・・。

魚も美味しいし、
ワニもいるし野鳥も豊富、
太古を思わせる湿原の美しさは、
神々の世界そのままだ!

ダムが出来て放水路が完備されて、
その結果、
水位が減って干拓地が広がり、
広大な農地ができたとしても、

利益を得られるのは
土地所有者だけで、

5000世帯と言われている
漁民たちは、土地もなく、
逆に漁獲量が減ってしまい、
山岳地帯に追いやられていく?

この地を、ラムサール条約による
特別自然保護地域に指定し、
http://www.env.go.jp/
nature/ramsar/conv/


開発を最低限にして、
豊富な魚と
豊かな土地を基盤とした
漁業と農業、

美しい自然と素朴な生活を舞台にした、
ツーリズムによる付加的収益向上が、
この地に最も適している開発ではないかと、
素人なりに私は思うのだが・・・。



ke5
リグアサン湿原の
カルボガンに
保育所を建設中


今回は
円福幼稚園のご寄付です!

http://w2.avis.ne.jp/~enpuku/

上記の湿原の入り口
カルボガンに、
現在MCLで保育所を建設している。

隣のカルボガン小学校にも
保育所が無いので
建設予定だ。

すでに、
小学校の里子と
高校生をスカラシップに採用し、

現地との
コンタクトをつなげているが、
保育所も学校も極度に不足している!

湿原が広大なために道も無く、
舟だけが移動手段ゆえ、
悪天候や洪水の時には、
学校に通いきれないで休む子も多い。

そのような状況を考慮して、
この近くのバロンギスには高校もあるので、
ラナコラン同様に、

将来、
下宿小屋を建設することを考えています。

国家規模の
大きな支援も大切だけれど、
爪の垢を掘るような
小さな支援も大切だし、

それが、
蚤のような小さな現地NGOの
持ち味だと思う。


学校建設の希望は多いけれど、
MCLのような、おもに個人の寄付で
成り立っている小さなNGOでは、
そこまでは無理と考えて、

学校建設は、
日本政府のODA,
草の根無償に応募して
お手伝いする形で建てている。


もちろん、個人または団体で
学校建設資金を寄付する話があれば
喜んでお受けいたします。

この地域は、
日本政府では危険度が高く
無理だと言われていますが、

しかし、
たとえ小さな保育所でも、
地域との平和構築に大きな力を
持っているとつくづく感じます。


今回の保育所は、
長野の篠ノ井にある円福幼稚園の寄贈。
保育園の名前は、
現地の子どもたちで決めますね・・・


これで、
舟で毎日通わなくても
保育園に行けるわ!



ke6
かつて足を運んだR7へ
再び活動を
開始することに決定


破壊された施設は、
かつてのまま
取り残されていた。

この村で、
5年前に病気を治療した
少女にも出会った


反政府組織が使っている
USA製の武器。
国軍から
払い下げてもらったそうだ・・・。

結果的に儲けているのは、
武器製造会社だけ?


この地域は、
2003年のテロリスト掃討作戦の後に、
病気の子の救済で
良く入った場所。

当時は、
国軍の警護が厳しく
一般者は入れなかったが、
病気の救済目的ゆえに、

国軍が
特別に配慮して
検問を通して入れてくれた。

私たちが救済した子も多く、
奨学生もいて
大学を卒業しているが、

日本の某NGOが、
R7である
この地に力を入れたい
と言う意向を聞き、

敬意を表して私たちは、
さらに貧しく
困難な対岸のARMM
イスラム自治区に力を入れることにした。

(私たちは、いつも
国際的なNGOが入ると、
その地を任せて、
より困難な地域での活動を開始する)

その後、そのNGOは
この地域から引いたようで、
久しぶりに訪れたが、

あまりにも
見捨てられた状況なので
MCLで再び、この地域もターゲットにして、
対岸のARMMと平行して、

保育所建設や奨学支援などを
進めていくことにした。
現地の人々も、とても喜んでくれた。
「MCLが、戻ってきてくれた!」



ke7
ブアランで初めて
ムスリムとクリスチャンの
子たちが集まって
一緒に読み語りをした


30年にわたる戦闘で
丘の上のクリスチャン集落ニューバレンシアと
丘の下のイスラム集落ブアランは、
全く交流を絶っていた。

2008年の大きな戦争は、
この地域を発火点として
80万の避難民を出した!

