こんばんわ。
いかん最近、手抜きしすぎているような気がしてなりません………というか、スタートが遅いのは何故？ ………うう、人のPAGE観に行きすぎる病を何とかしないと………。
今週の一冊はバリ・ウッド『エイミー』（扶桑社ミステリー）です。
持っている本が読み終わりそうになると、書店や古本屋に行って弾丸を補充する訳ですが、この本はホントーに何となく手に取ったんですね。実は予備知識全くなし。しかし滅多にない事なんですが、これが当たり。プロットはつまんなそーなんですけどね。
8歳の少女、エイミー・キャスロフは酒乱の父、マイクルが母エヴィを殴り殺す所を目撃してしまう。エイミーはその事件を担当したジョセフ・レヴィン警部の養子となる。レヴィン家にはあるささやかな問題があった。14歳になるパウリーと父ジョセフの関係が上手くいっていないのだ。レヴィンはそんな問題も、エイミーを養子にする事によって解決されるかと思っていた。しかし、エイミーにはある奇妙な能力があった。人の精神を操る能力………ささやかだが、発揮されるときには必ず死をもたらすその能力を押さえつつ生きるエイミー。それも父マイクルに会うまでの事だったが………。
おいおい、それってS･キング『ファイアスターター』とか『キャリー』じゃねーか、とおっしゃる方も多いと思います。確かにそんな感じ。ただしこの超能力が『エイミー』ではとても地味なのですよ。エイミーの能力が行使されるのは物語中でもほんの僅か。後は家族内のいびつな人間関係とか、そういった所に焦点が当たっています。
途中まで、「あーこりゃ名前も知らない訳だわ凡作だし」と思っていたのですが、ラストがなかなか良いのですよ。以前、宮部みゆき『クロスファイア』vs S･キング『ファイアスターター』というネタをやっていて、そこで結末について触れましたが、『エイミー』は異能の人物の結末という所に前者とは違ったものを用意してきました。
キャリーもファイアスターターもクロスファイアもとにかく、異能の人物っていうのは社会では持って行き様のないものだという結論にどーしてもなってしまいます。アメリカでは長い歴史があるコミックス『X-MEN』のミュータント達がその問題に直面してきました。
よく考えてみればその能力を物語中で過激に発揮すればするほど、溝は深まり、その結末は壮絶なものになっていく訳です。物語的にもそうエスカレートしなければならなくなるのが大半でしょう。『エイミー』はそのジレンマと戦った作品です。読者に読ませ、なおかつ「異能者の結末」にどう落とし前をつけるか、という事に。その意味でこの手のものを一通り押さえている方は読んでいないと損かもしれません。ただし展開がとにかく地味目なので、息もつかせぬスリラーが好きな方にはダメっスね。
『エイミー』を知らなかったというのは実はお恥ずかしい限りで、作者のバリ・ウッドはデヴィッド・クローネンバーグ監督の『戦慄の絆』の原作者なんですね。この他にもいろいろと面白そうな作品を出しています（『エイミー』だけプロットがつまらないのです（笑））。注目の女性作家でんなー。
さて、投稿です。yooichiさん。最近、ハンドルネームを変えるとか………？
|
投稿者：yooichiさん
今回はズバリ、４２４ページ４コマ目の足からでた「糸」が予想の焦点だと思います。
「糸を網にして弾撃から体を守り、
「クッション」にして はね飛ばす力をアップ！」 です。
そして・・・今回最も予想が難しく、意見が分かれると思われるのがウェザー・リポートがどうなるか？ですね。
そこで僕は、大半の方の提唱する「サヴェジ＝瞬間移動スタンド」説を採り、「ＤＩＳＫと一緒にウェザーも運んで応急手当」をするという結論に達しました。
|
ウェザー・リポート編はなかなか考える事がいっぱい。まずあのエンポリオの説明で出てきた「力業」から全てが始まったような気がします。そして「サヴェジ・ガーデン」。強力な敵を倒しつつ、その過程で力業を発揮………という予想が届いたりしましたが、今回はすごい。「ウェザー・リポートも応急手当」という一挙両得ネタへ発展してきましたね。おまけにメインはジョリーンがどう助かるか？という事だから大変ですわこりゃ。
「週感ジョジョンプ」第270号PAGE4に進む
「週感ジョジョンプ」第270号トップに戻る
「週感ジョジョンプ」バックナンバートップページに戻る
「週感ジョジョンプ」トップページに戻る
CON$ E-mail: condor@edit.ne.jp