投稿者:よーやん
バギィ!
ボギャッ!
この腑抜け野郎がッ!なんだ!?ブチャラティに負けてオレの仇も討てずにッ!!
ドガッ
ボゴォ
ボゴッ
何ィ? オレは頑張っただとォ?頑張ってブチャラティのチームを一網打尽にするところまで行ったんだとォ?
それなのにブチャラティが卑怯な手で正々堂々と闘わなかったからオメーは負けちまっただとォ!?
ああ、ブチャラティ達だって必死だった、手段を選ばねえ汚ねえ手だって使うのはオレだって承知の上だよ。
まだわからねえのかマンモーニのペッシ! いいかッ!オレが怒ってんのはな テメーの「心の軽さ」なんだ ペッシ!
そりゃあ一度死んで生き返ったんだ、昔のコトは忘れて新しい人生を歩もうって考えるのは当然だ!
新しいボスに生き返らせて貰ったんだからな オレだって有り難いと思う!
だが、オレたちのチームの他のヤツならッ! 生き返っても昔闘って仲間を殺されたコトを忘れたりはしねえッ!
たとえ幹部待遇で迎えられても、オンナ世話されてもなッ!
え? イルーゾォもホルマジオも居る? ギアッチョやメローネも?
みんなでブチャラティと一緒にマンガの予想をしてたって?
一体どうなってるんだウチのチームはよ〜お!?
コレっていうのもリーダーであるリゾットがちゃんと仕切っていねえせいだぜ。何やってるんだウチのリーダーはよ〜お?
アイツがシッカリしていねえからオレが新人教育から飲み会の幹事までやらなきゃいけねえんじゃあねえか、マッタクこないだもよ〜お、『殺しの打ち上げやるけど適当な店知らねえか?』ってイキナリ言われて、オレは仕方ねえからちょっと別口で知ったいい店を教えてやったのよ。
そしたら『ちょっと忙しいしよくわかんねえんで、オメーがみんな召集した上、その店にレンラクつけて予約しとけ』って・・・
結局全部オレ任せ。
オレだって忙しいのによ〜お、多忙な仲間説得して、時間にちゃんとガンクビ揃えて待ってたら、いつまでやってもヤツァ来やしねえ。
コチトラ疲れて喉だって乾いているのによ〜お、先飲んでたらマズイだろうってビールさえガマンしてじっと待ってたんだぜ。
そしたらアイツ、遅れて来た上に予定に入ってねえメンツをどんどん呼びやがってよ〜お、おかげでギュウギュウになっちまったぜ。
しかもよお、あいつケチだから自分のケイタイ持ってねえんだぜ? だから飲み会中にオレのケイタイ使ってアチコチ電話しやがるんだ。
電話料金も払わずに国際電話までかけようとするんだぜえ〜?
信じられるか?オイ。
オマケに酒癖が悪くて飲んで絡んで来るしよ〜お・・・。
何かというと二言目には『老け専』だの『ジジイのドコがいいんだ』だの。
オレは『能力』で年寄りにするだけで、そんな趣味持ってねえっつーの!!
あーもうまた腹立って来た・・・もうオイツの部下だけはゴメンだぜ。今度のボスはブチャラティ、オメーか?
なんだ?新しく入った新入りがボス?
ブチャラティ ブチャラティ ブチャラティよぉ〜〜〜〜〜〜。
オレはオメーの事、ある意味尊敬しているんだぜぇ?あんだけの覚悟を持って、部下を守って任務を遂行したからな。
さすがは幹部に任命されただけのことはあると思って居たんだぜ。
なのに何だ?新入りがボスだと? 上司のオメーを差し置いて?オイオイオイ、ナメられてるんじゃあねーの? ブチャラティよ〜お。
そりゃオメーが死んじまったらよーお、生き残ったヤツがボスになるのも仕方ねえ。
けどよお、オメーを生き返らせておいて、自分の部下にするってのは幾らナンでもそりゃ非道ってモンだよな〜あ?!
オメー一体ソイツに今まで、どーゆー教育をしてきたんだああッ?
オレ? オレはよお、面倒見てきた部下には常に『生き様』ってヤツを見せてだなあ、
男がどういう生き方をするべきか、ギャングの世界の兄弟仁義ってヤツを先ッちょからケツまで徹底的に教え込んでるからな〜。
見ろ、ウチのペッシを。頼りねえヤツだがオレの事をとことん信用し、オレの為なら命も投げ出すヤツだ。
オメーの部下にこういうヤツいるか?