その後も、
絶えず
避難民化した子どもたち!

その中には、
多くのミンダナオ子ども図書館の
奨学生たちが混じっていた。


ブアラン小学校の
若き校長先生


イスラム教徒の子も
クリスチャンの子も
一緒に読み語りに集まった


ミンダナオ子ども図書館は、
2003年の戦闘の頃から、
この地域のイスラム教徒の
子たちと関わり続けてきた。

当時は、
国際的なNGOは、
決して足を踏み入れない地域だった。

まず最初にブアランに、
高橋毅氏の寄贈による
保育所が建設された。

その後、
奨学生を採用したが、
彼等は繰り返し避難民化した。

彼等が、
避難民化するたびに、

私たちは、
救済支援を繰り返した。

昨年、MCLは、
丘の上のクリスチャン集落にも
多湖ご夫妻の寄贈により
保育所を建設!

決して
イスラム教徒を受け入れなかった
クリスチャン集落が、
心を開いた。

その地で読み語りをし、
山元眞しんぷがミサをあげた。


子どもたちのために、
いっしょに炊き出しをする
ムスリムとクリスチャンの親たち



ke8
ブアランで
イスラム教徒と
キリスト教徒の
平和の合意


クリスチャンとイスラム教徒が、
一緒に、
食事の用意をした


40年にわたって、
イスラム教徒とキリスト教徒が対立!

多くの家族が、
この地から
逃げ出していった。

激しい憎悪の結果、
お互いに
集落に入ることを拒否!

それが、
MCLの働きで交流が再開!

国軍と行政も含めて、
平和合意が
行われることになった!

政治的な合意なので、
MCLは、
背後に立ち直接関わらないが、

会議の前に
読み聞かせをすることにした。


国軍も交えた
合意会議の前に、
読み語りをした。


読み語りは、
イスラム教徒のマギンダナオ語と、

キリスト教徒のビサヤ語が、
同時に使われた。

MCLに住み込んでいる
ザイノディン君兄妹が、
両方語れるので大活躍!

大人たちが、
どんなに戦争をしても、

子どもたちの心は、

イスラム教徒も
クリスチャンも変わらない!

このような
子どもたちの姿に、

長年憎しみあってきた
地元の人々の心も、
開かれていく。

ブアラン小学校には、
24名のイスラムの
奨学生がすでにいるので、

今回は、
同数のクリスチャンの奨学生を、

まずは、
この地から採用することにした。



ke9
国軍とピキット市政の
仲介のもと
イスラムとクリスチャン
住民の平和に関する
合意が達成された



40年にわたって敵対し、
交流が途絶えていた、


二つの集落が平和に合意!

子どもたちは、
日本政府が建設する
ブアラン小学校に通うことになった!


イスラム教徒側と、
クリスチャン側の議論が続く。



私たちも、
最初少し加わったが、

MCLは、
宗教や政治に関与しない立場なので、
後は任せた。



ke10
クリスチャンの集落と
イスラムの集落を
結ぶ道を、
村人総出で作った


合意のある前日、
イスラムの人々、
クリスチャンの人々に
MCLの奨学生を加えて、

両村を結ぶ
道を切り開いた。


40年間、
途絶えていた、
クリスチャンとイスラムの
二つの集落を結ぶ道が、

両村の人々の協力で、
切り開かれていく!

これで、
丘の上のクリスチャン集落の子どもたちが、
すぐ下のブアラン小学校に
通うことが出来る!


40年間、
交流が途絶えていた間に、
下草どころか、
いたるところに灌木が生い茂り行く手を阻む。

チェーンソーがあるわけでもなく、
大きなノコギリもなく、
手刀だけで大木も倒す。


微熱が有ったが、
私も雑木を伐る。

北海道にいた頃は、
薪割りもしていたのだが、
チェーンソーを使うわけではなく、
使用する道具は蛮刀のみ!

