write 2000/12/09
ジャンプ2001年第2号予想
「週感ジョジョンプ」第278号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

「週感ジョジョンプ」第278号

PAGE3・"ロマンサー"Y.Bさんより

Hermit Purple attack JUMP 2001 No.2!


 こんばんわ。
 オーナーズ掲示板に「12時間睡眠の旅」と冗談で書いたら本当に寝てしまいました! それでも洗濯はしましたけどね。起きたらあたりが真っ暗っていう生活もどうかと思いますがねぇ………。

 さて、Q & Aの続きです。

Q. 時々絵の構図やコマ割について鋭い意見を書いていましたが、やっぱりマンガなどを描いていたのですか? それとも、漫画家の担当をしていたとか?

 ははは。いやー、漫画なんて描いた事もありませんたぶん。漫画家の担当なんて事もありません。私自身、漫画の見方というのはまだまだ甘いなぁと思っています。場数を踏んでないからですね。これからはもっともっと漫画を読みたいなと思うのですが………。それにしても、荒木漫画に出会わなかったら漫画への接し方もだいぶ変っていたと思います。とにかく、何度も読むようになりました。そこで解ったのは、漫画は(プロの仕事なら)全てのコマと台詞が考えられて作られているという事です。「なんだこりゃ」というようなコマにもやはり意味があります。時には、意味がない所に意味がある場合があります。捨てコマの多くがそうですね。上手い漫画は流し読みしてもその意味する所が頭の中に入ってくるのですが、それ以外は能動的に読まないと解りません。ジョジョンプのアイデアを思いついたのも、この「能動的に読む」という事が基本になっています。
 「サンドマン」などの翻訳を手がけられたアメコミ翻訳者の海法紀光(かいほうのりみつ)さんが「アメコミの翻訳者になるにはどうしたらいいですか?」という質問を受けて「好きな作品を何度も読み少しづつ理解する事」と答えていました。どんな国のどんな漫画でも、漫画というフォーマットにしたがっている以上、方程式が必ずあります。なんだか偉そうに書いてしまいましたが、デザインの意図とか読み取るよりかは漫画を読むっていうのはよっぽど楽じゃないのかなーと個人的には思っています。
 余談ではありますが、荒木漫画は無意識にデザインした(構成を考えた)のでは?と思われる部分がいくつもあり、いくつものネタへのオマージュと天才的感性のシーン / ネームのコラージュに大きな特徴があります。それが読めば読むほど発見できるので、面白いのです。それらに目が慣れてくると、他の漫画で何かひっかかる所は「ああ、こういう事なのだな」と理解の最短距離を進む事ができる………ように思います。シェイクスピアの戯曲にはフリーメーソンの秘密が隠されているそうですが、荒木漫画には『天国へ行く方法』が隠されているのかもしれませんね(死ぬって!)。

 さて、投稿です。超人気PAGE『ジョジョ魂』の"ロマンサー"Y.Bさんです! 今回はジョジョンプも投稿受付が最後ということで駆けつけて下さいました! 来てくれるといいな、と内心思っていたので大変感激しています。本当に、ありがとうございました。

投稿者:"ロマンサー"Y.Bさん

 こんにちはっ! CON$さん!
 YBです。お久しぶり〜。
 ジョジョンプもいよいよ最終回と聞いて、やってまいりました。

 ジョジョより先に終ることになりましたが、これはある意味めでたい事なのかもしれませんね。
 最終回に当たってCON$さんにかけたい言葉はいっぱいありますが、私も予想師! 予想で語るのが作法というもの! そうだよね?
 最後まで、ジョジョンプ流でいこうじゃないか!

♪カエルをどうする!?


 カエルと言えば思い出すのが理化の実験であります。
 班ごとに行なわれる解剖実験はちょっとしたジェット・コースター。乗り物料のいらない楽しい異性との触れ合いの場だったりなんてこと、あったですよね。
 「君は下がって……ここはボクにまかせて」なんて歯の浮くセリフも、平気な顔して飛び出せポンキッキ。

 楽しい異性との触れ合いから急転直下、15年の実刑くらって牢獄暮らしを余儀なくされている我らが徐倫、この上毒ガエルなんてあんまりだわ! くそっ!てめー、ウェザー・リポート! こんなん会社でやったらセクハラぞね! ……と言ったとか言わなかったとかはさておいて、さあどーする?
 カエルの次の蛇さんは、すでに舞台ソデでスタンバイOK! クモがいないのがまだしも……って、牢屋は蜘蛛のメタファーだから、すでに全部そろってるってか(ネズミはグェスのときにやったしね)

 6部を読み解く際に必要な視点、それは「主人公が女」という点です。出てくる敵キャラも、特に男性キャラの場合、「女の敵」的キャラクター・デザインがなされていることも多く、それがために、今ひとつパッとしない奴らばっかりにならざるを得ず、読者としてはやや期待を裏切られつづけている感があります。

 また、「主人公が罪人」というのも見逃せない。「主人公が囚人」というのではないですよ。「囚人」ではなく「罪人」、6部はこう読み解くべきだということに最近気づきました。

