「週感ジョジョンプ」第54号！

　よぉ〜、オレだオレ。ナランチャだよ。最近みんな遊んでるぅ〜？　俺ゃここんところ出番多いからな、人目を盗んで買い食いぐらいの事しかできねぇ。そんな俺でも本は読むって知ってたか？　字は見てると頭痛くなるけどな、そんな俺でもかなり読み込んじまう本の事を今回はお伝えしておこう。

　ひらいたかこ/磯田和一・著　「すっごくイタリア」（東京創元社　1997/4/25　定価　1500円+税)

　これだ。「新ヨーロッパ・イラスト紀行」の第一巻ってな訳だが、値段は張るもののイタリアの資料としてお勧め。安野光雅をほうふつとさせる素朴なスケッチに、がたがた文章が書いてあるシロモノなんだが、イケてるね。特にみんなは今いるヴェネツィアのところをみたいんじゃあないのか？　驚くなかれ、55ページに載っているジューデッカ(Giudecca)島のレデントーレ(REDENTORE)教会はボスとブチャラティが戦ったあの教会にそっくりだ。あの辺の教会は、みんなこんなデザインなのかもしれねーな。

　そんな訳で本編なんだが、いきなりスープの中にいるサメ野郎に舌を持っていかれちまった。どうしてこっちの居場所がいっつもいっつも相手にばれるんだよ？　ジョルノが言ってた氷の野郎の時もそうだが、味方に裏切り者がいるんじゃないのか？　………まぁ、こいつは今となってはよけーな心配。もうボートに乗っちまった仲だし、（信じられない話だけど）陸でサメに襲われているってのは事実だしな。

　それにしても、『ジョーズ』ネタで来るたぁねぇ。『ジョーズ』ってものの神髄は、サメが人を食うなんて事じゃなくて、「一人にしか発見できない」って事なんだ。たまに、映画の中の誰も発見しないときがある。そんな時だって「視聴者」は発見するわけだろ？　だからこそあんなご大層なテーマ曲なんかもつけて、背びれを強烈にアピールしているってワケ。いまじゃ小学生もあまりマネしなくなっちまったけどな。

　サメは何つうのかな、「ジンベイザメ」みたいな格好で、鼻クソみたいに小さい奴だった。それがオレの舌を持っていっちゃったんだから、驚きだよな。幸いジョルノの奴が頭を使って息はできるようになったけど、サメの奴、下手したらいまごろミスタも殺ってたかもしんねーな。そこはオレが意地になって止めたけど、分かってくれよミスタよぅ。何をさしているかって事なんだ。

　敵は遠隔操作型で、どうやら二人もいるみてぇだ。ブチャラティの計算によると追手の刺客は一人、だけどボスの手下となると何人もいるからな。大変だぜ。これから道でぶつかった奴、みんなフクロな。

　それはそうと、オレの舌が勝手にいろいろしゃべり始めやがった。運河なんてぜってー行かせちゃ駄目だ。それがわかっていて敵は行かせようとしやがる。しばらくうかつに水は飲めねぇな。

　次号は運河でてんてこまいって事になるんだろうが、やべーよ、舌の奴。舌だけで済んだらいいかもしれねぇけど、本体をどうやって見つけるんだ？　会ったらフクロの二乗にしてやっからな。恐らく、トリッシュが出てくるなんてことはねーと思う。気がかりなのは全く食事に手をつけなかったブチャラティだけど、結局、死んじゃいないんだし、これからもあとちょいはリーダー的存在って訳だ。

　そんなこんなで来週はどうなるかという予想がしにくくて、お便りは全然来てねぇけど、一通紹介しておくな。

投稿者：洋子さん 　クラッシュの能力はドラえもんにでてきた、近くの水のある場所にワープする潜水艦のようですね。ですので、きっと、運河に出たら大きくなるのだと思います。 　ほんとに一言ですね(^_^;)　　ではでは♪

　今回はこの一言だったけど、洋子さんだ。うーん、言われるまでどっかひっかかってつかえた感じだったのが氷解。ドラえもんだったよなぁ〜。ジョジョ第5部はドラえもんネタが結構出ているんで、見つけた人はどんどん報告しといたほうがいいぞ。なんたって、今後の予想の大きな主流になりそうだからな。

　っていうことは、運河に出るって事にでもなったらあの運河いっぱいに出て、かみ殺すってか。オレのエアロスミスも水中じゃあちょっとなぁ………。

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