これで、
大木から雑木まで伐る!

こんな小さなものでと思うが、
さすがにテクニックがすごい!

特に、ジャングルの木々は、
蔓でからまっているので、

いくつもの大木の根本を、
蛮刀で堀を付けておき、


最後に、
一個を倒したとたん、
蔓に引っ張られて軒並みに、
次々と倒れ始める!

葉を散らしながら、
雪崩のように倒れる、
木々の迫力はすごい!


これは、
陽が映像におさめたので、
いつか上映したい!


クリスチャン集落の役員。

ブアラン小学校の校長先生。

ミンダナオ子ども図書館の
奨学生の若者たちも手伝った。


道がつながることによって、
平和への足がかりがつながる!

むろん、
平和構築はこれからだ。
ブアランのイスラム教徒の奨学生は25名。

これから、
クリスチャンの奨学生を同数とる。


クリスチャンもイスラム教徒も、
力を合わせて
平和の道を切り開く!



私と陽は、
撮影記録を取り編集。



ke11
場所によっては、
野焼きをして道を開く


時には、
野焼きをしながら
道を切り開いた。


伝統的な焼畑農業が、
定着していた地域なので、


野焼きの技術は、
よく理解している。


記録撮影に集中している
息子の陽。


傷の応急処理をする
妻のエープリルリン。

日本から送られてきた薬品が、
ここでも役に立った!



ke12
クリスチャン集落への
最後の登り


これで、
かつてあった道が完成する!


ここを駆け上がれば、
丘の上へ!


さあ、
これで道ができた!
子どもたちが学校へ通える!


クリスチャン集落のある丘に登ると、
広大な風景が突如開けた!


遙か彼方の
リグアサン湿原まで見渡せる
素晴らしい眺めだ!

「昔は、この道を通って
したのイスラム集落に降りて行って、
いっしょにバスケットボールをしたよ。
やっぱり平和は良いなあ!」


平和構築は、
始まったばかりだ。

まだまだ、
紆余曲折が考えられるが、

この経験は、
彼等の子孫に
語り継がれる事だろう。


クリスチャン集落の奨学生の子たちを、
これから、
もっと採用しなければ。

彼等が、
平和を作る世代に
成長するために!


MCLの若者たちも、
ほんとうによく頑張った!


この体験は、
彼等が将来を考える、
貴重な糧になるだろう!



この時の
映像をご覧ください
Go!


MCLの季刊誌
『ミンダナオの風』
31号を
pdfで添付しました

季刊誌『ミンダナオの風』は、
寄付を下さった方に
年四回(3月、5月、7月、10月)、
ミンダナオからお送りしているものです。
編集は、松居友

ウエッブサイトの記事とは多少異なり、
踏み込んだ内容を
執筆する形で制作しています。
購読希望の方は、
制作費と送料程度の
購読費で結構ですので
自由寄付という形で、
思いついたときに思いつく額を
郵便振替口座に
振り込んでいただければ
年四回、現地よりお届けします。

31号のテーマは
『ミンダナオ子ども図書館流の
平和構築(1)』

Go!
郵便振替口座番号:00100 0 18057
口座名:ミンダナオ子ども図書館

ke13
ブアラン小学校が
建設されて、
最初の入学以来、
何と12年後に
卒業式が出来た。


昨年、12年たって
ようやく第一回卒業式!
つまり、6年間は学校が閉鎖され、
避難民生活が続いてきたのだ。


先日、4月1日に行われた、
ブアラン小学校の第二回卒業式
(記事は以下に掲載)
このときは、感動して泣き出す親もいた。


イスラムの子
クリスチャンの子たちを交えての
初めての読み語り


イスラム地域の子たちは、
丘の上のクリスチャンを怖れ、
クリスチャン集落の子たちは、
イスラムの人々を怖れてきた。


かつて
クリスチャン集落の若者たちは、
下のイスラムの村に
ボスケットボールをしに行ったという。

だが、いつの間にか
道は閉鎖され、
雑草や木が覆い被さり、
クリスチャンの子たちも遠い地域に通っていた。

そのようにして、
何と30年の歳月が過ぎた。

しかし、今、
クリスチャンの子たちも、
大勢でイスラムの村を訪れた。
読み語りを楽しむために・・・!

