「週感ジョジョンプ」第７号！

　はーい、今日は。とうとうGIOGIOも

連載500回＆10周年

　ですねぇ。このジャンプ特集に関しては後に増刊でお伝えすることにして、ジャンプ第13号、ジョジョ496話「★針をはずせ！」、いってみましょう。

　カラー原稿は色がそのつど違ったりするんですが、電車の上のブチャラティは緑色の服でした。青よりはこっちの方がいいと思うんですけどね。さらに表紙絵では第五部チームのお姿が。朱、黄色、緑とまさにイタリアンカラーというべきか。ところでこの電車内の構図は………？　この電車内ってジョルノ達が乗っている電車とは違うような気がするんですけど、吊革がおかしいのかな。

　 　なんてことを言っている場合ではなく、今号もペッシとブチャラティの死闘が続きます。手の中からビーチボーイの針がのぼっていくあのシチュエーション！　第三部におけるディオが植えつけた「肉の芽」といい、ちょっと違うけど第二部のエシディシの血管といい、このシチュエーションは個人的には非常にエグイ。小学校の頃、針が体の中に入っちゃった人が必死に摘出を試みたけど間に合わなくて心臓まで達して死んでしまった、という話を聞かされてゾゾっとした覚えがありますが、このシチュエーションをジョジョで見た時、「何でわたしのゾゾる事を知っているの？」と不思議に思った事があります。きっと恐怖のパターンって非日常的だけど我々の身近にあるものなんですねぇ。

　なーんて事じゃなくって、ペッシの恐しいこと。ブチャラティがうってかわって「甘かった！」なんてさわいでいたりしますがそれだけの強敵ではある。やっぱり、「覚悟」の勝負になってきたんですねぇ。

　５００回記念に水を差すようなことは言いたくないのですが、ここ数回は展開がどうも遅いような気がします。確かに今回のペッシ戦は敵キャラクターの練りあげ方もいい。やややられ役感の強かった第三部キャラクターと比べるとキャラクターとしては文句無く最高のランクに属するでしょう。しかしながら、今号もあまり進展がなかったとはちょっと意外です。

　展開のスピードというのは難しいもので、これは岸辺るぱんさんが言っていたことだと思うんですが、第四部の魅力的なキャラクターが六週そこいらで消化されてしまうのは解せない、という見方もあります。私は杜王町の人間としてあれからまた出てくるという意向であのスピードなのかな、と思っていましたがそうとは限らず、やや残念に思ったこともあります。

　今回どうしてこんな意見になったのかというと、状況がスピーディーで細かい心理的シチュエーションがいいだけにそれを損なう戦闘の長さではないか、という事が言いたいのです。週刊漫画は毎号ごとに見せ場を作らねばならないという事から、決闘という手法や、話の筋を大会ものに持ち込むということは昔から指摘されている事です。アンチテーゼとしてジョジョはストーリーでみせる数少ない漫画だと思っているのですが、展開スピードがジャンプ読者全体からの評価を落とす事になるのを危惧しております。

　連載５００回を迎え、これからもまたいい漫画を描いてもらいたいと思いますが、あえてこの機会に思うところを書いてみました。スピードを切りつめても面白い漫画が描けるプロだと思っているのですが、無茶を言っているかもしれません。ご意見をお待ちしております。

　体を切り離してペッシを惑わせる、という事はずっとまえに書いてちょっとあたったと言えなくもないのですが、次号は読めませんねぇ。今回、今まであーだこーだ言っていたリーダー、ブチャラティの素顔？が登場以来明らかになった訳ですがやはり彼がとどめをさすんでしょうねぇ。

　身体をばらばらにしたブチャラティ、そこに動揺したペッシが迫る！→ブチャラティ「あと５メートルってとこか………」　No.6「アンタノ心臓ガトマッチマウ！」→ドアを開けて現われるペッシ「こっ、こんな………」→スティッキィフィンガーズとビーチボーイ、最後の接近！→そこでいきなり脱線する電車！→ブチャラティ「まさかッ………」→電車外ではプロシュートが身を呈して電車を脱線させていた→ブチャラティ「本当の覚悟をこいつが見せたってとこか………さらに甘かったッ！」てな所なんですが、ここから先はどうなるんでしょうか。次号には到着している………といいなぁ。

「週感ジョジョンプ」第８号へ進む
「週感ジョジョンプ」第６号へもどる
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る