write 1998/01/15
ジャンプ第07号 535話『目標は!?』
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「週感ジョジョンプ」第67号!


 皆さん、書店で『コミックスの新刊一覧表』というのを見たことがありますか? あれって、よくみんな集めているよなぁ、と思うことがあるかもしれません。実は出版社がラインナップをすぐに出して、取次(日販とかトーハンとか中央社とか大洋社とかその他)が取り引きのある各書店に送る訳です。

 つまり、もともと書店向けのものを、一般消費者が見る事になっている訳です。コミックスがいかに広告などを必要としないか、お分かりでしょう。あの中に載っているにもかかわらず、出ていないコミックスがあるのはご存知でしょうか? それは「落ちた」タイトルな訳です。それも作家が表紙を描く時間がなくって発売延期だとかならまだしも、いつまで経っても出ないものがある訳です。

 それはきっと、裏で何らかの出来事が起きた、と見るのが普通でありましょう。
 一例として、採算に載らなかったので営業が却下したとかいうことがあります。こうなると、もうその連載は永遠に日の目を見ない。その時、作家にとってはどうなのか、と考えることがあります。単行本を出さなかった版元として、そこの印象は当然良くないでしょう。また、編集者によってはその連載が単行本を出さなくなってしまった訳なんかを考えてしまう可能性もあります。

 一方、版元としてはどうなのか?
 編集者は自分が手塩にかけたその連載、何とか本にしたいと思うでしょう(ちなみに、連載と単行本の担当が全く違うこともよくあるらしい)。単行本で縁をつなぐこともできますし。ところがここで全然違うことを考えている人がいる。その連載のアンケート人気順位とか、その漫画ジャンルの勢いとか、専門店の旦那がこんな事を言っていたとか、既刊の本の実売率だとか。そのへんでラインナップから却下、となって会議でせめぎあい、結果として封印………。なかなか酷いところがありますが、封印した側は、「下手に出して実売が悪かったらその後その作家さんに対してマイナスになっちまう訳だしなぁ………」なんて心の底で思ったりしているかもしれません。

 「どうしてあの連載が単行本にならない?」
 そんな時には、緑色の小悪魔のことをちょこっと考えていて欲しいものです。

●Comnavi!

 さて、JJN全体で話題もちきりなのが今月号の『コムナビ』。荒木飛呂彦のインタビューが載る!と先月号からその話題で持ちきりだったのですが、何とそのインタビューが5ページあって1ページだったという………。1ページしかインタビューが載っていないのですよ。リアルタイム伝言板では「サギ」といわれる始末。

 しかしながら私は「あっ、そうか」と思った一人です。よくよく考えてみれば、「ジョジョの魅力を解体する」コンテクスト、解説となるインタビューは今までいろいろと行われてきた訳ですよね。従来の漫画家のイメージを覆す、週に五日働いてそのうちネームに一日かけて後はオフ、だとかいろんな構図が映画から来ている、だとか………。今回もそういったことが中心で、加えて第五部の魅力と謎に迫る、という事になるんじゃないかと読者は思っていたでしょう。

 そこであの荒木さんの写真がバリバリに載ったページ構成。思えば荒木さん本人の写真って今までほとんど露出がなかったんではないでしょうか。よくよく見返せばオシャレな、ジョジョのようなページに仕上がっていて、編集とはこういう事を言うのか、と改めて感心させられた次第であります。場所は(多分)京王線 初台のオペラシティ。ファミ通のヴァーチャのパロディーページでも撮影現場に使われていたと思います。これからしばらくはオペラシティでポーズをとって写真をとりあっている人を見たらジョジョファンと思って間違いありますまい。でも、足の位置に注目して欲しい。何と荒木さん、一歩足を踏み出したときに軸足側に妙に進んでいる。これは第二部のエシディシの歩き方に酷似していますね。

 ひょっとしたらあのページ、インタビュー収録したら音が全く入っていなかったとか、インタビュアーが恐ろしく下手だったとか穿って見ることもできますが………。ジョジョのページでは有名な岸辺るぱんさんが(部屋に貼りたいけど)「でもダンナの目が………」と書いていたのには笑いましたけど、あの「1日1歩、進歩したい。変わり続けていきたい。」という部分の写真、仕事場に貼って仕事の活力にしておきたいかも。

 内容にもちょっと触れましょう。

「他のジャンル、例えば青年誌なんかに描いてみないの? なんていう声もあるんですが、僕にとって『ジョジョ……』は全身全霊で描いている作品。今、他のマンガを描いても、みんな『ジョジョ……』になっちゃいますよ、きっと」

「これからも少年ジャンプで描いていきたい。ジャンプは僕のふるさとだから…」

 何と、これからも青年誌などではなくて「ジャンプで」描いていきたい、との事。インタビューや日記などでその人のすべてが分かるものではなく、スタイルという見方もできますが、当分第五部続行の意志があるという事。これは見逃せないポイントですな。じゃそろそろ最新号へいきますか。

●両腕をとばせ!

 やっぱり「ノトーリアス・B.I.G.」はとりつく型のスタンドだった! ここで過去の予想をひも解いてみると………63号ittokuさんの仮説1が的中している! おめでとう、ittokuさん! 今年初の的中者であります。まぁ、「二つ出したうちの一つ」ということではKKさんと同じような的中の仕方ですので、今後もぬかりなく精進して下さいね。

 今回は大方の予想通り、ジョルノが腕を切り落とそうとしていましたがそこでミスタが銃を撃った為、餌食に。スライムのように取り込んで同化する?という事では「遊星からの物体X」又は「ブロブ」ですなぁ。続いてナランチャ、トリッシュ………と続いきそうなところでジョルノが持ち前の冴えを発揮してスタンドが攻撃してくる条件を「動き」だと見破る。

 そんな訳で最後の最後でジョルノが左腕まで落とそうとしていましたが………はっきり言って、あの飛行機が落ちるほうが早いんではないでしょうか。第一、気圧が変わって下手したら分解しそうではあるし、ジェット機の部品に取り付いて………なんて事も考えられます。そうすると予定通り機外戦か? エアロスミスが無事ならばいいんですけど。

 余談1(笑)

 今回、強風のお陰でジョルノのヘアースタイルの謎が少しだけ明らかになりました。やっぱり巻き毛だったのね………。あとはギアッチョ戦のとき水の中でもとれなかったミスタの帽子が取れることを期待しましょう。
 予想を沢山頂いたので次号で紹介! 土曜日には仕上るのでもうちょい待ってね!


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