子どもたちは、
素直でいつも可愛い!
彼等には、
憎しみは感じられない!

「おおきなかぶ」の劇に、
熱心に見入る子どもたち。



MCLは、
平和構築のためのNGOではない。

子どもたち一人一人が可愛いので、
困っている子たちがいると
黙してはいられない!
ただそれだけ・・・!

平和構築のために、
読み語りやスカラシップや
医療や古着の支援をしているのではない!

子どもたちが
幸せになれるために、
読み語りやスカラシップを出し、
医療や古着の支援をしているだけ!

子どもたちの幸せに、
平和構築が必要ならば、
平和構築の努力もする!


ke14
読み語りが終わって、
古着の支援が・・・


捨てるはずだった古着が、
平和構築に役立つなんて!


そして最後に、
炊き出しのご飯を
みんなで食べた!



一緒に子どもたちの
炊き出しを準備する、



イスラム教徒と
クリスチャンの親たち!


トウモロコシは、
食べられるけれど、

お米のごはんを食べられるのは、
ひさしぶり!



おいしいねえ!

警護に派遣された
国軍兵士たちも
子どもたちにご飯を・・・。






kea2

平和への歩みは
まだまだ続く


これからここに、
MCLが外務省に提案した、
日本政府のODA草の根無償による
6教室の学校が建設される。

日本政府の草の根無償による
学校建設が、6月から始まる。
ミンダナオ子ども図書館が、
外務省に提案した企画だ。

最後まで、
セキュリティーの問題が検討されたが、
先日も、
国際監視団の落合直之氏の提案で、

コタバト市から、
国軍側とMILF側の
セキュリティーに関する
お墨付きをもらった。

MILF側は、
私たちの事を良く知っていて、
そこで出会った方も、
同行したブアラン小学校の校長先生の親友!

今回の学校建設の
設計監督技師マンソーリ氏は、
BDAのエンジニア。

私たちは、
重要なメンバーが現地を訪れるときは必ず、
市長を通して国軍側とMIFLの
BDAピキット支部に報告して、

背後からセキュリティーを保障してもらうが、
今回は、落合氏のおかげで、
コタバトの中央で
合意が出来たことをうれしく思う。

話の内容は、共通して、
MILF側とは問題が無いという意見で、
国軍側からは、
NPAの方が難しい、と言う話が度々出た。

具体的な地域の名前も
ポンポンとあがり、
それらがことごとく、
MCLと関わりを持っている地域であることが、

先方にとっても、
私たちにとっても興味深く、
スタッフ共々話が弾んだ???

MIFL地域に関して恐いのは、
はみだしの誘拐グループであり、
その通りだ!

誘拐犯に囲まれたら抵抗せずに、
目的は、ぼくだから、
ぼくをおいて逃げるように、

そしてMCLのお金は、
子どもたちのための支援金だから、
身代金は、ぜったいに払っちゃだめだよ!
と、スタッフや奨学生たちには言ってある。

MCLは、
取り立てて
平和構築活動を意識しているわけではない。

一人一人の子どもたちが、
平和で幸せで、
貧困の無い世界で
生きてほしいと願っているだけ・・・!

まずは、
友達になること、
それから、何が出来るかを考えよう!



ke15
ブアラン小学校の
卒業式


ちょうど、
13日前に、
読み聞かせがあった小学校で、
卒業式があった!

私は、過労がたたったのか、
激しい下痢腹痛、
頭痛、体中に痛みが走り、
歩くこともままならずダウン。

5日間ほど、
入院していて出られなかったが、

MCLボードメンバーのグレイスさん、
プレシデントのアスレーさん、
そして息子の松居陽が出席した。


今年卒業する
スカラシップの子どもたち!



成績優秀で
表彰された子たちも!



MCL代表として松居陽が参加、
スピーチをした!