教育の仕方が悪かったんだな。聞くところによるとフーゴがオメーのチームを抜けたそうじゃあねえか。
日頃から絶対的な信頼関係を築いていねえからそうなるんだぜ。
そういやさっき『マンガの予想』とか言ってたな・・・なんだそれは?
ハン!オレがいっちょ、ズバリ言い当てて『兄貴』たるものの実力を見せてやるぜ。
ふうん・・・刑務所で賭けてキャッチボールか。ちょっと異色だな・・・
ネアポリスの夜を牛耳り、ハスラーやギャンブラーとしてならしたオレに言わせりゃこんなのは賭けじゃあねえ。
それでペッシ、オメーは一体ナンって予想したんだ?
何ィィィ? このオンナの名前とスタンド名を予想しただけだとおおッ?
バシッ
だからオメーは「ママッ子」だって言うんだよ ペッシ! 甘ったれるな! わかるか? え? オレの言ってる事がッ?
オレたちギャングはな、つきあいや楽しみで予想するそこらへんの一般市民の善男善女とはワケが違うんだッ!
名前予想しただけで済まされると思ったら大間違いだぜ。
よし、オレが予想してやる、まずこのナマぬるい賭けの盲点をつくんだ、いいな。
ささいなことでいいんだ・・・何か引っかかるセリフとか無かったか?
見つけたぜッ!『ルール』だッ!決まりだぜッ!『投げる距離にも文句はつけないで』!
この何気ないセリフがキーだ。
つまりな、ジョリーンはフェアにキャッチーボールをやると見せて、実はフー・ファイターズと向かい合い、
手に持ったボールをハイハイハイハイと一分間に10回くらいのスピードで『交換』して、純情パインを呼び出すんだ!
イヤ・・・(笑)今のは冗談だけどな・・・面白かったぜ『純情パイン』。ありゃひさびさのヒットだったな。
アレをパロディしたにゅっぺりんってヤツの『純情ペッシ』はサイコーだぜ。中でも最終話に出てくる『兄貴』が秀逸だ、ポロリもあるしな。(笑)
けどよ〜お、赤マルに出ていた『純情パイン』の新作にはガッカリしたぜ・・・あの少年漫画の許容範囲ギリギリのアブなさっていうか、Hギャグも不条理なやりとりも無くなっちまって・・・まるでヌルいコーラを飲むように味気なかったぜ。
まあいい、予想だ。今ちょっと言ったけど、投げる距離もジョリーンサイドが決められるなら、危険を冒してマトモなキャッチボールなんかするだけソンだぜ?
しかしジョリーンは腐っても主人公、そういうダーティーな事は出来ねえだろうな・・・。
ならよお、貰うモノ貰ってさっさとずらかった方が得策じゃあねえのか?どーみてもアブねえぜこのオンナ・・・だいたい負けた200ドル払う前に次の賭けを申し出るってのが卑怯だ。
払うモノ払ってから次の勝負を持ちかけるのがスジってもんだぜ。
でもこのオンナは「次の勝負に乗らないんだったら200$は払わない」なんて言い出すんじゃあねえだろうな?
オレの予想だと、このオンナは1000ドルの賭けを申し出て、アッサリ勝つ。そしてエルメェスはせっかくマックイィーン君からせしめた金をフイにする。そしてスッカラカンになったジョリーンたちに今度は別の賭けを申し出るんだ。
「次の面会権を譲るわ・・・貴方が賭けるものは丸いモノ。そのボールより大きく、バスケットボールよりは小さい・・・」
するとこのオンナのカオの丸になった髪の毛の中が光ってDISCが映るんだ。
このオンナのターゲットになったモノは必ず賭けられなければイケナイ。それが彼女の能力・・・
「ばかばかしい!そんな賭けにゃ乗らない!」と言い切ったジョリーンの背後でエルメェスの体が崩れ落ちる・・・魂が抜けたのだ。
なあんてな。
イヤ・・・ダービー兄妹と同じ手法だけどよ〜お、親友の命でもかかっていなきゃ乗らねえだろ、なんでDISCは『父親の命』だからな。
どうだオレの予想は! 「言葉」でなく「心」で理解できたか?
『予想する』と心の中で思ったならッ! その時スデに行動は終わっているんだッ
ふふ・・・どうだ? 決まったな?ペッシ! 予想はズバリと迅速にッ 『直』は素早いんだぜ、直は・・・
その時、プロシュートの後ろで『背景』が動いた・・・
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