 「あやまつは人、許すは神」という箴言がありますが、6部のテーマって結局そーういうとこに落ちついていくのではないでしょうか。
 で、「罪人」に対して「神」というものを後ろ盾として持っているホワイト・スネイクがいる。じゃあ、そこで語られる「罪」ってのは駐禁違反に身代わり出頭はケシカランとか、寮の自室が会社の所在地として登録してあるとは何事かとか、そーいう次元の「罪」ではなくて、もっとこう人類に共通した、なにか大きく得体の知れないものなんだろうなあと思います。そりゃあ、カエルも降ってきますがな。

 しかし、降ってきたものはしょうがない。
 それよりむしろ、ここで問題になるのは、「いつまで降ってんだコンチクショー!」ということです。まさか2週連続で降りつづけるとは思わなかった。(笑) やまなかったらどうしよう? とか、要らぬ心配をしてまいつつある自分がいます。……カエルの土砂降りのまま新年を迎えることになるのはやだなあ。アシスタントもそう思っていると思うぞ。

 さて、徐倫。まずはストーン・フリーで撃たれた箇所付近を縛って止血。毒が入っても回らないようにという処置でもあります。
 6部予想のカギって、「ヒモの使い方って、他に何があったっけ?」みたいなトコありますよね。
 社会的には高い地位を得るジョースターの血統……のはずなのに、代々の凋落が著しいと指摘されてはいますが、……徐倫でいっきに返り咲きの予感。徐倫の将来はズバリ「縄師」。スタンド能力を活かした縛りテクで女王様です。なんたって「女王様」ですからね! 貴族なんて目じゃないぐらいの高い地位。やったぜ! と、まあ、それぐらい色々なバリエーションのヒモの使い方が出てきます。

 無重力の戦いで出てきた宇宙遊泳の命綱のアイデアなんかを見ていても、最初に「ロープの使い方」ありきなんだなーと思います。おそらく荒木先生のメモ帳にぎっしりと書きこまれているであろう「ロープの使い方」(もちろん漫画で使うためのメモね)が残っている限り、6部は大丈夫なんだろうな、というかなんというか。ムチとか、ロウソクの導火線とか、まだ(漫画の中で)試していないことはあるわけで、それがいつ出てくるのか? という部分で我々予想師は(予想に)血をたぎらせるわけです。

♪7部はあるの?


 ジョジョンプ最後ってことで、こーゆー予想もついでにやっておこうと思います。
 ジョジョの奇妙な冒険は前半と後半に分けられると思うんですよ。
 50年づつ年代が飛んでいった1部から3部が前半、そして作中の時代が連載時期の未来に設定された4部から6部の後半。

 1部から3部の主人公たちが、1世代間隔なのに対して、4部から6部の主人公たちはそれぞれ1部〜3部の主人公たちの息子・娘という、モロ次世代であるという点が目を引く特徴ですよね。

<ジョジョ前半>
1部→ジョナサン
2部→その孫のジョセフ
3部→その孫の承太郎

<ジョジョ後半>
4部→ジョセフの息子
5部→ジョナサン(ディオ)の息子
6部→承太郎の娘

 と、こう。
 つくづく荒木先生って凝り性だよなと思いますが、とにかく良く出来ている。つまり、6部でいったん区切りとなってしまう構造なのです。

 5部が終った時、私は6部はやるんだろうなと楽観していたのですが、それはこの構造を根拠に考えていたからです。承太郎の直系がまだ出てないジャン!というわけ。「受け継ぐ」ということも「人間賛歌」として描いている作品ですから、承太郎も受け継がれないとジョジョは終れないだろうと、そういうわけです。

 そして、今度は逆にこう言えます。「7部はない」と。
 あるとするならば、真に新しいタイプの主人公ということになるでしょう。既出主人公の孫とか息子とかそんなんじゃなくて。

 でも多分6部で終ると思うな。そんな気がする。

 相手を溶かし、奪って「受け継ぐ」ホワイト・スネイク。それに対して「奇妙な冒険」最後の主人公・空条徐倫は、自ら感じ取ることで、その精神を受け継いでゆく。

 ジョジョンプもその精神を感じ取った若い読者によって、何かを受け継いでいってもらえたら最高ですよね。

 それではまた! ごきげんよう!

 ……つまるところ、何の予想もしていないような気がしますが、それもまた予想話の楽しいところかもしれなかったですね。

 お世辞抜きでY.Bさんにはかなわないなぁ。
 予想にある「第七部」ですけどねぇ………私も6:4ぐらいの割合で「ない」んじゃないかなぁと思っています。どっか引っ掛かっていた事なんですが、このY.Bさんの説明を見て、ますますそう思えてきましたね。次はニュー・ヒーローなんじゃないかって。ただし、手塚治虫の産み出した様々なヒーローと同じく、荒木色たっぷりだけど「えええっ?」って言うようなキャラだといいな。もちろんストーリーも。とにかく予想がつかないって事。


「週感ジョジョンプ」第278号PAGE4に進む
「週感ジョジョンプ」第278号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」バックナンバートップページに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る

CON$ E-mail: condor@edit.ne.jp
このPAGEはWindows95+Netscape Communicator Ver4.7Jで作成しています
Copyright (C) 1998 CON$