校長先生と陽は、
よほど気があったようだ。

両親のいないジハード君は、
MCLに住んで高校に通う。

陽曰く
「本当にブアランは良いところだ。
イスラムの子たちは、本当に可愛い!
校長先生も良い人だね。」

MCLの奨学生たち、
今度高校に進学する!

後段右端から、
校長先生、松居陽、
アスレー、グレイスさんニットニット、フェ!



この時の
映像をご覧ください
Go!



ke16
ARMMイスラム自治区、
リグアサン湿原の
学校を支援


リグアサンの湿原地帯は、
MILFの地域であると同時に、
MNLFや誘拐集団の跋扈する
不安定な地域と言われている。

海のような
広大な湿原の隅々からは、
天然ガスや石油の湧出が確認されていて、
その利権をめぐる現地有力者の争い、

その背景に、
政府や各国企業、
世界の国々が関与しているという。

ミンダナオの母なる川
パイドプランギは、
アラカンの上流地域から流れ出すと、

リグアサン湿原にいったん流れ込み、
ここから、
再び大河となって、
コタバト市に達し海に注ぐ。

この川は、
かつては
ミンダナオのハイウエーであり、

コタバトの下のイスラム国と、
ピキットの上のイスラム国とを結ぶ道であり、
商業も文化も、
この川を通して発展してきた。

川の中には多数の中州があり、
そこここに集落があり、
多くの人々が住んでいる。

これらの集落には、
道が無く、
舟でしか到達できない。

その意味でも、
いったん誘拐されて連れ込まれると、
複雑な地形ゆえに、
発見が困難となる。

それも、この地域が、
いわゆる反政府勢力の拠点として、
長く歴史をたどってきた、
ゆえんでもある。

私たちが行くというので
武装した兵士たちが同行してくれた。

国軍の兵士ではない。


私たちは、プランギ川のピキットサイドの
ほとんどの村々には、
かねてから行ってはいたが
イスラム自治区(ARMM)側は難しかった。

理由は、
パンボートと呼ばれる
舟でしか到達できないからだ。

一昨年、
亡くなったボードメンバー、
アスレーさんのお父さんのつながりで、
サパカン集落に入り、

そこに、
保育所を建設、

多くの子どもたちを
奨学生として受け入れた。


この地とのつながりは
2005年、
瘤のある少女の救済に始まるのだが、

それ以来、
戦闘も繰り返され、
最も危険な地域として、
この地に入ることは不可能だった。

今回行った村から
すぐのところに住んでいる。

あれから6年、
すっかり少女になっただろう。
次回は訪ねる予定。



ke17
カルボガンと
バロンギスの
小学校から奨学生を
取る事になった


警護に同行しているのは、
もちろん、
国軍ではない。
MILFの正規軍でもない。

MCLに応募する子たちの中には、
大学でクリミノロジーを学びたいと
志望する子も多い。
軍や警察にはいるための犯罪学だ。

親を国軍に殺された
少年たちもいるから、

復讐心から、
武器を持とうとする気持ちも
解らないではないのだが、

MCLでは、唯一、
軍に応募できるクリミノロジーには、
奨学金は出さないことに決めている。
武器では、解決できないこともある?


フィリピン:
少年兵戦闘防止、
国連と反政府軍が合意


 【マニラ矢野純一】
フィリピンを訪問中の、
子供と武力紛争に関する
国連事務総長特別代表、
ラディカ・クマラスワミ氏が8日、
毎日新聞とスペインの通信社の取材に応じた。

特別代表は、
同国南部ミンダナオ島で政府軍と紛争を続ける
反政府組織「モロ・イスラム解放戦線(MILF)」
との間で今後9カ月以内に、

MILFの軍事活動に関与していた
全ての未成年者の身元を確認し、
戦闘参加を防ぐ仕組みを作ることで
合意したことを明らかにした。

MILFと国連は09年8月、
少年兵の徴用や、
紛争に18歳未満の未成年者を
まきこまないことで基本合意し、
双方の間で具体的な
実施方法について協議していた。

ラディカ特別代表は、
今回の合意について「共同で作業を進める
中立なパートナー選定で(合意から)
時間がかかったが明るいニュースだ」としたうえで、
日本政府に対し
資金面での支援を期待を表明した。

ユニセフ(国連児童基金)マニラ事務所は、
MILFの軍事活動に関与していた
未成年者564人を確認。
最終的には1000人以上に上るとみている。


http://mainichi.jp/select/world/news/
20110409ddm007030137000c.html

上記の記事が出た。
私の知る範囲でも、
父親を殺されて、
積極的に戦士になる子も多く、

少年兵戦闘防止は、
概念のみの理想論では
一筋縄には行かないだろう。

ミンダナオ子ども図書館の奨学生になって、
高校に通い、
大学を出ることで、
戦士にならない道を歩んだ子の例も多い!

政令も大事だが、
貧困も含め、
現地の子たちの置かれている、
真の状況を把握することが大切だと思う。



ke18
カルボガンの小学校は
酷い状態だ


ブアランの小学校は、
日本政府の支援による
学校建設のめどが立ったが、

この地域は、
まだ先になるのかもしれない。

去年ブアランと同時に応募した、
ARMMサパカンの小学校は、
危険すぎるという事で却下された。

カルボガンよりも安全なのだが、
隠れたような小さな運河が、
広大なリグアサン湿原の入り口となり、

戦闘後の人口、
子どもの数も多くなり、
こちらがまずは課題だろう。

将来を見据えて、
この地とのコンタクトを続け。
平和への足がかりを作らなければならない。
子どもたちのために。



ke19
日本政府の海外支援
ODAによる
ブアランの小学校
建設が決定した


ブアラン村民との打ち合わせに
クリスチャン集落からも
役員が参加
平和への一歩が記された!


村の中心はイスラム地域、
この丘の上に
クリスチャンの集落がある。

30年間まったく交流が途絶えていた。
それどころか終始対立し、
2008年の戦闘も
ここから勃発!

しかし、
日本政府のJICAが学校建設を決定!
そのための集会が、
クリスチャンの役員を交えて話し合われた。
このようなことは初めての事だ!

学校ができあがったら校庭で、
日本からの訪問者も交えて、
平和の祈りを行うことに話が決まった。
校長先生が村人に説明する。

MCLのプレシデントのアスレーと
副プレシデントのマージーが
会議をリード。
共に元奨学生だった!

小屋の外にも
村人たちが集まった。

この方が、
新しく選ばれた村長さん。



ke20
マニラの
日本大使館主催で
署名式典が行われた


ミンダナオ子ども図書館では今回、
マカブアルの小学校に次いで二度目。
三日後にマニラで行われた
大使館主催の式典。

草の根・人間の安全保障無償資金協力

平成22年度草の根・
人間の安全保障無償資金協力
J-BIRD案件(9件)合同署名。
大使とのサイン交換。

華麗なる広間で!
なんだか友さん偉くなったみたい???

ミンダナオ子ども図書館は、
現地の切なる要請と、
平和貢献に役立つことを確認し、
現地の思いを実現するために協力。

ODA草の根無償は、
日本の国民の税金を使っているので、
MCLも無償で貢献している。

人件費はとっておらず
査察のガソリン代も
自分たちで負担して、
ODAのお金は100%現地に


前回建設した
マカブアルの小学校は、
200名だったのが、
現在は600名の子どもたちが通っている。

平和がもたらされ、
道も建設されて、
避難していた人々が帰り、
新しい家も建ち始めている。


J-Bird草の根無償は、
現地のLGOやNGOが対象だ。
MCLは、フィリピンのNGO。

現地にも来られ、
いろいろお世話になった
大使館の(勇敢な)スタッフたち
なかなか情熱的で良い仕事をしている。





ke21
モスクの建設が
進んでいる


MCLにモスクを建設することは、
長年の課題だった!

MCLのある、
マノゴル村には、
プロテスタント教会も
カトリック教会もある。

ただ、
モスクだけは無かった。

イスラムの子や若者たちにとって、
一日五度の礼拝は重要で、
今までは図書館を使っていたが、

礼拝がモスクで出来ないがために、
MCLに住むことを
断念していった子も多かった。

そのような
イスラムの子の気持ちを察して、
クリスチャンの子たちが
ぼくに言ってきた。

「パパ友!
イスラムの子たちのお祈りする場所が、
この村にはないよね!」

「お祈りする場所がないなんて、
かわいそうだよ!」

「パパ友、
イスラムの子たちのために
MCLにモスク建ててあげてよ!」

子どもたちの声を聞いて
日本の支援者の方に話すと、その方は、
イスラム教徒もキリスト教徒同様に、
祈りを捧げる場所があるようにするために、

日本の有志ある方々に声をかけて、
宗派を超えて、
モスクの建設にこぎ着けてくださった。
画期的なことだ!



ke22
完成したモスク!
3月のスカラシップ
学生総会は
平和の祈りの日
モスクの開所式!


日本から、
京都暁星学園高校の仁科夫妻と
幼稚園のユウカちゃんが来られた。


今年の役員およびスタッフの構成が紹介。
2011年度役員
およびスタッフに関しては、
あらためて報告します。



その後、
モスクの開所式に!


今回のモスクは、
高島均明治学院大学教授が、
日本人の有志たちと協力し、
日本イスラミックセンターに呼びかけて、
実現したものだ。

宗派を超えて、
子どもたちのために贈られたモスク!
画期的な試みと言えよう。


建設の経緯を記した、
高島教授からのメッセージが、
モスク内に掲載され披露された!


立派なモスクを設計して下さった
エンジニアのマンソーリ氏は、
JICAの草の根無償等でも
技師を務めている。


今まで、MCLのあるマノゴル村には
クリスチャンの教会は
多々あっても
イスラム教徒のモスクだけは無かった。

そのため、
イスラム教徒の奨学生は、
祈る場所が無く、
MCLに住みたくても住めない理由だった。

今、モスクが出来て大喜び!
クリスチャンの子たちからも
良かったね、と声をかけられた。



ke23
平和の祈りが始まった!

平和の祈りは、


子どもたちの
歌と踊りで始まる!




今回は特に、
日本の地震被害についての
報告があり、
鎮魂と平和の歌をうたった!


日本の地震と津波、
原発の被害者の報告があり、
その人たちのためにも祈った!

日本にいる、
支援者の事を想い、
泣き出す子たちも・・・


日本政府JICAの支援で
建設が決まった
ブアランの小学校の
先生方も参加された。


京都暁星高校の
仁科先生ご夫妻が、

日本の地震の様子と
日本の子どもたちの抱えている
問題について語り、

その後で、
みんなで日本の支援者の方々や
被害に遭われている人々、そして、
日本の若者や子どもたちのために歌い祈った!

若者たちは、
涙をためて
家族のような支援者の方々、

兄弟姉妹のように
感じられる、
子どもたちや若者たちのために、

歌い祈っていた!

京都暁星高校ホームページ
 http://www.kghs.ed.jp/

この子たちは、
国境というものを超えて人間を感じ、
考える素質を持っている!
心に壁がないといつも感じる。

私たちも、歌った!
仁科先生や
子どもたちの目に涙が浮かぶ。


MCLでは、
みんな家族


宗教の違い、宗派の違い、
民族の違い、
国の違い、
豊かな国と貧しい国、

金持ちと貧乏人。
そのような
人為的に作られた壁を超えて、


互いに心を通わせ、
愛し合え、
心も、富も、知恵も、
分かち合える時代を彼等だったら作れる・・・。


少なくとも、
MCLには、
そのような家族の雰囲気がある。

ここには、
世界の平和につながる
芽が感じられる!



ke24
MCLファームのある
マロゴンの農場から


マロゴンの下宿小屋の近くにある、
MCLの農場にいった。

ミネラルウォーターがなくっても
ココヤシの汁を飲めば、
のどの渇きもなくなるよ!


妖精のいる木!
時期になると、
蛍の乱舞が見られる!


何とも気持ちよさそうに
水浴する
水牛の一郎くん。

寄贈者の名にちなんで、
一郎と名付けられた水牛君
否、水牛さん(雌)です。


あっという間に、
みんな友だち!






また会いましょう!

今回の滞在で最も活躍したのは
5歳のユウカちゃんだった。



ke25
5月の学生総会で
新しいプレシデント
と役員が選出された

2011年度:
MCLの学生役員


選挙は、推薦立候補のあと、
各々の見解を表明し、
その後、公正な
記名投票で決められる


プレシデント
移民系クリスチャン(ビサヤ)


バイスプレシデント
マノボ族とイスラム


会計なのど役員




ke26
Mの会寄贈
キダパワン寮が完成


大学・高校の男子学生
20名ほどが、
ここに住み込んで学校に通う。

町での下宿代が高騰している折、
これは大きな経費削減
浮いた分を、
医療などの他の支援に回せる。

ここがキッチン件スタディールーム、
料理は、
外の空間で作り
この裏に併設してトイレがある。


ベッドルームは、20人寝られるが、
一つのスペースに
二人寝ることもこちらでは多く、
そうなると最大40名収容可能となる。


設計施工は、
エンジニアでMCLのボードメンバー、ダニー氏。
きちっとした仕事で評価が高く、
行政や大きなビルの建設も引き受けている。


寄付は行橋や
小倉カトリック教会等の
方々で構成するMの会


神父様をお呼びして
開所祝別式


若き
キダパワンの神父さん、



聖水をまき祝別し、


その後みんなで会食。

将来的には、
周囲にフェンスを建てて、
女子寮も併設する予定。


Mの会の皆さん
ありがとう!!!



ke27
マノゴル小学校の
卒業式

オーナースチューデント
(表彰された子)
の表彰式からはじまる


あちらこちらの小学校に、
奨学生はいるが、


今回は
MCLのあるマノゴルと
ブアランの卒業式に主席した。

皆さんの支援している子たちは、
ここにいますか?


こちらの卒業式は、
表彰や歌や
スピーチで進行していく。

華麗な衣装は、
学校から借りる。
セレモニー好きな国だなあ、
といつも思う。

今年は、どういうわけか、
小学校の子たちにも
成績優秀者が続出した!


親代わりに、
繰り返し舞台にあがった。
下の左と右端は実の娘。


卒業生たち、
今度は中高校に



今年はグライデルが、
成績最優秀で表彰された!

グライデルは、
最優秀成績で卒業。
ソーシャルワーカーを目指したい!

卒業生代表として
グライデルが、
英語でスピーチをした。


今後の成長が楽しみ!

成績が二番目の子も
MCLの奨学生だった。

「ヤレヤレ、あまり早く大きくなるなよ・・・」
と、私は彼等に言う。

成長していくのは
うれしいのだけれども、
いつまでも子どもでいてほしいと願うのは、
親心だろうか?

高校へ新たな旅立ち。
支援者の方々ありがとう。
これからもサポートしてくださいね!



ke28
マノゴル中高校の
卒業式


プロック8集落のウェルマーも、
すっかり大きく成長した。
今度、大学生だなんて!!!

皆、小さいときから知っている、
思い出深い
子たちだけに、



私の胸に、
感慨が起こる。



その後、
スタッフになったベンジー君!


卒業成績が最優秀の子も
MCLの奨学生だ


それ以外の子たちも頑張って、
いろいろな栄誉に輝いたが、


それよりも、
卒業したこと自体がうれしい!



ke29
エープリルリンの
誕生日と
卒業記念パーティー



MCLを
共に立ち上げてきた
妻のエープリルリン!

責任ある仕事ゆえに、
高校2年のまま休学。
その後も、問題が起こると停止!

2年間で卒業するところを、
8年かけて26歳で高校を卒業!
今年から大学に進学する。

彼女がいなかったら、
ミンダナオ子ども図書館は
無かっただろう!


親友のセントメリー高校の
先生方も駆けつけて下さった。

先生やシスターがたの方が、
彼女を頼りにし、
悩みを打ち明け相談に来る・・・。

先生が、
生徒に人生相談にのって
もらうのだから?????


誕生日のケーキを
互いにわけあって!


顔に塗って、
食べる?


MCLでは、
みんなが兄弟姉妹で
ひとつの家族!



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